映画「アイアンマン」(2008年)よりマーク3の未使用コンセプトアートが公開

マーベル・スタジオが制作するMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の最初の映画作品「アイアンマン」(2008年)より、公開10年以上を経て、この1作目のメインアーマーとなったマーク3のコンセプトアートが公開されました。アートは2006年にフィル・サンダースさんが制作したもので、実際の映画では異なるバージョンが採用されました。

サンダースさんは「アイアンマン・スーツの最初のスケッチ。コミックに登場する赤と金のオリジナルスーツの雰囲気を再現し、厚い装甲を持つ「ブルーザー」のようなルックスを目指した。ベラムにプリズマカラーペンシルで描き、Photoshopで着色。ここまで来たか!」とコメントを添えて自身のInstagramを更新。

映画に登場したマーク3よりもがっしりとした体型のデザイン案があった事が明かされました。

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映画「アイアンマン」、初期プロットではヴィランはアイアンモンガーではなくマンダリンだった

2008年公開のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「アイアンマン」の初期プロットにヴィランとしてマンダリンの存在があった事が先日米国にて発売された裏話満載の公式本「The Story of Marvel Studios: The Making of the Marvel Cinematic Universe」にて明かされました。この書籍に掲載されたプロデューサーのジェレミー・ラッチャム氏のコメントによると、脚本はマンダリンをメインヴィランとして書かれていたとの事です。

ラッチャム氏によると、MCUの第1作目となる「アイアンマン」はマンダリンが悪役として登場し、その邪悪な計画としてスターク・インダストリーズの地下にトンネルを掘ってトニーの秘密を盗むことだったと明かしています。

しかし脚本がひどかったため、制作チームはマンダリンを活躍させる方法を見つけるのに苦労したそうです。また、この悪役は、まだキャスティングされていない唯一の役であり、予算も非常に限られていました。マンダリンを演じる俳優を探し、実際に良いストーリーを与えることは大変なことでした。

「これまでマンダリンと呼ばれていたキャラクターは、ずっと悪役で、脚本も良くありませんでした」とラッチャム氏。「ブリッジズ、グウィネス、ハッピー役のジョン、コールソン役のクラーク・グレッグ、ロバート、アブ(サイード・バドレイア)など、全員をキャスティングしました。しかし、マンダリンのキャストは決まっていませんでした。この作品とハルクで集めた資金を使っても、資金を補充してさらに映画を作ることができるように、残りの資金を使わなければなりませんでした」と彼は続けました。

最終的には、マンダリンを映画から完全にカットすることが提案されたと言います。そうすれば資金を節約でき、新鮮な脚本の方向性を示すことができますが、確固たるバックアッププランはありませんでした。そこで、ジョン・ファヴロー監督が、この映画を救う提案をしました。

ファヴロー監督は、ケヴィン・ファイギ氏をはじめとするクリエイティブ・チームに、「ジェフ・ブリッジスをヴィランにしてはどうか。彼がスーツを着て、トニーに嫉妬することで、マンダリンはいらないのでは?」と問いかけました。

ラッチャム氏は、「あの映画は、期待されていなかったし、会社組織もなかったので、自分たちの力だけで映画を作っていたのです。これらの教訓は、スタジオ全体を支える教訓となりました。あの映画は火の中で作られたもので、マーベル・スタジオの核となる心が生まれた場所なのです」。

結果的にファヴロー監督のこの提案が採用され、そして見事に「アイアンマン」がヒットしたおかげで今日のMCUへと繋がっています。

そして「アイアンマン」で見送られたマンダリンは「アイアンマン3」で登場するも偽物であり、更に長い年月をあけて2021年公開の「シャン・チー/テン・リングスの伝説」にてようやく本物のマンダリンがMCUに登場する事となりました。

ソース:Iron Man Was Nearly Ruined by Its Original Villain Plans

映画「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」脚本家が巨大ロボ登場の予定があった事を明かす

2011年公開の映画「キャプテン・アメリカ/ ザ・ファースト・アベンジャー」の共同脚本家であるクリストファー・マルクスさんが、同作で巨大なヒドラ・ロボと戦うシーンがあったこと海外メディア Yahoo! Entertainment とのインタビューの中で明かしました。

マルクスさんはインタビューの中でその制作されなかったシーンについて、「第3幕の大部分は、キャップがこのロボットと戦っていました」と述べました。ロボットの名前は「パンツァーマックス」で、キャプテン・アメリカの宿敵「レッド・スカル」の支配下に置かれていたはずだとしています。マルクスさんは制作されなかった理由について、「最終的には、予算と時間の問題だったと思います。そんなに時間をかけるわけにはいかないと思っていました。」と説明しました。

H.Y.D.R.A.のPanzer Maxは、マーベルコミックでの登場回数が非常に少なく、2009年のハウリングコマンドーズを中心としたコミックに1回だけ登場しているとの事。この一回限りのストーリーでは、第二次世界大戦中のチームがユーゴスラビアに落とされ、ヒドラのボスであるバロン・ストラッカーが作ったロボットを相手にすることになりました。

©MARVEL

実際に上映された映画は2時間6分であり、ここにロボットのシーンが加わっていたとなると更に時間がのびたり、あるいは印象的ないくつかのシーンがカットされていたかもしれません。今後の作品のイースターエッグなどで登場する可能性はあるかも?

映画「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」は各種デジタルディスクが発売中。ディズニープラスでも配信中です。

ソース:Secrets of ‘Captain America’ at 10: Screenwriters reveal scuttled battle with Nazi robot — and when Steve Rogers lost his virginity

映画「アイアンマン2」より、マーク5の別バージョンのアートが公開

映画「アイアンマン2」に登場した通称スーツケースアーマーのマーク5の別バージョンを、アーティストのライアン・メイナーディングさんが自身のInstagramで公開しました。

「これは私がアイアンマン2のためにデザインしたものです。その映画には使われませんでしたが、アイアンマン3でボーンスーツとして再利用および変更しました」とコメントを添えています。

実際に劇中で採用されたマーク5は、映画「アイアンマン」のメインアーマーであるマーク3と同じく赤を基調としたもので、以下の予告編でも確認できます。