ドラマ「ロキ」のEPがシーズン3の可能性について語る─今後の目標はソーとの再会

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ロキ」のエグゼクティブ・プロデューサーを務めるケヴィン・ライトさんが海外メディア Variety とのインタビューに応じ、今後のシリーズについて語りました。

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シーズン3の可能性について質問されたライトさんは次のように語りました。

私たちはシーズン1のように、「シーズン3を始めなくてはならない」というような形で開発を進めたわけではありません。シーズン1では、非常に具体的に「戻って来る」という言葉がありました。しかし、私はまた、このショーが進む先には、「ロキ」の世界、そしてロキというキャラクターに関連する他の世界で、ロキとともに語られるもっとたくさんの物語が確かに存在する可能性があるとも思います。

また、ロキがMCUの大きな枠組みの中に戻ってくる可能性について質問されたライトさんは、「それが希望だ」と述べています。

それが希望です。ロキとソーに再び太陽が輝くことは、私たちが語る物語の最優先事項だと思います。でも、その再会を本当に充実したものにするためには、ロキを感情的にある場所に到達させなければならない。それがこの2シーズンの目標だったと思います。

シーズン2の結末を軽くほのめかしながら、ロキの旅路がソーとの再会のための通過点である事を明かしました。

結末についてそれ以上のヒントはありませんが、昨日公開されたフィーチャレットにはある奇妙な映像が差し込まれています。

シーズン1は(別のマルチバースの)TVAで最後を迎えましたが、動画の7秒ごろと21秒ごろはその直前の舞台となったシタデルのセットが映されています。しかし不思議な事に、ロキを演じるトム・ヒドルストンさんはシーズン1のフィナーレとまったく同じ服装で、右腕に同じ切り傷も見られます。

しかもトム・ヒドルストンさんはシーズン1のケイト・ヘロン監督ではなく、シーズン2のジャスティン・ベンソン監督と握手しているため、これがシーズン1の再利用映像でない事は明らかです。

そしてシーズン2の冒頭10分の映像がディズニーのイベントで既に明らかになっている事から、「これまでのロキ」としておさらいとして流れる映像はシタデルではなくTVAのシーンからである事もわかっています。

物語の途中でのフラッシュバック映像であるならシーズン1のものを使い回せば良いように思えますが、それだけでは何かが足りなくて新たに撮影する必要があったのか、それともロキが時間のループに囚われていてシタデルを実際に再訪することになるのか、様々な展開が考えられそうです。

ロキはシーズン2の後、「デッドプール3」や「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」に登場するのではと噂されていますが、エグゼクティブ・プロデューサーが目標としている兄弟の再会はそのあたりになるのか、それともフェーズ7以降になるのか、今後の展開には注目です。

ドラマ「ロキ」シーズン2は 2023年10月6日 午前10時 より日本のディズニープラスで配信予定です。

ソース:‘Loki’ EP Explains Why Jonathan Majors’ Arrest Didn’t Affect the Series, Casting Ke Huy Quan and Tom Hiddleston’s MCU Future

映画「マーベルズ」よりパク・ソジュンさんとダンスするドレス姿のキャプテン・マーベルが明らかに

マーベル・スタジオが制作するMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「マーベルズ」より、パク・ソジュンさんが演じているとされるヤン王子と、主人公キャプテン・マーベル/キャロル・ダンヴァースの新たな画像が流出しています。

※これより先は「マーベルズ」のネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。

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コミックのヤン王子が住む惑星アラドナは「女性が伴侶を決める権利」を持っている惑星で、それは対象が王子であっても例外ではありません。ルールのもと望まぬ結婚を申し込まれたヤン王子はたまたま通りかかったキャプテン・マーベルに助けを求め、キャプテン・マーベルは結婚式の日に異議を申し立て、偽装結婚する事でヤン王子を助けようとしました。

今回明らかになった写真でもどうやらプリンセス・キャプテン・マーベルとなっているようで、概ねコミックを踏襲したシーンが用意されているようです。

なお、映画の公開日から逆算して、編集にあてられる時間はまだ2週間ほど残されているため、その間にこのシーンがカットされないとは断言出来ませんのでご注意ください。というのも以前にアラドナでエピソードがいくつかカットされていると報告されており、今回の写真がいつのものであるか不明な事を考えると、このシーンが公開版に残っているのかどうかかなり不透明であると言えそうです。

映画「ザ・マーベルズ」は 2023年11月10日 に劇場公開予定です。

【噂話】映画「アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ」「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」のプロットが報じられる

マーベル・スタジオが開発中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ」と「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」に関する新たなプロットを海外スクーパーが報じました。この話は現時点で真偽不明ではありますが、フェーズ6までのマルチバースサーガ全体に関わる内容につき、真実だった場合を考慮してネタバレ注意としておきます。

※これより先は今後のMCUのネタバレを含んでいる可能性があります。ご覧の際はご注意ください。

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MTTSH 氏の投稿によると、「ザ・カーン・ダイナスティ」にて神聖時間軸、あるいはEarth-616と呼ばれている世界(インフィニティ・サーガで見てきた世界)のアベンジャーズがカーン評議会に敗北する事になるようです。

そして「シークレット・ウォーズ」では616アベンジャーズを救うために、トビー・マグワイアさん演じるスパイダーマンがリードして、ヒュー・ジャックマンさん演じるウルヴァリン、そしてライアン・レイノルズさん演じるデッドプールが秘密裏に集めたマルチバース・アベンジャーズを派遣する事になると言います。

今年発売されたコミックではマルチバース・アベンジャーズをリードしたのはロキであり、ドラマ「ロキ」シーズン2の噂や「デッドプール3」におけるTVAの噂などを考慮して、MCU版もロキが主導する可能性があったものの、今回の報告によるとそれはスパイダーマンの役割となるようです。

過去の別の報道によると「シークレット・ウォーズ」でMCUはいったんリセットされるという事で、コミックでよくある展開ですが、この戦いで何人かの616アベンジャーズのメンバーが退場する事になり、代わりにマルバースアベンジャーズの何人かが残るといった展開や、世界自体が生まれ変わってフェーズ7からはすべて新キャストになる可能性もあるようです。

最近デビューしたばかりの若手のキャラクターが早くも退場するという展開があった場合は少々残念な気もする所ですが、これらの映画はまだかなり先の話であり、現時点での計画の噂が真実だったとしても、途中で大幅に変更するだけの時間も十分にある事には注意が必要です。

「シークレット・ウォーズ」の監督にはトビー・マグワイアさん出演が関係しているのかサム・ライミ監督の噂や、デッドプールに関連してショーン・レヴィ監督の名前があがっています。また、脚本については当初「ロキ」シーズン1、「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」のマイケル・ウォルドロンさんが抜擢されていましたが、現在は関与していないとも報じられています。

映画「アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ」は 2026年5月1日 米国にて劇場公開予定、映画「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」は 2027年5月7日 米国にて公開予定です。

【噂話】映画「デッドプール3」監督、主演と共に噂の歌姫が目撃されファンはヒートアップ

マーベル・スタジオが制作中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「デッドプール3」のショーン・レヴィ監督と主演のライアン・レイノルズさん、ヒュー・ジャックマンさんらと共に、テイラー・スウィフトさんの姿が目撃され話題になっています。

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現地時間の日曜日、監督らはNFLのカンザスシティ・チーフス対ニューヨーク・ジェッツの試合をメットライフ・スタジアムで共に観戦。その時の自撮りを監督のInstagram ストーリーで公開し、ライアン・レイノルズさんの妻ブレイク・ライブリーさんの姿もありました。その中の一枚には歌手のテイラー・スウィフトさんの姿もうつっており、明確にタグも添えられていました。

ストーリーは一定時間で自動的に削除されますが、スタジアムに入る段階で多くのファンらがその姿を目撃。SNSではその様子がシェアされています。

ショーン・レヴィ監督、ライアン・レイノルズさん、ヒュー・ジャックマンさんといえばもちろんMCUの映画「デッドプール3」であり、テイラー・スウィフトさんがこれに参加するのではないかと過去に報じられていました。

というのもテイラー・スウィフトさんは以前に20世紀FOXの映画「X-MEN:アポカリプス」(2016年)にマーベルユニバースにおけるミュータントの歌姫、X-MENのダズラーを演じると報道された事がありました。しかしこの噂は実現する事なく、ダズラー自体はその後の映画「ダークフェニックス」にてハルストン・セイジさんが演じました。

今回、スウィフトさんが監督らと一緒にいる姿を目撃された事で、「デッドプール3」にテイラー・スウィフトさん演じるダズラーが登場するというのは本当ではないかと、海外ファンらはヒートアップしています。

「デッドプール3」ではキャンセルされてしまった20世紀FOXのプロジェクト「ガンビット」のチャニング・テイタムさんを起用する動きも見られており、20世紀FOX自体の幻のキャスティングを「デッドプール3」で再現しようとしているのかもしれません。

テイラー・スウィフトさんはツアーがあるため、出演したとしてもごく短いカメオになるだろうと推測されています。

今回彼らが一緒にいる姿が目撃された事は実際に「デッドプール3」が関係しているのか、今後の情報には注目です。

映画「デッドプール3」は 2024年5月3日 米国で劇場公開予定ですが、最新の報告ではスケジュールから削除されているとも言います。

【噂話】「ヴィジョンクエスト」は「チルドレンズ・クルセイド」に吸収されていると言う

マーベル・スタジオが開発中との噂のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品「ヴィジョンクエスト」は、先日、そのプロジェクトが消失した可能性が報じられていましたが、海外メディア ComicBookMovie はもう一つの噂のプロジェクト「チルドレンズ・クルセイド」に吸収されていると言います。

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ドラマ「ワンダヴィジョン」後のヴィジョン(ホワイトヴィジョン)について描かれると考えられていた「ヴィジョンクエスト」ですが、「ワンダヴィジョン」、そして「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」のその後のワンダを描くと考えられている「チルドレンズ・クルセイド」に吸収合併されているとCBMは指摘します。

昨今のディズニーのMCUへの予算削減の報道などを考えると、ワンダとヴィジョンを別々に描く計画だったものをひとまとめにするというプランは、片方の開発中止よりは悪くないのかもしれません。

とは言え現状ではどちらも噂レベルの話であり、公式発表のある作品ではない事に注意が必要です。

2022年3月に実写化計画の進行中が報じられた「チルドレンズ・クルセイド」は、コミック「アベンジャーズ:チルドレンズ・クルセイド」を原作とするもので、ワンダの息子ウィッカン(ビリー)を中心にヤングアベンジャーズがワンダを救おうとする物語。コミック通りの展開をするためにはいくつかのピースが足りていませんが、MCUとしてのアレンジを加えて問題のないレベルになると考えられています。

興味深い事に「チルドレンズ・クルセイド」のコミックは先月日本語版がリリースされており、実写化に向けた原作の日本語版発刊というプロモーションのひとつに見えなくもありません。

「ヴィジョンクエスト」、「チルドレンズ・クルセイド」以外にも「ワンダヴィジョン」からの派生として直近に「アガサ:カヴン・オブ・カオス」あるいは「アガサ:ダークホールド・ダイアリーズ」と呼ばれる作品の配信が控えている他、ビリー・マキシモフのソロ作品「ウィッカン」謎に包まれた「ザ・ウィッチズ・ロード」などの開発も噂されています。

一部報道では「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のジェームズ・ガン監督がMCUの宇宙の世界を確立していったように、「ワンダヴィジョン」のジャック・シェイファー監督が魔法の世界を探求していくとも言われています。

様々な関連作が報じられる「ワンダヴィジョン」ですが、ワンダとヴィジョンの運命はどこに向かっていくのでしょうか。

ドラマ「ワンダヴィジョン」はディズニープラスで配信中です。

ソース:VISION QUEST Update Suggests The Disney+ Series Could Be Merged With THE CHILDREN’S CRUSADE

映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」デザイナーがとある矛盾点を明かす

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」のプロダクション・デザイナーを務めるチャールズ・ウッドさんが、この続編映画と前作「ドクター・ストレンジ」の間にある矛盾があった事を明かしました。

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先月9月にアメリカでリリースされた書籍「The Art of the Movie : Doctor Strange In the Multiverse of Madness」の中でウッドさんはカマータージについて、同じ建物でありながら場所が移動していると説明しています。

私達は実際に場所を変えました。前作では、カトマンズの街の中にひっそりと佇んでいたんですが、この映画では、建物にもっとステータスを与えたかった。だから、ヒマラヤ山脈を背にした高台に建てたんです。だから、このバージョンのカマータージは、より映画的な要素が強く、屋上のセットにいるとき、背後に山を感じ、街の屋上を見渡せるようにしました。

確かに1作目の前半で紹介されたカマータージは完全に街中に存在していましたが、2作目のカマータージは木々に囲まれ、すぐ後ろにはヒマラヤの雪山が見えるような街外れに位置していました。

©MARVEL,Disney

なぜ、このような変更に至ったか、ウッドさんは次のように語りました。

その理由は、スカーレットウィッチが嵐とうねる雲を抜けて到着すると、大きくて広くて印象的な景色が見られるからです。そしてこの映画では、建物内部をさらに探求しました。できるだけ神秘的なものにしたかったんです。私たちは、世界のこの特定の地域の建築の形式についてさらに多くの研究を行いました。ネパールの建築は信じられないほど洗練されており、私たちはそれらのスキルと美しさのすべてをセットに取り入れようと努めました。

「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」の時系列ではアベンジャーズがサノスに勝利したことで世界中にヒーローの存在がより知られるようになっており、ウォン率いる魔術師軍団が現実世界では考えられないような魔法の引っ越しをしたとしても、特におかしい事ではないのかもしれません。

結局のところ、その後のスカーレットウィッチの攻撃は当初ファンが予想していたよりもかなり激しいものであり、カマータージが前作同様カトマンズの街中に存在していれば、より多くの犠牲が出ていたおそれがあります。

「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」のラストでは新キャラクターのアメリカ・チャベスがカマータージで魔術師としての修行を始めていた事から、今後のシリーズ作でもこの場所は登場すると考えられます。その時、カマータージの立地について再び注目してみるのも面白いかもしれません。

映画「ドクター・ストレンジ」、「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」はディズニープラスで配信中です。

映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」から削除された8人のヴィランが公開

ソニー・ピクチャーズ制作のアニメ映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」のキャラクターデザインを担当したジーサス・アロンソ・イグレシアスさんが、自身のX(旧Twitter)を通じて、本作に未登場に終わったヴィランたちのコンセプトアートをファンに向けて共有しました。

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イグレシアスさんは「スポットのことはちょっと忘れて(彼のさらなる活躍がまだ待たれます)、もっと楽しい課題に移りましょう。映画には登場しなかったけど、彼らの個人的なバージョンに触れることで、私たちに本当にいい瞬間を与えてくれた悪役たちです。」とコメントを添えてコンセプトアートを投稿。

アートにはエイトボール、ヒッポ、ジャッカル、ホブゴブリン、ヒューマン・フライ、スクリューボール、ピューマ、ヒプノハスラーの8人の姿が描かれています。

このうちホブゴブリンはピーター・パーカーの親友ネッドがヴィランとなった姿であり、映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」で登場するのではないかとも言われていましたが、実際には登場しませんでした。しかし作中ではホブゴブリンを匂わせるようなやり取りが挿入、トビー版ピーターが親友ハリー・オズボーンに裏切られたエピソードをネッドに語った際、ネッドは「自分はそんなことはしない」とコミック版のネッドを否定するセリフを発しています。

そしてヒプノハスラーは大手メディアが実写化の動きがあると2022年末に報じていました。

今回公開されたアートのキャラクターたちは続編となる「ビヨンド・ザ・スパイダース」に登場するのか、はたまた実写化されるのが先になるのか、今後の動きには注目です。

本作の気になるサブスク配信について、fansided は9月、10月ともに米Netflixのスケジュールには掲載されなかったとし、次の目安として12月頃になるのではないかと指摘しています。

「ウェアウルフ・バイ・ナイト・イン・カラー」は単なる生映像ではないと監督が語る

2022年のハロウィンスペシャルとしてディズニープラスで配信された「ウェアウルフ・バイ・ナイト」のカラーバージョンとなる「ウェアウルフ・バイ・ナイト・イン・カラー」について、マイケル・ジアッキーノ監督はマーベルとのインタビューの中で、今作のこだわりについて語りました。

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もともとクラシックホラーとしての味を出すために、「ウェアウルフ・バイ・ナイト」はMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品としては珍しく大部分がモノクロの映像で構成されており、このための色調調整が最優先事項であったと監督は語ります。

しかし、監督は子供の頃大好きだったホラー映画「吸血鬼ドラキュラ」や「フランケンシュタインの逆襲」のようなハマー・フィルム・プロダクション作品を思い出し、カラー化する事で新たに別の「ウェアウルフ・バイ・ナイト」を体験してもらう事は非常に良いことだと考え、いくつかのテストを開始。その結果、「これは素晴らしい。みなさんにこれを共有したい」と思うようになったと言います。

今作は、「『ウェアウルフ・バイ・ナイト』のモノクロ編集を入れる前の生の映像にするだけだと思っていました」というインタビュアーに対して監督は次のように説明します。

シーンごとにここで何を強調するかという事を常に考えていました。すべての色を強調する事も出来ますが、それは本当の答えではありません。フィルターをかけて『オッケー、完了』というような作業ではないのです。私たちはディズニーの暗室で多くの時間を費やし、すべてのショットを1つ1つ見て、こう言ったんです。『これは素晴らしいけど、もう少しコントラストを強くして、赤を少し押し出した方がいいかもしれない』。このようなアーティスティックな作業を行い、選択し、また戻って全体を見て、それが引き継がれるようにする。それは大変な作業だし、集中力のいることです。思っていたよりずっと集中力が必要でした。でも、過去を振り返り、それをどう未来につなげるかという点では、とてもいい勉強になりました。」

また、オリジナル版の昔ながらのフィルム撮影したものをスキャンしてデータ化し、フィルムの見た目の良さを失わずにカラー版にする事が重要であり、それが新たなツールで可能になったとも述べました。

そんな「ウェアウルフ・バイ・ナイト・イン・カラー」ですが監督はひとつ懸念があったとも言います。その懸念とは、カラー版の発表当時、当ブログでも指摘していた問題でした。

ジアッキーノ監督は「ひとつ懸念がありました。モノクロ作品でしたが、最後にカラーになるという演出があるんです。それによってエルサがまったく新しい世界を想像するという意図がありました。」と言います。これは昨年の配信当時のインタビューでも語られていた意図でした。

「長年の彼女の陰鬱な人生に色がもたらされるという事が反映されていました。それが全体をカラーにする事で、ストーリー展開にどう影響するのか心配でした。しかし、見終わった後、オリジナル版と同じ感情になりました。確かに白黒とは違う体験なのですが、ただ方法が違うだけです。」と説明しました。

そして「お気に入りのバージョンはどちらか」と質問された監督は「決めるのは難しいけど、オリジナル版はいつまでもオリジナル版で在り続けると思います。でも同じぐらいカラー版も好きで、どちらもおすすめですよ」と回答。

「来年は3D版ですか?」と質問されると「3D!そうだね!それなら1950年代映画の3Dにしよう。面白そうだね」と乗り気なコメントを返しました。

「ウェアウルフ・バイ・ナイト・イン・カラー」は 2023年10月20日 より、米ディズニープラスで配信です。また、現地時間の明日から 10月30日 までの間、オリジナル版である「ウェアウルフ・バイ・ナイト」が米Huluで配信される事もあわせて発表されています。

ソース:Director Michael Giacchino Talks Colorizing ‘Werewolf by Night’

【噂話】ドラマ「ロキ」シーズン2はひとつのエピソードが45分から50分程度だと言う

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ロキ」シーズン2の各エピソードの時間について、ランタイムに特化したスクーパーの Cryptic4KQual 氏が報告しています。同氏は以前にエピソード1が45分、クレジットを抜いた正味の時間は39分となる事を報告していました。

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氏は現時点で続く3話分を追加した4話までのランタイムを報告しており、1話目が最も短い45分に設定されているようです。

シーズン1の平均ランタイムが約50分である事を考えると、数分程度短い作品となるようです。

先日は日本でも配信時間の変更について公式が言及。最近のMCU作品の配信時刻である16時ではなく、10時からの配信スタートとなる事が発表されています。

ドラマ「ロキ」シーズン2は 2023年10月6日 午前10時 より日本のディズニープラスで配信予定です。

ソニーのスパイダーマンスピンオフ映画「シルバーセーブル」の開発が停止中である事が確認される

ソニー・ピクチャーズの「アメイジング・スパイダーマン2」からのスピンオフ映画「シルバーセーブル」の脚本家が、今現在、このプロジェクトが停止中である事を明らかにしました。2014年に「ブラックキャット&シルバーセーブル」として第一報がもたらされていたこのプロジェクトは2018年に2つに分割され、それぞれ単独映画になった事が報じられていました。

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「アメイジング・スパイダーマン2」でコミックのブラックキャット/フェリシア・ハーディが紹介されて以降、ソニーはこの映画の開発を始めたと報じられていました。

2017年5月、エイミー・パスカル プロデューサーのもと、ジーナ・プリンス=バイスウッド監督が「シルバー&ブラック」と題された映画の監督に就任した事が発表され、2019年2月8日 公開であることも発表されました。

しかし、2018年の2月に脚本家の変更が報じられ、同6月に「シルバー&ブラック」はリリーススケジュールから削除。

さらに同8月にはこのプロジェクトがそれぞれ「シルバーセーブル」と「ブラックキャット」の2本の単独映画に分割され、ジーナ・プリンス=バイスウッド監督は両方のプロデューサーとして続投が報じられました。

2020年4月の時点でジーナ・プリンス=バイスウッド監督は The Hollywood Reporter に対して、この2つのプロジェクトを「ディズニープラスシリーズ」として作り直すことについても話し合ったと語っていました。

このような経緯で10年ほど前から始まって、わりと最近に至るまで長らく開発状況がたびたび報告されていた「シルバーセーブル」ですが、今月、本作に脚本家のひとりとして参加していたリンゼイ・アンダーソン・ビールさんが監督デビュー作となる「ペットセメタリーブラッドライン」のプロモーション中に、海外メディア Comicbook.com から「シルバーセーブル」に関する質問を受け、「それはソニーが計画していたもので、私が知る限り、現在は開発されていません」と述べました。「当時私は別のプロジェクトに移らなければならず、私はあくまで手伝いをしていただけです。詳しくはわかりません。」と説明しました。

「アメイジング・スパイダーマン2」から始まった企画は、スパイダーマンがMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)にメイン舞台を移した段階で一旦トーンダウンしましたが、「ヴェノム」から始まったSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)としての制作に注目されていました。

最近ではプレイステーション4用のゲーム「Marvel’s Spider-Man」にも登場していた事で、シルバーセーブルの実写化には多くの期待が寄せられ、キャストについても噂が報じられていました。

2020年、監督は「ディズニープラスでリミテッド・シリーズとして配信することも話し合っています。」とコメントしていましたが、今回、この計画が動いていない事が明らかに。「シルバーセーブル」は少なくともMCU作品ではありませんが、これが昨今のディズニーのディズニープラス向けMCU作品への予算削減と関係があるのかどうかは不明です。

「シルク:スパイダーソサエティ」や「スパイダーマン・ノワール」などのSSUドラマプロジェクトをプライムビデオで配信するとソニー社長がコメントしており、「シルバーセーブル」もそちらでの復活に期待したい所です。

ソース:Spider-Man Spinoff Silver Sable Writer No Longer With Project, Unsure of Status (Exclusive)