11月に発売予定のPS5のゲーム「Marvel’s Spider-Man:Miles Morales」。こちらのアルティメット・エディションには2018年に発売されたPS4のゲーム「Marvel’s Spider-Man」のPS5向けにリマスターしたディスクが同梱される特典がついており、そのリマスター版の映像が公開されました。
しかしファンの目を引いたのは映像の進化よりも、ピーター・パーカーの顔がまったく違うこと。ピーター・パーカー/スパイダーマンのフェイスモデルとなる俳優が変更されていたのでした。
PS4版「Marvel’s Spider-Man」のピーターは、アメリカ人俳優John Bubniak氏がフェイスモデルを務め、声優のYuri Lowenthal氏が声とモーションキャプチャーを担当していました。
しかしPS5向けリマスター版では、Yuri Lowenthal氏の担当パートはそのままに、ピーターのフェイスモデルがBen Jordan氏へと変更されたようで、IGNが投稿した比較動画を見れば、その違いは一目瞭然となっています。
新しいフェイスモデルはファンの心に刺さらなかったのか、公式動画では高評価の倍近く低評価がついており、コメント欄には反対意見の投稿も目立っています。 開発元の米Insomniac Gamesでシリーズに携わるクリエイティブ・ディレクターのBryan Intihar氏が、ファンに対してTwitterでコメントを投稿。
A few words from me on today’s news… pic.twitter.com/PpdWVuw4Mm
— Bryan Intihar (@bryanintihar) September 30, 2020
フェイスモデルの変更は一部ファンを驚かせただろうとし、Insomniac Gamesはそうしたファンたちの反応を理解するとした上で、しかしPS5版をリリースするにあたり、Yuri Lowenthal氏の演技により合うフェイスモデルを見つける必要があったと説明しています。ファンの声に耳を傾けゲームを改善していくと語りながら、フランチャイズの将来を見据えた自分たちの決断を信じてほしいと、呼びかけています。また、SIEの発表文でも、「Marvel’s Spider-Man」のパーカーの礎となっているYuri Lowenthal氏のフェイスキャプチャーにあわせるべく、フェイスモデルを変更したと告知されています。
一方で、 フェイシャル・キャプチャーと声優を担当した Yuri Lowenthal氏は、自身のTwitterにて「僕の顔のせい。顔の骨格がダメダメだから。骨格の責任です」と謝罪のようなコメントを投稿。
Guys. It’s my face’s fault. The stupid stupid bones in my face. Blame my bones. https://t.co/VUES1jQLC5
— Yuri Lowenthal (@YuriLowenthal) September 30, 2020
リマスター版の Ben Jordan 氏のフェイスモデルはオリジナル版に比べると、より幼い印象を受けるルックスになり、これがMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)版のピーターを演じるトム・ホランドさんを連想させてしまうのが、海外ユーザーの気になるポイントになっている様子。10年前のゲームならばともかく、わずか2年前のゲームでモデリングを大きく変更したことに対して、大ヒットしている映画版の便乗商法と捉えて嫌悪感を抱くユーザーが多いようです。
もちろんゲームのリマスターであり遊びの面白さは変わらないわけですが、この変更がどのように出るのでしょうか。
PlayStation5 (PS5)用ソフト「Marvel’s Spider-Man: Miles Morales」は2020年11月12日(木)発売予定です。