ソニー・ピクチャーズ制作のSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)の映画「モービウス」のユニバースが消滅の危機に見舞われていると話題になっています。ソニーは「モービウス」の後にも「ヴェノム3」や「マダム・ウェブ」などの計画を進行中ですが、これらも全て消えてしまう可能性がある事を海外ファンは危惧しています。
「モービウス」のユニバースが消えてしまう理由としてあげられるのが、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」で焦点を当てられた「インカージョン」。
Earth-838のミスター・ファンタスティックはEarth-616のドクター・ストレンジに対して、「君が来たことで我々の宇宙が不安定になっている。影響が大きいほどインカージョンのリスクが高まる。2つの宇宙の境界が侵食しあって衝突すると、インカージョンが起こる。どちらか一方、または両方の宇宙が完全に滅びることになる」と説明しています。
「モービウス」ではクレジットシーンにてEarth-616のバルチャー/エイドリアン・トゥームスをソニーユニバースに招待し、バルチャーはそこで新たなチームの結成に向けて動き出す様子が描かれていました。
おそらくこの時点でマーベル・スタジオとソニー・ピクチャーズはインカージョンについてのアイデアを共有していなかったと考えられます。
ドクター・ストレンジとアメリカ・チャベスの到来を重大な危機と認識したイルミナティは二人を拘束し、その処分に迷っている様子が描かれていましたが、SSUにはマルチバースに詳しいキャラクターが登場しておらず、バルチャーを放置すればするほどインカージョンのリスクが高まる事になってしまいます。
コミックで最後のふたつの地球となったEarth-616とEarth-1610ですが、後者は奇しくもコミック「アルティメット・スパイダーマン」の世界であり、MCUとSSUが衝突するのはコミックをなぞっているようでもあります。
「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」のラストではクレアが「インカージョンを引き起こしたわね」と発言しており、これは「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」の事ではなく、「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」でバルチャーをSSUに送ってしまった事故を指しているのではないかとの見方もあります。
いずれにせよドクター・ストレンジとクレアはインカージョンの阻止のために動き出しており、コミックのように総力戦になったとしても権利の関係上MCU側が消えてなくなる可能性は低いと考えられます。そのためSSU側はバルチャーを手放し、シニスター・シックスの計画を白紙にする必要に迫られるかもしれません。あるいはSSUのドクター・ストレンジとなると報じられているマダム・ウェブがインカージョンを回避するために何らかのアクションを起こしてくれる事に期待です。
映画「モービウス」は2022年6月8日からデジタル配信中、Blu-rayなどが2022年7月27日発売予定です。