マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ロキ」シーズン2の配信がスタートし、毎週エピソードが追加されている最中ですが、初期の計画ではシーズン1でミス・ミニッツや在り続ける者が警告していたマルチバース間の戦争を描く予定だったと、エグゼクティブ・プロデューサーのケヴィン・ライトさんが明かしました。
海外メディア Den of Geek とのインタビューの中で、「最初は征服者カーンが登場する予定でした。」と前置きしつつ、「あるバージョンでは、本格的なマルチバース・ウォーズを繰り広げていましたが、そう言いながらも、まだ準備されていないものに飛びつくのは完全に間違っていると感じました。」と初期の削除されたプランについて明かしています。
「私たちは、ロキとシルヴィの間で大きなキャラクターの対立があり、番組が終わった瞬間を生き続けたいと思っていました。B-15とメビウスが見えた瞬間です」とライトさんは言います。「彼らは大きな決断を下したばかりですが、TVAでは今何が起こっているのでしょうか?TVAの全員が参加していますか?TVA が彼ら自身がヴァリアントであることを知り始めたらどうなるでしょうか?ロキがメビウスを見つけることができたら、彼に何を伝えるつもりですか?こうしたことはすべてMCUにとってより大きな影響を与えるでしょうが、これはシーズン1で始めた物語の続きなんです。」と現在配信中のシーズン2冒頭へと繋がる形になったと説明しました。
「ロキ」はシーズン1の制作時点からシーズン2が計画されていたとされる唯一のMCUドラマで、つまり元のプロットは新型コロナウイルスのパンデミックよりも以前に考案されていたものです。しかしパンデミックによってMCU全体の制作スケジュールが大きく乱れ、「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」と「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」、そして「アントマン&ワスプ:クアントマニア」以外でマルチバースについて描かれる事はなくなり、作品の順番も乱れたことでシーズン2は当初の内容から変更せざるを得なくなってしまったようです。
結局、シーズン2でマルチバース・ウォーズが描かれる事はなくなったようですが、フィナーレとなる予定の「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」とその前編にあたる「アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ」に向けてカーン評議会が動き出しており、早ければ「デッドプール3」でその戦争の一端が見られるのかもしれません。
ドラマ「ロキ」シーズン2はディズニープラスで配信中です。
ソース:Loki Season 2 Challenges the Anti-Hero’s Redemption Story in More Ways Than One