マーベル・スタジオ公式ブック「The Story of Marvel Studios: The Making of the Marvel Cinematic Universe」の中で、スタジオ代表のケヴィン・ファイギ社長が2010年公開の映画「インクレディブル・ハルク」の制作当時を振り返り、本作が日本の伝統的怪獣映画「ゴジラ」シリーズの影響を受けていることを明かしました。
ファイギ社長は本の中で以下のように述べています。
全てのゴジラの映画を見ました。「インクレディブル・ハルク」の映画構成は、まさにゴジラの通りです。映画の4分の3は政府がゴジラと戦い、その後、より強大な怪獣が現れ、ゴジラは政府がその怪獣と戦うのを助けるのです。
ゴジラ映画の多くはゴジラが登場し、暴れ、自衛隊と戦い、別のモンスターが登場し、ゴジラと自衛隊が協力して撃退する、という構成になっています。ファイギ社長は「インクレディブル・ハルク」でこの流れを採用し、人類への脅威としてハルクを登場させ軍と戦ったあと、アボミネーションが登場し、ハルクがこれを制圧する構成となった事を明かしました。
また、本の中で、当初この映画が3時間になっていた事を明かし、「アイアンマン」のジョン・ファヴロー監督を交えながら共にスクリーニングしたという裏話も明かしています。
アボミネーションは映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」に再登場し、ハルクに関しても公式に発表されているドラマ「シーハルク」への参加を筆頭にいくつかの噂が浮上している昨今、日本人に馴染み深いゴジラを思い返しながら「インクレディブル・ハルク」を見直してみるいい機会かもしれません。
ソース:Marvel Reflects on Incredible Hulk’s ‘Terrifying’ Production Troubles In New MCU Book