20世紀FOXが制作したX-MENのドラマ「ギフテッド」のショーランナーを務めたマット・ニックスさんが海外メディア Comicbook.com とのインタビューの中で、本作の制作にあたって映画に触れてはいけないという制約があったことを明かしました。
現在、ディズニープラスで「ターナー&フーチ」のエグゼクティブ・プロデューサーを担当しているニックスさんはインタビューで「マーベル作品に戻りたいですか?」と聞かれ、以下のように述べました。
ええ、もちろん興味がありますね。マーベルはかなり別の世界だと思うんだけど、彼らには彼らのやるべきことがあります。もうひとつは、「ギフテッド」では、私たちは本当に別のことをやっていました。これまでインタビューで言ったことはありませんでしたが、今なら言ってもいいと思います。もともとあの番組は、映画の邪魔をしてはいけないというのが基本でした。映画に触れてはいけないのです。あの番組の元々の目的は、映画の邪魔をしないようにするための最高のアイデアを持ってきたということでした。それは、「フューチャー&パスト」で時間をさかのぼり、未来に反ミュータントのディストピアがあったことを覚えていますか?そして、この時代は私たちが触っていい時代のようです。その間の年数を教えてください。そうすれば私の番組は消されてしまう。それは問題ではない。
さらにニックスさんは「ギフテッド」制作に課せられた制約を明かしました。
「映画のタイムラインには触れない、消したタイムラインだから。その時系列を渡してくれれば、ドラマを作ってみよう。ミュータントがどのように抑圧されるようになったのかを示すことで、映画の邪魔にならないようにするんだ」と。彼らは「わかった。でもいいかい?マグニートーという言葉を口にしてはいけないよ。」言いました。「でも、マグニートーの娘が出演しているんですよ?」と言うと、「その通り。でもマグニートーと韻を踏むような言葉も言ってはいけません」。彼らはウルヴァリンを知らないのですか?でも、彼らは絶対にその言葉を口にしないんだ。あれは非常に異なる作業でした。映画との融合を目指す現在のマーベルの世界とは、まったく異なる世界でした。その方がずっといいと思います。
ドラマ「ギフテッド」は好評だったにも関わらず、ディズニーによるFOX買収の影響でシーズン3は制作されず打ち切りとなりました。