マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」がサウジアラビアで上映禁止になったと、海外メディア The Hollywood Reporter が報じました。サウジアラビアを含む中東諸国では2021年にも「エターナルズ」がセックスシーンやLGBTQIA+を表現したシーンが原因で上映禁止になっていました。
記事によると上映禁止の原因はLGBTQIA+表現を含んでいる事によるもの。
「エターナルズ」ではファストスげゲイのキャラクターとして表現されていましたが、「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」でデビューする新ヒーローのアメリカチャベスがコミック通りレズビアンと伝えられています。そのため、LGBTQIA+が原因で上映禁止となったのであれば、映画にはアメリカチャベスと女性キャラクターのキスシーンなどが含まれている可能性があります。
今後は「ソー:ラブ&サンダー」でもヴァルキリーの両性愛が取り上げられている可能性が高く、中東地域では「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」までマーベル映画が上映されないかもしれません。
コミックのアメリカチャベスは地球人ではなくユートピア・パラレルという異次元世界の出身。そこは地球人でいう女性だけの世界であり、彼女たちにとっては女性を愛することが性的マジョリティ(その世界にいる限り選択肢がないわけですが)であり、いわゆる父親はおらず、母親はアマリアとエレナのふたりがいます。映画でどこまで設定が引き継がれるのかは不明です。
本作の公式概要は以下のとおりです。
元天才外科医にしてアベンジャーズ最強の魔術師ドクター・ストレンジは、禁断の魔術によって今とは異なる世界へ通じる扉を開けてしまった。 そこは無限の可能性が存在する“マルチバース”と呼ばれる無数のパラレルワールド。 「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」での激戦の後、この謎に満ちたマルチバースの世界からの新たな脅威が人類に迫る中、ストレンジの前に立ちはだかるのは最凶の魔術を操る邪悪な“もう一人の自分”だった…。
映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」は 2022年5月4日 日本公開予定です。
ソース:‘Doctor Strange in the Multiverse of Madness’ Banned in Saudi Arabia (Exclusive)