先日の記事の中でも軽くお伝えしていましたが、ハリウッドの俳優組合(SAG-AFTRA)がストライキを実施する事が発表された影響が出始めています。海外メディア Variety によると、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「デッドプール3」や「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」、SSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)の映画「ヴェノム3」などを含む、すべての作品の制作がストップされていると言います。
SAG-AFTRAはこれまで約1か月、映画会社を代表する映画製作者協会(AMPTP)と交渉して来ましたが進展はなく7月13日(水)に契約が失効。交渉委員会から提出されたストライキ勧告を承認することを全会一致で決定しました。
SAG-AFTRAの契約に基づいて行われているテレビ番組や映画の製作は米国内外ですべてストップするとの事で、ストは14日(木)の深夜から、ピケは15日(金)早朝からスタートしています。
SAG-AFTRAがストを決行するのは1980年以来で、現在ハリウッドでは全米脚本家組合(WGA)もスト中。両組合が同時にストに入るのは1960年以来史上2回目となっています。
この中断は撮影部分に限らず、キャスティングから編集、プロモーションまで多岐にわたり、今年公開予定の「ザ・マーベルズ」、「ロキ」シーズン2、「エコー」、「クレイヴン・ザ・ハンター」などはワールドプレミアイベントなどがキャンセルされる可能性が高くなっていると記事は伝えています。
また、Comicbook.com はこのストライクの規則上、「ファンタスティック・フォー」はキャスト発表イベントも行えないとし、夏から秋冬のどこかのイベントでの発表が予想されていたリブートキャストは当面秘密のままになるだろうと言います。
これらはもちろんマーベル作品に限らず、映画、ドラマなどの映像作品すべてに関わる事であり、「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」のトム・クルーズさんの来日イベントなども中止が発表されています。
MCUは綿密な計画によってスケジューリングされ、その劇場公開、配信のロードマップが公開されています。しかし、WGAのストライキも5月からスタートしてまだ終わりが見えていない事を考えると、MCUは今後数ヶ月にわたって全体的に公開スケジュールが遅延する可能性もありそうです。