ディズニープラススター、日本でも10月27日からスタート

米国版ディズニープラスで今年の2月から展開されているディズニープラススターが、日本でも2021年10月27日からスタートすることが発表されました。昨年末の公式レポートでは2021年内に日本で開始する事がアナウンスされていましたが、予定通りいよいよサービス開始となります。

公式概要は以下のとおりです。

2021年10月27日、ディズニープラスは6つ目の新たなブランド“スター”を加え、進化します。
息もつかせないスリルを。切ない愛を。心を解放する笑いを。胸を熱くするドラマを。ラブロマンス、スリラー、コメディなど、これまでにない作品の数々。あなたの全感情を刺激する世界中のトップエンターテイメントがついに集結。

新たに追加されるスターは、 ディズニー・テレビジョン・スタジオ(ABC Signature と20 thテレビジョン)、 FXプロダクションズ、 20世紀スタジオ、 サーチライト・ピクチャーズなどのディズニー傘下の制作スタジオが手掛ける数多くの映画やシリーズのほか、ここだけでしか見られないオリジナル作品、日本市場向けに制作するローカルコンテンツも含まれ、ドラマからスリラー、 コメディーなど、幅広いジャンルのコンテンツを扱う事になります。

具体的には、アカデミー賞作品賞受賞「ノマドランド」などの最新映画、「プリティ・ウーマン」、「タイタニック」、「プラダを着た悪魔」、「デッドプール」などの人気作品が視聴できるように。スター オリジナルシリーズからは、セレーナ・ゴメスさん主演で話題の「マーダーズ・イン・ビルディング」や、人気映画のスピンオフ「Love, ヴィクター」、さらに、サイエンス・フィクション クラシックの金字塔、初のシリーズ作品「エイリアン(原題)」、 ジェームズ・クラベル氏の人気小説をテレビドラマ化し1980年にアメリカで大ヒットした「ショーグン(原題)」などを新たに制作中。また、「glee/グリー」、「24 -TWENTY FOUR-」、「ウォーキング・デッド」、「9-1-1: LONE STAR」などの人気海外ドラマも配信される事になります。

これにより、最新映画からオリジナル作品、日本のコンテンツまで今後1万6000を超える作品をラインナップが予定されています。

機能面の拡充

GroupWatch

家族や仲間など、最大7人がオンラインで一緒に再生できる機能。(会員のみ招待可能)「いいね」「面白い」などの絵文字を画面上に表示し、グループで楽しく視聴できます。

プロフィール設定

1つのDisney+アカウントで最大7つまでプロフィール登録を可能
各プロフィールで、プロフィール名、プロフィール画像、アプリ言語設定、オートプレイ/GroupWatchなどのオン・オフ設定等ができます。

ペアレンタルコントロール

指定のプロフィールをキッズプロフィールとし、特定の作品の視聴制限を設定することができます。

ダウンロード機能

あらかじめ作品データをご利用の端末に一時的にダウンロードすることで、インターネットへ接続不要でオフライン状態で動画をご視聴いただけます。Android、iOSのモバイル機器に対応しています。※他のデバイスではダウンロード機能に対応していません。

対応デバイスの追加

新たにゲーム機器でもお楽しみいただけるようになります。対応デバイスおよび推奨環境詳細につきましては、後日発表いたします。


さらに、消費者の利便性を高める入会経路も拡大します。これまでのドコモショップやMy docomoなどによる入会に加え、クレジットカードもしくはPayPalでのWEB入会、Apple App Store、Google Play ストア、Amazon アプリストアからも入会可能となります。ディズニープラスは、月額990円(税込)の定額制で、Apple App Store経由でご入会の場合は月額1,000円(税込)となります。尚、ドコモショップやMy docomoなどによる入会の場合は、11月1日より月額990円(税込)の新価格が適用されます。

※現在Disney+(ディズニープラス)月額会員の方は2021年11月1日から新料金が適用となります。
現在「ドコモのギガプラン」と「ディズニープラス」セット割キャンペーン適用中で、11月以降も割引対象期間のお客様は、990円(税込)が割引されますので、料金変更に伴う追加での料金は発生しません。

ドラマ「ムーンナイト」ハルク登場報道について、マーク・ラファロさんが反応 ─ 謎のワードが新たなネタバレを示唆?

先日、SNSユーザーによってブダペストのホテル前にてマーク・ラファロさんとのツーショット写真が撮られ公開された事で、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ムーンナイト」にハルク/ブルース・バナーが登場するのではないかと憶測が飛び交いました。多くの海外メディアがその投稿を拾い上げた事に対して、ハルクを演じるマーク・ラファロさんが自身のTwitterでコメントしました。

ラファロさんはニュース記事を引用しつつ、「MCUの次のフェーズの責任者として、私は何かを台無しにすることはしたくありません。私は苦労して学んできました。」とコメントを投稿。

かつてネタバレ王の呼び名をほしいままにしてきたラファロさんですが、「苦労して学んできた」とこれまでの苦い経験を反省しつつ、「ムーンナイト」に登場するかどうかのネタバレはありませんでした。

しかし気になるのは「次のフェーズの責任者」という部分で、文字通りに捉えるのであれば、ハルクはMCUの次のフェーズであるフェーズ5でアベンジャーズを牽引していく役割を担うのかもしれません。

映画「アベンジャーズ」(2008年)のチームメンバーのうち、キャプテン・アメリカ、アイアンマン、ブラックウィドウは既に退場しており、ソーは宇宙を主な活動シーンとしています。そしてホークアイはドラマ「ホークアイ」に2代目となるケイト・ビショップが登場することで、同作で引退もしくは死亡するものと考えられています。そうなると地球に残された初期メンバーはハルクだけとなり、彼がアベンジャーズのメンターやリーダーとして重要なポジションになる可能性はやはり高いのかもしれません。

果たして今回のマーク・ラファロさんの投稿はネタバレなのでしょうか、それともネタバレせずにすむように成長したのでしょうか?

ドラマ「ムーンナイト」はディズニープラスで配信予定です。

アニメ「What if…?」の新たなトレーラー「The Lost Books」が公開

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のアニメ「ホワット・イフ…?」の新たなトレーラー「The Lost Books」が公開されました。本日16時配信のエピソード4の予告にあたるもので、ドクター・ストレンジが失われた魔術書と出会う様子が描かれています。

また、公式Twitterで公開されている別の予告では「もしもドクター・ストレンジが交通事故によってその手ではなく、愛を失っていたら」と分岐イベントについても触れられています。

今作でウァトゥ・ザ・ウォッチャーの声を担当するジェフリー・ライトさんは、海外メディア Entertainment Weekly のインタビューで、「ドクター・ストレンジのエピソードにとても惹かれました。なぜか私の感情を揺さぶったんです。(笑)それに、このエピソードはウォッチャーにとっても興味のある話なので、同じような視点で物事を見ることができたのです。だから、ドクター・ストレンジの回は、ぜひチェックしてみてください。」と述べています。

アニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1、次回エピソード4は 2021年9月1日(水)16時より配信開始です。

アニメ「What if…?」からドクター・ストレンジのキャラクターポスターが公開

マーベル・スタジオが制作するMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のアニメ「ホワット・イフ…?」からドクター・ストレンジのキャラクターポスターが公開されました。4話の主人公になると見られるドクター・ストレンジですが、トレーラーではキャプテン・カーターと話す様子や、もうひとりのドクター・ストレンジと対峙する様子が描かれていました。

MCUのマルチバース化が進む中、ドクター・ストレンジはその中心人物のひとりであり、映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」でも関連する様子が描かれていました。

ドクター・ストレンジの変異体が意図的にマルチバース化を進めようとしているのであれば、MCUの世界に重大な影響を及ぼす可能性が高く、4話は注目のエピソードとなりそうです。

アニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1、次回エピソード4は 2021年9月1日(水)16時より配信開始です。

【噂話】ヴィンセント・ドノフリオさんがアトランタで目撃、「ホークアイ」の追加撮影に参加か

Netflixドラマ「デアデビル」でヴィランのキングピン/ウィルソン・フィスクを演じていた俳優のヴィンセント・ドノフリオさんがアトランタで目撃された事を、複数のSNSユーザーが報告しています。ドノフリオさんは以前からディズニープラスで配信予定のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」に登場すると噂されています。

現在アトランタでは「ホークアイ」の追加撮影が行われており、そこでドノフリオさんが目撃された事でファンの期待が高まっていますが、今の所具体的な写真等はないようです。

キングピンは主にデアデビルのヴィランとして有名ですが、ドラマ「ホークアイ」に登場するエコー/マヤ・ロペスとの関連性も強く、コミックではマヤの父の仇という設定になっています。エコーは単体のドラマシリーズの制作も報じられており、それに先駆けてキングピンは「ホークアイ」でカメオ出演を果たすのかもしれません。

Netflixで描かれてきたマーベル・キャラクターがどうなって行くのか、今の所公式発表はありませんが、映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」で登場する噂があるデアデビルと、ドラマ「ホークアイ」で登場する噂のキングピンの2名に関する噂の真偽はあと数ヶ月ではっきりすることになります。その他、2022年ディズニープラスで配信予定のドラマ「シーハルク」にジェシカ・ジョーンズが登場する噂もありましたが、こちらはまだ目撃情報などもありません。

ドラマ「ホークアイ」は 2021年11月24日 ディズニープラスで配信開始です。

アニメ「What if…?」、3話のイースターエッグをピックアップ

2021年8月25日配信のアニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1エピソード3「もしも…世界が最強のヒーローたちを失ったら?」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

アベンジャーズ計画

今回のエピソードは「アベンジャーズ:プレリュード フューリーズ・ビッグウィーク」を基にしており、このコミックはアベンジャーズ計画の裏でフューリーが忙しくしていた事を描いたものですが、それの「もしも」バージョンとなっています。

フューリーの「ある計画があった(There was an idea)」のセリフから始まる3話ですが、これは映画「アベンジャーズ」(2012年)でロキがコールソンを殺害し逃亡したあとに、フューリーがキャップ達を集めて説明するシーンで使われているものです。

「ホワット・イフ…?」初登場のナターシャの声はスカーレット・ヨハンソンさんではなくレイク・ベルさんに、吹替版では米倉涼子さんか樋口あかりさんへと変更されています。

トニー・スターク

月曜日。映画「アイアンマン2」でのシーンがほぼそのまま再現され、BGMも同様に Beastie Boys の「Groove Holmes」が採用されています。

©2021 MARVEL,Disney

トニーの声はミック・ウィンガートさん、吹替版は森川智之さんが担当しています。

ナターシャはトニーの事を「年中二日酔い」と表現していますが、これはコミックのトニーがアルコール中毒の設定があることを基にしています。MCUでは「アイアンマン2」で泥酔し、ローディーとやりあうシーンが描かれていますが中毒に関しては言及されていません。

ナターシャがスターク・インダストリーズにスパイとして潜入していた事を責めるシーンは省略されていますが、全体的に「アイアンマン2」のやり取りがそのまま行われます。トニーに関しては「もしも」な要素はなく、神聖時間軸とまったく変わり有りませんが、分岐イベントの影響でトニーは殺害されてしまいます。

トニーが死んだまま「アイアンマン2」のポストクレジットシーンへと飛び、コールソンがムジョルニアが落ちてきたニューメキシコに到着します。コールソンの声は英語、日本語ともに変更なく、クラーク・グレッグさんと村治学さんが担当しています。

映画のコールソンは当時主流だったスリムなガラケーを使用していますが、このアニメ版ではスマホを使用しているようです。

ナターシャの移送

ナターシャはトニー・スターク殺害容疑で移送される事に。

©2021 MARVEL,Disney

ブロック・ラムロウとジャック・ロリンズ、他S.H.I.E.L.D.のエージェントが登場し、ナターシャをアレクサンダー・ピアースのもとへ連れて行くと言います。

彼らは神聖時間軸においてS.H.I.E.L.D.のS.T.R.I.K.E.チームでありピアースはS.H.I.E.L.D.の理事でしたが、その実態はヒドラでした。このアニメにおいて彼らがヒドラであるかどうかは言及されませんでした。

ブロック・ラムロウは「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」と同様にフランク・グリロさんと水内清光さんが担当しています。ジャック・ロリンズはセリフがありましたがキャストはクレジットされていません。

ナターシャがトラックの中でエージェントに囲まれているシーンは全体的に「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」のスティーブとS.T.R.I.K.E.のエレベーターのシーンをオマージュしています。

ソーとムジョルニア

火曜日。舞台はニューメキシコ、ムジョルニア落下地点に急設されたS.H.I.E.L.D.の仮設基地に変わります。ここは「マイティ・ソー」(2011年)をベースにしています。ただし映画ではフューリーはここには登場しません。

クリントはムジョルニアを「ジャクソンでも持ち上げられなかった」とフューリーに伝えます。エージェント・ジャクソンは「マイティ・ソー」にも登場しているのですが、一瞬でソーにのされてしまい、顔はほとんど映りません。エージェント・シットウェルが破れたフェンスを調べるよう、デランシーとジャクソンの二人に指示するシーンがありました。ジャクソンはジェイミー・マクシェーンさんが演じていました。

from Thor ©MARVEL,Disney

アニメ版でも数人のS.H.I.E.L.D.エージェントがソーにやられているため、このいずれかがジャクソンかもしれません。

ソーは神聖時間軸同様にムジョルニアのもとへとたどり着きますが、クリントの誤射によって死亡してしまいます。この時ソーはオーディンによって力を封印されているため、地球人よりちょっと強いマッチョでしかなく、一発の矢であえなく命を落としてしまいました。

ナターシャがトニー殺害容疑をかけられたのと同様に、クリントはターゲット殺害の容疑で拘束。さらにクリントが服毒自殺をするという異常事態に発展します。

ベティ・ロス

水曜日。ヴァージニア州のカルバー大学にシーンが変わり、「インクレディブル・ハルク」をベースにした物語が展開されます。MCUでは長らく見かけなかったベティ・ロスが再登場。ベティの声はリヴ・タイラーさんからステファニー・パニセロさんへと変更、日本語は甲斐田裕子さんが引き続き担当しています。

S.H.I.E.L.D.の目から隠れて動いているというナターシャは、「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」でS.H.I.E.L.D.から逃走していたときの服装に似ています。

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スタンリーズ・ピザ・パーラー

スタンリーズ・ピザ・パーラーは「インクレディブル・ハルク」(2010年)にも登場したブルースとベティいきつけのピッツェリアです。

from Incredible Hulk ©MARVEL

©2021 MARVEL,Disney

ブルース・バナー

物置に隠れていたブルース・バナーがナターシャの前に登場。声を担当するのはお馴染みのマーク・ラファロさんと宮内敦士さんですが、「インクレディブル・ハルク」のブルースはエドワード・ノートンさんと水嶋ヒロさんが担当していました。

なお、「インクレディブル・ハルク」のブルースはスタンリー・ピザのユニフォームを着てかつて所属していた大学に侵入し、データを探すシーンがありましたが、ベティと再会するのはその後の話です。アニメ版のブルースはベティに会いに来てしまったようで、トニーやソーが神聖時間軸とほぼ変わらないのに対してブルースはかなり影響が出ているようです。

ロキ

コーヒーを買って基地に戻るコールソンでしたが、突如激しい揺れを感じます。残念ながらクエイクが登場する事はなく、それはビフレストの影響でした。

そしてロキが率いるアスガルドの軍勢が姿を表します。ロキは「アスガルドの王子でヨトゥンヘイムの正当な王」と自己紹介。ヨトゥンヘイムの王を名乗りながらアスガルドの兵士やシフまでもがロキに従っている状況はよくわかりませんが、ソーが殺されたことが一因なのは間違いありません。ロキはトム・ヒドルストンさんと平川大輔さん、シフはジェイミー・アレクサンダーさんと北西純子さんが引き続き担当されています。

せっかくの自己紹介中に携帯の着信音に邪魔されるというなんともロキらしい演出になっています。

ロキはソーを殺された復讐として地球をいただくと宣言し、「マイティ・ソー」に登場したいにしえの冬の小箱を使ってS.H.I.E.L.D.のエージェントを次々と氷漬けにしていきます。

サディアス・ロス

ベティの父サディアス・ロスが登場します。声はウィリアム・ハートさんからマイク・マクギルさんへと変更されました。吹替版は菅生隆之さんのままとなっています。

ロスの指示もないまま発砲されブルースは被弾、ハルクへと変貌していきます。ナターシャは危機を察知し脱出しますが、その着地の際にまた決めポーズを取ってしまいます。こちらでもエレーナにからかわれるのでしょうか。

ハルクは映画と同様にロスと軍を相手に暴れていましたが、突如内側から爆発して死亡してしまいました。実写であればかなりグロテスクになりかねなく、アニメでよかったと思うシーンのひとつでした。

パスワード

フューリーがロキとの休戦にこぎつけた頃、ナターシャはヴァージニア、マナサスの公立図書館に逃げ込んでいました。そこでS.H.I.E.L.D.のシステムにアクセスしようとしますがパスワードがなく入れません。

コールソンからパスワードを聞き出すと「#stevestevesteveiheartsteve0704」である事がわかります。吹替版では少し異なりますが、0704はスティーブ・ロジャースの誕生日である7月4日を指しています。「アベンジャーズ」でも描かれていたようにコールソンはスティーブ・ロジャースの大ファンであり、この世界でも同様なようです。

ここでジャネット・ヴァン・ダインのファイルへのアクセス履歴がある事が判明。

©2021 MARVEL,Disney

日本語字幕でのナターシャは「希望」が鍵だと言っていますが、英語や吹替ではホープと言っており、ナターシャが見ていたファイルからホープ・ヴァン・ダインを指している事がわかります。

アベンジャーズ

フューリーがナターシャの伝言を受け取ったのはイザベラズ・ダイナー、「マイティ・ソー」に登場した店で、ソーがグラスを割った店です。

©2021 MARVEL,Disney

コールソンはロキを目の当たりにしたことで、S.H.I.E.L.D.で対応できない時のためのアベンジャーズの必要性をあらためて指摘。そして、まだアベンジャーが残っていると「S.H.I.E.L.D.ディレクター」という肩書が添えられたフューリーに告げます。しかし、アベンジャーズは自分だけではないと、フューリーは「キャプテン・マーベル」でキャロル・ダンヴァースから預かった緊急呼び出し用のポケベルを取り出すのでした。

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デストロイヤー

フューリーがロキのもとへ向かうと、「マイティ・ソー」にも登場したデストロイヤーが門番をしていました。

MCUではデストロイヤーについてあまり説明がなく、アスガルドの宝物庫の番人として登場していましたが、コミックでは「セレスティアルズから地球を守るためにオーディンが作ったもの」でした。実際に目的どおりに運用もされましたが、基本的にはロキに悪用される兵器でもあります。

セレスティアルズは11月公開予定の「エターナルズ」でも登場するので、デストロイヤーが再登場する可能性もあるかも?

ピム博士

木曜日。フューリーが訪れたサンフランシスコの墓地は、「アベンジャーズ/エンドゲーム」でスコット・ラングが訪れたサノスの被害者の共同墓地に似ています。

そこにはS.H.I.E.L.D.のエージェントと書かれたホープ・ヴァン・ダインの墓がありました。そこに父親であるハンク・ピムも登場します。ピムは神聖時間軸同様にマイケル・ダグラスさん、御友公喜さんが声を担当しています。

ピムはイエロージャケットの姿をしていますが、コミックの初代イエロージャケットはハンク・ピムであり、原作オマージュとなっています。ダレン・クロスがイエロージャケットになったのはMCUオリジナルのエピソードです。

オデッサの任務

S.H.I.E.L.D.に妻も娘も奪われたというピム博士に対して、フューリーはホープはウクライナのオデッサの任務で亡くなったといいます。

MCUでオデッサについて触れられた事があり、そのエピソードは「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」で登場しました。ここで語られたのは2009年の任務で、ナターシャ・ロマノフが参加している任務でした。任務の詳細は不明ですが、イランの核技術者とウクライナ・オデッサで同行中にウィンターソルジャーに襲撃され、弾丸はナターシャの腹部を貫通し、イランの核技術者は射殺されたとナターシャは説明しています。これのせいでビキニを着られなくなったと語りました。

今回のエピソードの西暦は明記されていませんでしたが、神聖時間軸でのアベンジャーズ結成が2012年であること、このエピソードがその少し前の話であり、そこから2年前にホープが死んだことを考えるとこの任務の「もしも」バージョンに参加した結果、ホープは命を落としたと言って差し支えなさそうです。

ただし、ピム博士は「母親と同じ死に方をした」と言っており、これが神聖時間軸と同じ死に方(量子世界に入った事)なのか、こちらでは別の死に方をしたのかは不明となっています。

分岐イベント

1話、2話と違って今回は分岐イベントについて描かれません。ピムが口頭で説明したように、ホープが死んだことに対する復讐の話でしたが、神聖時間軸のホープはそもそもS.H.I.E.L.D.のエージェントではありません。ホープがS.H.I.E.L.D.に入った事で既に分岐が始まっていたようです。

決着

決着はあっけないものでした。最後の復讐を果たそうとするピムでしたが、フューリーの動きを捉えられません。ピムが戦っていたのはロキの幻覚であり、あっさりとお縄頂戴となってしまいました。

演説

金曜日。ロキはニューヨークの国連本部にて世界に向けて演説をします。この演説内容は「アベンジャーズ」でドイツに赴いたロキが行った演説、及びドラマ「ロキ」1話で演説とほぼ同じ内容であり、地球の脅威で有り続ける事が判明します。

そのためアベンジャーズの必要性は変わらず、このもしもの世界ではキャプテン・アメリカとキャプテン・マーベルを軸にアベンジャーズがスタートする事を示唆して物語は幕を閉じます。

ラストシーンでのキャロルの登場は「キャプテン・マーベル」のポストクレジットシーンをオマージュしています。


以上、今回のイースターエッグ、その他チェックポイントでした。

今回の内容はキャプテン・アメリカの状況を見るに、1話の世界とは繋がっていないまったく別のもしもの世界のようです。これまでの3つのエピソードは全て独立しているのかもしれません。

しかし予告動画の中にはキャプテン・カーターとドクター・ストレンジが登場しているシーンがあり、9つのエピソードのうちいくつかは同じ世界を描いている可能性があるため、今後少し複雑になるかもしれません。

しっかりと物語を整理して理解しておくのがいいと考えられます。

アニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1、次回エピソード4は 2021年9月1日(水)16時より配信開始です。

アニメ「What if…?」からフューリーとブラックウィドウのポスターが公開

マーベル・スタジオ制作のアニメ「ホワット・イフ…?」からニック・フューリーとブラックウィドウのキャラクターポスターが公開されました。明日配信予定の第3話でスポットが当たるキャラクターで、フューリーはサミュエル・L・ジャクソンさんが引き続き担当し、吹替は竹中直人さんから立木文彦さんへと変更、ブラックウィドウはスカーレット・ヨハンソンさんからレイク・ベルさんへと変更され、吹替も米倉涼子さんから樋口あかりさんへと変更されています。

©2021 MARVEL,Disney

脚本を担当したA.C.ブラッドリーさんは3話について「もしも多くの悲劇に直面したら、世界最悪の1週間が訪れたら、フューリーのアベンジャーズ計画が全て狂ってしまったら……それは信念を問い直すエピソードになりますよね。と語っています。

1話のラストシーンで登場したフューリーと繋がっているのかどうかは不明となっています。

アニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1、次回エピソード3は 2021年8月25日(水)16時より配信開始です。

ドラマ「ロキ」からスロッグのコンセプトアートが公開

ディズニープラスで配信中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ロキ」からエピソード5「未知への旅」に登場したスロッグのコンセプトアートが公開されました。マーベル・スタジオのビジュアル開発責任者ライアン・メイナーディングさんが自身のInstagramにて共有しています。

スロッグの声はソーを演じているクリス・ヘムズワースさんが担当していた事をケイト・ヘロン監督が明かし、もっと多くのシーンが撮影されていた事も明かされています。今の所映像の公開はされていませんが、「ロキ」の楽曲を担当した作曲家のナタリー・ホルトさんはその詳細を明かしています。

スロッグはシーズン2にも登場のチャンスがあるのでしょうか?

ドラマ「ロキ」シーズン1はディズニープラスで全話公開中です。

アニメ「What if…?」、2話のイースターエッグをピックアップ

2021年8月18日にディズニープラスで配信されたアニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1エピソード2「もしも…ティ・チャラがスター・ロードだったら?」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

惑星モラグ

ウォッチャーの前回と同じ口上を終えると映像は惑星モラグに。

©2021 MARVEL,Disney

2014年公開の映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」では地球でのピーター・クイルの幼少期のあと、このシーンにジャンプします。分岐イベントが発生し、歴史が変わってしまっても、この星の座標はまったく同じで影響がないようです。

ピーター・クイルはモラグに降り立ってからオーブのある廃墟に足を踏み入れるまで、ソニーのウォークマンでレッドボーンの「Come and Get Your Love」(1973年)を聞きながらノリノリのダンスをしていましたが、ティ・チャラはただ颯爽と歩いていきます。

クイルは母親メレディスからもらったウォークマンとカセットテープを聞いていましたから、ティ・チャラがそれを出来ないのは仕方ないことです。ラモンダ女王が70年代アメリカンミュージックに興味がなかったのでしょう。

ティ・チャラのスターロード

正面からのショットになると、おなじみのマスクを被ったスターロードの姿を確認する事ができます。この第2話配信の約1年前に大腸がんで亡くなったチャドウィック・ボーズマンさんがシリーズ同様に声を担当されています。音声の再利用などではなく、生前に収録が済んでいたとの事。日本語吹替はこれまで通り、田村真さんが担当されています。

ただし、クイルのスターロードと違って、マスクの目の部分は赤色ではなく、ワカンダでよく用いられる紫色になっています。

首尾よくオーブを手に入れたティ・チャラですが、神聖時間軸と同様にロナンから派遣されてきたコラスに「何者だ」と銃を突きつけられます。

クイルの場合はマスクを外し、「スターロード」と名乗ってさえ知らないという冷ややかな反応を受けていましたが、ティ・チャラの場合はマスクを外し顔を見せただけで、「え!スターロード?マジで?」という真逆の反応が返ってくることになります。

ティ・チャラのスターロードの名はクリー人が耳にし、ファンになるほどに全宇宙に轟いていることを示しているようです。

ロードと呼ばれながらも神聖時間軸同様にキングの風格を持ち合わせたティ・チャラに対し、コラスはお辞儀をしましょうかと敬意を払っていますが、ティ・チャラはそれを断ります。映画「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」においてもブルース・バナーがお辞儀をした際に「やめてくれ」と断っており、どちらのティ・チャラもこういうのは苦手なようです。

©2021 MARVEL,Disney

コラス

クリーのハンターであるコラスは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」(2014年)で初登場し、「キャプテン・マーベル」(2019年)ではスターフォースの副司令官として登場していました。時系列的にはキャプテン・マーベルのほうが先になり、キャロル・ダンバースとの一件から降格されてしまったのかもしれません。

声は神聖時間軸同様にジャイモン・フンスーさんと乃村健次さんが担当しています。

「ホワット・イフ」のコラスは神聖時間軸のコラスに比べると全体的にひょうきん者で軽いキャラクターになっています。

コラスはティ・チャラとの戦闘の最中に、オーブを保護していたトラップに右腕を突っ込んでしまいましたが特になんともなさそうでした。

「アベンジャーズ/エンドゲーム」でネビュラが手をつっこんだ際は肉が焼け落ちるほどの高温でしたが、コラスはそこまでひどくなく、電撃が走る程度に終わったようです。こちらのオーブの保護機構は少し頼りないようです。

©2021 MARVEL,Disney

ヨンドゥ・ウドンタ

廃墟から出たティ・チャラをロナンの手下が囲みますが、ヨンドゥが救援に駆けつけます。声を担当するのはオリジナルのマイケル・ルーカーさんと立木文彦さんです。先週からニック・フューリーの声が竹中直人さんから立木文彦さんへと変更されているため、同じ声がするのは少々違和感。日本のディズニーの声優チョイスはたびたび不思議な事が起こります。「もしもフューリーとヨンドゥがチームを組んだら」が実現しない事を願うばかりです。

無茶をすると歯をなくすぞ、とティ・チャラに注意されたヨンドゥですが、神聖時間軸のヨンドゥは歯がボロボロです。相当無茶をしてきた証なのでしょうか。こちらのヨンドゥは今の所、綺麗な歯を維持出来ているようです。

©2021 MARVEL,Disney

マンデラ号

モラグ脱出のときに搭乗する宇宙船はミラノ号ではなくマンデラ号。

©2021 MARVEL,Disney

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のジェームズ・ガン監督によるとミラノ号はクイルの子供時代の片思いの相手、アリッサ・ミラノさんにちなんで命名されています。

マンデラ号の由来は公式に明かされていませんが、ティ・チャラがアフリカの架空の一国ワカンダ出身である事を考慮すると、ネルソン・マンデラさんにちなんで命名されていると考えられます。南アフリカでアパルトヘイト撤廃に献身し、1993年にノーベル平和賞を受賞したネルソン・マンデラさんは幼いティ・チャラにとって英雄のごとき人物であったに違いありません。

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1988年のワカンダ

シーンが切り替わり、舞台は1988年のワカンダへ。ティ・チャラが誘拐される様子が描かれます。このエピソードの分岐イベントにあたる部分であり、ピーター・クイルが拐われるかわりにティ・チャラが拐われる事になります。

ヨンドゥがクラグリンとテイザーフェイスに誘拐を任せたせいで神聖時間軸と異なる分岐が発生したようですが、クラグリンは「見る穴ふたつ、聞く穴ふたつ、食べる穴ひとつ」全部調べて同じだとトンデモ理論を展開します。神聖時間軸のラヴェジャーズもひどい人物が多い印象でしたが、こちらは更にひどいようです。

結局ティ・チャラ少年の態度を気に入ったヨンドゥはそのまま宇宙へと戻っていき、分岐イベントの枝分かれが始まっていくことになります。

そして、「20年後」のテロップ。ラヴェジャーズによる誘拐事件が発生したのはともに1988年のことですが、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」は誘拐から26年後を描いています。

祝杯

シーンは現在に戻り、ティ・チャラたちラヴェジャーズが祝杯をあげています。場所は不明ですが、ノヴァ軍警察の制服のような衣装の人物が見られ、建物の雰囲気も似ていることから、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」に登場したザンダー星である可能性は高そうです。

今までの最高のミッションを聞きたがるコラスですが、ティ・チャラは選べないと流してしまいます。それにもめげず、コラスは「ターナックス4号星は?」と追求します。

ターナックス4号星はコミックに起源をもつ惑星で、「ファンタスティックフォー#18」(1963年9月)に初登場しました。この後ヨンドゥが補足するとおり、コミックでもここはスクラルの領域となっています。

続いて「アンカラ」のレジスタンスに言及されますが、このアンカラもコミックに登場。「ファンタスティックフォー#209」(1979年8月)で少し触れられているマイナーな惑星です。

そして話題は意外な人物へと移っていきます。

マッドタイタン

コラスは「マッドタイタン(イカれたタイタン人)のサノスが世界の半分を消そうとした時はどうやって止めたんです?」と口にした所でサノスが登場します。サノスも従来どおり、ジョシュ・ブローリンさんと銀河万丈さんが声を担当しています。

そしてこの世界のサノスはティ・チャラとの話し合いによって、世界のバランスを保つための別の方法を見出したようです。自分の計画も悪くないとはいいつつも、神聖時間軸のように宇宙の半分の命を奪うことに執着はしていない様子で、ラヴェジャーズと楽しげに飲んで語り合います。

バーテンダー

バーのバーテンダーとして登場したのはドラックス。故郷をクリー人から守ってくれたスターロードに気づいて写真を撮らせてほしいと告げます。妻と娘に送るとの事で、神聖時間軸ではロナンによって殺された家族ですが、こちらでは息災なようで一安心です。

ティ・チャラのスターロードはサノスを踏みとどまらせ、クリーやスクラルを抑えるほどの活躍をしているようです。

ネビュラも登場

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」からネビュラも登場しますが、その印象は大きく違います。

©2021 MARVEL,Disney

髪で隠れた左目の周囲以外は改造手術のあとが見られない、ほぼ生身のネビュラが姿を表しました。声色も神聖時間軸と違って優しい印象ですが、神聖時間軸と同じくカレン・ギランさんと森夏姫さんが演じています。

ティ・チャラの事を「チャチャ」の愛称で呼ぶ仲の良さで、神聖時間軸では見られなかった関係性です。

しかし父親サノスとの関係性は神聖時間軸ほどではないにしても、こちらもあまり良くない様子。このシーンでティ・チャラはサノスの事を「庭師」と呼んでおり、エンドゲームの冒頭でも農作業に勤しんでいたサノスを思い起こすと、もともとサノスはそういう一面も持ち合わせていると考えられます。

さらにここでワカンダが戦争が滅んでいる事が明かされ、ネビュラはそれが原因で他人の故郷を救っているのねと理解を示します。

エンバーズ・オブ・ジェネシス

ネビュラはエンバーズ・オブ・ジェネシスの強奪計画を提案します。生命の起源、超新星の塵と説明されるこのアイテムですが、コミックには登場しません。30グラムで死にかけた星をテラフォーミングで蘇らせるほどの力を秘めているようです。

©2021 MARVEL,Disney

このアイテム自体はコミックに登場しないのですが、植物の生命を操るオメガレベルのミュータント、ジェネシスというキャラクターがX-MENのコミック「X of Swords:Stasis# 1」(2020年10月)などに登場しています。ジェネシスのパワーが緑色のパワーで描かれるあたりは共通点のようにも思えますが、制作時期を考えると奇妙な一致と言わざるを得ません。ちなみにこのジェネシスはX-MENの宿敵のひとり、アポカリプスの妻にあたります。

Genesis from X of swords©MARVEL

キャプテン・ジェノサイド

コラスがサノスの事をキャプテン・ジェノサイドと呼ぶシーンは、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」でのドクター・ストレンジとサノスの会話を起源としています。

タイタン星にて相まみえた二人、サノスは「タイタンを救うために人口を半分に減らした」と言うのに対し、ストレンジはそれを「ジェノサイド(虐殺)か」と返しました。

©MARVEL,Disney

ここは日本語ではキャプテン・指パッチンと置き換えられています。

銀河の裏社会で最悪の親玉

エンバーズ・オブ・ジェネシスを持っているのは「銀河の裏社会で最悪の親玉」と呼ばれるタニリーア・ティヴァン別名コレクターとの事。サノスが力によるバランスの維持をやめたせいで、この世界ではコレクターが台頭しているようです。

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」に登場したコレクターは「マイティ・ソー/ダークワールド」でエーテル/リアリティ・ストーンを受け取った際に「まずは1つ目」とつぶやき、何かを画策している様子が描かれていました。

ヨンドゥはコレクター絡みならやめとけと忠告します。ヨンドゥいわく、ラヴェジャーズは「金持ちから盗んで貧乏人にくばる」、地球でいえばロビン・リーチのようなものだといいますが、ティ・チャラにロビン・フッドだと突っ込まれます。ロビン・リーチは実在の人物で、ジャーナリズムの世界で成功を収めたアメリカの富豪でした。ただしここは吹替版のみロビン・リーチではなくビッグ・フットといい間違えています。

ノーウェア

コレクターの拠点は神聖時間軸と同じく、セレスティアルズの頭が星と化したノーウェアのようです。ここもモラグ同様に同じ神聖時間軸と同じ座標を示しているようです。

©2021 MARVEL,Disney

コレクターはベニチオ・デル・トロさんと石住昭彦さん、カリーナはオフィリア・ラヴィボンドさんと合田絵利さんが神聖時間軸どおりに担当しています。

ここの警備はブラックオーダーが担当しているようですが、コミックから実写化されるにあたってリストラされてしまったスーパージャイアントさんはアニメであるホワット・イフにも存在しませんでした。

©MARVEL

一番手前のセクシーなキャラクターがスーパージャイアントです。一番奥に小さく見える特徴的な頭はプロキシマ・ミッドナイト。

ブラックオーダーの注意をそらすため、サノスとコラスが表で騒ぎを起こします。「二度とキャプテン・ジェノサイドと呼ぶな」と演技か本気かわからないサノスですが、作戦自体はうまく行き、ティ・チャラは無事に保管庫への侵入を果たします。

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コスモ・ザ・スペースドッグ

保管庫にはコスモが保管されていました。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」にも登場したコスモはコミックスに起源のあるキャラクターです。

ゴールデンレトリバーとラブラドールのミックスであるコスモはソビエトの宇宙計画により放たれた犬です。宇宙線がコスモに多大な影響を与え、かなり強力なテレパスへと進化させました。コミックではテレパシーを利用したマインドシールド、マインドコントロール、クローキング、記憶改ざん、精神麻痺などの能力を有していますが、MCU版では今の所可愛らしいただの犬のようです。

ハワード・ザ・ダック

ハワード・ザ・ダックはコスモに比べてセリフがある分、印象に残っている方も多いかもしれません。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の1と2双方に登場し、エンドゲームでも(セリフはありませんが)ラヴェジャーズと共に参戦しています。今回も声を担当するのはセス・グリーンさんと伊丸岡篤さん。

日本語字幕では割愛されていますが、英語や日本語吹替でエンバーズの場所を説明する際にフロストジャイアントやクローナンも保管されていることが判明します。

なお道案内の途中で水分補給に向かったハワード・ザ・ダックですが、ここにいるバーテンダーは「マイティ・ソー/バトルロイヤル」に登場したサカールのバーテンダーと同型のようです。

©2021 MARVEL,Disney

X-WING

ティ・チャラが宇宙船ドックを走るシーンでは背景にこれまでMCUに登場した数々の宇宙船が描かれています。キャプテン・マーベルのジェット機、ザンダーの船、グランドマスターの船、アントマンのクアンタムシップ、ロナンの船などです。

©2021 MARVEL,Disney

上段の左に見える船はスター・ウォーズシリーズのX-WINGのように見えますが真相は不明です。脚本家が今作にルーク・スカイウォーカーを登場させるプランがあった事を明かしているため、その名残が残っている可能性はありそうです。

タロン

ワカンダの王族専用航空機、ロイヤル・タロン・ファイターに近づくとネックレスが輝き、ブラックパンサーを象徴するサウンドとともに扉が開きます。

中に入るとホログラムのティ・チャカ王が登場し、ティ・チャラの捜索をしている事が明らかになった所で、ネビュラとコレクター、そして捕らえられたヨンドゥが船に入ってくるのでした。

投獄されたラヴェジャーズ。ティ・チャラは嘘をついていたヨンドゥに怒りをぶつけます。そこにコーヴァス・グレイヴが現れ、ティ・チャラをコレクターの元へと連行していきます。

奴隷制への反抗

ティ・チャラは、コレクターとの会話の中で「私の故郷では、人をケージに入れるような奴は最後に報いを受けるんだ」と言い放ちます。これは「ブラックパンサー」のキルモンガーのラストシーンを踏襲したもので、アフリカにおける奴隷の歴史の上で成立している言葉となっています。この言葉を聞いた奴隷のカリーナはその表情に変化を見せます。

ティ・チャラの反撃

ブラックパンサーの牙を象ったネックレスを拳に握りしめ、爪に見立てることでケージを破り脱出するティ・チャラでしたが、エボニー・マウの魔法に捕らえられてしまいます。しかしティ・チャラの言葉に感動したというカリーナによってピンチを脱します。

コレクターとの決戦

コレクターを追うティ・チャラでしたが、脇道からコレクターの不意打ちを食らって吹き飛んでしまいました。コレクターが右手に装着しているのは岩のような腕であり、「口数の多いクローナンの死骸から頂いた」と説明します。MCUで「口数の多いクローナン」といえば、先日デッドプールと共演して話題にもなったコーグですが、こちらの世界ではすでに死んでいるのでしょうか。

また、コレクターというだけあって他のコレクションも紹介してくれます。

©2021 MARVEL,Disney

目につくのはやはりキャプテン・アメリカの盾とソーのムジョルニアで、この世界ではアベンジャーズもコレクターによって倒されているのかもしれません。

ネクロソード

さらにコレクターはヘラの兜を取り出し、ヘラの使っていた武器をネクロソードと紹介します。

これがコミックのオールブラック・ザ・ネクロソードを引用しているとすれば、今後MCUにシンビオートが導入される可能性が高そうです。

オールブラック・ザ・ネクロソードはシンビオートの神であるヌルが創造した神殺しの剣であり、セレスティアルズさえ殺してしまうとされています。その実体はシンビオートで、すなわち生きた剣であり、意思を持ち、自在に形を変える武器です。しかし歴代の所有者が神クラスのキャラクターばかりな事もあり、ヴェノムやカーネイジのような強い主張はしません。

コミックで最初にこの剣を持って登場したのはゴアで、ゴアは「ソー:ラブ&サンダー」のメインヴィランとなっています。

エンバーズの入手と脱出

ティ・チャラを裏切るのは計画のうちで、その裏でネビュラは首尾よくラヴェジャーズを解放し、エンバーズを手に入れました。脱出の際に一人残って殿を守るサノスは神聖時間軸とはまったくの別人です。しかし自ら口にするように、mad(無謀)である事は同じようです。

残念ながらこちらのサノスは少しマシな人になっている分、その強さもダウンしているのか、プロキシマとカルに制圧されてしまいます。そこに引き返してきたネビュラが加勢し、機転を利かせて脱出への緒を掴みます。このシーンでは急速成長する植物から逃げ延びる感じが、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」で急速成長するエゴからの脱出をオマージュしています。

決着

コレクターとの戦いの状況はよくありませんでしたが、ヨンドゥの加勢により逆転します。ここではガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのテーマ曲のアレンジバージョンが採用されています。

二人がかりでさえ強力なコレクターですが、ヨンドゥがアームコントローラーを奪い、スターロードが愛用のガジェットを使った飛び膝蹴りにてコレクターをケージに押し込み、決着しました。

コントローラーをカリーナに渡し、処分を任せると二人はその場を去ります。

カリーナは受け取ったコントローラーで他の囚人を解放し、さらにコレクターのケージも開けることでコレクターの物語は幕を下ろしました。これは「マイティ・ソー/バトルロイヤル」のラストのオマージュでもあり、コレクターの兄であるグランドマスターも最後はサカールの住人によって囲まれて幕を閉じる事になりました。

神聖時間軸では壮絶なラストを迎えた奴隷のカリーナですが、こちらではハッピーエンドとなったようです。

タロンで脱出したティ・チャラとヨンドゥですが、船にはコスモも紛れ込んでいました。ハワード・ザ・ダックはノーウェアに残っているのでしょうか。

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ワカンダへ

故郷がなくなったと思い込まされていたティ・チャラですが、真実を知ったティ・チャラは「心のままに選べ」というヨンドゥの言葉に従い、ラヴェジャーズを連れてワカンダへ。

宴会の場でオコエとサノスが語り合うシーンでは指パッチンしてしまいますが、当然何も起こりません。インフィニティ・ウォーやエンドゲームを最近みた方にとっては心の整理が追いつかないような平和な描写が続きます。

クラグリンのスペースジャンプの説明で「顔がぐしゃぐしゃになる」というのは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」で見せたシーンを表しています。

なお、このシーンではラモンダ女王とシュリも登場していますがセリフはありません。

もうひとつの再会

アイスクリーム屋さんのデイリークイーンが表示され、見覚えのあるイヤホンで音楽を聞くピーター・クイルが登場します。ヨンドゥがカタギになったせいでエゴは直接クイルに会いに来たようです。そしてウォッチャーがいうにはこれのせいでこの世界が終わってしまうとの事。

ガーディアンズが結成されていないため、エゴの計画を止められなくなったという事でしょうか。

ちなみにデイリークイーンは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」でも登場し、地球に植えられていたエゴの分身に飲み込まれました。

©2021 MARVEL,Disney

ここでクイルが聞いていたのはフロック・オブ・シーガルズの「Space Age Love Song」(1982年) で、その歌詞は「私があなたの目を見ていると、あなたは私の意識に触れる。そして少しすると恋に落ちる」と言った内容です。歌詞全部を見ても宇宙感はなく、シンプルなラブソングのようですが、エゴの目が光り、クイルを操る様子とオーバーラップします。

そして、チャドウィック・ボーズマンさんへの追悼の言葉と共に、2話が終了します。


今回のエピソードは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」をベースにしていましたが、前述のとおり時系列は少しズレています。おそらくサノスが2012年にロキに地球侵攻をさせないように、時系列を早めるよう調整されたのだと考えられます。

また、トレーラーでキルモンガーがトニー・スタークを救うシーンがありましたが、そちらとの整合性も考えられているのかもしれません。

アニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1、次回エピソード3は 2021年8月25日(水)16時より配信開始です。

ドラマ「アーマー・ウォーズ」のヘッドライターにヤシル・レスターさんの起用が報じられる

マーベル・スタジオがMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「アーマー・ウォーズ」のヘッドライターにドラマ「ブラックマンデー」の脚本を担当したヤシル・レスターさんを起用したと海外メディア Deadline が報じました。

記事によると、レスターさんはコミックの既存のイベントストーリーから名前を取った「アーマー・ウォーズ」の企画を提案し、マーベルチームと主演のドン・チードルさんを魅了したとの事。レスターさんとチードルさんは、1987年の株式市場の大暴落を描いたドラマシリーズ「ブラックマンデー」で共に仕事をしています。

また、レスターさんはマーベルのYoutubeにも出演し、コミック愛を語ったこともありました。

「アーマー・ウォーズ」は、監督や公開日など詳しい事はアナウンスされていませんが、ディズニープラスで配信されるドラマシリーズであることが昨年末に発表されました。

チードルさんは以前のインタビュー「トニー・スタークの死は、シリーズの中で大きな役割を果たすとかなり確信しています。前作では、ローディは再び起き上がり、再び歩き出し、再び移動できるようになりましたが、テクノロジーが発展し続け、スーツに革新を加えていく中で、ローディのその部分を掘り下げていくことになるでしょう。コミックで起こっていることとMCUの画面上で起こっていることをブリッジする方法と、それらの世界をどのように機能させるかを考え出すことは、本当にエキサイティングです。」と語っています。

また、7月のインタビューでは「ネタバレしたくても出来ないほど何も決まっていない」と語りました。

ドラマ「アーマー・ウォーズ」はディズニープラスにて配信予定です。

ソース:Marvel’s ‘Armor Wars’ Starring Don Cheadle Taps Yassir Lester As Head Writer Of Disney+ Series