ソニー・ピクチャーズ制作の映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」のデジタル版が先日リリースされましたが、その内容が劇場版と異なる点が20以上もある事がファンによって発見され、SNSを通じて判明しています。この変更について本作のプロデューサーが言及しました。
エグゼクティブ・プロデューサーを務めるフィル・ロードさんとクリス・ミラーさんは、海外メディア GamesRadar+ とのインタビューの中で、デジタルリリース版は「インターナショナル版」だと言及し、「ほとんどは改善だと思う」と主張しました。
この映画が公開されるほぼ2か月前に国際版が作られました。異なる言語に翻訳する必要があり、フランスの検閲官がヨーロッパでの映画の評価を決定する必要があるからです。(ソニー・ピクチャーズの)イメージワークスのチームには、完成版ではもっと改善できると思われるショットがまだいくつかありました。そこで、それらをクリーンアップして微調整しました。
そして一部の制作スタッフからの改善要望もあったと明かしました。
サウンド部門やアニメーションチームの一部のスタッフは、「代わりにこれをやってもいいですか?」と聞いてきたので、「できる限り最高のバージョンを作りましょう。」と返しました。これは多元世界の映画なので、まるで映画の中に多元世界があるかのようです。それが本当にその背後にある理由でした。誰もが最も誇りに思える、可能な限り最高のバージョンを作ろうとしていました。
これが米国での劇場公開版とデジタル版に相当な数の違いがあった事の原因のようです。
現在はストライキの影響で脚本と声優の活動がストップしているため、サウンドやアニメーションのスタッフは3作目「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」の制作が進まない状態になっていると考えらます。それらの時間が活用されて「アクロス・ザ・スパイダーバース」がブラッシュアップされる事になったのかもしれません。
しかし変更の中にはニュアンスが大きく変わるような要素もあったとされ、変更後のバージョンには賛否両論あり、ファンは議論を続けています。
映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」は米国の各種プラットフォームでデジタル版がリリース中です。