マーベル・スタジオが開発中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップ」のコンセプト映像がオンラインで出回っています。この映像は先日の SDCC2024 のスタジオパネル内で公開されたもので、会場内でスマホ録画されたものと見られています。
動画は各SNSの運営と投稿者による削除合戦となっており、ここで紹介したところですぐにリンク切れになるため実際のリンクを貼ることは出来ません。ただし、記事執筆時点では映画タイトルを英語で検索すれば比較的すぐに出会えるでしょう。
動画の詳細を文字にすると次のようになっています。
映像は、ペドロ・パスカルさん演じるリード・リチャーズが、背景に垂れ幕を掲げてファンタスティック・サイエンスの授業を昔ながらのアクセントで教える場面から始まります。
設定は1960年代のレトロフューチャーの美学が特徴的で、古典的な要素と未来的な要素を融合させるというマーベルのビジョンを強調しています。
「ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップ」の SDCC コンセプト トレーラーには、ファンタスティックカーが登場しました。これは、宇宙家族ジェットソンに出てくる車のようなビンテージ キャデラックです。このディテールがノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。
ベン・グリムとスー・ストームは、模擬デート ゲームに登場しました。このゲームは、「Let’s Make A Love Match」と呼ばれていました。このゲームのレトロスタイルのプレゼンテーションには、チームの男性メンバーのシルエットが映し出されていました。この遊び心のあるシーンは、キャラクターの相性と友情を強調しています。
ヒューマン・トーチことジョニー・ストームの登場は派手。姉のスーはカメラに向かって「皆さん、彼は独身ですよ。」と語りました。SDCC の映像は、星を食い尽くすコミックに忠実な見た目のギャラクタスがバクスタービルを覗き込むドラマチックなショットで終了。これは、チームが直面する壮大な規模の課題を暗示しているようです。
なお、この映像は実際の映画のシーンではなく、会場に来たファンのために公開された本格撮影前のテスト映像のようなもので、実際の撮影は現地時間の明後日から始まる予定です。
イベントに登場したマット・シャックマン監督は、この映画ではヒーローたちがスーパーパワーを手に入れる起源の物語は描かないと説明しました。
私たちが早い段階で決めたことの一つは、起源の物語を作らないということでした。この映画をオリジナルのものにするためには、彼らが新たな変化を遂げ、そこから物語が始まるようにしなくてはなりません。だって、彼らが力を手に入れるまでの物語はたくさんありますから。
また、監督は過去の「ファンタスティック・フォー」の映画を見ていない事を明かしつつ、「私たちは本当に自分たちの特別なものを作っているだけです。これはそれらの映画を貶めるものではありません。しかし、私たちは自分たちの非常に特別な物語を語っているのです。どんな素晴らしい演劇でも、4人で演劇を演じ、その後別の4人で再演すると、同じ演劇でありながら、まったく違う体験になります。」と語っています。
チームは来年にスクリーンデビューする他、「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」と「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」にも登場する事が正式に発表されました。
映画「ファンタスティック・フォー」は、「ワンダヴィジョン」のマット・シャックマン監督がメガホンを取り、脚本として「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」のジョシュ・フリードマンさん、「マイティ・ソー/バトルロイヤル」「ブラックウィドウ」「サンダーボルツ*」のエリック・ピアソンさんらが参加しています。
映画「ファンタスティック・フォー」は 2025年7月25日 に米国劇場にて公開予定です。