【映画紹介】「インクレディブル・ハルク」ハルク誕生の物語【MCU Vol.2】

(米)2008年6月13日 / (日)2008年8月1日 のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)「インクレディブル・ハルク」
日本では「アイアンマン」よりこのハルクが先に公開されてしまったため、混乱を招く元になっていますが、正式にはアメリカ公開順が作品ナンバーとして正しく、アイアンマン、ハルクの順になります。

また、2003年に公開されたハルクはMCUではなく、原作キャラクターが同じというだけで、本作及びMCUと関係はありません。

監督: ルイ・レテリエ
主演: エドワード・ノートン

あらすじ

天才生物学者のブルース・バナーはサンダーボルト・ロス将軍のもとで、第二次大戦中に計画中止となった「スーパーソルジャー計画」の実験に取り組んでいました。
しかし自身への人体実験に失敗し大量のガンマ線を浴びてしまい、緑の巨人へと変貌してしまいました。
その際に将軍と、その娘であり恋人でもありともに研究をしてきたベティが負傷、研究所は大破。
軍から追われる身となったブルースは、逃亡しながら治療の研究を続けるのでした。

見どころ

アベンジャーズ1強いとも言われるハルクの魅力をつめこんだ本作品。
あらすじに書いた部分はオープニング中にさらーっと終わってしまいます。

MCUでの前作にあたる「アイアンマン」とはうってかわって、ハルクは基本的に素手で戦うヒーロー。古き良きヒーローといった感じで、「仮面ライダーは昔のほうが良かったな」と思うタイプの人は特にしっくり来るのではないでしょうか。

ブルース・バナーの内面を深く描いているのも本作品の特徴です。
力をどう使うかでヒーローとヴィランに分かれてしまうあたりも、割と王道なヒーロー映画と言えるでしょう。

もちろん今回もスタン・リーとエンドロールのあとのオマケは健在。
特にオマケは必見なので、エンドロールは早送りしてでも見ましょう。

映画「インクレディブル・ハルク」は2020年1月現在、Amazonプライム・ビデオ、Hulu、U-NEXTなどの配信サービスでも鑑賞できます。

また、MCUドラマとしてディズニープラスでブルースの従妹をメインにした「シーハルク」が公開予定です。
※日本でのディズニープラスの展開は、2020年1月現在、時期は決定していないようです。

ハルクの能力

筋肉=パワー

シンプルイズベスト。アイアンマンのようにハイテク武器を使うわけでもありませんし、ドクター・ストレンジのように魔法を使うこともありません。
パトカーをメリケンサック代わりにするなど、ハルクならではの武器の使い方をすることはあります。

出典:ソニー・ピクチャーズ

キャラクター

ブルース・バナー(ハルク)/演: エドワード・ノートン

実験の失敗で大量にガンマ線を浴びた結果、別の人格と肉体「ハルク」に変化してしまう体になってしまいました。
スーパーソルジャー計画はMCUでのきっかけで、コミックではガンマ線爆弾の実験に迷い込んできた少年を助けるために、ガンマ線を浴びてしまいました。

パワーは怒りに比例して上昇し、耐久力や回復力なども増幅されます。

出典:ソニー・ピクチャーズ

ベティー・ロス/演: リヴ・タイラー

エリザベス・”ベティ”・ロス。ロス将軍の娘で、ブルースの元同僚であり恋人。

出典:marvelcinematicuniverse.fandom.com

ロス将軍/演: ウィリアム・ハート

サディアス・”サンダーボルト”・ロス将軍。
スーパーソルジャー計画再開の責任者で、実験結果であるハルクを捕まえたい。
ブルースに私怨があるわけではない。

MCUでは嫌われ者で、たびたび登場する重要人物。

出典:marvelcinematicuniverse.fandom.com

エミル・ブロンスキー/演: ティム・ロス

ロシア生まれのイギリス海兵隊。ロス将軍のもとでハルク捕獲作戦のリーダー的ポジションにつく。

サミュエル・スターンズ/演: ティム・ブレイク・ネルソン

作中でブルースにアドバイスをする「ミスターブルー」。
コミックではブルース同様にガンマ線を浴びて、頭脳が肥大しインテリジェント系ヴィランのリーダー(役割じゃなくてそういう名前)となる。
この映画では何かありそうな雰囲気も。

【映画紹介】「アイアンマン」MCUのはじまりの映画【MCU Vol.1】

※本記事は軽微なネタバレを含みます。あらかじめご了承いただける方のみ続きを御覧ください。

あらすじ

中東での自社兵器のデモに参加していたトニー・スタークは、テロ組織に襲撃、拉致されてしまいます。その際ミサイルの破片が体内に入り込み、そのままだと心臓に入り込みあわやという事態でしたが、同じく捕虜となっていた科学者インセンの電磁石による応急処置によって一命をとりとめました。

組織からミサイルを作るよう命令されたトニーでしたが、作るフリをして電磁石を改良、インセンとともに小型のエネルギー炉「アーク・リアクター」と、そのエネルギーで稼働するアーマーを作り脱出を図るのでした。

奇跡的に脱出に成功し生還したトニーでしたが、自社の兵器がテロに使われていた事を知り後悔。 トニーは記者会見で軍需産業からの撤退を宣言し、兵器とテロの根絶のためにアーマーをさらに改良するのでした。

見どころ

ヒーロー物らしからぬ主人公、ロバート・ダウニー・Jr演じるトニー・スタークが目を引きます。

自称 「天才、億万長者、プレイボーイ、博愛主義者」 のトニーが、アイアンマンとして活動を始める物語を描いているのが本作品。

しかしマーベルの他のヒーローと比べると、トニーは天才的頭脳という以外は生身の人間です。科学が進歩すれば実現しそうな、現実の延長をにおわせてくる点が没入感を高めてくれますね。

トライ&エラーを繰り返し、失敗を重ねながらスーツを開発していく姿も面白く描かれていて、天才でもきっちり努力しているとわかります。

MCUに限らないですが、マーベル映画にお馴染みのスタン・リー氏も登場しているので見落とさないように見てみてください。
また、こちらもマーベル映画に欠かせないエンドクレジット後の映像もご注目。
スタッフロール流れたら終わりではありませんよ!

アイアンマンの能力

マーク1

捕虜生活を送っていた洞窟内で作ったアーマー。主に鉄で作られているため総重量は700kg近くあり動きは鈍重。
起動までに時間がかかる、稼働時間が短い(同じく洞窟内でつくったリアクターの性能が低いため)、外部カメラがないので視界が極端に狭い、など弱点は多数。

兵装:両腕部に火炎放射器、小型ロケット弾。両脚部に短距離飛行用の小型ロケットエンジン搭載。

マーク2

生還したトニーが自宅のラボでマーク1を元に設計し直した 飛行用補助試作型アーマー。飛行用のスラスターとしてリパルサーを脚部に装備。両掌にも装着し、武器として使える設計になっています。

飛行テストで飛行機の世界最高高度に挑戦するも凍結して落下して失敗。体勢を立て直すも重量はまだまだ重く、着地の衝撃で自宅の床を大破してしまいました。

マーク2からはAIのJ.A.R.V.I.Sとリンクしており、トニーの活動をサポートしてくれます。

主な兵装:リパルサーレイ、AIのジャービス

マーク3

アーマーを「チタンと金の合金」で製作しなおし凍結問題に対応しつつ、戦車砲弾に耐える防御力を手に入れました。
胸部のアーク・リアクターからエネルギーを放出するユニビームも搭載され、攻守ともに飛躍的に改良。飛行速度もマッハを超えるようになりました。

カラーリングがお馴染みの赤と金になり、この姿を見た市民たちに「アイアンマン」と呼称されるようになりました。本人は鉄製じゃないと否定しつつも、 「イメージとしては合ってるんじゃないかな」 とネーミングを受け入れていました。

主な追加兵装:ユニビーム、腕部にロケット弾、肩部にマルチロックオン式の特殊小型ミサイル、脚部フレア弾

キャラクター

トニー・スターク(アイアンマン)/演:ロバート・ダウニーJr

軍事兵器開発会社スターク・インダストリーズの社長、ハワード・スタークの息子。
17歳でマサチューセッツ工科大学を首席で卒業。
20歳の時、事故で両親を失い社長に就任。

ジェームズ・ローズ /演: テレンス・ハワード

トニーの親友で、アメリカ空軍武器開発部の中佐。軍とスターク・インダストリーズとのパイプ役でもある。



出典:ソニー・ピクチャーズ アイアンマン公式サイト

オバディア・ステイン /演: ジェフ・ブリッジス

ハワード(トニーの父)の盟友で、ハワードが会社を興した時から経営をサポートし、ハワードの死後は暫定的にCEOも務めていた。トニーにCEOの座を譲ってからは取締役会の一員となり、スターク・インダストリーズのNo.2として相談役のような立ち位置でトニーを支えてきた。

ペッパー・ポッツ /演: グウィネス・パルトロウ

トニーの秘書。会社でも私生活でもJ.A.R.V.I.Sと共にトニーを支える。優秀でしっかりものだが、パニックになりやすい一面も。
トニーに好意をいだきつつも、周囲の目が気になり社長と秘書としての関係から進むことが出来ないでいる。

ハロルド・ホーガン /演: ジョン・ファブロー

トニーの運転手兼ボディガード。役職上はトニーの部下だが、トニーやペッパーとは親友のような関係。演じるファブローは本作品の監督でもある。

出典:screenrant.com

フィル・コールソン /演: クラーク・グレッグ

戦略国土調停補強配備局(S.H.I.E.L.D.)のエージェント。
アベンジャーズ計画のためにトニーに接触を図る。


出典:marvel.fandom.com

ニック・フューリー /演: サミュエル・L・ジャクソン

戦略国土調停補強配備局(S.H.I.E.L.D.)の長官。
アベンジャーズ計画にトニーを勧誘する。


出典:marvel.fandom.com

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「エターナルズ」は「アベンジャーズ エンドゲーム」の後の物語

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU) の25作品目、フェーズ4の作品である「エターナルズ」は「アベンジャーズ エンドゲーム」(2019)の後の物語になることを、ウォルト・ディズニーとマーベル・スタジオが発表しました。

「エターナルズ」のあらすじとして以下のように書かれています。

The Eternals features an exciting new team of Super Heroes in the Marvel Cinematic Universe, ancient aliens who have been living on Earth in secret for thousands of years. Following the events of Avengers: Endgame, an unexpected tragedy forces them out of the shadows to reunite against mankind’s most ancient enemy, The Deviants.

引用元: https://www.cinelinx.com/

エターナルズは数千年の間、地球に隠れて住んでいた宇宙種族。しかしアベンジャーズ エンドゲームの事件の後の予期せぬ悲劇が、彼らを再び立ち上がらせる。人類にとって最古の敵ディヴィアンツに再び立ち向かうために。

エターナルズは名前の示すとおり永遠に生きるような種族なのでどんな時代を描くのかと思っていましたが、エンドゲーム後となるといわゆる現代にスポットがあたる可能性が高いですね。

これまで敵として立ちはだかったサノスはディヴィアンツの血を引いている、というのがコミックスでの設定です。エターナルズでサノスに触れる可能性もありそうです。

映画「エターナルズ」は 2020年11月6日  アメリカ公開予定、日本公開日未定です。

【まとめ】2020年公開予定のMARVEL映画

ニューミュータンツ

2020年4月3日 アメリカ公開予定 日本公開未定

出演はメイジー・ウィリアムズさん、アニャ・テイラー=ジョイさん
ジョシュ・ブーン監督のホラーテイストの強い作品となっています。

コミックではX-MENの後輩チームにあたるニューミュータンツ。
そのオリジンを描くこの作品で、FOX最後のマーベル映画となりそうです。
プロフェッサーXが出るのかも含めて期待したいですが、日本で公開してもらえるのでしょうか。

ブラックウィドウ

2020年5月1日(金) 日米同時公開予定 MCU24作品目

MCU24作品目にして、フェーズ4の第1弾となる映画。
「シビル・ウォー」から「エンドゲーム」に至るまでの時間がメインに描かれるようです。立ちはだかるタスクマスターの正体やトニー・スタークが出るのかなど、楽しみですね。

主演はスカーレット・ヨハンソンさん
ケイト・ショートランド 監督の作品で、いよいよMCUが再始動です。

モービウス

2020年7月31日 アメリカ公開予定  日本公開日未定

先日予告編が公開されたばかりのモービウス。もしMCUとつながるのであれば、吸血鬼ハンターであるブレイドとの掛け合いが楽しみです。

主演はジャレット・レトさん、監督はダニエル・エスピノーサさんです。

ヴェノム2

2020年10月2日 アメリカ公開予定  日本公開日未定

主演はトム・ハーディーさん、監督は アンディー・サーキス さんです。

こちらもまだまだ情報は乏しいのですが、メインヴィランはカーネイジだというお話。 SUoMC(ソニーズ・ユニバース・オブ・マーベル・キャラクター) として話が広がりそうな作品です。

エターナルズ

2020年11月6日  アメリカ公開予定 日本公開日未定

MCU25作品目フェーズ4の第2弾
リーク画像は時々見かけますが、公式情報はまだまだ秘密のエターナルズ。

アンジェリーナ・ジョリーさん演じるセナを中心にエターナルズというチームを描くようです。セナはコミックではサノスのいとこにあたりますが、MCUではどうなるのでしょうか。

以上が2020年公開予定になっています。

「モービウス」の予告編公開! ヴェノムに続くスパイダーマンスピンオフ映画 

ソニー・ピクチャーズ制作の映画、ジャレット・レトさん主演の「モービウス」の予告編が公開されました。

ソニーの描くスパイダーマンシリーズのスピンオフ作品ですが、MCUとの関連性は言及されておりません。まずは予告編をごらんください。

天才ドクター、マイケル・モービウス

天才的頭脳の持ち主であるモービウスは、幼い頃から血液の難病を患っていました。

数多くの命を救ってきた彼でしたが、自身の病だけは治療できず終わりの刻を迎えようとしていました。

そして彼はコウモリの血清を用いて、自身に人体実験をすることで病を克服するのですが、代償として禁断の能力と、満たされることのない血の渇きを得てしまうのでした。

というのがコミックの設定のようですが、予告編を見る限り沿った内容になっている模様です。

コミックではスパイダーマンの宿敵の一人ですが、映画ではヴェノム同様ダークヒーローになるのでしょうか?

MCUとの関連性は?

予告編には気になる点がありますね。まずはこちら。

スパイダーマンのポスターにはMURDERER(マーダラー:人殺し)と書かれています。これはなんとなく スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム (2019)を想起させるものがありますね。ということはMCUとつながりが?

と思うわけですが、このスーツはMCUのものとは違うような。海外ファンの間ではSCEのゲームのスーツに似ているという話。しかもそれは2002年のサム・ライミ監督のスパイダーマンのスーツだという・・・。果たしてどうなんでしょうね~。

そしてもうひとつがこちら。

スパイダーマン:ホームカミング(2017)の名優マイケル・キートンさんですね。ホームカミングではヴィランのバルチャー役でしたが、「モービウス」での役柄については不明です。しかし期待せざるを得ないですね。

ソニーはSUoMC(ソニーズ・ユニバース・オブ・マーベル・キャラクター)や実写版のスパイダーバースを計画していることもあり、MCUだけでなくそちらとの関連性も気になる所です。

もちろん予告にフェイクが含まれている可能性もありますが(笑

その他情報

映画「モービウス」はジャレット・レト主演、ライフ(2017)のダニエル・エスピノーサ監督で、米国では2020年7月31日公開予定です。

現在のところ日本公開の日程は発表されていませんが、期待して待ちましょう。