アニメ「What if…?」、2話のイースターエッグをピックアップ

2021年8月18日にディズニープラスで配信されたアニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1エピソード2「もしも…ティ・チャラがスター・ロードだったら?」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

惑星モラグ

ウォッチャーの前回と同じ口上を終えると映像は惑星モラグに。

©2021 MARVEL,Disney

2014年公開の映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」では地球でのピーター・クイルの幼少期のあと、このシーンにジャンプします。分岐イベントが発生し、歴史が変わってしまっても、この星の座標はまったく同じで影響がないようです。

ピーター・クイルはモラグに降り立ってからオーブのある廃墟に足を踏み入れるまで、ソニーのウォークマンでレッドボーンの「Come and Get Your Love」(1973年)を聞きながらノリノリのダンスをしていましたが、ティ・チャラはただ颯爽と歩いていきます。

クイルは母親メレディスからもらったウォークマンとカセットテープを聞いていましたから、ティ・チャラがそれを出来ないのは仕方ないことです。ラモンダ女王が70年代アメリカンミュージックに興味がなかったのでしょう。

ティ・チャラのスターロード

正面からのショットになると、おなじみのマスクを被ったスターロードの姿を確認する事ができます。この第2話配信の約1年前に大腸がんで亡くなったチャドウィック・ボーズマンさんがシリーズ同様に声を担当されています。音声の再利用などではなく、生前に収録が済んでいたとの事。日本語吹替はこれまで通り、田村真さんが担当されています。

ただし、クイルのスターロードと違って、マスクの目の部分は赤色ではなく、ワカンダでよく用いられる紫色になっています。

首尾よくオーブを手に入れたティ・チャラですが、神聖時間軸と同様にロナンから派遣されてきたコラスに「何者だ」と銃を突きつけられます。

クイルの場合はマスクを外し、「スターロード」と名乗ってさえ知らないという冷ややかな反応を受けていましたが、ティ・チャラの場合はマスクを外し顔を見せただけで、「え!スターロード?マジで?」という真逆の反応が返ってくることになります。

ティ・チャラのスターロードの名はクリー人が耳にし、ファンになるほどに全宇宙に轟いていることを示しているようです。

ロードと呼ばれながらも神聖時間軸同様にキングの風格を持ち合わせたティ・チャラに対し、コラスはお辞儀をしましょうかと敬意を払っていますが、ティ・チャラはそれを断ります。映画「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」においてもブルース・バナーがお辞儀をした際に「やめてくれ」と断っており、どちらのティ・チャラもこういうのは苦手なようです。

©2021 MARVEL,Disney

コラス

クリーのハンターであるコラスは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」(2014年)で初登場し、「キャプテン・マーベル」(2019年)ではスターフォースの副司令官として登場していました。時系列的にはキャプテン・マーベルのほうが先になり、キャロル・ダンバースとの一件から降格されてしまったのかもしれません。

声は神聖時間軸同様にジャイモン・フンスーさんと乃村健次さんが担当しています。

「ホワット・イフ」のコラスは神聖時間軸のコラスに比べると全体的にひょうきん者で軽いキャラクターになっています。

コラスはティ・チャラとの戦闘の最中に、オーブを保護していたトラップに右腕を突っ込んでしまいましたが特になんともなさそうでした。

「アベンジャーズ/エンドゲーム」でネビュラが手をつっこんだ際は肉が焼け落ちるほどの高温でしたが、コラスはそこまでひどくなく、電撃が走る程度に終わったようです。こちらのオーブの保護機構は少し頼りないようです。

©2021 MARVEL,Disney

ヨンドゥ・ウドンタ

廃墟から出たティ・チャラをロナンの手下が囲みますが、ヨンドゥが救援に駆けつけます。声を担当するのはオリジナルのマイケル・ルーカーさんと立木文彦さんです。先週からニック・フューリーの声が竹中直人さんから立木文彦さんへと変更されているため、同じ声がするのは少々違和感。日本のディズニーの声優チョイスはたびたび不思議な事が起こります。「もしもフューリーとヨンドゥがチームを組んだら」が実現しない事を願うばかりです。

無茶をすると歯をなくすぞ、とティ・チャラに注意されたヨンドゥですが、神聖時間軸のヨンドゥは歯がボロボロです。相当無茶をしてきた証なのでしょうか。こちらのヨンドゥは今の所、綺麗な歯を維持出来ているようです。

©2021 MARVEL,Disney

マンデラ号

モラグ脱出のときに搭乗する宇宙船はミラノ号ではなくマンデラ号。

©2021 MARVEL,Disney

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のジェームズ・ガン監督によるとミラノ号はクイルの子供時代の片思いの相手、アリッサ・ミラノさんにちなんで命名されています。

マンデラ号の由来は公式に明かされていませんが、ティ・チャラがアフリカの架空の一国ワカンダ出身である事を考慮すると、ネルソン・マンデラさんにちなんで命名されていると考えられます。南アフリカでアパルトヘイト撤廃に献身し、1993年にノーベル平和賞を受賞したネルソン・マンデラさんは幼いティ・チャラにとって英雄のごとき人物であったに違いありません。

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1988年のワカンダ

シーンが切り替わり、舞台は1988年のワカンダへ。ティ・チャラが誘拐される様子が描かれます。このエピソードの分岐イベントにあたる部分であり、ピーター・クイルが拐われるかわりにティ・チャラが拐われる事になります。

ヨンドゥがクラグリンとテイザーフェイスに誘拐を任せたせいで神聖時間軸と異なる分岐が発生したようですが、クラグリンは「見る穴ふたつ、聞く穴ふたつ、食べる穴ひとつ」全部調べて同じだとトンデモ理論を展開します。神聖時間軸のラヴェジャーズもひどい人物が多い印象でしたが、こちらは更にひどいようです。

結局ティ・チャラ少年の態度を気に入ったヨンドゥはそのまま宇宙へと戻っていき、分岐イベントの枝分かれが始まっていくことになります。

そして、「20年後」のテロップ。ラヴェジャーズによる誘拐事件が発生したのはともに1988年のことですが、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」は誘拐から26年後を描いています。

祝杯

シーンは現在に戻り、ティ・チャラたちラヴェジャーズが祝杯をあげています。場所は不明ですが、ノヴァ軍警察の制服のような衣装の人物が見られ、建物の雰囲気も似ていることから、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」に登場したザンダー星である可能性は高そうです。

今までの最高のミッションを聞きたがるコラスですが、ティ・チャラは選べないと流してしまいます。それにもめげず、コラスは「ターナックス4号星は?」と追求します。

ターナックス4号星はコミックに起源をもつ惑星で、「ファンタスティックフォー#18」(1963年9月)に初登場しました。この後ヨンドゥが補足するとおり、コミックでもここはスクラルの領域となっています。

続いて「アンカラ」のレジスタンスに言及されますが、このアンカラもコミックに登場。「ファンタスティックフォー#209」(1979年8月)で少し触れられているマイナーな惑星です。

そして話題は意外な人物へと移っていきます。

マッドタイタン

コラスは「マッドタイタン(イカれたタイタン人)のサノスが世界の半分を消そうとした時はどうやって止めたんです?」と口にした所でサノスが登場します。サノスも従来どおり、ジョシュ・ブローリンさんと銀河万丈さんが声を担当しています。

そしてこの世界のサノスはティ・チャラとの話し合いによって、世界のバランスを保つための別の方法を見出したようです。自分の計画も悪くないとはいいつつも、神聖時間軸のように宇宙の半分の命を奪うことに執着はしていない様子で、ラヴェジャーズと楽しげに飲んで語り合います。

バーテンダー

バーのバーテンダーとして登場したのはドラックス。故郷をクリー人から守ってくれたスターロードに気づいて写真を撮らせてほしいと告げます。妻と娘に送るとの事で、神聖時間軸ではロナンによって殺された家族ですが、こちらでは息災なようで一安心です。

ティ・チャラのスターロードはサノスを踏みとどまらせ、クリーやスクラルを抑えるほどの活躍をしているようです。

ネビュラも登場

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」からネビュラも登場しますが、その印象は大きく違います。

©2021 MARVEL,Disney

髪で隠れた左目の周囲以外は改造手術のあとが見られない、ほぼ生身のネビュラが姿を表しました。声色も神聖時間軸と違って優しい印象ですが、神聖時間軸と同じくカレン・ギランさんと森夏姫さんが演じています。

ティ・チャラの事を「チャチャ」の愛称で呼ぶ仲の良さで、神聖時間軸では見られなかった関係性です。

しかし父親サノスとの関係性は神聖時間軸ほどではないにしても、こちらもあまり良くない様子。このシーンでティ・チャラはサノスの事を「庭師」と呼んでおり、エンドゲームの冒頭でも農作業に勤しんでいたサノスを思い起こすと、もともとサノスはそういう一面も持ち合わせていると考えられます。

さらにここでワカンダが戦争が滅んでいる事が明かされ、ネビュラはそれが原因で他人の故郷を救っているのねと理解を示します。

エンバーズ・オブ・ジェネシス

ネビュラはエンバーズ・オブ・ジェネシスの強奪計画を提案します。生命の起源、超新星の塵と説明されるこのアイテムですが、コミックには登場しません。30グラムで死にかけた星をテラフォーミングで蘇らせるほどの力を秘めているようです。

©2021 MARVEL,Disney

このアイテム自体はコミックに登場しないのですが、植物の生命を操るオメガレベルのミュータント、ジェネシスというキャラクターがX-MENのコミック「X of Swords:Stasis# 1」(2020年10月)などに登場しています。ジェネシスのパワーが緑色のパワーで描かれるあたりは共通点のようにも思えますが、制作時期を考えると奇妙な一致と言わざるを得ません。ちなみにこのジェネシスはX-MENの宿敵のひとり、アポカリプスの妻にあたります。

Genesis from X of swords©MARVEL

キャプテン・ジェノサイド

コラスがサノスの事をキャプテン・ジェノサイドと呼ぶシーンは、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」でのドクター・ストレンジとサノスの会話を起源としています。

タイタン星にて相まみえた二人、サノスは「タイタンを救うために人口を半分に減らした」と言うのに対し、ストレンジはそれを「ジェノサイド(虐殺)か」と返しました。

©MARVEL,Disney

ここは日本語ではキャプテン・指パッチンと置き換えられています。

銀河の裏社会で最悪の親玉

エンバーズ・オブ・ジェネシスを持っているのは「銀河の裏社会で最悪の親玉」と呼ばれるタニリーア・ティヴァン別名コレクターとの事。サノスが力によるバランスの維持をやめたせいで、この世界ではコレクターが台頭しているようです。

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」に登場したコレクターは「マイティ・ソー/ダークワールド」でエーテル/リアリティ・ストーンを受け取った際に「まずは1つ目」とつぶやき、何かを画策している様子が描かれていました。

ヨンドゥはコレクター絡みならやめとけと忠告します。ヨンドゥいわく、ラヴェジャーズは「金持ちから盗んで貧乏人にくばる」、地球でいえばロビン・リーチのようなものだといいますが、ティ・チャラにロビン・フッドだと突っ込まれます。ロビン・リーチは実在の人物で、ジャーナリズムの世界で成功を収めたアメリカの富豪でした。ただしここは吹替版のみロビン・リーチではなくビッグ・フットといい間違えています。

ノーウェア

コレクターの拠点は神聖時間軸と同じく、セレスティアルズの頭が星と化したノーウェアのようです。ここもモラグ同様に同じ神聖時間軸と同じ座標を示しているようです。

©2021 MARVEL,Disney

コレクターはベニチオ・デル・トロさんと石住昭彦さん、カリーナはオフィリア・ラヴィボンドさんと合田絵利さんが神聖時間軸どおりに担当しています。

ここの警備はブラックオーダーが担当しているようですが、コミックから実写化されるにあたってリストラされてしまったスーパージャイアントさんはアニメであるホワット・イフにも存在しませんでした。

©MARVEL

一番手前のセクシーなキャラクターがスーパージャイアントです。一番奥に小さく見える特徴的な頭はプロキシマ・ミッドナイト。

ブラックオーダーの注意をそらすため、サノスとコラスが表で騒ぎを起こします。「二度とキャプテン・ジェノサイドと呼ぶな」と演技か本気かわからないサノスですが、作戦自体はうまく行き、ティ・チャラは無事に保管庫への侵入を果たします。

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コスモ・ザ・スペースドッグ

保管庫にはコスモが保管されていました。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」にも登場したコスモはコミックスに起源のあるキャラクターです。

ゴールデンレトリバーとラブラドールのミックスであるコスモはソビエトの宇宙計画により放たれた犬です。宇宙線がコスモに多大な影響を与え、かなり強力なテレパスへと進化させました。コミックではテレパシーを利用したマインドシールド、マインドコントロール、クローキング、記憶改ざん、精神麻痺などの能力を有していますが、MCU版では今の所可愛らしいただの犬のようです。

ハワード・ザ・ダック

ハワード・ザ・ダックはコスモに比べてセリフがある分、印象に残っている方も多いかもしれません。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の1と2双方に登場し、エンドゲームでも(セリフはありませんが)ラヴェジャーズと共に参戦しています。今回も声を担当するのはセス・グリーンさんと伊丸岡篤さん。

日本語字幕では割愛されていますが、英語や日本語吹替でエンバーズの場所を説明する際にフロストジャイアントやクローナンも保管されていることが判明します。

なお道案内の途中で水分補給に向かったハワード・ザ・ダックですが、ここにいるバーテンダーは「マイティ・ソー/バトルロイヤル」に登場したサカールのバーテンダーと同型のようです。

©2021 MARVEL,Disney

X-WING

ティ・チャラが宇宙船ドックを走るシーンでは背景にこれまでMCUに登場した数々の宇宙船が描かれています。キャプテン・マーベルのジェット機、ザンダーの船、グランドマスターの船、アントマンのクアンタムシップ、ロナンの船などです。

©2021 MARVEL,Disney

上段の左に見える船はスター・ウォーズシリーズのX-WINGのように見えますが真相は不明です。脚本家が今作にルーク・スカイウォーカーを登場させるプランがあった事を明かしているため、その名残が残っている可能性はありそうです。

タロン

ワカンダの王族専用航空機、ロイヤル・タロン・ファイターに近づくとネックレスが輝き、ブラックパンサーを象徴するサウンドとともに扉が開きます。

中に入るとホログラムのティ・チャカ王が登場し、ティ・チャラの捜索をしている事が明らかになった所で、ネビュラとコレクター、そして捕らえられたヨンドゥが船に入ってくるのでした。

投獄されたラヴェジャーズ。ティ・チャラは嘘をついていたヨンドゥに怒りをぶつけます。そこにコーヴァス・グレイヴが現れ、ティ・チャラをコレクターの元へと連行していきます。

奴隷制への反抗

ティ・チャラは、コレクターとの会話の中で「私の故郷では、人をケージに入れるような奴は最後に報いを受けるんだ」と言い放ちます。これは「ブラックパンサー」のキルモンガーのラストシーンを踏襲したもので、アフリカにおける奴隷の歴史の上で成立している言葉となっています。この言葉を聞いた奴隷のカリーナはその表情に変化を見せます。

ティ・チャラの反撃

ブラックパンサーの牙を象ったネックレスを拳に握りしめ、爪に見立てることでケージを破り脱出するティ・チャラでしたが、エボニー・マウの魔法に捕らえられてしまいます。しかしティ・チャラの言葉に感動したというカリーナによってピンチを脱します。

コレクターとの決戦

コレクターを追うティ・チャラでしたが、脇道からコレクターの不意打ちを食らって吹き飛んでしまいました。コレクターが右手に装着しているのは岩のような腕であり、「口数の多いクローナンの死骸から頂いた」と説明します。MCUで「口数の多いクローナン」といえば、先日デッドプールと共演して話題にもなったコーグですが、こちらの世界ではすでに死んでいるのでしょうか。

また、コレクターというだけあって他のコレクションも紹介してくれます。

©2021 MARVEL,Disney

目につくのはやはりキャプテン・アメリカの盾とソーのムジョルニアで、この世界ではアベンジャーズもコレクターによって倒されているのかもしれません。

ネクロソード

さらにコレクターはヘラの兜を取り出し、ヘラの使っていた武器をネクロソードと紹介します。

これがコミックのオールブラック・ザ・ネクロソードを引用しているとすれば、今後MCUにシンビオートが導入される可能性が高そうです。

オールブラック・ザ・ネクロソードはシンビオートの神であるヌルが創造した神殺しの剣であり、セレスティアルズさえ殺してしまうとされています。その実体はシンビオートで、すなわち生きた剣であり、意思を持ち、自在に形を変える武器です。しかし歴代の所有者が神クラスのキャラクターばかりな事もあり、ヴェノムやカーネイジのような強い主張はしません。

コミックで最初にこの剣を持って登場したのはゴアで、ゴアは「ソー:ラブ&サンダー」のメインヴィランとなっています。

エンバーズの入手と脱出

ティ・チャラを裏切るのは計画のうちで、その裏でネビュラは首尾よくラヴェジャーズを解放し、エンバーズを手に入れました。脱出の際に一人残って殿を守るサノスは神聖時間軸とはまったくの別人です。しかし自ら口にするように、mad(無謀)である事は同じようです。

残念ながらこちらのサノスは少しマシな人になっている分、その強さもダウンしているのか、プロキシマとカルに制圧されてしまいます。そこに引き返してきたネビュラが加勢し、機転を利かせて脱出への緒を掴みます。このシーンでは急速成長する植物から逃げ延びる感じが、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」で急速成長するエゴからの脱出をオマージュしています。

決着

コレクターとの戦いの状況はよくありませんでしたが、ヨンドゥの加勢により逆転します。ここではガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのテーマ曲のアレンジバージョンが採用されています。

二人がかりでさえ強力なコレクターですが、ヨンドゥがアームコントローラーを奪い、スターロードが愛用のガジェットを使った飛び膝蹴りにてコレクターをケージに押し込み、決着しました。

コントローラーをカリーナに渡し、処分を任せると二人はその場を去ります。

カリーナは受け取ったコントローラーで他の囚人を解放し、さらにコレクターのケージも開けることでコレクターの物語は幕を下ろしました。これは「マイティ・ソー/バトルロイヤル」のラストのオマージュでもあり、コレクターの兄であるグランドマスターも最後はサカールの住人によって囲まれて幕を閉じる事になりました。

神聖時間軸では壮絶なラストを迎えた奴隷のカリーナですが、こちらではハッピーエンドとなったようです。

タロンで脱出したティ・チャラとヨンドゥですが、船にはコスモも紛れ込んでいました。ハワード・ザ・ダックはノーウェアに残っているのでしょうか。

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ワカンダへ

故郷がなくなったと思い込まされていたティ・チャラですが、真実を知ったティ・チャラは「心のままに選べ」というヨンドゥの言葉に従い、ラヴェジャーズを連れてワカンダへ。

宴会の場でオコエとサノスが語り合うシーンでは指パッチンしてしまいますが、当然何も起こりません。インフィニティ・ウォーやエンドゲームを最近みた方にとっては心の整理が追いつかないような平和な描写が続きます。

クラグリンのスペースジャンプの説明で「顔がぐしゃぐしゃになる」というのは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」で見せたシーンを表しています。

なお、このシーンではラモンダ女王とシュリも登場していますがセリフはありません。

もうひとつの再会

アイスクリーム屋さんのデイリークイーンが表示され、見覚えのあるイヤホンで音楽を聞くピーター・クイルが登場します。ヨンドゥがカタギになったせいでエゴは直接クイルに会いに来たようです。そしてウォッチャーがいうにはこれのせいでこの世界が終わってしまうとの事。

ガーディアンズが結成されていないため、エゴの計画を止められなくなったという事でしょうか。

ちなみにデイリークイーンは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」でも登場し、地球に植えられていたエゴの分身に飲み込まれました。

©2021 MARVEL,Disney

ここでクイルが聞いていたのはフロック・オブ・シーガルズの「Space Age Love Song」(1982年) で、その歌詞は「私があなたの目を見ていると、あなたは私の意識に触れる。そして少しすると恋に落ちる」と言った内容です。歌詞全部を見ても宇宙感はなく、シンプルなラブソングのようですが、エゴの目が光り、クイルを操る様子とオーバーラップします。

そして、チャドウィック・ボーズマンさんへの追悼の言葉と共に、2話が終了します。


今回のエピソードは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」をベースにしていましたが、前述のとおり時系列は少しズレています。おそらくサノスが2012年にロキに地球侵攻をさせないように、時系列を早めるよう調整されたのだと考えられます。

また、トレーラーでキルモンガーがトニー・スタークを救うシーンがありましたが、そちらとの整合性も考えられているのかもしれません。

アニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1、次回エピソード3は 2021年8月25日(水)16時より配信開始です。

アニメ「What if…」からスターロードのキャラクターポスターが公開

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のアニメ「ホワット・イフ…?」からスターロード/ティ・チャラのキャラクターポスターが公開されました。このスターロードは、「もしもピーター・クイルの代わりにティ・チャラがさらわれたら」を描くもので、昨年亡くなったチャドウィック・ボーズマンさんが声を担当しています。

トレーラーではラヴェジャーズを名乗っているティ・チャラですが、神聖時間軸と同じようにガーディアンズ・オブ・ギャラクシーが結成されるのでしょうか?

アニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1、次回エピソード2は 2021年8月18日(水)16時よりディズニープラスで配信開始です。

アニメ「What if…?」、1話のイースターエッグをピックアップ

2021年8月11日配信のアニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1エピソード1「もしも…キャプテン・カーターがファースト・アベンジャーだったら?」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

ウアトゥ・ザ・ウォッチャー

番組の解説、進行をしてくれるのはウアトゥ・ザ・ウォッチャー。1963年のコミック「ファンタスティックフォー#13」で初登場しました

名前が示すとおり彼は観測者であり、番組でも紹介されるように不干渉のポジションを取っています。しかしコミックスでは物理的な干渉はしないものの、ヒーローにしばしば助言をくれる存在で、危機の回避に繋がる事もままあります。

なお、MCUでも一度登場しており、映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」にてスタン・リーの話を聞いていました。

©MARVEL,Disney

What if…?

番組タイトルでもある「What if…?」は1977年に同名のコミックが出版されています。コミックの内容とアニメの内容は一致していませんが、「ヒーローやヴィランがもし〇〇だったら」という仮定のコンセプトは同じで、このアニメでも見たことのない一面が見られる事を期待せずにはいられません。

分岐イベント

ドラマ「ロキ」風にいう分岐イベント、ネクサスイベントが冒頭ではやくも紹介されます。

1943年6月、映画「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」で描かれたスティーブ・ロジャースの超人血清の実験の日。映画の33分40秒あたりの出来事。ペギー・カーターはアースキン博士に「ブースで見ていたほうが快適ですよ」と勧められます。

映画ではペギーや他の人達はブースで見学する事になりましたが、今作ではペギーが断った事で人の配置などが変わってしまうことになりました。

ヒドラのスパイ

本作では多くは語られませんでしたが、「ザ・ファースト・アベンジャー」によると彼は国務省のクレムソンを名乗っているヒドラのスパイ。本名はハインツ・クルーガー。

映画では超人血清を奪い逃走しましたが、最終的にはスーパーソルジャーとなったスティーブに追い詰められ、潜水艦による脱出に失敗し自害する事になりました。

「What if…?」ではスティーブの実験を阻止し、SSRの研究者やエージェントを何人か殺害。その中には実写版でトミー・リー・ジョーンズさんが演じたSSRの指揮官であるチェスター・フィリップス大佐のようなキャラクターもいましたが、やられてしまいます。

©2021 MARVEL,Disney

トミー・リー・ジョーンズさんは今回キャスティングされていないため、大人の事情でキャラクターは早々に退場させられたのかもしれません。

さらに立ち向かっていったスティーブも撃たれますが、最終的にはこのラボ内でペギーに射殺されてしまいました。

キャプテン・カーター

神聖時間軸とは違い、スパイとの決着がついてからスーパーソルジャーが誕生することになります。

ペギー・カーターがキャプテン・アメリカになるというアイデアは2016年にモバイルゲーム「マーベル・パズルクエスト」で導入され、当時キャプテン・アメリカ生誕75周年記念のキャラクターとして実装されました。その後、2018年のコミック「Exiles #3」に登場しました。

©MARVEL

本作ではキャプテン・アメリカと呼ばれるわけではなく、キャプテン・カーターと呼称されていますが発想として同じものとなっています。ただしゲームやコミックのペギーがキャプテン・アメリカのコスチュームを着用しているのに対して、アニメのキャプテン・カーターはペギーの出身地イギリスにちなんだデザインになっています。

なお、映画「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」のパンフレットによると、血清を打つ前のスティーブ・ロジャースは身長162.2cmであり、キャプテン・アメリカの身長は187.96cmと25cm以上の伸びを見せますが、ペギーの身長はそこまで伸びたようには感じません。ちなみにキャプテン・アメリカを演じたクリス・エヴァンスさんは183cmとのこと。

身長の変化はあまり感じられませんが、体格はかなりがっしりと変化し、血清の効果を見て取れます。

フリン大佐

ジョン・フリン大佐は「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」には登場していませんが、映画の1年後を描いた「マーベル・ワンショット エージェント・カーター」にSSRでのペギーの上司としてジョン・フリン捜査官が登場。ブラッドリー・ウィットフォードさんが演じられており、今回の英語版でも声を担当されています。

©MARVEL,Disney

ワンショットの頃から女性差別主義者で、本作でもそのあたりは同じなようです。

ペギーはずっと採血ばかりされている様子で、フリンは「いずれ君の血から”本物の”スーパーソルジャーが生まれるかもしれない」とペギーが超人兵士である事を認めない発言をします。また、彼の発言からはいずれこの世界でも「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」に登場したイザイアのような犠牲者が生まれるであろう事が推測出来てしまいます。

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サンドバッグ

フリン大佐の女性蔑視を受け、認めてもらえないペギーはサンドバッグにイライラをぶつけます。

©2021 MARVEL,Disney

このシーンは映画「アベンジャーズ」のオマージュです。映画でもスティーブ・ロジャースがサンドバッグを無心で叩くシーンがありましたが、動機は少し異なるようです。サンドバッグを潰してなおイライラが収まらないペギーはダンベルプレートを踏み上げて空中でつかみ取り、投擲するという神聖時間軸でのスティーブのシールドアクションを見せてくれます。

また、このシークエンスではバッキーが神聖時間軸どおり第107連隊に所属している事も判明します。

四次元キューブ

トンスベルグでは神聖時間軸どおりヨハン・シュミットが四次元キューブを奪っていました。まだこの時点ではほとんどの人物が神聖時間軸と同じように動いているようです。

キャプテン・カーターの初陣

四次元キューブの脅威をペギーとハワードが進言してもフリンは聞く耳を持ちません。シュミットを食い止めたいハワードは、慰問ツアー用の衣装を改造し、ペギーにイギリス国旗をデザインしたコスチュームと盾をプレゼントし、ここで正式にヒーローデビューとなります。

残念ながら本作ではペギーが慰問ツアーに行くことはなく、スティーブのように歌う姿は見られませんでした。また、盾を受け取る経緯もかなり異なっています。

©2021 MARVEL,Disney

キャプテン・カーターの初陣は四次元キューブの奪還というかなり重要な戦いになりましたが、あっさりと達成してしまいます。スティーブと違ってもともと軍人として訓練を受けていたペギーだからこそ、キャプテン・アメリカより戦闘力が高い可能性もありそうです。

車から出てきたヒドラの将校はペギーの事を「かよわいフロイライン」と揶揄しますが、ペギーは盾を捨て、拳のみであっさりと倒してしまいます。1940年代、ペギーは味方からも敵からも女性であるというだけで差別を受けてしまいます。

エージェントからキャプテンへ

四次元キューブをフリンに叩きつけたペギーは「戦いに勝ちたいなら私をデスクにしばりつけないで」と言います。マーベル・ワンショットでもフリンからはずっと女性差別を受け、内勤を指示されていたことがありました。

自ら「キャプテンなんてどうかしら」という部分は、超人血清によってペギーの自信家な部分が増幅されているのかもしれません。

107連隊の救出へ

バッキーたちの救出に向かうペギーに、スティーブは「借りができた」と話します。律儀なところは神聖時間軸のスティーブとなんら変わらないようです。

敵からバイクを奪い、ヒドラの基地へと侵入したキャプテン・カーターは第107連隊を発見。しかしここでもダム・ダム・デューガンやバッキーに女性であることをからかわれてしまいました。しかしそのパワーで納得させるとあらためて脱出します。

脱出シーンは「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」をオマージュしています。

©MARVEL,Disney

ヒドラ・ストンパー

脱出に苦戦したキャプテン・カーターは航空支援を依頼。ハワード・スタークが制作したメタルアーマーを着用したスティーブが駆けつけます。

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トニー・スタークが洞窟で制作したアイアンマン マーク1に似たデザインで、アーク・リアクターの代わりに四次元キューブを動力源としているのが特徴です。

デューガンがこれを「ヒドラ潰し」(Hydra Stomper)と呼称し、ここからがヒドラ・ストンパーのデビュー戦となります。

キャプテン・カーターとヒドラ・ストンパーのダンスのような戦いで戦場を支配し、連隊を脱出へと導きます。

その後、二人のさらなる活躍の様子が Benny Goodman の「 Bugle Call Rag 」(Youtube)の軽快なリズムに合わせて紹介されます。神聖時間軸では見られなかったコンビネーションを見られるのは本作の魅力のひとつです。

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ヒドラの英雄

その頃、ヨハン・シュミットの裏切りが行われ、レッドスカルとヒドラが第三帝国から独立していました。この時、レッドスカルは「別の星からヒドラの英雄を呼ぶ」と発言しますが、これは神聖時間軸にはなかったことであり、「エージェント・オブ・シールド」シーズン3の流れに似ています。

酔えないペギー

ペギーとスティーブは乾杯していましたが、ペギーは血清のせいで酔えないと明かします。この事は神聖時間軸でも語られている事で、同様の作用があるようです。

ペギーは女性である事で、スティーブは障害を負ってしまったことで周りからなかなか認めてもらえない事を告白し、互いが互いのヒーローであることを認め合います。

荒鷲の要塞作戦

神聖時間軸でも行われた列車強襲のシーンです。ただし乗っているのはアーニム・ゾラ博士ではなく、レッドスカルとの事。ここはバッキーが死亡した(と思われた)シーンでもあり、「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」でも印象深いところです。

バッキーはまさかの着地失敗で落ちかけましたが、キャプテン・カーターが咄嗟にバッキーの左腕を掴み引き上げました。バッキーは「腕がもげるかと思った」と神聖時間軸ギャグを飛ばします。

また、神聖時間軸では情報通りゾラが乗っていましたが、こちらではレッドスカルはおらず、この列車は大量に爆弾が積み込まれた罠でした。列車が爆破され雪崩が起き、バッキーではなくヒドラ・ストンパーに乗ったスティーブが谷底へと落ち、ヒドラに捕らえられてしまいました。

ヒドラの世界征服

カーターがゾラを吐かせた所によると、レッドスカルは次元の間を行き来する武力をつかって世界征服すると説明されます。神聖時間軸のレッドスカルは四次元キューブをただのエネルギー源として使っていたのみなので、こちらのレッドスカルのほうがより力の本質を見抜いていると言えそうです。

クラーケン城へ

キャプテン・カーターたちはヒドラの殲滅を掲げ、クラーケン城へと向かいます。警備兵たちを難なく蹴散らした頃、レッドスカルはヒドラ・ストンパーから回収した四次元キューブを使ってヒドラの英雄を召喚していました。

背後から壁を破って敵の顔を掴む様子は映画「アイアンマン」をオマージュしています。

©MARVEL,Disney

トレーラーでシュマゴラスかと思われていたタコ足は、このヒドラの英雄と呼ばれるモンスターのものでした。

キャプテン・カーターが登場すると、レッドスカルが意気揚々と語り始めますがその最中にヒドラの英雄にあっけなくやられてしまいます。レッドスカルがヴォーミアへ飛ばされないとなると、ソウル・ストーンは誰が守っているのでしょうか?「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」でも気になっていたことですが、前任者はいたのでしょうか。

ヘディ・ラマー

ヒドラの英雄をなんとかするため、制御装置にたどり着いたハワードですが、ドイツ語表記になっており愚痴をこぼします。

©2021 MARVEL,Disney

ここで登場するヘディ・ラマーとは実在の人物で、映画史上初めて全裸になった最も美しい女優と言われながら優れた発明家でもあり、GPS、Bluetooth、Wi-Fi、CDMAの基になった技術を開発しています。

2009年にはヘディ・ラマーの伝記映画の主演に映画「ブラックウィドウ」でメリーナを演じたレイチェル・ワイズさんがキャスティングされたと報じられていましたが、制作には至らなかったようです。2020年にはDC映画でワンダーウーマンを演じたガル・ガドットさんを起用してAppleTV+でドラマ化されると報じられました。

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キャプテン・カーターの決意

拉致があかない状況にキャプテン・カーターは単独でヒドラの英雄を地獄へ送り返すと決意し突撃します。スティーブの援護も有効打にはならず、それどころかエネルギーが切れて動作不能に陥ってしまいました。

ここで展開されるのは神聖時間軸でも行われた「ダンスの約束」。お互いの立場を入れ替えて、今度の土曜日にと約束を交わし、キャプテン・カーターは四次元キューブが開けた穴に自分ごとヒドラの英雄を押し込んで幕を閉じました。

70年後

次元の扉に入ったキャプテン・カーターでしたが、どこかへと転送されました。飛び出した先は映画「アベンジャーズ」でロキが登場したS.H.I.E.L.D.のラボに似ています。

そこではフューリーとホークアイ/クリント・バートンが出迎え、神聖時間軸でロキに「槍をおいてくれないか」と言ったように、キャプテン・カーターに「剣をおいてくれ」とフューリーが語りかけます。

©2021 MARVEL,Disney

スティーブの心配をしつつも戦争が終わったことを聞かされ安堵する様子のペギー。神聖時間軸のスティーブはダンスの約束を心配していましたが、ペギーは約束を気にする様子はなく、1話での彼女の物語はここで終了となりました。


以上、今回のイースターエッグ、その他チェックポイントでした。

キャプテン・カーターはペギーの軍人気質と身体能力を超人血清によって引き出され、キャプテン・アメリカよりも勇猛でパワフルなキャラクターになっている印象の第1話でした。

アニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1、次回エピソード2は 2021年8月18日(水)16時より配信開始です。

アニメ「What if…?」の吹替版トレーラーが公開

明日の配信を控えるMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のアニメ「ホワット・イフ…?」の日本語吹替版トレーラーが公開されました。トニー・スターク役は藤原啓治さんが亡くなられているため、「クレヨンしんちゃん」や「銀魂」同様に森川智之さんが引き継いでいるとの事です。

公式ページの声優リストによると、英語版でリキャストが報じられているスティーブ・ロジャース、ピーター・パーカーについて、吹替版は実写同様に中村悠一さん、榎木淳弥さんが続投するようです。

また、ナターシャ・ロマノフ役は米倉涼子さんから樋口あかりさんへ、フューリー役は竹中直人さんから立木文彦さんへ変更されています。

そして、クリント・バートンは映画「ブラックウィドウ」から宮迫博之さんから東地宏樹さんへと変更されています。

フェーズ4に入って以降、サム・ウィルソンやジミー・ウーなどのいわゆるタレント枠が潰されていっている傾向ですが、米トレーラーにも登場し、エヴァンジェリン・リリーさんが声を担当しているワスプ/ホープ・ヴァン・ダインの吹替を誰が担当するのかは明かされていません。

アニメ「What if…?」は 2021年8月11日(水) 16時 よりディズニープラスで配信開始です。

アニメ「What if…?」よりゾンビ・アベンジャーズのポスターが公開

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のアニメ「ホワット・イフ…?」よりゾンビと化したアベンジャーズを描いたポスターが公開されました。アーティストのクリス・クリストドゥールーさんが描くこのポスターでは予告動画でも見られたキャプテン・アメリカとアイアンマンのゾンビが確認出来る他、予告には登場していない大量のゾンビが描かれています。

コミックのマーベル・ゾンビーズ・シリーズではウルヴァリンやキャプテン・マーベルなどの強力なヒーロー達までもがゾンビ化している事を考えると、アニメ版ではまだ序の口と言った印象。配信が進むに連れ犠牲者が増えていくのでしょうか?

現在、予告や新たな商品情報からは、ウィンター・ソルジャーとスパイダーマンがゾンビハンターとして紹介されており、神聖時間軸におけるキャップとバッキーの親友コンビ、トニーとピーターの師弟コンビがそれぞれゾンビとハンターに分かれてしまうようです。

アニメ「What if…?」は 2021年8月11日(水) 16時 よりディズニープラスで配信開始です。

アニメ「What if…?」より新たなポスターが公開

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のアニメ「ホワット・イフ…?」から新たなポスターが公開されました。このポスターではウアトゥ・ザ・ウォッチャーを中心に、これまでのMCUとは少し異なる「もしも」のキャラクターやその象徴的な一部をデザインしています。

本作の公式概要は以下の通りです。

マーベル・スタジオが贈る初のアニメーション作品。アイアンマンや、キャプテン・アメリカ等、映画シリーズで舞台から降りたヒーローたちに、あの時“起こりえたかもしれない”、想像を超えた驚くべき“もうひとつの”物語。
もしも、アベンジャーズヒーローたちに別の運命が待っていたとしたら…?

アニメ「What if…?」は 2021年8月11日(水) 16時 よりディズニープラスで配信開始です。

アニメ「What if…?」監督と脚本家が本作にTVAが登場しない理由を明かす

来週から配信開始のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のアニメ「ホワット・イフ…?」はマルチバースに焦点を当てた作品ですが、この作品にドラマ「ロキ」で重要な役割を果たしたTVAが登場しない事について監督と脚本家が明かしました。

本作のヘッドライターであるA.C.ブラッドリーさんとブライアン・アンドリュース監督は海外メディア io9 とのインタビューに応じました。

ブラッドリーさんは「ロキが立ち上がったときには、すでに本作の開発と番組の執筆が進んでいました。そこで会議を開き、多元宇宙で何をしたいかを、ある意味余談として話しました。なぜなら、ドクター・ストレンジ2はまだ非常に初期の段階だったからです。」と、ロキやドクター・ストレンジよりも先に本作の開発が進行中であったことを明かしました。

そして「ホワット・イフ…?」では多元宇宙で何が可能なのかを紹介する別の物語に焦点を当てることになり、「多元宇宙のルール作りなどは、ロキチームとドクター・ストレンジチームに任せた」とのことです。こういった経緯でTVAが登場する事はなくなったようです。

また、アンドリューズ監督によると、「ホワット・イフ…?」と他のマーベルのプロジェクトとの間には、直接的なコラボレーションはあまりなかったものの、マーベルの経営陣は、完成後にこれらのストーリーがすべて揃うことを目指しているという一般的な理解があったと語りました。

TVAは「ロキ」の中でメビウス達によって真実が広められ崩壊したように思えましたが、ロキが到着したTVAは別のTVAであり、メビウスたちは何もしらずに業務を遂行しているように見えました。このヴァリアントTVAが新たな剪定作業を開始する可能性はありそうですが、少なくとも「What if…?」の間は気にすることなくマルチバースを楽しめるようです。

アニメ「What if…?」は 2021年8月11日(水) 16時 よりディズニープラスで配信開始です。

ソース:What If‘sMarvel Multiverse Was Already Forming Before Loki and Doctor Strange 2

アニメ「What if…?」の新予告”Steve”が公開、ディズニープラスの「知られざる秘密」も更新

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のアニメ「What if…?」の新たな予告動画「Steve」が公開されました。タイトルどおりスティーブが登場しますが、その顔を確認することは出来ず、ハワード・スタークが開発したアーマー「ヒドラ・ストンパー」に乗り込んで登場します。

キャプテン・カーターが援軍を要請すると「了解、ロジャーズ出撃します」と応答があり、空からヒドラ・ストンパーが登場します。この援軍に喜ぶキャプテン・カーターに対し、「これでひとつ貸しだね」と言いながら、スティーブはあっさりと敵の戦車を叩き潰します。

ペギーの横には映画「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」(2011年) でスティーブの部隊ハウリング・コマンドーズにいたティモシー・“ダム・ダム”・デューガンとバッキーが並んでおり、ディーガンが「彼女、ヒドラ・ストンパーの友達なの?」と尋ねると、バッキーは「私も友達な気がする」と「ホワットイフ」の世界では知り合いではない様子を見せます。

併せてディズニープラスの「マーベル・スタジオ 知られざる秘密」の10話「ペギー・カーター」と11話「アベンジャーズ計画」が追加されており、本作視聴の前に軽く復習するのにもってこいとなっています。

気になる点として、ディズニープラス上で10話「ペギー・カーター」のサムネイルに使われているのは印象的な赤い帽子をかぶったペギーですが、この帽子はMCUの映画で被ったことはありません。ABC制作のドラマ「エージェント・カーター」で着用していたものです。

一方で「知られざる秘密」の中には「エージェント・カーター」のクリップは使用されていませんでした。※「エージェント・カーター」の前日譚として作られた「マーベル・ワンショット ペギー・カーター(アイアンマン3のBlu-rayなどに収録)」の映像は使われています。

マーベル・ワンショット 『エージェント・カーター』

「エージェント・カーター」(や「エージェント・オブ・シールド」)が正史か外伝か問題は相変わらず白黒はっきりしませんが、「ホワットイフ」のカーターとスティーブはどのような活躍をするのでしょうか?

アニメ「What if…?」は 2021年8月11日(水) 16時 よりディズニープラスで配信開始です。

アニメ「What if…?」からキャプテン・カーターのキャラクターポスターが公開

来週水曜日にディズニープラスで配信開始のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のアニメ「What if…?」からキャプテン・ペギー・カーターのキャラクターポスターが公開されました。先日のプロデューサーインタビューによると、キャプテン・カーターは今作の中心人物となるとの事です。

本作の公式概要は以下の通りです。

マーベル・スタジオが贈る初のアニメーション作品。アイアンマンや、キャプテン・アメリカ等、映画シリーズで舞台から降りたヒーローたちに、あの時“起こりえたかもしれない”、想像を超えた驚くべき“もうひとつの”物語。
もしも、アベンジャーズヒーローたちに別の運命が待っていたとしたら…?

アニメ「What if…?」は 2021年8月11日(水) 16時 よりディズニープラスで配信開始です。

アニメ「What if…?」脚本家がキャプテン・カーターの実写化について言及

来週から配信がスタートするMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のアニメ「What if…?」のヘッドライターを務めるA.C.ブラッドリーさんが、海外メディア The Direct とのインタビューの中で、噂になっているキャプテン・カーターの実写化について言及しました。

本作ではヘイリー・アトウェルさん演じるペギー・カーターが超人血清により、キャプテン・カーターとして活躍する事がトレーラーからも判明していますが、現在、このペギーが映画「ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス」に登場するのではないかと噂になっています。

この噂についてブラッドリーさんは以下のように述べました。

「What If…? 」を始めたときは、2018年でした。アニメーションは忍耐のメディアです。だから、5年後の映画にどうつなげるかなんて考えられません。でもケヴィン・ファイギならそうするかもしれません。彼は聡明な人です。もしあの人が宇宙物理学を学びたいと思っていたら、火星探査のリーダーになっていたでしょう。彼はそういう男なんです。

ブラッドリーさんは、自身はそんな先の事は考えずに制作にあたっていた事、そしてケヴィン・ファイギ社長なら考えているかもしれないと明かしました。

続いてブラッドリーさんは、キャプテン・カーターのストーリー作りについて、以下のように語りました。

「キャプテン・カーター」の制作にあたっては、ペギー・カーターを第1話のヒーローにしたいと考えていました。そして私の仕事は、「もし彼女が血清を手に入れたら」ではなく、「どうやってそこにたどり着くか」を見つけることでした。そこに到達するためのキャラクターの瞬間とは?ファースト・アベンジャーを見直すと、ファースト・アベンジャーの一番最初と、今回のパイロット版の一番最初に、ある瞬間があるんです。アースキン博士が、「ブースの中の方が落ち着くでしょう?」と言いますが、私たちのエピソードでは、彼女は「いいえ、部屋の中にいます」と言いました。なぜなら、一人の女性が部屋にとどまることで、私たちは世界を変えることができるからです。1940年代では強力な発言でしたが、2021年には非常に強力な発言になっています。

そこから、ペギーがキャプテン・カーターになるまでの過程を描くことで、第二次世界大戦中に女性がリーダーとなる方法を模索したと言います。

そこから、女性が最初の本物のヒーローになることで、世界はどう変わるのか、どうなるのか、変わらないのかを考えました。女性が最初の真のヒーローになることで、世界はどのように変化し、どのように変化しないのかを考えました。「私はこれを獲得しました。私にはそれができます。私に加わるか、私の邪魔をしないで」と言わなければならないのでしょうか。

最後にブラッドリーさんは、ヘイリー・アトウェルさんを全般的に称賛し、彼女が演じるペギー・カーターが将来的に実写で復活することを希望しました。

私はキャプテン・カーターとヘイリー・アトウェルが大好きです。ヘイリー・アトウェルはファンタスティック・フォーでベン・グリムを演じることができ、正しい選択だと思います。彼女は素晴らしい。だから、彼女がもっとMCUの映画やテレビ番組に出演することを願っています。私が最初に見ることになるでしょうからね。

今作の中心人物とも言えるペギー・カーターはどのような活躍を見せてくれるのでしょうか。

アニメ「What if…?」は 2021年8月11日 よりディズニープラスで配信開始です。

ソース:MCU Writer on Hayley Atwell’s Live-Action Return & Captain Carter’s Cultural Importance (Exclusive)