マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「アントマン&ワスプ:クアントマニア」のファーストトレーラーが公開されました。2分19秒のこのトレーラーからチェックしておくべき気になるポイントをピックアップして、予想や考察、イースターエッグをお届けします。
※これより先は「アントマン&ワスプ:クアントマニア」のネタバレを含んでいる可能性があります。ご覧の際はご注意ください。
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街の人気者
予告の冒頭は街の人気者になったスコット・ラングの様子が流されています。これはリークされていた撮影風景のもの であり、ベンチに座る人物なども一致しています。
また、1作目で登場したグレッグ・ターキントンさん演じるデイルも再登場。スコットが出所後に務め始めたサーティーワンのマネージャーだったデイルですが、スコットの犯罪歴を知ってクビを宣告していました。今回の予告では握手のシーンになっていますが、再雇用でもされたのでしょうか。
そしてお約束のように、アントマンとスパイダーマンを間違われるシーンも含まれています。
©MARVEL,Disney
クアンタム・サテライト
本作ではキャシー・ラングが開発した量子世界用の人工衛星が原因でトラブルが発生するようです。予告ではその場にいたスコット、キャシー、ホープ・ヴァン・ダイン、ジャネット・ヴァン・ダイン、そしてピム博士が量子世界へと引きずり込まれています。
MCU版のキャシーは優れた発明家としての側面も持ち合わせているようです。
量子世界
量子世界はアントマン1作目から登場している世界であり、以前からこの量子世界に都市が形成されている事は映像として表示されていました。
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この都市は征服者カーンの本拠地であるクロノポリスである可能性がありますが、コミックのクロノポリスはクアンタム・レルムではなくリンボ(辺獄界)に存在していました。
そして、ビル・マーレイさんのように人間と変わらない姿の人物や、いわゆる宇宙人のような地球人とは異なるデザインの人型生物、そして獣型のクリーチャーなどこの世界にも様々な生物が存在しているようです。また、コミックのマイクロノーツのような人物たちも登場しています。
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コミックでもマイクロバース、あるいはクアンタム・レルムと呼ばれるこの量子世界には様々な生命が存在しており、多くの国家が形成され、ヒーローやヴィランも存在しています。
ハート・オブ・フォーエバー
予告に登場している都市がクロノポリスだとすれば、カーンが手にしているこの輝く物体はクロノポリスの原動力となっているハート・オブ・フォーエバー(またはフォーエバー・クリスタル)である可能性がありそうです。
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リング
今回の予告はやたらとリング状のものが出現しており、フェーズ4で登場している強力なリング状のアイテムであるテン・リングスやミズ・マーベルのバングルとの関連性をちらつかせます。
また、ドラマ「ロキ」では在り続けるものが神聖時間軸を保護する際の説明にもリングを用いていました。
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さらに別のシーンで見える謎の扉にも多くのリングが装飾されています。これはエターナルズに登場したようなものと似ていますが、そこまで複雑な模様ではなく、同一とは言えなさそうでもあります。
キャシー・ラング
サノスの指パッチンの影響を受けなかったキャシーは5年間順調に成長し、立派に成長しています。映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」では成長したキャシーをエマ・ファーマンさんが演じていましたが、本作ではキャスリン・ニュートンさんが演じています。このキャスト変更には説明がなかったと、エマ・ファーマンさんは語っており 、変更理由については明らかにされていません。
コミックのキャシーはヒーローネームを複数もっており、スタチュア、スティンガーという名で活動しています。一時期的にアントガールとも呼ばれました。本作での呼び名は今のところ不明ですが、コスチュームのカラーリング的にはスティンガーに近いようです。
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征服者カーン
本作のヴィランとして公表されているジョナサン・メジャースさん演じる征服者カーン。「ロキ」の在り続ける者の変異体であるカーンはコミックに基づいたアーマー姿になっています。また、引きのシーンで見えるカーンはライティングの影響でコミック版のブルーの顔にも見えるようになっています。
カーンは「家に返してやろう。時間も与えよう。手を貸すなら」と語っており、アントマンに取引を持ちかけています。D23で公開された予告では、カーンは盗まれたものをアントマンに盗み返してくるように取引を持ちかけており、カーンから何かを盗める程の人物がいるとすれば、もう一人登場するとされているヴィランのM.O.D.O.K.や、未来のカーンの変異体であるイモータスなどが考えられそうです。カーンがそれ程までに取り返したいものとはやはりハート・オブ・フォーエバーなのでしょうか?
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新しいロゴ
最後にリニューアルされた新しいロゴが表示されて予告が終了します。
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そして原題が「クアントゥマニア」と認識しつつも邦題は「クアントマニア」に改題となってしまいました。
MCUはこの先に「アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ」を控えているため、カーンを完全に倒せる可能性はほとんどありませんが、「クアントマニア」のカーンとアベンジャーズ新作のカーンが同一体とは限らないため、「クアントマニア」の間になんとかして一度倒してしまう事も考えられそうです。
カーンの強みは何体でも存在する事ですから、「ザ・カーン・ダイナスティ」だけで何度もそれを描くか、「クアントマニア」や「ロキ」シーズン2に分けて描いていく事も考えられます。
そして、カーンの言う通り、スコットたちは家に帰してもらえるのでしょうか?閉じ込められるエンドは前作「アントマン&ワスプ」でもやっているため、もう一度アントマンファミリー全体でやるのもありですがインパクトは低くなりそうです。
コミックのキャシーがスコットの死をきっかけにケイト・ビショップと合流しヤングアベンジャーズに加入した事を考えると、アントマンの退場も結末の候補のひとつに入っているかもしれません。
映画「アントマン&ワスプ:クアントマニア」は 2023年2月17日 公開予定です。