マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」より、アイアンハート/リリ・ウィリアムズのアーマー制作シーンの公式クリップが公開されました。
1分間の動画のラストにはリリがリパルサーブラストの試射をして吹き飛ぶ、トニー・スタークへのリスペクト映像も含まれています。
映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」は 2022年11月11日 公開予定です。
マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」のシーズン1がフィナーレをむかえ、多くのファンがその時系列に混乱しています。ドラマの配信が始まる直前の監督インタビューでは映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」の後である事が分かっていました。
「シーハルク」のシーズンフィナーレである9話の中で、インテリジェンシアのメンバーは「レディ・ソー」の批判をしています。この呼名がジェーン・フォスターの怒りを買うのが確実である事は置いておいて、9話の時点で映画「ソー:ラブ&サンダー」よりも後である事が確定します。
一方で公式時系列順だと、「ムーンナイト」、「シーハルク」、「ミズ・マーベル」、「ラブ&サンダー」という順番になっています。
ドラマにしろ映画にしろ、ひとつの作品の中で数日間、あるいは数週間、数ヶ月、場合によっては数年から数百年と時間をスキップする事はよくある事で、「シーハルク」も1話の時点では「ムーンナイト」後、「ミズ・マーベル」の前でありながら、9話の時点では「ラブ&サンダー」の後になったと考えるのが適切なようです。
「シーハルク」シーズン1を分解して考えると、「ミズ・マーベル」の1話では「シーハルク」に登場したタイアニアやミスター・イモータルなどが紹介されています。この事から「シーハルク」1話から6話までは「ミズ・マーベル」1話よりも以前であると考えられます。
また、「ミズ・マーベル」2話では祝祭イードが開催されており、2025年のイードは3月と6月に設定されていることから、少なくとも「ミズ・マーベル」の1話2話はそのあたりであると考えられます。
「ラブ&サンダー」の時系列は公式に詳細が明かされていませんが、「ミズ・マーベル」の後に配置されている事を考慮して2025年の夏秋ごろと考えるのが妥当なところでしょうか。それ以降である可能性もありますが、「シーハルク」シーズン1が「ラブ&サンダー」の前後を含んでいる以上、現時点で2026年以降と考えるのは疑問の余地がありそうです。
そして「シーハルク」の7話からは年間最優秀女性弁護士にノミネートされたという話が出てきます。ニッキのスマホには「FEMALE LAWYER OF THE YEAR」と表示されており、西暦までは表示されていませんし、実在の賞でもありません。しかし年間賞、オブ・ザ・イヤーといった類のものは往々にして年末に開催されるものである事も推測出来ます。これらの事から「シーハルク」7話から9話は2025年の年末近くであると考えられそうです。
公式にエピソードごとの時系列が明かされる可能性は低いと思われますが、ざっくりまとめると以下のようになりそうです。
ジェーン・フォスターがマイティ・ソーになった期間が極めて短いにも関わらず、その事をインテリジェンシアのメンバーが知っていた事自体は、「ラブ&サンダー」のラストでニューアスガルドに像が建てられた事と、ニューアスガルドが人気観光地になっていることから、世界中に知れ渡っていると推測出来ます。
MCUは全てがつながっているため時系列は気になる所ですが、ディズニープラスの公式タイムラインでは詳細までがわかりません。「シーハルク」の脚本家ジェシカ・ガオさんはマーベル・スタジオが時系列を整理するタイムキーパーを雇っている事を明かしているため、今後公式の詳細時系列が公開される事に期待です。
ドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」シーズン1はディズニープラスで配信中です。
マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のスペシャルドラマ「ウェアウルフ・バイ・ナイト」の主演を務めたガエル・ガルシア・ベルナルさんが、Marvel.com とのインタビューの中で、ウェアウルフ・バイ・ナイトが数百年にわたって生きていると語りました。
ジャック・ラッセルを演じるにあたってどのような準備をしたか質問されたガエル・ガルシア・ベルナルさんは「ウェアウルフ・バイ・ナイトは何年も何年も生きてきました。ジャック・ラッセルはもしかしたら、この200年、300年、400年の間、生きていたかもしれないのです。このようなキャラクターや、長い年月を生きてきた人物は、平凡な日常に対してどのような反応を示すのでしょうか?会話はどのように交わされるのだろうか?などなど。そして、このようなキャラクターには、さまざまな方向に踏み込んだり、さまざまなことを試したりする可能性が大いにあるのです。そうやって、作品を作り上げ、まとめていきました。」と述べました。
「そして同時に、ちょっとしたコンセプトを確立して、それを試してみるんです。そして、時にはそれがうまくいくこともあれば、そうでないこともある。時にはうまくいかないこともある。そして、それを修正する。これはプロセスだと思います。」と試行錯誤を繰り返した事を明かしました。
さらに、テッド(マンシング)との関係について質問されると「そうですね。彼らの関係の多くのことは、ネタバレになるので言えません。そして将来的な可能性を考えても、ネタバレしてしまいます。だから、その話はやめましょう。」と今後のネタバレになる事を理由に質問を打ち切りました。
本作ではマーベルに存在するモンスターという新たな側面に着手しましたが、主人公ジャック・ラッセルやその友人として登場したテッドについて、その過去はほとんど描かれませんでした。
コミックではムーンナイトと関連が深いキャラクターであり、MCUでウェアウルフ・バイ・ナイトの再登場の場として相性が良さそうなのはムーンナイトやドクター・ストレンジやブレイドといった作品になりますが、ジャックとテッドが今後どこに現れるか、要注目となりそうです。
「マーベルスタジオ スペシャル・プレゼンテーション: ウェアウルフ・バイ・ナイト」はディズニープラスで配信中です。
ソース:公式
マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」の最終予告「Beginning」がYoutubeの公式チャンネルで公開されました。その動画の中には、前回のエピソードでもからかわれたレッドハルクらしきキャラクターが映っていると話題になっています。
動画の25秒あたり、ハルクとアボミネーションが殴り合いをしているシーンで、画面右から入り込んでくる謎のキャラクター。
©MARVEL,Disney
1秒にも満たないカットになっており、謎のキャラクターの全身を見る事は出来ませんが、赤黒い腕、黒いアームバンド、白いズボンの人物が映っており、このキャラクターは二人の争いに割り込もうとしているようでもあります。
このキャラクターがレッドハルクなのか、あるいはタイタニアやレッキングクルーなど本作のヴィランのパワーアップバージョンなのか、明日の最終回で判明する事になりそうです。
ドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第9話は 2022年10月13日 配信予定です。
マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」シーズン1の9話の公式予告動画が公開されました。その動画ではこれまでのエピソードにはなかったハルクのシーンが含まれており、今週配信予定の最終話でハルクが再登場する事を示唆しています。
“Is next episode the finale?”
— Marvel Studios (@MarvelStudios) October 9, 2022
Don’t miss the season finale of Marvel Studios’ #SheHulk: Attorney at Law, streaming Thursday on @DisneyPlus. pic.twitter.com/3SObLbJD6e
動画の中では宇宙船のテーブルに脚を投げ出すハルクの姿を確認する事ができ、過去8つのエピソードにはなかったシーンとして、9話での再登場を示唆しているようです。
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さらに別の予告ではハルクとアボミネーションの戦闘シーンが含まれており、アボミネーションを演じるティム・ロスさんが「彼(マーク・ラファロ)と撮影中何度もやり取りした」と話していた事と、これまでにハルクとアボミネーションのシーンがなかった事の謎も解消されました。
#shehulkattorneyatlaw EP 9 Teaser “Hulk Vs Abomination”#shehulk #hulk #abomination pic.twitter.com/IzjdrgeLAP
— Cryptic HD QUALITY (@Cryptic4KQual) October 10, 2022
アボミネーションに変身するという事はエミルの仮釈放措置が白紙化されてしまうわけですが、ハルクキングがシーハルクの血を手に入れた事と関係しているのでしょうか?
また、投稿には「次回でフィナーレ?」とあり、シーズン・フィナーレを見逃さないで、と次のエピソードがシリーズのフィナーレではなく、シーズンのフィナーレである事を示しています。
過去にドラマ「ムーンナイト」の最終回予告ではシーズン・フィナーレと投稿したものをシリーズ・フィナーレに訂正した事がありました。今回もこれから訂正される可能性はありますが、「シーハルク」は撮影中の段階からシーズン1として設定されていた事や、監督が「シーズン2はよりエキサイティングなものにしたい」とコメントするなど、多くのファンはさらなるエピソードに期待しています。
ドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第9話は 2022年10月13日 配信予定です。
2022年11月11日公開予定のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」。本作に登場することが判明しているキャラクターと、登場が噂されているキャラクターについて簡単なプロフィールや噂話の内容を交えつつご紹介。内容は記事執筆時点(2022年10月10日)での状態となります。
トレーラー登場済
レティーシャ・ライトさん演じるワカンダの王女シュリ。一時期はリキャストされるのではとの報道もありましたが、無事に継続する事になったようです。第1位の王位継承権を持ち、コミックでもブラックパンサーとして活動した事があるため、新たなブラックパンサーの最有力候補の一人。
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トレーラー登場済
ダナイ・グリラさん演じるドーラ・ミラージュ隊長オコエ。本作ではオコエがLGBTQ+として恋愛模様が描かれるとの報道もありましたが果たして。新ブラックパンサーとして実力や経験などは相応しそうですが、キャラクターの信念や性格上、候補としては弱め。
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トレーラー登場済
ルピタ・ニョンゴさん演じるティ・チャラの元カノであるナキアも再登場。かつてはドーラ・ミラージュの隊員でもあり前作時点ではワカンダのスパイ部隊「ウォー・ドッグ」の一員として世界各国で活動していました。ティ・チャラとの関係性を考えると、ブラックパンサーになる可能性も?
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トレーラー登場済
ウィンストン・デュークさん演じるジャバリ族リーダーのエムバク。ワカンダ王家との確執から王位を狙っていたものの和解し、サノスとの戦いにはアベンジャーズたちと共闘しました。コミックではがっつりヴィランのエムバクですが、MCU版なら王位継承も有り得そう?
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トレーラー登場済
アンジェラ・バセットさん演じるラモンダ女王。トレーラーを見る限り、亡くなったティ・チャラに代わり暫定的に指揮を執っている様子。インタビューによれば今回は戦闘シーンもあるとか。
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トレーラー登場済
フローレンス・カサンバさん演じるドーラ・ミラージュのアヨ。オコエの右腕でもあるアヨは、ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」にも登場し、バッキーに引けを取らない戦闘力を見せました。
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トレーラー登場済
マーティン・フリーマンさん演じるCIA捜査官エヴェレット・ロス。前作はキルモンガー絡みでティ・チャラたちと遭遇しましたが、今回はどういった経緯でワカンダに登場するのか注目のポイント。ドラマ「シーハルク」でヴィブラニウムの流出が止まっていない事を考えると何者かがユリシーズ・クロウに代わって横流しを再開しており、ロスと因縁があるとすれば元部下でもあるシャロン・カーターまたの名をパワーブローカーでも追っているのでしょうか?
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本人否定
ダニエル・カルーヤさん演じるボーダー族のリーダー、ウカビ。前作でキルモンガーに触発され、ティ・チャラたちと敵対し、現在は投獄中と見られています。ウカビのその後が気になる所ですが、ダニエル・カルーヤさんは出演を否定しています。
from「ブラックパンサー」©MARVEL,Disney
トレーラー登場済
ミカエラ・コールさん演じるアネカ。約1年前にコールさんのキャスティングに関する噂が報じられました。
コミックのアネカはドーラ・ミラージュの元隊長で、現在はミッドナイト・エンジェルズとして影からワカンダを守る存在。コミックではアヨと恋人関係であり、インタビューによると本作でもそれが描かれるようです。
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トレーラー登場済
ドミニク・ソーンさん演じるアイアンハート/リリ・ウィリアムズ。マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が明かしていたように、ドラマ「アイアンハート」の前に本作でデビューする事に。おもちゃやロケ写真から既に複数のアーマーがリークされています。
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トレーラー登場済
テノッチ・ウエルタさん演じるネイモア・ザ・サブマリナー。長らく噂になっていたキャラクターですが、コミックでのアトランティスの王からタロカンの王へと変更になっている様子。アトランティスは映画「アイアンマン2」でもイースターエッグとして登場していましたが、マヤ文明を起源とする水没都市タロカンに変更されたことで、イースターエッグが伏線として芽吹く事はありませんでした。
目下のヴィランのようにトレーラーでは紹介されていますが、マーベル初のミュータントであるネイモアはX-MENやアベンジャーズと戦ったり、チームに参加したりというアンチヒーロー的キャラクター。
今回の衝突が和解に至れば、今後は協力してくれるかもしれません。
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トレーラー登場済
メイベル・カデナさん演じるネイモラ。これも約1年前に報道された噂がトレーラーで確認されました。MCU版のカナ表記がどうなるかは不明です。コミック版、アルファベットではNamora(Aquaria Nautica Neptunia)。
ネイモラことアクアリア・ノーティカ・ネプテューニアはいとこのネイモアに敬意を評して人々からネイモラと呼ばれ、ジミー・ウーがリーダーを務めるエージェント・オブ・アトラスのオリジナルメンバーの一人でした(英語wiki)。トレーラーの感じではネイモアと共にワカンダに敵対するようです。
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トレーラー登場済
アレックス・リヴィナリさん演じるタロカンの戦士アットゥマ(Attuma)。こちらもMCU版のカナ表記は不明(アトゥマ、アツマ、アッツマなど)。コミックのアットゥマはネイモアとは敵対関係であり、アトランティスの王座を狙っていました。
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噂レベル
ネイモアと同時期からずっと噂されているマーベルを代表するヴィランのひとりドクター・ドゥーム。
コミックのワカンダはネイモア率いるアトランティスとドクター・ドゥーム率いるラトヴェリアとよく戦争している事が起因しています。
実際に登場するとの話もありましたが、報道から時間が経過しているため、計画が維持されているかどうかは確認されていません。映画「ファンタスティック・フォー」の公開日も正式に決まったため、本作で少しだけ登場することはあるかもしれません。
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噂レベル
前作に登場したマイケル・B・ジョーダンさん演じるキルモンガー。本当に死んだのか疑うファンも多く、こちらも再登場の噂は絶えません。ジョーダンさん本人は再演の可能性について閉ざしているわけではないようです。
ワカンダの医療技術で生命を取り留めているか、亡くなっていても「祖先の平原」にてキルモンガーが登場する可能性は十分にあります。
from「ブラックパンサー」©MARVEL,Disney
関係者によるネタバレ
ジュリア・ルイス=ドレイファスさん演じるコンテッサ・ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ、通称ヴァルが本作に登場する可能性があります。
約1年前にジュリア・ルイス=ドレイファスさんのメイクアップアーティストがSNSに投稿した内容から発覚しました。
もちろんこの時点での脚本が公開版で維持されているかどうかはわかりませんが、映画「ブラックウィドウ」、ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」以降姿を現していないヴァルが映画「サンダーボルツ」の前にまた登場する事は有り得る話です。
しかし、「サンダーボルツ」の公開されたコンセプトアートに「ブラックパンサー」関連のキャラクターはおらず、本作でアートにいなかった誰かをスカウトする可能性もあります。また、スカウトではなく、「サンダーボルツ」に向けて何らかの任務が始まっている可能性もあるかもしれません。
from「ブラックウィドウ」©MARVEL,Disney
本人談/噂レベル
アンソニー・マッキーさん演じるキャプテン・アメリカ/サム・ウィルソン。
アンソニー・マッキーさんは「ワカンダフォーエバー」の撮影現場にいた事明かしており、「私は出演していません」と語っています。もちろん何のためにいたのかという疑問がわくところです。
サムのキャプテン・アメリカのスーツは「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」で登場したワカンダ製のスーツであり、「キャプテン・アメリカ:ニューワールド・オーダー」に向けて修理やアップグレードをしにワカンダに訪れている事はあるかもしれません。そういった何らかの短いカメオで登場するのではないかと考えられています。
©MARVEL,Disney
噂レベル
本作でティ・チャラの息子が紹介されると過去に報じられました。
コミックではティ・チャラとX-MENのストーム/オロロ・マンローが結婚していた時期があり、二人の間にアザリという息子がいます。
しかしX-MENが登場していない以上、そのまま適応する事は難しく、ナキアが密かに産んでいた等に変える必要はありそうです。
以上、キャラクターと噂の紹介でした。
本作ではティ・チャラに代わって誰がブラックパンサーになるかがファンの争点になっています。
2ndトレーラーで表示されたブラックパンサーの姿は肩幅が小さめで女性らしいシルエットになっています。そして額と目の周りのメイク(?)は前作のシュリとほぼ一致しています。
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しかしトレーラーでこういった分かりやすい答えが提示される事を疑わしいとするファンも少なくありません。トレーラーがフェイクである可能性や、複数のブラックパンサーが登場する説なども提唱されています。
映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」は 2022年11月11日 公開予定です。
マーベル・スタジオ制作のドラマ「ウェアウルフ・バイ・ナイト」のマイケル・ジアッキーノ監督がファンタスティック・フェス2022(Youtubeより)にオンライン参加し、Q&Aにて本作のエンディングについて、「彼らの世界のダイナミズムの変化を表している」と解説しました。
監督は物語のラストでモノクロからカラーに変化した事について、「それは彼らの世界のダイナミズムの変化を表しているからです。エルサが新しい主導者になり、今まで存在しなかった世界に光をもたらしているように感じました。」と述べました。
そしてジアッキーノ監督は、このスペシャルを通してエルサが学んだ教訓を説明し、すべてのものには層と深さがあると言及しました。
それ以前は、彼女の父親は鉄拳で物事を動かし、「お前はモンスターか?では死ね」というような男でした。その中間がなかったんです。エルサにとっての教訓は、私たちが学びたいこと、世界が学びたいこと、それは「誰もがひとつのものではない」ということだと思います。すべてのものには層があり、深みがあるということです。そして、人間には共感する価値がある。つまり、私にとっては、「今はまったく新しい世界なんだ」ということなのです。「この後どうなるか見てみよう」ということだったんです。
また、監督は本作のキャラクターのヴィジュアルについても、CGやマスクで完全な狼の顔にしなかった事について次のように言及しました。
私が「狼男」のような映画を好きな理由のひとつは、俳優の顔が見えること、そして目が見えることです。たくさんのものに埋もれることなく、ただの狼になることもない。人間らしさを残したままです。特に私にとっては、「私たちがモンスターと呼んでいるものの裏には、人間がいるんだ」ということを伝えることがとても重要だったと思います。感情を持ち、非常に困難な問題に対処している人間なんだと言うことが特に重要でした。
そしてウェアウルフ・バイ・ナイトやマンシングといったキャラクターについて「このモンスターたちは誰もモンスターになりたいとは思っていません。誰一人として望んでいないのです。そして、彼らは皆、基本的には、助けを必要としている人たちです。そして、それが彼らの正体であり、世界は常に彼らに敵対しているように感じるのです。だから、世間から怪物扱いされても、自分自身はそうでないと分かっている状況にいることが、どんなことなのか想像できるはずです。」とコメントしました。
これまでにユリシーズ・ブラッドストーンや他のハンターたちがやってきたような、問答無用でモンスターを狩る世界が終わり、エルサが人間とモンスターの世界の橋渡し役を担う事が示されているようです。
ただしカラーになったことの欠点として、レーティングの維持が難しくなる可能性があります。本作には人体欠損などの表現が含まれていましたが、モノクロ作品という事もあって血液は赤ではなく黒で表現され、結果的に日本では15+のレートに留まっていました。
「ウェアウルフ・バイ・ナイト」が今後もこのレーティングを維持したいとすれば、彼らの戦闘シーンは今回よりもマイルドに調整される可能性があります。
「マーベルスタジオ スペシャル・プレゼンテーション: ウェアウルフ・バイ・ナイト」はディズニープラスで配信中です。
マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ムーンナイト」の主人公ムーンナイト/マーク・スペクター他を演じた俳優のオスカー・アイザックさんが、ニューヨーク・コミコン2022のパネル内でムーンナイトが戻ってくる事を予告しました。
海外メディア Popverse によると、「ムーンナイト」シーズン2の可能性について質問されたオスカー・アイザックさんは「シーズン2を視野に入れているのかですって?私が言えるのは、ムーンナイトというシステムについて聞かされたのは、これが最後ではないということだけです。」とまだ続きがある事を明かしました。
また、「ムーンナイト」シーズン1の脚本を担当したジェレミー・スレーターさんは海外メディア Inverse とのインタビューで、「すべてはより大きな善のためにあります。しかし、ムーンナイトは友人になるのでしょうか?敵なのか?これらはすべて、誰が引き継ぐにしても本当にエキサイティングな問題だと思います。次のムーンナイトの物語を語る人が誰であれ、それが私であれ、他の誰かであれ、それはエキサイティングな約束事です。この男の物語は絶対に終わっていません。」と語っています。
オスカー・アイザックさんは「ムーンナイト」シーズン1の配信が終わった後、今年の夏にモハメド・ディアブ監督とエジプトのカイロにいた可能性が指摘されています。
「ムーンナイト」は1シーズン限りのリミテッドシリーズとして配信されましたが、オスカー・アイザックさんは「また演じたい」、「ミッドナイト・サンズのチームに入りたい」、と語る一方で、次の契約は結んでいないとも語っていました。
そして、ディズニープラスインドがシーズン2をほのめかした事が話題になった他、モハメド・ディアブ監督は「シーズン2よりも映画化に興味がある」とコメントするなどしており、今回のコミコンのインタビューと合わせて、やはりムーンナイトの次の物語が計画中なのは間違いないと考えられます。
それがドラマ「ムーンナイト」シーズン2になるのか、映画「ムーンナイト」になるのか、それともアベンジャーズ映画や別の映画、ドラマへの出演になるのかは、今後のお楽しみという事になりそうです。
ドラマ「ムーンナイト」シーズン1はディズニープラスで配信中です。
2022年10月7日配信のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「マーベルスタジオ スペシャル・プレゼンテーション: ウェアウルフ・バイ・ナイト」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想、考察などをご紹介。
※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。
2017年公開の「ドクター・ストレンジ」から採用されているおなじみのオープニングロゴ。このテーマ曲を作曲したのがマイケル・ジアッキーノさんで、「ウェアウルフ・バイ・ナイト」の監督と楽曲も担当しています。
今回は映像と音楽が本作の世界観にあわせてホラー風味にアレンジされています。
冒頭の壁画の中には、映画「ソー:ラブ&サンダー」に登場した神殺しのゴアのコミック版を模した絵が描かれています。
ゴアはコミックとMCUでデザインが異なるため、この壁画が「ラブ&サンダー」と実際につながるものなのかは不明です。
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本作のキーアイテムであるブラッドストーン。コミックではブラッドジェムとして登場します。インフィニティ・ストーンもコミックではインフィニティ・ジェムであり、宝石から石に変更された意図は明かされていません。
コミックのブラッドジェムは宇宙からの飛来物で、巨大なブラッドジェムであるヘルファイア・ヘリックスが1万年以上前に地球に現れることになりました。ヘリックスは知性を持っており、地球を支配するためにユリシーズを従者として選び支配し、他部族を虐殺していきました。
コミックのユリシーズはその後なんとか抵抗し、ジェムを破壊するも破片の一部が胸に埋め込まれ、ほかは散り散りとなりました。そしてユリシーズは復讐と後始末のため、ヘリックスの下僕だったユルクシールを追うモンスターハンターになり、1万年以上旅を続けた後、1959年のアベンジャーズにも参加しています。現代になり、ヘリックスの下僕にブラッドジェムを剥がされたユリシーズでしたが、残された時間で再構築されたヘリックスを破壊し、復讐を遂げて死亡しました。
MCU版では「ブラッドストーンは世代を超えて受け継がれてきた」と説明されており、ユリシーズより以前の代から受け継がれてきた物であることがほのめかされています。ただし、長命だったとも説明されており、コミックのように1万年以上生きてきたかは不明ですが、ある程度の長命を手に入れていたようです。
なお、Heavy Spoilersによると、 オープニングクレジットに書かれているラテン語の大まかな翻訳では、「今年最後の満月、流血の終わりに。」となり、ユリシーズ・ブラッドストーンを殺したのはジャックだと示唆しているとの事です。また、作中でヴェルッサが「ブラッドストーンはこの世にひとつ」と説明していますが、ブラッドストーンが複数あることもラテン語で書かれているようです。
作中でブラッドストーンはモンスターの正体を暴く力がある事と、ある程度の長命を得る効果がある事がわかります。
コミック版ではパワー、スピード、反射神経、耐久度などを強化する他、ESPやヒーリングファクターを所持者に与えています。また、精神攻撃に対する免疫や、吸血鬼感染を防ぐなどの効果も含まれます。
ブラッドストーンの新たな所有者、そしてモンスターハンターの指導者を決めるために、モンスターを放ち、ハンターたちを投入して殺し合う、ビデオゲームでいう所のPvPvE形式のサバイバルゲームが開催されます。
殺し合いをしてしまっては指導される側のハンターがいなくなるわけですが、あまり深く考えないほうがいいのかもしれません。
エルサはコミックでもユリシーズの娘ですが、母親の名前はエリーズ(またはエリス)でした。MCU版は母が登場せず、継母(stepmother)のヴェルッサというオリジナルキャラクターが登場しています。
コミックでも父の跡をついでモンスターハンター業をしていますが、口がやや下品で伏せ字になる事が多いです。MCU版では普通の現代女子といった所でしょうか。
後述のウェアウルフ・バイ・ナイトとマンシングが原作コミックに忠実なデザインであるのに対して、エルサはかなり変更されています。デザインの変更自体はMCUではよくある事で、アイアンマンも原作コミックとは異なりますが、エルサの場合はジェシカ・ジョーンズに激似になってしまいました。
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画像上段がコミックのエルサ、下段左がMCUのエルサ、下段右がNetflixのジェシカ・ジョーンズです。
エルサは今後の物語でブラッドストーンの影響でヴィジュアルに変化が出てくるのでしょうか?
ジェシカ・ジョーンズはデアデビルに続いてMCUへの再帰が期待されており、今後この二人の差別化がどのようになっていくかは注目です。
本作の主人公であるウェアウルフのジャック・ラッセル。MCU版では彼が何故狼男なのか、といった事には言及されませんでした。
コミックのジャック・ラッセルは18歳の時に満月を見て狼男に変身してしまう身体になりました。これはジャックの一族にかけられた呪いが原因になっています。
1795年、祖先のグリゴリー・ラッソフがドラキュラの手下の狼女に噛まれ、狼人間の呪いを受けました。そして時を経て1950年代、グリゴリーの子孫グレゴリーがダークホールドに書かれていた狼人間誕生の秘密を見たときに、それが引き金となって子孫が狼人間となる呪いが発動しました。
作中での「家族は何をしてもつきまとってくる」というのはコミックのような一族にかけられた呪いを示唆している可能性がありますが、本作で詳細に説明される事はありませんでした。
ジャックと同じく月をパワーソースにするムーンナイトはもともとコミック「ウェアウルフ・バイ・ナイト」に初登場したキャラクターで、その後ムーンナイトのソロコミックシリーズが作成されています。最初は戦いあった二人ですが、最近のコミックではミッドナイト・サンズとして他次元から来たゾンビたちを相手に共闘もしました。
テッドことセオドア・”テッド”・サリスはマンシングと呼ばれる異形のモンスターヒーロー。こちらも本作ではオリジンについて描かれませんでした。
コミックではマンシング/テッドが人間だった頃、彼は米軍で超人血清に関わる研究に従事していた化学者でした。血清の運搬中にA.I.M.の襲撃にあったテッドは、血清を渡さないためにやむなく自分に注射しました。その際自動車事故を起こし、車ごと沼にダイブすると血清の効果で沼地と同化し、異形の存在マンシングへと姿を変えました。その能力は超人血清の特徴でもある超怪力、超防御力などの他、化学物質の分泌と耐性、さらに恐怖を感じ取り吸い取る事が可能になっています。
最近のコミックではこの研究がスティーブ・ロジャースのウェポンI計画から始まり、ウルヴァリンの誕生となったウェポンX計画の途中に位置する、ウェポンIV計画であった事も描かれました。
アベンジャーズやS.H.I.E.L.D.、ミッドナイト・サンズのメンバーとして活動したこともあるマンシングはコミック内ではマルチバースのゲートの門番を務めており、MCUでもマルチバースが本格的に描かれている最中で、映画「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」などで鍵を握る可能性があります。
また、映画「マイティ・ソー/バトルロイヤル」の予告ではマンシングのチャンピオン像が闘技場に登場しています。マンシングが登場する予定がなく仕込まれたイースターエッグなのか、それともマンシングがサカールに実際にいたのか、今後の物語で何かが判明するかもしれません。
ちなみにドラマ「エージェント・オブ・シールド」のシーズン1、第20話「任務と悪意」の冒頭ではコビー・スマルダーズさん演じるマリア・ヒルがマンシングについて言及していました。
本作ではさらっとではありますが、ノスフェラトゥのヴァンパイア、サスカッチ、ウェンディゴなどが登場しています。ヴァンパイアに関しては映画「ブレイド」で詳しく描かれることになると思いますが、その他のモンスターも今後登場してくるかもしれません。
エルサとジャックが入った墓室ではエルサのおばであるフランシスの墓がありましたが、これはコミックにいないキャラクターです。「Mika Brandonen Kleyla」のお墓はアートディレクターの Brandon Kleyla からのものであり、他のお墓もアート部門のメンバーになっているようで、コミックのキャラが人知れず死んだことになっている、という事はなく安心です。
1930年~40年代のホラー映画にインスパイアされていると監督が語る本作はモノクロベースで描かれている他、当時のフィルム映画には必須だったシガレットバーンズなども盛り込まれています。
©MARVEL,Disney
当時の映画は複数のフィルムから作られており、フィルム交換の目印としてタバコで焼印を入れていたといいます。現代の映像作品には全く必要でないものですが、古典作品ぽい映像に仕上げるために導入されています。
古典要素をふんだんに取り入れた本作ですが、「ウェアウルフ・バイ・ナイト」はディズニープラスの公式タイムラインによると、「ソー:ラブ&サンダー」よりも後に配置されており、時系列的には2025年にあたると考えられます。
「マーベルスタジオ スペシャル・プレゼンテーション: ウェアウルフ・バイ・ナイト」はディズニープラスで配信中です。
昨日配信がスタートした「マーベルスタジオ スペシャル・プレゼンテーション: ウェアウルフ・バイ・ナイト」の監督と音楽を担当したマイケル・ジアッキーノさんが、自身のTwitterで本作のサウンドトラックを紹介しています。
「スパイダーマン:ホームカミング」、「ファー・フロム・ホーム」、「ノー・ウェイ・ホーム」や「ソー:ラブ&サンダー」の楽曲も担当しているジアッキーノさんは、Twitterで「明かりを消して大音量で再生してください!」とサウンドトラックを案内しています。
Tonight at midnight you can listen to the soundtrack for #WerewolfByNight so turn out the lights and play it loud!https://t.co/KxD3KGLJ9h pic.twitter.com/iUZtkMwYwe
— Michael Giacchino (@m_giacchino) October 7, 2022
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スペシャルドラマ「ウェアウルフ・バイ・ナイト」はディズニープラスで配信中です。