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映画「ザ・マーベルズ」ティザートレーラーのチェックポイント

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マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ザ・マーベルズ」のティザートレーラーが公開されました。約2分のこのトレーラーからチェックしておくべき気になるポイントをピックアップして、予想や考察、噂話、イースターエッグなどをお届けします。

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1、S.A.B.E.R.

冒頭に紹介される宇宙ステーションはS.A.B.E.R.と名付けられており、コミックには登場しないMCU独自の施設となっています。そのため現状ではフルスペルや目的なども明です。とは言えソードは直剣、セイバー(あるいはサーベル)は曲剣と、どちらも似たようなものであることから、「ワンダヴィジョン」ですったもんだがあったS.W.O.R.D.の後継組織と考えるのが現時点では妥当な線のようです。

また、トレーラー後半に登場する施設内部は「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」で見たのと異なりスクラルの姿が見えず、(シェイプシフトしているのでなければ)地球人のみで構成されている事が考えられます。

スクラルと共同で運営していたS.W.O.R.D.を「シークレット・インベージョン」を経てスクラルと決別し、新たな組織として立ち上げ直したのかもしれません。このあたりは「シークレット・インベージョン」の展開に注目です。

©MARVEL,Disney

2、ジャンプポイント

モニカ・ランボーが調査しているジャンプポイントとは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」で登場した宇宙移動を素早く行うためのワープネットワークの事。

ただし、「ガーディアンズ」のジャンプポイントは1作目からホリデースペシャルまで一貫して六角形で表現されている事と、宇宙で活動するガーディアンズが使っている単語をモニカ・ランボーが知っているとは限らない事から、別のことを指している可能性も残されています。

このジャンプポイントはフューリー越しのカメラでは何も描かれておらず、光の波長を目視出来るモニカにのみ把握出来ているようです。

その後、トレーラー後半では宇宙船の中から「ガーディアンズ」シリーズでおなじみの六角形のジャンプポイントが描かれています。

©MARVEL,Disney

3、ニック・フューリー

MCU1作目の「アイアンマン」から慣れ親しんだ姿のフューリーが登場していますが、先日新トレーラーが公開されたばかりで、「マーベルズ」の少し前のお話に位置するドラマ「シークレット・インベージョン」のフューリーとはまるで違った出で立ちになっています。

フューリーを演じるサミュエル・L・ジャクソンさんは「シークレット・インベージョン」の予告で眼帯をしていない事について「ただ着けていないだけです。眼帯は強いニック・フューリーの一部で、今は彼の弱さの一部になっています。」インタビューで語っており、「シークレット・インベージョン」でフューリーがその弱さを克服したのか、あるいはまた「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」のようにタロスが変身しているのか、そして考えたくはありませんが敵のスクラルが潜り込んでいる可能性も考えられます。

なお、フューリーのデスクには「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」で使用した義眼と、「キャプテン・マーベル」や「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」、「アベンジャーズ/エンドゲーム」で登場したキャプテン・マーベルへの直通ポケベルが置かれています。

©MARVEL,Disney

4、位置の入れ替え

「ミズ・マーベル」のラストシーンから続く三人の位置の入れ替え現象は、能力の発動がトリガーになっている事が今回のトレーラーで示唆されています。

キャプテン・マーベルが飛ぼうとしただけで入れ替わっていては大混乱になりそうで、飛行能力の発動はセーフというルールがあるのかもしれません。ただし飛んでいるキャプテン・マーベルと交代する事はあるようで、カマラ・カーンが自宅でフューリーたちに能力を見せようとした際、飛行中のキャプテン・マーベルが突如現れテーブルに突っ込みました。

©MARVEL,Disney

また、瞬間移動もののご都合設定として衣服等も一緒に移動するのは本作でも同様ですが、モニカとカマラが入れ替わった際には宇宙服は残したまま入れ替わっています。もちろん宇宙空間にカマラが放り出された場合、(ヌールでしのげるかどうかは置いておいて)命の危険に晒されるため、これもある程度必要な設定だと考えられます。

トレーラーは実際の映画の流通りに制作されているとは限らないため、今回の映像だけでは謎の部分が多くなっています。

トレーラー内での最初の入れ替えはジャンプポイントを調べるモニカがカマラ・カーンに入れ替わったシーン。しかしその直後、モニカは未知の惑星へと投げ出されています。モニカとカマラが入れ替わったのであればモニカは地球に出るはずで、惑星に投げ出されたシーンはキャプテン・マーベルと入れ替わった事が推測出来、カマラの宇宙服のシーンとモニカの惑星のシーンは繋がっていないと考えるか、二人の位置だけでなく三人の位置が取り替えられるパターンがあるのかもしれません。

続いての入れ替えは「ミズ・マーベル」のポストクレジットシーンにもなっていた映像で、カマラとキャプテン・マーベルの位置が変わったと考えられます。「ミズ・マーベル」の映像ではカマラが能力を使ったというわけではなさそうで、キャプテン・マーベル側で何かをしたと考えられそうです。

その次はカマラが自宅でフューリーに能力を披露しようとしてキャプテン・マーベルと入れ替わってしまう映像。ですが、直後のカマラのシーンは服装が異なるため、繋がっているとは考えにくいものになっています。

あとは最後の戦闘シーンでモニカとミズ・マーベルが器用に入れ替わりながら戦っています。

入れ替わる対象についてもこのトレーラーだけでは規則性が不明で、今後の情報が重要になります。

ちなみにマーベル・スタジオのロゴにも入れ替わり現象の影響が見られ、これが本作の鍵のひとつになっている事を示唆しています。

©MARVEL,Disney

5、カマラのお家

カマラの母親役がネタバレ投稿してしまっていた通り、一家が再登場。中央にはクリーの兵士らしき人物が無力化されています。

トレーラーはこの後にこの家でモニカが兵士に襲われていますが、捕らえた兵士が脱出して襲ってきたのか、別の兵士かはこれだけでは判断出来ないようです。

また、ここではモニカが力を使っているにも関わらず位置が変わることもなく、シーンの流れが前後している可能性も含めて不思議な部分となっています。

©MARVEL,Disney

6、グース再登場

再登場が期待されていたグースも今回のトレーラーで紹介されました。

さらに、ロケ現場で猫のアニマトロニクスが複数目撃されていた通り、グースの子供たちのような存在もトーレラーに含まれていました。

©MARVEL,Disney

Earth-18157を舞台としたコミックでは、クリーがフラーケンを繁殖させて宇宙中にばらまき、現地住民にペットとして愛されたところで信号を送って攻撃させるというやり方で支配域を拡大していましたが、キャプテン・マーベルとガーディアンズ・オブ・ギャラクシーによって阻止されました。

7、おそろいのシャツ

モニカが着ているNINのロゴのシャツは、映画「キャプテン・マーベル」でキャロルも着用していました。

©MARVEL,Disney

これはナイン・インチ・ネイルズというロックバンドのロゴTシャツで1989年に活動開始したこのバンドは1990年代を描いていた「キャプテン・マーベル」のキャロルとマリア・ランボーにとって思い出の音楽のひとつであると考えられます。

「ワンダヴィジョン」で示唆され、このトレーラーでの再会時もぎこちない反応だった二人ですが、この宇宙船でのシーンのモニカの服装と表情から察するに、ここまでにはその関係性が改善される事が期待出来そうです。

8、カラフルな住民たち

過去の報道によると、このシーンは「歌でコミュニケーションを取る人々が住む」という惑星アラドナである可能性が高いようです。

そして、パク・ソジュンさんが演じるのはこのアラドナのヤン王子であるとも報じられており、トレーラーで後ろに多くの兵士を従えている事もそれを裏付けているようです。コミックではヤン王子は望まない結婚を迎えるにあたってキャプテン・マーベルに助けを求めました。

ただしコミックのアラドナは長く深く描かれたわけでもなく、多くのことが変更されているかもしれません。

©MARVEL,Disney

9、空中キャッチ

一瞬だけ挿入される空中キャッチのシーンはその服装からモニカ・ランボーとカマラ・カーンであると予想されます。

©MARVEL,Disney

また、モニカがカマラを助けている事は、モニカがコミックのように飛行能力を有している事を示唆しているようです。

トレーラーでは前半でカマラがフューリーたちに能力を見せようとして飛行中のキャロルと入れ替わった後に宇宙船内のグースのシーンが映されていますが、その際カマラはミズ・マーベルのコスチュームに変わっています。実際の映画ではあの後、能力を披露しようとして入れ替わった私服姿のカマラは宇宙船ではなく空中に放り出されてこのシーンに繋がる可能性があるかもしれませんが、キャッチの際にカマラの家にいたはずのモニカは上空からカマラを助けに行っているため辻褄が合わない部分もあります。

いずれかのシーンがフェイクやVFXが未完成、既に本編から削除されたシーンという事もあるかもしれません。

10、コズミ・ロッド

コズミ・ロッドを手にするゾウイ・アシュトンさんが登場。アシュトンさんが演じるキャラクターがクリーのダー・ベンであると、アメリカで公式に発表されたため、一足先に別の記事にまとめています

コズミ・ロッドとはクリーのアキューザー(告発人)の役職にあたる人物に与えられるコズミックな杖で、MCUでは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」に登場したロナンがこれを振るっていました。

トレーラーのラストではキャプテン・マーベルがこの杖を使っています。これは2020年に行われたコミックシリーズ「エンパイア」でキャプテン・マーベルがアキューザーとなっていた事をオマージュしているようです。なお、「エンパイア」ではウォーマシンやスパイダーウーマンもアキューザーとして活動する姿が描かれました。

©MARVEL,Disney

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「ザ・マーベルズ」では、キャプテン・マーベルことキャロル・ダンヴァースがクリーから自らのアイデンティティを取り戻し、スプリーム・インテリジェンスに復讐する。しかし、意図せぬ結果によってキャロルは不安定になった宇宙の責任を背負うことになる。任務でクリーの革命家と繋がったワームホールへと送られた時、彼女の力はジャージー・シティのスーパーファンであるカマラ・カーン、またの名をミズ・マーベル、そしてキャロルと疎遠になった「姪っ子」で、現在は S.A.B.E.R. の宇宙飛行士となったモニカ・ランボーと絡まり合うことに。チームになりそうにないこのトリオは一緒に「ザ・マーベルズ」として宇宙を救うために協力することを学ばなければならないのだ。

映画「ザ・マーベルズ」は 2023年11月10日 に劇場公開予定です。

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管理人ミルク

アメコミと出会ってはや20年以上、初めて買ったマーベル・コミックはオンスロート。X-MEN vs STREET FIGHTERではシリーズを通してマグニートーを愛用。