マーベル・コミックに登場するヴェノムの共同制作者であるトッド・マクファーレンさんが、海外メディア CBR とのインタビューで、SSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)の映画「ヴェノム」、「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」、「ヴェノム:ザ・ラストダンス」で気に入らなかった点があった事を明かしました。
ヴェノム三部作が期待通りの出来だったかと聞かれると、マクファーレンさんは「そうですね、私は作品に何の意見も出していません。繰り返しますが、それは私を悩ませませんよね?ルールが何であるかは理解していますから。だから彼らは映画を作りました。彼らは成功した、そうでしょう?」とソニー・ピクチャーズの映画を称賛しました。
「トム・ハーディは、ある意味クールなことをしたんです。僕が初めて彼に会ったのは、1か月くらい前だったかな。すごくクールなことでした。」としつつ、「もし基本的な質問をするなら、僕が彼らとまったく同じように脚本を書き、監督しただろうか?もちろん、そんなことはないよね?」と自身の持つヴェノムとは異なるものになっていると指摘しました。
そして、「ヴェノムの共同制作者として、特に私にとっては、ヴェノムは善人ではありません。私がマーベルを去った後、彼らはヴェノムを善人に変えた、そうでしょう? 私の心の中では、彼は悪役なんです。悪役として作り、そして私が去った。だから、やめた後、突然、『何を言っているんだ? ヴェノムが善人になっている』と思ったのです。私はいつも暗くてシリアスな方向に進みたがる傾向があると思います。」と、映画だけでなく、最近のコミックのヴェノムについても最初の意図と違うと語りました。
「もしも、『トッド、君に任せる』と言われたなら、R指定の映画になっていたでしょうね。でも、誰もそんなことは言いませんでした。だから、それでいいんです。ええ、彼らはとても共感できるキャラクターにしようとしています。繰り返しますが、誰もがビジネスを持っていて、そのビジネスでベストを尽くそうとしています。そして、できるだけ幅広い観客を獲得したいのです、そうでしょう?」と、ソニーの手法は間違いではないとフォローしました。
「ヴェノム:ザ・ラストダンス」は制作費が1.1億ドルほどで4億7450万ドルを稼ぎ、2024年の興行収入で第10位の映画となったにもかかわらず、SSUを盛り上げ切れずに失敗作という扱いに。続く「クレイヴン・ザ・ハンター」はさらに低迷し、SSUは事実上の打ち切りが報じられました。
しかし、先週は新しいSSUの計画に関する噂が報じられ、ソニー・ピクチャーズが不屈の精神で次のユニバースに挑むようだと注目されています。
ソース:‘It Doesn’t Bug Me’: Todd McFarlane Shares His Thoughts on Venom Trilogy (Exclusive)