「マーベルスタジオ スペシャル・プレゼンテーション: ウェアウルフ・バイ・ナイト」のチェックポイント

2022年10月7日配信のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「マーベルスタジオ スペシャル・プレゼンテーション: ウェアウルフ・バイ・ナイト」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想、考察などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

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いつものロゴ

2017年公開の「ドクター・ストレンジ」から採用されているおなじみのオープニングロゴ。このテーマ曲を作曲したのがマイケル・ジアッキーノさんで、「ウェアウルフ・バイ・ナイト」の監督と楽曲も担当しています。

今回は映像と音楽が本作の世界観にあわせてホラー風味にアレンジされています。

ゴア・ザ・ゴッドブッチャー

冒頭の壁画の中には、映画「ソー:ラブ&サンダー」に登場した神殺しのゴアのコミック版を模した絵が描かれています。

ゴアはコミックとMCUでデザインが異なるため、この壁画が「ラブ&サンダー」と実際につながるものなのかは不明です。

©MARVEL,Disney

ブラッドストーン

本作のキーアイテムであるブラッドストーン。コミックではブラッドジェムとして登場します。インフィニティ・ストーンもコミックではインフィニティ・ジェムであり、宝石から石に変更された意図は明かされていません。

コミックのブラッドジェムは宇宙からの飛来物で、巨大なブラッドジェムであるヘルファイア・ヘリックスが1万年以上前に地球に現れることになりました。ヘリックスは知性を持っており、地球を支配するためにユリシーズを従者として選び支配し、他部族を虐殺していきました。

ユリシーズ・ブラッドストーン

コミックのユリシーズはその後なんとか抵抗し、ジェムを破壊するも破片の一部が胸に埋め込まれ、ほかは散り散りとなりました。そしてユリシーズは復讐と後始末のため、ヘリックスの下僕だったユルクシールを追うモンスターハンターになり、1万年以上旅を続けた後、1959年のアベンジャーズにも参加しています。現代になり、ヘリックスの下僕にブラッドジェムを剥がされたユリシーズでしたが、残された時間で再構築されたヘリックスを破壊し、復讐を遂げて死亡しました。

MCU版では「ブラッドストーンは世代を超えて受け継がれてきた」と説明されており、ユリシーズより以前の代から受け継がれてきた物であることがほのめかされています。ただし、長命だったとも説明されており、コミックのように1万年以上生きてきたかは不明ですが、ある程度の長命を手に入れていたようです。

なお、Heavy Spoilersによると、 オープニングクレジットに書かれているラテン語の大まかな翻訳では、「今年最後の満月、流血の終わりに。」となり、ユリシーズ・ブラッドストーンを殺したのはジャックだと示唆しているとの事です。また、作中でヴェルッサが「ブラッドストーンはこの世にひとつ」と説明していますが、ブラッドストーンが複数あることもラテン語で書かれているようです。

ブラッドストーンに秘められた力

作中でブラッドストーンはモンスターの正体を暴く力がある事と、ある程度の長命を得る効果がある事がわかります。

コミック版ではパワー、スピード、反射神経、耐久度などを強化する他、ESPやヒーリングファクターを所持者に与えています。また、精神攻撃に対する免疫や、吸血鬼感染を防ぐなどの効果も含まれます。

指導者を決める儀式

ブラッドストーンの新たな所有者、そしてモンスターハンターの指導者を決めるために、モンスターを放ち、ハンターたちを投入して殺し合う、ビデオゲームでいう所のPvPvE形式のサバイバルゲームが開催されます。

殺し合いをしてしまっては指導される側のハンターがいなくなるわけですが、あまり深く考えないほうがいいのかもしれません。

エルサ・ブラッドストーン

エルサはコミックでもユリシーズの娘ですが、母親の名前はエリーズ(またはエリス)でした。MCU版は母が登場せず、継母(stepmother)のヴェルッサというオリジナルキャラクターが登場しています。

コミックでも父の跡をついでモンスターハンター業をしていますが、口がやや下品で伏せ字になる事が多いです。MCU版では普通の現代女子といった所でしょうか。

後述のウェアウルフ・バイ・ナイトとマンシングが原作コミックに忠実なデザインであるのに対して、エルサはかなり変更されています。デザインの変更自体はMCUではよくある事で、アイアンマンも原作コミックとは異なりますが、エルサの場合はジェシカ・ジョーンズに激似になってしまいました。

©MARVEL,Disney

画像上段がコミックのエルサ、下段左がMCUのエルサ、下段右がNetflixのジェシカ・ジョーンズです。

エルサは今後の物語でブラッドストーンの影響でヴィジュアルに変化が出てくるのでしょうか?

ジェシカ・ジョーンズはデアデビルに続いてMCUへの再帰が期待されており、今後この二人の差別化がどのようになっていくかは注目です。

ウェアウルフ・バイ・ナイト/ジャック・ラッセル

本作の主人公であるウェアウルフのジャック・ラッセル。MCU版では彼が何故狼男なのか、といった事には言及されませんでした。

コミックのジャック・ラッセルは18歳の時に満月を見て狼男に変身してしまう身体になりました。これはジャックの一族にかけられた呪いが原因になっています。

1795年、祖先のグリゴリー・ラッソフがドラキュラの手下の狼女に噛まれ、狼人間の呪いを受けました。そして時を経て1950年代、グリゴリーの子孫グレゴリーがダークホールドに書かれていた狼人間誕生の秘密を見たときに、それが引き金となって子孫が狼人間となる呪いが発動しました。

作中での「家族は何をしてもつきまとってくる」というのはコミックのような一族にかけられた呪いを示唆している可能性がありますが、本作で詳細に説明される事はありませんでした。

ジャックと同じく月をパワーソースにするムーンナイトはもともとコミック「ウェアウルフ・バイ・ナイト」に初登場したキャラクターで、その後ムーンナイトのソロコミックシリーズが作成されています。最初は戦いあった二人ですが、最近のコミックではミッドナイト・サンズとして他次元から来たゾンビたちを相手に共闘もしました。

テッド

テッドことセオドア・”テッド”・サリスはマンシングと呼ばれる異形のモンスターヒーロー。こちらも本作ではオリジンについて描かれませんでした。

コミックではマンシング/テッドが人間だった頃、彼は米軍で超人血清に関わる研究に従事していた化学者でした。血清の運搬中にA.I.M.の襲撃にあったテッドは、血清を渡さないためにやむなく自分に注射しました。その際自動車事故を起こし、車ごと沼にダイブすると血清の効果で沼地と同化し、異形の存在マンシングへと姿を変えました。その能力は超人血清の特徴でもある超怪力、超防御力などの他、化学物質の分泌と耐性、さらに恐怖を感じ取り吸い取る事が可能になっています。

最近のコミックではこの研究がスティーブ・ロジャースのウェポンI計画から始まり、ウルヴァリンの誕生となったウェポンX計画の途中に位置する、ウェポンIV計画であった事も描かれました。

アベンジャーズやS.H.I.E.L.D.、ミッドナイト・サンズのメンバーとして活動したこともあるマンシングはコミック内ではマルチバースのゲートの門番を務めており、MCUでもマルチバースが本格的に描かれている最中で、映画「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」などで鍵を握る可能性があります。

また、映画「マイティ・ソー/バトルロイヤル」の予告ではマンシングのチャンピオン像が闘技場に登場しています。マンシングが登場する予定がなく仕込まれたイースターエッグなのか、それともマンシングがサカールに実際にいたのか、今後の物語で何かが判明するかもしれません。

ちなみにドラマ「エージェント・オブ・シールド」のシーズン1、第20話「任務と悪意」の冒頭ではコビー・スマルダーズさん演じるマリア・ヒルがマンシングについて言及していました。

マーベル・モンスターズ

本作ではさらっとではありますが、ノスフェラトゥのヴァンパイア、サスカッチ、ウェンディゴなどが登場しています。ヴァンパイアに関しては映画「ブレイド」で詳しく描かれることになると思いますが、その他のモンスターも今後登場してくるかもしれません。

お墓

エルサとジャックが入った墓室ではエルサのおばであるフランシスの墓がありましたが、これはコミックにいないキャラクターです。「Mika Brandonen Kleyla」のお墓はアートディレクターの Brandon Kleyla からのものであり、他のお墓もアート部門のメンバーになっているようで、コミックのキャラが人知れず死んだことになっている、という事はなく安心です。

シガレットバーンズ

1930年~40年代のホラー映画にインスパイアされていると監督が語る本作はモノクロベースで描かれている他、当時のフィルム映画には必須だったシガレットバーンズなども盛り込まれています。

©MARVEL,Disney

当時の映画は複数のフィルムから作られており、フィルム交換の目印としてタバコで焼印を入れていたといいます。現代の映像作品には全く必要でないものですが、古典作品ぽい映像に仕上げるために導入されています。

古典要素をふんだんに取り入れた本作ですが、「ウェアウルフ・バイ・ナイト」はディズニープラスの公式タイムラインによると、「ソー:ラブ&サンダー」よりも後に配置されており、時系列的には2025年にあたると考えられます。


「マーベルスタジオ スペシャル・プレゼンテーション: ウェアウルフ・バイ・ナイト」はディズニープラスで配信中です。

「ウェアウルフ・バイ・ナイト」の無料サントラが公開

昨日配信がスタートした「マーベルスタジオ スペシャル・プレゼンテーション: ウェアウルフ・バイ・ナイト」の監督と音楽を担当したマイケル・ジアッキーノさんが、自身のTwitterで本作のサウンドトラックを紹介しています。

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「スパイダーマン:ホームカミング」、「ファー・フロム・ホーム」、「ノー・ウェイ・ホーム」や「ソー:ラブ&サンダー」の楽曲も担当しているジアッキーノさんは、Twitterで「明かりを消して大音量で再生してください!」とサウンドトラックを案内しています。

表示されるリンク集からお好みのサービスを選んでご視聴ください。料金プラン等は各種サービスの注意書きをご確認ください。

スペシャルドラマ「ウェアウルフ・バイ・ナイト」はディズニープラスで配信中です。

ドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」、8話のチェックポイント

2022年10月6日配信のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」シーズン1エピソード8「Ribbit and Rip It(邦題:ケロケロ ジャンプ)」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想、考察などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

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リープ・フロッグ

冒頭で家電泥棒に立ち向かっていったリープ・フロッグことユージーン・パティリオ。今回のエピソードのヴィラン、というほど大層なものでもありませんが、金持ちの家に生まれたチンピラ息子といったキャタクターとして描かれていました。

コミックのリープ・フロッグはヴィンセント・パティリオという名で、玩具メーカーで働く一般人でしたが家族を養うために犯罪者になりました。強力なバネを開発したヴィンセントはカエルスーツに仕込み、エピソードタイトルにもあるケロケロジャンプを駆使して強盗を重ねましたが、最終的にデアデビルに捕まりました。

そんなヴィンセントの息子がユージーン。コミックのユージーンは父親のスーツを発見し、このスーツで善行を積んでいく事で父の汚名を雪ごうとフロッグマンと名乗り活動するヒーローでした。トニー・スタークやシュリの発明に比べると本当にレベルが低いスーツで大した能力もありませんが、コミック・リリーフキャラの強みか、意外と活躍するキャラクターでした。

父親は貧乏からGLK&Hの大口顧客になれる金持ちに変更された傍ら、息子はヒーローからチンピラへと変更になったようです。

マット・マードック

ルーク・ジェイコブソンとの裁判を避けたいジェニファーは、ホリウェイの提案で示談に持ち込もうとするも、交渉に失敗。

裁判当日、ルークの弁護士として現れたのは盲目の弁護士、マシュー・”マット”・マードックでした。Netflixのマーベルドラマ「デアデビル」でデアデビル/マット・マードックを演じていたチャーリー・コックスさんが映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」のカメオから引き続き同役を演じています。

ニューヨークでは腕の立つ弁護士として活動しているマットですが、ここロサンゼルスのジェニファーの耳には入っていなかったようです。

ソコヴィア協定

顧客情報の開示を請求するジェニファーに対して、マットはスーパーヒーロー専門の仕立て屋だから顧客名を伏せるのは当然と拒否します。そして「ソコヴィア協定はもう廃止された」と付け加えています。

本作配信前にヘッドライターのジェシカ・ガオさんが協定への言及がある事を明かしていましたが、ファンが期待していた説明はなく、廃止されたという結果だけが報告されました。当ブログでも協定の白紙化は今後の必須事項である事を何度か解説してきましたが、これが廃止された事でシャン・チーやミズ・マーベルたちフェーズ4のヒーロー達がいちいち国連にお伺いをたてる必要がなくなりました。また、サム・ウィルソンもあらためてアベンジャーズ再結成に向けて動きやすくなる事でしょう。

一方で、「ワンダヴィジョン」ではこれによってワンダが追い込まれ、最終的に「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」のような結末を迎えてしまった事、そして「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」のシャロン・カーターがあのような人生が歩むことになってしまったのもこの協定のせい。

少なくとも二人の女性の人生に多大なる悪影響を及ぼしましたが、それ以上の被害者を生み出す事はなくなったようです。

ソコヴィア協定の具体的な廃止時期等は不明ですが、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」では機能していたのでそれ以降である事は確実。「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」のエンディングではシャロン・カーターが国から恩赦を受けるシーンが描かれており、この時点で協定の見直しが始まった可能性が高いです。そしてその後の「エターナルズ」でセレスティアルズのティアマットが海上に現れた事や、アリシェムが空に現れた事でヒーローの必要性があらためて高くなり、協定が廃止されたのかもしれません。

結局開示請求は認められず、ユージーンが説明書を無視した使い方をしていた事が発覚し、裁判はジェニファーの負けで終わりを迎えます。

裁判後

いつものバー「リーガル・イーズ」で談話するジェニファーとマット。

「よく燃料の事わかったね」というジェニファーに「直感」と答えるマットですが、コミックのマットは視覚がない代わりに聴覚や嗅覚が非常に優れており、MCUでも燃料の匂いで判断したものだと考えられます。また、今回のエピソードで披露された嘘を見分ける力や壁越しに敵が何人いるかを識別する能力もこれらによるものです。

マットは「ジェンは社会から見放された人を法律で救い、シーハルクは法律から見放された人を救える」と説いています。これはデアデビル自身がそうであり、弁護士として人助けをする傍らで、法で裁けない悪を自らの手で裁いています。

これまでのエピソードでジェニファーとシーハルクの間で揺れていたジェンに、新たな視点をもたらしてくれました。

ワカンダの槍

法的な相談でトッドに呼び出されたシーハルク。確かにデートした間柄ではありますが、トッドはマロリーのクライアントであり、このシーンにワカンダが絡んでくるというファンサービスや伏線といったメタ的な意味以外に何か裏があるのでしょうか?

ワカンダの槍をオークションで100万ドルで落札したと自慢するトッド。トッドは4話でもシーハルクがヴィブラニウムで傷つくのか興味を持っており、そんなトッドがヴィブラニウムの槍を手に入れたのはなかなか危険な匂いがする展開です。

このトッドがインテリジェンシアのボス、ハルクキングではないかという説も出ていますが、ハルクキングは8話でジョシュから血を入手したと報告を受けていますから、しっぽを掴まれるリスクが増える以上、ここでさらにシーハルクに接触する理由が見当たりません。今回のこのシーンはトッドがただの変態説を推し進めたようにも感じるところです。

ユリシーズ・クロウやキルモンガーがいなくなったにも関わらず、ヴィブラニウムが流出している事はワカンダにとって重大な問題です。横流しした人物は一ヶ月後に公開の「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」に登場するのでしょうか?

シーハルクvs.デアデビル

トッドの相談を切り上げて帰宅すると、今度はユージーンからの電話。会話の中で出てくる「友達を探す」というのはiPhoneの機能の事で、このボイスコマンドでアプリが起動し、その機能により自分の位置情報を相手に送ることが可能になっています。ただし、日本語吹替では「友達を探さないと」と言っており、これでアプリが動作するのかは不明です。

現場にかけつけたジェニファーの前に現れたのは、5話でちょい見せされたスーツを着用したマット、またの名をデアデビル。デアデビルはシーハルクがジェンである事をしっているため手は出しませんが、ジェンはお構いなしに攻め立てます。

この駐車場での戦闘シーンの背景には「ロジャース・ザ・ミュージカル」やキャプテン・マーベルらしき看板などが描かれています。ドラマ「ホークアイ」でクリントが招待されたのがミュージカルのプレミア公演である可能性を考えると、ニューヨーク公演を終えてからのロサンゼルス公演になっているはずで、このエピソードは2024年12月から数ヶ月後の可能性があります。

©MARVEL,Disney

サンダークラップの音波攻撃でデアデビルの動きを封じたシーハルクは、正体がマットである事に気づきます。盲目とは思えない動きをするデアデビルに驚き、「目が見えないフリしてるの?」と問い詰めるジェン。しかし、マットは本当に目が見えないと説明し、ジェニファーが「エコロケーションのようなもの?」と質問しています。

エコロケーションとは動物が音や超音波を発し、その反響によって物体の距離・方向・大きさなどを知ることで、馬やコウモリ、イルカ、マッコウクジラなどがこの能力を備えています。

マットは「耳がものすごくいいんだ」と言った後に「少なくとも前までは」と付け加えているのは、サンダークラップによるダメージで機能が低下していると考えられます。Netflixのドラマ「ザ・ディフェンダーズ」で右耳に大ダメージを負いましたが、それを継承しているかは不明です。

そして名前を明かすシーンではNetflix「デアデビル」のテーマ曲が挿入されます。

リリー・パッド

ジェンとマットの二人はリープ・フロッグの隠れ家リリー・パッドへ。リリー・パッドとは睡蓮の葉っぱの事で、カエルにちなんだ命名になっています。内部もカエルにちなんだインテリアや、カエルをテーマにしたヴィンテージのアーケードゲーム筐体などが置かれています。

なお、このリリー・パッド前の電柱に今週のQRコードが表示されています。無料コミックへのアクセスはコードをスキャンするかこちらのリンクから。

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隠密作戦とは一体何か、マットはもっと学ぶべきではありますが、デアデビルらしいアクションで「オタマジャクシ5」をあっさりノックダウン。応援を呼ばれ、隠密作戦がまったく機能していないところにシーハルクがシーハルクスマッシュで乱入します。

二人のヒーローの前にユージーンが雇ったごろつき達はなす術もなく、追い詰められたユージーンはケロケロジャンプによる脱出を試みるも着地に失敗し、担架で病院送りに。ルーク誘拐事件はあっさりと解決に至りました。

事件の後、屋上でマットが「警察に事情を話すのは好きじゃない」と語っているのは、デアデビルの活動エリアの警官の多くがキングピンに買収されている事に起因しています。

その後ベッドで一夜を共に過ごす二人。デアデビルの代表的な恋人としてカレン・ペイジやエレクトラがいます。Netflix版ではクレア・テンプルとも短い間でしたが激しいロマンチックな感情を共有していました。また、コミックではナターシャ・ロマノフやマヤ・ロペスなどとも関係を持っています。MCU版のマット・マードックの恋愛関係がまだわからないので、このシーンが浮気にあたるかどうかは不明です。

赤いハルクとウルヴァリン

翌朝、「何みんなまだ見てたの?」とカメラに語りかけるジェン。映画「デッドプール」のポストクレジットシーンと似たような演出になっています。

そして、多くのコミックファンが今後期待している「赤いハルク」の話題を提供すると、メイク道具を使ってウルヴァリンの爪を再現するニッキが登場しています。しかしここでわざわざレッドハルクをほのめかすのは、ファンの期待通りにはならないよという警告なのでしょうか?

©MARVEL,Disney

ガラ

ルークがあらためて用意してくれたドレスをまとい、ガラの会場へ到着したジェニファーとニッキ。どうやらこのドレスは、レバノンのファッションデザイナーであるズハイル・ムラド氏とのコラボ制作によるもののようです。

会場には両親やパグ、ホリウェイのほか、トッドの姿まで。

そしてシーハルクのスピーチの最中にスクリーンとマイクがジャックされ、ハルクキングとインテリジェンシアによってジェニファーの大量の個人情報が晒される事態になりました。

マロリーの制止も意味をなさず、シーハルクは怒りによってスクリーンを破壊。インテリジェンシアのひとりを捕まえますが、ダメージコントロールに包囲され、今回のエピソードは終幕です。


シーハルクがこのまま逮捕されてしまったとしても、マロリー・ブックの存在は非常に頼もしいところ。ピーター・パーカーやカマラ・カーンに比べるとそこまで悪い状況ではなさそうです。マット・マードックが戻ってきてくれるなら、さらに鬼に金棒と言った所でしょうか。

次回の最終話ではジェンがほのめかしたようにレッドハルクの誕生が描かれるのか、それとも全く関係がないのか。

ハルクキングやインテリジェンシアの正体、ブルース・バナーの行方、タイタニアはあれで手を引いたのか、などなど気になる部分もまだまだ残されています。これらのうちいくつかは別の作品やシーズン2になるまで持ち越されるかもしれません。

ドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第9話は 2022年10月13日 配信予定です。

【噂話】今後のMCUでW.A.N.D.が紹介されると言う

マーベル・スタジオが制作するMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)に、今後、W.A.N.D.が紹介されるだろうと、海外スクーパーの The Watcher 氏が投稿しました。S.H.I.E.L.D.とS.W.O.R.D.に続く新たな組織が描かれる可能性があるようです。

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氏は「最近ある情報源から、W.A.N.D. が次のプロジェクトで取り上げられる予定だと聞きました (Coven of Chaos を想定)」と投稿。

ワンドとは杖の事であり、コミックでの正式名称は Wizardry Alchemy Necromancy Department。すなわち、魔法、錬金術、死霊術に対応する局であり、S.H.I.E.L.D.の魔法防御部門として設立されています。しかしS.H.I.E.L.D.解散後、元W.A.N.D.の残党は魔法テロリストと化しました。

ということで、ドラマ「アガサ:カヴン・オブ・カオス」との相性はかなり良いですが、MCUではS.H.I.E.L.D.が映画「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」でヒドラに乗っ取られていた事が判明し、解散したあと、映画「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」の終盤でソコヴィア救助に駆けつけるなど再結成が描かれたにも関わらず、その後忽然と姿を消しました。

S.H.I.E.L.D.が今も秘密裏に活動していて、コミックのようにW.A.N.D.を設立しているのか、まったく別の組織として登場する事になるのかは不明です。

S.H.I.E.L.D.が再登場するとすればニック・フューリーが主人公のドラマ「シークレット・インベージョン」の可能性が高いですが、今のところ公式には何のアナウンスもありません。

ドラマ「シークレット・インベージョン」は2023年春に、ドラマ「アガサ:カヴン・オブ・カオス」は2023年冬にディズニープラスで配信予定です。

アンソニー・マッキーさんがサムとバッキーの再会について言及

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」でキャプテン・アメリカ/サム・ウィルソンを演じたアンソニー・マッキーさんが、ドラマで相棒のウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズを演じたセバスチャン・スタンさんと将来的に再会する可能性について言及しました。

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海外メディア Distractify のインタビューに応じたアンソニー・マッキーさんは「セバスチャンと私はとてもうまくいっています。一緒にいてとても楽しいです。私たちは、もう問題を起こす年齢ではありません。ですから、ある時点で、再び道が交差することは避けられないと思います。」と再会が必然であると考えている事を明らかにしました。

一方でバッキーを演じるセバスチャン・スタンさんは、ETOnline とのインタビューで「しばらく離れたい」と発言しています。が、これに対してアンソニー・マッキーさんは The Hollywood Reporter とのインタビューで「彼は僕から自由になることはできません」とジョークで返しています。

バッキーはキャプテン・アメリカ過去3作全てに登場していますが、現在、「キャプテン・アメリカ:ニューワールド・オーダー」への登場はわかっていません。

バッキーは「サンダーボルツ」でのメインキャラクターになる事が判明しており、映画の公開時期が近いことを考えると撮影は同時期に行われ、「キャプテン・アメリカ:ニューワールド・オーダー」に登場したとしても過去3作ほど長くは登場出来ないと考えられています。

「キャプテン・アメリカ:ニューワールド・オーダー」のクレジットシーンにバッキーが登場して「サンダーボルツ」へのブリッジになる事は大いに有り得る話ですが、しっかりと再会するのはアベンジャーズ最新作までお預けになるかもしれません。

ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」シーズン1はディズニープラスで全話配信中。映画「キャプテン・アメリカ:ニューワールド・オーダー」は 2024年5月3日、映画「サンダーボルツ」は 2024年7月26日 米国公開予定です。

ソース:Anthony Mackie Responds to Sebastian Stan Roast — ‘He Can Never Be Free of Me’ (EXCLUSIVE)

エイザ・ゴンザレスさんがドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」のエレクトラ役の噂を否定

マーベル・スタジオが制作中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」。これにエレクトラとしてキャスティングされているという噂のエイザ・ゴンザレスが、Twitterを通じてその噂を否定、攻撃をやめるようにと投稿しました。

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エイザ・ゴンザレスさんはNetflixの新作ドラマ「3 Body Problem」との継続的な契約を結んでいると明らかにしつつ、デアデビルにエレクトラ役でキャスティングはされていないと明言。そして、この噂に対してのヘイトに混乱していると投稿しています。

噂の発端はRedditに投稿されたものだと見られており、ギリシャ人のエレクトラをラテン系のエイザ・ゴンザレスさんが演じる事に不満をもった一部の過激派がネット上で彼女を攻撃している事が今回の声明に繋がったようです。

そして追加のツイートで「私が知らない役を”演じている/盗んでいる”というネガティブな悪意あるメッセージから解放されて生きていけたらと思います。ありがとうございました。そして、あなた方の成功を祈っています。」としつつ、「いつかクールなスーパーヒーローを演じられることを願っています。それはとても楽しいですし、そのような役を演じることができるのは光栄です。その間にデアデビルを見て、キャストに愛を送ります。」と投稿しました。

米国ではラテン系に対する差別もまだまだ根強いもので、アメリカ・チャベス役にラテン系のソーチー・ゴメスさんが起用された時にも反発がありました。また、「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」でネイモア・ザ・サブマリナーを演じるメキシコ人のテノッチ・ウエルタさんは「ラテンアメリカン(南米系)の俳優は、ハリウッドではいつも悪役です。そして今回、私たちはヒーローになります。またはアンチヒーローですね。」と、差別が実在している事を示唆しています。

「デアデビル:ボーン・アゲイン」のエレクトラ役について公式発表はなく、そもそもエレクトラが登場するかどうかも分かっていません。

本作はNetflix版からデアデビル/マット・マードックにチャーリー・コックスさん、キングピンにヴィンセント・ドノフリオさんが引き続きキャスティングされており、エレクトラが登場するとなればNetflix版でエレクトラを演じていたエロディ・ユンさんがもう一度起用される可能性が高いと見られています。

ドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」は2024年春にディズニープラスで配信予定です。

エマ・コールフィールドさんがドラマ「アガサ:カヴン・オブ・カオス」でドッティの再演を明かす

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「アガサ:カヴン・オブ・カオス」にエマ・コールフィールドさんがドッティとして再登場することが、海外メディア Vanity Fair とのインタビューで明らかになりました。

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再演について質問されたコールフィールドさんは「仕事に戻りますよ!連絡の必要な人には連絡済みです。ワンダヴィジョンでやったようなことはもう出来ません。彼らは何も間違っていませんでした。彼らは私に「エージェントに電話しなきゃ!」みたいなことは何も言いませんでした。ただ座っておしゃべりするように言いました。それは難しいことではありません。」とアガサのドラマに戻る事を明かしました。

そしてこの再演についてそれはとても楽しいです。実際にはいくつかのことがあります。私が本当に言うことができない別のことがあります。」と既に重要な何かを知っている事を示唆しました。

「アガサ:カヴン・オブ・カオス」に関してはこれまでほとんど情報がありませんでした。本作ではアガサ・ハークネスの過去に焦点をあわせるのではないかとも言われていますが、ドッティが再登場するという事は、やはりウエストビューが舞台のひとつになっているのは間違いないようです。

エマ・コールフィールドさんが「言えない」という秘密、本作には何が隠されているのでしょうか?今後の情報には要注目です。

ドラマ「ワンダヴィジョン」はディズニープラスで配信中、ドラマ「アガサ:カヴン・オブ・カオス」は2023年冬にディズニープラスで配信予定です。

ソース:Emma Caulfield Ford Is Fighting MS, but “Not Crumbling” in Fear

ディズニーは今後マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーションを拡充していくと言う

ハロウィンスペシャルとして今週の配信を控えているMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ウェアウルフ・バイ・ナイト」ですが、ディズニーはこのマーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーションのシリーズを拡充していく計画をしていると、海外メディア The Cosmic Circus が報じました。

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D23 Expo であらたに「マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション」と名付けられたこのシリーズは、これまでのディズニープラスシリーズの1エピソードよりもやや長く、映画よりも短い1時間前後の作品で、特別ドラマやショートムービーといったようなジャンルに分類される映像作品。

記事によると、2022年はハロウィンスペシャルとしての「ウェアウルフ・バイ・ナイト」、ホリデー(クリスマス)スペシャルとしての「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:ホリデースペシャル」の配信が決まっていますが、今後は特定の休日にしばられずに、適宜開発していく事を計画していると言います。

シャン・チーの妹シャーリンを主人公にしたスピンオフ、オコエを主人公にしたワカンダシリーズ、ワンダーマン、ノヴァと言った作品はこのマーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーションシリーズとして開発される可能性を記事は指摘しています。

従来のディズニープラスシリーズは連続ドラマ形式で、ひとつのシリーズは映画一本と同等の予算で制作されていました。ディズニー及びマーベル・スタジオはスペシャル・プレゼンテーションという新しい形式によって制作コストを抑えつつも、様々なキャラクターにスポットを当てていく事が狙いだと考えられます。

「ホークアイ」が映画から連続ドラマに変更になったように、「アーマー・ウォーズ」が連続ドラマから映画に変更になったように、全ての作品は直前でその形式を変える可能性はありますが、今後はその選択肢の中にこのショートムービースタイルのスペシャル・プレゼンテーションというものが検討されていく事になるようです。

マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション「ウェアウルフ・バイ・ナイト」は 2022年10月7日16時 ディズニープラスで配信予定、ドキュメンタリ「マーベル・スタジオ・アッセンブル:ウェアウルフ・バイ・ナイトの裏側」の配信日は未定です。

ソース:What I Heard: Marvel Studios Planning More Special Presentations

「アイアンハート」のドミニク・ソーンさん、以前に別役でオーディションを受けていたと言う

マーベル・スタジオ制作の映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」、ドラマ「アイアンハート」でアイアンハート/リリ・ウィリアムズを演じるドミニク・ソーンさんが、海外メディア Empire とのインタビューにて、リリにキャスティングされる以前に別の役でオーディションを受けていた事を明らかにしました。

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当時23歳でアイアンハート役に抜擢されたドミニク・ソーンさんは、オーディションを受けずにキャスティングされた事が話題となりました。それもEmpireのインタビューによるもので、以下のようなコメントが報じられていました。

私はデラウェアの自宅にいたのですが、「この役を演じてみたいですか」という電話をもらいました。かなり驚いて、受け答えに時間が掛かりましたよ!オーディションが全くありませんでした。これまでにないような経験でした。

この時、ドミニク・ソーンさんがどうやってマーベル・スタジオの目に止まったのかについてまったくの謎でしたが、今回のインタビュー内容から、実は2018年公開の映画「ブラックパンサー」のオーディションを受けていた事が判明しました。

今回のインタビュー内容によると、ドミニク・ソーンさんはまだ10代の頃、2016年に「ブラックパンサー」のシュリ役のオーディションを受けていたとの事。当時は残念ながらレティーシャ・ライトさんがその座を勝ち取りましたが、数年を経て「アイアンハート」の計画が動き出した時に、マーベル・スタジオはドミニク・ソーンさんの存在を思い出して連絡を取ったという流れのようです。

ソーンさんはリリがデビューする映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」について、「リリにとって、黒人の輝きの天国として知られるワカンダの世界ほど、自分の才能とスーパーヒーローとしての資質を発揮できる安全な舞台はないでしょう。彼女が自分自身のこの側面を知り、そして彼女がどのように世界に影響を与える可能性があるのかを、私たちは知ることができるのです。」とコメントしています。

オーディションに落ちた事でその後ソロ・プロジェクトに抜擢される形になったドミニク・ソーンさん。彼女の演じるアイアンハート/リリ・ウィリアムズがMCUでどのような活躍を見せてくれるのか、期待です。

映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」は 2022年11月11日 公開予定です。

ソース:Marvel’s Ironheart Star Missed Out on Major Black Panther Role

ドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」、7話のチェックポイント

2022年9月29日配信のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」シーズン1エピソード7「The Retreat(邦題:リトリート)」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想、考察などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

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ジョシュとの恋

前回のエピソードで登場したジョシュといい感じになり、デートの当日から始まる今回の物語。仕事をこなし、デートをし、また翌日もその繰り返し。ベッドを共にした朝、ジョシュの姿はなく、以降連絡が取れない状態に。

職場ではニッキがジェニファーが最優秀女性弁護士にノミネートされた事を祝福し、ガラ(祝祭や催し、特別なパーティーの意。この場合は授賞式パーティー)に行けるかもと期待を高めています。ジェンがスマホばかり見ているのはインテリジェンシアを気にしているのかと不安になるも、ジョシュとの連絡がないだけとわかり一安心のニッキ。

その日は連絡がないまま、翌日土曜日になり、また連絡がないまま、また次の日。日曜日の朝、待望のコールはジョシュではなく、エミル・ブロンスキーの保護観察官からの電話でした。

なお、今週のQRコードはデート映像の間、フードトラックのカウンターに表示されています。QRコードの示す公式サイトで、今週は後述のポーキュパインが登場するコミック「Tales to Astonish #48」が無料です。

©MARVEL,Disney

サマー・トワイライツ

エミルがつけている抑制装置から警告があったと知らされ、アボミネーションに変身している危険を考慮して現場に向かうジェニファー。向かう車中でもジョシュからのチャットが気になる危険運転をしています。

一足早く現場に到着していた保護観察官のチャックと合流すると、「緑のスーツを着ろ」とシーハルクになるよう促されます。ハルクになる事を何て言うんだ?という質問に対して、英語では「Hulking out(激怒する)」、日本語字幕では「ハルク!」、日本語吹き替えでは「ハルク最強」と表現されています。

チャックがエミルの装置を調べるシーンではしっかりとシーハルクに変身し、万一に備える姿が描かれています。しかしチャックの心配をよそに、装置は電気柵にあたった影響による故障という事でした。

ジェニファーは「苦労して刑務所から出して貰ったから、戻されるような馬鹿な真似はしないと思ってた」とエミルを信頼している様子。「アントマン&ワスプ」のスコット・ラングが聞いたら何と答えるのでしょうか。

用事が済むと一目散に退散したチャックに続き、帰ろうとするジェニファーの前に取っ組み合いをする男たちが現れ、ジェニファーの車は大破してしまいます。

マン・ブル

1971年のコミック「デアデビル #78」に初登場したマン・ブルことウィリアム・トーレンス。デアデビルと戦った事がある彼は、血清によってミノタウロスのような身体とパワーを持つ怪物へと変貌しました。

映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」に登場した緑のミノタウロス「リントラ」と同様の大きな身体が特徴のキャラクターなのですが、本作に登場したマン・ブルはそれに比べるとやや小ぶり。彼がコミックの起源をどこまでなぞっているのかは不明です。

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エル・アギラ

闘牛士風の衣装に身を包んだエル・アギラもコミックからのキャラクター。1979年のコミック「パワーマン&アイアンフィスト #58」に登場した本名アレハンドロ・モントーヤ、スペイン語でワシを意味するエル・アギラは、生体電気エネルギーを操るヒーローミュータント。今回のドラマでも電気を操るようなシーンがある事は興味深いところです。ホークアイとは何度か衝突した経験もあります。

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コミックではエル・アギラとマン・ブルの間に因縁はありませんが、闘牛士と牛男のマッチングで選ばれたようです。

ちなみにエル・アギラを演じているジョセフ・カスティーヨ=ミディエットさんはNetflixドラマの「ジェシカ・ジョーンズ」にイザイアという元陸軍兵士役でも登場していました。

アボマステ

レッカー車到着までの間、ここで過ごさざるを得なくなったジェニファー。ジョシュからの返事がきになるのに電波もなければWi-Fiもない、といった状況でスマホを片手に電波を探し歩くのでした。そして行き着いた先はエミルがグループセラピーをしている小屋。

アボミネーションとナマステをくっつけてアボマステと命名しているようです。

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ポーキュパイン

コミックのポーキュパインはいくつかのバージョンがありますが、1963年のコミック「Tales to Astonish #48」に登場したアレクサンダー・ジェントリーがもとになっているようです。米国陸軍の武器設計者だったアレクサンダーは、ヤマアラシをアイデアとした攻防一体のスーツの開発に取り組みました。開発に成功したアレクサンダーは自身の才能を高く評価しつつも、政府はたいして評価しないだろうと考え、スーツを引き渡す事をやめ、自分で着用して犯罪行為に手を染めました。

全身を覆う針からは化学薬品などを噴出する攻撃にも利用でき、ドラマではコミックのガス攻撃をニオイで表現しています。

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サラセン

コミックにおいてサラセンは二人存在しますが、「自分を吸血鬼だと信じている」という紹介から察するに1999年の「ブレイド:ヴァンパイアハンター#1」に登場したキャラクターである可能性が極めて高いです。もう一人のサラセンは1989年の「パニッシャー」のコミックに登場した暗殺者、テロリストです。

コミックのサラセンは実際に吸血鬼であり、マーベル・コミック史上で一番古い吸血鬼でもあります。ヴィジュアル的には完全に別人。

©MARVEL,Disney

しかしドラマのサラセンは普通に日光の下で歩いているため、エミルの説明どおりただの人である可能性や、ブレイドと同じデイウォーカーになっている可能性が考えられます。なお、コミックのブレイドには娘がデビューするはずでしたが、何らかの事情でキャンセルされました。サラセンがブレイドの息子として編入された可能性を指摘する海外ファンもいますが、どうなのでしょうか。

レッカーとの再会

レッカー車待ちの間にレッカーと再会するという、とてもシンプルなジョークのような展開。

コミックのレッカーはノルンの女王カルニラによって魔法で強化された犯罪者で、ムジョルニアのように投げても戻ってくる魔法のバールを武器としていました。3話ではニューアスガルドの建築道具からパワーを得ていると説明されており、道具のなくなったレッカーはただの人間に戻っているようです。

3話での出来事をリプレイするように第4の壁を破って制作スタッフに指示すると、視聴者にわかりやすいように過去のシーンが挿入されます。

この事で怒り、シーハルクになったジェニファーは軽々とレッカーを投げ飛ばすも、周りから落ち着くよう促され、レッカーの話を聞くことに。しかし、話はあっという間にすり替えられ、ジェニファーの目下の悩みであるジョシュから返事がない件とジェニファーとシーハルクの関係についてのカウンセリングが始まります。

最終的にジョシュの電話番号を削除し、綺麗さっぱり忘れる事でめでたしめでたし・・・?

スロット・トーイング

到着したレッカー車にはスロット・トーイングという社名がプリントされており、そのドライバーの名前はダンになっています。

©MARVEL,Disney

これはコミックの「アメイジング・スパイダーマン」や「シーハルク」を制作したダン・スロットさんの名前を引用しており、本人も自身のTwitterにて報告しています。

ジョシュの真実

キレイに終わったかと思いきや、物語はデートの日に戻り、ジョシュがハルクキングと繋がっていた事が判明します。

インテリジェンシアのボスであるハルクキングの正体探しはMCUファンの目下の注目ポイントのひとつです。

コミックのインテリジェンシアはハルクに対抗すべく、サディアス・ロスをレッドハルクに改造しています。そして、インテリジェンシアを作ったのがリーダー/サミュエル・スターンズであり、映画「キャプテン・アメリカ:ニューワールド・オーダー」に再登場する事ロス長官役に新たなキャスティング計画が進んでいると報じられている事、そしてコミックにはレッドハルクが結成したバージョンの「サンダーボルツ」がある事などから、ハルクキング=リーダーの見方が強くなっています。

これはコミック通りの展開とも言えるもので、果たしてマーベル・スタジオがそのようなコミックと同じ脚本を採用するだろうかという点で疑問が残る所です。

一方、エミル・ブロンスキーが黒幕説も強いものです。今回のエピソードではジョシュとのコネクションを半ば強引に切っており、追跡を阻止する狙いがあるようにも見えます。また、エミルを演じるティム・ロスさんが「本当にエミルが改心したのか分からない」ともインタビューで語っている事も、やや気になる所です。

ただし、エミルがハルクの血を求める事はやや不自然なポイントです。エミルには既にハルクの血が入っているため、自身を採血しても研究は可能なように思えます。それともエミルはアボミネーションは失敗で、ハルクとシーハルクは成功と捉えているのでしょうか。

また、別案としてトッドの名前なども候補にあげられています。

6話の最後では特注のような注射器が表示されており、3話でのレッキングクルーたちが「普通の注射針では歯が立たなかった」失敗から、ヴィブラニウム製の注射針ではないかと予想されていました。しかし今回の話の流れでは、おそらくジョシュはシーハルクではなくジェニファーから採血しているように思えます。

シーハルクの頑丈な肌を刺せる針を作ったものの、結局はシーハルクを拘束する事自体が難しいため、計画を再変更したのでしょうか?

残されたエピソードでは、デアデビル登場やソコヴィア協定への言及などが描かれる予定になっています。タイタニアは再度もどってくるのでしょうか?残る2話でどこまでの謎が明かされるのか、注目となっています。


ドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第8話は 2022年10月6日 配信予定です。