ポール・ベタニーさんはヴィジョンがMCUに戻ってくると信じているという

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」や映画「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」などでヴィジョンを演じた俳優のポール・ベタニーさんが、海外メディア Entertainment Weekly とのインタビューの中で、ヴィジョンの再演について語りました。

sponsored link
 

ベタニーさんはインタビューの中で「ワンダヴィジョンのラストでホワイトヴィジョンが飛び去るシーンがありますが、あれが未解決の終わり方になっています。ケヴィン・ファイギは未解決のまま終わらせることを許さない人なんです。だから、いつかまたタイツとマントを着て登場することになると思うけど、それがいつになるかは分かりませんよ」と再登場すると考えている事を明らかにしました。

先日は別のインタビューで映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」に出演しているかどうか質問され、「肯定も否定も出来ないよ(笑)」と回答していました。

ホワイトヴィジョンはヴィジョンとの戦いの中で回路の奥底に封じられアクセス出来なかった記憶(のコピー)を取り戻しましたが、それを自己の体験としては受け止めきれず、どこかへ飛び去っていきました。

「ワンダヴィジョン」の脚本と総指揮を務めたジャック・シェイファーさんは「ホワイトヴィジョンはワンダの彼氏ではありません。彼女と子供を授かった男ではありません。シットコムの世界に一緒にいた男ではありません。ワカンダで別れを告げた男でもありません。あれはボディとデータにしか過ぎないのです。」と以前に語っていました。

コミックではボディと記憶データを修復されたヴィジョンが新人ヒーローとしてヤングアベンジャーズに加入するエピソードがあり、そちらのラインに入っていくのではないかと考えるファンがいます。また、ヴィジョンがスタークの技術で生まれた事からドラマ「アーマーウォーズ」での再登場や、ホワイトヴィジョンがS.W.O.R.D.で作られた事から、それに関与している可能性が高いニック・フューリーを主人公としたドラマ「シークレット・インベージョン」などでも再登場するのではないかと考えられています。

ドラマ「ワンダヴィジョン」はディズニープラスで配信中です。

ソース:Paul Bettany ‘assumes’ he will play Vision again

「ワーウルフ・バイ・ナイト」、ローラ・ドネリーさんはメジャーなヒーローを演じるという

現在撮影中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のスペシャルドラマ「ワーウルフ・バイ・ナイト」に出演するローラ・ドネリーさんの役柄が判明したと、海外メディア The Cosmic Circus が報じました。2022年始めにドネリーさんはこの作品でヴァンパイア・バイ・ナイト/ニーナ・プライスを演じるとDeadlineが報じていましたが、新たなレポートではもっとメジャーなヒーローを演じるとの事です。

sponsored link
 

マイケル・ジアッキーノ監督のもと、主演のガエル・ガルシア・ベルナルさんと共にキャスティングされているローラ・ドネリーさんですが、記事によるとニーナ・プライスではなく、モンスターハンターのエルサ・ブラッドストーンを演じるとの事。

さらにブレイドやムーンナイトと共にミッドナイト・サンズに組み込まれる可能性についても指摘しています。

コミックのエルサ・ブラッドストーンは銃器をメインに戦うモンスターハンター。父親は一万年生き続けた古代スカンジナビア人で、異星人のもつ宝石ブラッドジェムを体に宿していたため、超人的な身体能力を持っていました。この父から受け継いだ血統と、チョーカーに嵌めたブラッドジェムの力で超人的な身体能力を発揮し戦うヒーローです。なお、口が悪いのかセリフが伏せ字になるケースが見られます。

エルサは2000年代にデビューした比較的新しいキャラクターですが、戦う美女という分かりやすい人気を獲得しており、ニンテンドースイッチの「MARVEL ULTIMATE ALLIANCE 3」を始めとしてモバイルゲームなど数々のゲームにも登場しています。

ローラ・ドネリーさんがニーナ・プライスを演じるのかエルサ・ブラッドストーンを演じるのかハッキリするまでもう間もなくとなりそうですが、どちらにしてもその後はブレイドなどを通じてMCUの新たな側面を切り拓いて行くことになりそうです。

「ワーウルフ・バイ・ナイト」は2022年ハロウィンスペシャルとしてディズニープラスで配信予定です。

ソース:Exclusive: Laura Donnelly is Playing Elsa Bloodstone in ‘Werewolf By Night’

ドラマ「ムーンナイト」、監督が4話の衝撃的なラストの裏側を語る

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ムーンナイト」のアーロン・ムーアヘッド監督とジャスティン・ベンソン監督が、海外メディア Entertainment Weekly とのインタビューに応じ、シーズン1エピソード4の衝撃的な結末について語りました。

sponsored link
 

ムーアヘッド監督は、エピソード4の終わりで原作コミックを再現出来た事について次のように語りました。

エピソード4の終わりは、実は脚本からの贈り物なんです。4つのエピソードで築き上げたキャラクターに完全に忠実でありながら、最も予想外のことをして視聴者を完全に混乱させたいと思ったことから生まれました。また、コミックのキャラクターについても。ジェフ・レミアが書いた「ムーンナイト」があり、グレッグ・スモールウッドがアートを担当していますが、エピソード4のラストで起こることと似たような感情やビジュアルがたくさんあります。だから、ムーンナイトを描くにあたって最も惹かれたオリジナルのコミックに敬意を表することができて、本当にうれしいです。特にビジュアルとトーンの面では、そこからインスピレーションを得ています。

ベンソン監督は、観客を不安にさせることに関して、彼らの哲学を交えながら彼らの過去の作品が下地になっていると語りました。

私たちは、人々を不安にさせたり、恐怖で満たそうとするシーンにおいて、一般的な哲学を持っています。スローは不気味、ファストはエキサイティング。ゾッとすることよりもエキサイティングなことは何でしょう?明らかに内臓を刺激するシーンではありません。運動的でもなく、速く動いてはいけない、シュールな感じでなければなりません。その瞬間のスティーヴン/マークの視点になるように感じなければなりません。そこで、10年以上にわたる私たちの過去の作品が役に立ったのだと思います。恐怖と不安でいっぱいになるような、そういう物語を作るための道具箱があったんです。

また、ムーアヘッド監督はオスカー・アイザックさんの演技について次のように述べています。

私たちがしていることの多くは、オスカーがやっていることを追いかけているのです。私たちがやっていることとオスカーのやっていることが一致するとき、この番組は最高の状態になると思っています。ムーンナイトを観ている人なら、それは一目瞭然だと思います。このシーンが水中のように感じられるのは、彼が鎮静剤を投与されているからだけではなく、視聴者全体がこのショーの世界観の転換にさらされたからだと話しています。なぜムーンナイトの最中にインディ・ジョーンズの模倣映画があるんでしょう?

そして、スティーヴンとマークが抱き合ったときの「その瞬間を獲得したかった」とも明かしました。

実は、コミックを完全にネタバレするわけではないのですが、一番最後に、私たちが最初に読んだときに完全に火がついた映像があります。マーク・スペクターが自分自身を抱きしめて、『さよなら、マーク』と言っているんです。スティーヴンとマークの間には敵対関係があり、彼らは一緒に仕事をすることを学び、相互の尊敬を得始めているように感じたのです。だから、初めて顔を合わせたとき、彼らは本能的に抱き合ってしまうのです。他のエピソードでも、そのような演出を心がけていました。その瞬間を獲得したかったんです。

ベンソン監督は、この精神病院のシーンでイーサン・ホークさんの演技について、彼のアイデアによるものだという事を明かしました。

あのシーンの準備で、イーサンはカール・ユングにインスピレーションを感じていると話していたのを覚えています。彼の最も有名な写真や、彼が誰であるかというポップカルチャー的な解釈から、何はともあれね。撮影現場に行くと、突然、口ひげを生やし、髪を伸ばし、眼鏡をかけたイーサンがいて、ハロウからなんてワイルドに変身したんだろうと思ったのを覚えていますよ。

最後にムーアヘッド監督は、イーサン・ホークさんとオスカー・アイザックさんのシーンを撮影したとき、偶然のトラブルを採用して脚本を変更したことも明かしました。

あのシーンでは、99パーセントの台詞がハロウのもので、その日は彼のシーンを最初に撮影しました。面白いのは、彼がすべて話しているので、あのシーンは彼についてだけで、マークには少しカットバックがあるだろうと考えていたことです。しかし、オスカーが話している内容を確認し、彼の目線を計算してみると、それがいかにアクティブなものであるかがわかりました。偶然、彼の手にハエがとまるという素晴らしいテイクがあります。あれは本物のハエです。彼はそれを追いかけました。面白いことに、ハロウのあたりで全部カットするつもりでいましたが、マークの体験に焦点をあわせ直すことにしました。

今回のエピソードはプロフェッサーX/チャールズ・エグゼビアの息子デヴィッド・ハラーを描いたドラマ「レギオン」(ディズニープラスで配信中)を思い出すような演出でした。

マークがハロウに銃撃され殺された可能性は高いですが、いっぽうで10年前に自分が死に、コンスのアバターとして蘇った事を作中に何度か語っていました。コンスが封印されてしまった今、マークかスティーヴンのどちらかがタウエレトのアバターとして仮の命を得ることになるのでしょうか?

ドラマ「ムーンナイト」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第5話は 2022年4月27日16時 より配信予定です。

ソース:Moon Knight directors break down that mind-bending hospital sequence and Indiana Jones homage

アラクア・コックスさんがドラマ「エコー」の撮影開始を報告

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「エコー」の主演を務めるアラクア・コックスが、現地時間の4月21日から撮影が始まることを自身のInstagramで報告しました。エコーはドラマ「ホークアイ」でMCUに初登場し、ディズニープラスシリーズ初のスピンオフ作品となります。

sponsored link
 

アラクア・コックスさんはInstagramのストーリーにて次のような写真を公開。

from Instagram/@alaquacox

「@kdeveryjacobs は明日の撮影初日を前に、この美しい花で私を驚かせることにしました。」とデヴァリー・ジェイコブスさんから花をプレゼントされた事と共に、明日から撮影である事を明かしました。

今のところ、公式には「エコー」の配信日は明らかにされていません。しかしこれまでのディズニープラスシリーズが撮影開始から概ね1年で配信されて来た事を考慮すると、2023年の前半に配信が始まる事は充分に考えられそうです。

また、内容についても明らかになっていませんが、「ホークアイ」の最終話でエコーとキングピンの結末について詳細には描かれなかったため、そのあたりの詳細が語られると見られています。

ドラマ「エコー」はディズニープラスで配信予定です。

米ディズニープラスでドラマ「エージェント・カーター」などのエピソードのいくつかが行方不明になるトラブルが発生

米国で展開中のディズニープラスで、ABC制作のマーベルドラマ「エージェント・カーター」やアニメ「X-MEN」から一部のエピソードが無くなっていることがRedditユーザーのu/reddotcapital氏によって報告されました。

sponsored link
 

報告によると「エージェント・カーター」シーズン1の1話、5~7話にアクセス出来ないとの事で、マーベル作品に限らず、その他いくつかの番組でこのような現象が起きているようです。

©MARVEL,Disney

海外メディア Deadline が米ディズニーに問い合わせた所によると、技術的な問題のためにエピソードのパージがエラーが発生したとの事。同社はグリッチの解決に取り組んでおり、欠落しているエピソードへのアクセスは1時間以内に回復するとの事でしたが対応に時間がかかっており、いくつかは今日中には回復しないとの事。

「一部のDisney+加入者のシリーズエピソードのサブセットへのアクセスに影響を与える問題の解決に積極的に取り組んでいます。ご不便をおかけして申し訳ございません。皆様のご理解とご協力に感謝申し上げます。」とコメントを出しています。

今のところ、日本のディズニープラスで「エージェント・カーター」に異変は見られていません。

先日は、ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」の表現規制が問題になりましたが、こちらもソフトウェアの不具合と発表されていました。

ソース:Disney+ Working To Restore Access After Episodes Of Original Series Including ‘Agent Carter’ Went Missing

ドラマ「ムーンナイト」、3話のチェックしておくべきポイントをピックアップ

2022年4月13日配信のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ムーンナイト」シーズン1エピソード3「The Friendly Type.(邦題:エネアドの決断)」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想、考察などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

sponsored link
 

レイラの偽造パスポート

偽造パスポートの制作シーンから始まる3話ですが、名前がレイラ・アブダラ・エル・ファウリーとなっており、クレジットに表記されているレイラ・エル・ファウリーにアブダラを足しただけとなっています。他人になりすますためのパスポートではなく、正式な手段では発行不可の状況下にあるために自力で制作したパターンも考えられるかもしれません。誕生日は西暦が違うものの、演者であるメイ・キャラマウィさんと同じ10月28日に設定されています。

なお、発行年が2021年に設定されており、これはサノスの指パッチンで世界の半分が消えていた時期になりますが、そもそもが偽造データであるため、これだけではレイラが生き延びていたかどうかを判断する事は出来ません。

ここではレイラが闇市場に流れた盗品を盗み返して元の持ち主に返すビジネスをしていたことも判明します。ただの考古学者ではない、2話での格闘シーンでの強さとつながるような背景となっています。

©MARVEL,Disney

このシーンで語られた過去は2話の記事でも紹介したコミックのマリーン・アルラウネに非常によく似ており、やはりコミックのマリーンを名前を変えて登場させているようです。

ラガロ

パスポートの偽造を手伝う女性はクレジットではFoger(偽造者)と表記されていますが、英語字幕をオンにするとLagaroと名付けられている事がわかります。コミックのラガロはダイナマンと呼ばれるヒーローでしたが、ムーンナイトとは特に関係がないキャラクターになっています。このドラマのラガロについては前職などの背景も描かれていないため、コミックから再構築されたキャラなのか偶然同じ名前になったのかは今のところ不明です。

©MARVEL,Disney

第3の人格

アメミットの行方を追う中で相変わらず息が合わないマークとスティーヴン。気づくと追っていたアメミットの信徒は死んでおり、どちらも覚えがない殺人に第3の人格がほのめかされます。

ちなみにコミックではミスター・ナイトも別人格でしたが、MCU版ではムーンナイト/マーク・スペクター、ミスター・ナイト/スティーヴン・グラントと切り分けているようで、次の人格が3つ目となります。

マークも認知していない人格が出てきた事で物語のさらなるミステリアスな展開に期待がかかります。コミックではタクシー運転手のジェイク・ロックリーという人格も有名で、ジェイクもなかなか攻撃的な性格ですが、信徒を殺している所からみてかなり物騒な人格が隠れているようです。

第3の人格がアメミットの信徒だったら面白いかもしれません。そうであればチンピラ信徒を殺して口封じしたのも納得行くものですし、2話でマークがスカラべをうっかり落としてしまったのではなく、第3の人格がアーサー・ハロウのほうへ投げてよこしたとも受け取れそうです。

エネアド

マークは他の神々に協力を頼めないのか発案しますが、コンスはまずい作戦だとしつつも他に手がなく、エネアドを招集する事になります。

1話でもエネアドに言及するシーンがありましたが、やはりコミックどおりに彼らは実在する神々であり、エネアドのアバターが世界中に散らばっている事、ポータルで移動できる事も明かされました。

ハトホル

ポータルの先はギザの大ピラミッドに通じており、マーク達はそこでハトホルのアバターであるヤツィルに出会います。愛と音楽の女神と自己紹介するハトホルはマーベル・コミックではコンスやバーストの異母兄弟として描かれています。エジプト神話的にはテーベ(こちらがコミックの原型)とコム・オンボでは少し差異があり、コム・オンボではハトホルはコンスの母とされています。どちらにしても家系図的にはかなり近い関係にある二人であり、今後の鍵をにぎるキャラクターになるかもしれません。

©MARVEL,Disney

集会

出席者はホルス、イシス、テフヌト、オシリス、ハトホルたちのアバター5人。ワカンダで何か忙しいことがあるのかバースト(バステト)は参加しませんでした。ここではコンスがエネアドを危険に晒したことが原因で追放された事が判ります。

人を見捨てなかったと主張するコンスに対してエネアドたちは「人が神を見捨てた」と反論し、人々の注目を集めないようにアバターを通して人間界での任務にあたっている事を説明します。

なお、イシス、オシリス、ホルスは彼らが初登場したコミック「Thor #239」(1975年)にてソーと出会っています。映画「ソー:ラブ&サンダー」にて神殺しのゴアに狙われないことを祈るばかりです。

オーバーヴォイド

エネアドたちの住む世界は1975年のコミック「Thor #240」で登場し、セレスティアル・ヘリオポリスとして紹介されました。また、2016年のコミック「Moon Knight #10」ではオーバーヴォイドという名で紹介されています。

©MARVEL

エターナルズたちが地球の危機に介入しなかった理由については映画内で説明がありましたが、エネアドが介入しなかった具体的な理由については今のところ不明です。このポイントも今後の課題になるのでしょうか。

告発

コンスはアーサー・ハロウがアメミットの復活を目論んでいると説明し、エネアドはアーサーをその場に召喚しました。アーサーは「アメミットの墓を探していたのはコンスのほうだ」と反論し、嘘つきの神とその病んだ下僕に耳を貸さないよう忠告します。

最終的にコンスの告発は受け入れられず、アーサー・ハロウは無罪を告げられるのでした。

コンスはソーやロキと同じく神と呼ばれているものの非常に感情的であり、アーサー・ハロウのほうが明らかに口が上手いというのが印象的なシーンです。元仲間である月神の言葉よりも元アバターの人間の言葉を信用してしまうエネアドとコンスの間に何があったのか、具体的には説明されませんでした。今後のムーンナイトのエピソードや他の作品で明かされていくのかもしれません。

なお、このシーンではオシリスのアバターであるセリムが白いエフェクトのパワーを操っており、「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」の最新予告でディフェンダー・ストレンジのエフェクトがオレンジから白に変更されている事を気に留めておく必要があるかもしれません。

センフー

コンスの落胆を気にかけたハトホルのアバター、ヤツィルはマークにセンフーのサルコファガスを探すよう助言します。センフーはアメミットの墓の場所を知る唯一の人物で、神々がアメミットを赦した時のためにその場所を秘匿していたとの事。

センフーとはエジプト神話でSenfu、またはSneferu、またはSnefruと表記される人物で「美の担い手」であり、紀元前2613年から2589年頃まで統治していたことが知られており、ギザ台地の大ピラミッドを含む、今日もエジプトに残っている3つのピラミッドの建設を担当したとされている人物です。この歴史上の人物がアメミットの墓の場所を知っているというのは理に適っていると言えるようです。

なお、アメミットは何らかの事情で封印されているようで、ここのやり取りから察するにコンスよりも重い罰を与えられていると推測されます。しかしコミックのアメミットは取り立てて悪者というわけではなく、紀元前11世紀にタイムスリップしたニューミュータンツのマジックが発見した伝説の剣ソード・オブ・ボーンの守護を託されました。

ベックとレイラの過去

レイラと合流したマークは、彼女の情報を基にサルコファガスを持っているというアントン・モガートのもとへ向かいます。邸宅の前ではベックというリーダー格のボディガードも登場し、ベックとレイラが既に顔見知りである事も判明します。

この時、ベックはレイラに「久々の再会」である事を語りますが吹替版ではこの再会が「マドリプール以来」であるという大事な部分がカットされています。マドリプールと言えばドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」で描かれた都市。パワーブローカーことシャロン・カーターのその後が気になる所で、「ムーンナイト」にシャロンが再登場すると2021年夏に報じられた事があります。残る3話で登場するのか、単なる噂で終わるのか注目です。

©MARVEL,Disney

アントン・モガート

ギャスパー・ウリエルさん演じるアントン・モガートはなかなか派手な生活をしている様子で、歴史的価値のあるものを保護のためにコレクションしていると説明します。しかし彼がマドリプールと関わっている事を考慮するとまっとうな人間とは思えず、コミックで同名のキャラクターは「ムーンナイト」誌に登場し、別名ミッドナイトマンと呼ばれる盗賊でした。そしてコミックの彼もその盗品をお金に変えるわけではなく、コレクションしていました。

©MARVEL,Disney

レイラの父の死

首尾よくサルコファガスを調べていた所にアーサー・ハロウも到着。ハロウはレイラの父のことも知っているようで、その語り様からは彼女の父の死はマークに責任があるようにも聞こえます。2話ではマーク達傭兵一味が考古学者たちを処刑したと説明されましたが、これにはマークの3番めの謎の人格が関与している可能性が考えられるのではないでしょうか。

ムーンナイトのスーツ

ムーンナイトのスーツに関して今回のエピソードでは「治癒力のあるアーマー」とコンスが説明していました。そして戦闘シーンではその説明通り、槍を何本も突き刺されても流血する様子もなくわりと平気なようでした。

©MARVEL,Disney

銃弾を防ぐわりに槍は突き刺さるなんとも説明が難しいスーツですが、あれを着用しているとある程度の傷は回復すると考えて良いようです。

協力関係

ひと悶着あったものの、サルコファガスを持ち帰ったマークとレイラはパズルに取り組みますが、なかなか完成しません。マークはアメミット復活の阻止のためにスティーヴンにコントロールを渡し、星図が完成。しかし、2000年前の夜空とは変わりすぎていて正確な墓の位置がわからないという事態に。

すると今度はコンスがスティーヴンに協力し、エネアドに「今度空をいじったら封印する」と警告されたにも関わらず、当時の夜空の再現に取り組みます。この事態にエネアドはコンスを封印するための儀式を開始、封印される寸前にレイラは墓の位置を突き止める事に成功しました。

3話のラストに来てようやくマークとコンスとスティーヴンが協力し、アメミット復活を食い止めるために行動することになりました。しかしコンスが封印された事でスーツの力も失われ、ムーンナイトに変身することは出来ません。アメミットもそうですが、コンスの開放のためにレイラとマーク、スティーヴン、そして謎の人格の協力が必要になりそうです。

ハロウの告白

ラストではセリム(オシリスのアバター)がハロウに対して「君の言ってたとおり」「こうするしかなかった」と告げて去っていきました。ハロウはコンスが封印された小さな石人形にたいして「制裁の拳を楽しんでいた」事が自らの罪である事を認め、コンスがもたらした痛みが苦痛を癒す重要性に気づかせてくれたと語っています。そしてコンスが出来なかった事を自分が成し遂げると言うのでした。

©MARVEL,Disney

ハロウがコンスのアバターであった事は2話で明かされていましたが、過去には何か重要な因縁が隠されているようです。マーク、レイラ、コンス、ハロウの過去が絡み合って物語は後半戦へと続きます。

おまけ

エンドクレジットでは1話から3話にかけて月が少しずつ満ちてきています。コミックのムーンナイトは満月の時にフルパワーになりますが、ドラマでも徐々に強力になっていくのでしょうか?

©MARVEL,Disney

なお、3話にしてようやく気づいたのですが、砂丘がコンスの顔に見えるトリックアートが含まれていました。

©MARVEL,Disney

ちなみに今回はQRコードが発見されていませんが、無料コミックは新しいものに更新されています。


今回登場したアントン・モガートを演じたギャスパー・ウリエルさんは、フランスの現地時間2022年1月18日にスキー事故に遭い、翌日亡くなられた事が報道されていました。フランス映画を中心に活躍してきたウリエルさんでしたが、本格的にハリウッドで活動しようというタイミングでの出来事で、「ムーンナイト」が遺作となりました。

今回のエピソードでアントン・モガートは砂埃の中に消えていった為、当初はその後の展開も用意されていたのではないかと考えられます。


ドラマ「ムーンナイト」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第4話は 2022年4月20日16時 より配信予定です。

【噂話】アンドリュー・リンカーンさんがマーベル・スタジオと交渉中

マーベル・スタジオと俳優のアンドリュー・リンカーンさんが現在MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品出演に向けて交渉中であると、海外メディア Giant Freakin Robot が報じ、Forbesなども取り上げています。リンカーンさんは人気海外ドラマ「ウォーキング・デッド」で長らく主人公のリック・グライムズを演じ、今春から劇場版の撮影に入るとも伝えられています。

sponsored link
 

GFRの記事によるとリンカーンさんの出演作品やキャラクターについてはまったく分からないとしつつも、MCUに参加するための交渉の高度な段階に来ているとの事。Forbesは「ウォーキング・デッド」のプロジェクトの進みが遅くうんざりしているのではないかと指摘し、MCUに署名する可能性が高いとしています。

これまでのマーベル作品にはウォーキング・デッドに出演していた俳優さんが多く登場しています。

リックの娘ジュディス・グライムズ役のケイシー・フレミングさんは「ロキ」で幼シルヴィに、ミショーン役のダナイ・グリラさんは「ブラックパンサー」シリーズでオコエに、メルル・ディクソン役マイケル・ルーカーさんは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズでヨンドゥに、アーロン役ロス・マーカンドさんは「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」のレッドスカルや「ホワット・イフ」のウルトロン声優に、コニー役ローレン・リドロフさんは「エターナルズ」でマッカリに、シェーン役ジョン・バーンサルさんはNetflixでパニッシャーに、といった所が有名で、その他マイナーな役割を含めると20名以上のキャストが両フランチャイズに出演しています(外部記事)。

また、最近ではダリル・ディクソン役のノーマン・リーダスさんがMCUでゴーストライダーを演じるのではないかとも報じられています。

アンドリュー・リンカーンさんがMCUに関わるとなれば、ミスター・ファンタスティックなども似合いそうですが、実現すればいったいどんな役柄になるのでしょうか。

ソース:Exclusive: Andrew Lincoln In Talks To Join Marvel

ドラマ「ミズ・マーベル」、カマラのパワーソースが判明

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ミズ・マーベル」の主人公カマラ・カーンのスーパーパワーの源について、Empire Magazineが紹介しました(The Direct経由)。その説明によると、以前から指摘されていたように原作コミックとは大きく異る設定になっているようです。

sponsored link
 

記事によると、「カマラ・カーンが一対の腕輪を介して宇宙のスーパパワーを紫色のクリスタルに実体化させる能力を獲得した時、彼女はピーター・パーカーやマイルズ・モラレスのように二重のアイデンティティを持つことが大変であることを学ぶ。」との事。

予告にも登場した腕輪がドラマ版の重要なアイテムであるようで、ミズ・マーベルはこの腕輪を利用して能力を発揮するようです。

©MARVEL,Disney

ミズ・マーベル/カマラ・カーンはマーベルの中では比較的新しいキャラクターですが、2013年にデビューして以降すでに10年近く彼女はインヒューマンズとして遺伝子レベルで彼女自身のパワーとしてコミックで活躍してきました。この大きな変更がコミックファンに受け入れられるかどうかは気になる所です。

なお、詳細についてはまだ不明であり、この腕輪を装着すれば誰でも同じパワーを扱えるのかといった疑問や、腕輪自体の起源も気になるとことであり、それらはこれから作品内で明かされていくのかもしれません。腕輪といえば映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」のテン・リングスも宇宙由来である事が示唆されていましたが、それと何か関係があるのでしょうか?

本作の公式概要は以下の通りです。

アベンジャーズが大好きで、中でもキャプテン・マーベルに憧れを抱くカマラ・カーン。 彼女は勉強、趣味、そして恋に没頭するごく普通の女子高生だが、家でも学校でも周りと上手く馴染めず自分の居場所を見つけるのに苦労していた…。

「スーパーパワーさえあれば、人生はもっと楽になるはず―…。」

切実な思いを胸に、ヒーローになった自身の姿を妄想するカマラだったが、ある日突然、強大な力を手に入れ、妄想していたことが現実に! 夢にまで見ていたヒーローの力を手に入れたカマラ。これで人生はすべて理想通り上手くいくはず…と思いきや、次々と彼女の前に壁が立ちはだかる。

妄想の世界とは違い、家庭や学校、社会生活での様々な問題に加え、強大な力を持ったが故に、ヒーローとして立ち向かわなければならない最大の脅威…。身近な人々を守れるヒーローになりたいという強い思いと、力を持った者の責任に葛藤する等身大のマーベルヒーローの姿を描く。

ドラマ「ミズ・マーベル」は 2022年6月8日 よりディズニープラスで配信開始です。

ソース:MCU Report Confirms Major Change for Ms. Marvel’s Superpowers

ドラマ「ムーンナイト」第3話でカメラマンが写り込んでいる事が発見される

ディズニープラスで配信中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ムーンナイト」シーズン1のエピソード3「エネアドの決断」で、とあるシーンに撮影クルーが写り込んでしまっている事が発見されました。件のシーンは8分27秒あたりで、エジプトのストリートでマークがアメミットの信徒を追いかけるシーンになっています。

sponsored link
 

©MARVEL,Disney

画面の奥から手前にキャスト二人が駆け抜けてくる中、画面右にはカメラとカメラマンの手が写り込んでいます。

マーベル・スタジオと言えどこの手のエラーはたびたび発生し、映画「ドクター・ストレンジ」(2017年)で撮影クルーが写り込んでいたり、映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」(2019年)では終わり際のハッピーとモーガン・スタークのシーンでマイク(の毛先)が写り込んでいるエラーも発見されています。

©MARVEL,Disney

こちらに関してはシネスコサイズでは黒帯で隠れる部分であり、劇場公開時には発見されませんでしたが、ディズニープラスでIMAX版が配信された事で見つかりました。

なお、スターウォーズのドラマ「マンダロリアン」でクルーが写り込んだ時は発見報告の後にしれっと修正された事もありますので、実際に自分の目で確認したい方は早めにチェックしておくほうがいいかもしれません。

ドラマ「ムーンナイト」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第4話は 2022年4月20日16時 より配信予定です。

ドラマ「シーハルク」、ティム・ロスさんが主演タチアナ・マスラニーさんを褒め称える

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シーハルク」に出演するティム・ロスさんが海外メディア ET Canada のインタビューに応じ、主演のタチアナ・マスラニーさんを絶賛しました。

sponsored link
 

ロスさんは「彼女は素晴らしい。本当に顎が外れるぐらい驚きました。彼女の吸収力、そして演技力は非常に注目に値しますよ。それに、彼女は面白いんです。良い俳優の証の一つは、そのコメディタッチであり、彼女はそれを持っています。」と語りました。

以前には本作で共演しているジンジャー・ゴンザーガさんもタチアナ・マスラニーさんを称賛しており、「シーハルク」でのマスラニーさんの演技に注目が集まっています。

「シーハルク」は8月から配信の噂が報じられていますが、公式にはまだアナウンスがありません。

「シーハルク」は1話30分のリーガル・コメディになると発表されており、ハルク/ブルース・バナーのいとこである主人公、弁護士のシーハルク/ジェニファー・ウォルターズをタチアナ・マズラニーさんが演じ、親友役にジンジャー・ゴンザーガさんがキャスティングされています。その他、MCUからブルース・バナー役のマーク・ラファロさんの登場と、アボミネーションとしてティム・ロスさんも再登場する他、ウォンジェシカ・ジョーンズの再登場が噂されています。シリーズのヴィランとしてジャミーラ・ジャミルさんがキャスティングされており、ティターニアを演じるのではないかと報じられています。脚本はジェシカ・ガオさんが担当し、アヌ・ヴァリア監督とカット・コイロ監督が制作を担当しています。

ドラマ「シーハルク」は2022年 ディズニープラスで配信予定です。