コミックのワスプはMCUのために変更が許可されなかったという

「ラブ・アンリミテッド」最新号を記念して、「ザ・アンストッパブル・ワスプ」のライターを務めるジェレミー・ウィットリーさんが、ワスプを無性愛者として描くことが出来なかったのはMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のためだと主張しました。

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ウィットリーさんは「Marvel Action Chillers #3」(2020年)で、現在のワスプことナディア・ヴァン・ダインが少なくともアロマンティック(Aromantic:恋愛的に他者に惹かれない事)であることを示唆しました。

その後ウィットリーさんはTwitterで、ナディアをアロマンティック・アセクシャル(Asexual:性的に他者に惹かれない事)として見ているものの、特に彼女を「Quoiromantic」(他者への好意が友情か恋愛か区別しない/出来ない)として考えているとしましたが、これをコミック化する事は出来ませんでした。

これについてウィットリーさんはナディアのもとになったキャラクター、ホープ・ヴァン・ダインが「映画のフランチャイズに多くを負っているキャラクターである」ために、「そこに多くの神経が注がれていた」ことを明かしました。

アンストッパブル・ワスプ/ナディア・ヴァン・ダインは2016年にコミックデビューしたキャラクターで、2015年のMCUの映画「アントマン」に登場したホープ・ヴァン・ダインをもとに制作されたキャラクターです。

ナディア(Nadia)はロシア語で希望を意味する言葉であり、ホープをもとに作られたことは明白でしたが、実際には名前の意味とショートボブというヘアスタイル以上のものは特にMCUから持ち込まれておらず、コミックオリジナルキャラといっても過言ではありません。

ナディアはジャネット・ヴァン・ダインとの間に生まれた娘ではなく、ハンク・ピムとその最初の妻マリア・トロヴァヤ(ハンガリー人、ピムを監視するスパイ)の間に生まれた娘でした。新婚旅行中に誘拐されたマリアは旧ソ連にてナディアを出産。

ナディア・ピムはその後レッドルームにて暗殺者として育てられる一方で科学者としての才能を開花。自力でピム粒子の開発に成功し、アメリカに逃亡しました。しかし逃亡中に父親だとされていたハンク・ピムの死亡の報を耳にしたことで、ナディアは初代ワスプのジャネット・ヴァン・ダインの元をたずねました。

ハンク・ピムとの親子の証明が出来なくてはアメリカ人として登録できず、ロシアからの密入国状態だったナディアの後見人としてジャネットは手を尽くし、最終的にはピム博士とマリアの結婚ビデオと遺伝子サンプルから親子の証明が成立し、ナディアはアメリカ人として登録される事になりました。その際、姓を登録するにあたって父のピムではなく、手助けしてくれたジャネットの姓であるヴァン・ダインを名乗るようになりました。

結果的にホープとはまったく異なるキャラクターへと進化をとげたナディアでしたが、どういうわけかセクシュアリティの変更だけは認められなかったようです。

「アントマン&ワスプ:クアントマニア」ではカットされてしまったシーンの中にワスプの子供が存在していました。これが関係しているかは不明ですが、ウィットリーさんのアイデアが実現する事はありませんでした。

ウィットリーさんはナディアを使用する事が出来なかったという一方で、代わりにグウェンプールをアセクシャルとして使用する事が認められたと言います。

Tumblrへの投稿で、ウィットリーさんは、「ファンダムの多くがすでにエースとして見ているキャラクターのために、この物語をもたらすチャンスだった」と述べています。

「グウェンは、自分が物語の中にいることをハイパーに認識している人が、実際の生活に影響を与えるトロフィーと格闘する物語を語る絶好の機会だっただけでなく、ファンダムの多くがすでにエースとして見ているキャラクターのために、この物語をもたらすチャンスでした。もちろん、全員というわけではありませんが、それでも多くの人が見ています。」

マーベルコミックの世界には多様なセクシュアリティのキャラクターが認められており、同性愛者のキャプテン・アメリカも存在しています。そういった中でなぜナディアのセクシュアリティが認められなかったは推察の域を出ませんが、いずれナディアとホープが切り離されて独自の道を歩けるようになるかもしれません。

征服者カーン役ジョナサン・メジャースさんがオンライン出廷へ、弁護士は「魔女狩りだ」と検察側を批判

2023年3月25日(現地時間)、マンハッタンのチェルシー地区での通報をもとに逮捕された俳優のジョナサン・メジャースさんについて、マンハッタン地区検察庁は、第3級暴行罪の訴えを公表しました。このA級軽犯罪は、最大で12ヶ月の禁固刑または3年間の保護観察期間となる可能性があると、海外メディア Deadline が報じています。

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記事によると、聴衆席から離れた場所に設置されたスクリーンにオンライン出席したメジャースさんの姿はかろうじてギャラリーから見える程度だったと言います。

ベージュのシャツに身を包んだメジャースさんは、レイチェル・S・ポーリー判事に対して「Yes ma’m」以上の言葉を発することはほとんどありませんでした。

次の審問は6月13日に設定されており、裁判官は、「次回は直接本人が出頭しなければならない」と告げました。そして「ご存知のように、6月13日に出廷しない場合、48時間以内に逮捕状が発行される可能性があり、その令状で呼び戻された場合、次の判事は保釈を取り消し、さらに保釈金を設定することができます。私は明らかにそのような事態を望んでいません。」と警告しています。

さらにポーリー判事は、以前に会見したメジャースさんに対し、問題の女性との接触を禁じる保護命令を守らなければならないことを念押ししました。

会の後、法廷の外でメジャースさんを担当するプリヤ・チョードリー弁護士は、検事側のケースを厳しく批判しました。

「私たちは、女性が嘘をついているという反論の余地のない証拠を地方検事に提供しました。特に、女性が主張する場所では何も起こっていないことを示すビデオ証拠も含まれています。我々は、女性が嘘をついていることを証明した以上、事件を「修正」して変更することはないと、検事から明確に約束された上でこれを行いました。」

「これは、根拠のない主張によって引き起こされた、ジョナサン・メジャースに対する魔女狩りです。」とチョードリー氏は言います。チョードリー弁護士は Deadline への声明の中で、「目に余るダブルスタンダード」を挙げて、続けてこう述べています。「女性の明確な嘘に直面して申し立てを却下する代わりに、検察は女性の新しい嘘に合わせて告訴を調整しました。はっきり言って、メジャース氏に対する新たな罪状はありません。」

さらに、「今、私たちは彼の無実を証明するさらに多くのビデオを手に入れましたが、検察が女性に情報を流して再び話を変えることを恐れて、それを共有することをためらっています。」と現状を説明。

「刑事司法制度は、明示的・暗黙的な偏見で飽和状態にあります。メジャースが白人警官に女性(被害者とされているガールフレンド)が与えた傷を見せたところ、白人警官はメジャースさんに面と向かって、「警官はあなたを平手打ちする事があっても、指を折ったりはしない」と嘲笑しました。その場にいた白人警官の誰一人として、メジャース氏への暴行を調査していません。さらに悪いことに、地方検事は女性を告発する意思も、真相を調査する意思も示していません。」と述べています。

以前のニューヨーク・ポストの記事では通報したガールフレンドが警官の誘導どおりの発言をした結果、メジャースさんが逮捕されるに至ったとし、別のレポートでは被害女性が実際には怪我をしていなかったという証拠のビデオも公開されていました。

弁護士の主張が正しければ警察および検事側にメジャースさんに対する悪意があるようですが、一般市民は、6月13日に行われる次の公聴会までこれ以上のことを知る事はないと各種メディアは伝えています。

ソース:Jonathan Majors Facing “Witch Hunt,” Lawyer Says Of Domestic Violence Case; Actor Appeared Virtually In Court Today, Back Next Month

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3」、ブラープの意外な事実が判明

マーベル・スタジオが制作したMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」に登場した謎の宇宙生物。トレーラーにも登場していた彼(?)はその愛くるしいデザインのとおり劇中では無害な生物でしたが、ジェームズ・ガン監督はこの生物の意外な設定を明かしました。

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海外メディア Empire Online とのインタビューの中でこの生物にはブラープ(Blurp)という名が与えられていることを明かし、さらにこの近縁種が1作目から登場していると語っています。

ガン監督は「ブラープは毛の生えたフサキ(F’saki)です。最初の映画でオルローニのテーブルがあって、獣が他の動物を食べていたシーンを覚えていますか?大きい方が小さい方を食べていた場面です。毛がないあいつはフサキで、ブラープは毛があるフサキです。ブラープはペットなんです。」と説明しました。

劇中の画像だけでは少しわかりづらい事もあり、アンソニー・フランシスコさんによる1作めのコンセプトアートも引用してみましたが、どうでしょうか。

©MARVEL,Disney

毛のあるなしの違いと言われてもいまいち納得しづらい所はありますが、犬や猫でもその種の中ではかなり色んな見た目がある事を考えると、ブラープとフサキも同じ種として考えられる範疇であると言えるかもしれません。

日本語的感覚からするとフサフサのほうがフサキじゃない事に少し抵抗がありますが、そういう事のようです。

ちなみに説明の中で登場するオルローニとは、1作目の冒頭でスターロードがマイク代わりにしたり、2作目の冒頭でベビー・グルートが戦ったりした少しグロテスクなネズミのような生物。オルローニはコミック由来の生物ですが、フサキとブラープに関してはジェームズ・ガン監督のオリジナルの生物となっています。

「Vol.3」でブラープの声を担当したのはディー・ブラッドリー・ベイカーさん。ベイカーさんは「シャン・チー/テン・リングスの伝説」に登場したフサフサ謎生物のモーリスの声も担当しており、MCUにおけるフサフサ界のプロフェッショナルとしての道を拓き始めています。

本作でのブラープはラヴェジャーズの一員が飼っていたものですが、アダム・ウォーロックが飼い主の死後(そもそも殺したのがアダム)に気に入って連れ回していました。しかしながら本作におけるブラープは終始おびえ、にげまどい、おもらしするなど、凶暴そうなフサキと親戚とは思えない生物でした。そんな無害で無力なブラープでしたが今回の物語を生き抜き、最後には新生ガーディアンズとしてアダムの横に引き続き存在していた事から、将来的な再登場の可能性もあるかもしれません。

コミックではクリスタルの飼い犬ロックジョーやファルコンの相棒レッドウィングを代表とするペット・アベンジャーズが存在しますが、MCU版のペット・アベンジャーズとしてブラープやモーリス、コスモやグースがチームアップする事はあるのでしょうか。

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」は2023年5月3日 より劇場公開中です。

ソース:James Gunn Introduces Guardians 3’s Fuzzy Alien Friend Blurp: ‘Probably The Most Important MCU Character Going Forward’

【噂話】映画「ブレイド」のヴィランが決定か

マーベル・スタジオが開発中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブレイド」のヴィランについて、海外スクーパーのダニエル・リヒトマン氏が報じました。全米脚本家組合によるストライキの影響で生産が中断されているとも報じられている本作ですが、そんな中での脚本の進展の話題が到着しました。

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リヒトマン氏の Patreon でのレポートによると、ミア・ゴスさん演じるリリスが「ブレイド」のメインヴィランになると言います。

また、別の投稿では、変更された脚本からはアーロン・ピエールさんの役割が削除されたとも明かし、デルロイ・リンドーさんがディーコン・フロストを演じていると言います。

なお、リリスについてはコミックに複数のキャラクターが存在しており、いずれのリリスになるのか、あるいはミックスしたものになるのかは不明だとしています。

また、ブレイドの師匠であるジャマル・アファリも登場する事になると付け加えています。

「ブレイド」は2023年5月から撮影が始まるとされていましたが、4月の段階で脚本家を変更し、現在はストライキによって作業がストップしているとも報じられています。それでもこうして新たな情報が出てきた事は、少しずつでも作業が進められている事を裏付けているようです。

映画「ブレイド」は 2024年9月6日 に米国公開予定です。

ジェームズ・ガン監督は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.4」を楽しみにしている

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズ3部作のメガホンを取ったジェームズ・ガン監督が、海外メディア Esquire Middle East とのインタビューの中で、シリーズ4作目について言及しました。

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インタビューの中で監督は4作目について「Vol.4にこれまでのメンバーが戻ってくる事はないと思います。戻らない理由がたくさんあります。続編はもっとあると思いますが、このメンバーによるチームではないと思います。」と過去の発言と変わらず、「Vol.4」が制作されるだろうとの予想を示しました。

そして「新しい監督がこれまでのスタイルを真似るのではなく、自分自身をそこに持ってくる限り、それは本当に素晴らしいものになると思います。そうしてほしい監督はたくさんいます。ぜひ実現してほしいですね。」と「Vol.4」を楽しみにしている事を明かしました。

監督がシリーズ継続を望む一方で、「Vol.3」が最後になる事を予告した俳優さんたちがいます。

ガモーラ役のゾーイ・サルダナさんやドラックス役のデイヴ・バウティスタさんは「Vol.3」で役目を終えたと認識しており、次作からは別の俳優が演じるだろうと過去のインタビューでコメントしています。

スターロード/ピーター・クイルを演じたクリス・プラットさんはガン監督がいないガーディアンズ・オブ・ギャラクシーに不安を感じつつも、再演にはオープンである姿勢を見せています

「Vol.3」のポストクレジットシーンでは新たなチームが示唆されましたが、そのメンバーがそっくりそのまま4作目に登場するのか、あるいはまた色々と変更されるのか、今後のマーベル・スタジオの動向には注目です。

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」は2023年5月3日 より劇場公開中です。

ソース:Save the raccoon: James Gunn says goodbye to the Guardians of the Galaxy

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の頃からライラは紹介されていた

マーベル・スタジオが制作したMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」ではロケットの物語に焦点が合わせられ、ロケットの愛すべき仲間としていくつかのキャラクターが紹介されました。その中の一人、ライラは1作目の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の時点でも紹介されていました。

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ザンダー星で騒ぎを起こした結成前のガーディアンズ・オブ・ギャラクシーはノヴァ軍に逮捕され、その後投獄される事になります。

その投獄前のシーンでは彼らの情報がスクリーンに表示されており、ロケットの情報として「仲間:グルート、ライラ」と表示されているのが確認出来ます。

©MARVEL,Disney

「Vol.3」のマンティスのセリフによると、ロケットは故郷の事や過去の話を言いたがらないとの事で、ノヴァ軍がロケットの出生にかかわる実験体番号「89P13」やライラについて知っている事は矛盾を抱えています。また、ライラに触れつつもフロアやティーフスに触れていないあたりもそれを後押ししています。

単純に1作目の時点でジェームズ・ガン監督は初のMCU作品であり、コミックの情報をイースターエッグとして落とし込んだだけで、この時点で3作目の事など考えていなかったとするのが自然なようです。

好意的に考えるならノヴァ軍が自白剤等を使った可能性もありますが、ロケットに仕掛けられたキルスイッチの存在を考えると、そういったものが使われた時点で秘密保持のためにロケットは死んでいるはずです。ノヴァ軍にハイエボリューショナリーを超える技術等があれば別かもしれませんが、ザンダーは既にサノスに破壊されているため、その真相も不明です。

長らく噂されている「ノヴァ」が実写化された場合にこの矛盾を解決するようなスマートな設定が取り入れられる可能性はありますが、基本的には伏線ではなく単なるイースターエッグだったと考えるのが適切なように思えます。

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」は2023年5月3日 より劇場公開中、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」はディズニープラスで配信中です。

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3」、監督が舞台裏映像を多数公開─冒頭のスターロードは人形だった

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」のジェームズ・ガン監督が、撮影の舞台裏映像を自身のSNSに投稿し、ファンと共有しました。

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予告動画でも印象的だった「ネビュラがピーター・クイルを抱き上げて歩くシーン」はクリス・プラットさんに似せた精巧な人形だった事を明かし、「私たちの編集担当、フレッド・ラスキンはこのシーンの編集を始めて2週間ほどして『ワイヤーはどこなの?』と尋ねてきました。彼は、これがクリス・プラットではない事に気づいていませんでした。私たちの特殊効果チームとメイクアップ チームは、他のみんなと同じようにこの映画に心を込めています。」と裏話を投稿。

しかもこの人形は呼吸しているかのように見せるために、胸の上下運動までするような作りに。この完成度にはクリス・プラットさん本人も、ネビュラ役カレン・ギランさんも驚きの表情を見せています。

また、ラヴェジャーズが乗り込んでくるシーンのリハーサル映像も公開。

撮影の合間にDJで盛り上げるハイエボリューショナリーことチャック・イウジさん。

本作は「一本の映画に使用されたメイク装具の数」の世界記録を更新し、なるべくCGの使用を控えるようにしたそうですが、それでもまったく使わないというわけには行きませんでした。そんな本作のCGスクリーンテストの映像も公開。

ガン監督は本作を「この映画は、喜びと思いやり、自分の世界の縁を越えて見ることを学び、すべての生き物に共感することについての映画です。」と表現しました。

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」は2023年5月3日 より劇場公開中です。

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3」、ヴィラン役の普段の顔が正反対すぎると話題に

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」に登場したヴィランのハイエボリューショナリー。ハイエボリューショナリーはロケットを始めとした様々な生物の改造実験を行う非道なマッドサイエンティストとして登場しましたが、これを演じるチャック・イウジさんの日常が映画とは正反対すぎるとして海外で話題を呼んでいます。

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海外メディア Collider は「安心してください。チャック・イウジは動物を愛する飼い主です」との記事を公開し、残虐な実験を繰り返して観客のヘイトを急上昇させたハイエボリューショナリーとは大きく異るイウジさんの本来の姿を報告しています。

Cicero と名付けたシュヌードル(シュナウザーとプードルのミックス)を飼っている事をInstagramで公開しているイウジさんは、インタビューの中で「(改造実験を)終えたロケットを見ると……キケロと同じ目をしてるんです。本当につらかったですね。まったく同じ目をしているから、映画を観るたびに打ちひしがれてしまいます。」と自身とロケットのシーンの印象について明かしました。

また、ハイエボリューショナリーがシェイクスピア的であるとも説明。

イギリスのロイヤル・シェイクスピア・カンパニーにて20代から劇を演じ続けているイウジさんは、「彼には破滅的な欠陥があります。完璧な社会を作りたいのに視野が狭く、徹底的に無慈悲です。それでも本人は大いなる善のためだと信じているんです。」と悪役のキャラクター像について述べました。

コミックのハイエボリューショナリーとは少し異なるものになりましたが、イウジさんの迫真の演技によってハイエボリューショナリーは観客の神経を逆撫でし、MCUでも屈指の胸クソヴィランとしてスクリーンデビューする事に成功しました。

コミックではそもそもイギリス人であるハイエボリューショナリーは、ミスター・シニスター/ナサニエル・エセックスの教えを受け、ワンダ、ピエトロ、マグニートーとの関係など、どちらかといえばX-MENよりのキャラクターでした。

ハイエボリューショナリーが再びMCUに登場する事はあるのでしょうか。

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」は2023年5月3日 より劇場公開中です。

ソース:‘Guardians of the Galaxy Vol. 3’: Don’t Worry! Chukwudi Iwuji Is a Loving Pet Owner

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3」、グルートの最後の言葉についてガン監督が説明

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3」に登場するグルートは様々な姿で観客を楽しませましたが、そんなグルートの最後の言葉について、ガン監督がメディアやファンの考察を認めました。

※これより先は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」のネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。

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ガーディアンズの面々が別れを告げていく最後のシーンで、グルートは「I love you guys.」とはじめて「I am ( We are ) groot.」意外の言葉を発し、観客を驚かせました。

このシーンについて、「グルートが言葉を喋られるようになったのでなく、観客がグルート語を理解できるようになった」説がありましたが、ジェームズ・ガン監督はこれを「ええ、それがまさに意図していたことです。」とTwitter上で認めました。

グルートはガーディアンズ1作目から登場していたキャラクターで、登場当初は既にコンビを組んでいたロケットだけがその言葉を理解していました。

その後、2作目や「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」では家族であるガーディアンズのメンバーだけが(グルート語を習ったことがあるというソーを除いて)グルートの言葉を理解していました。

「Vol.3」に入ってすぐ、2014年から来たガモーラだけがグルートの言葉を理解出来ずにいましたが、共に修羅場をくぐり抜け、グルートの言葉に対して「私もあんたと組めて良かった」と会話が成立するに至っていました。

監督はグルートの最後のセリフを普通の言葉にする事によって、ガーディアンズと観客もファミリーとして一体化し、グルートの言葉を理解できるようになった事を示す意図があったと説明。作品の世界観を越えた、観客のための高次元な演出ですが、これによってより感情的なシーンとする事に成功したようです。

次のグルートの登場作品は不明で、ずっと一緒に旅を続けている新生ガーディアンズのメンバーたちとは違い、数年間交流が途絶えてしまう我々視聴者は、グルート再登場の際には再び「アイ・アム・グルート」にしか聞こえない状態に戻ってしまうのかもしれません。

なお、予告編で見ることが出来た「We are groot!」と叫ぶシーンは映像自体はあったものの別の音声に変わっていました。(予告の1分30秒あたりから)

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」は2023年5月3日 より劇場公開中です。

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3」、クリス・プラットさんがクイルの最後の決断について語る

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」のグローバルプレスカンファレンスの中で、主演のクリス・プラットさんがピーター・クイルの最後の選択について語りました。

※これより先は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」のネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。

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「Vol.3」の終わりに地球に戻り、祖父母と再会する決意をしたピーター・クイルは、ヨンドゥにさらわれた時(祖父母と別れた時)と同じカラーリングのコーディネートでミズーリに帰ってきました。

クリス・プラットさんはピーター・クイルのこの決断について「バウティスタ(ドラックス)がマンティスから聞いた、『クイルは泳ぎ方を学ばなければならない男だ』という素晴らしいセリフがありました。ピーターは、スイレンからスイレンへ、女性から女性へ、関係を飛び回っている男でした。それは、とても人間らしい状態だと思います。私たちはしばしば、人間関係や、チームや家族などの所属の中で、自分自身を見つけることがあると思います。そして、彼は迷子になってしまったのです。」と語りました。

「そう、最初は母親の死から逃げていたんです。そして、80年代後半の子供時代のポップカルチャーのアイコンをもとにしたキャラクターになりきることができました。それで、彼は踊り狂っていたのですが、そのすべてが、本当はそこに自分自身を見出したものだったのです。」と続けます。

そして、「その後、彼はガーディアンズ・オブ・ギャラクシーと自分自身を見つけました。そしてさらに、自分の父親と出会い、自分が誰であったかに自分を見出すことができると考えました。つまり、彼は常に自分が何者なのかを探し続けている男なんです。そして、ガモーラとの関係で再びそれを見つけたんです。」と「Vol.2」でのピーター・クイルについて言及。

「しかし、ガモーラと見つけた自分自身が(ガモーラの喪失と共に)彼から剥奪されたとき、彼は、どれも本当の自分ではなかったことに気づいてしまいました。それで、彼は迷子になってしまった。そしてそれはおそらく、彼の悲しみを意味するんです。」と「インフィニティ・ウォー」以降の喪失について語りました。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは1作目でいびつな寄せ集めチームとして動き出し、2作目の時点で既に家族という言葉が使用され、視聴者の大半はこの銀河の家族に熱狂していました。

しかしながら、ピーター・クイルは地球に戻る手段がありながらも実家に顔を出す選択をしない事に疑問を持つファンも多く、ジェームズ・ガン監督のもとには質問が殺到していました。

ガーディアンズを家族として描く一方で、本当の家族から逃げていたピーター・クイルはどこか滑稽でしたが、「Vol.3」で自分の愛したガモーラがもういない事を再確認した事で、本当の自分を探す旅を再開し、そのはじめとして原点である祖父母の家に戻る決断に至ったと考えられるようです。

ピーター・クイルは「ソー:ラブ&サンダー」でも「愛する者を見つけた。結局また失って最低の気分。でも何も感じないよりずっとマシだ」、「途方に暮れたら愛する人たちの目を見つめるんだ。自分が何者か分かる」とソーに対してアドバイスを送っていましたが、これは似たもの同士である自分自身への言葉でもありました。

「泳ぎを学ぶ」ために地球に戻ってきたピーター・クイルですが最後の「The Legendary Star-Lord Will Return」のメッセージが示すように、再びスターロードとして戻ってくるようです。

それが「アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ」や「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」になるのか、それよりももっと先になるのかは不明ですが、戻ってきた時には内面が大きく成長したピーター・クイルを目撃する事になるのかもしれません。

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」は2023年5月3日 より劇場公開中です。

ソース:Chris Pratt Explains Star-Lord’s Surprising Ending In Guardians 3