「ノヴァ」はマーベル・スタジオ・スペシャル・プレゼンテーションとして開発中だと報じられる

マーベル・スタジオがMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)にノヴァを紹介するにあたって、「ウェアウルフ・バイ・ナイト」と同じ、マーベル・スタジオ・スペシャル・プレゼンテーションとして開発中だと、海外メディア The Cosmic Circus が報じました。

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ノヴァは映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」に登場する計画があった事もあり、2022年3月にも実写化計画の報道がありました。その際は映画よりもディズニープラスのドラマリシリーズの可能性が高いとの事でしたが、今回、TCCは「ウェアウルフ・バイ・ナイト」と同じマーベル・スタジオ・スペシャル・プレゼンテーションとして、1時間前後の1話きりのスタイルで計画されていると言います。

TCCは先日、マーベル・スタジオ・スペシャル・プレゼンテーションが今後増えていくとも報じており、「ノヴァ」はそのひとつとして計画が動いているようです。

具体的なプロットやリリース日はないとの事で、他の作品を楽しみつつ、まだしばらく待つ必要があるようです。

ソース:Exclusive: Marvel’s Nova to Be a Special Presentation on Disney+

ドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」はもう一度オリジンを描くかもしれない

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」の主演を務めるチャーリー・コックスさんが、海外メディア Entertainment Tonight とのインタビューで、本作がもう一度デアデビルのオリジンを描く可能性があると言及しました。

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チャーリー・コックスさんは制作に向けて打ち合わせを進めつつも、ネタバレしようにもまだ何も知らない、ファンと同じ情報しか持っていないと、次のように語りました。

私はみんなが知っている事しか知りません。何も台無しにすることは出来ないので、それは素晴らしい気分です。私は昨夜初めて脚本家の何人かに会いました。でも脚本は読ませてもらっていません。Netflix版デアデビルとデアデビル:ボーン・アゲインの間の長い期間で、彼らがどのように、どのような物語を語ろうとしているのかを知ることに興奮しています。トーン的にどうなるのか。どう違うのか、どう同じなのか。マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は、この作品がシーズン4ではなく、シーズン1であることを明確に述べていますね。だから、これはまったく新しい契約なんです。

続けてコックスさんはマーベル・コミックを例に出し、「ボーン・アゲイン」がもう一度デアデビルのオリジンを描き直す可能性がある事を指摘します。

ある意味、それが素晴らしいのは、コミックで描かれているのと同じように、いくつかのストーリーを何度も何度も語れる可能性があることです。時々、少年時代のマードックの旅の始まりから始まって、もう一度すべてのオリジンストーリーを語るというふうに。だから、もしかしたらそうなるかもしれないですね。

そして、デアデビル/マット・マードックを演じる2度目のチャンスについて、コックスさんは「夢のような気分だ」と表現しました。

このキャラクターを演じ、このキャラクターと一緒に経験し、この番組で歩んできた旅をするのは、奇妙な体験です。それが終わったと思ったら、突然引き戻されて、突然また始まって、もう一度すべてが繰り返される。夢を見ているような気分ですよ。

チャーリー・コックスさんはまだシナリオを見ていないと言う事ですが、過去に「ノー・ウェイ・ホーム」出演の噂が出た際には、「私はそれに関与していません。もしそれが本当なら、私ではなく、他の俳優が出演することになります。他の俳優のデアデビルです。」とサプライズのために白を切っていました。

実際にNetflix版がどういう扱いになるかは不明で、デアデビル/マット・マードックが登場した「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」や「シーハルク:ザ・アトーニー」を見ても、その関係性はっきりとしていません。ただしマットがジェニファーとベッドを共にしたことで、Netflix版で描かれたロマンスについてはリセットされている可能性がありそうです。(単に浮気という可能性もありますが)

「ボーン・アゲイン」の配信まではまだ1年以上もありますが、2023年夏予定のドラマ「エコー」での登場も噂されており、そこでまた何か新しい情報が得られるかもしれません。

ドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」は2024年春にディズニープラスで配信予定です。

ドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」、最終話予告にレッドハルク登場?

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」の最終予告「Beginning」がYoutubeの公式チャンネルで公開されました。その動画の中には、前回のエピソードでもからかわれたレッドハルクらしきキャラクターが映っていると話題になっています。

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動画の25秒あたり、ハルクとアボミネーションが殴り合いをしているシーンで、画面右から入り込んでくる謎のキャラクター。

©MARVEL,Disney

1秒にも満たないカットになっており、謎のキャラクターの全身を見る事は出来ませんが、赤黒い腕、黒いアームバンド、白いズボンの人物が映っており、このキャラクターは二人の争いに割り込もうとしているようでもあります。

このキャラクターがレッドハルクなのか、あるいはタイタニアやレッキングクルーなど本作のヴィランのパワーアップバージョンなのか、明日の最終回で判明する事になりそうです。

ドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第9話は 2022年10月13日 配信予定です。

ドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」、予告が最終話でのハルク登場とシーズン2を示唆

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」シーズン1の9話の公式予告動画が公開されました。その動画ではこれまでのエピソードにはなかったハルクのシーンが含まれており、今週配信予定の最終話でハルクが再登場する事を示唆しています。

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動画の中では宇宙船のテーブルに脚を投げ出すハルクの姿を確認する事ができ、過去8つのエピソードにはなかったシーンとして、9話での再登場を示唆しているようです。

©MARVEL,Disney

さらに別の予告ではハルクとアボミネーションの戦闘シーンが含まれており、アボミネーションを演じるティム・ロスさんが「彼(マーク・ラファロ)と撮影中何度もやり取りした」と話していた事と、これまでにハルクとアボミネーションのシーンがなかった事の謎も解消されました。

アボミネーションに変身するという事はエミルの仮釈放措置が白紙化されてしまうわけですが、ハルクキングがシーハルクの血を手に入れた事と関係しているのでしょうか?

また、投稿には「次回でフィナーレ?」とあり、シーズン・フィナーレを見逃さないで、と次のエピソードがシリーズのフィナーレではなく、シーズンのフィナーレである事を示しています。

過去にドラマ「ムーンナイト」の最終回予告ではシーズン・フィナーレと投稿したものをシリーズ・フィナーレに訂正した事がありました。今回もこれから訂正される可能性はありますが、「シーハルク」は撮影中の段階からシーズン1として設定されていた事や、監督が「シーズン2はよりエキサイティングなものにしたい」とコメントするなど、多くのファンはさらなるエピソードに期待しています。

ドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第9話は 2022年10月13日 配信予定です。

「ウェアウルフ・バイ・ナイト」、監督がエンディングについて「彼らの世界の変化を表現している」と解説

マーベル・スタジオ制作のドラマ「ウェアウルフ・バイ・ナイト」のマイケル・ジアッキーノ監督がファンタスティック・フェス2022(Youtubeより)にオンライン参加し、Q&Aにて本作のエンディングについて、「彼らの世界のダイナミズムの変化を表している」と解説しました。

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監督は物語のラストでモノクロからカラーに変化した事について、「それは彼らの世界のダイナミズムの変化を表しているからです。エルサが新しい主導者になり、今まで存在しなかった世界に光をもたらしているように感じました。」と述べました。

そしてジアッキーノ監督は、このスペシャルを通してエルサが学んだ教訓を説明し、すべてのものには層と深さがあると言及しました。

それ以前は、彼女の父親は鉄拳で物事を動かし、「お前はモンスターか?では死ね」というような男でした。その中間がなかったんです。エルサにとっての教訓は、私たちが学びたいこと、世界が学びたいこと、それは「誰もがひとつのものではない」ということだと思います。すべてのものには層があり、深みがあるということです。そして、人間には共感する価値がある。つまり、私にとっては、「今はまったく新しい世界なんだ」ということなのです。「この後どうなるか見てみよう」ということだったんです。

また、監督は本作のキャラクターのヴィジュアルについても、CGやマスクで完全な狼の顔にしなかった事について次のように言及しました。

私が「狼男」のような映画を好きな理由のひとつは、俳優の顔が見えること、そして目が見えることです。たくさんのものに埋もれることなく、ただの狼になることもない。人間らしさを残したままです。特に私にとっては、「私たちがモンスターと呼んでいるものの裏には、人間がいるんだ」ということを伝えることがとても重要だったと思います。感情を持ち、非常に困難な問題に対処している人間なんだと言うことが特に重要でした。

そしてウェアウルフ・バイ・ナイトやマンシングといったキャラクターについて「このモンスターたちは誰もモンスターになりたいとは思っていません。誰一人として望んでいないのです。そして、彼らは皆、基本的には、助けを必要としている人たちです。そして、それが彼らの正体であり、世界は常に彼らに敵対しているように感じるのです。だから、世間から怪物扱いされても、自分自身はそうでないと分かっている状況にいることが、どんなことなのか想像できるはずです。」とコメントしました。

これまでにユリシーズ・ブラッドストーンや他のハンターたちがやってきたような、問答無用でモンスターを狩る世界が終わり、エルサが人間とモンスターの世界の橋渡し役を担う事が示されているようです。

ただしカラーになったことの欠点として、レーティングの維持が難しくなる可能性があります。本作には人体欠損などの表現が含まれていましたが、モノクロ作品という事もあって血液は赤ではなく黒で表現され、結果的に日本では15+のレートに留まっていました。

「ウェアウルフ・バイ・ナイト」が今後もこのレーティングを維持したいとすれば、彼らの戦闘シーンは今回よりもマイルドに調整される可能性があります。

「マーベルスタジオ スペシャル・プレゼンテーション: ウェアウルフ・バイ・ナイト」はディズニープラスで配信中です。

オスカー・アイザックさんがムーンナイトのリターンを確認

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ムーンナイト」の主人公ムーンナイト/マーク・スペクター他を演じた俳優のオスカー・アイザックさんが、ニューヨーク・コミコン2022のパネル内でムーンナイトが戻ってくる事を予告しました。

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海外メディア Popverse によると、「ムーンナイト」シーズン2の可能性について質問されたオスカー・アイザックさんは「シーズン2を視野に入れているのかですって?私が言えるのは、ムーンナイトというシステムについて聞かされたのは、これが最後ではないということだけです。」とまだ続きがある事を明かしました。

また、「ムーンナイト」シーズン1の脚本を担当したジェレミー・スレーターさんは海外メディア Inverse とのインタビューで、「すべてはより大きな善のためにあります。しかし、ムーンナイトは友人になるのでしょうか?敵なのか?これらはすべて、誰が引き継ぐにしても本当にエキサイティングな問題だと思います。次のムーンナイトの物語を語る人が誰であれ、それが私であれ、他の誰かであれ、それはエキサイティングな約束事です。この男の物語は絶対に終わっていません。」と語っています。

オスカー・アイザックさんは「ムーンナイト」シーズン1の配信が終わった後、今年の夏にモハメド・ディアブ監督とエジプトのカイロにいた可能性が指摘されています。

「ムーンナイト」は1シーズン限りのリミテッドシリーズとして配信されましたが、オスカー・アイザックさんは「また演じたい」「ミッドナイト・サンズのチームに入りたい」、と語る一方で、次の契約は結んでいないとも語っていました。

そして、ディズニープラスインドがシーズン2をほのめかした事が話題になった他、モハメド・ディアブ監督は「シーズン2よりも映画化に興味がある」とコメントするなどしており、今回のコミコンのインタビューと合わせて、やはりムーンナイトの次の物語が計画中なのは間違いないと考えられます。

それがドラマ「ムーンナイト」シーズン2になるのか、映画「ムーンナイト」になるのか、それともアベンジャーズ映画や別の映画、ドラマへの出演になるのかは、今後のお楽しみという事になりそうです。

ドラマ「ムーンナイト」シーズン1はディズニープラスで配信中です。

ソース:Oscar Isaac is at NYCC – stream his panel here!

「マーベルスタジオ スペシャル・プレゼンテーション: ウェアウルフ・バイ・ナイト」のチェックポイント

2022年10月7日配信のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「マーベルスタジオ スペシャル・プレゼンテーション: ウェアウルフ・バイ・ナイト」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想、考察などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

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いつものロゴ

2017年公開の「ドクター・ストレンジ」から採用されているおなじみのオープニングロゴ。このテーマ曲を作曲したのがマイケル・ジアッキーノさんで、「ウェアウルフ・バイ・ナイト」の監督と楽曲も担当しています。

今回は映像と音楽が本作の世界観にあわせてホラー風味にアレンジされています。

ゴア・ザ・ゴッドブッチャー

冒頭の壁画の中には、映画「ソー:ラブ&サンダー」に登場した神殺しのゴアのコミック版を模した絵が描かれています。

ゴアはコミックとMCUでデザインが異なるため、この壁画が「ラブ&サンダー」と実際につながるものなのかは不明です。

©MARVEL,Disney

ブラッドストーン

本作のキーアイテムであるブラッドストーン。コミックではブラッドジェムとして登場します。インフィニティ・ストーンもコミックではインフィニティ・ジェムであり、宝石から石に変更された意図は明かされていません。

コミックのブラッドジェムは宇宙からの飛来物で、巨大なブラッドジェムであるヘルファイア・ヘリックスが1万年以上前に地球に現れることになりました。ヘリックスは知性を持っており、地球を支配するためにユリシーズを従者として選び支配し、他部族を虐殺していきました。

ユリシーズ・ブラッドストーン

コミックのユリシーズはその後なんとか抵抗し、ジェムを破壊するも破片の一部が胸に埋め込まれ、ほかは散り散りとなりました。そしてユリシーズは復讐と後始末のため、ヘリックスの下僕だったユルクシールを追うモンスターハンターになり、1万年以上旅を続けた後、1959年のアベンジャーズにも参加しています。現代になり、ヘリックスの下僕にブラッドジェムを剥がされたユリシーズでしたが、残された時間で再構築されたヘリックスを破壊し、復讐を遂げて死亡しました。

MCU版では「ブラッドストーンは世代を超えて受け継がれてきた」と説明されており、ユリシーズより以前の代から受け継がれてきた物であることがほのめかされています。ただし、長命だったとも説明されており、コミックのように1万年以上生きてきたかは不明ですが、ある程度の長命を手に入れていたようです。

なお、Heavy Spoilersによると、 オープニングクレジットに書かれているラテン語の大まかな翻訳では、「今年最後の満月、流血の終わりに。」となり、ユリシーズ・ブラッドストーンを殺したのはジャックだと示唆しているとの事です。また、作中でヴェルッサが「ブラッドストーンはこの世にひとつ」と説明していますが、ブラッドストーンが複数あることもラテン語で書かれているようです。

ブラッドストーンに秘められた力

作中でブラッドストーンはモンスターの正体を暴く力がある事と、ある程度の長命を得る効果がある事がわかります。

コミック版ではパワー、スピード、反射神経、耐久度などを強化する他、ESPやヒーリングファクターを所持者に与えています。また、精神攻撃に対する免疫や、吸血鬼感染を防ぐなどの効果も含まれます。

指導者を決める儀式

ブラッドストーンの新たな所有者、そしてモンスターハンターの指導者を決めるために、モンスターを放ち、ハンターたちを投入して殺し合う、ビデオゲームでいう所のPvPvE形式のサバイバルゲームが開催されます。

殺し合いをしてしまっては指導される側のハンターがいなくなるわけですが、あまり深く考えないほうがいいのかもしれません。

エルサ・ブラッドストーン

エルサはコミックでもユリシーズの娘ですが、母親の名前はエリーズ(またはエリス)でした。MCU版は母が登場せず、継母(stepmother)のヴェルッサというオリジナルキャラクターが登場しています。

コミックでも父の跡をついでモンスターハンター業をしていますが、口がやや下品で伏せ字になる事が多いです。MCU版では普通の現代女子といった所でしょうか。

後述のウェアウルフ・バイ・ナイトとマンシングが原作コミックに忠実なデザインであるのに対して、エルサはかなり変更されています。デザインの変更自体はMCUではよくある事で、アイアンマンも原作コミックとは異なりますが、エルサの場合はジェシカ・ジョーンズに激似になってしまいました。

©MARVEL,Disney

画像上段がコミックのエルサ、下段左がMCUのエルサ、下段右がNetflixのジェシカ・ジョーンズです。

エルサは今後の物語でブラッドストーンの影響でヴィジュアルに変化が出てくるのでしょうか?

ジェシカ・ジョーンズはデアデビルに続いてMCUへの再帰が期待されており、今後この二人の差別化がどのようになっていくかは注目です。

ウェアウルフ・バイ・ナイト/ジャック・ラッセル

本作の主人公であるウェアウルフのジャック・ラッセル。MCU版では彼が何故狼男なのか、といった事には言及されませんでした。

コミックのジャック・ラッセルは18歳の時に満月を見て狼男に変身してしまう身体になりました。これはジャックの一族にかけられた呪いが原因になっています。

1795年、祖先のグリゴリー・ラッソフがドラキュラの手下の狼女に噛まれ、狼人間の呪いを受けました。そして時を経て1950年代、グリゴリーの子孫グレゴリーがダークホールドに書かれていた狼人間誕生の秘密を見たときに、それが引き金となって子孫が狼人間となる呪いが発動しました。

作中での「家族は何をしてもつきまとってくる」というのはコミックのような一族にかけられた呪いを示唆している可能性がありますが、本作で詳細に説明される事はありませんでした。

ジャックと同じく月をパワーソースにするムーンナイトはもともとコミック「ウェアウルフ・バイ・ナイト」に初登場したキャラクターで、その後ムーンナイトのソロコミックシリーズが作成されています。最初は戦いあった二人ですが、最近のコミックではミッドナイト・サンズとして他次元から来たゾンビたちを相手に共闘もしました。

テッド

テッドことセオドア・”テッド”・サリスはマンシングと呼ばれる異形のモンスターヒーロー。こちらも本作ではオリジンについて描かれませんでした。

コミックではマンシング/テッドが人間だった頃、彼は米軍で超人血清に関わる研究に従事していた化学者でした。血清の運搬中にA.I.M.の襲撃にあったテッドは、血清を渡さないためにやむなく自分に注射しました。その際自動車事故を起こし、車ごと沼にダイブすると血清の効果で沼地と同化し、異形の存在マンシングへと姿を変えました。その能力は超人血清の特徴でもある超怪力、超防御力などの他、化学物質の分泌と耐性、さらに恐怖を感じ取り吸い取る事が可能になっています。

最近のコミックではこの研究がスティーブ・ロジャースのウェポンI計画から始まり、ウルヴァリンの誕生となったウェポンX計画の途中に位置する、ウェポンIV計画であった事も描かれました。

アベンジャーズやS.H.I.E.L.D.、ミッドナイト・サンズのメンバーとして活動したこともあるマンシングはコミック内ではマルチバースのゲートの門番を務めており、MCUでもマルチバースが本格的に描かれている最中で、映画「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」などで鍵を握る可能性があります。

また、映画「マイティ・ソー/バトルロイヤル」の予告ではマンシングのチャンピオン像が闘技場に登場しています。マンシングが登場する予定がなく仕込まれたイースターエッグなのか、それともマンシングがサカールに実際にいたのか、今後の物語で何かが判明するかもしれません。

ちなみにドラマ「エージェント・オブ・シールド」のシーズン1、第20話「任務と悪意」の冒頭ではコビー・スマルダーズさん演じるマリア・ヒルがマンシングについて言及していました。

マーベル・モンスターズ

本作ではさらっとではありますが、ノスフェラトゥのヴァンパイア、サスカッチ、ウェンディゴなどが登場しています。ヴァンパイアに関しては映画「ブレイド」で詳しく描かれることになると思いますが、その他のモンスターも今後登場してくるかもしれません。

お墓

エルサとジャックが入った墓室ではエルサのおばであるフランシスの墓がありましたが、これはコミックにいないキャラクターです。「Mika Brandonen Kleyla」のお墓はアートディレクターの Brandon Kleyla からのものであり、他のお墓もアート部門のメンバーになっているようで、コミックのキャラが人知れず死んだことになっている、という事はなく安心です。

シガレットバーンズ

1930年~40年代のホラー映画にインスパイアされていると監督が語る本作はモノクロベースで描かれている他、当時のフィルム映画には必須だったシガレットバーンズなども盛り込まれています。

©MARVEL,Disney

当時の映画は複数のフィルムから作られており、フィルム交換の目印としてタバコで焼印を入れていたといいます。現代の映像作品には全く必要でないものですが、古典作品ぽい映像に仕上げるために導入されています。

古典要素をふんだんに取り入れた本作ですが、「ウェアウルフ・バイ・ナイト」はディズニープラスの公式タイムラインによると、「ソー:ラブ&サンダー」よりも後に配置されており、時系列的には2025年にあたると考えられます。


「マーベルスタジオ スペシャル・プレゼンテーション: ウェアウルフ・バイ・ナイト」はディズニープラスで配信中です。

「ウェアウルフ・バイ・ナイト」の無料サントラが公開

昨日配信がスタートした「マーベルスタジオ スペシャル・プレゼンテーション: ウェアウルフ・バイ・ナイト」の監督と音楽を担当したマイケル・ジアッキーノさんが、自身のTwitterで本作のサウンドトラックを紹介しています。

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「スパイダーマン:ホームカミング」、「ファー・フロム・ホーム」、「ノー・ウェイ・ホーム」や「ソー:ラブ&サンダー」の楽曲も担当しているジアッキーノさんは、Twitterで「明かりを消して大音量で再生してください!」とサウンドトラックを案内しています。

表示されるリンク集からお好みのサービスを選んでご視聴ください。料金プラン等は各種サービスの注意書きをご確認ください。

スペシャルドラマ「ウェアウルフ・バイ・ナイト」はディズニープラスで配信中です。

ドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」、8話のチェックポイント

2022年10月6日配信のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」シーズン1エピソード8「Ribbit and Rip It(邦題:ケロケロ ジャンプ)」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想、考察などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

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リープ・フロッグ

冒頭で家電泥棒に立ち向かっていったリープ・フロッグことユージーン・パティリオ。今回のエピソードのヴィラン、というほど大層なものでもありませんが、金持ちの家に生まれたチンピラ息子といったキャタクターとして描かれていました。

コミックのリープ・フロッグはヴィンセント・パティリオという名で、玩具メーカーで働く一般人でしたが家族を養うために犯罪者になりました。強力なバネを開発したヴィンセントはカエルスーツに仕込み、エピソードタイトルにもあるケロケロジャンプを駆使して強盗を重ねましたが、最終的にデアデビルに捕まりました。

そんなヴィンセントの息子がユージーン。コミックのユージーンは父親のスーツを発見し、このスーツで善行を積んでいく事で父の汚名を雪ごうとフロッグマンと名乗り活動するヒーローでした。トニー・スタークやシュリの発明に比べると本当にレベルが低いスーツで大した能力もありませんが、コミック・リリーフキャラの強みか、意外と活躍するキャラクターでした。

父親は貧乏からGLK&Hの大口顧客になれる金持ちに変更された傍ら、息子はヒーローからチンピラへと変更になったようです。

マット・マードック

ルーク・ジェイコブソンとの裁判を避けたいジェニファーは、ホリウェイの提案で示談に持ち込もうとするも、交渉に失敗。

裁判当日、ルークの弁護士として現れたのは盲目の弁護士、マシュー・”マット”・マードックでした。Netflixのマーベルドラマ「デアデビル」でデアデビル/マット・マードックを演じていたチャーリー・コックスさんが映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」のカメオから引き続き同役を演じています。

ニューヨークでは腕の立つ弁護士として活動しているマットですが、ここロサンゼルスのジェニファーの耳には入っていなかったようです。

ソコヴィア協定

顧客情報の開示を請求するジェニファーに対して、マットはスーパーヒーロー専門の仕立て屋だから顧客名を伏せるのは当然と拒否します。そして「ソコヴィア協定はもう廃止された」と付け加えています。

本作配信前にヘッドライターのジェシカ・ガオさんが協定への言及がある事を明かしていましたが、ファンが期待していた説明はなく、廃止されたという結果だけが報告されました。当ブログでも協定の白紙化は今後の必須事項である事を何度か解説してきましたが、これが廃止された事でシャン・チーやミズ・マーベルたちフェーズ4のヒーロー達がいちいち国連にお伺いをたてる必要がなくなりました。また、サム・ウィルソンもあらためてアベンジャーズ再結成に向けて動きやすくなる事でしょう。

一方で、「ワンダヴィジョン」ではこれによってワンダが追い込まれ、最終的に「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」のような結末を迎えてしまった事、そして「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」のシャロン・カーターがあのような人生が歩むことになってしまったのもこの協定のせい。

少なくとも二人の女性の人生に多大なる悪影響を及ぼしましたが、それ以上の被害者を生み出す事はなくなったようです。

ソコヴィア協定の具体的な廃止時期等は不明ですが、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」では機能していたのでそれ以降である事は確実。「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」のエンディングではシャロン・カーターが国から恩赦を受けるシーンが描かれており、この時点で協定の見直しが始まった可能性が高いです。そしてその後の「エターナルズ」でセレスティアルズのティアマットが海上に現れた事や、アリシェムが空に現れた事でヒーローの必要性があらためて高くなり、協定が廃止されたのかもしれません。

結局開示請求は認められず、ユージーンが説明書を無視した使い方をしていた事が発覚し、裁判はジェニファーの負けで終わりを迎えます。

裁判後

いつものバー「リーガル・イーズ」で談話するジェニファーとマット。

「よく燃料の事わかったね」というジェニファーに「直感」と答えるマットですが、コミックのマットは視覚がない代わりに聴覚や嗅覚が非常に優れており、MCUでも燃料の匂いで判断したものだと考えられます。また、今回のエピソードで披露された嘘を見分ける力や壁越しに敵が何人いるかを識別する能力もこれらによるものです。

マットは「ジェンは社会から見放された人を法律で救い、シーハルクは法律から見放された人を救える」と説いています。これはデアデビル自身がそうであり、弁護士として人助けをする傍らで、法で裁けない悪を自らの手で裁いています。

これまでのエピソードでジェニファーとシーハルクの間で揺れていたジェンに、新たな視点をもたらしてくれました。

ワカンダの槍

法的な相談でトッドに呼び出されたシーハルク。確かにデートした間柄ではありますが、トッドはマロリーのクライアントであり、このシーンにワカンダが絡んでくるというファンサービスや伏線といったメタ的な意味以外に何か裏があるのでしょうか?

ワカンダの槍をオークションで100万ドルで落札したと自慢するトッド。トッドは4話でもシーハルクがヴィブラニウムで傷つくのか興味を持っており、そんなトッドがヴィブラニウムの槍を手に入れたのはなかなか危険な匂いがする展開です。

このトッドがインテリジェンシアのボス、ハルクキングではないかという説も出ていますが、ハルクキングは8話でジョシュから血を入手したと報告を受けていますから、しっぽを掴まれるリスクが増える以上、ここでさらにシーハルクに接触する理由が見当たりません。今回のこのシーンはトッドがただの変態説を推し進めたようにも感じるところです。

ユリシーズ・クロウやキルモンガーがいなくなったにも関わらず、ヴィブラニウムが流出している事はワカンダにとって重大な問題です。横流しした人物は一ヶ月後に公開の「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」に登場するのでしょうか?

シーハルクvs.デアデビル

トッドの相談を切り上げて帰宅すると、今度はユージーンからの電話。会話の中で出てくる「友達を探す」というのはiPhoneの機能の事で、このボイスコマンドでアプリが起動し、その機能により自分の位置情報を相手に送ることが可能になっています。ただし、日本語吹替では「友達を探さないと」と言っており、これでアプリが動作するのかは不明です。

現場にかけつけたジェニファーの前に現れたのは、5話でちょい見せされたスーツを着用したマット、またの名をデアデビル。デアデビルはシーハルクがジェンである事をしっているため手は出しませんが、ジェンはお構いなしに攻め立てます。

この駐車場での戦闘シーンの背景には「ロジャース・ザ・ミュージカル」やキャプテン・マーベルらしき看板などが描かれています。ドラマ「ホークアイ」でクリントが招待されたのがミュージカルのプレミア公演である可能性を考えると、ニューヨーク公演を終えてからのロサンゼルス公演になっているはずで、このエピソードは2024年12月から数ヶ月後の可能性があります。

©MARVEL,Disney

サンダークラップの音波攻撃でデアデビルの動きを封じたシーハルクは、正体がマットである事に気づきます。盲目とは思えない動きをするデアデビルに驚き、「目が見えないフリしてるの?」と問い詰めるジェン。しかし、マットは本当に目が見えないと説明し、ジェニファーが「エコロケーションのようなもの?」と質問しています。

エコロケーションとは動物が音や超音波を発し、その反響によって物体の距離・方向・大きさなどを知ることで、馬やコウモリ、イルカ、マッコウクジラなどがこの能力を備えています。

マットは「耳がものすごくいいんだ」と言った後に「少なくとも前までは」と付け加えているのは、サンダークラップによるダメージで機能が低下していると考えられます。Netflixのドラマ「ザ・ディフェンダーズ」で右耳に大ダメージを負いましたが、それを継承しているかは不明です。

そして名前を明かすシーンではNetflix「デアデビル」のテーマ曲が挿入されます。

リリー・パッド

ジェンとマットの二人はリープ・フロッグの隠れ家リリー・パッドへ。リリー・パッドとは睡蓮の葉っぱの事で、カエルにちなんだ命名になっています。内部もカエルにちなんだインテリアや、カエルをテーマにしたヴィンテージのアーケードゲーム筐体などが置かれています。

なお、このリリー・パッド前の電柱に今週のQRコードが表示されています。無料コミックへのアクセスはコードをスキャンするかこちらのリンクから。

©MARVEL,Disney

隠密作戦とは一体何か、マットはもっと学ぶべきではありますが、デアデビルらしいアクションで「オタマジャクシ5」をあっさりノックダウン。応援を呼ばれ、隠密作戦がまったく機能していないところにシーハルクがシーハルクスマッシュで乱入します。

二人のヒーローの前にユージーンが雇ったごろつき達はなす術もなく、追い詰められたユージーンはケロケロジャンプによる脱出を試みるも着地に失敗し、担架で病院送りに。ルーク誘拐事件はあっさりと解決に至りました。

事件の後、屋上でマットが「警察に事情を話すのは好きじゃない」と語っているのは、デアデビルの活動エリアの警官の多くがキングピンに買収されている事に起因しています。

その後ベッドで一夜を共に過ごす二人。デアデビルの代表的な恋人としてカレン・ペイジやエレクトラがいます。Netflix版ではクレア・テンプルとも短い間でしたが激しいロマンチックな感情を共有していました。また、コミックではナターシャ・ロマノフやマヤ・ロペスなどとも関係を持っています。MCU版のマット・マードックの恋愛関係がまだわからないので、このシーンが浮気にあたるかどうかは不明です。

赤いハルクとウルヴァリン

翌朝、「何みんなまだ見てたの?」とカメラに語りかけるジェン。映画「デッドプール」のポストクレジットシーンと似たような演出になっています。

そして、多くのコミックファンが今後期待している「赤いハルク」の話題を提供すると、メイク道具を使ってウルヴァリンの爪を再現するニッキが登場しています。しかしここでわざわざレッドハルクをほのめかすのは、ファンの期待通りにはならないよという警告なのでしょうか?

©MARVEL,Disney

ガラ

ルークがあらためて用意してくれたドレスをまとい、ガラの会場へ到着したジェニファーとニッキ。どうやらこのドレスは、レバノンのファッションデザイナーであるズハイル・ムラド氏とのコラボ制作によるもののようです。

会場には両親やパグ、ホリウェイのほか、トッドの姿まで。

そしてシーハルクのスピーチの最中にスクリーンとマイクがジャックされ、ハルクキングとインテリジェンシアによってジェニファーの大量の個人情報が晒される事態になりました。

マロリーの制止も意味をなさず、シーハルクは怒りによってスクリーンを破壊。インテリジェンシアのひとりを捕まえますが、ダメージコントロールに包囲され、今回のエピソードは終幕です。


シーハルクがこのまま逮捕されてしまったとしても、マロリー・ブックの存在は非常に頼もしいところ。ピーター・パーカーやカマラ・カーンに比べるとそこまで悪い状況ではなさそうです。マット・マードックが戻ってきてくれるなら、さらに鬼に金棒と言った所でしょうか。

次回の最終話ではジェンがほのめかしたようにレッドハルクの誕生が描かれるのか、それとも全く関係がないのか。

ハルクキングやインテリジェンシアの正体、ブルース・バナーの行方、タイタニアはあれで手を引いたのか、などなど気になる部分もまだまだ残されています。これらのうちいくつかは別の作品やシーズン2になるまで持ち越されるかもしれません。

ドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第9話は 2022年10月13日 配信予定です。

エマ・コールフィールドさんがドラマ「アガサ:カヴン・オブ・カオス」でドッティの再演を明かす

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「アガサ:カヴン・オブ・カオス」にエマ・コールフィールドさんがドッティとして再登場することが、海外メディア Vanity Fair とのインタビューで明らかになりました。

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再演について質問されたコールフィールドさんは「仕事に戻りますよ!連絡の必要な人には連絡済みです。ワンダヴィジョンでやったようなことはもう出来ません。彼らは何も間違っていませんでした。彼らは私に「エージェントに電話しなきゃ!」みたいなことは何も言いませんでした。ただ座っておしゃべりするように言いました。それは難しいことではありません。」とアガサのドラマに戻る事を明かしました。

そしてこの再演についてそれはとても楽しいです。実際にはいくつかのことがあります。私が本当に言うことができない別のことがあります。」と既に重要な何かを知っている事を示唆しました。

「アガサ:カヴン・オブ・カオス」に関してはこれまでほとんど情報がありませんでした。本作ではアガサ・ハークネスの過去に焦点をあわせるのではないかとも言われていますが、ドッティが再登場するという事は、やはりウエストビューが舞台のひとつになっているのは間違いないようです。

エマ・コールフィールドさんが「言えない」という秘密、本作には何が隠されているのでしょうか?今後の情報には要注目です。

ドラマ「ワンダヴィジョン」はディズニープラスで配信中、ドラマ「アガサ:カヴン・オブ・カオス」は2023年冬にディズニープラスで配信予定です。

ソース:Emma Caulfield Ford Is Fighting MS, but “Not Crumbling” in Fear