アニメ「What if…?」、1話のイースターエッグをピックアップ

2021年8月11日配信のアニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1エピソード1「もしも…キャプテン・カーターがファースト・アベンジャーだったら?」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

ウアトゥ・ザ・ウォッチャー

番組の解説、進行をしてくれるのはウアトゥ・ザ・ウォッチャー。1963年のコミック「ファンタスティックフォー#13」で初登場しました

名前が示すとおり彼は観測者であり、番組でも紹介されるように不干渉のポジションを取っています。しかしコミックスでは物理的な干渉はしないものの、ヒーローにしばしば助言をくれる存在で、危機の回避に繋がる事もままあります。

なお、MCUでも一度登場しており、映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」にてスタン・リーの話を聞いていました。

©MARVEL,Disney

What if…?

番組タイトルでもある「What if…?」は1977年に同名のコミックが出版されています。コミックの内容とアニメの内容は一致していませんが、「ヒーローやヴィランがもし〇〇だったら」という仮定のコンセプトは同じで、このアニメでも見たことのない一面が見られる事を期待せずにはいられません。

分岐イベント

ドラマ「ロキ」風にいう分岐イベント、ネクサスイベントが冒頭ではやくも紹介されます。

1943年6月、映画「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」で描かれたスティーブ・ロジャースの超人血清の実験の日。映画の33分40秒あたりの出来事。ペギー・カーターはアースキン博士に「ブースで見ていたほうが快適ですよ」と勧められます。

映画ではペギーや他の人達はブースで見学する事になりましたが、今作ではペギーが断った事で人の配置などが変わってしまうことになりました。

ヒドラのスパイ

本作では多くは語られませんでしたが、「ザ・ファースト・アベンジャー」によると彼は国務省のクレムソンを名乗っているヒドラのスパイ。本名はハインツ・クルーガー。

映画では超人血清を奪い逃走しましたが、最終的にはスーパーソルジャーとなったスティーブに追い詰められ、潜水艦による脱出に失敗し自害する事になりました。

「What if…?」ではスティーブの実験を阻止し、SSRの研究者やエージェントを何人か殺害。その中には実写版でトミー・リー・ジョーンズさんが演じたSSRの指揮官であるチェスター・フィリップス大佐のようなキャラクターもいましたが、やられてしまいます。

©2021 MARVEL,Disney

トミー・リー・ジョーンズさんは今回キャスティングされていないため、大人の事情でキャラクターは早々に退場させられたのかもしれません。

さらに立ち向かっていったスティーブも撃たれますが、最終的にはこのラボ内でペギーに射殺されてしまいました。

キャプテン・カーター

神聖時間軸とは違い、スパイとの決着がついてからスーパーソルジャーが誕生することになります。

ペギー・カーターがキャプテン・アメリカになるというアイデアは2016年にモバイルゲーム「マーベル・パズルクエスト」で導入され、当時キャプテン・アメリカ生誕75周年記念のキャラクターとして実装されました。その後、2018年のコミック「Exiles #3」に登場しました。

©MARVEL

本作ではキャプテン・アメリカと呼ばれるわけではなく、キャプテン・カーターと呼称されていますが発想として同じものとなっています。ただしゲームやコミックのペギーがキャプテン・アメリカのコスチュームを着用しているのに対して、アニメのキャプテン・カーターはペギーの出身地イギリスにちなんだデザインになっています。

なお、映画「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」のパンフレットによると、血清を打つ前のスティーブ・ロジャースは身長162.2cmであり、キャプテン・アメリカの身長は187.96cmと25cm以上の伸びを見せますが、ペギーの身長はそこまで伸びたようには感じません。ちなみにキャプテン・アメリカを演じたクリス・エヴァンスさんは183cmとのこと。

身長の変化はあまり感じられませんが、体格はかなりがっしりと変化し、血清の効果を見て取れます。

フリン大佐

ジョン・フリン大佐は「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」には登場していませんが、映画の1年後を描いた「マーベル・ワンショット エージェント・カーター」にSSRでのペギーの上司としてジョン・フリン捜査官が登場。ブラッドリー・ウィットフォードさんが演じられており、今回の英語版でも声を担当されています。

©MARVEL,Disney

ワンショットの頃から女性差別主義者で、本作でもそのあたりは同じなようです。

ペギーはずっと採血ばかりされている様子で、フリンは「いずれ君の血から”本物の”スーパーソルジャーが生まれるかもしれない」とペギーが超人兵士である事を認めない発言をします。また、彼の発言からはいずれこの世界でも「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」に登場したイザイアのような犠牲者が生まれるであろう事が推測出来てしまいます。

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サンドバッグ

フリン大佐の女性蔑視を受け、認めてもらえないペギーはサンドバッグにイライラをぶつけます。

©2021 MARVEL,Disney

このシーンは映画「アベンジャーズ」のオマージュです。映画でもスティーブ・ロジャースがサンドバッグを無心で叩くシーンがありましたが、動機は少し異なるようです。サンドバッグを潰してなおイライラが収まらないペギーはダンベルプレートを踏み上げて空中でつかみ取り、投擲するという神聖時間軸でのスティーブのシールドアクションを見せてくれます。

また、このシークエンスではバッキーが神聖時間軸どおり第107連隊に所属している事も判明します。

四次元キューブ

トンスベルグでは神聖時間軸どおりヨハン・シュミットが四次元キューブを奪っていました。まだこの時点ではほとんどの人物が神聖時間軸と同じように動いているようです。

キャプテン・カーターの初陣

四次元キューブの脅威をペギーとハワードが進言してもフリンは聞く耳を持ちません。シュミットを食い止めたいハワードは、慰問ツアー用の衣装を改造し、ペギーにイギリス国旗をデザインしたコスチュームと盾をプレゼントし、ここで正式にヒーローデビューとなります。

残念ながら本作ではペギーが慰問ツアーに行くことはなく、スティーブのように歌う姿は見られませんでした。また、盾を受け取る経緯もかなり異なっています。

©2021 MARVEL,Disney

キャプテン・カーターの初陣は四次元キューブの奪還というかなり重要な戦いになりましたが、あっさりと達成してしまいます。スティーブと違ってもともと軍人として訓練を受けていたペギーだからこそ、キャプテン・アメリカより戦闘力が高い可能性もありそうです。

車から出てきたヒドラの将校はペギーの事を「かよわいフロイライン」と揶揄しますが、ペギーは盾を捨て、拳のみであっさりと倒してしまいます。1940年代、ペギーは味方からも敵からも女性であるというだけで差別を受けてしまいます。

エージェントからキャプテンへ

四次元キューブをフリンに叩きつけたペギーは「戦いに勝ちたいなら私をデスクにしばりつけないで」と言います。マーベル・ワンショットでもフリンからはずっと女性差別を受け、内勤を指示されていたことがありました。

自ら「キャプテンなんてどうかしら」という部分は、超人血清によってペギーの自信家な部分が増幅されているのかもしれません。

107連隊の救出へ

バッキーたちの救出に向かうペギーに、スティーブは「借りができた」と話します。律儀なところは神聖時間軸のスティーブとなんら変わらないようです。

敵からバイクを奪い、ヒドラの基地へと侵入したキャプテン・カーターは第107連隊を発見。しかしここでもダム・ダム・デューガンやバッキーに女性であることをからかわれてしまいました。しかしそのパワーで納得させるとあらためて脱出します。

脱出シーンは「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」をオマージュしています。

©MARVEL,Disney

ヒドラ・ストンパー

脱出に苦戦したキャプテン・カーターは航空支援を依頼。ハワード・スタークが制作したメタルアーマーを着用したスティーブが駆けつけます。

©2021 MARVEL,Disney

トニー・スタークが洞窟で制作したアイアンマン マーク1に似たデザインで、アーク・リアクターの代わりに四次元キューブを動力源としているのが特徴です。

デューガンがこれを「ヒドラ潰し」(Hydra Stomper)と呼称し、ここからがヒドラ・ストンパーのデビュー戦となります。

キャプテン・カーターとヒドラ・ストンパーのダンスのような戦いで戦場を支配し、連隊を脱出へと導きます。

その後、二人のさらなる活躍の様子が Benny Goodman の「 Bugle Call Rag 」(Youtube)の軽快なリズムに合わせて紹介されます。神聖時間軸では見られなかったコンビネーションを見られるのは本作の魅力のひとつです。

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ヒドラの英雄

その頃、ヨハン・シュミットの裏切りが行われ、レッドスカルとヒドラが第三帝国から独立していました。この時、レッドスカルは「別の星からヒドラの英雄を呼ぶ」と発言しますが、これは神聖時間軸にはなかったことであり、「エージェント・オブ・シールド」シーズン3の流れに似ています。

酔えないペギー

ペギーとスティーブは乾杯していましたが、ペギーは血清のせいで酔えないと明かします。この事は神聖時間軸でも語られている事で、同様の作用があるようです。

ペギーは女性である事で、スティーブは障害を負ってしまったことで周りからなかなか認めてもらえない事を告白し、互いが互いのヒーローであることを認め合います。

荒鷲の要塞作戦

神聖時間軸でも行われた列車強襲のシーンです。ただし乗っているのはアーニム・ゾラ博士ではなく、レッドスカルとの事。ここはバッキーが死亡した(と思われた)シーンでもあり、「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」でも印象深いところです。

バッキーはまさかの着地失敗で落ちかけましたが、キャプテン・カーターが咄嗟にバッキーの左腕を掴み引き上げました。バッキーは「腕がもげるかと思った」と神聖時間軸ギャグを飛ばします。

また、神聖時間軸では情報通りゾラが乗っていましたが、こちらではレッドスカルはおらず、この列車は大量に爆弾が積み込まれた罠でした。列車が爆破され雪崩が起き、バッキーではなくヒドラ・ストンパーに乗ったスティーブが谷底へと落ち、ヒドラに捕らえられてしまいました。

ヒドラの世界征服

カーターがゾラを吐かせた所によると、レッドスカルは次元の間を行き来する武力をつかって世界征服すると説明されます。神聖時間軸のレッドスカルは四次元キューブをただのエネルギー源として使っていたのみなので、こちらのレッドスカルのほうがより力の本質を見抜いていると言えそうです。

クラーケン城へ

キャプテン・カーターたちはヒドラの殲滅を掲げ、クラーケン城へと向かいます。警備兵たちを難なく蹴散らした頃、レッドスカルはヒドラ・ストンパーから回収した四次元キューブを使ってヒドラの英雄を召喚していました。

背後から壁を破って敵の顔を掴む様子は映画「アイアンマン」をオマージュしています。

©MARVEL,Disney

トレーラーでシュマゴラスかと思われていたタコ足は、このヒドラの英雄と呼ばれるモンスターのものでした。

キャプテン・カーターが登場すると、レッドスカルが意気揚々と語り始めますがその最中にヒドラの英雄にあっけなくやられてしまいます。レッドスカルがヴォーミアへ飛ばされないとなると、ソウル・ストーンは誰が守っているのでしょうか?「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」でも気になっていたことですが、前任者はいたのでしょうか。

ヘディ・ラマー

ヒドラの英雄をなんとかするため、制御装置にたどり着いたハワードですが、ドイツ語表記になっており愚痴をこぼします。

©2021 MARVEL,Disney

ここで登場するヘディ・ラマーとは実在の人物で、映画史上初めて全裸になった最も美しい女優と言われながら優れた発明家でもあり、GPS、Bluetooth、Wi-Fi、CDMAの基になった技術を開発しています。

2009年にはヘディ・ラマーの伝記映画の主演に映画「ブラックウィドウ」でメリーナを演じたレイチェル・ワイズさんがキャスティングされたと報じられていましたが、制作には至らなかったようです。2020年にはDC映画でワンダーウーマンを演じたガル・ガドットさんを起用してAppleTV+でドラマ化されると報じられました。

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キャプテン・カーターの決意

拉致があかない状況にキャプテン・カーターは単独でヒドラの英雄を地獄へ送り返すと決意し突撃します。スティーブの援護も有効打にはならず、それどころかエネルギーが切れて動作不能に陥ってしまいました。

ここで展開されるのは神聖時間軸でも行われた「ダンスの約束」。お互いの立場を入れ替えて、今度の土曜日にと約束を交わし、キャプテン・カーターは四次元キューブが開けた穴に自分ごとヒドラの英雄を押し込んで幕を閉じました。

70年後

次元の扉に入ったキャプテン・カーターでしたが、どこかへと転送されました。飛び出した先は映画「アベンジャーズ」でロキが登場したS.H.I.E.L.D.のラボに似ています。

そこではフューリーとホークアイ/クリント・バートンが出迎え、神聖時間軸でロキに「槍をおいてくれないか」と言ったように、キャプテン・カーターに「剣をおいてくれ」とフューリーが語りかけます。

©2021 MARVEL,Disney

スティーブの心配をしつつも戦争が終わったことを聞かされ安堵する様子のペギー。神聖時間軸のスティーブはダンスの約束を心配していましたが、ペギーは約束を気にする様子はなく、1話での彼女の物語はここで終了となりました。


以上、今回のイースターエッグ、その他チェックポイントでした。

キャプテン・カーターはペギーの軍人気質と身体能力を超人血清によって引き出され、キャプテン・アメリカよりも勇猛でパワフルなキャラクターになっている印象の第1話でした。

アニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1、次回エピソード2は 2021年8月18日(水)16時より配信開始です。

アニメ「What if…?」の吹替版トレーラーが公開

明日の配信を控えるMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のアニメ「ホワット・イフ…?」の日本語吹替版トレーラーが公開されました。トニー・スターク役は藤原啓治さんが亡くなられているため、「クレヨンしんちゃん」や「銀魂」同様に森川智之さんが引き継いでいるとの事です。

公式ページの声優リストによると、英語版でリキャストが報じられているスティーブ・ロジャース、ピーター・パーカーについて、吹替版は実写同様に中村悠一さん、榎木淳弥さんが続投するようです。

また、ナターシャ・ロマノフ役は米倉涼子さんから樋口あかりさんへ、フューリー役は竹中直人さんから立木文彦さんへ変更されています。

そして、クリント・バートンは映画「ブラックウィドウ」から宮迫博之さんから東地宏樹さんへと変更されています。

フェーズ4に入って以降、サム・ウィルソンやジミー・ウーなどのいわゆるタレント枠が潰されていっている傾向ですが、米トレーラーにも登場し、エヴァンジェリン・リリーさんが声を担当しているワスプ/ホープ・ヴァン・ダインの吹替を誰が担当するのかは明かされていません。

アニメ「What if…?」は 2021年8月11日(水) 16時 よりディズニープラスで配信開始です。

アニメ「What if…?」よりゾンビ・アベンジャーズのポスターが公開

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のアニメ「ホワット・イフ…?」よりゾンビと化したアベンジャーズを描いたポスターが公開されました。アーティストのクリス・クリストドゥールーさんが描くこのポスターでは予告動画でも見られたキャプテン・アメリカとアイアンマンのゾンビが確認出来る他、予告には登場していない大量のゾンビが描かれています。

コミックのマーベル・ゾンビーズ・シリーズではウルヴァリンやキャプテン・マーベルなどの強力なヒーロー達までもがゾンビ化している事を考えると、アニメ版ではまだ序の口と言った印象。配信が進むに連れ犠牲者が増えていくのでしょうか?

現在、予告や新たな商品情報からは、ウィンター・ソルジャーとスパイダーマンがゾンビハンターとして紹介されており、神聖時間軸におけるキャップとバッキーの親友コンビ、トニーとピーターの師弟コンビがそれぞれゾンビとハンターに分かれてしまうようです。

アニメ「What if…?」は 2021年8月11日(水) 16時 よりディズニープラスで配信開始です。

アニメ「What if…?」より新たなポスターが公開

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のアニメ「ホワット・イフ…?」から新たなポスターが公開されました。このポスターではウアトゥ・ザ・ウォッチャーを中心に、これまでのMCUとは少し異なる「もしも」のキャラクターやその象徴的な一部をデザインしています。

本作の公式概要は以下の通りです。

マーベル・スタジオが贈る初のアニメーション作品。アイアンマンや、キャプテン・アメリカ等、映画シリーズで舞台から降りたヒーローたちに、あの時“起こりえたかもしれない”、想像を超えた驚くべき“もうひとつの”物語。
もしも、アベンジャーズヒーローたちに別の運命が待っていたとしたら…?

アニメ「What if…?」は 2021年8月11日(水) 16時 よりディズニープラスで配信開始です。

アニメ「What if…?」監督と脚本家が本作にTVAが登場しない理由を明かす

来週から配信開始のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のアニメ「ホワット・イフ…?」はマルチバースに焦点を当てた作品ですが、この作品にドラマ「ロキ」で重要な役割を果たしたTVAが登場しない事について監督と脚本家が明かしました。

本作のヘッドライターであるA.C.ブラッドリーさんとブライアン・アンドリュース監督は海外メディア io9 とのインタビューに応じました。

ブラッドリーさんは「ロキが立ち上がったときには、すでに本作の開発と番組の執筆が進んでいました。そこで会議を開き、多元宇宙で何をしたいかを、ある意味余談として話しました。なぜなら、ドクター・ストレンジ2はまだ非常に初期の段階だったからです。」と、ロキやドクター・ストレンジよりも先に本作の開発が進行中であったことを明かしました。

そして「ホワット・イフ…?」では多元宇宙で何が可能なのかを紹介する別の物語に焦点を当てることになり、「多元宇宙のルール作りなどは、ロキチームとドクター・ストレンジチームに任せた」とのことです。こういった経緯でTVAが登場する事はなくなったようです。

また、アンドリューズ監督によると、「ホワット・イフ…?」と他のマーベルのプロジェクトとの間には、直接的なコラボレーションはあまりなかったものの、マーベルの経営陣は、完成後にこれらのストーリーがすべて揃うことを目指しているという一般的な理解があったと語りました。

TVAは「ロキ」の中でメビウス達によって真実が広められ崩壊したように思えましたが、ロキが到着したTVAは別のTVAであり、メビウスたちは何もしらずに業務を遂行しているように見えました。このヴァリアントTVAが新たな剪定作業を開始する可能性はありそうですが、少なくとも「What if…?」の間は気にすることなくマルチバースを楽しめるようです。

アニメ「What if…?」は 2021年8月11日(水) 16時 よりディズニープラスで配信開始です。

ソース:What If‘sMarvel Multiverse Was Already Forming Before Loki and Doctor Strange 2

アニメ「What if…?」の新予告”Steve”が公開、ディズニープラスの「知られざる秘密」も更新

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のアニメ「What if…?」の新たな予告動画「Steve」が公開されました。タイトルどおりスティーブが登場しますが、その顔を確認することは出来ず、ハワード・スタークが開発したアーマー「ヒドラ・ストンパー」に乗り込んで登場します。

キャプテン・カーターが援軍を要請すると「了解、ロジャーズ出撃します」と応答があり、空からヒドラ・ストンパーが登場します。この援軍に喜ぶキャプテン・カーターに対し、「これでひとつ貸しだね」と言いながら、スティーブはあっさりと敵の戦車を叩き潰します。

ペギーの横には映画「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」(2011年) でスティーブの部隊ハウリング・コマンドーズにいたティモシー・“ダム・ダム”・デューガンとバッキーが並んでおり、ディーガンが「彼女、ヒドラ・ストンパーの友達なの?」と尋ねると、バッキーは「私も友達な気がする」と「ホワットイフ」の世界では知り合いではない様子を見せます。

併せてディズニープラスの「マーベル・スタジオ 知られざる秘密」の10話「ペギー・カーター」と11話「アベンジャーズ計画」が追加されており、本作視聴の前に軽く復習するのにもってこいとなっています。

気になる点として、ディズニープラス上で10話「ペギー・カーター」のサムネイルに使われているのは印象的な赤い帽子をかぶったペギーですが、この帽子はMCUの映画で被ったことはありません。ABC制作のドラマ「エージェント・カーター」で着用していたものです。

一方で「知られざる秘密」の中には「エージェント・カーター」のクリップは使用されていませんでした。※「エージェント・カーター」の前日譚として作られた「マーベル・ワンショット ペギー・カーター(アイアンマン3のBlu-rayなどに収録)」の映像は使われています。

マーベル・ワンショット 『エージェント・カーター』

「エージェント・カーター」(や「エージェント・オブ・シールド」)が正史か外伝か問題は相変わらず白黒はっきりしませんが、「ホワットイフ」のカーターとスティーブはどのような活躍をするのでしょうか?

アニメ「What if…?」は 2021年8月11日(水) 16時 よりディズニープラスで配信開始です。

アニメ「What if…?」からキャプテン・カーターのキャラクターポスターが公開

来週水曜日にディズニープラスで配信開始のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のアニメ「What if…?」からキャプテン・ペギー・カーターのキャラクターポスターが公開されました。先日のプロデューサーインタビューによると、キャプテン・カーターは今作の中心人物となるとの事です。

本作の公式概要は以下の通りです。

マーベル・スタジオが贈る初のアニメーション作品。アイアンマンや、キャプテン・アメリカ等、映画シリーズで舞台から降りたヒーローたちに、あの時“起こりえたかもしれない”、想像を超えた驚くべき“もうひとつの”物語。
もしも、アベンジャーズヒーローたちに別の運命が待っていたとしたら…?

アニメ「What if…?」は 2021年8月11日(水) 16時 よりディズニープラスで配信開始です。

アニメ「What if…?」脚本家がキャプテン・カーターの実写化について言及

来週から配信がスタートするMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のアニメ「What if…?」のヘッドライターを務めるA.C.ブラッドリーさんが、海外メディア The Direct とのインタビューの中で、噂になっているキャプテン・カーターの実写化について言及しました。

本作ではヘイリー・アトウェルさん演じるペギー・カーターが超人血清により、キャプテン・カーターとして活躍する事がトレーラーからも判明していますが、現在、このペギーが映画「ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス」に登場するのではないかと噂になっています。

この噂についてブラッドリーさんは以下のように述べました。

「What If…? 」を始めたときは、2018年でした。アニメーションは忍耐のメディアです。だから、5年後の映画にどうつなげるかなんて考えられません。でもケヴィン・ファイギならそうするかもしれません。彼は聡明な人です。もしあの人が宇宙物理学を学びたいと思っていたら、火星探査のリーダーになっていたでしょう。彼はそういう男なんです。

ブラッドリーさんは、自身はそんな先の事は考えずに制作にあたっていた事、そしてケヴィン・ファイギ社長なら考えているかもしれないと明かしました。

続いてブラッドリーさんは、キャプテン・カーターのストーリー作りについて、以下のように語りました。

「キャプテン・カーター」の制作にあたっては、ペギー・カーターを第1話のヒーローにしたいと考えていました。そして私の仕事は、「もし彼女が血清を手に入れたら」ではなく、「どうやってそこにたどり着くか」を見つけることでした。そこに到達するためのキャラクターの瞬間とは?ファースト・アベンジャーを見直すと、ファースト・アベンジャーの一番最初と、今回のパイロット版の一番最初に、ある瞬間があるんです。アースキン博士が、「ブースの中の方が落ち着くでしょう?」と言いますが、私たちのエピソードでは、彼女は「いいえ、部屋の中にいます」と言いました。なぜなら、一人の女性が部屋にとどまることで、私たちは世界を変えることができるからです。1940年代では強力な発言でしたが、2021年には非常に強力な発言になっています。

そこから、ペギーがキャプテン・カーターになるまでの過程を描くことで、第二次世界大戦中に女性がリーダーとなる方法を模索したと言います。

そこから、女性が最初の本物のヒーローになることで、世界はどう変わるのか、どうなるのか、変わらないのかを考えました。女性が最初の真のヒーローになることで、世界はどのように変化し、どのように変化しないのかを考えました。「私はこれを獲得しました。私にはそれができます。私に加わるか、私の邪魔をしないで」と言わなければならないのでしょうか。

最後にブラッドリーさんは、ヘイリー・アトウェルさんを全般的に称賛し、彼女が演じるペギー・カーターが将来的に実写で復活することを希望しました。

私はキャプテン・カーターとヘイリー・アトウェルが大好きです。ヘイリー・アトウェルはファンタスティック・フォーでベン・グリムを演じることができ、正しい選択だと思います。彼女は素晴らしい。だから、彼女がもっとMCUの映画やテレビ番組に出演することを願っています。私が最初に見ることになるでしょうからね。

今作の中心人物とも言えるペギー・カーターはどのような活躍を見せてくれるのでしょうか。

アニメ「What if…?」は 2021年8月11日 よりディズニープラスで配信開始です。

ソース:MCU Writer on Hayley Atwell’s Live-Action Return & Captain Carter’s Cultural Importance (Exclusive)

アニメ「What if…?」プロデューサーが今作はマルチバースにとって重要だと語る ─ シーズン2についても示唆

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のアニメ「What if…?」のプロデューサーを務めるブラッド・ウィンダーバウムさんが、バーチャル・プレス・イベントに参加し、MCUにおける今作の重要性について言及しました。

イベントの中でウィンダーバウムさんは、「この番組がロキの直後に始まるのは偶然ではありません。」と述べました。

さらに「詳細は省きますが、プロジェクトとしての今作は、MCUに存在する物語として、他の作品と同様に重要であり、そのタペストリーに織り込まれているのです」と続けました。

また、「What if…?」はウァトゥ・ザ・ウォッチャー(声:ジェフリー・ライトさん)がナレーションを担当するアンソロジーだと説明しています。

ウォッチャーは毎週、『トワイライト・ゾーン』の精神に基づいた教訓的なストーリーを紹介してくれるのです。あるエピソードはドラマチックで、あるエピソードは悲劇的であったり、コメディであったりと、ジャンルやトーンを変えています。

ウィンダーバウムさんは更に、「第2シーズンの開発を始めたときに、キャプテン・カーターはシーズンごとに再訪して、その冒険を続けるキャラクターになるだろうと気づきました。もちろん、私たちは巨大なマルチ・ユニバーサル・キャンバスの上で物語を語っているので、誰がいつどこに現れるのか』、実際にはわかりません。非常にアンソロジー的な作品ですが、常に楽しいつながりが生まれるチャンスがあります」とシーズン2についても示唆しました。

当初はそのタイトルからも外伝的な位置づけの作品ではないかと言われていた今作ですが、ドラマ「ロキ」から続くマルチバース作品として、MCUにとって重要な作品である事が明かされました。

そのため、「What if…?」で起きたことの一部が今後の映画やドラマシリーズに影響を与える可能性が高く、一部の噂では「ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス」にキャプテン・ペギー・カーターが登場するのではないかとも囁かれており、要チェックの作品となっています。

アニメ「What if…?」は 2021年8月11日 よりディズニープラスで配信開始です。

ソース:What If Producer: MCU Animated Series Is “As Important” to Marvel’s Multiverse as Loki

アニメ「What if…?」の米声優リストが更新 ─ コールソンもカムバック?

マーベル・スタジオ初のアニメ作品「What if…?」の米国版キャストリストが更新されました。MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の「もしも」のストーリーを描くこの作品では、かつてのキャラクターが戻ってきたり、見てきたものとは異なる立場におかれ、見たことのない世界を描いています。米国では54人のキャラクターの声を実写版の俳優さんが担当している事が判明しました。

更新されたリストは以下の通りです。※アルファベット順、敬称略、カッコ内は実写版の担当キャラクターです。

  1. アンディ・サーキス(ユリシーズ・クロウ)
  2. アンジェラ・バセット(ラモンダ女王)
  3. ベネディクト・カンバーバッチ(ドクター・ストレンジ)
  4. ベネディクト・ウォン(ウォン)
  5. ベニチオ・デル・トロ(コレクター)
  6. ブラッドリー・ウィットフォード(ジョン・フリンfromエージェント・カーター)
  7. キャリー・クーン(プロキシマ・ミッドナイト)
  8. チャドウィック・ボーズマン(ブラックパンサー/ティ・チャラ)
  9. クリス・ヘムズワース(ソー)
  10. クリス・サリバン(テイザーフェイス)
  11. クランシー・ブラウン(スルト)
  12. クラーク・グレッグ(フィル・コールソン)
  13. コビー・スマルダーズ(マリア・ヒル)
  14. ダナイ・グリラ(オコエ)
  15. デヴィッド・ダスマルチャン(カート)
  16. ジャイモン・フンスー(コラス・ザ・パーサー)
  17. ドミニク・クーパー(ハワード・スターク)
  18. ドン・チードル(ウォーマシン/ジェームズ・ローズ)
  19. エミリー・ヴァンキャンプ(シャロン・カーター)
  20. エヴァンジェリン・リリー(ワスプ/ホープ・ヴァン・ダイン)
  21. フランク・グリロ(クロスボーンズ/ラムロウ)
  22. ジョルジュ・サン=ピエール(バトロック・ザ・リーパー)
  23. ヘイリー・アトウェル(ペギー・カーター)
  24. ジェイミー・アレクサンダー(レディ・シフ)
  25. ジェフ・ゴールドブラム(グランドマスター)
  26. ジェレミー・レナー(ホークアイ/クリント・バートン)
  27. ジョン・カニ(ティ・チャカ)
  28. ジョン・ファヴロー(ハッピー・ホーガン)
  29. ジョシュ・ブローリン(サノス)
  30. カレン・ギラン(ネビュラ)
  31. カット・デニングス(ダーシー・ルイス)
  32. カート・ラッセル(エゴ)
  33. レスリー・ビブ(クリスティン・エヴァ-ハート ※アイアンマン1,2に登場している記者)
  34. マーク・ラファロ(ハルク/ブルース・バナー)
  35. マイケル・B・ジョーダン(エリック・キルモンガー)
  36. マイケル・ダグラス(ハンク・ピム)
  37. マイケル・ルーカー(ヨンドゥ)
  38. ナタリー・ポートマン(ジェーン・フォスター)
  39. ニール・マクドノー(ティモシー・ダム・ダム・デューガン)
  40. オフィリア・ラヴィボンド(カリーナ)
  41. ポール・ベタニー(ヴィジョン)
  42. ポール・ラッド(アントマン/スコット・ラング)
  43. レイチェル・ハウス(トパーズ・カルロ)
  44. レイチェル・マクアダムス(クリスティーン・パーマー)
  45. サミュエル・L・ジャクソン(ニック・フューリー)
  46. ショーン・ガン(クラグリン)
  47. セバスチャン・スタン(ウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズ)
  48. セス・グリーン(ハワード・ザ・ダック)
  49. スタンリー・トゥッチ(エイブラハム・アースキン博士)
  50. タイカ・ワイティティ(コーグ)
  51. ティルダ・スウィントン(エンシェント・ワン)
  52. トビー・ジョーンズ(アーニム・ゾラ博士)
  53. トム・ヒドルストン(ロキ)
  54. トム・ヴォーン=ローラー(エボニー・マウ)

カッコ内は実写登場時のキャラクターであり、今作では微妙に異なる場合があります。例えばティ・チャラはもともとブラックパンサーですが、「What if…?」ではスターロードになる事がトレーラーからも分かっています。

以前にリキャストが報じられたドクター・ストレンジ、コレクター、ハワード・ザ・ダックに関しては実写と同じ俳優さんで続投となりました。またコールソンが帰ってくることも正式に判明しました。

MCUのメンバーの大半が本シリーズのキャラクターの声を担当しているとはいえ、全員がそうとは限りません。

報道によると、ロバート・ダウニー・Jr.さん、クリス・エヴァンスさん、ブリー・ラーソンさん、トム・ホランドさん、スカーレット・ヨハンソンさんは参加していないとの事です。ドラマ「ロキ」のいくつかの変異体のように、何らかの意味があって別の俳優さんが担当しているのかは不明です。

日本語吹替の声優さんは現在のところ発表されていません。

アニメ「What if…?」は 2021年8月11日 よりディズニープラスで配信開始です。

ソース:Evangeline Lilly, Don Cheadle & 52 More Marvel Actors Returning In Disney+’s What If…?