マーベル・スタジオが制作中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ザ・マーベルズ」に出演するサミュエル・L・ジャクソンさんが、海外メディア Sway’s Universe とのインタビューの中で、新たなキャプテン・マーベルについて示唆しました。
サミュエル・L・ジャクソンさんは「『シークレット・インベージョン』の後、『ザ・マーベルズ』に移るんだけど、そこではキャプテン・マーベルが3人登場するんだ。ブリー(・ラーソン)、黒人のキャプテン・マーベル、イスラム教徒のキャプテン・マーベル。彼ら(スタジオ)は包括的な方法でユニバースに取り組んでいる。シャン・チーやそこで起こるすべてのこともね。」と意味深な発言をしています。
カマラ・カーンやモニカ・ランボーをキャプテン・マーベルと呼称した事には何か重大な意味が含まれているのでしょうか。
真意はさておきながら、ジャクソンさんは同インタビューで昨今のヒーロー映画批判についても言及。
「スーパーヒーロー映画は嫌いだ。もううんざりだ。もっと意味のある映画を作れ。そういう人たちがいます。でも、スーパーヒーロー映画が好きな人もいる。大勢の人たちがね。私もその一人だ。この映画の一部になれたことを本当に誇りに思うよ。」
そして更に、現在大ヒット中の「アクロス・ザ・スパイダーバース」と炎上している「リトル・マーメイド」を引き合いにだして多様性についても次のようにコメントしました。
「『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』の映画がなぜ今これほどお金を稼いでいるのか、その理由には、人々が特別な思い入れを抱いているそれらの作品に登場するキャラクターの意義が関係していると思う。そうだろう?そうあるべきだ。マイルス・モラレスはピーター・パーカーとは違う人物なんだ。それはあり得るし、そうあるべきだからです。」
「一方で人々が『ああ、ブラック(リトル)マーメイドだ』と大騒ぎしているのが聞こえます。人魚は実在しないんだ。人魚は黒かったり、緑だったり、オレンジだったりするかもしれない。実在のものではないんだ。でも、それを表現することで、人々にファンタジーライフを提供したり、私たちが日々対処しなければならない、銃乱射事件、強盗事件、ホームレス問題、その他もろもろの現実から逃避させたりすることができるんです。」
サミュエル・L・ジャクソンさんは想像上のキャラクターの色について議論する事のナンセンスさと、人気のある映画とは「たとえ2時間であっても、私たちをその嫌な現実世界から連れ出してくれる場所」である事を主張しました。
「ザ・マーベルズ」に3人のキャプテン・マーベルが存在する事を示唆したサミュエル・L・ジャクソンさんの今回の発言。
かつて「キャプテン・マーベル2」から「ザ・マーベルズ」へと改題された際、多くのメディアやファンはそこに意味を見出せませんでした。コミックにザ・マーベルズというチームがあるわけではなく、カマラ・カーンとモニカ・ランボーがコミックでキャプテン・マーベルを名乗っていた時期があるというだけで、それはMCUとは全く違う話でした。
しかしもし今作で3人がそれぞれキャプテン・マーベルを名乗るのだとしたら、それは確かにザ・マーベルズというチーム名が相応しいものであり、変更されたタイトルに意味が出てくると感じられます。
サミュエル・L・ジャクソンさんの真意を知るためには、あと数ヶ月の間待たなくてはなりません。
映画「ザ・マーベルズ」は 2023年11月10日 に劇場公開予定です。