MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「エターナルズ」のクロエ・ジャオ監督が、先日の第93回アカデミー賞で「ノマドランド」で作品賞など3部門を制覇しました。その事を受け、先週金曜日に行われたマーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギ氏と海外メディア Variety とのインタビューの中で、「エターナルズ」の主人公についても明かされました。
ファイギ社長は監督のキャスティングについてインタビューで以下のように述べています。
男性から女性に変更するキャラクターもいますし、本からどのように変更するか分かっているキャラクターもいました。しかし、それはキャスティングの問題でもあります。例えば、セルシについては、このアンサンブルの中で主役がいるとすれば、それはセルシであり、ジェンマ・チャンなのですが、その役を演じるためにあらゆる種類の女性を探し、読みました。そして最終的には、ジェンマが最も適していると確信しました。そしてありがたいことに、最終的には彼女がそのことを証明してくれました。
「エターナルズ」はコミックでのリーダーであるズラス(サノスのおじに当たる人物)ではなく、MCU版ではアンジェリーナ・ジョリーさん演じるセナであると以前から伝えられていました。また、いくつかのグッズのリークに描かれているアートではイカリスがセンターに描かれているものが多く、イカリスもチームの中で重要な役目を担っていると考えられています。
そして今回の社長のインタビューでジェンマ・チャンさんが演じるセルシがこの作品の主役と言える事が判明しました。ジェンマ・チャンさんは中国系イギリス人の俳優で、2019年公開の映画「キャプテン・マーベル」ではヴィランのミン・エルヴァを演じていましたが、今作ではヒーロー役として抜擢されるという、MCUではかなり珍しいキャスティングになっています。
Imge from 「キャプテン・マーベル」©2019 MARVEL,Disney
「エターナルズ」では(設定的にはそもそも地球人ではありませんが)多国籍なヒーローが登場し、MCUでは初となるLGBTQのヒーローが登場する事も明かされています。コミックではワンダの息子ビリーもゲイで2020年のコミックでは結婚まで至りましたが、MCUのビリーはまだまだ少年のためそういった描写はありませんでした。
「エターナルズ」の公式概要は以下のとおりです。
アベンジャーズに続く、新たな最強ヒーローチームが遂に始動。それは太古から地球に存在する不死の種族“エターナルズ”の物語――。10年ぶりのアクション映画に出演するアンジェリーナ・ジョリーに加え、「ゲーム・オブ・スローンズ」のリチャード・マッデン、『新感染 ファイナル・エクスプレス』(16)などのマ・ドンソクら豪華キャストが集結。メガホンを取るのは、『ノマドランド』(20)でアジア系女性として初めて本年度ゴールデン・グローブ監督賞を受賞し、本年度のアカデミー賞®にもノミネートされるなど今注目の映画監督クロエ・ジャオ。
精鋭といえるキャスト・スタッフが手掛ける新たな最強ヒーローチーム“エターナルズ”から目が離せない!
映画「エターナルズ」は 2021年11月5日 公開予定です。