ソニー・ピクチャーズが制作中のSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)の映画「ヴェノム3」は 2023年6月末 から撮影が開始され、主演のトム・ハーディさんの姿も確認されていました。しかしその直後に SAG-AFTRA のストライキが始まったことで撮影は中断、現時点で再開されていません。
海外メディア Variety は昨今の映画館の現状と今後1、2年の主要なタイトルを特集する記事の中で、「ヴェノム3」について「今後数週間以内に製作が再開できなければ挫折に直面することになる。」と、2024年の劇場公開に黄色信号が灯っていると指摘しました。
ソニーはストライキの最中の2023年7月に今後の映画公開予定をアップデートし、「ヴェノム3」の公開日を 2024年7月12日 に設定したことが報じられました。しかしこの記事の執筆時点でストライキは収束の気配がなく、公開日のアップデートから3ヶ月経過し、撮影がほとんど進んでいない状態で公開まで約9ヶ月となってしまった現状では、すぐに制作再開出来たとてギリギリ完成するかどうかの瀬戸際に立たされているようです。
「ヴェノム3」は「ヴェノム」シリーズの完結編になる事がトム・ハーディさんによってほのめかされており、スパイダーマンとの戦いにも期待が寄せられているため、多くのファンは早く見たいという気持ちと、タイトなスケジュールで低品質な作品になっては困るという気持ちが入り交じる複雑な状況に陥っています。
本作についてこれまでに報じられた主なニュースとして、キウェテル・イジョフォーさんが起用されている事やジュノー・テンプルさんの起用などが報じられました。監督には一作目、二作目で脚本を務めてきたケリー・マーセルさんが就任。ヴィランについてもいくつかの憶測が報道されています。
また、前作「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」ではパトリック・マリガン刑事がシンビオートに寄生されたような描写があった事で、コミックのようにトキシックとしてデビューするのではないかと考えられている他、ヴェノムの象徴的な敵であるカーネイジが本当にあれで終わったのかといった事にも注目されています。
ソース:Movie Theaters Brace for Holiday Season Blues and More Delayed Blockbusters as Strike Drags On