中国映画「僕はチャイナタウンの名探偵3」の公開3日間の自国での興行成績が「アベンジャーズ/エンドゲーム」を超えた事を海外メディア Deadline が報じました。デビュー後3日間で推定25.6億人民元(約3億9700万ドル)の大ヒットを記録し、2019年のエンドゲームの北米での3億5700万ドルを超えているとの事。
本作はチェン・スーチェンが監督と脚本を担当する「僕はチャイナタウンの名探偵」のシリーズ三作目で。ワン・バオチャンとリウ・ハオラン演じる探偵コンビが事件を解決していくさまを描いた物語。2015年タイのバンコクを舞台とした1作目が公開され、米ニューヨークを舞台にした2作目は2018年度の中国興行収入ランキング第2位にランクイン。興行収入33.97億元(約500億円)を記録しました。
シリーズ3作目となる本作の舞台は東京で、日本からは前作に引き続き日中ハーフの探偵・野田昊役で妻夫木聡さんが出演。その他、三浦友和さん、長澤まさみさん、浅野忠信さん、鈴木保奈美さん、染谷将太さん等多くの日本人キャストも参加し、加えてトニー・ジャーさん、チャン・ズーフォンさん、シャン・ユーシエンさんも出演しています。
2020年の新型コロナウイルスの影響で北米の劇場は90%以上が閉鎖し、今なお多くが活動を再開していません。中国では2020年の夏頃から劇場再開され、今回の結果につながったと記事は伝えています。
また、The Direct では作品公開の多様化が進む中、今後は劇場における興行成績はあまり意味をなさなくなるだろうとの見解を示しています。
2020年の北米映画市場はかなり冷え込んでおり、クリストファー・ノーラン監督の「テネット」ですら6000万ドルに届かず、当初の予想を大きく下回りました。
現在、ディズニーはマーベル・スタジオが制作した最新映画「ブラックウィドウ」の公開について慎重な構えを見せており、劇場公開を目指しつつも状況に応じていくとコメントしています。
映画「ブラックウィドウ」は 2021年4月29日 日本先行公開予定となっています。