ソニー・ピクチャーズ制作のSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)の映画「モービウス」でロドリゲス捜査官を演じたアル・マドリガルさんが、海外メディア ComicBookMovie.com とのインタビューの中で、本作には多くの問題があった事を認めつつも、「みんなが言うほど悪くない」と語りました。
マドリガルさんは「まず第一に、『モービウス』はみんなが言っているほど悪くないと思いますよ。もちろん、問題はあったし、かなりカットされました。あの映画でカットされた面白いセリフがいくつかあったんです。私はとても面白かったのですが(笑)。ロンドンでは、撮影の時にちょうど中間地点でパーティーをやって、大盛り上がりでした。編集者たちがやってきて、『なんてこった、君のやっていることは全部見えているよ』と言うんです。『微妙なことも全部。ジョークも全部ね』って。私はその中で自由にアドリブでやりました。あと50%くらい私のネタを入れてくれていたら(笑)。でも結局、何も採用されませんでした。それが彼らのやったことだと思います。COVIDのおかげで、彼らは本当に……いじくり回す時間がたくさんあったんです。それで彼らは本当に台無しにしたんだと思います。」と語りました。
また、予告編に含まれていたアクションシーンについても、「観客はこの全体の完全な代替エンディングを見ました。彼らは良い点をついていました。あのシーンはもともと日中に撮影されたもので、その変更の根拠は『吸血鬼の映画だ。最後の大きな戦いのシーンを日中に起こすわけにはいかない』というものでした。ある時、僕とタイリースはマット・スミスと戦ったんです。6日間撮影しましたが、その様子は一切映りませんでした。」と、これらも全てなくなった事を明かしました。
マドリガルさんは「最初はソニーから『おめでとう、君は全てのまとめ役だ。今にわかるよ』と言われました。私はSSUの全作品に登場するエージェント・コールソンのようになりたいと思っていました。それが実現するかどうか、今となってはわかりません」と、今後のロドリゲスがどうなるか分からないと語りました。
「モービウス」のレビューはお世辞にも良いとは言えませんでしたが、マドリガルさんはコロナによる2年もの延期の間に作品をいじくり過ぎた事に問題があったと考えているようです。2年前に公開されるはずだったバージョンではどんな作品になっていたのか、ディレクターズカットなどが発売される日は来るのでしょうか。
SSUは今後、「クレイヴン・ザ・ハンター」、「マダムウェブ」、「エル・ムエトロ」、「ヴェノム3」を発表しています。SSUのユニバースの相互関係は明らかになってはいませんが、「モービウス」は少なくとも「ヴェノム」と世界を共有しているため、ロドリゲス捜査官は「ヴェノム3」に登場のチャンスがあるかもしれません。
映画「モービウス」は米国で 2022年5月17日からデジタル配信、2022年6月14日にBlu-rayなど物理メディアの発売予定となっています。