ドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」、チャーリー・コックスさんが「アベンジャーズ」や「スパイダーマン」映画への出演希望を語る

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」で主人公デアデビル/マット・マードックを演じるチャーリー・コックスさんが、海外メディア GQ とのインタビューで、アベンジャーズやスパイダーマンと共演したいと語りました。

インタビューの中でチャーリー・コックスさんは今後の本格的なクロスオーバーについて言及。

「確かに、これまで以上に可能性は高まっていると思いますよ。」とし、「アベンジャーズ作品か、スパイダーマンの新作か、そういう作品に出演したいですね。」と語りました。

そして、「理由はいくつかあります。一つは、私は長年このキャラクターの熱狂的なファンになっていて、奇妙なことに、このキャラクターのために、彼がそのようなアップグレードを受けるのはとてもクールだと思うからです。また、他の映画の役を獲得するチャンスにもなるので、とても嬉しいです。」と説明しました。

コックスさんは以前に「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」にも出演しましたが、弁護士マット・マードックとして登場したのみで、デアデビルとして活躍出来ませんでした。

同インタビューでは「デアデビル:ボーン・アゲイン」を 「Netflix版のソフトリブート」から「Netflix版の続編」に変更した経緯についても語っています。

「同じことはやりたくない、という考えでした。私たちはすでに(Netflix版を)やっています。ヴィンセントも私も、当時自分たちがやっていたことが正しい道だと100%確信していたわけではありませんでしたが、私たちは2人とも優秀な兵士であり、プロフェッショナルでもあり、心を広く持つよう努めていました。」

6話分の撮影を終えていた「ボーン・アゲイン」でしたが、2023年5月に WGA のストライキが開始。「デアデビル:ボーン・アゲイン」の作業は中断された時の事を振り返り、「脚本家のストライキが起こり、その後俳優のストライキが起こり、プロデューサーたちは自分たちのエピソードを見直して、うまくいっていないと判断する機会を得たんです。」と述べました。

ドラマの中止の懸念もあった中で、このタイミングでNetflixのドラマ「パニッシャー」のダリオ・スカーダペインさんをショーランナーに起用。クリエイティブ面での見直しが行われた結果、3つの新しいエピソードが撮影され、うまく機能した古い映像の一部を新しい映像とをつなげる追加シーンが書かれました。 

キングピン役のヴィンセント・ドノフリオさんは「私たちは満足していないと伝え、大物たち、特にケヴィン・ファイギは私たちの意見に耳を傾けてくれました」と言います。その結果「デアデビル:ボーン・アゲイン」は「Netflixで制作した作品と、より調和しているように感じます。」とし、「奇妙な運命のいたずらで、業界の多くの人々にとって非常に悲惨なストライキが、結局私たちの番組にとっては最良の出来事となったんです。」とチャーリー・コックスさんは付け加えました。

なお、先日リークされていたあらたなTVCMも合わせて公開されています。

「デアデビル:ボーン・アゲイン」では主人公デアデビル/マット・マードックを引き続きチャーリー・コックスさんが演じる他、Netflixのマーベルドラマからデボラ・アン・ウォールさん演じるカレン・ペイジとエルデン・ヘンソンさん演じるフォギー・ネルソン、ジョン・バーンサルさん演じるパニッシャー/フランク・キャッスルが、「ホークアイ」で一足先に戻ってきたヴィンセント・ドノフリオさんのキングピン/ウィルソン・フィスクに続いて戻って来る事になります。

また、本作はこの後に予定されている「スパイダーマン4」などにも影響を与える物語になるのではとも考えられています。

ドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」は 2025年3月4日(日本時間で3月5日)よりディズニープラスで配信予定です。

ソース:How Daredevil rescued Charlie Cox

アニメ「スパイダーマン:フレンドリー・ネイバーフッド」、最終話でいつもの姿になる事を予告

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のアニメ「ユア・フレンドリー・ネイバーフッド・スパイダーマン」(邦題:スパイダーマン:フレンドリー・ネイバーフッド)の新しいポスターが公開されました。最終話を予告するこのポスターでは、ピーター・パーカーがおなじみのスパイダーマンになる事を予告しています。

本作は毎週複数のエピソードを配信した事で全10話が早くも今週でフィナーレとなります。

シーズン3の計画がある事も明かされていますが、シーズン2の配信時期はわかっていません。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-your-friendly-neighborhood-spider-man-season-3-confirmed/”]

本作は RT で批評家 97%、一般視聴者 68% と大きくズレたスコアが出ていますが、「ソニーが関与しないスパイダーマンはこうなるはずだった」という視点で楽しんでいる視聴者もいるようです。

本作は神聖時間軸とは異なるマルチバースのピーター・パーカーを描いた作品で、これまでに見たことのない旅と、キャラクターの初期のコミック本のルーツを称えるスタイルで、ピーター・パーカーがヒーローになるまでの道のりを追っています。

アニメ「スパイダーマン:フレンドリー・ネイバーフッド」は 2025年1月29日 より、ディズニープラスで配信中です。

ドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」にシーハルクは登場する?タチアナ・マスラニーさんが意味深発言

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」で主人公シーハルク/ジェニファー・ウォルターズを演じたタチアナ・マスラニーさんが、海外メディア ScreenRant とのインタビューでドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」への出演をほのめかしたと話題になっています。

ホラー映画「The Monkey」のプレミアイベントで「デアデビル:ボーン・アゲイン」について質問されたタチアナ・マスラニーさんは「シーハルク」での共演を振り返って次のようにコメントしました。

ボーン・アゲイン?彼はとても楽しくて、一緒に演じていて本当に楽しい人でした。そして、彼がとてもうまくやったのは、異なる雰囲気で存在するキャラクターを取り上げ、その新しい雰囲気に完全に適応させながらも、キャラクターの完全性を維持したことです。それが実際とても面白い。彼がこのようなコメディチックな世界と衝突するのを見るのはね。

インタビュアーから「シリアス」な世界へ行くのも良いと言われたマスラニーさんは「同感だわ。私はシリアスな、いや、シリアスな”ボーン”がたくさんありますから」と述べました。

実際の所、「デアデビル:ボーン・アゲイン」にシーハルクは登場しないと、ショーランナーのダリオ・スカーダペインさんが以前に話していました。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-daredevil-born-again-show-runner-tease-secret-cameo/”]

氏はこの時、「(シーハルクらの登場の)企画を提案したけど、彼らには別の計画があるとマーベルに拒否された。」と説明。少なくともシーズン1には登場しないと考えられています。

現状でシーハルクの再登場時期は発表されておらず、「ドゥームズデイ」が「ザ・カーン・ダイナスティ」だった頃、最新のアベンジャーズ映画にシーハルクの登場が決まっている事を、マーク・ラファロさんが以前にネタバレしていました。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-avengers-5-casting-spoiler/”]

紆余曲折あってアベンジャーズ5作目が「ドゥームズデイ」になったことで脚本は大きく変化しているはずですが、それでもシーハルクの再登場として有力なのは映画「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」に違いありません。

ドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」はディズニープラスで配信中、ドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」は 2025年3月4日(日本時間で3月5日)よりディズニープラスで配信予定です。

ソース:“I Have A Lot Of Serious Bones In My Body”: She-Hulk Actor Addresses Whether The Character Could Come Over To Daredevil: Born Again

映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」は直前で何を削除したのか Vol.2

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」は公開直前まで様々な変更を行ったと報じられていますが、2024年の10月にリークされた試写会の内容と比較すると、わずかな変更が行われています。

前回の記事では映画の昔のバージョンと比較して削除されたキャラクターなどについて解説しました。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-captain-america-bnw-changes-from-previous-versions/”]

今回は2つのシーンについてご紹介。

まずは、本作のタイトルが「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」ではなく「キャプテン・アメリカ:ニュー・ワールド・オーダー」だった頃、撮影が開始して間もなくの時期に、以下のような葬儀シーンが目撃されていました。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-captain-america-4-funeral-set-photo/”]

誰の葬儀かは終にわからずじまいでしたが、参列者の顔ぶれからしてサディアス・ロスの葬儀だった可能性は高いと思います。実際にロスが死んだのか、あるいは死んだと見せかけるための偽装葬儀だった可能性も含めて細かいことは不明ですが、とにかくこのシーンは丸ごと削除されていました。

そして、昨年秋にリークされた試写会からもとあるシーンが削除されています。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-captain-america-4-plot-and-mid-credit-spoiler/”]

記事に引用したソースの原文は削除済みで、別の場所で(5ヶ月前に)再掲載されていたのがこちら。

Plot leaks of BRAVE NEW WORLD (via r/LeaksAndRumor)
byu/Louis_DCVN inMarvelStudios_Rumours

この内容は実際の劇場公開版とほぼ同じである事から、試写会のリークとして本物だった可能性が極めて高いと言えそうです。

この中で僅かに公開版と異なるのが映画の中盤、キャンプエコー1でサム&ホアキンにルースが合流したあと、回収した薬を調べるために彼らはスターク・テクノロジーズ(スターク・インダストリーズの子会社なのか書き間違いかは不明)を訪れたと記載されています。

彼らはスターク・テクノロジーズに行き、そこで最も優秀なエンジニアであるアマデウス・チョに会う。(この俳優をどこで見つけたのかは分からないが、彼は全然良くない。)サムはペッパーについて何か言っているが、私たちは彼女を一度も見たことがない。

ブローン/アマデウス・チョ役の俳優が良くない、見たことのないペッパーという事で試写会時点では代役で撮影した映像が差し込まれていた事が想像できます。

公開版にこのシーンが無かったことについて、脚本上行く必要がなくなった、この先ブローンを演じ続けるための俳優を期間内に見つけられなかった、ペッパー・ポッツ役のグウィネス・パルトロウさんのスケジュールが取れなかった、などの理由で本撮影にこぎつけなかった可能性がありそうです。

スターク・インダストリーズの建物は「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」以降登場しておらず、このシーンが実現していれば会社の現状を垣間見ることが出来たかもしれませんが、残念ながらこれは叶いませんでした。

「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」はアンソニー・マッキーさんが主人公キャプテン・アメリカ/サム・ウィルソンを続投する他、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」からダニー・ラミレスさん演じるホアキン・トレス、カール・ランブリーさん演じるブラック・キャプテン・アメリカ/イザイア・ブラッドリーが再登場。

その他、ヴィランとして映画「インクレディブル・ハルク」よりティム・ブレイク・ネルソンさん演じるザ・リーダー/サミュエル・スターンズが再登場し、故ウィリアム・ハートさんに代わってハリソン・フォードさんがサディアス・”サンダーボルト”・ロスとして登場。

また、リヴ・タイラーさんがサディアスの娘ベティ・ロスを「インクレディブル・ハルク」ぶりに再演します。

映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」は 2025年2月14日 より劇場公開中です。

映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」は直前で何を削除したのか

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」は現在、世界中で大ヒットしていますが、この映画は公開直前まで再撮影が行われ、多くの物事が変化、それによって削除されてしまった事も他作品に比べて多いかもしれません。

「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」の冒頭はサーペント・ソサエティとのバトルからスタートしますが、映画の中ではボスがサイドワインダーと呼ばれている事以外、あまり多くは判明していません。

何らかのテロ組織、あるいは特殊部隊のような描かれ方をしていますが、サーペント・ソサエティはコミックのヴィランチームであり、当初はサイドワインダー以外にもキングコブラやダイアモンドバックといった蛇の名を関するヴィランメンバーが登場する予定で、映画公開前に海外マクドナルドではハッピーセットのおまけとしても展開されていました。

撮影現場でピンク色の髪に染めたローサ・サラザールさんの姿が目撃されており、マクドナルドのグッズにもあるように彼女はダイアモンドバック/レイチェル・レイトンを演じるとして、映画公開のわずか数週間前に大手メディアが報道していました。

にも関わらず彼女は実際の映画には登場しておらず、スティーブ・ロジャースに恋をする珍しいヴィランがどのような役割を担っていたのかはわからずじまいに終わりました。

キングコブラが削除された件については映画の公開前に監督や役者本人が触れていました。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-captain-america-4-director-addressed-seth-rollins-scene/”]

キャラクターが削除された以外に、ヴィランのひとりザ・リーダー/サミュエル・スターンズの外見に関しても紆余曲折があった事が伺えます。

彼の姿についてはフィギュアとアパレル向けのコンセプトアートなどが事前にリークされていましたが、いずれもコミックバージョンとは少し違うと当時話題に。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-captain-america-bnw-the-leader-funko-looks/”] [nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-captain-america-4-promo-art-leak/”]

しかし、映画公開の2週間前に登場した公式予告内のザ・リーダーはコミック版でもなければ、リークされていたものとも全く異なる、ゾンビのような姿になっていました。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-captain-america-4-revealed-official-shot-the-leader-looks/”]

サミュエル・スターンズを演じたティム・ブレイク・ネルソンさんは昨年12月の海外誌のインタビューで「実際の映像に近い形でやるようにお願いしました。これは大きな助けになりました。なぜなら、ただ点をつけるのではなく、頭に変形の重みを感じることができたのが気に入ったからです」と述べ、約1年前のインタビューでは「素晴らしいメイクアップアーティストと仕事をした」と、原作を再現するヴィジュアルになっている事を予告していました。

しかし結局、映画本編では予告動画で映されていたものと同じゾンビのようなザ・リーダーが登場していました。

この変更についての公式コメントは今のところなく、直前までヴィランのヴィジュアルをこねくり回していた理由は分かっていません。

「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」はアンソニー・マッキーさんが主人公キャプテン・アメリカ/サム・ウィルソンを続投する他、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」からダニー・ラミレスさん演じるホアキン・トレス、カール・ランブリーさん演じるブラック・キャプテン・アメリカ/イザイア・ブラッドリーが再登場。

その他、ヴィランとして映画「インクレディブル・ハルク」よりティム・ブレイク・ネルソンさん演じるザ・リーダー/サミュエル・スターンズが再登場し、故ウィリアム・ハートさんに代わってハリソン・フォードさんがサディアス・”サンダーボルト”・ロスとして登場。

また、リヴ・タイラーさんがサディアスの娘ベティ・ロスを「インクレディブル・ハルク」ぶりに再演します。

映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」は 2025年2月14日 より劇場公開中です。

映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」が期待以上の好スタートを記録

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」が先週から劇場公開され、バレンタインデー/プレジデントデーの週末4日間で、米国内で1億ドル、全世界で1.92億ドルの興行収入となった事が明らかとなりました。

海外メディア THR によると、もう少し伸びる可能性があるとしつつ、米国内で1億ドル、海外で9240万ドル、あわせて1億9240万ドルを稼いでいると報告。当初米国内で9000~9500万ドル予想となっていましたが、期待以上の成果をあげました。

公開前に批評家の酷評が目立ち、賛否両論とされた中でのこの成績は、決して小さな功績ではないと記事は評価しています。

今のところは 2025年の興行収入1位の映画となりますが、まだ2月の半ばである事を考えると、維持するのは困難だと見られています。

2025年のMCU映画はこの後、5月の「サンダーボルツ*」、7月の「ファンタスティック・フォー:ファーストステップ」と続き、来年の「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」へと続いていく予定になっています。

「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」はアンソニー・マッキーさんが主人公キャプテン・アメリカ/サム・ウィルソンを続投する他、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」からダニー・ラミレスさん演じるホアキン・トレス、カール・ランブリーさん演じるブラック・キャプテン・アメリカ/イザイア・ブラッドリーが再登場。

その他、ヴィランとして映画「インクレディブル・ハルク」よりティム・ブレイク・ネルソンさん演じるザ・リーダー/サミュエル・スターンズが再登場し、故ウィリアム・ハートさんに代わってハリソン・フォードさんがサディアス・”サンダーボルト”・ロスとして登場。

また、リヴ・タイラーさんがサディアスの娘ベティ・ロスを「インクレディブル・ハルク」ぶりに再演します。

映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」は 2025年2月14日 より劇場公開中です。

ソース:‘Captain America’ Box Office: ‘Brave New World’ Opens to Bullish $100M in U.S., $192M Globally

映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」、ネタバレ有レビュー

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」が劇場公開されました。新たなキャプテン・アメリカとなったサム・ウィルソンを主人公とする新章のスタートでもあり、今後のアベンジャーズにおいても重要な作品として位置づけられています。

※これより先は「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」、及び関連作のネタバレと、今後の作品のネタバレの可能性を含んでいます。ご覧の際はご注意ください。

キャプテン・アメリカ4作目となる本作。シリーズの過去3作について、重要度の高いものから順に2作目の「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」、3作目の「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」、最後に「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」となっています。

「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」はサム・ウィルソンが初めてMCUに紹介された作品で、キャラクターを知る上で見ておくといい作品ですし、忘れていれば見直すのも良いでしょう。「シビル・ウォー」ではサムに関してさほど深く扱っていないのでパスしてもいいですし、「ザ・ファースト・アベンジャー」はそもそもサムが登場しないのでパスしても構いません。ただしどちらもサムが常に自分と比較している元祖キャプテン・アメリカのスティーブ・ロジャースを描く作品なので、包括的に楽しむためには重要と言えます。

同様の理由で「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」や「アベンジャーズ/エンドゲーム」もスティーブ・ロジャース的な意味で重要です。

他に重要な作品としては「ブレイブ・ニュー・ワールド」の直近の時系列にあたるドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」です。「アベンジャーズ/エンドゲーム」でスティーブから盾を受け継いだサムの苦悩などが描かれていました。

そして「ブレイブ・ニュー・ワールド」でサムの次に焦点があてられているサディアス・ロスに関して「インクレディブル・ハルク」は外せません。ロスはその後、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」、「アベンジャーズ/エンドゲーム」と「ブラックウィドウ」に登場。「ブラックウィドウ」以外はサムとスティーブも登場しているため、時間に余裕がある場合はチェックするのがいいでしょう。

最後に「エターナルズ」の出来事が「ブレイブ・ニュー・ワールド」で大きく関わっています。エターナルズたちが地球の破滅を食い止めた結果がインド洋上に現れたセレスティアル島ですが、見ていないと困るというほどの関連性はありません。

あらすじ

ある日忽然とインド洋上に姿を現したセレスティアルス島。島にはヴィブラニウムを凌ぐ特性を持つ新たな鉱物「アダマンチウム」が眠っていました。日本がアダマンチウムを世界で初めて使える形に精製しましたが、テロ組織サーペント・ソサエティに奪われてしまいます。これをキャプテン・アメリカ/サム・ウィルソンが奪還しましたが、ボスのサイドワインダーは逃走しました。

任務から帰還したサムはブラックキャプテン・アメリカことイザイア・ブラッドリーや二代目ファルコンとなったホアキン・トレスらとトレーニング、その最中に大統領に就任したサディアス・ロスからホワイトハウスでのパーティーに招待されます。

しぶるイザイアを連れてパーティーに参加。ロス大統領はそこでアダマンチウムを平和的に世界で共有できるように協定を提案しました。その直後、イザイアを含む数名が突如として攻撃を始めます。そのテロ行為はサムやホアキンらによって制圧され、イザイアも収監されました。

サムはイザイアを解放するためにホアキンと独自に調査を開始。新しい戦闘用のスーツを用意して準備万端な二人。奇妙な光と音がかつてのウィンター・ソルジャーを支配していたマインドコントロールのようになっている可能性を探って調査を進める中で、サイドワインダーが襲撃してきました。装備がない状態で周囲の環境を利用しなんとか制圧した後、キャンプエコー1という疑わしい場所を発見、二人はそこへと向います。

その頃、収容所では看守がイザイア以外の容疑者を殺害し、自らも自害する奇妙な事件が発生しました。ロス大統領のガードでもあるルース・バット=セラフもこのタイミングでエコー1へと向かいます。

エコー1を調査した末に、サミュエル・スターンズが裏で糸を引いていた事が判明しました。また、スターンズがロスのためにたくさんの薬を作っていた事も判明し、サムは調査のためにいくつか持っていきます。

そこへザ・リーダーとなったスターンズが現れ、ロスに「インクレディブル・ハルク」の時の事件の首謀者にされてしまった事、その後ずっと人体実験を繰り返された事、その結果として手に入れた超人的な頭脳を彼の出世のために利用されたことなどが明かされます。

ザ・リーダーはマインドコントロール兵を差し向け、サムとホアキンを処分を命じて退却。彼の主たる目的である復讐へと向かいます。サムたちはせっかく持ってきたスーツを車に置いたまま敵地に潜入したために大苦戦を強いられます。ルースと合流してなんとかエコー1を脱出した後、サイドワインダーと面会しザ・リーダーについての情報を得ました。

その頃、日本の尾崎首相はアダマンチウムの強奪と奪還はアメリカの自作自演だと非難し、協定の締結を見送り、独自にセレスティアル島の調査に踏み切ろうとします。ロス大統領はアメリカが遅れをとるわけにはいかないと海軍を派遣し、日米間に緊張が高まります。

ロス大統領と合流したサムたちはそこで、ロスがスターンズを監禁していたのはロスが死にかけていて、スターンズだけが提供できる治療が必要だったからだと明かされます。スターンズがロスの命を救う薬を作り続けなければ、ロスは娘のベティと和解するほど長く生きられませんでした。

「シビル・ウォー」ではロスが13時間に及ぶ心臓のバイパス手術を当時から5年前に受けた事が明かされていますが、これが関係しているのかは不明です。

ザ・リーダーに扇動され、そしてマインドコントロールされた米兵の暴挙に対し、日本がミサイルで反撃。日米戦争が開幕してしまう寸前でしたが、サムとホアキンの活躍により事態は収拾されました。しかしこれによってホアキンは重傷を負いました。

危篤状態のホアキンの治療中、ずっと出演を否定しつつも、出演しているだろうと予想されていたセバスチャン・スタンさん演じるバッキー・バーンズが登場し、サムと再会。サムは超人血清を使うべきだったと後悔を打ち明けるも、バッキーはスティーブと違う事がいいんだと諭します。

その後、サムは黒幕だったスターンズと再度会話。彼の本当の狙いは日米戦争ではなく、ロスを激怒させて、世界中の前でロスを怪物に変化させる事が目的だったと知ります。ロス大統領の記者会見の最中、スピーカーを通じてスターンズからの言葉で激怒し、彼の思惑どおりレッドハルクへと変貌してしまいました。

レッドハルクを止めるために立ち向かうキャプテン・アメリカでしたが、ヴィブラニウムの翼すら引きちぎる怪物を相手に大苦戦します。最終的にはヴィブラニウムのもつ衝撃を吸収して放出する特性を利用し、引き分け状態に。第2ラウンドが始まるかと思った所でサムの本来の能力であるカウンセラーとしてのパワーを発揮し、ロスが終始願っていた娘ベティとの再会を思い出させて大統領は元の姿に戻りました。

ロスは過ちを認めて責任を取り、大統領を辞職。ラフトに収監されます。サムとの会話で尾崎・ロス協定が正式に締結された事などが明かされ、続いて娘のベティも面会にやってきました。

手術によって意識を回復していたホアキンとも再会。キャプテン・アメリカとしての責任の重さを打ち明ける中で、ホアキンもその重さを感じたいとし、サムに憧れていたと明かしました。サムはロスが提案していたようにアベンジャーズの再結成をするつもりだと言い、ファルコンとしてデビューする準備をしておくように告げました。また、イザイア・ブラッドリーを正式に開放し、約束を果たしました。

ポストクレジットシーン

本作のポストクレジットシーンはひとつだけ。

ラフトでサムとザ・リーダーの会話で、サミュエル・スターンズはその超強化された脳の確率計算処理によって未来が見えている様子。

マルチバースやインカージョンについてほのめかしたことで、映画「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」や映画「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」を予告して終わっています。

なお、以前には別のポストクレジットシーンが用意されていたとも報じられています。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-captain-america-4-deleted-post-credit-scene-rumor/”]

ここで予定されていたロスとベティの再会は別の形でエンディング部分に取り込まれたようです。

マイナーすぎるイースターエッグ

サムが薬の解析を依頼した古い友人で米軍のデニス・ダンフィ司令官。

同姓同名の人物がコミックに存在し、コミックのデニス・ダンフィは元プロレスラーでデモリションマン、あるいはD-Manと名乗るアベンジャーズのメンバーでした。なお、「無名でダサいアベンジャーズメンバー」ランキングなどの常連であるため、その実力、活躍は推して知るべしと言った所。

ウィリアムマークマカローさんが演じたこのデニスは残念ながら本作のみで退場してしまいました。

デニスは薬の解析をうってつけの人物に頼むとしていましたが、これはカメオの噂があったブローン/アマデウス・チョだったのでしょうか?

デアデビルとウルヴァリンを足したようなコスチュームのD-Man

良かった所

「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」で盾を受け継ぐことについて悩んでいたサム・ウィルソンでしたが、最後には決断し、キャプテン・アメリカと名乗るようになりました。

しかし今度はその責任についてまたもや悩んでいるあたり、MCUのヒーローの中でもより人間らしい部分を持ち合わせていると言えそうです。このあたりは観客への共感性も生んでいい影響を与えるのではないでしょうか。

超人血清を使っていればよかったという後悔も人間くさくもあり、他のMCUキャラとの差別化が感じられます。

また、本作で焦点のひとつになったホアキン・トレスも好印象なキャラクターでした。お調子者な所がアベンジャーズのお調子者代表のアントマン/スコット・ラングと重なり、本作でもたびたびアントマンに言及されていました。新しいアベンジャーズ(ニューアベンジャーズ?)でもムードメーカーとなる事に期待出来そうです。

そしてレッドハルクのパワフルな動き。ハルクが好きだったのに一向に戻ってこない中で、レッドハルクがそれをある程度満たしてくれました。欲を言えばもうワンパートぐらい欲しかった。ヒーローでもヴィランでもいいから再登場に期待したい所です。

気になる所

「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」は単体で見た場合、スピード感のあるポリティカルアクション映画として完成度が高いように個人的に思っていますが、MCUとして見た場合はいくつかの気になる点があります。

ロスはいつからサミュエル・スターンズを利用していたのか

サディアス・ロスはかつてスティーブ・ロジャース達をソコヴィア協定違反として「シビル・ウォー」以降追い回していました。この裏で自分はスターンズを利用していたのかと考えると、色々と複雑な心境になります。

ソコヴィア協定を簡単におさらいすると「アベンジャーズをはじめとした超人たちを国連の管理下に置き、署名した超人は国連が認めた時のみその活動が許可され、署名を拒否して活動を続けた場合、それに協力した人物も含めて違反者と識別される。」という内容。

スターンズの能力で恩恵を受けたとなれば、ロスも協定違反に当たると言えます。

ただし、ソコヴィア協定は「シーハルク」で廃止されている事がわかっています。追加の補足として、「ワンダヴィジョン」内ではまだ有力で、S.W.O.R.D.のヘイワード長官はワンダをソコヴィア協定違反として始末しようとしていました。「ワンダヴィジョン」の時系列が 2023年の終わりごろで、「シーハルク」が 2025年頃でした。

なお、「ブレイブ・ニュー・ワールド」は 2026年であることがメインライターによって認められています。本作での大統領選挙が実在のアメリカに沿っているとするのであれば 2026年11月からスタートし、その後100日が経過したところからメインの物語がスタートしているため、実際には2027年初頭の物語と言えます。

「ワンダヴィジョン」か「シーハルク」までのどこかでソコヴィア協定が廃止され、ロスがスターンズを利用したのがその後ならば問題ありませんが、このあたりの時系列によっては物語の見え方が変わってくるように感じます。

「シークレット・インベージョン」今作も無視されている問題

「エターナルズ」での出来事が取り上げられた一方で、今回も無視されたのはドラマ「シークレット・インベージョン」。

「シークレット・インベージョン」のラストでダーモット・マローニーさん演じるリットソン米国大統領が「地球で生まれた以外の者を全て敵の戦闘員とみなす」と宣戦布告しましたが、これが世界情勢にどのような影響を与えたかはまったく描かれていませんでした。

ロスがアベンジャーズ再建を提案した事を考えると、そこには異星人であるソーも含むはずで、前大統領の発言は撤回されている可能性が高いですが、推測の域を出ません。

加えて敵性スクラル人が全て投降したかどうかが分からない世界での選挙戦がどういうものなのかも気になるところです。

マインドコントロールを描く難しさ

マインドコントロールは創作物で比較的よく出てくるものですが、かなり取り扱いが難しい能力です。

本作でもやや説得力に欠ける部分があり、ザ・リーダーがマインドコントロールでターゲットを指定して殺害させるなど、かなり細かい指示が出来ていたにもかかわらず、「ロス大統領を会見場で激怒する」ようにマインドコントロールしなかった事や、キャプテン・アメリカやファルコンを邪魔しないように、究極的には自殺してしまうようにマインドコントロールを行わなかったのは脚本の都合と感じてしまいます。

マーベル作品で言えば、マグニートーがプロフェッサーXのマインドコントロールを無効化させるために特別なヘルメットを身に着けているわけですが、サムもそれにならってヴィブラニウムスーツによって守られているという設定で説得力を持たせても良かったにも関わらず、事もあろうか持ってきたスーツを車に置いたまま盾だけを持って敵地へと行ってしまいました。まあどちらにせよ、敵はサムを操る気がなかったので問題ありませんでしたが。

今後の再登場が期待されているNetflixの「ジェシカ・ジョーンズ」(ディズニープラスで視聴する)のヴィランであるキルグレイブもマインドコントロールの使い手で、主人公を洗脳してレイプするなどやりたい放題していました。

やりたい放題出来るはずの能力を上手く使いこなせる能力者は意外と少ないのかもしれません。

ザ・リーダーの頭脳力がわかりにくい

マインドコントロールを存分に活かせていない事に加えて、そもそもどのぐらい賢いのかが上手く描けていませんでした。スターンズは様々な技術提供をロス大統領に行っていたとも説明されていますが、トニー・スタークやシュリ、リリ・ウィリアムズのようなわかりやすい発明品がなかったのが原因でしょうか?

彼はマルチバースやインカージョンを予見している一方で、サム・ウィルソンの行動は読めなかったのか結局逮捕されています。スターンズのメインの目標であった「ロスを人前でレッドハルクにする」事は達成しましたし、自分の処遇は何でもよかったとか、ラフトからの脱獄も簡単な事という今後への何かなのでしょうか。

ブルース・バナー不在問題

映画の中でたびたびブルース・バナーに言及されるにも関わらず、バナーは登場しません。ニュース番組でもブルース・バナーの名前が呼ばれていますが、レッドハルクが暴れていても援護には来ません。「シーハルク」の中でサカールへ行き息子を連れ帰ってきた後、今彼はどこで何をしているのでしょうか。

これは本作に限らずどのMCU作品でも「みんなどこで何してるの?」は気になる問題です。

バッキーが議員に

バッキー・バーンズが議員になる事は「サンダーボルツ*」のリーク情報からかなり以前に分かっていたことですが、元H.Y.D.R.A.の暗殺者がどうやって票を集められたのかはかなり気になる所です。「シビル・ウォー」で国際指名手配されていたバッキーが、サノスと戦い、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」で贖罪をしてきた事を視聴者は知っていますが、この世界の米国民は何を以て彼に票を入れたのかが「サンダーボルツ*」でわかるのでしょうか?

日本はそんな事しない問題

劇中、日本軍(自衛隊?)はすぐにミサイルを打ち返しています。日本人なら中学生にもなれば、そうはならないと感じるでしょう。実際の日本であればどう考えても「遺憾の意」を表明するだけです。外国人が想像する以上に、実在の日本政府はもっと何もしないはずです。

アダマンチウムについてはよく分からない

MCUの神聖時間軸に導入されたアダマンチウムですが、その凄さはこの作品では描かれていません。ヴィブラニウムを超える、とも表現されていますが、何がどう優れているのかは説明されていません。MCU版のアダマンチウムがどういったものになるのかは追々説明されていくんだろうと言うことで、気にはなりますが後続の作品にお任せといった所です。

着替えたのに

セレスティアル島へ向かう直前、ルース・バット=セラフはコートの下に白と青のスーツがちらっと見えて着替えを済ませています。しかしその後、彼女が関わる戦闘シーンはありません。編集段階で全てなくなってしまったのでしょうか。まあよくある事の一つだと思います。

セレスティアル島?

インド洋に浮かぶ謎の巨人の残骸をセレスティアル島と名付けたのは誰なのでしょうか。MCUにおいてセレスティアルズという種族はさほど登場しておらず、この存在を知っているのはガーディアンズ・オブ・ギャラクシーとエターナルズたちです。セルシと懇意にしていたデイン・ウィットマンやファストスの恋人たちは知っているかもしれませんが、それら以外の地球人が知るよしもありません。

エターナルズの地球に残っているメンバー、キンゴやスプライトたちによる情報操作というアイデアもあり得るでしょうか?彼らなら正体を隠すためにむしろ名前を変更したがるかもしれません。

あるいはフューリーがスターロードから報告を受けていたのでしょうか。彼らの接点は「アベンジャーズ/エンドゲーム」でのトニーの葬儀ぐらいしか描かれていません。フューリーなら国連に対してもそういった働きかけを出来るかもしれません。

「エターナルズ」のラストでアリシェムが地球の上空に顔出し、セルシを連れ去った際に宇宙で「セレスティアルを犠牲にしたな。」とセルシを叱責しています。この声が地球に届いていたのでしょうか。

しかし結局はどれも推測にすぎず、ティアマットの残骸がなぜセレスティアル島と呼ばれているかは明確にされていません。

総評

睡眠時間3時間というバッドコンディションで見に行ったので「途中寝落ちしちゃうかも。」と危惧していましたが、結局うつらうつらする事もなくあっという間に見終わりました。

いくつかの気になる点はありつつも、スピード感のおかげか楽しく終了。個人的な印象としてはこの展開の速さとヴィランが加害者でもあり被害者でもあるという点で「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」に似ているかもと感じました。

ザ・リーダーはピュアな悪役にしたほうが色々と良かったと思うのが正直な所。彼の動機がロスへの復讐である事で、結局「ロスが悪いやん」となってしまいました。ザ・リーダーとレッドハルクの双方が加害者であり被害者である事に加えて説得で戦闘が終わるため、最後のスカッと感は低めです。サムとホアキンのコンビネーション、そしてサムとバッキーの関係性が清涼剤と言った感じでしょうか。


「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」はアンソニー・マッキーさんが主人公キャプテン・アメリカ/サム・ウィルソンを続投する他、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」からダニー・ラミレスさん演じるホアキン・トレス、カール・ランブリーさん演じるブラック・キャプテン・アメリカ/イザイア・ブラッドリーが再登場。

その他、ヴィランとして映画「インクレディブル・ハルク」よりティム・ブレイク・ネルソンさん演じるザ・リーダー/サミュエル・スターンズが再登場し、故ウィリアム・ハートさんに代わってハリソン・フォードさんがサディアス・”サンダーボルト”・ロスとして登場。

また、リヴ・タイラーさんがサディアスの娘ベティ・ロスを「インクレディブル・ハルク」ぶりに再演します。

映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」は 2025年2月14日 より劇場公開中です。

【噂話】レッドハルクは「アベンジャーズ」映画に戻る?それとも・・・ハリソン・フォードさんがマーベルと契約を交わしていると報じられる

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」でレッドハルク/サディアス・ロスを演じたハリソン・フォードさんが、マーベル・スタジオと次の作品に関する契約を交わしていると報じられました。

海外スクーパーの MTTSH 氏はハリソン・フォードさんがレッドハルク、ロス元大統領として今後のプロジェクトに再登場する契約にすでにサインしているようだと報告。

具体的な作品名はわかっておらず、「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」や「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」の可能性や、以前から実写化の噂がある「ワールド・ウォー・ハルク」あたりが候補となりそうです。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-world-war-hulks-movie-is-now-in-active-development-rumor/”]

「ブレイブ・ニュー・ワールド」のクレジットシーンではもともとマルチバースではなく、さらなるハルクたちについて警告される内容だった事で、その時点ではそう遠くない未来に「ワールド・ウォー・ハルク」の公開を設定していたと予想出来ます。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-captain-america-4-plot-and-mid-credit-spoiler/”]

仮に「ワールド・ウォー・ハルク」が「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」の後に来るとした場合、ハリソン・フォードさんが現在82歳の高齢である事を考えると、アクションシーンの撮影はさらに難易度が高くなるでしょう。そもそも年齢的に出演できれば良いほうで、亡くなっている可能性も十分にあります。

そういう点からは「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」での再登場がもっとも安全そうですが、どこに登場することになるでしょうか。

現在、MCUではハルク/ブルース・バナーを筆頭にシーハルク/ジェニファーウォルターズ、レッドハルク/サディアス・ロス、そしてハルクの息子スカーが紹介されています。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-she-hulk-skaar-concept-arts-2/”]

「ブレイブ・ニュー・ワールド」での紹介がキャンセルされてしまったブローン/アマデウス・チョやレッドシーハルク/ベティ・ロスなども近々登場するかもしれません。

レッドハルクが「アベンジャーズ」映画に戻ってくるのか、あるいは「ワールド・ウォー・ハルク」に向けてハルクの物語が動いていくのか、今後の展開に注目です。

映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」は 2025年2月14日 より劇場公開中です。

「キャプテン・アメリカ:BNW」がシリーズで2番目のOPヒットに、監督がポストクレジットシーンについて語る

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」が公開初日で 4000万ドルの興行収入に達したと報じられました。これはキャプテン・アメリカシリーズで「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」に次ぐ2番目のヒットとなります。

海外メディア CBM は、この調子で行けばプレジデントデーを含むこの週末で、当初予想されていた 9000万ドルを超える事になるだろうと予測を上方修正。ただし、最近の報道で本作が再撮影やマーケティングを含めて3億ドルほどの予算に膨れ上がった事を踏まえると、赤字を回避するにはトータルで6億ドルを超える必要があるだろうとし、劇場公開が終了するまでにそこに達するかはまだ未知数だとしています。

一方で本作のジュリアス・オナ監督がオンラインインタビューで、本作が否定的なレビューを受けた事や、大規模な追加撮影、そしてポストクレジットシーンについて言及しています。

監督は「追加撮影を1回行いました。これはすべての映画で同じくよくある事です。非常に多くの変数があり、微調整を行い、観客が気に入るとわかっているものを作るために(追加撮影が)不可欠になります。」とし、「できる限り最高の映画を作り、それを世に出し、あとは観客の反応を待つだけです。」と述べました。

結局のところ、批評家達の間では賛否両論となり映画の公開前は不安視もされていましたが、実際は大半の観客に受け入れられたようです。

また、「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」をほのめかすようなポストクレジットシーンについて、「それは、私たちが『サミュエル・スターンズのストーリーラインをどう解決したいか?』『これから起こりうることをどう表現したいか?』を考えていたときに思いついたんです。」と監督は説明しました。

「アベンジャーズについてはネタバレはしませんよ。正直言ってネタバレできる程の内容も知りませんから。でも、この作品は観客にとって本当にワクワクするものになるだろうと、私は思うんです。ご存知の通り、キャプテン・アメリカは歴史的にアベンジャーズのリーダーであり、これから登場する『ジ・アザーズ』に関しては、その後の映画で扱える楽しい可能性がたくさんあるでしょう。」と語りました。

ポストクレジットシーンは当初とは異なる会話内容になっており、ザ・リーダーが示す今後の脅威はハルクの亜種からマルチバースの「ジ・アザーズ」に変更されました。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-captain-america-4-plot-and-mid-credit-spoiler/”]

神聖時間軸の(元)アベンジャーズでマルチバースの脅威を目の当たりにしたのはドクター・ストレンジやスパイダーマン達でしたが、サミュエル・スターンズは変異して増強された脳による確率計算だけでマルチバースやインカージョンについて察知。ポストクレジットシーンではそれについてサム・ウィルソンにほのめかしていました。

マルチバースの脅威についてはドラマ「ロキ」シーズン1で始めて明かされ、もともと30世紀の科学者で後の在り続ける者が到達していた真実でしたが、スターンズの頭脳がここに辿り着いていた事はMCUの今後における潜在的な不安要素であり、コミックのザ・リーダーよりも強力なヴィランになる可能性が残されています。

「サンダーボルツ*」のセントリー/ヴォイドや「ファンタスティック・フォー:ファーストステップ」のギャラクタス、「アベンジャーズ」最新作のドクター・ドゥームなど、強力なヴィランが今後立て続けに登場する予定ですが、ザ・リーダーの頭脳は引き続き警戒するべきかもしれません。

それと同時に、ヴィブラニウムの翼さえへし折ってしまったレッドハルク/サディアス・ロスをラフトにとどめて置けるかどうかについても注意する必要がありそうです。

「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」はアンソニー・マッキーさんが主人公キャプテン・アメリカ/サム・ウィルソンを続投する他、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」からダニー・ラミレスさん演じるホアキン・トレス、カール・ランブリーさん演じるブラック・キャプテン・アメリカ/イザイア・ブラッドリーが再登場。

その他、ヴィランとして映画「インクレディブル・ハルク」よりティム・ブレイク・ネルソンさん演じるザ・リーダー/サミュエル・スターンズが再登場し、故ウィリアム・ハートさんに代わってハリソン・フォードさんがサディアス・”サンダーボルト”・ロスとして登場。

また、リヴ・タイラーさんがサディアスの娘ベティ・ロスを「インクレディブル・ハルク」ぶりに再演します。

映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」は 2025年2月14日 より劇場公開中です。

「キャプテン・アメリカ:BNW」は「良いものにならないとわかっていた」制作スタッフによる内部告発が話題に

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」が今週から劇場公開され、バレンタインデー/プレジデントデーの過去最高の興行収入となる見込みであると、THR が報じています。その一方で Vulture は本作に関する内部告発を掲載し、失敗は明らかだったと伝えています。

記事には「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」の制作に携わり、近年いくつかのMCUプロジェクトにも参加していたとされる「匿名の技術スタッフ」が登場。現場での不満を語っています。

私は再撮影に携わりました。クルーの誰もが、これはおそらく良い映画にはならないだろうとわかっていたと思います。アクションシーンのいくつかは、信じがたいものでした。撮影現場では、多くのフラストレーションを感じました。主要撮影が終わった後、「ああ、サーペント ソサエティのリーダーを紹介するんだ」という感じでした。撮影が始まって、中断し、また始まるという繰り返しでした。これは非常に費用がかかります。私よりも「ブレイブ・ニュー・ワールド」に多くの時間を費やした同僚たちは、「そうだね、これは本当に大変な制作だった」と言いました。

本作は批評家のレビューも賛否両論で支持率は50%と二分されていましたが、一般スコアは78%と十分な満足度になっています。(Rotten Tomatoes

また、これは米国での限定的な問題ではありますが、この映画の公開が選挙の年に重なった事も原因のひとつだと指摘しています。

試写会の反応はよくありませんでした。選挙の年に政治的なことは見たくないのかもしれない。誰に投票するかで意見が分かれていたのかもしれない。ロス将軍はトランプへの言及として読める内容です。彼は非常に強力な将軍ですが、ファシストのような存在となり、激怒したレッドハルクに変身するんです。これは私の意見ですが、ディズニーは「おい、私たちは長い間苦しんでいる。過去数年間以上にコアなファンを怒らせないようにしよう」と気付いていたと思う。彼らは、そうすることで多くの観客を失うことになるとわかっていたんです。

そして、ロス大統領を演じたハリソン・フォードさんを「ディーバ」と揶揄し、多くの問題があったと主張しました。

ハリソン・フォードは、私がこれまで関わった俳優の中でも最も気難しい「ディーバ」の一人でした。悲しいことでした。私は彼のファンです。でも彼はとても気難しい人でした。覚えているかどうかわかりませんが、彼は以前に飛行機事故に遭いました。左腕を胸より上に上げることすらできませんでした。私たちは80代のハリソン・フォードにモーションキャプチャーのドットを着せなければなりませんでした。私には、彼はそれが嫌いでやりたくないように見えました。そしてハリソンが終わったら、もう終わりでした。誰もが彼を喜ばせようと必死でした。それがとても気まずい仕事環境を作り出しました。

上記の主張はこれまでの報道とは大きく異なる部分で、ハリソン・フォードさん自身は昨夏のコミコンで撮影はやったことがない事(モーションキャプチャー)にも挑戦できてとても楽しかったと発言し、インタビューを掲載した Vulture もハリソン・フォードさんが気難しいという話は聞いたことがないとしています。

先日のアンソニー・マッキーさんのインタビューではハリソン・フォードさんがかなり気さくな人物であるとも報じられていました。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-avengers-secret-wars-filming-start-2026-summer/”]

俳優同士と現場スタッフからの見え方がかなり異なる可能性は否定出来ませんが、匿名スタッフの主張では、現場はかなり深刻だったようで、さらに続けています。

再撮影は、このような巨額の予算を投じて映画を作る場合、必ず必要です。だが、マーベルにとってこれは初めてのことではありません。撮影したシーン全体が映画に採用されることはありませんが、それは非常に高額です。監督にその制作をこなす能力がなかったとは言いません。基本的に、A級スターたちのエゴに対処することが問題でした。主にハリソン・フォードです。だから、少しがっかりしました。結局のところ、これは私がこれまで携わったマーベルの撮影の中で最も緊張した撮影でした。誰もが、お尻の穴がきゅっと締まるのを感じました。

この映画には政治の外交問題及び軍事問題が含まれており、特に日本に関する描写はかなりファンタジーな部分がありました。本作が人種や年齢によって大きく見え方が異なる事で、様々な意見が出るのは当然の結果と言えます。

本作の予算は1億8000万ドルと当初報じられていましたが、最近、ジェフ・スナイダー氏は今回の告発でも指摘された高額な再撮影と最終的なマーケティング費用を含めて、3億ドルを使っている可能性があるとも主張。

それでも米国における週末の興行収入から「ブレイブ・ニュー・ワールド」は最終的に6億ドルから7億ドルの試算となっており、数字的にも内容的にも心配するような失敗には至らないと見られています。

「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」はアンソニー・マッキーさんが主人公キャプテン・アメリカ/サム・ウィルソンを続投する他、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」からダニー・ラミレスさん演じるホアキン・トレス、カール・ランブリーさん演じるブラック・キャプテン・アメリカ/イザイア・ブラッドリーが再登場。

その他、ヴィランとして映画「インクレディブル・ハルク」よりティム・ブレイク・ネルソンさん演じるザ・リーダー/サミュエル・スターンズが再登場し、故ウィリアム・ハートさんに代わってハリソン・フォードさんがサディアス・”サンダーボルト”・ロスとして登場。

また、リヴ・タイラーさんがサディアスの娘ベティ・ロスを「インクレディブル・ハルク」ぶりに再演します。

映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」は 2025年2月14日 、日米同時に劇場公開予定です。

ソース:Vulture