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「アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ」タイトル変更へ、MCUの再創造はどのように行われているのか

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マーベル・スタジオが開発中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ」が、タイトルから正式にキャラクターの名前を削除するようだと、海外メディア The Hollywood Reporter が報じました。タイトル変更の可能性は以前にも報じられていましたが、物語が全般的に書き換えられている最中だと THR は報告しています。

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記事によると、当初「アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ」として開発されていた映画は、征服者カーン役のジョナサン・メジャース被告に有罪判決がくだされる少し前の時点、「アントマン&ワスプ:クアントマニア」の興収が振るわなかった事と合わせて、アベンジャーズ5作目の映画タイトルからカーンの名前を削除し、キャラクターを最小化する動きを進めていたと言います。

マーベルとディズニーは「クアントマニア」の予想外の反発に続いて「マーベルズ」、ドラマでは「シークレット・インベージョン」なども不評となり、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」や「ロキ」シーズン2などの好評さにも関わらず、2023年はMCUが不振に終わったような印象を強く与えていました。

THR はマーベルとディズニーはこの事態を立て直す事に力を入れ、2024年2月になって風向きがいい方向に変わってきていると指摘。

今月公開された「デッドプール&ウルヴァリン」のスーパーボウル予告は、最終的に24時間で3億6500万回視聴され、史上最も視聴された予告編となりました。

この予告に続いて「ファンタスティック・フォー」のメインキャスト発表、「X-MEN’97」のトレーラー公開と続き、いずれも話題を呼びました。

また、一般の目に見えづらい部分についても記事は言及。

映画関連では、今夏ロンドンで撮影予定の「ファンタスティック・フォー」 の脚本を磨くためにエリック・ピアソンさんを密かに雇用。ピアソンさんは、「マイティ・ソー/バトルロイヤル」や「ブラックウィドウ」に携わった同社の重鎮であり、プロジェクトを最終ラインまで導くことで定評があります。

さらにマーベルは評判の高いFXシリーズ「ザ・ベア」 のショーランナーであるジョアンナ・カロさんを「サンダーボルツ」の脚本に起用したと言います。映画は3月にアトランタで撮影が始まる予定。彼女の起用は、以前の脚本草稿を読んだ情報筋によると、悪役やアンチヒーローが死で終わるはずだった任務に就くという内容のこのプロジェクトに威信を加えていると評しています。

 

ドラマ部門では2月の初め、キャスリン・ハーンさん主演の「ワンダヴィジョン」スピンオフ作品「アガサ:ダークホールド・ダイアリーズ」の再撮影を完了。シリーズ関係者によると、同社は通常、5日間の再撮影をスケジュールに組み込んでいるが、スタジオはわずか1日で作業を完了し、社内で番組の見通しが晴れたと報告しています。今秋ディズニープラスで公開される予定。 

また、マーベルはショーランナーによるより大きなコントロールを可能にするためにドラマ事業を再編しており、これは「シークレット・インベージョン」の重大な失敗を受けて行われた措置だと指摘しています。この変化の兆しは「デアデビル:ボーン・アゲイン」に反映されている事が以前にも報じられていました。

「2024年は社内に焦点が当てられています」と、舞台裏で進行しているすべての調整について関係者は語っています。

スタジオの幹部らはこれを再起動やソフトリブートとは呼ばず、創造的な再構築と呼んでいると言います。2019年の「アベンジャーズ/エンドゲーム」以来、当時ストリーミング戦争の真っただ中にあったディズニーにとって、ディズニープラスのサービス拡大は最優先事項でした。

ディズニーの当時のCEOであるボブ・アイガー氏と、そしてバトンタッチされた彼の後継者であるボブ・チャペック前CEOの指揮のもと、MCUはドラマリーズとアニメーションに拡大し、MCUが年間を通して無限に公開されるかのように見える場所になることを目標としました。それらの発表は多くのファンを興奮させましたが、結局の所、マーベル・スタジオがすべてを取り仕切るには手に余る作業量でした。

「スタジオは少し集中力を失いました。したがって、私たちがとった最初のステップは、生産量を減らすことです」とCEOに戻ったアイガー氏は2月7日の決算会見で語りました。「私たちは、特にマーベルでは、彼らが作っている映画をさらに良くするために、生産量を削減しました。」

2023年の前半から後半にかけて発生したダブルストライキの影響で、映画、ドラマを問わずに生産が大幅に遅延し、MCUもほとんどの作品を延期せざるを得ませんでした。

このストライキはMCUだけでなく、すべてのハリウッド作品に大打撃を与えましたが、ディズニーやマーベル・スタジオにとっては幸いな事に、この再創造に取り組むためのいい時間にもなったようです。

「彼らは諦めるつもりはない」と、過去1年間マーベルと協力した関係者は語ります。「彼らは素晴らしいものを作りたいと思っています。」 

しばらくMCUの暗黒期が続く、あるいはこのままフェードアウトしてシリーズが終わる可能性も揶揄されていましたが、「X-MEN’97」と「デッドプール&ウルヴァリン」というMCUのニューフェイスを起点として、見事な復活を果たすことが期待されています。

アニメ「X-MEN’97」シーズン1は 2024年3月20日 よりディズニープラスで配信、映画「デッドプール&ウルヴァリン」は 2024年7月26日 に劇場公開予定です。

ソース:How Marvel Is Quietly Retooling Amid Superhero Fatigue

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◆2024年7月26日「デッドプール&ウルヴァリン」
◆2024年10月25日 SSU「ヴェノム:ザ・ラスト・ダンス」(日本未定)
◆2024年12月13日 SSU「クレイヴン・ザ・ハンター」(日本未定)
◆2025年2月14日「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」(日本未定)
◆2025年7月25日「サンダーボルツ*」(日本未定)
◆2025年11月7日「ブレイド」(日本未定)





管理人ミルク

アメコミと出会ってはや20年以上、初めて買ったマーベル・コミックはオンスロート。X-MEN vs STREET FIGHTERではシリーズを通してマグニートーを愛用。