マーベル・スタジオが制作するMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」に出演するシラ・ハースさんの役割について、コミックのルース・バット=セラフを演じる事は分かっていましたが、その背景がどこまで適応されるかは疑問視されていました。
本作の予告と併せて公開された米マーベル公式サイトによると、この映画のルース・バット=セラフは元ブラックウィドウでロス大統領からの厚い信頼を受けている米政府高官という変更に落ち着いた事が判明しました。
コミックのサブラ/ルース・バット=セラフはミュータントでイスラエルの諜報機関モサドに所属するエージェント。彼女は様々な紛争問題に介入し、自国にとって有益になるような活動をしていました。つまる所、コミックのサブラはイスラエルにとってはヒーローですが、他国にとっては必ずしもそうではない事を意味しています。
昨今の現実の世界情勢を鑑みて、ディズニーはこの設定をこのまま取り込む事はないだろうと当初から指摘されており、スパイである事はそのままにその組織をCIAやレッドルームに変更するのではと噂されていましたが、今回、公式に彼女がレッドルーム出身に変更されるに至ったようです。
コミック「インクレディブル・ハルク #250」で初登場したルースは、イスラエルのスーパーソルジャー計画の被験者であり、基本的にキャプテン・アメリカと同等のパワーを持っています。今回の変更によって彼女が少なくともナターシャ・ロマノフやエレーナ・ベロワと同等の戦闘術を身に着けている可能性が高いですが、そこに「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」に登場したような超人血清が加えられるのか注目です。
なお、このコミックではルースとハルクとの対決が展開されましたが、この実写版にはハルクやシーハルクが登場する計画が過去にあったが破棄されたとも言われていました。予告ではレッドハルクが紹介されましたが、そちらと対決する事になるのかも併せて注目となっています。
「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」はアンソニー・マッキーさんが主人公キャプテン・アメリカ/サム・ウィルソンを続投する他、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」からダニー・ラミレスさん演じるホアキン・トレス、カール・ランブリーさん演じるブラック・キャプテン・アメリカ/イザイア・ブラッドリーが再登場。
その他、ヴィランとして映画「インクレディブル・ハルク」よりティム・ブレイク・ネルソンさん演じるザ・リーダー/サミュエル・スターンズが再登場し、故ウィリアム・ハートさんに代わってハリソン・フォードさんがサディアス・”サンダーボルト”・ロスとして登場。
また、リヴ・タイラーさんが撮影現場で目撃されており、サディアスの娘ベティ・ロスを「インクレディブル・ハルク」ぶりに再演すると見られています。
映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」は 2025年2月14日 、米国にて劇場公開予定です。
ソース:公式