毎年、アメリカ/サンディエゴで開催されていた「サンディエゴ・コミコン」が中止になる可能性が出てきました。
夏の恒例行事となっていたコミコンは、2020年も7月に開催が予定されていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、中止になる可能性があると海外メディアのcomicbookmovieが報じています。今の所、コミコン側の公式発表などはなく、計画通りイベントを開催する方向で進めていました。
記事によると、サンディエゴ・ツーリズム・オーソリティ(サンディエゴの観光案内所)のCEOであるJoe Teriz氏によると、ソーシャルディスタンスの取り組みによって、この規模のイベントが7月に開催出来る可能性は極めて低いと話しています。
サンディエゴ・コミコンはコミックをベースとし、最近ではゲームや映画、コスプレのイベントなども取り込んだポップカルチャーの祭典。日本でのコミケと同じような規模、性質のイベント。当然会場は人の海になってしまいます。なお、日本の夏コミは今年は中止という決断がされています。
↑ サンディエゴ・コミコン 2019の様子の動画
サンディエゴ・コミコン 2020 が中止になった場合、多くのホテルはキャンセル料免除の要求に応じる準備もできているとのこと。
またコミコンの広報担当者である David Glanzer 氏は、すぐにでも中止の発表をすることを望んでいるともいわれています。そして同時にオンライン開催も検討していることが記事の中で言及されています。
2020年4月13日現在、アメリカでの死者は1日に2000人、感染者は50万人と報じられており、現状では感染拡大がいつ頃収まるのかは見通しが立っていない状況です。開催中止の決断が行われることは十分にあり得る事でしょう。
MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の観点から見て、今年のコミコンは本来であれば映画「ブラックウィドウ」の公開が終わり、ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」の配信のタイミングでした。会場では映画「エターナルズ」のトレーラーや、MCUフェーズ5、X-MENやファンタスティック・フォー、デッドプールなど旧FOXのキャラクターについての情報公開も期待されていました。
中止になるのか、あるいは記事のようなオンライン上での開催か、はたまた延期という可能性も考えられますが、予定通り開催出来る可能性は少ないのは事実であり、非常に残念なところ。公式発表を待つのみです。
ソース: San Diego Comic-Con Likely To Be Cancelled Due To COVID-19, But Organisers Considering “Online Component”