マーベル・スタジオが撮影中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「アガサ:カヴン・オブ・カオス」のメインヴィランについて、海外スクーパーのダニエル・リヒトマン氏が自身の Patreon にて有料支援者向けに情報を発信しました。
投稿によると、本作ではコミックのセーラムズ・セブンのメンバーがデビューする事になり、オクウィ・オクポクワシリ(Okwui Okpokwasili)さん演じるの謎のキャラクターがチームを率いる事になると報告しています。
コミックのセーラムズ・セブンはアガサ・ハークネスの息子ニコラス・スクラッチの7人の子供たちであり、アガサにとっては孫たちにあたるチーム。氏は彼女たちが「アガサ・ハークネスへの復讐を求めてウェストビューへ向かう」としており、オクポクワシリさんがリーダーという事であれば、ニコラスの長女にあたるヴァーティゴを演じる事になる可能性が高いようだと考えられます。
セーラムズ・セブンはコロラド州ニューセーラムでニコラス・スクラッチの子としてそれぞれ異なる母親たちから生まれました。ニューセーラムは迫害された魔女たちが集って暮らしていましたが、当初のリーダーであったアガサ・ハークネスは人間と寄り添って生きていく事を選択し、ファンタスティック・フォーのリード・リチャーズとスーザン・ストームの息子フランクリンの乳母となりました。
ニコラスはこれを裏切り行為とし、アガサとフランクリンを誘拐。ファンタスティック・フォーはニコラスを異次元に追放し去っていきましたが、その後セーラムズ・セブンのヴァーティゴは弟妹を率いてアガサを復讐の対象とし、火刑に処しました。
アガサは死後にワンダとヴィジョンをニューセーラムに導き、ヴィジョンとヴァーティゴの激しい戦いによって町は消滅。セブンも死亡しましたが、後にワンダの魔法で蘇生。シュマゴラスと戦うためにドクター・ストレンジやファンタスティック・フォーと共闘し、ここでファンタスティック・フォーとは和解、ドクター・ストレンジと共に暮らすようになりました。
というわけでセーラムズ・セブンをMCUにそのまま導入する事は難しく、何に対する復讐なのかも同じに設定されているか怪しいところです。
ドラマ「ワンダヴィジョン」において、アガサの母親は紹介されましたが、セーラムズ・セブンを描くにあたって必要な夫のニコラス・スクラッチは今のところMCUで紹介されていません。「ワンダヴィジョン」でアガサはうさぎのセニョール・スクラッチーを飼っていましたが、監督はこのうさぎが実は悪魔で悪魔とワンダたちの戦いも撮影した事を明かしています。
「アガサ:カヴン・オブ・カオス」では現在のところ、オーブリー・プラザさんとパティ・ルポーンさんが魔女としてキャスティングされている事が判明しており、アリ・アンさんとマリア・ディジアさんも魔女である可能性が高いとされ、都合4人の魔女が確認されている事になります。ただしオーブリー・プラザさんはセーラムズ・セブンとは別の魔女を演じているとも噂されており、今のところ真相は分かっていません。また、並行して撮影が行われているという「メフィスト」がセブンの裏で糸を引いている可能性なども考えられるかもしれません。
タイトルに含まれる「カヴン」は一般的に魔女の集会、グループ、一団を表す言葉であるため、ワンダのカオスマジックに関与、あるいはその力を求める魔女の集団がこの物語の焦点になる事は間違いなさそうです。
ドラマ「アガサ:カヴン・オブ・カオス」は 2023年冬にディズニープラスで配信予定です。
ソース:Patreon