映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」のシム・リウさん、次回作で誰とチームを組むか分からないと言う

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」の主演を努めたシム・リウさんが、海外メディア COMPLEX とのインタビューに応じ、制作が報じられた続編で望んでいる事について語りました。

インタビューで続編でどんな事をやってみたいか質問されたリウさんは、「ショーンが新たに手に入れたパワーで何をするのか、ですね。彼の父親ウェンウーを蝕んだものです。もっと若く、もっと経験の浅い人物がリングにどう立ち向かうのか、興味があります。突然、強力でありながら危険でもあるものを与えられたという考えです。そして、もうひとつの大きな疑問は、ショーンは他のMCUとどのように調和するのか、ということです。誰が登場するのでしょうか?どんなクレイジーなチームアップがあるのか?どんなタイアップやイースターエッグがあるのか?私も他の皆さんと同じように暗中模索しているので、何も分かりませんが、そのプロセスに飛び込むのが楽しみです。」とコメントしました。

劇中では魔術師のウォンやアボミネーションが登場した他、ラストにはブルース・バナーやキャロル・ダンヴァースなども登場しました。次回作で彼らが再登場するかどうかは、まだ何も分からないとのこと。

シム・リウさんはコミックのエピソードのようにスパイダーマンにカンフーを教えたいと以前のインタビューにて語っていましたが、MCUの現在のスパイダーマンにそういう余裕があるかは難しい所となっています。

映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」はディズニープラスで配信中です。

ソース:Simu Liu on ‘Shang-Chi’ 2, Online Hate, Mississauga Love, and Making Music

映画「スパイダーマン:NWH」、脚本家がピーターの決断の影響について「別の映画で」とコメント

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」は世界興行収入が15億ドルを突破する大ヒットとなり、熱狂するファンが多く絶賛されていますが、一方でMCU作品の中でも多くの説明不足、あるいは矛盾点とも取れる内容を抱えています。本作の脚本を担当したクリス・マッケナさんとエリック・ソマーズさんは海外メディア Variety とのインタビューの中で、ピーターが最後に下した決断の結果について説明しました。

※これより先は「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」のネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。

本作のラストではスパイダーマン/ピーター・パーカーが事態の収拾を図るため、ドクター・ストレンジの魔術によって「世界中の全ての人々からピーター・パーカーの記憶を消しさる」ことでなんとか解決に至りました。

この事が原因でタイトル通りピーターは「ノー・ウェイ・ホーム」、つまり帰る家がない状態となりました。しかし、この「記憶が消える」現象についてほとんど説明されておらず、実際にどういう状態であるのかが観客にはほとんど理解する術がありません。

この現象についてソマーズさんは「これについて話したのはこれが初めてです。私たちは彼が写真から消えていくような、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」的なことをしたでしょうか?彼はまだ運転免許証やパスポートを持っているんでしょうか?このことは多くの疑問を残すことに繋がりました。」と現状を明かし、マッケナさんは「私たちは最も納得のいく方法でこのことを実行し、主に感情的な部分に焦点を当てようと決めました。そしてここで回答されなかった疑問がある場合は、別の映画で回答できることを願っています。」と述べました。

映画のラストで新たなアパートでの新生活を始めたピーター・パーカーはGED(General Educational Development:一般教育修了検定)、つまり高卒認定試験の対策本を携えていました。これはつまりピーターが高校を卒業出来なかった事を現しており、ピーターに関する記憶、つまり在学記録すら消えてしまっている事を表現していると推測出来ます。

そうなるとソマーズさんが言うように多くの疑問が出てきます。運転免許証は不明ですが、「ファー・フロム・ホーム」でパスポートを持っている事は判明していますし、そもそも市民権や国籍がどういう状態にあるのかも不明です。MJやネッドと一緒に撮った写真などはどうなるのか、メッセージアプリのログはどうなるのか、などの疑問が次々と浮かび上がりますが、一方でMJは「ファー・フロム・ホーム」でピーターに貰ったブラック・ダリアのネックレスをしており、視聴者はさらに混乱に陥れられています。

マッケナさんはこれらの疑問について「別の映画で回答」する方針のようなので、多くのファンはしばらくの間、答えの出ない議論を楽しむ事になるようです。

なお、「ヴェノム」との矛盾点については別の記事にて二人の説明を紹介しています。

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」は 2022年1月7日 より日本公開中です。

ソース:‘Spider-Man: No Way Home’ Screenwriters Explain All Those Surprises and Spoilers: ‘This Wasn’t Just Fan Service’

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」、トム・ホランドさんが本作のエンディングについて語る

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」の主演を務めたトム・ホランドさんとゼンデイヤさんが Marvel.com とのインタビューに応じ、本作の「ほろ苦い」エンディングについてそれぞれに思いを語りました。

※これより先は「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」のネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。

「ノー・ウェイ・ホーム」の米公開の2週間前、トム・ホランドさんとゼンデイヤさんはマーベルとのビデオチャットでネタバレ満載のディスカッションを行いました。

ゼンデイヤさんは「実は私たち、こういうインタビューで『この映画、すごく楽しい!』みたいなこと言うが嫌いなんです。私はこの映画全体を通して泣きました。そして、見終わって最初に言ったことは、『これはひどく悲しい』という言葉でした。」と語りました。

ホランドさんは本作について「残酷、タフ、ほろ苦い映画です」と付け加えましたが、ゼンデイヤさんは「そう?とても苦いだけだわ。甘い部分がないような。」と述べた。

ホランドさんは自身の見解として、ピーターが「どのように新しい章を始めるか。そして、彼は汚名を返上しました。彼はすべてのものから解放されたんです。でも、彼が愛している人たちは・・・」と述べ、ゼンデイヤさんは「彼は愛する人をすべて失ったんです」と続けました。ホランドさんは「彼が愛している人たちは安全で、生きている」と答えましたが、ゼンデイヤさんは、マーベル・シネマティック・ユニバースでは「彼らは決して安全ではないわ!」と念を押しました。そして、「それはとても悲しい結末です」とホランドさんは語りました。

ゼンデイヤさんは、ピーターとMJが一緒に大学に行くところで映画を終わらせたかったと述べましたが、もちろん、記憶が消えたのでそうはならないと言います。ホランドさんは、自分もピーターとMJにハッピーエンドを迎えてほしかったが、そうならないことは分かっていたと付け加えました。ホランドさんは「私たちはまだここにいて、いい気分です。私たちはこの映画を誇りに思っています。彼らが大学へ行き、夕日に向かってスイングするのは素晴らしい事です。残念ながら、これが現実です。」と述べました。

インタビューの最後に、ゼンデイヤさんは「本当に動揺している小さな子供たちがたくさんいることになるでしょう。」と述べる一方、前向きなホランドさんは、「子供たちにはまだ早いかもしれないことを教えることになるかもしれません。しかし、いろんな意味でこの映画は楽しませてくれます。」とコメントしました。

ピーターの安易な考えで起こった今回の騒動はピーター自身が大いなる責任を取って終止符を打ちました。その代償はかなり大きいにも関わらず、ピーターにしかその傷が見えないというホランドさんが言うように残酷な結末となりました。

「必ず自力で思い出す」と誓ったMJとピーターの今後にはどのような物語が待ち受けているのでしょうか。

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」は 2022年1月7日 より日本公開中です。

ソース:公式

セバスチャン・スタンさんが映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」のカメオの可能性について断言

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」(2011年)でバッキー・バーンズを演じたセバスチャン・スタンさんが、今後のMCUとバッキーについて、海外メディア Collider とのインタビューの中で語りました。

バッキーの次の登場について質問されたスタンさんは次のように述べました。

さあ、どうなんでしょう。いつものことですが、答えようがありません。「ファルコン&ウィンターソルジャー」で彼は経験を積んで、自分の過去をよりよく受け止め、サムと一緒にいることで別の場所と家族の感覚を得ることができたと思うんです。だから、彼は今、かなりいいところにいるんです。次にどんな面白い話ができるのか楽しみです。その判断を下しているのは、はるかに賢明な男性や女性たちだと思います。

そして、様々なキャラクターがカメオ出演すると言われている「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」に登場するのか質問されると、「ドクター・ストレンジ2には、参加していません。約束します。」ときっぱりと否定しました。

とはいえ、俳優さんが否定したからといってそれが真実とは限らない事はMCUではよくある事。魔法とウィンターソルジャーの組み合わせは奇妙すぎて突拍子もない感じですが、果たしてどうなるのでしょうか。

ウィンターソルジャーよりも高い確率でのカメオ出演として、ロキやシルヴィ、プロフェッサーXなどの名前が挙げられて予想されています。

映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」は 2022年5月4日 日本公開予定です。

ソース:Sebastian Stan on ‘The 355,’ His Next Appearance in the MCU, and Why He’ll Always Love the Three-Way Fight in ‘Civil War’

映画「ドクター・ストレンジ」のスコット・デリクソン監督がMCU復帰にオープンである事を明かす

2017年公開のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ドクター・ストレンジ」のメガホンを取ったスコット・デリクソン監督が、自身のTwitterで今後MCU作品に戻る意欲がある事を明かしました。デリクソン監督は5月公開予定の映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」からは「創造上の相違」を理由に降板していました。

監督はファンから「ドクター・ストレンジ3作目の監督に戻る準備がありますか?」と質問され、それに対して「マーベルとの仕事が好きなので、絶対にまたやりたいと考えています」とコメントしています。

デリクソン監督は「ドクター・ストレンジ2」の監督として開発がスタートしていましたが、その後、前作から脚本家の変更などもあり、監督は「創造上の相違」を理由に降板、「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」は「スパイダーマン」のサム・ライミ監督とドラマ「ロキ」の脚本を担当したマイケル・ウォルドロンさんを中心に制作されました。

デリクソン監督は「マルチバース・オブ・マッドネス」の監督は降板していますが、制作総指揮として開発に名を連ねています。

「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」の公式概要は以下のとおりです。

危険すぎる禁断の呪文によって時空を歪ませてしまったストレンジは“マルチバース”と呼ばれる謎に満ちた狂気の扉を開いてしまう。何もかもが変わりつつある世界を元に戻すため、盟友の魔術師ウォン、そしてアベンジャーズ屈指の強大な力を誇るスカーレット・ウィッチことワンダにも助けを求めるが、もはや彼らの力だけではどうすることもできない恐るべき脅威が人類、そして全宇宙に迫っていた。その宇宙最大の脅威とは、、、なんとドクター・ストレンジと全く同じ姿の人物で「宇宙への最大の脅威はお前だ」と不敵な笑みを浮かべていた…。
監督:サム・ライミ 出演:ベネディクト・カンバーバッチ/エリザベス・オルセン/ベネディクト・ウォン/レイチェル・マクアダムス /キウェテル・イジョフォー/ソーチー・ゴメス 『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』2022年5月映画館にて公開!

映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」は 2022年5月4日 日本公開予定です。

ビル・マーレイさん、映画「アントマン&ワスプ:クアントゥマニア」で悪者を演じると語る

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「アントマン&ワスプ:クアントゥマニア」に出演が報じられているビル・マーレイさんが、元ニューヨーク・ジャイアンツのクォーターバックのイーライ・マニングさんの番組「イーライ・マニング・ショー」にゲスト出演し、映画への出演について質問されました。

動画の4分あたりで「アントマンに出演すると思うけど、どんなパワーを持っているの?」と質問されたマーレイさんは、「私の力は、悪者(bad guy)だよ」と短く答え、それ以上の能力の詳細やキャラクター名などは明かされませんでした。

ビル・マーレイさんの役柄について海外メディア The Illuminerdi は量子世界にある惑星カイのクライラー(Krylar)を演じると以前に報じています。1972年のコミック「インクレディブルハルク#156」に登場したクライラーはかなりマイナーなヴィランで、そのキャラクター背景はほとんどなく、MCU側で新たに肉付けされていく可能性が高いようです。

本作にはもともとヴィランとして、ドラマ「ロキ」で在り続けるものを演じたジョナサン・メジャースさんが「征服者カーン」として登場する事が公式に明かされている他、2015年公開の映画「アントマン」でイエロージャケット/ダレン・クロスを演じたコリー・ストールさんがM.O.D.O.K.として戻るとも報じられています。

「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」と「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」でマルチバースからの危機が迫り、「アントマン&ワスプ:クアントゥマニア」でマイクロバースからの敵が描かれることで、MCUは今後再びアベンジャーズのようなチームを必要とするのかもしれません。

映画「アントマン&ワスプ:クアントゥマニア」は 2023年7月28日 米国公開予定です。

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」でアメリカチャベスの登場が計画されていた?

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」より、Maciej Kuciara さんによって描かれたコンセプトアートが公開されましたが、投稿後すぐに削除されました。その削除されたアートによると、本作にはアメリカチャベスの登場が予定されていた事が示唆されています。

アートは遊園地のような場所で不思議な本を掲げたアメリカチャベスを中心に、ピーター・パーカー、MJ、ネッド、ベティ・ブラント、フラッシュ・トンプソンが描かれています。

©MARVEL,Sony

各キャラクターはそれぞれ実際の俳優さんの顔で描かれていますが、アメリカチャベスはソーチー・ゴメスさんではなく、当初キャスティングの噂が上がっていたイザベラ・メルセードさんの顔に似ているようです。この点から考えると、このアートはかなり初期の頃に制作されたと考えられます。

アメリカチャベスは映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」でデビューする予定のキャラクターですが、新型コロナウイルスのパンデミックがなければ「ノー・ウェイ・ホーム」よりも先に「マルチバース・オブ・マッドネス」が先に公開される予定でした。当初はすでにデビュー済みだったはずの「次元移動能力」をもつアメリカチャベスが「ノー・ウェイ・ホーム」でマルチバースの扉を開いてしまう計画だった可能性が考えられるようです。

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」は 2022年1月7日 より日本公開中、映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」は 2022年5月4日 日本公開予定です。

ソース:Spider-Man: No Way Home Art Reveals Wild Deleted Scenes With America Chavez

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」、予告から公開版への気になる変更点

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」が日本でも公開され、はやくも話題になっています。この記事ではMCU作品ではおなじみになりつつある、予告と本編の違いをピックアップしていきます。

※これより先は「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」のネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。

記憶の操作

今回の物語の核となっているドクター・ストレンジの魔術。人の記憶を操作してしまうという荒業のため、予告ではソーサラー・スプリームであるウォンがその使用について厳しく咎めています。

しかし映画本編では「勝手にしろ!」と丸投げな感じでポータルをくぐって出かけて行ってしまいました。

ささいな描写の変更ですが、ウォンにもある程度責任が発生するように調整された可能性があります。

VFXによる隠蔽

本編ではそこにいるのですが、予告ではVFXによって消去されている、という事は珍しくありません。

今回の一番のサプライズとして制作されていたスパイダーメンはやはり予告では映らないようにされていましたが、ブラジルで公開されていた予告ではその編集ミスが話題となり、事前にキャラクターが消されている事が指摘されていました。そして実際に本編ではそこにキャラクターが登場していました。


前作「ファー・フロム・ホーム」での警官とのシーンや、前前作「ホームカミング」でのアイアンマンとの並行飛行のシーンなどのような、本編には全く無かったシーンというのはありませんでしたが、やはり予告が100%真実というわけではありませんでした。

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」は 2022年1月7日 より日本公開中です。

【ネタバレ注意】映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」、エンディング、ミッド&エンドクレジット解説

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の話題の最新映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」が本国での公開から3週間遅れの2022年1月7日にようやく日本公開となりました。今回の記事では本作のエンディング、そしてクレジット映像について補足、解説していきます。

※これより先は「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」のネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。

エンディング

事態の終息のために「世界中の人の記憶からピーター・パーカーを消す」事を選択したピーター。自分の行いが招いた今回の「マルチバースの侵食」を食い止めるため、MCUのピーターは大いなる責任としてこの選択をすることに。

ピーターはMJとネッドに事情を説明し、必ず会いにいくことを約束して別れを告げます。そしてドクター・ストレンジの呪文が完成し、騒動は完全に終わりましたが、呪文を唱えたストレンジ自身からもピーターの記憶は失われ、スパイダーマンやヴィランたちは元の世界へと転送されました。

そして物語はエピローグ、クリスマスシーズンのニューヨークを歩くピーター。再会のセリフをメモを読みながら練習し、MJがバイトをしているドーナツ屋に入店していきます。元気そうなMJと対面するピーターでしたが、やはりピーターの記憶はない様子。ドーナツ屋にいたネッドも、ピーターに気づく様子はありませんでした。

ピーターはMJと会話をするも、MJの額の傷を見て、これ以上関わらないことを心に決めて、自己紹介をすることなく店を後にしました。MJはピーターの記憶がないにも関わらず、「ファー・フロム・ホーム」でプレゼントされたブラック・ダリアのネックレスを着けており、大事な物である事だけを覚えているようでした。


メイが埋葬された墓に向かった先で、ハッピーと再会するも、やはり彼もピーターの事は覚えていません。ハッピーを励まし、ここでも正体を明かさずに去るピーターでした。

そしてタイトルどおり帰る場所を失ったピーターはひとりでアパートに引っ越し。新居には「ホームカミング」でネッドが持っていたレゴのパルパティーンも持ってきていました。ネッドの初登場もレゴの話しで始まり、「ホームカミング」の劇中でトニー・スタークに怒られ、スーツを没収された時もネッドと二人でレゴを組み立てていました。その時、ネッドは最後のピースとしてパルパティーン人形をデス・スターに設置する役目をピーターに任せており、二人にとっての大事な思い出の品でした。

警察無線を傍受したピーターは新たに手作りしたスーツをまとってアパートを飛び出して行きます。これはトビー・マグワイア版やアンドリュー・ガーフィールド版を踏襲しており、過去2シリーズと同様の展開を見せつつ、スパイダーマンはクリスマスに包まれたニューヨークの夜へ。

スパイダーマンのスイングのバックに見えるのはロックフェラーのアイススケートリンク。ドラマ「ホークアイ」シーズン1第6話でも登場しました。「ホークアイ」でケイト・ビショップがクリスマスツリーを倒してしまうよりも少し前の時系列という事になりそうです。

ミッドクレジットシーン

ミッドクレジットシーンではトム・ハーディさん演じるエディ・ブロックとヴェノム(声)が登場。「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」のミッドクレジットシーンでMCUの世界に呼び出された二人はバーに入り、店員さんからこの世界について学んでいました。

アイアンマン、ハルク、サノスの話を聞かされるも信じられないといった様子のエディ。スパイダーマンに会いに行こうと思い立った所でドクター・ストレンジの呪文の完成となり、元の世界へ戻されてしまいます。しかしバーのカウンターにはヴェノム・シンビオートが残されていました。

エディがスパイダーマンやピーター・パーカーと面識がないにも関わらずMCU世界に呼び出された事について、脚本家はヴェノムが知っていたと説明しています。

というわけでスパイダーマンとヴェノムの直接的なクロスオーバーはないまま、はやくも退場してしまったヴェノム。残されたシンビオートがMCUでの新たなヴェノムとなりそうですが、MCUにもエディはいるのでしょうか?

エディ以外にもヴェノムとなったキャラクターはコミックに存在し、MCUでは現在服役中と思われる「ホームカミング」に登場したスコーピオン/マック・ガーガンは寄生されてヴェノムとなり、アベンジャーズ達を苦しめました。

また、ピーターの自称友人であるいじめっ子のフラッシュ・トンプソンも寄生され、エージェント・ヴェノムとして活動しています。

エンドクレジットシーン

エンドクレジットは「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」のティザーです。もともとは「ノー・ウェイ・ホーム」のおまけとして設定されていましたが、日本では「ノー・ウェイ・ホーム」の公開延期が原因で先にオンラインで公開されてしまいました。

ティザーのチェックポイントは別記事にまとめてありますので、興味あれば御覧ください。

まとめ

「記憶の消去」により物語を時間操作する事なくリセット状態になった本作。トム・ホランドさんのピーター・パーカーを主人公とした新たなスパイダーマン3部作の制作が発表されているため、MCUのスパイダーマンはまだしばらく続くことになります。

現状ではネッドやMJの再登場は不明です。彼らが平和に過ごせる世界を望んでいたのはそもそもピーターですから、二人とまた仲良くなって巻き込んでしまうのもおかしな流れになってしまいます。区切りとしてはいいためネッドとMJはこれで退場する可能性はありますが、逆にネッドとMJの二人がヒーロー化する事でピーターの懸念が払拭され、再会を祝える日が来るかもしれません。

そして終わったように見えたマルチバースの侵食は、「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」にてまだ続きがあるようです。

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」は 2022年1月7日 より日本公開中、映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」は 2022年5月4日 日本公開予定です。

パリス・ジャクソンさんはスーパーヒーローかスーパーヴィランを演じたいという

故マイケル・ジャクソンさんと元妻デビー・ロウさんの娘で、ミュージシャン、モデル、女優業で活躍しているパリス・ジャクソンさんが海外メディア Variety とのインタビューの中で、次の仕事としてマーベル映画に焦点をあわせていることを示唆しました。ジャクソンさんはスーパーヒーローかスーパーヴィランを演じたいと考えているようです。

インタビューの中で「私はスーパーヒーローまたはスーパーヴィランになりたいです。兄弟と一緒に漫画を読んで育ちました。新しいマーベル映画が出るたびに、私たちは家族でそれを見に行きます。2009年以来、彼らは誰もがっかりさせていません。」とMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)にはまっていることを明かしました。

好きなキャラクターを聞かれたジャクソンさんは、ウルヴァリン、アイアンマン、デッドプールの名前を挙げ、「彼らは正義のヒーローですが規則に縛られていません。そして嫌味な所があり、それが大好きなんです」と述べました。

また、DCユニバースとマーベルを比較してマーベルのほうが好きだと言いつつ、「どちらか一方が優れているということはないと思います。マーベルは、私が育ったものです。ビートルズとローリング・ストーンズを比べるようなものです。全く違うものなんです。」とコメントしています。

ウルヴァリン、アイアンマン、デッドプールを演じる機会はマルチバースを利用しない限りほとんどありませんが、彼らの女性バージョンとも言えるローラやグウェンプールであれば今後演じるチャンスがあるのかもしれません。

ソース:Paris Jackson Wants to Be in a Marvel Movie as ‘a Superhero or a Supervillain’