20世紀FOX制作のマーベル映画「X-MEN:フューチャー&パスト」(2014年)でサンスポット/ロベルト・ダコスタを演じたエイダン・カントさんが、1月8日、盲腸癌との闘病生活の末にこの世を去ったと報じられました。42歳でした。
海外メディア Comicbook.com によると、カントさんの健康状態は彼が出演するFOXのドラマ「クリーニング・レディ」のシーズン3の撮影に参加出来ないほど悪化していたものの、シーズンの後半に復帰する予定だったとの事。しかしその後状態は急変し、帰らぬ人のなりました。
FOXとWBTVはこの訃報に対して声明を発表。
「エイダン・カントの訃報に心痛めています。素晴らしい俳優であり、親友である彼は、10年以上前にThe Following で米国デビューして以来、ワーナーブラザース・テレビジョンとフォックス・エンターテインメントの家族の一員として活躍してくれました」
「最近では、『クリーニング・レディ』で彼の芸術性、幅広さ、深さ、そして脆弱さを表現するパワフルな演技で画面を輝かせていました。これは計り知れない損失であり、妻のステファニー、子供たち、そして愛する人たちと一緒に悲しんでいます。エイダンは惜しまれつつ逝ってしまいました。」
カントさんは1981年12月5日、メキシコのコアウィラ州シウダード・アクニャに生まれ、ミュージシャンとしてキャリアをスタートさせました。16歳で故郷を離れ、シンガーソングライターとしても、ジャズバンド Del Canto のフロントマンとしても活躍しました。
その後、音楽から演技へと軸足を移し、メキシコのスクリーン作品や舞台演劇への出演を経て、アメリカのテレビドラマ「The Following」の第1シーズンでポール・トーレス役でアメリカテレビデビューを果たしました。その後まもなく、2014年の映画「X-MEN:フューチャー&パスト」でファンから愛されるミュータント、サンスポット/ロベルト・ダコスタ役に抜擢されました。
この当時、カントさんは SuperheroHype とのインタビューで次のように語っています。「子供の頃、落ち着きがない性格だったので、座ってコミックを読み続けることができませんでした。とても遊び好きで、いつも動き回っていたんです。2000年のX-MENの後、数年の間映画を追っていましたが、ずっとファンでした。映画に登場するサンスポットというキャラクターを理解するために再びコミックに没頭しなければなりませんでした。当初はこのキャラクターの映画での関わり方がわからなかったので、とにかく情報が必要でした。」
カントさんはその後もテレビドラマへの出演を中心に活躍し、自身の制作会社 Canto House Productionsを設立。2本の短編映画「Before Tomorrow」(2014年)、「The Shot」(2020年)を監督しました。
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