映画「GotG Vol.3」、ゾーイ・サルダナさんはガーディアンズが助けを求めればガモーラは戻ると考えている

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズでガモーラを演じたゾーイ・サルダナさんが、海外メディア The Hollywood Reporter とのインタビューで、今後のガモーラとピーター・クイル及びガーディアンズとの関係について語りました。

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「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」でガモーラとピーター・クイルのロマンスが実らなかったことについて、サルダナさんは次のように説明しています。

「ほろ苦い決断だったのは明らかです。三作目でガモーラが再びガーディアンズになる方法は模索していました。でも、これは彼女にとって正しい終わり方だと感じました。結局のところ、彼女がどのマルチバースから来たとしても、サノスと同じ経験をし、同じ罪悪感とトラウマを抱えることになると思います。だから彼女は最終的にラヴェジャーズに慰めを見つけ、これまで以上に心を開いていると感じました。」

そしてガーディアンズとラヴェジャーズの将来についてもコメントしました。

「ピーターとのことは彼女を悩ませたと思います。彼が誰なのかまったく覚えていないにもかかわらず、彼女はそれが特別なことだったに違いないという感覚はたしかに持っていましたから。ガーディアンズがラヴェジャーズに再び助けを求めたら、ガモーラとピーターが友人としてでも、お互いの人生に戻る道を見つけるかもしれないという希望を与えてくれて、その教訓に感謝しています。」

ゾーイ・サルダナさんはガモーラ役を今回で終了する事を宣言する一方で、次世代の俳優でガモーラを続けて言って欲しいとも以前に語っています。今後のガモーラは「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」で幼いガモーラを演じたアリアナ・グリーンブラットさんや他の俳優さんによるガモーラが実際に引き継いでいく事になるのでしょうか。それとも別のマルチバースからの別のガモーラとなるのでしょうか。

そしてそれは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.4」や「Vol.3」のラストで示唆されたコミック「レジェンダリー・スター・ロード」の実写作品(ただしコミックはガモーラではなくX-MENのキティ・プライドとのラブコメ)か、それともさらに別作品となるのか、今後の情報には要注目です。

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」は 2023年7月7日 よりデジタル配信中、Blu-ray、4k UHD、DVDが 2023年8月1日 に米国発売、日本語版は 2023年8月18日。ディズニープラス配信日は 2023年8月2日 です。

ソース:Zoe Saldaña Hopes ‘Special Ops: Lioness’ Is a Spiritual Successor to ‘Sicario’

ドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」は噂通り二部構成か─新事務所の立ち上げも報告される

マーベル・スタジオが制作中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」が噂通り二部構成になる事を、海外メディア ComicBookMovie が報じました。この噂はキングピン役のヴィンセント・ドノフリオさんがシーズン2を示唆した事から始まっていました。

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CBMによると、全18話の「デアデビル:ボーン・アゲイン」は構成話数は不明なものの、前半後半の2つに分けられた二部構成になるとの事。

前回の記事でもお伝えしたように、ヴィンセント・ドノフリオさんが「シーズン2ではどんでん返しがある」とインタビューでコメントした事に対し、海外スクーパーが「ボーン・アゲイン」はシーズン2があるわけではなく、前後編に分かれたスプリットシーズンのスタイルを取っていると主張し、彼が勘違いしていると指摘する流れがありました。

このインタビューは2023年3月の事であり、この時点でスプリットシーズンが予定されていたということで、ストライキによる制作中断や他のMCU作品の延期等とは関係なく当初から計画されていたものだと考えられそうです。

そして、新たな現場写真によると、主人公のデアデビル/マット・マードックはNetflix版のネルソン&マードック法律事務所ではなく、マードック・アンド・アソシエイツという事務所を立ち上げているようだと言います。

そしてニッキー・M・ジェームズさんが演じるというキルスティン・マクダフィー地方検事補は、この新事務所の同僚になるようです。

Netflix版のファンにとっては事務所が新しくなるというのはかなり気になるポイント。マット・マードックの親友フォギー・ネルソンをNetflix版で演じていたエルデン・ヘンソンさんは出演しないとも報じられており、ネルソンが脚本上登場しないだけなのか、それとも誰か別の俳優にリキャストされているのか、今の所分かっていません。今後の情報にも注目です。

ドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」は2024年春にディズニープラスで配信予定です。

ソース:DAREDEVIL: BORN AGAIN Will Reportedly Be Split In Two With Multiple Story Arcs; Aiming For TV-MA Rating

ドラマ「エコー」のザーン・マクラーノンさんは「待つ価値がある作品」に仕上がっていると語る

マーベル・スタジオが制作中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「エコー」に出演するザーン・マクラーノンさんが、海外メディア Entertainment Tonight とのインタビューの中で、本作における自身の役割について話しました。

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「エコー」の元となるドラマ「ホークアイ」シーズン1でエコー/マヤ・ロペスの父親ウィリアム・ロペスを演じたザーン・マクラーノンさんは、「私は他の番組ほど『エコー』には関わっていませんでした。ショーでの私の足跡ははるかに小さいものです。私は(アトランタで)数週間しか仕事をしませんでしたが、素晴らしい経験でした。」と述べています。

ウィリアムはサノスのスナップによって大混乱に陥った5年の間にローニンによって殺害され、MCUの現在に置いては故人となっています。そのため、「ホークアイ」でもウィリアムの登場は回想シーンとなっており、「エコー」でも同様のスタイルでの登場となるようです。

また、ネイティブ・アメリカンであるウィリアムやマヤを描くにあたって、それらの人々が制作陣に加わっているとも称賛しています。

「ネイティブの作家が書いた良い脚本がありましたし、現場では素晴らしいナバホ族の監督であるシドニー・フリーランドが指揮をとっています。」

そして「何と言ってもマーベル作品です。ご存知のとおり、待つ価値はあります。素晴らしい経験でした。人々は『エコー』を楽しんでくれると思います。私が読んだもの、そしてそこで見たものは驚くべきものでした。また参加できてとても嬉しかったです。」とコメントしました。

故人であるウィリアムが再登場するという事実は、主人公マヤの過去にさらに焦点をあてていく可能性を示唆しているようです。

マヤはウィリアムの死の真相を知ったことでキングピン/ウィルソン・フィスクと反発、「ホークアイ」シーズン1のラストでは銃声のみの気になるシーンが最後の登場となっており、「エコー」の1話がどのようにスタートするのか注目されています。

ドラマ「エコー」は 2023年11月29日 より、米ディズニープラスで全話一挙配信予定です。

ソース:Zahn McClarnon on ‘Dark Winds’ Season 2 and Why ‘Echo’ Is Worth the Wait (Exclusive)

日米同時配信へ、映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3」のディズニープラス配信が8月2日に決定

米国での発表より遅れる事一週間、マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」の日本でのディズニープラス配信日が、2023年8月2日 となる事が発表されました。今回もMCU映画作品の日米同時リリースとなります。

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このリリース日は予想されていたものと同じで、MCUの前作にあたる「アントマン&ワスプ:クアントマニア」でも米国でのBlu-ray、4kUHDのリリース翌日にディズニープラスに到着していたのと同じスケジュールパターンとなっています。

ジェームズ・ガン監督による「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」はこれが最後ですが、監督は引き続き続編が制作されるだろうとの考えで、「Vol.4」では新監督に新たなガーディアンズを実現させてほしいとコメントしています。

先日のデジタル配信に伴って8分間のプレビューも公開中。

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」は 2023年7月7日 よりデジタル配信中、Blu-ray、4k UHD、DVDが 2023年8月1日 に米国発売、日本語版は 2023年8月18日。ディズニープラス配信日は 2023年8月2日 です。

ドラマ「シークレット・インベージョン」、マーティン・フリーマンさんはロスの物語の先があるとは考えていない

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シークレット・インベージョン」でスクラル人に擬態されたエヴェレット・ロスを演じた俳優のマーティン・フリーマンさんが、海外メディア Collider とのインタビューの中で、次の出番があるとは考えていない事を明らかにしました。

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インタビューの中でフリーマンさんは「MCUに自分の未来があるとは思っていません。自分がMCUのAチームの一人ではないことを考えると、それが一番安全な手口だと思います。私は間違いなくサブベンチにいて、良いサポート役です。試合終了間際の5分間くらいなら、必要なときに出場できるんです。MCUで将来があるなんて、何も仮定していません。でも、再演のオファーの電話がある時は、いつも素敵なボーナスです。」と述べました。

フリーマンさんはアベンジャーズメンバーとは違って、自身が演じるエヴェレット・ロスは一歩後ろにいるサポートキャラクターであり、いつもいつも出番があるとは考えていない事を明らかにしました。

記事執筆時点で51歳になるマーティン・フリーマンさんは2016年の「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」でMCUに登場して以降、なかなかのキーマンになっていますが、「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」や「シークレット・インベージョン」の後、エヴェレット・ロスがMCUの舞台上に呼び出されるとは考えていないようです。

しかし、「ワカンダフォーエバー」で明かされたコンテッサ・ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌとの関係や、「シークレット・インベージョン」で明かされたいつからかスクラルに擬態されていた事などを考えると、その生死やアメリカとワカンダの両方を知る人間として引き続きMCUでは大きなカギを握るキャラクターであるのは間違い有りません。

次の再登場は「シークレット・インベージョン」最終話となるのか、それとも「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」や「サンダーボルツ」のような映画になるのか、ロスの行方には注目です。

ドラマ「シークレット・インベージョン」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第6話は 2023年7月26日16時 より配信予定です。

ソース:‘Secret Invasion’: Martin Freeman Refuses to Believe He Has Always Been a Skrull

【ネタバレ注意】ドラマ「シークレット・インベージョン」、監督が結末を明かしてしまったかもしれない

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シークレット・インベージョン」のアリ・セリム監督が、海外メディア TVLine とのインタビューの中で本作の特徴とMCU他作品との違いを語る中で、物語の結末に触れてしまったのではないかと話題になっています。

※これより先は「シークレット・インベージョン」の結末のネタバレを含んでいる可能性が高いです。ご覧の際はご注意ください。

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最終回について「典型的なマーベルシリーズの最終話におけるCG合戦と比べてどうなるか」と質問されたセリム監督は「それを明かすことはできませんよ」と前置きしつつも、「このショーの気に入っている所は、この物語がニック・フューリーがグラヴィクを倒すというよりも、フューリーがグラヴィクと和解するというストーリーである事です。」と述べました。

監督が「和解」という言葉を使ったことで、フューリーがグラヴィクを倒すといった典型的なヒーロー作品や、グラヴィクが勝利して今度のMCUに新たな禍根を残すといったバッドエンドでもない、別の結末が用意されている事を示唆しているようです。

フューリーを演じるサミュエル・L・ジャクソンさんが、海外メディア The Wrap とのインタビューで「the last [episode] is so good.」(最後のエピソードはとても良かった)と述べている事も、監督の言葉と関連しているかもしれません。

しかし実際に和解に至るとしても、二人のうちのどちらか、あるいはその両方が生命を落とす可能性はゼロではなく、経緯を含めたその全貌は来週配信の最終話をファン自身の眼で確認する必要があるようです。

ドラマ「シークレット・インベージョン」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第6話は 2023年7月26日16時 より配信予定です。

ソース:Matt’s Inside Line: Scoop on EvilHijackJack RyanHSM:TM:TSDead CityFire CountrySecret Invasion and More

ドラマ「ロキ」シーズン2のシルヴィの新衣装が公開

今秋配信予定のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ロキ」シーズン2のシルヴィ用の新衣装が公開されました。これは現在開催中のSDCC2023の会場でディスプレイされているもので、マーベル・コミックの副社長兼クリエイティブエグゼクティブのライアン・ペナゴスさんがSNSで共有しています。

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撮影現場で目撃されていたものとは少し印象が異なり、照明の具合なのか実際にそうなのか、シーズン1と比べて緑がかなり色褪せているように見え、アスガルド式のレザーの上に新しい地球のコートを羽織るのがシーズン2のシルヴィのスタイルとなるようです。

シーズン2のトレーラーはまだ公開されておらず、当初はこのSDCC2023での公開が期待されていましたが、マーベル・スタジオは今回の参加を見送っています。これによって会場での公開はありませんが、配信の3ヶ月前を切っているという事もあって、そう遠くないうちにオンラインで公開されると予想されています。

ドラマ「ロキ」シーズン2は 2023年10月6日 より米ディズニープラスで配信予定です。

映画「ザ・マーベルズ」の「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」から続くイースターエッグ

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ザ・マーベルズ」の新たなトレーラーが昨日公開され、記事執筆時点では公開18時間にして約650万回再生となる勢いを見せています。その新予告には、2021年公開の映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」から2022年のドラマ「ミズ・マーベル」を経て続くイースターエッグが含まれています。

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※↓こちらは日本語字幕版。

そのイースターエッグとは自由の女神像で、「ノー・ウェイ・ホーム」以前にもドラマ「ホークアイ」にて改装工事していた事がエレーナとケイト・ビショップの会話の中で明らかになっていました。

「ザ・マーベルズ」の予告に登場した女神像は黄金色。一方の「ノー・ウェイ・ホーム」では夜間のシーンであった事と工事中だった事もあり、映画だけで色味まで分かりづらいものとなっていますが、コンセプトアートではその色がしっかりと確認できるようになっています。

©MARVEL,Disney

そして「ミズ・マーベル」にもこの自由の女神は登場、この時は現実と同じで白っぽい女神になっており、当初は「ノー・ウェイ・ホーム」での戦いによる破損等のせいで改修工事を取りやめて修復に留まったのかと考えられていましたが、配信から約半年後、「ミズ・マーベル」に登場している女神像が黄金色にサイレント修正されていた事が判明しています。

そして「ミズ・マーベル」では確認出来なかったキャプテン・アメリカの盾ですが、「ザ・マーベルズ」の予告では現実の女神が掲げている松明とは少し違って画面左上にほんのわずかに曲線が見えており、盾も装着されているようにも考えられます。

これらのこだわりが「ザ・マーベルズ」やそれ以降の作品でさらに重要になってくる事があるのか、注目のポイントとなっています。

映画「ザ・マーベルズ」は 2023年11月10日 に劇場公開予定です。

ドラマ「シークレット・インベージョン」、5話のチェックしておくべきポイントをピックアップ

2023年7月19日配信のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シークレット・インベージョン」シーズン1エピソード5「Harvest(邦題:収穫)」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想、考察などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

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報道

前回の終わりからの続き。フューリーは重体の大統領を病院へ運び込み、大統領は緊急手術へ。その傍らではイギリスのニュース番組 UKN24 NEWS がアメリカ大統領の襲撃事件について報じています。

番組ではエイリアンが襲撃された大統領を救出したと、意外にも真実を報道。今回はあえてフェイクニュースに差し替えなかったというのがグラヴィクの作戦のようです。

グラヴィクの狙い

ニュー・スクラロスではタロスの死とリットソン大統領の生存、そしてフューリーが所持しているという「例のもの」を入手出来なかった事について、ペイゴンとグラヴィクの間で口論が発生。

ここでの「例のもの」はアベンジャーズたちのDNAを指しているようですが、特定の誰かという事については言及されません。ほとんどのヒーローは普通の地球人として生まれ、後天的に薬物、実験、インフィニティ・ストーンなどによって力を獲得しているため、生まれ持ったDNAは地球人のはずですが、後天的要因によって何らかの変化をしている可能性は考えられます。

最近の作品ではブルース・バナーの血液が原因で、ジェニファー・ウォルターズがシーハルクへの変身を遂げており、ハルクの血が採取されていればスクラルにも大きな影響を与える可能性があります。

予告動画に存在しつつもまだ配信されていないシーンとして、たくましい腕を持つスクラルがいますが、これはカル・オブシディアンのたくましい身体能力が元々緑の肌のスクラルに適応されただけなのか、6話でハルクのDNAが奪われてしまうのか、注目となりそうです。

©MARVEL,Disney

そしてグラヴィクは口論の末、ペイゴンをあっさりと始末。

ここではプロットエラーがあり、劇中たびたび、そして今回のMI6局長のくだりでも描かれているように、スクラルは怪我による痛みや失神、死といった要因で変身が解除されるはずですが、ペイゴンは地球人の姿のまま絶命したようです。後のシーンでビトが喉元を切られた際も地球人の姿のままのようです(こちらはフレームアウトが速いためさほどおかしくはありませんが)。

また、今回のエピソードまで失念していましたが、コミックのスクラル人の血液は緑であり、これはシェイプシフトによって変化しないというルールがありました。

映画「キャプテン・マーベル」ではスクラル人の血液は紫色で描かれていましたが、今作では皆一様に赤い血を流しており、MCUの中で設定が維持されていないようです。

©MARVEL,Disney

グラヴィクの次の作戦

グラヴィクはローディに擬態しているラーヴァに、今回の件を「ロシアがスクラル人の助けを借りて実行した物だ」と言うよう指示。アジトの衛星地図も公開するように言います。

ローディ/ラーヴァがためらうと「戦争も無実のスクラルを殺すことも避けたいフューリー」に対する脅しの作戦であるとグラヴィクは説明します。

しかし、そもそもフューリーはニュー・スクラロスのスクラル人たちを無実だと考えているのでしょうか?フューリーは本作品でポプリシュチンやロバート・フェアバンクス准将邸でのスクラル人など、多くのスクラル人をためらいなく殺害しています。

スティーブ・ロジャースのような善性を持つ相手ならともかくとして、リスクとリターンを即座に天秤にかけるフューリーのようなタイプの人間相手にはあまり効果はない作戦と言えるでしょう。

「例のもの」の回収もフューリーの後手にまわり、人間性を読み間違えている事自体、はじめからフューリーは敵わない相手だったのかもしれません。

デリック・ウェザビー

オープニングクレジットの後、舞台はMI6の長官デリック・ウェザビーへ。物語から少し逸れて、デリック・ウェザビーを演じるトニー・カランさんはマーベル作品の常連俳優さんです。

MCUでは映画「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」にてオーディンの父であり、ソーの祖父にあたるアスガルドの先々代の王ボーを演じました。そしてFOXのマーベル映画「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」ではMIBのエージェントを、ニュー・ライン・シネマのマーベル映画「ブレイド2」では司祭役を演じています。

ソーニャ・ファルズワースが3話で調査していた内通者はこのウェザビー長官であり、今回のエピソードであっさりと失脚させてしまいます。

合流

フューリーとガイアが合流する事になったのは、2話の冒頭でフューリーがグラヴィク少年と出会った場所。

タロスの死についての言及があり、無駄死にだったというガイアに対してフューリーは反論、新たなスクラルのリーダーとなるよう鼓舞します。

なお、予告ではガイアが誰かに覆いかぶさるシーンがありましたが、本編からは削除されてしまったようです。予告の段階ではこれが誰かまでは分かっていませんでしたが、4話の結末からこれはタロスであり、亡骸まで駆け寄るシーンが撮影されていたと見られます。

©MARVEL,Disney

グラヴィクが盗んでいたDNAについて、英語では「Only a few samples」、吹替では「ほんの何種類か」、字幕では「2~3種類」とされており、その後具体的にカル・オブシディアンとフローラ・コロッサス(グルートの種族名)を手に入れていると言います。アジトのPCに表示されていたフロストビーストに関しては特に言及がありませんでした。

また、グラヴィクが本当に欲しいのは今回のエピソードタイトルにもなっている「ハーヴェスト(収穫)」と呼ばれているものだと明らかになります。

タロスを弔いたいというガイアにプリシラ/ヴァーラと合流するよう指示し、自身はフィンランドに向かうと告げます。

ダルトン夫妻

長官からダルトン夫妻の研究所を突き止めたソーニャは計画書を押収し、ラボを焼き払います。また、妻ローザを人質にとり脅しにかかる夫ヴィクターをあっさりと殺害。地球人でもスクラル人でも男は替わらないと皮肉を言い放っています。

このシーンでソーニャは研究に関する全ての説明を求めており、それがつつがなく終了したのだとすれば、MI6はスーパースクラル化の技術を得た事になります。もちろんこれが地球人にそのまま適応できるわけはないと思いますが、これはこのまま素直に終わる話なのでしょうか。

リック・メイソンの再登場

フィンランド行きのプライベートジェットで待っていたのはO・T・ファグベンルさん演じるリック・メイソン。2021年の映画「ブラックウィドウ」で登場したナターシャのS.H.I.E.L.D.時代の友人である事から、フューリーの元部下にもあたる人物です。

「ブラックウィドウ」でもナターシャのために偽造パスポートや飛行機、クインジェットなどを調達しサポートしていましたが、今回も影でフューリーを支える有能な元S.H.I.E.L.D.のエージェントのようです。

「ヘリキャリアなら安心だった」と礼も言わず文句をいうフューリーに対して皮肉を言いつつも、メイソンは偽造パスポートとフォトスタティック・ベールを渡しています。

葬儀

フューリーの指示どおり彼の家に到着したガイアはプリシラ/ヴァーラと遭遇。お互いに銃を突きつけ合いながらも、「殺しに来たの?」「ガイアです」の簡単なやり取りで信用しあうのは本作の難しい点のひとつ。

シェイプシフターであるスクラル人が、仲間をどうやって見分けるのかという疑問について、この作品では描かれていません。タロスがフェアバンクス准将に擬態して最初の警護を騙せたように、スクラル人だからといって相手の擬態を見抜ける訳ではないのは明らかです。

すべてのシーンで緑の素顔を明かしていくのは冗長になる上にVFXコストも嵩むため、大人の事情として省略されるのは致し方ありませんが、合言葉代わりに4話のポエムを引用するぐらいはあったほうがよく、生命を狙われているプリシラ/ヴァーラの対応としては少し迂闊な描写となってしまいました。

そしてガイアの望んでいたタロスの葬儀が執り行われ、プリシラ/ヴァーラによって火葬されました。宇宙人の葬儀という事で「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.2」のヨンドゥのような不思議なシーンかと思われましたが、地球人にも馴染み深い絵となっていました。

なお、スクラルの葬儀が地球に住む以前から火葬であるのか、プリシラ/ヴァーラの居住区域であるイギリスの様式に沿っただけなのかは不明で、コミックでもスクラルに葬儀の文化があるかどうか不明となっています。

ガイアは母の指輪を副葬品として一緒に焼くことでタロスに別れを告げ、100%に近い高い確率でタロスが本当に死んだ事を描きました。

襲撃

ガイアがヴァーラにフューリーに素肌を見せようと思わなかったのと質問された事で、ヴァーラは機嫌を損ね、他人と一緒に住むことの大変さ、相手に合わせることの重要性を説いています。

結局これはタロスも同じ考えでこれまでのスクラルを導いており、地球という家で地球人と同居するために、地球人の顔と生活で合わせようとしてきました。残る1話でガイアは、タロスの想いをプリシラ/ヴァーラを通じて理解する事ができるのでしょうか。

そうこうしている所へ、グラヴィクの刺客たちが襲撃。本棚の本の背表紙から飲み物のカップ、椅子やラボの植物やレーザー光に至るまで、画面内の緑の比重が多いシーンが続いています。

襲撃者が実際にスクラルかどうかはこのシーンでは分からず、偽ローディやMI6元局長のような権力をもつ人物から命令を受けた地球人である可能性もあります。

ここでの刺客たちはみな赤い血しぶきを上げており、「キャプテン・マーベル」のような紫の血やコミックのような緑の血でない事も、彼らが地球人である可能性を含んでいるようです。

ウィドウズ・ベール

メイソンから受け取ったパスポートとフォトスタティック・ベールを用いて、フューリーはケルホネンというフィンランド人に変装して入国。合流したソーニャはこのマスクを「ウィドウズ・ベール」と称し、10億ドルかけて隠せるのは顔だけなのかと皮肉を言われたフューリーはこれは旧型だと言い返しています。

映画の公開順で言えば、このアイテムが最初に登場したのは2014年公開の映画「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」でした。この時はナターシャがアレクサンダー・ピアースを騙すために安全保障理事会の議員パメラになりすましていました。この時、名称は特に有りませんでした。

その後はドラマ「エージェント・オブ・シールド」にてエージェント・メイやエージェント33など何人かのS.H.I.E.L.D.やH.Y.D.R.A.のエージェントが使用し、ナノマスクやフォトスタティック・ベールの名称で呼ばれていました。

さらにその後、2021年の映画「ブラックウィドウ」にてメリーナもこれを所持している事が描かれ、レッドルーム由来のアイテムである事も判明しています。

さらにその後、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」では元S.H.I.E.L.D.のエージェントで現在パワーブローカーを名乗っている、そしてスクラルの疑いもあるシャロン・カーターもこれを使用していました。

フューリーが反論したような全身バージョンはこれまでの作品に登場していませんが、負け惜しみではなく実際に完成しているのであれば、極めて強力なスパイツールである事は間違い有りません。

プロジェクト・ハーヴェスト

ラストでは「ハーヴェスト(収穫)」の正体がアベンジャーズのDNAである事が明かされ、キャプテン・マーベルのDNAも含まれている事が明らかになります。

このDNAの回収任務にグラヴィクを充てていた事が、スーパースクラル着想のきっかけとなったと指摘し、この戦争の原因が自分にあるとして、自分の責任でこの問題に対処するために地球に戻ったとフューリーは説明しました。

これでグラヴィクが今回しかけた侵略戦争についてその背景が明らかになりましたが、一方でハーヴェストの目的自体は分かっていません。フューリーはアベンジャーズのDNAを集めて何をしようとしていたのか、最終話で明らかになるのでしょうか?

ハーヴェストが隠されていたフューリーの偽の墓には「Greater love hath no man than this, that a man lay down his life for his friends.(友のために命を投げ打つこと、これより大きな愛はない)」というヨハネ15章13節の言葉が刻まれています。既にタロスがこの言葉通りになっていると解釈できる上で、フューリーの未来も暗示しているのでしょうか?

なお、「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」に登場したフューリーの偽の墓にはエゼキエル書25章17節の「心正しい者が歩む道」と刻まれていました。

そしてフューリーは予告動画にもあったように久方ぶりに眼帯を装着し、銃を携え、「時間だ、決着をつけよう」と何者かに電話するのでした。

最終話に向けて気になるポイント

最後の電話相手はやはりグラヴィクでしょうか。味方に反撃開始の合図を出したとも取れますが、これまでの作中で自分の責任や自身の戦争と言い、アベンジャーズへの要請を出さない理由が何度も強調されていた事を考えると、救助された本物のローディが助けに来るなどというのはナンセンスなようにも感じます。せいぜいプリシラ/ヴァーラかガイアが助けに来るのがいい所でしょうか。

とは言っても、フューリーが一人きりでなんとかしてきた訳では有りません。今回も元S.H.I.E.L.D.のエージェント・メイソンが手を貸してくれました。

予告ではフューリーはグラヴィクに投げ飛ばされたり、大きな腕で殴られるシーンが存在していますが、超人血清も持っていないフューリーが単独でどうにかできるのか、注目となっています。

また、ソーニャの行動も気になる所。ソーニャはスーパースクラルの研究を中断させるだけでなく、成果のすべてに関して説明を求めていました。そしてフューリーからハーヴェストの詳細を聞いたソーニャは、グラヴィクと同じ秘密を知る人物となります。

本作でのスクラル人はたびたび緑色と一緒の画面で紹介されていますが、ソーニャも時々緑のシャツを着ています。この分かりやすいサインはソーニャをスクラルと思い込ませて実は地球人というミスリードを誘っているのか、それとも実際にスクラルでグラヴィクとは別の計画を始めていく新たな人物となる可能性を秘めています。

本作ではスクラルの皇帝の存在が明らかになっていますが、コミックで地球侵略を開始したスクラルの女王ヴェランケは登場していません。ソーニャをヴェランケとして、劇場版「シークレット・インベージョン」が制作され(妄想)、本作で描くことを避けたアベンジャーズたちの大半が入れ替わられてしまう可能性について、最終話での注目ポイントのひとつです。

そして、フューリーの運命の行方も当然ながら注目ポイントです。今作の展開や墓石に刻まれた言葉からはフューリーが安全にこの侵略戦争を乗り越えられる保証がないようにも感じられますが、一方で「ザ・マーベルズ」に登場しているという事実もあります。

今回のエピソードではガイアが新しいリーダーとなるように助言されていましたが、最終話でフューリーが死亡し、ガイアがフューリーに擬態して地球と宇宙の平和を守っていく展開も考えられそうです。

しかし最も恐ろしいのは、「ザ・マーベルズ」のフューリーが本人でもガイアでもなく、「シークレット・インベージョン」を制する別のスクラルである可能性です。

グラヴィク、ないしはそれにある程度共感しているスクラルがフューリーを殺し、ハーヴェストの代わりに直接DNAを集めるためになりすます可能性を排除する事は現時点で出来ません。

フューリーを演じるサミュエル・L・ジャクソンさんは、海外メディア The Wrap とのインタビューで「the last [episode] is so good.」(最後のエピソードはとても良かった)と述べていますが、これがハッピーエンドを指しているのかどうかは来週までお預けとなります。


ドラマ「シークレット・インベージョン」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第6話は 2023年7月26日16時 より配信予定です。

映画「ザ・マーベルズ」のグースやパク・ソジュンさんの新たなシーンを含むトレーラーが公開

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ザ・マーベルズ」の新たなトレーラーが公開されました。本作に登場するキャロル・ダンヴァース、モニカ・ランボー、カマラ・カーンの三人の関係性と、ヴィランについて紹介する内容となっています。

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※日本語字幕版追加しました。

先日は本作のエグゼクティブ・プロデューサーがグースに関するサプライズを示唆していましたが、今回のトレーラーは前回のものよりも、より多くの子供達を紹介しています。

また、パク・ソジュンさん演じるヤン王子の新たなシーンなども含まれています。

映画「ザ・マーベルズ」は 2023年11月10日 に劇場公開予定です。