2023年3月25日(現地時間)、マンハッタンのチェルシー地区での通報をもとに逮捕された俳優のジョナサン・メジャースさんについて、マンハッタン地区検察庁は、第3級暴行罪の訴えを公表しました。このA級軽犯罪は、最大で12ヶ月の禁固刑または3年間の保護観察期間となる可能性があると、海外メディア Deadline が報じています。
記事によると、聴衆席から離れた場所に設置されたスクリーンにオンライン出席したメジャースさんの姿はかろうじてギャラリーから見える程度だったと言います。
ベージュのシャツに身を包んだメジャースさんは、レイチェル・S・ポーリー判事に対して「Yes ma’m」以上の言葉を発することはほとんどありませんでした。
次の審問は6月13日に設定されており、裁判官は、「次回は直接本人が出頭しなければならない」と告げました。そして「ご存知のように、6月13日に出廷しない場合、48時間以内に逮捕状が発行される可能性があり、その令状で呼び戻された場合、次の判事は保釈を取り消し、さらに保釈金を設定することができます。私は明らかにそのような事態を望んでいません。」と警告しています。
さらにポーリー判事は、以前に会見したメジャースさんに対し、問題の女性との接触を禁じる保護命令を守らなければならないことを念押ししました。
会の後、法廷の外でメジャースさんを担当するプリヤ・チョードリー弁護士は、検事側のケースを厳しく批判しました。
「私たちは、女性が嘘をついているという反論の余地のない証拠を地方検事に提供しました。特に、女性が主張する場所では何も起こっていないことを示すビデオ証拠も含まれています。我々は、女性が嘘をついていることを証明した以上、事件を「修正」して変更することはないと、検事から明確に約束された上でこれを行いました。」
「これは、根拠のない主張によって引き起こされた、ジョナサン・メジャースに対する魔女狩りです。」とチョードリー氏は言います。チョードリー弁護士は Deadline への声明の中で、「目に余るダブルスタンダード」を挙げて、続けてこう述べています。「女性の明確な嘘に直面して申し立てを却下する代わりに、検察は女性の新しい嘘に合わせて告訴を調整しました。はっきり言って、メジャース氏に対する新たな罪状はありません。」
さらに、「今、私たちは彼の無実を証明するさらに多くのビデオを手に入れましたが、検察が女性に情報を流して再び話を変えることを恐れて、それを共有することをためらっています。」と現状を説明。
「刑事司法制度は、明示的・暗黙的な偏見で飽和状態にあります。メジャースが白人警官に女性(被害者とされているガールフレンド)が与えた傷を見せたところ、白人警官はメジャースさんに面と向かって、「警官はあなたを平手打ちする事があっても、指を折ったりはしない」と嘲笑しました。その場にいた白人警官の誰一人として、メジャース氏への暴行を調査していません。さらに悪いことに、地方検事は女性を告発する意思も、真相を調査する意思も示していません。」と述べています。
以前のニューヨーク・ポストの記事では通報したガールフレンドが警官の誘導どおりの発言をした結果、メジャースさんが逮捕されるに至ったとし、別のレポートでは被害女性が実際には怪我をしていなかったという証拠のビデオも公開されていました。
弁護士の主張が正しければ警察および検事側にメジャースさんに対する悪意があるようですが、一般市民は、6月13日に行われる次の公聴会までこれ以上のことを知る事はないと各種メディアは伝えています。