アニメ「What if…?」、8話のイースターエッグをピックアップ

2021年9月29日配信のアニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1エピソード8「もしも…ウルトロンが勝ったら?」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

崩壊寸前の宇宙

ウォッチャーの言うように「ホワット・イフ…?」ではいくつかの崩壊寸前の宇宙を見てきました。具体的には2話のエゴ、4話のドクター・ストレンジ、5話のゾンビ・サノスのエピソードではウォッチャー自身がそう語ってきました。今回の8話は「特に心が痛む」と説明していることから、ウォッチャーにもしっかりと感情がある事がこの冒頭で明かされています。

ホークアイ

クローキングマントで姿を隠し、右腕がロボと化しているホークアイが登場しました。このマントについて詳しい説明はありませんでしたが、クローキング技術については2012年公開の「アベンジャーズ」でもヘリキャリアに搭載されていたため、このマントはスタークの技術、あるいはS.H.I.E.L.D.の備品、もしくはその両方ではないかと考えられます。

腕についても起源は説明されませんでした。「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」では腹部に重症を負い、ヘレン・チョ博士の人工細胞による手当で回復した事を考えると、腹部の代わりに腕を切断されてしまったのかもしれません。その後はマントと同様にスタークやS.H.I.E.L.D.の技術による義手をつけている可能性が高いでしょうか。

分岐イベント

今回の分岐イベントはウルトロンがアベンジャーズに勝ってしまった事。2015年公開の映画「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」をベースにしているわけですが、ここでのアベンジャーズとウルトロンの対決でウルトロンが勝利してしまったのです。

映画ではウルトロンが自らのアップグレード計画として、ヘレン・チョ博士にヴィブラニウムと人工細胞をかけあわせたボディを作らせました。しかしこれをアベンジャーズが奪い、トニー・スタークとブルース・バナーがこのボディにJ.A.R.V.I.S.を落とし込み、ソーの雷などを加えた結果ヴィジョンが誕生しました。

ヴィジョンのボディがアベンジャーズの手にわたるきっかけとなったのは、ワンダがウルトロンの真意に気づいて手を切ったからですが、このエピソードにワンダは登場しておらず、ホワット・イフの世界にはいなかったのかもしれません。

今回のアニメではこのボディが奪われることなく、ウルトロンが無事にアップグレードした結果、計画通りパワーアップ。そして映画では阻止したウルトロンの核攻撃が行われ、重要な戦力でもあったヴィジョンも存在せず、アベンジャーズはあっさりと負けてしまったようです。

さすがのロス将軍も世界中から発射された核ミサイルにはただ見ている事しか出来なかったようです。

なお、残念なことにMCUの中の日本は核ミサイルを保有しているようで、東京からも発射されています。

©2021 MARVEL,Disney

生存したアベンジャーズ

クインジェットに乗っていたクリントとナターシャだけが核攻撃の難を逃れたようで、他の地球人やヒーロー、そしておそらくヴィランもまとめて滅亡したようです。これによって冒頭シーンで降っていたのが雪ではなく死の灰であることがわかります。

エイジ・オブ・ウルトロン

ウルトロンの計画どおり人類が絶滅したことでエイジ・オブ・ウルトロン、つまり「ウルトロンの時代」が幕を開けます。

そして2018年の映画「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」をオマージュしつつサノスが登場しますが、ウルトロンはインフィニティ・ストーンについて即座に理解し、慈悲もなくサノスを瞬殺してしまいます。

事前に公開されていた通りすべてのストーンを揃えたウルトロンは、更にパワーアップを果たし、地球の次は宇宙に平和をもたらすために旅立つ準備を開始します。

宇宙平和に向けて

ウルトロンはアスガルドを一撃で破壊し、ソヴリンに到達するとガーディアンズ・オブ・ギャラクシーを倒してしまいます。

ここで気になるのはガモーラの存在。サノスはソウル・ストーンを手に入れるためにネビュラを犠牲にしたのでしょうか?

©2021 MARVEL,Disney

続いてサカール、エゴが破壊され、ザンダー星の順番になった時、宇宙一のヒーローが助けに現れるのでした。

キャプテン・マーベルの登場

ザンダーも終わりと思われたその時、キャプテン・マーベルがウルトロンを阻止しました。

前回のエピソードではソーの事を「ホワイトスネイク」と呼んだ彼女でしたが、今回はウルトロンの事を「歩くスカイネット」と呼称します。

「スカイネット」とは1984年公開の映画「ターミネーター」に登場する人類絶滅を目論むAIであり、あながち間違っていません。「続編はいらない」というキャロルですが、キャロルがクリーに拉致されたのは(神聖時間軸では)1989年の事。そしてターミネーターの続編「ターミネーター2」が公開されたのは1991年で、キャロルがクリー人ではなく地球人だった事を思い出しヨン・ログと戦ったのが1995年です。大ヒットした2作目も見ないまま、キャロルはスクラル人のための新しい星探しに出かけていたようです。

互角の勝負を見せるキャプテン・マーベルはウルトロンは地中深く、マントルなのか核まで到達しているのかは不明ですが、とにかく熱そうなところまでウルトロンを押し込んでいきます。前回のエピソードでは核攻撃に耐えうる事がわかったキャプテン・マーベルですが、今回のエピソードでも相当タフである事が描かれています。

しかし残念なことにウルトロンは星ごと爆発し、さすがのキャプテン・マーベルもそれには耐えられずに宇宙に平和がもたらされました。

新たな平和を求めて

目的を達成したウルトロンは悟りを開き壊れかけたものの、ウォッチャーの語りに気づいて反応を見せました。予想していなかったウォッチャーは驚きを隠せません。ドクター・ストレンジとは普通に会話していましたが、今回はかなりの動揺を見せます。

ウォッチャーも視聴者同様にウルトロンがマルチバースへと手を伸ばすのではないかと不安になりつつも、この世界に残されたクリントとナターシャに最後の希望を託します。

希望はロシアに

ソ連時代の諜報機関KGBの保管にやってきた二人はウルトロンがオンラインでアクセスする事が出来ない紙の資料を探しています。

ウルトロンを倒す鍵を探す中でナターシャはひとつの盾を見つけ、クリントに「似合う?」とたずねますがクリントは生きる気力を失い、「楽しもうとするのはやめてくれ」とさみしげな返事をします。

この盾は2021年公開の「ブラックウィドウ」に登場しているロシアの英雄レッドガーディアンの盾であり、つまるところナターシャの義父が使っていたものです。しかし「ブラックウィドウ」劇中でこの盾の実物は登場せず、劇中のフィギュアで確認できるようになっています。「ブラックウィドウ」でアレクセイが使ったのはタスクマスターから奪った盾であり、今回ナターシャが手にした盾とは異なるデザインです。

©2021 MARVEL,Disney

そんなやり取りのなか、クリントが手を伸ばした箱の隣が正解だというウォッチャー。その箱の情報で多元宇宙の限りない生命を救える、と自覚していてなお干渉をためらうのでした。

コミックのウォッチャーは数十億年前から存在する高度な技術を持つ地球外生命体。彼らは宇宙の後進種族を助けることが自分たちの義務だと考えており、知識の普及を試みました。しかし、その技術や知識を殺戮の道具として使用された事をきっかけに他民族の問題に干渉しないことを誓うことになります。ウォッチャーはその名の通り、ただ各惑星の情報を観察して記録するだけで干渉は一切禁止されているのです。しかし本作に登場しているウアトゥは地球を愛しており、たびたび掟を破る様子がコミックでは描かれています。

ウルトロンの声が聞こえて焦るウォッチャーはついに答えを口にしますが、残念なことにクリントとナターシャには届きませんでした。

ウルトロンに対抗出来るAI

正解の箱に触れるも探すのを諦めてしまったクリント。デス・スターの設計図は見つけられないと肩を落としていますが、デス・スターとは映画「スター・ウォーズ」シリーズに登場する帝国の戦艦で、映画「スパイダーマン:ホームカミング」ではLEGOのデス・スターが登場しました。地球サイズの星なら一撃で破壊するような火力を持っています。

©Sony

なだめながら捜索を続けるナターシャが運良く資料を発見。ウルトロンに対抗する鍵はアナログのプログラム、アーニム・ゾラでした。

ゾラのAIプログラムを求めて二人はシベリアのヒドラ基地へと向かいます。

ウォッチャーとウルトロン

希望が繋がり安堵したウォッチャーでしたが、次元の壁を破ってウルトロンが登場。ウォッチャーが身を潜めていたのはあらゆるマルチバースとつながっている空間のようで、コミックのネクサス・オブ・オール・リアリティーズかもしれません。

あらゆるユニバースに繋がっているこの場所に到達したウルトロンは、あらためて「平和」をもたらすことを決意するのでした。

なお、インフィニティ・ストーンを使って次元の壁を越えているのかは不明です。

シベリア

一方その頃、シベリアのヒドラ基地に到着したナターシャとクリント。ここは2016年公開の映画「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」で登場した場所で、ここではウィンター・ソルジャー計画が行われていました。

ゾラは2014年の「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」でキャンプ・リーハイ基地で登場し破壊されましたが、ナターシャはここにロシアのスーパーソルジャー計画のためにコピーが残されていたと説明します。神聖時間軸でのシベリア基地にもゾラのコピーが残っているのでしょうか?

クリントのフルネーム

クリントのフルネームがクリント・フランシス・バートンである事が明かされます。ばばちゃまから貰ったというこの名前はコミックの設定通りとなっています。

なお、別アースにはフランシス・バートンというキャラクターも存在しており、クリントとモッキンバードの息子でネクスト・アベンジャーズに参加しています。チームには他にスティーブ・ロジャースとナターシャの息子ジェームズ・ロジャースやジャイアントマンとワスプの息子ヘンリー・ピム・ジュニア、ブラックパンサーとストームの息子アザリ、ソーとシフの娘トルンなどが参加していました。

ゾラとの反撃作戦

コンピュータを壊すぞと脅すクリントのおかげで、慌てたゾラは打倒ウルトロンを快諾。「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」では死(コンピュータの破壊)を恐れる様子もなかったため、やはり神聖時間軸のゾラはコピーを隠している可能性が残されているのかもしれません。

クリントが矢にデータをダウンロードする様子は2012年の映画「アベンジャーズ」でも見られました。

その矢をウルトロン・セントリーにうちこみゾラのAIをアップロード。しかしウルトロンは圏外にいるせいで、ウルトロン・セントリー達を制御出来ません。

ゾラを抱えて逃げるナターシャとクリント。見覚えのある脱出口は「シビル・ウォー」でバッキーが逃げようとしてトニーが出口を塞いだあの場所です。

被弾して落下しかけたクリントの腕を掴むナターシャの姿は「アベンジャーズ/エンドゲーム」を思い起こさせますが立場は逆になっています。そしてクリントは自らを犠牲にセントリー達を食い止め、ナターシャとゾラに後を託します。

ネクサス・ビーイング同士の戦い

「こんなことあるはずがない」と何が起きているか理解できないウォッチャーに対して、「多元宇宙では何でもありうる」というウルトロン。マルチバースの壁を超える力を手に入れたウルトロンはウォッチャーに襲いかかります。「数々の苦しみをお前は見ていただけ」「私を止める意思が足りない」というウルトロンを相手に、ウォッチャーはついにアーマーを纏い反撃に出ます。

多元宇宙の壁を破り、いくつもの世界を越えながら戦う二人。その途中で銀河を丸呑みにしようとするウルトロンは惑星の捕食者ギャラクタスを想像させるものになっています。

©2021 MARVEL,Disney

その後到着した世界では大統領になったスティーブ・ロジャースの演説が放送されていました。スティーブが大統領選に立候補をすすめられるエピソードが1980年のコミック「キャプテン・アメリカ Vol.1 #250」で描かれましたが、コミックではヒーロー活動と両立出来ない事を理由に辞退しました。

また、ここには前回のエピソードにも登場していたパイナップル柄のシャツを来た名もなきモブが再登場しています。

©2021 MARVEL,Disney

そしてウルトロンがパンチを繰り出すたびに世界も人も様変わりする、不思議なバトルが繰り広げられます。

最後の希望

「万策尽きた」というウォッチャーが逃げ込んだのは、4話のラストシーンの後の世界。ダーク・ストレンジの元でした。

4話で助けを乞うも拒絶されたストレンジが「誓いを破る気になったのか?」と聞くとウォッチャーは覚悟を決め、「君の助けが必要だ」とストレンジにすがり、今回のエピソードは幕を下ろします。


以上、今回のイースターエッグ、その他チェックポイントでした。

これまで独立したエピソードとして描かれていた本作ですが、ウルトロンが自在にマルチバースを移動する力を手に入れたことでそれぞれの世界が絡み合い始めます。これまで予告動画に含まれていたストレンジとカーターのシーンやストレンジとソーのシーンは9話のものと考えられ、ホワット・イフ版のマルチバース・アベンジャーズが結成されるのかもしれません。

アニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1、次回エピソード9(最終話)は 2021年10月6日(水)16時よりディズニープラスで配信開始です。

映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」、「ブラックウィドウ」を越え2021年米国興行収入1位を記録

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」が4週連続で米国興行収入1位を記録し、5週目に入った現在、映画「ブラックウィドウ」の1億8300万ドルを越え、2021年初の2億ドルを記録しました。

新型コロナウイルスのパンデミック以降に公開された映画では初の2億ドル越えとなり、新たな記録を樹立した「シャン・チー/テン・リングスの伝説」。現在、本作の世界興行収入は3億7000万ドルに近づいていますが、中国での公開の可能性が低いためこの後どこまで伸びるかは未知数だと記事は伝えています。

ちなみに4週連続1位を記録したMCU作品は他に「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」(2014年)と「ブラックパンサー」(2018年)のみとなっています。

「シャン・チー/テン・リングスの伝説」の公式あらすじは以下の通りです。

マーベル・スタジオの新時代の幕開けを担う、新たなヒーローが誕生! 悪に染まった父から授かった最強の力を封印し、二度と戦わないと誓ったシャン・チー。父が伝説の腕輪《テン・リングス》を操り世界を脅かす時、シャン・チーは自らの力を解放し、宿命の敵となった父に立ち向かえるのか? 自らの運命に葛藤しながらも過去と向き合い、運命を受け入れ、“本当の強さ”に目覚めていくシャン・チーを描いたドラマチック・アクション・エンターテイメントが始まる。

映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」は 2021年9月3日 より劇場公開中、2021年11月12日より米ディズニープラスで会員向け見放題配信開始、ホームメディア版は2021年11月12日発売です。

ソース:Marvel’s Shang-Chi Just Set a Major Pandemic Box Office Record

映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」デジタル版は11月12日に米リリース ─ 11の削除シーンも明らかに

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」のデジタル配信が 2021年11月12日に、DVD、Blu-ray、4k Blu-ray(UHD)などのホームメディアディスク版が 2021年11月30日に米国リリースされる事が発表されました。デジタル版と同じ12日にはディズニープラス会員向けの見放題配信も開始されます。

ディスク版には、NG集、デスティン・ダニエル・クレットン監督と脚本家のデビッド・キャラハム氏によるオーディオコメンタリー、舞台裏映像、削除された11のシーンなどのボーナス映像が含まれています。削除シーンの概要は以下のとおりです。

  1. “They’re Waiting”:シャン・チーとケイティがシャーリンと電話で連絡を取る。
  2. “Take a Shot”:ケイティは戦いの中で決意の瞬間を迎える。
  3. “Apology”:突然の不在から数年後、シャンチーはシャーリンに謝罪しようとする。
  4. “I’m Here”:シャン・チーとケイティは路地で会話をする。ケイティはシャン・チーに自分がいつも彼の支えであることを再確認する。
  5. “Pep Talk”:流れを変えるために、戦いの最中にレイザーフィストがケイティを励ます。
  6. “Greatness”:トレバーとケイティは、逃走用の車の中で情熱的な絆を深める。
  7. “Escape Tunnel”:逃走用の車を確保するために、ギャングはトレバーの逃走用トンネルを抜けて脱出する。
  8. “Two Sons”:ウェンウーは、緊張したディナーの中で、シャンチーとレイザーフィストを比較する。
  9. “Postcard”:シャン・チーとウェンウーは父と子として再会する。シャン・チーはウェンウーの哲学に同意しないことを明らかにする。
  10. “Just Friends”:ケイティとシャーリンはお互いを知るようになる。シャーリンはケイティに個人的な質問をする。
  11. “Do It Yourself”:ウェンウーは、アイアンギャングのボスが捕まった後、自分の帝国に戻る。

「シャン・チー/テン・リングスの伝説」の公式あらすじは以下の通りです。

マーベル・スタジオの新時代の幕開けを担う、新たなヒーローが誕生! 悪に染まった父から授かった最強の力を封印し、二度と戦わないと誓ったシャン・チー。父が伝説の腕輪《テン・リングス》を操り世界を脅かす時、シャン・チーは自らの力を解放し、宿命の敵となった父に立ち向かえるのか? 自らの運命に葛藤しながらも過去と向き合い、運命を受け入れ、“本当の強さ”に目覚めていくシャン・チーを描いたドラマチック・アクション・エンターテイメントが始まる。

映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」は 2021年9月3日 より劇場公開中、2021年11月12日より米ディズニープラスで会員向け見放題配信開始&各種デジタル配信、ディスク版は2021年11月30日発売です。

映画「ブラックウィドウ」訴訟が終了、スカーレット・ヨハンソンさんとディズニーが和解したと報じられる

海外メディア The Hollywood Reporter は、ウォルト・ディズニー・スタジオとスカーレット・ヨハンソンさんが、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラック・ウィドウ」の リリースに関して提起された契約違反訴訟で和解したことを明らかにしました。取引の具体的な詳細は公表されていません。

記事ではヨハンソンさんの声明として、以下の内容を伝えています。

ディズニーとの意見の違いを解決できたことを嬉しく思います。長年にわたって一緒にやってきた作品を非常に誇りに思っていますし、チームとのクリエイティブな関係を大いに楽しんできました。今後も協力関係を続けていきたいと思います。

また、ディズニー・スタジオ・コンテンツの会長であるアラン・バーグマン氏は、Variety を通じて独自の声明を発表し、この状況が解決に向かっていることに感謝の意を表しました。また、ヨハンソンさんの「マーベル・シネマティック・ユニバースへの貢献」を称賛するとともに、今後のプロジェクトでの協力関係の継続を期待しています。

スカーレット・ヨハンソンと「ブラックウィドウ」に関して合意できたことを大変嬉しく思います。彼女のマーベル・シネマティック・ユニバースへの貢献に感謝するとともに、ディズニーの「タワー・オブ・テラー」をはじめとする今後の数々のプロジェクトで一緒に働けることを楽しみにしています。

この訴訟問題が報じられて約2ヶ月、互いに非難する時期が続いていましたが、喜ばしいことに問題は解決したようです。具体的な支払い等については報じられていません。

MCUファンが危惧していた最悪の事態は免れ、ヨハンソンさんは再びMCUに戻ってくる可能性が出てきました。ヨハンソンさんは以前から監督業にも興味を示しており、このブラックウィドウ訴訟が報じられる以前にはMCU作品を監督するのではないかとも噂されていました。

映画「ブラックウィドウ」の公式あらすじは以下のとおりです。

ブラック・ウィドウの前に突如現れた“妹”エレーナ。
姉妹は、自分たちを暗殺者に育てたスパイ組織レッドルームの秘密を知ったことで命を狙われる。
唯一の味方は、かつて組織が生み出した“偽りの家族”だけ。
だが、この家族の再会によって、レッドルームの恐るべき陰謀が動きだす!
ブラック・ウィドウの作られた過去との戦いが、世界の命運を握る。

映画「ブラックウィドウ」の未公開映像やNGシーンなども収録したBlu-rayなどホームメディア版は 2021年9月15日 より発売中。ディズニープラスでの見放題配信は 2021年10月6日 予定です。

ソース:Scarlett Johansson, Disney Settle Explosive ‘Black Widow’ Lawsuit

ドラマ「ムーンナイト」、クルーが撮影終了を報告

ブダペストでの撮影が行われていたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ムーンナイト」ですが、その撮影が終了したことを、本作のメイクアップアーティストを務めるドナルド・モワットさんが自身のInstagramにて報告しました。

モワットさんは「おしまいです。メインユニットとセカンドユニットのすべてのチームとキャストに”乾杯、ありがとう”。」とコメントを添えて写真を投稿。撮影が完全に終了したことを報告しました。

約5月にわたって撮影されてきた「ムーンナイト」はこれまでにもいくつかの現場写真がリークされましたが、そのストーリーラインや登場キャラクターについては謎に包まれている部分が多く残されています。特にイーサン・ホークさんが演じるとされるメインヴィランがどのキャラクターになるのかは、ファンの間でも注目が集まっています。

また、噂ではハルクの登場シャロン・カーターの登場といった話が出ていますが、今の所はどちらも未知数なようです。

主演のオスカー・アイザックさんは今回のドラマは「画期的なショーになるだろう」とコメントしています。

本作はムーンナイトの起源と同じエジプト出身のモハメド・ディアブ監督を筆頭にジャスティン・ベンソン監督、アーロン・ムーアヘッド監督の3人がメガホンを取り、脚本・製作総指揮を「アンブレラ・アカデミー」(2019~)のジェレミー・スレイター氏が担当しています。

ドラマ「ムーンナイト」はディズニープラスで配信予定、配信時期は未定です。

ドラマ「シーハルク」でハルク対ティターニアが描かれるのではと憶測が広がる

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シーハルク」のヴィラネスとして報じられているジャミーラ・ジャミルさん演じるティターニアですが、ジャミルさんがSNS上で公開した写真から、ハルク/ブルース・バナーと戦うのではないかとの憶測が広がっています。

ジャミルさんが投稿した写真はアイコンに使われているような黒髪ではなく、コミックのティターニアとそっくりな色合いをしています。また、以前に「シーハルク」の現場写真として公開されていたマーク・ラファロさんのツーショット写真に映っている女性も同様のヘアスタイルであり、彼女はジャミルさんのスタントダブルを務めていることが今回のジャミルさんの写真から予想されます。

ティターニアはハルク、シーハルク同様に超怪力系のキャラクターであり、シーハルクの永遠の宿敵ですが、実際にハルクと正面衝突した場合にはどういう結果になるのか楽しみなところです。街への被害は避けられないかもしれません。

「シーハルク」は1話30分のリーガル・コメディになると発表されており、主人公である弁護士のシーハルク/ジェニファー・ウォルターズをタチアナ・マズラニーさんが演じ、親友役にジンジャー・ゴンザーガさんがキャスティングされています。その他、MCUからハルク/ブルース・バナー役のマーク・ラファロさんの登場と、映画「インクレディブル・ハルク」のヴィラン、アボミネーション/エミル・ブロンスキー役のティム・ロスさんも再登場することが発表されています。

法廷ドラマでありながらも、マーベルらしいバトルシーンが含まれると予想されるドラマ「シーハルク」は2022年ディズニープラスにて配信予定です。

映画「エターナルズ」の新たなスチル写真が公開

来月公開予定のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「エターナルズ」から新たなスチル写真が公開されました。チームメンバーの何人かを取り上げたもので、予告動画では見られなかったカットやオフショットも含まれています。

Images from Empire Magazine

「エターナルズ」の上映時間は2時間36分とMCU作品の中で「アベンジャーズ/エンドゲーム」に次いで2番めに長いと報じられています。その中で新たに登場することになるチーム、エターナルズについて深く描かれるものと見られています。

「エターナルズ」の公式概要は以下のとおりです。

アベンジャーズに続く、新たな最強ヒーローチームが遂に始動。それは太古から地球に存在する不死の種族“エターナルズ”の物語――。10年ぶりのアクション映画に出演するアンジェリーナ・ジョリーに加え、「ゲーム・オブ・スローンズ」のリチャード・マッデン、『新感染 ファイナル・エクスプレス』(16)などのマ・ドンソクら豪華キャストが集結。メガホンを取るのは、『ノマドランド』(20)でアジア系女性として初めて本年度ゴールデン・グローブ監督賞を受賞し、本年度のアカデミー賞®にもノミネートされるなど今注目の映画監督クロエ・ジャオ。
精鋭といえるキャスト・スタッフが手掛ける新たな最強ヒーローチーム“エターナルズ”から目が離せない!

映画「エターナルズ」は 2021年11月5日 公開予定です。

ソース:Marvel’s Eternals: 8 Photos Reveal New Scenes Featuring Salma Hayek, Richard Madden & More

映画「アベンジャーズ」シリーズ4作の新たなポスターが公開

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「アベンジャーズ」シリーズの新たなポスターが公開されました。ポスターはアーティストのジョン・ガイド氏によるもので、氏のTwitterにてお披露目されました。公開されたのは4種類で、「アベンジャーズ」(2012年)、「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」(2015年)、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」(2018年)、「アベンジャーズ/エンドゲーム」(2019年)の象徴的な瞬間を描いています。

2008年公開の「アイアンマン」から始まったMCUは2019年公開の「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」までをインフィニティ・サーガ称し、2021年配信のドラマ「ワンダヴィジョン」から新たなフェーズへと入っています。

今の所「アベンジャーズ」の5作品目の制作は発表されていませんが、マーベル・スタジオでは発表済みと未発表の作品を合わせて31の作品が制作中とのことで、そのなかに「アベンジャーズ5」は含まれているのかもしれません。

【ネタバレ注意】映画「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」のポストクレジットシーンが流出?

ソニー・ピクチャーズ制作のSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)の映画「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」のポストクレジットシーンと思われる映像がリークされ、SNS上で拡散されています。

※これより先はネタバレを含む可能性があります。ご覧の際はご注意ください。

すぐに削除されそうですがYoutubeで公開されているのは以下のもの。

文章で解説すると以下のような内容です。

ベッドに横たわってテレビを見ながら会話しているエディ(演:トム・ハーディ)とヴェノム。すると世界が不思議な光包まれ、エディは慌てて飛び起きます。光がおさまりふとテレビに目をやると、見ていた番組とは違う映像になっていました。それはデイリービューグルがスパイダーマンの正体がピーター・パーカー(演:トム・ホランド)である事を報じているニュース番組でした。こいつは美味そうだとテレビに映るピーターを舐めるヴェノム。そして隣の部屋にいたおっちゃん(ヴェノム2の人物?別世界の人物?)と少しやり取りして終了します。

これがディープフェイクでなければ、スパイダーマンがSSUに行くのではなく、謎の光による現象でヴェノムがMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)に移動したようにも見えます。最後のおっちゃんはMCU側の同じ家に住むおっちゃんと言う事でしょうか?

「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」の公式あらすじは以下の通りです。

「悪人以外を食べない」という条件でエディの体に寄生し、彼と共同生活を送る地球外生命体(シンビオート)のヴェノムは、食欲の制限を強いられストレスの毎日を過ごしていた。そんな中、未解決事件の真相を追うジャーナリストのエディは、サン・クエンティン刑務所である死刑囚と再会する。その男の名はクレタス・キャサディ。これまで幾度となく猟奇殺人を繰り返し、収監されたシリアルキラーで、彼には死刑執行の時が迫っていた。「私の秘密を教えよう」と不気味にほほ笑み、エディに対し異様な興味を示すクレタス。突如その時、クレタスはエディの腕へと噛みつき、エディの血液が普通の人間とは異なることに気づく…… 死刑執行の時、ついにクレタスはカーネイジへと覚醒――。世界を闇へと変えていく。

映画「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」は 2021年10月1日米国公開予定、日本は2021年12月3日公開予定です。

映画「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」の監督はスナイダーカットを望んでいる ─ 「理想的な仕事ではなかった」

2013年に公開されたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」のアラン・テイラー監督が制作当時を振り返り、自身の構想から全くの別物となってしまった「ダーク・ワールド」について、通称「スナイダーカット」を望んでいることを、海外メディア Inverse とのインタビューの中で明かしました。

テイラー監督はマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ代表へのリスペクトを示した上で、制作当時の状況を以下のように述べました。

まず第一に、私はケヴィン・ファイギをとても尊敬しています。彼は、これまで誰もやったことがなく、彼がやるまで誰も可能だと思っていなかったことをやっていると思います。今、誰もがそれを真似しようとしています。
私にとって、この制作プロセスは楽しいものではありませんでした。映画を作ることに全神経を集中させましたが、編集の過程でそれを大きく変える決定がなされたのです。彼は自分が運営している帝国を持っていて、他のことに合わせるために物事を変えなければならないのです。私が残念だったのは、公開された映画が、私には形にできないような形でかなり変更されていたことです。つまり、映画に入れる素材はすべて私が撮影したのですが、1本の映画を作ることを前提にしていたのに、ポストで大きなプロットが逆転してしまったのです。理想的な仕事の仕方ではありませんでした。

テイラー監督は、「ゲーム・オブ・スローンズ」での高い評価を受けて起用されましたが、制作途中でマーベル・スタジオが最終的な作品に変更を加え始めました。

監督は、自分が作りたかったオリジナル版の映画は、MCUの典型的なトーンよりも、「ゲーム・オブ・スローンズ」との共通点が多かったと述べています。彼は、既存のソーの外観やストーリーをダークにしたいと考えていましたが、そのような選択は最終的には定着しませんでした。

オリジナルカットで消えてしまったいくつかのものをとても気に入っています。私は、最初の「ソー」が少し光りすぎていた反動で、「ゲーム・オブ・スローンズ」のような雰囲気を出すために起用されたのだと思っています。しかし途中から、彼らは別の方向性で勝負したいと思い始めました。それは、ある意味で試行錯誤の連続でもありました。

最後にテイラー監督は、ディズニーがワーナー・ブラザーズと同じような決断をする可能性は低いと考えつつも、ザック・スナイダー監督が成し遂げたことについて言及しました。

私はスナイダー監督がそうしているときに応援していて、彼はこれをやり遂げるだろうか、と考えていました。これはすごいことだ。どの監督もそのように応援していたと思います。そうしたいと思っていました。想像できますか?彼に何百万ドルものお金を与えて戻ってくる。ああ、私にはそんな電話はかかってこないだろうな。

ザック・スナイダー監督はワーナー・ブラザースが2017年に公開したDCコミックスのスーパーヒーロ映画「ジャスティス・リーグ」の監督として起用されていましたが、ポストプロダクションの最中に身内の不幸により降板し、映画は新たな監督を起用して制作続行され、公開されました。

しかし後にスナイダー監督が本来予定していた作品の詳細が明らかになると、多くのファンがスナイダー監督のヴィジョンに興味を示し、ファンやキャスト、スタッフはいわゆるディレクターズ・カット版ともいえる「スナイダーカット」を望むようになりました。

多くの業界関係者が実現しないと考えていましたが、2020年にワーナー・ブラザースが同カット版の制作、公開の検討をする事を発表し、2,000万~3,000万ドル以上の追加費用をかけて追加撮影などを行った上でHBO Maxで2021年3月18日に公開されました。

「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」の「テイラーカット」が制作されるかどうかはディズニー次第ですが、マルチバースやアニメ「What if…?」を上手く活用すればオリジナル版もテイラーカットもその両方がMCUとして共存できるかもしれません。

映画「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」はディズニープラスで配信中です。

ソース:‘THOR 2’ DIRECTOR WANTS TO MAKE A ‘SNYDER CUT’ OF HIS MARVEL MOVIE