ドラマ「シークレット・インベージョン」、3話のチェックしておくべきポイントをピックアップ

2023年7月5日配信のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シークレット・インベージョン」シーズン1エピソード3「Betrayed(邦題:裏切り)」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想、考察などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

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スーパースクラル

ペイゴンがレジスタンスの新人青年ビト達を率いてイギリスへの潜入任務を開始する所から始まる今回のエピソード。

その傍らでグラヴィクは評議会メンバーを研究室に招待し、侵略計画とスーパースクラルに関するプレゼンを行っていました。

マーベルにおける最初のスーパースクラルは1963年のコミック「Fantastic Four #18」に登場したクラートと呼ばれるスクラル人がファンタスティック・フォーのメンバー4人の能力を備えたところからはじまり、その後、コミック「シークレット・インベージョン」ではウルヴァリンやドクター・ストレンジ等様々な能力を持つスーパースクラルが投入されました。

©MARVEL

2話の記事でも紹介したように、レジスタンスはグルート、カル・オブシディアン、フロストビーストとエクストリミス強化人間のDNAを採取済みであり、これらはファンタスティック・フォーの能力をオマージュしたラインナップになっていると考えられます。

フューリーとプリシラ/ヴァーラの馴れ初め

AIオープニングの後は、1998年のニューヨークでフューリーとヴァーラの過去について掘り下げています。これは2話の冒頭でヴァーラがグラヴィク少年を紹介して1年後の事になります。

ヴァーラは「ドレイコフの手下を追い詰められる」とフューリーに何か情報を託していますが、ドレイコフは2021年の映画「ブラックウィドウ」で描かれたスパイ養成機関レッドルームのボスの事。

「ブラックウィドウ」視点で見ると、1995年にアレクセイ、メリーナ、ナターシャ、エレーナの偽装家族がオハイオ州での潜入任務を終えてキューバに逃亡、しかし到着した空港で家族が引き離され、1998年ではナターシャとエレーナが訓練中であると考えられます。

この話題は今回のエピソードでこれ以上される事はなく、ドレイコフがこの時点で何を計画し、ヴァーラたちが何を食い止めたかは不明です。

また、二人の夫婦関係のスタートがヴァーラからのアプローチで有ることもここで明かされました。

2話の続き

舞台は現代(2025年)のフューリーとプリシラに戻り、テレビでは第3次大戦の始まりだと警鐘を鳴らすキャスターが映っていますが、これはスクラルの評議会メンバーでもあるスクラルがキャスターのクリス・スターンズに擬態しているもの。

プリシラ/ヴァーラはフューリーが「アベンジャーズ/エンドゲーム」での復活後、またすぐに姿を消していた事に不満を述べますが、「謝って欲しいのか」と返されると明確な答えは返さず、残された方は「変わる」と答えました。「グラヴィクと連絡を取っていたか」質問された際もプリシラ/ヴァーラは不満を並べ立て、答えを濁していました。

そして正体不明の人物からの電話でこのシーンは中断されてしまいます。

裏切り者

シーンはニュー・スクラロスへと変わり、グラヴィクは2話のブローガンはセーフハウスの場所を知らないとして裏切り者は他にいるとガイアに伝えます。

グラヴィクは車にいた自分かガイアかペイゴンかビトしかセーフハウスの場所を知らないとしつつ、ガイアに疑いの目を向けますが、ガイアは「拷問されれば推察で何か言う」としてブローガンのせいであると主張、この場を回避します。

物語的にはビトが来てからグラヴィクの計画に問題が発生しているわけですが、疑いの目はピンポイントでガイアに向けられています。ビトは冒頭でも重要な潜入任務に指名されていますし、そもそも限られたスクラル人しか知らないセーフハウスも加入後まもなく教えてもらえるという全幅の信頼っぷりが奇妙であり、これが単なるプロットホールであるのか、何らかの伏線であるかはもうしばらく注視する必要がありそうです。

タロスとグラヴィク

グラヴィクとガイアがタロスとの交渉へ車で向かう最中、車内で電話に出たグラヴィクは、「22時に国連の航空機がネプチューンの座標に入る」と話し、ガイアが裏切り者かどうかを試す罠を仕掛けます。

ロンドンのナショナル・ポートレート・ギャラリーに到着したグラヴィクが下車し、それを見送りつつガイアは古い携帯電話に先程の情報をメモしました。

タロスとグラヴィクの交渉の中で、タロスは「地球人は善悪を見分けられると信じている」事が明かされます。これには映画「キャプテン・マーベル」での体験が大きく影響していると考えられ、地球人は地球人同士で争いをする人種にも関わらず、共通の敵に対して強い結束力を見せると認識しているようです。

ガイアの事で挑発を繰り返すグラヴィクの手にナイフを突き立て、交渉は不成立。グラヴィクは映画「アイアンマン3」のエクストリミスと同じオレンジ色の光を発しつつ、傷ついた手を修復しました。

一方、ギャラリーを出たタロスは老人とぶつかった際に「落とした携帯電話」を渡され、ガイアからスクラルの任務内容を受け取ります。

朝食

タロスが英国式朝食を摂っているとフューリーが姿を現し、「犬の餌」と揶揄してタロスの反感を買っています。2話で喧嘩別れをした後の再会の第一声でまた喧嘩になるのはある意味いいコンビである事の象徴なのでしょうか。

フューリーは映画「キャプテン・マーベル」でキャロル・ダンヴァースに対して自分がスクラル人でない事の証明として「三角トーストが食べられない」と話しており、タロスの食べていた三角トーストに拒否反応が出たのかもしれません。

©MARVEL,Disney

嫌いな理由については作品の中で言及されていませんが、「キャプテン・マーベル」公開後、「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」のフューリーは三角トーストを食べている事が発見され、このフューリーはタロスではないかと言う説も出ていますが、今のところ真相については明かされていません。

なお、3話冒頭の朝食シーンではポーチドエッグを作っていたことは分かっていますが、トーストに関してはかなり見づらく、四角トーストであるように見えますが何とも言えません。

フューリーがタロスに助けを求めるこのシーンで「アメリカ政府のかなり上にスクラル反乱軍が入り込んでいてロンドンに来ている」と説明、ローディがスクラルに変わられている事を示唆します。

ガイアからリークされた作戦を止めるため、ソーニャ・ファルズワースに連絡するも、2話での拷問がバレたことで身動きが取れないといいます。先に拷問をしていた男たちはグラヴィク達に始末されていますし視聴者的には漏れようがないと思うところですが、イギリスのパメラ首相もグラヴィクに付いたことですし事前に手回しされていると考えられます。

動けないソーニャに代わり、ロバート・フェアバンクス准将の情報を得た二人はボブの自宅へと向かいます。

犬とスクラル

犬の散歩を見て二人がひと悶着するシーンがありますが、本作はかなりの割合で犬という言葉が登場しています。犬とスクラル人を同様に見立てているのか、基本的に人類の友である犬ですが、時には人を襲うことも有り得る事とかけているようでもあります。

グラヴィクは犬が好きだと発言していましたが、人類の友人として協力的な立ち位置に戻る可能性はあるのでしょうか?

犬のう◯この話から派生してフューリーのS.H.I.E.L.D.での出世の話題となり、スクラル人の貢献のおかげである事を主張するタロス。「歴史を書き換えるな」という忠告はもっともな事で、差別とは肌の色や性的嗜好の違いが原因ではなく、そもそも少数派に対して行われている問題である事を表現し、批判しているようにも見えます。

ミサイル攻撃の阻止

攻撃阻止のためのロバート・フェアバンクス准将自宅への侵入計画は見事なまでにあっさりとバレてしまい、それぞれ強行突破するタロスとフューリー。

タロスの後を追うフューリーは次々と護衛を撃ち、撃たれた護衛は倒れ込みスクラルの姿へと戻っていきます。

2話では切断された部位がスクラルの組織へと戻ることが判明したため、脳からの信号が遮断された場合に体組織がもとに戻ると考えられます。ここで撃たれた3人のスクラルが気絶したのか死亡したのかは不明。フューリーの読みは衰えたと散々言われてスタートしたこのドラマですが、銃の腕前に関してはまったくもって問題がないようです。

名前の問題

邸内に侵入したフューリーはタロスから准将を捉えたという通信を受けますが、この際「ニック」と呼ばれた事で警戒を強め、准将の息子のザッカリーを人質に取った上で部屋へと踏み込みました。

これは映画「キャプテン・マーベル」で次のようなやり取りがあったことが関係しています。

キャロル:ニコラス・ジョセフ・フューリー。3つも名前があるのね。
フューリー:みんなはフューリーと呼ぶ。ニコラスでも、ジョセフでも、ニックでもない。ただのフューリーだ。
キャロル:母親はなんて呼ぶの?
フューリー:フューリーだ。
キャロル:母親のことはなんて呼ぶの?
フューリー:フューリー。
キャロル:子どもたちからは?
フューリー:もし子どもができたら、フューリーと呼ばせる。

この設定を再利用しての展開と思われますが、実際問題として過去の作品では多くの人物が「ニック」と呼んでいます。

例えば「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」ではフューリーと親交の深かったアレクサンダー・ピアースもニックと呼んでいましたし、スティーブ・ロジャースやナターシャ・ロマノフもニックと呼んでいます。「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」のポストクレジットシーンではマリア・ヒルもニックと呼んでいます。全てを再確認する時間が取れていないため未確認ですが、トニーもどこかでニックと呼んでいたように思います。

※画像は「ウィンター・ソルジャー」のスティーブ、「インフィニティ・ウォー」のマリア、そして「キャプテン・マーベル」での当該発言部分のスクショです。

©MARVEL,Disney

これらは単なるプロットホールであるのか、それとも過去作で見てきたトニーやナターシャがスクラルだったとして本物を呼び戻す計画をフェーズ2の頃から仕込んでいるのか、今のところはわかりません。

とは言えトニーやナターシャは銃で撃たれたスクラル人のように緑に戻ることはなかったため、死んだのはやはり本人である可能性が極めて高く、彼らが「ニック」と呼んだのは単なる脚本の矛盾か、フューリーが思うほど親しい仲ではなかったとするのか、とにかく謎が多い設定になっています。

また、母親の事をフューリーと呼び、子供にもフューリーと呼ばせると言うのであれば、今回のエピソードの冒頭でプリシラ・フューリーの事をプリシラと呼ぶフューリーは何者なのかという点も気になる所です。

「キャプテン・マーベル」で導入されたこの設定が、それ以前の作品ではうまく機能していないだけとも考えられるかもしれません。

暗号コード

准将に擬態したスクラルから裏切り者呼ばわりされたタロス。「娘のガイアもそうなのか?」と疑念を投げかけられたと同時に射殺してしまいます。この疑いの芽を持ったまま返すわけには行かないという事でしょうが、温厚派のタロスも娘の事となるとその判断は鋭くなるようです。

ミサイル発射中止のパスワードを聞き出す事に失敗したタロスは悩んだ挙げ句、ガイアに連絡。ニュー・スクラロスに捕らえられている准将本人の記憶からパスワードを取り出すことにします。

ガイアが装置を覗き込むと、そこに映る映像は息子のザッカリーがほとんどで、准将が息子を溺愛していた事がわかります。ザッカリーもスクラルに取って代わられているのか、本物の地球人なのかは不明ですが、フューリーに対して息子を撃たないよう懇願していたのは、この愛情までも完璧にコピーしてしまっていたという事なのでしょう。

なんとかパスワードを入手したタロスとフューリーはミサイル発射の阻止に成功しますが、その一方でニュー・スクラロスは外部からの通信を検知し、ガイアが危機に立たされる事になりました。

裏切り者の結末

バイクでニュー・スクラロスをあとにするガイアの前に現れたグラヴィク。ミサイル発射計画は裏切り者をあぶり出すための物だったとして、ガイアに銃弾を撃ち込みました。

スクラル人の体内についてはよくわかりませんが、人間で言う心臓の位置に弾が命中している事がしっかりと映されてガイアのシーンが終了します。

しかし、この記事にさきがけて別の記事にもしたように、「シークレット・インベージョン」の予告ではガイアのもっと多くのシーンが紹介されています。予告にあった未公開のガイアのシーンが全てカットされた可能性はゼロではありませんが、ガイアがエクストリミスやグルートのような再生力を身に着けている可能性が高いようにも思えます。

エミリア・クラークさんは過去のインタビューで自身が演じるキャラクターを「お気に入り」だと称し、別のインタビューでは今後何年にもわたってMCUの一部になりたいと話しています。また、「ザ・マーベルズ」にも登場するとも報じられています。

どちらに転んでいくのかは4話からの注目ポイントです。

最後の電話は

3話のラストは予告にもあった、プリシラ/ヴァーラが貸金庫に向かうシーン。そこに預けられていたのは銃で、電話の相手は1時間後に聖ジェームズ教会へ来るよう告げます。プリシラはグラヴィクと話したいと返しますが、電話の相手は「話は私にしろ」と電話を切り、今回のエピソードは幕を閉じます。

英語音声、日本語音声ともに声から察するに電話の主はローディであり、1話、2話の記事でも気になるとしていたように、やはりスクラルに取って代わられているようです。

2話でのローディは「ニック」呼びしている事もあり、この名前に関する設定は先述のような問題を含んではいますが、それを示唆していたと言えます。

また、海外メディアが報じた「スクラル人の見分け方」にも適合しているようです。

©MARVEL,Disney

スクラル人は緑を衣装に取り入れているか、あるいはシーンの一部に緑が含まれているとの仮説で、テーブルの上には緑の葉っぱが置かれています。

プリシラは冒頭でもあったようにフューリーに対する愛情と不満を同時に抱える一方で、「グラヴィクと話したい」というようにその立場を決めかねている様子。

スパイもの作品ではこういう曖昧な立場のキャラクターが望まぬ結末を迎えることが多いようにも感じますが、プリシラ/ヴァーラの物語はどのような展開になっていくのでしょうか。


ドラマ「シークレット・インベージョン」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第4話は 2023年7月12日16時 より配信予定です。

【噂話】映画「アーマー・ウォーズ」の概要、リリース日が報じられる

マーベル・スタジオが開発中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「アーマー・ウォーズ」について、海外メディア The Cosmic Circus が新たなレポートを提供しています。それによると、主人公であるウォーマシン/ジェームズ・ローズが何と戦うことになるのかが明らかになったようです。

※これより先は「アーマー・ウォーズ」のネタバレを含んでいる可能性があります。ご覧の際はご注意ください。

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TCCによると、本作が映画「ファンタスティック・フォー」の次の公開作品として2025年7月25日にリリースされる予定と言います。

ただし公開日については、現在米国で行われているWGAストライキの影響次第な所があり、延期の可能性は十分にあるとしつつも、「ファンタスティック・フォー」の次になる事は変わらないだろうと伝えています。

そして、同名コミックの実写化となる本作ですが、その内容は大きく異なるとも言います。

MCU版では元々S.H.I.E.L.D.の下部組織だったD.O.D.C.(ダメージコントロール)が非常に重要なグループになるとの事で、トニー・スタークの死後はこのD.O.D.C.がアベンジャーズのテクノロジーなどを管理・保管していたものの、その使命と焦点が変化しつつあると指摘します。

米国政府は近年のヒーロー、ヴィランを問わない強化人間の急増に怯え、潜在的な脅威を封じ込める方向へとかじを切っているとし、これには「シークレット・インベージョン」の物語も絡んでくると言います。

不測の事態に備えた計画が立てられ、その結果、アイアンマン・アーマーの亜種を身にまとった複数の個人からなる「アイアン・アーミー」が結成されるとし、しかし、これらの計画は映画の敵役たちによって乗っ取られ、アーミーを抑え込むためにウォーマシンが出動する事になると記事は説明しています。

また、現在アイアンマンのテクノロジーを所有している国防総省がこれに絡み、国防総省の裏で糸を引いているのはMCUでCIA長官になっているコンテッサ・ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌだと言います。

ヴァルは「サンダーボルツ」での不運な展開の後、彼女と彼女の計画について「アーマー・ウォーズ」でより詳しく描かれるようです。

そしてヴァルは「アイアンマン2」に登場したジャスティン・ハマーを雇い、チームの強化を図るとの事。これは「アイアンマン2」の序盤でトニー・スタークが各国のアーマー兵器開発の現状について「ハマーの会社なら後20年はかかる」と言った事へのコールバックになっているようです。

そしてトニー・スタークの遺産の大きな一つであるウルトロンの再登場について、今後のプロジェクトでの再登場が検討されているものの、「アーマー・ウォーズ」になるかどうかは決定していないと伝えています。

以上が今回報告された内容です。

現在、ローディ以外の登場ヒーローについては不明ですが、バックアップ要員としてアイアンハート/リリ・ウィリアムズの登場が期待されています。また、トニーの遺産の一つとしてハルクバスターの再登場も考えられそうです。

気になる「アーマー・ウォーズ」の展開ですが、その前にローディは「シークレット・インベージョン」でスクラルに変わられている事が示唆されており、本物のローディがどうなっているのか、どのようにして戻ってくるかについて、まずは「シークレット・インベージョン」を見届ける必要があるようです。

映画「アーマー・ウォーズ」の公開日は不明です。

ソース:Exclusive: Armor Wars’ Place in the MCU Slate, Justin Hammer, and an Army of Iron Men

ドラマ「シークレット・インベージョン」3話での新キャラの展開にファン騒然も、公式予告は否定

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シークレット・インベージョン」の3話「Betrayal(邦題:裏切り)」が昨日水曜日に配信され、今週もまたTwitterトレンド入りするなどして話題となっています。3話でもいくつか焦点となるシーンが含まれていますが、本記事ではエミリア・クラークさん演じるガイアについて触れていきます。

※これより先は「シークレット・インベージョン」のネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。

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3話ではガイアの裏切りが発覚し、彼女はグラヴィクに胸を撃ち抜かれて倒れることになりました。

早すぎる人気女優の退場に騒然とするファンもネット上では見られますが、予告をしっかりと見ている人の大半は「ガイアにはまだ先がある」と考えていると思います。

全ての予告動画を貼ると無駄に多くなるため割愛しますが、気になる方はマーベル・エンターテイメントの公式チャンネルにてご確認ください。

複数の予告動画にわたってまだ配信されていないガイアのシーンが散りばめられており、ガイアの死を悲しむファンに対して予告の切り抜き動画を投稿するファンも出てきています。

3話のグラヴィクはタロスにナイフを突き立てながらもすぐに回復する「エクストリミス」の能力の一旦を見せています。エクストリミスは「アイアンマン3」にて登場した技術で、2話ではそれがスクラルの手に渡っている事も示唆されていました。

「アイアンマン3」でもエクストリミスで強化された人間が銃で死なない事が描かれており、予告動画からスーパースクラルになっていると思われるガイアは、エクストリミスやグルートの再生力でもって死を回避している可能性がかなり高いと見られています。

ある種の公式ねたばらしが含まれていた今回の展開ですが、それでも衝撃度は高く、後半残り3話にも期待がかかっています。

ドラマ「シークレット・インベージョン」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第4話は 2023年7月12日16時 より配信予定です。

ドラマ「シークレット・インベージョン」、スクラル人の見分け方が報じられる

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シークレット・インベージョン」では擬態(シェイプシフト)能力を持つスクラル人による秘密の侵略の脅威が描かれていますが、そんな中、登場人物がスクラル人かどうかを見分ける方法について、海外メディア Collider が報じています。

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まず実際に判明している見分け方は二通り。

ひとつは会話によるもので、スクラル人は基本的に外見に関しては完璧にコピー出来ていますが、その内面、つまり記憶や性格といったものまでコピーするわけではありません。

映画「キャプテン・マーベル」の作中ではキャロル・ダンヴァースとフューリーの間でスクラルではないと証明するための会話が行われ、ヨン・ログがキャプテン・マーベルに化けたスクラルを見破った時も会話によって行われました。

ただし「シークレット・インベージョン」1話には「キャプテン・マーベル」に登場していた記憶探求装置の小型改良版が登場しており、詳細は不明なもののいくつかの条件下で記憶や思想といったものがコピーできるように進化している事もわかっています。

2つ目は「シークレット・インベージョン」2話の拷問シーンで発覚したもので、擬態中の身体の一部を切断した場合、切断された側がスクラルの組織に戻るというもの。

これはある種完璧に見破る方法ではありますが、身体へのダメージは計りしれず、今後積極的に採用される判別方法でないのは明らかです。

そして3つ目、Collider が提示した判別方法はスクラル人は緑を好むというもの。

記事によると、「シークレット・インベージョン」1話と2話を振り返れば、登場したスクラル人のほとんどが衣装やアクセサリといった外見の一部に緑を取り入れていると指摘しています。

ニュースクラロスに訪れた最初の難民は緑のコートを着用、ガイアも緑を基調とした服装であり、ポプリシュチンは緑のネクタイを着用し、夜のモスクワでフューリーを見張っていた女性は緑の帽子を着用していました。

そして、これに該当しないスクラル人が数人いるとして記事は指摘。まず、ほぼ100%敵味方がはっきりしているタロスとグラヴィクには緑の要素は見つからないと言います。また評議会のシーンではFXNのクリス・スターンズとレジスタンスに異を唱えたシャーリー・セーガーの二人は該当しないとしつつも、部屋全体が緑であり、SPを含めたシーン全体がスクラル人であった為である可能性があるとしています。

また、興味深い話として、MI6のソーニャ・ファルズワースも緑のシャツを着用しているとも指摘しています。

この理論がスクラル人を見分ける方法として有力なものになるのかどうか、残る4話では注意深く観察し、スクラルの侵略に備えましょう。

ドラマ「シークレット・インベージョン」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第3話は 2023年7月5日16時 より配信予定です。

ソース:This Theory Could Explain How to Spot ‘Secret Invasion’s Skrulls in Plain Sight

ドラマ「シークレット・インベージョン」、監督が噂のカメオの一つをシャットダウン

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シークレット・インベージョン」のアリ・セリム監督が、海外メディア SFX Magazine とのインタビューの中で、本作にカメオ出演するという噂のキャラクターの一人について、明確に否定しました。

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The Direct によると、雑誌のインタビューの中でアリ・セリム監督は「インターネット上の噂はとても面白いものです。ジュリア・ルイス=ドレイファスは出演しません。どうしてそんなことになったのかわかりません!」と噂の一つについて言及、否定しました。

そして本作について「すべてはサプライズ、意図、暴露、そしてその繰り返しです。そこにたくさんのものが含まれていることを願っています。カメオ出演に関して、私にとってはそれよりも物語の核心に興味があり、それを本当に見て欲しいと思います、そしてその物語の核心は、『誰を信頼できるか?』ということです。」と語りました。

MCUの古株、サミュエル・L・ジャクソンさんやドン・チードルさんに加えて、エミリア・クラークさんやオリヴィア・コールマンさんといった豪華キャストが集結している事について監督は「彼らは現存する最高の俳優たちであり、全員が同時に一つの部屋にいます。そして彼らは皆、非常に献身的で、自分の旅、自分のパートに全力を注いでいます。」とそれぞれのキャストを高く評価しました。

本作のカメオの噂が全て否定されたわけではありませんが、監督はカメオよりも物語そのものに十分サプライズがあると考えており、そちらに注目してほしいとファンに呼びかけています。

1話、2話共に衝撃的な内容が描かれた本作ですが、残る4話でどのような物語が展開していくのでしょうか。

ドラマ「シークレット・インベージョン」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第3話は 2023年7月5日16時 より配信予定です。

ソース:Secret Invasion Director Shuts Down 1 Major MCU Cameo Rumor

ドラマ「シークレット・インベージョン」、2話のチェックしておくべきポイントをピックアップ

2023年6月28日配信のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シークレット・インベージョン」シーズン1エピソード2「Promises(邦題:約束)」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想、考察などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

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約束

映画「キャプテン・マーベル」の映像から始まる今回のオープニング。1997年はその映画から2年後となります。

「キャプテン・マーベル」と同じく若返りCG処理が施されたフューリーの前にヴァーラというスクラル人が子供の背丈をした当時のグラヴィクを連れてきます。クリースクラル戦争で両親を失ったというグラヴィクですが、この時からすでに優秀な兵士としての才能を開花させていたようです。

フューリーはアベンジャーズ計画に先立って、地球の平和維持のためにこの頃からスクラル人を利用していたようですが、この時見返りとして約束していた「新しい故郷」が未だに果たされていない事が今回の侵略戦争に繋がっています。

ヴァーラ

ヴァーラ(Vaara)と名付けられたスクラル人はコミックにも登場していますが、その設定は異なっている可能性があります。コミックのヴァーラはクリーとスクラルのハーフであり、MCUでのスクラルの窮状を考えると敵の血を引くヴァーラが置かれている立場は相当危険であるはずです。

そしてヴァーラの声がシャーレイン・ウッダードさんのようだと海外ファンは指摘し、ヴァーラは今回のエピソードのラストで登場するフューリーの妻プリシラである可能性があるようです。エンドクレジットではパゴンやクリーガなど劇中で名前が呼ばれず、セリフも少ないスクラルの俳優名が明記されているにも関わらず、冒頭である程度の尺のセリフが用意されていたヴァーラがクレジットされていない事もこの仮説を裏付けているようにも考えられます。

もしヴァーラ=プリシラだった場合、さらにヴァーラがコミック通りのハーフだとすれば、クリーからもスクラルからも受け入れられない彼女が地球人のフューリーとくっつく事はある意味いい選択と言えるかもしれません。

©MARVEL,Disney

1話の続き

1話のラスト、ロシアでのグラヴィクのテロのシーンの続きから物語が再開し、フューリーは拘束、そして「俺はアメリカ人だ!」と叫ぶスクラル人(1話にてアメリカの反ロシア組織AARの人物をコピー)も彼らの計画通り逮捕され、両国間の緊張が高まっていきます。

知らない事ゲーム

幼少期の母親との思い出を振り返る中で、有色人種専用車両の話を語るフューリー。1950年生まれの設定に基づいた上で、現実にあった歴史的背景を取り込んでいます。施設やサービスでの人種差別・隔離を禁止する公民権法が可決されたのは1964年の事です。

思い出話は母と列車の中で遊んだという「知らない事」を教えるゲームへと転じ、そこから物語の本筋、すなわちスクラルについて知らない事へと波及していきます。

ここで明かされるのは「100万人のスクラル人」と「ドロージ皇帝」。

スクラロス星がクリーに滅ぼされた時に逃げ延びた100万のスクラルが既に地球にいる事が明かされます。しかしスクラロスが滅びて約30年、今なお100万で人口増加していないのは不幸中の幸いと言えるのか、あるいは繁殖しているけれどタロスが今現在の数を把握していない可能性もあるかもしれません。

そしてMCUのスクラルにコミック同様皇帝の存在がある事も明らかに。ただしドロージ(Drogge)という皇帝はコミックには存在せず、かわりにドロージ(Dro’ge Fenu Edu)という科学者がコミックに登場しています。

コミックのドロージ博士は宮廷科学司祭長であり、捕虜だったイルミナティのメンバーのDNAを採取し、スーパースクラルの人工製造研究にあたっていました。この研究は女王ヴェランケのもとで地球侵略のために使用され、様々なヒーローの能力を持つスーパースクラルが戦力として投入されました。

フューリーとタロスの口論はヒートアップし、先程の人種差別問題と絡めて「地球人同士でも共存出来ていない」「他種族を受け入れる余裕はない」と決定的な言葉を発し、二人は別行動となってしまいました。

「シークレット・インベージョン」以前ではタロスらスクラルがフューリー、そして地球のために動く様子がこれまでに描かれていたわけで、約束どおりスパイや兵士として協力していたにも関わらず、フューリーからの約束が果たされていない状況が続いています。

新たな故郷が見つからない事や、S.A.B.E.R.へと姿を消していた事に関する納得の行く説明は現状ではされることなく、フューリーにもまだ何か秘密が隠されている事が伺えます。

エリザベス・ヒル

マリアの遺体がアメリカへと受け渡され、母親のエリザベスが登場しています。フューリーとは旧知の仲のようであり、軍からは何も教えてもらえないことに怒りと苛立ちを見せました。娘の死を無駄にしないようフューリーに忠告し、エリザベスは去っていきます。

コミックのマリア・ヒルの母親は故人であり名前も与えられていない事を考えると、エリザベスの役割にまだ先がある可能性は低いかもしれません。

しかし先日はマリア・ヒルが「ザ・マーベルズ」に登場するとも報じられ、謎を呼んでいます。その記事でも復活の方法についていくつか指摘はしましたが、我々視聴者は今回棺を見ただけでその中身の確認は出来ていません。マリア・ヒルが本当に死んだのかどうか、まだしばらくの間、視聴者は悩まされる事になるようです。

スクラル評議会

モスクワでの事件についてのニュース報道のシーンが挿入され、グラヴィクとガイアはスクラル評議会の場へ到着。そこではさきほどのニュース映像で見た顔が席を占めていました。

イギリスの首相パメラ・ロウトンとNATOの事務総長セルジオ・カスパーニ、キャスターのクリス・スターンズとジャック・ヒュンビン、そしてシャーリー・セーガー。

テロに対するお咎めを受けるグラヴィクは「これは戦争だ」と反論し、どのみち人類は自滅すると予告、前の戦争(クリーとの戦争)と違って今回は負けないとも主張しました。また、アベンジャーズが介入してきた際の考えもあると言います。

この演説の後、イギリス首相パメラになっているスクラルはグラヴィクを将軍に任命、評議会のメンバーはシャーリーを残してみなレジスタンス側につくことになりました。

シャーリーはスクラルが家をなくしたことについて、戦いから逃げたからではなく、戦いを求めすぎたせいだとして戦争反対を表明しますが、グラヴィクからは「あなたが100人いれば宇宙全体を乗っ取れた」と評され、元々は強力な戦士であった可能性がほのめかされています。

ちなみに、以前に映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」でフランスがヴィブラニウムを奪うためにワカンダに傭兵を送ったというシーンに対してフランス政府が声をあげました。

もちろん作品上の話でありフランスがそういう国だと視聴者が受け取ったとは思えませんが、フランスの権力の奥深くにもスクラルが入っていたという表現だったのでしょうか。そして今回イギリスからも何か言われたりするのでしょうか。

ニュー・スクラロス

グラヴィクが将軍となったことがすでに知れ渡っているのか、ニュー・スクラロスに戻った際には拍手で迎えられる一行。

グラヴィクの前に「感謝します」と出てきた女性は1話にも登場していた人物。「君がいたから成功した」という言葉の裏には何が秘められているのでしょうか。

イルメナ・チチコワさんが演じるこのキャラクターは、クリーガ(Kreega)という名前であることがクレジットからわかります。

コミックのクリーガはスーパースクラルであり、それとグラヴィクの言葉を合わせると、ドラマのクリーガはこの後登場する怪しげな研究の被験者であり、初の成功例である事が考えられそうです。

緊急会合

イギリスとEUはモスクワ事件を重大とみなしアメリカに説明を求めますが、リットソン大統領のかわりにサミットに現れたのはジェームズ・ローズ大佐。挑発的な態度でアメリカの関与を否定しつつ、フューリーとマリア・ヒルについて「私人」だと説明するのは、1話での大統領への報告とやや異なる側面を見せています。

ここで「私人」だと強調されたのはこの面倒くさい説明を回避するためのローディの方弁である事が伺えますが、逆に言えばフューリーがアメリカ政府所属の組織の人間であり、そしてその詳細を他国が把握していないという証明でもあります。

ここは興味深いポイントで、すなわちS.A.B.E.R.はアメリカの組織である可能性がかなり高くなっています。

MCUにおいて一時期はソコヴィア協定によりアベンジャーズが国連管理下におかれる事になりましたが、その協定も「シーハルク」で廃止されていた事が判明。

もしアベンジャーズを再びアメリカ政府が管轄しているのだとすれば、かつて「シビル・ウォー」でスティーブ・ロジャースが懸念していたように「政府の意見は変わる」時が訪れ、再びシビル・ウォーが発生してしまう可能性もありそうです。

フューリーとローディ

「警護のものについてどのぐらい知っている?」とスパイである可能性をフューリーがちらつかせると、ローディはH.Y.D.R.A.について言及しますが、やがてそれがスクラルの話である事を察します。

会話の中で登場したアレクサンダー・ピアースはフューリーとは旧友でS.H.I.E.L.D.の理事でしたがその正体はH.Y.D.R.A.でした。H.Y.D.R.A.がS.H.I.E.L.D.になりすまして世界を牛耳ろうとしていた映画「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」は「前回のシークレット・インベージョン」とも言える内容で、根本的に似通ったテーマになっています。

この脅威に対して「友人たち(アベンジャーズ)を呼ぶか?」と提案するローディにフューリーは「姿をコピーされてテロリストにされてしまう」と反対。ローディは機密文書を読んでペンタゴンがスクラルを警戒していたとまで理解していたにも関わらず、この一連のシーンでの発言はなかなか呑気なのが気になる所。

1話で「老いた、先が読めなくなった」と散々言われていたフューリーですが、アベンジャーズを出動させる事が危険であるとグラヴィクの読みを察しているようで、これは俺の戦争だと言い放ちます。

スクラル人の強化

ソーニャ・ファルズワースのシーンに切り替わり、逮捕されたマーティン・ウォレスことスクラル名ブローガンに対する拷問へと移行しました。「人に唾かけちゃいけないってママに言われなかった?」と交代を告げたファルズワースは唾をかけるほうがマシなような拷問でもって、マーティンになりかわったスクラルからグラヴィクがスクラルの強化を進めている事を吐かせました。

この一連のシーンはなかなかショッキングな映像になっており、これが理由かどうかは不明ですが、アメリカ、カナダなどでは本作品は14歳以上のレーティング、ヨーロッパ方面では16歳以上のレーティングとなっています。なお、日本では12歳以上とされています。

ダルトン夫妻

ケイティ・フィネランさん演じるローザ・ダルトンとマーク・ベイズリーさん演じるビクター・ダルトンは地球上で異星人や強化人間のDNAサンプルを集めて研究している事が判明。

この夫婦はコミック版には登場しないキャラクターで、前述したドロージ(Dro’ge Fenu Edu)博士の設定をこの二人が受け継いでいると見られます。

ガイアが見たリストではグルート、カル・オブシディアン、フロストビースト、エクストリミスのサンプルが採集済みな様子。

©MARVEL,Disney

グルートは「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」のワカンダか「アベンジャーズ/エンドゲーム」のアベンジャーズ・コンパウンド(ニューヨーク州北部)でのサノスとの決戦に参加しており、そのどちらかで折れた体組織などが採集されたようです。特に「インフィニティ・ウォー」のラストでサノスがヴィジョンのストーンを狙った際には蔦を巻き付け、サノスに引きちぎられていたので、それがスクラルに回収された可能性は高いでしょう。そしてそれが回収されている事実はワカンダにスクラルが潜入している証拠でもあり、エヴェレット・ロスがコピーされている事や、ワカンダのヴィブラニウムが何故か流出し続けている問題にも関係しているかもしれません。

カル・オブシディアンもグルートと同じ場所に登場するサノスの部下ブラックオーダーの一人ですが、パソコンには腕が映っていることから、「インフィニティ・ウォー」の冒頭でアイアンマン、ドクター・ストレンジ、ウォン、スパイダーマンらと戦った時にウォンのポータルによって切り落とされた腕が回収されたと推測されます。

フロストビーストは「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」のポストクレジットシーンにて、ヨトゥンヘイムの魔獣がロンドンの通りで無邪気に鳥を追いかけ回す映像がありました。その後がどうなったのかは描かれていませんでしたが、最終的には博士たちのもとに届いていたようです。S.H.I.E.L.D.が回収したものを潜んでいたスクラルが博士のもとへ送ったのでしょうか?

エクストリミスは「アイアンマン3」に登場した技術ですが、シャン・チーの地下闘技場にもこの被験者が登場しており、該当者から何らかの方法で採取してきたと見られます。

「シークレット・インベージョン」の予告でグラヴィクがグルートのように腕を伸ばしていたのは、このDNAが適応された強化スクラルになっている事を示唆しています。

©MARVEL,Disney

また、ガイアが当初噂されていたようにコミックのアビゲイル・ブランドの役割を担うのだとすれば、彼女の発火能力に通ずるところがあるエクストリミスを獲得するかもしれません。

カル・オブシディアンとフロストビーストはMCUの中でその特性が詳細に描かれたわけではないため、どのような能力を獲得できるのかは不明です。考えられるのはカルの岩のような外見を基にした高い防御力と、フロストビーストの氷を操るかもしれない能力からアイスシールドで身を守ったり、身体を氷状態にして透明化出来るかもしれません。

この4つの能力はすなわちファンタスティック・フォーの代替品であり、コミックで最も有名なスーパースクラルがファンタスティック・フォー全員分の能力を一人で持っていることへのオマージュである可能性が高そうです。

©MARVEL

プリシラ・フューリー

2話のラストではシャーレイン・ウッダードさん演じるプリシラ・フューリーが登場。過去の報道でフューリーの妻であることは分かっていましたが、同時にS.W.O.R.D.のエージェントであるとも言われていました。

今回は紹介のみにとどまり、プリシラに関することはほぼ何も分かっていません。コミックに存在しないキャラクターですが、フューリーの妻という立場上大きなカギを握っている可能性が高そうです。

プリシラが冒頭のヴァーラだとすれば結婚時期はさておきながら、タロスと同時期からの付き合いであるはずで、本作における数少ない信用できるキャラクターと思いたい所です。

なお、フューリーはプリシラがスクラル人である事を知っているかどうかという問題について、監督は「元の脚本では知っている予定でした。しかし、撮影中に『知らない方が面白いかもしれない』と思い、視聴者が『どっちなんだ?』と感じるように編集しました」と明かしています(Deadlineより)。

ガイアの怪しい行動

1話の最後のガイアは別のスクラルがなりすましている可能性も考えていましたが、2話冒頭からはそれが本物のガイアであった事が示唆され、事件に関して特に後悔などの様子を見せることもなく、レジスタンスとして活動しているような描写になっています。

しかしニュー・スクラロスに戻った時はグラヴィクを終始目で追い、ダルトン博士のラボを覗き見、そしてパソコンで情報収集するなど、まるでスパイのような行動も見せています。

また、グラヴィクに「腰抜けじゃ娘を送り込めない」とスパイを疑われた後はセーフハウスの位置をロシア当局にリークし、ブローガンに疑いをなすりつけてしまうなど、やはりフューリーやタロスの味方である事も匂わせています。果たしてどちらの顔が真実なのでしょうか?


ドラマ「シークレット・インベージョン」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第3話は 2023年7月5日16時 より配信予定です。

映画「ザ・マーベルズ」にマリア・ヒルの登場が報じられる

マーベル・スタジオが制作中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ザ・マーベルズ」にマリア・ヒルを演じるコビー・スマルダーズさんがシリーズ7度目の映画出演を果たすと、海外メディア The Hollywood Reporter が報じました。

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コビー・スマルダーズさんはドラマ「シークレット・インベージョン」の衝撃的な1話の配信後、 Vanity Fair とのインタビューでマリア・ヒルの最期について、「今はマルチバースがあるから何でも可能だと思います。」とした上で「でもこれが彼女の結末なんだと確信しています。」と発言。現実的な死だったと認めていました。

今回、エンターテイメント雑誌の大手であるTHRでもマリア・ヒルの死を特集し、コビー・スマルダーズさんへのインタビューを掲載。「ザ・マーベルズ」出演を否定しているにも関わらず、11月の「ザ・マーベルズ」で7度目の出演を果たすとの前置きから記事は始まっています。

この記事に対して、comicbook.com など別のメディアも驚きだと指摘しています。

もちろん、前回のコビー・スマルダーズさんの発言のとおりマーベル世界における可能性は無限で、仮に「ザ・マーベルズ」にマリア・ヒルがいるとすれば、マルチバースを通じたマリア・ヒルの変異体、スクラルがマリア・ヒルに擬態している、コールソンのようにT.A.H.I.T.I.計画で蘇る、LMD(ライフ・モデル・デコイ)として蘇るなど、マルチバースや「シークレット・インベージョン」の中心となっているスクラル、そしてS.H.I.E.L.D.の科学技術による蘇生など、様々な手段は用意されています。

復活を期待して何もなかった時はその喪失感も計り知れないため、マリア・ヒルのファンは今回の記事が何らかの記載ミスである事も考慮して、あまり期待せずに「ザ・マーベルズ」に取り組むのがいいのかもしれません。

ドラマ「シークレット・インベージョン」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第2話は 2023年6月28日16時 より配信予定。

映画「ザ・マーベルズ」は 2023年11月10日 に劇場公開予定です。

ソース:‘Secret Invasion’ Star Cobie Smulders Is Shocked That the Series Premiere’s Ending Didn’t Leak

ドラマ「シークレット・インベージョン」、サミュエル・L・ジャクソンさんが盗撮ドローン撃墜を明かす─「アベンジャーズ」では脚本流出も

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シークレット・インベージョン」に出演するサミュエル・L・ジャクソンさんとエミリア・クラークさんらキャスト陣が、海外メディア Entertainment Weekly のインタビューに応じ、マーベル作品の秘密主義について話しました。

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過去のインタビューでも「ネタバレしてしまって怒られないように注意している」と語っていたエミリア・クラークさんは、今回のインタビューの中で「シークレット・インベージョン」の撮影が始まって数日間、SIMカードを抜き取っていたと明かし、「ファンが自分を追跡するかもしれない」と恐れていたと語りました。「ゲーム・オブ・スローンズ」のネタバレが流出したときにはひどく傷つき、立ち直るのに時間がかかった経験がそうさせたと言います。

続けてサミュエル・L・ジャクソンさんが「ゲーム・オブ・スローンズ」と同様に「シークレット・インベージョン」でも撮影現場の上空にはドローンが飛んでいたと言います。そして「マーベルのセキュリティはドローンの一つを撃ち落としました。そして犯人を見つけて、捕まえたんだ。」と現場で起こった事件について明かしました。

これに対してドン・チードルさんが「彼らはマーク・ラファロとトム・ホランドの写真を掲げて、『この人たちみたいになってはいけない?』と言っただけではないんです。」と皮肉なコメントを述べました。

この発言でエンジンがかかったサミュエル・L・ジャクソンさんは「それよりひどい例があるよ!」と付け加えました。そして「 『アベンジャーズ』の準備をしていたとき、誰かが私の透かしマークが入った『アベンジャーズ』の脚本のコピーを印刷して、ネットで販売したのを覚えています。私はカナダで撮影していて、マーベルがカナダに来ました。それはカナダで印刷されていたんだ。」と約10年前の事件についても明かしました。

マーベル作品のファンが年々増大するに連れて、そのリークを狙う人物も増加。また俳優たち自身のうっかりネタバレにもスタジオは悩まされています。

映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」の主演を務めるアンソニー・マッキーさんは「台本を読む時は見張りがいる」とジョークを交えてスタジオのセキュリティレベルの高さをアピール。一方でドラマ「アガサ:カヴン・オブ・カオス」に出演するパティ・ルポーンさんは「しゃべりすぎて怒られた」とも発言しています。

「シークレット・インベージョン」に今のところ大きなリークはありませんが、以前には公式がエミリア・クラークさんの秘密のキャラクターについてネタバレしてしまったと話題になりました。現在はクラークさんが演じているのはガイアである事が明かされていますが、コミックのガイアとは大きく違うこともあり、かつてのネタバレキャラの設定の一部がMCU版のガイアに引き継がれるのではとも考えられています。

リークやネタバレ問題は別にして、「私たちは比較作品として『ウィンター・ソルジャー』について話し続けています。これはスパイ活動、スパイスリラーであり、彼らはそれに適したプレイヤーです。」とドン・チードルさんは語りました。

ドラマ「シークレット・インベージョン」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第2話は 2023年6月28日16時 より配信予定です。

ソース:Emilia Clarke says it’s easier keeping spoilers for Marvel’s Secret Invasion than Game of Thrones

ドラマ「シークレット・インベージョン」、コビー・スマルダーズさんがマリア・ヒルの今後について語る

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シークレット・インベージョン」に出演しているコビー・スマルダーズさんが、映画「アベンジャーズ」から登場しているマリア・ヒルの今後について、海外メディア Vanity Fair とのインタビューの中で語りました。

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スマルダーズさんは「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」で「自分がエイリアン(スクラル)だったとは知りませんでした。」とジョークを言ったあと、「今はマルチバースがあるから何でも可能だと思います。でもこれが彼女の結末なんだと確信しています。」と展開をありのままに受け入れていると明かしました。

続けて映画「ザ・マーベルズ」への出演を否定しつつ、「シークレット・インベージョン」1話の撮影を振り返って「不思議な気分でした。マリア・ヒルの死はとても現実的で、衝撃的で、とても人間的な感じがしました。とても悲しい日でした。」と語りました。

そしてこの衝撃の展開を抱えていた事について、「私はよく訓練されてきました。ええ、秘密を守らなければなりませんでした。」とコメントしつつ、これまでのキャリアの中で「私はカメラの前で死んだことがないと思います。今回は本当に死ぬシーンを撮影しました。」と初挑戦だったとも明かしました。

最期の瞬間についてスマルダーズさんは「フューリーが自分自身を見ること、ヒルがフューリーに撃たれたと思うこと、それがあの瞬間の痛みです。彼女が亡くなるまでに、撃ったのは本物の彼じゃないと理解したと思いたい。最初は恐ろしく、とても混乱したと思います。でも、彼女はその答えに辿り着いたと思いたいんです。」とマリア・ヒルが意識を失うまでには全て理解した事を望んでいると語りました。

コビー・スマルダーズさん演じるマリア・ヒルは「アベンジャーズ」でMCUに登場して以降、それほど大きなシーンはありませんでしたが、ドラマ「エージェント・オブ・シールド」も含めて、S.H.I.E.L.D.及びアベンジャーズをバックアップしてきました。

コールソンとマリア・ヒルというS.H.I.E.L.D.時代の両腕を失ったフューリーは残り5話をどのようにして乗り越えていくのでしょうか。あるいは「ザ・マーベルズ」に登場しているフューリーはフューリーではなく、本物のフューリーは残りのエピソードのどこかの時点で退場してしまうのでしょうか。

ドラマ「シークレット・インベージョン」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第2話は 2023年6月28日16時 より配信予定です。

ソース:Cobie Smulders on Her Tragic MCU Fate: “I’m Pretty Sure This Is It”

ドラマ「シークレット・インベージョン」、1話のチェックしておくべきポイントをピックアップ

2023年6月21日配信のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シークレット・インベージョン」シーズン1エピソード1「Resurrection(邦題:復活)」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想、考察などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

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1.モスクワ、現在

本作は「PRESENT DAY」(現在)におけるモスクワから始まりますが、現在とは2023年6月のことではなく、MCUにおける現在の時系列を指しています。

本作の時系列についてマーベル・スタジオ副社長は「シーハルク」の後であると大まかに言及しており、2025年の物語であると推測されます。また、このエピソードにはロシアの統一記念日の祝祭が含まれていることから、2025年11月4日 がエピソード1の終わりの時点での時系列であると考えられます。

2.ボゴタのテロ

ボゴタはコロンビアの首都。ボゴタという都市名は、映画「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」(2014年) にMCUに登場。

「ウィンター・ソルジャー」では、かつてニック・フューリーがボゴタの大使館占拠事件でS.H.I.E.L.D.理事のアレクサンダー・ピアースの娘を含む人質を救助したという過去が語られています。プレスコッドのいうテロがこれを指しているかどうかは不明ですが、「ウィンター・ソルジャー」の時、ピアースは「モスクワでテロが起きるのも時間の問題だ。」と発言し、今回の「シークレット・インベージョン」を予期していたような繋がりを見せています。

3.S.A.B.E.R.

ロスとプレスコッドの会話の中ではフューリーの居場所としてS.A.B.E.R.について言及されます。この後別のシーンでも何かと登場しますが、この組織、そして宇宙ステーションは映画「ザ・マーベルズ」の予告で登場済み。

©MARVEL,Disney

S.A.B.E.R.自体はコミックに存在しない組織であるため、詳細については今後のエピソード、あるいは「ザ・マーベルズ」にて描かれると思われます。

プレスコッドは、スクラル人が地球侵略をはじめたきっかけとしてニック・フューリーとキャプテン・マーベルがスクラルの新しい故郷を探すという約束を果たさなかった事が原因だと主張。この事が幼少期にガイアと出会って仲良くなったモニカ・ランボーが「ワンダヴィジョン」で見せたキャプテン・マーベルへの不信感に繋がっているようです。

4.エヴェレット・ロス

ロスは結局のところロスではなくスクラル人でした。ではロスはいつからスクラルに取って変わられていたのでしょうか?

ロスが初登場したのは映画「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」でその後「ブラックパンサー」、「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」に登場しています。

CIAのエージェントだったロスですが、「ワカンダフォーエバー」ではスパイ容疑で逮捕され、護送中のところをオコエに救出され開放されています。オコエ自身もワカンダを旅立っていると考えられているため、二人がそのまま一緒に行動しているか、あるいは身の安全を守るためにロスはワカンダへ身を寄せていると推測できます。

また、スクラル人の変身プロセスについて、対象を目視することでの変身が可能なのは「キャプテン・マーベル」にて描かれていました。同作では擬態能力には個人差があり、訓練が必要とも語られていますが、詳細については不明な点が多いままです。写真や映像、あるいは存在しない人物を想像することでも変身できるのでしょうか。写真や映像だけでは擬態できず、実物とある程度の距離まで近づく必要があると仮定すれば、このスクラル=ロスは本物のロスを視認できる範囲、すなわちCIAにいたか、ワカンダにいた可能性も考えられそうです。

しかし、スクラル人が他人の記憶を遠距離から覗くことが出来ないのもわかっています。「キャプテン・マーベル」でキャロル・ダンヴァースが四次元キューブの記憶を探るために特殊な装置にかけられていた事や、今回のエピソードでも同様の装置が登場していた事からもそれは明らかです。

服装をコピー出来るのもわかっていますが、ポケットの中身もコピーしているのでしょうか?スマホはどうなるのか、その中のデータがどうなるのか、詳細な説明はありませんがスクラル=ロスはマリア・ヒルと連絡を取り合っていた事もわかりました。

プレスコッドに対してなかなか尻尾を見せなかったスクラル=ロスはロス本人の精神をコピーしていた可能性が高く、その際にスマホなどを奪われていたとしたら安否が気になる所です。

そもそも「シビル・ウォー」の頃からスクラルだったという可能性もありますが、その場合はティ・チャラとの友情などが色々と台無しになるため、あまり考えたくはありません。

そしてもう一つ、これだけスクラルの脅威を訴えるプレスコッドは、指名手配中であるはずのロスが会いに来る事にどうして疑いを持たなかったのか、という部分にも疑問が残る所です。もしくはロスがスクラルである事を疑い、呼び出して吟味していたのかもしれません。結局のところ、このオープニングシークエンスにて両者共に生命を落としたため、この疑問が解消される事はないかもしれません。

5.フューリーの帰還と現状

S.A.B.E.R.から地球に戻ったフューリーはタロスと再会、現状報告を受けます。

「キャプテン・マーベル」のエンディングから約30年が経過したMCUの現在において、フューリーとキャプテン・マーベルとスクラルの間に交わされた「故郷を見つける」という約束は果たされていません。それに怒ったスクラル人の過激派達がこの物語の当面のヴィランであるようで、そのリーダーはグラヴィクと言う名のスクラル人。

グラヴィクは、ダーティーボムを使用してアメリカとロシアの間で戦争を引き起こし、人類を絶滅させる計画をしているとの事で、スクラル人は放射能の影響を受けないためその後の地球で問題なく生活できるようです。

また、このシークエンスではタロスの妻ソレンが亡くなっている事も判明、トニー・スタークの葬儀に出ていたのはタロスではなく本物のフューリーだった事も示唆されます。

なお、タロスは「キャプテン・マーベル」時代と同様に、当時のS.H.I.E.L.D.ロサンゼルス支局長ケラーに擬態したままの姿です。

6.サントミリカ

ソレンが持ち込んで地球(ロシア)で育てていたというサントミリカ。思い返せば、我々視聴者はスクラルの生活様式や文化についてほとんど知りません。サントミリカが育ったと言うことは地球と似た星だったのでしょうか。

ところで現実問題として、外来種を許可なく持ち込むことは認められていません。日本の場合は検疫の検査証明がない場合、外国から日本へ持ち込むことは出来ず、種は廃棄処分となります。

おそらくは当時のS.H.I.E.L.D.が責任をもって害がないと判断したのだと思います。

7.ジェームズ・ローズ

ウォーマシンとしてアベンジャーズと共にサノスらと戦ったローディも今やホワイトハウスで大統領補佐に。ローディはフューリーが「無断離隊」したと非難するような報告をしており、これまでの関係を考えると少し気になるポイントです。

ローディはかつて「シビル・ウォー」で政府側につきましたが、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」ではサディアス・ロス国務長官の命令を拒否し、アベンジャーズをかばいました。「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」ではサムに寄り添う姿も見せていましたが、今回のローディは再び政府側の人間になってしまったのでしょうか。それとも?

もともと原作コミックではヒーローの何人かが実はスクラルだったとして世界全体が大混乱するような物語でした。本作でアベンジャーズ俳優としてキャスティングされているのはドン・チードルさんだけで、コミックを少しでも再現するのであればローディがスクラルである可能性は高いと言えそうです。

ただし、監督はマーベルから「コミックを読んではいけない」「ドラマでやる事とコミックは全く違う」と言われたとも明かしています。

8.リットソン大統領

今回初登場となるリットソン大統領。前大統領が誰なのかははっきりしていませんが、後ろの壁に賭けられた肖像画が「アイアンマン3」のエリス大統領で終わっているところを見ると、エリスの次の大統領という事でしょうか?

リットソンがいつ大統領に就任したかは不明ですが、「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」では彼の存在が明かされていて、ニューアスガルドと貿易協定を結んだこと、そして「ワカンダへの攻勢に出るつもりだ」とも語られていました。

彼が人間なのかスクラルかは今後の注目ポイントのひとつですが、予告映像では大統領の乗ったヘリの墜落シーンなどがあり、本作中で退場する可能性は高いようです。なお、予告でヘリを撃ち落としているのはフューリー。予告は本編を切り貼りしているため、シーンの前後が正しいとは言えませんが、現状では

  • 大統領がスクラルで、本物のフューリーが脅威を排除した
  • フューリーがスクラルで、本物の大統領が消された

などが考えられそうです。

9.ソーニャ・ファルズワース

街に出たフューリーはすぐに拉致され、MI6のエージェント、ソーニャ・ファルズワースの元へ連行されました。

ソーニャはコミックに存在しないドラマオリジナルのキャラクターで、演じるオリヴィア・コールマンさんは「フューリーと敵対する」とコメント。

ソーニャが「うちのお高いマンションを壊されたことは許していない」と言い、フューリーが「街ごとな」と返しているのは「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」でのスパイダーマンとミステリオのロンドンでの戦いへの言及。

「ファー・フロム・ホーム」でのフューリーはタロスがシェイプシフトしていたものですが、ここのフューリーのセリフからはあれがタロスの独断ではなく、あくまでフューリーの命令として動いていたものと推測されます。

コミックには登場しないソーニャですが、ファルズワースはイギリスのヒーロー、ユニオンジャックの家系でもあり、このソーニャというキャラクターが本作でどのように動いていくのか注目です。コミックの初代ユニオンジャックはひっそりと「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」にも登場しています。

10.ニュー・スクラロス

モスクワ南西312キロ地点、スクラル人が難民生活を送るニュー・スクラロスが紹介されます。実際の地図でこのあたりはウクライナ国境とモスクワの間くらいの位置。タロスやマリア・ヒルの話にも出てきた原発の廃炉のようなものも見えています。

スクラロスはコミックで登場したスクラル人の故郷の名前ですが、MCUでは初登場。視聴者はスクラロスについてほとんど知らされていません。

MCUにおいてはスクラル人とは対象的にアスガルド人が地球で市民権を獲得しています。ニュー・アスガルドを構え各国とも外交し、観光事業で大きな成果をあげていることが「ソー:ラブ&サンダー」でも描かれていました。

ヴァルキリーの王としての才能が傑出していた事が成功のカギであるのか真相は不明ですが、フューリーとキャプテン・マーベルにまかせていたスクラル人は残念なことに厳しい生活を強いられているようです。

ドラマ「シーハルク」ではニュー・アスガルド人のシェイプシフター、ルナ・ザ・ライトエルフが登場し世間を翻弄する様子も描かれていました。同じ擬態能力を持つスクラル人と仲良くやっていけそうな気がしますが、ニュー・アスガルドに移住させては貰えないのでしょうか。

また、ここではスクラルのレジスタンスが人間社会に溶け込んでいく様子が描かれています。「キャプテン・マーベル」に登場した装置の小型改良版のようなものが紹介され、そこに繋がれた人間の精神をスクラルが奪っていきます。

外見はある程度の距離から視認するだけで擬態出来るようですが、中身は接触、そしてもしかするとこの装置自体も必要である可能性があります。擬態のエリートであれば接触せずとも見ただけで精神を読み取ったりする事も出来るのでしょうか?

なおの事、擬態されたエヴェレット・ロスの現状が気になる所です。

ちなみにここには後に登場するポプリシュチンの本物も繋がれています。

11.ガイア

タロスとソレンの娘ガイアはニュー・スクラロスでレジスタンスのリーダー、グラヴィクに従っていました。ガイアは映画「キャプテン・マーベル」の時に少女姿で登場していましたが、当時は名前が設定されておらず、エミリア・クラークさんではなく別の子役が演じていました(人間態もありませんでした)。

コミックには存在するガイアですが、ドラマとは大幅に異なるキャラクターです。コミック版では地球では情報収集担当として主にペッパー・ポッツに擬態し活動。そしてタロスの娘というわけでもありません。ガイアは地球で3人の娘を産みましたが、作戦中に仲間のスクラル人によって娘が殺害され、同胞のスクラルが残虐行為を楽しんでいるのを目の当たりにして陣営を変えました。

「キャプテン・マーベル」に登場したガイアは幼かったモニカ・ランボーと打ち解けている様子が描かれており、地球人を排除しようとまでは考えていないようであるのが今回のエピソードからもわかります。

ガイアはレジスタンスからポプリシュチンと会ってある物を回収するよう指示されます。

12.ダーティーボム

ソーニャを盗聴していたフューリーらは爆弾を回収すべくポプリシュチンの元へと乗り込んでいきます。その際にタロスが136歳である事が判明。そして人間換算で40歳に満たないとの事で、スクラル人の寿命が300年前後である事が予想されます。

300年生きる人種の夫婦がガイア一子だけというのが平均的な事情かどうかは不明ですが、「キャプテン・マーベル」を振り返るに成人までの成長スピードは地球人とさほど変わらないようです。

また、タロスの腕力が地球人を圧倒している事も描かれましたが、コミックのタロスは生まれながらに変身能力が欠如している代わりに腕力など、他のスクラルを圧倒する面がありました。MCUのスクラルがみな同等のパワーを持っているかは不明です。

ポプリシュチンを問い詰めるフューリーとタロスでしたが、爆弾は既にガイアに渡した後。話がこじれてもみ合いとなり、フューリーが引き金を引くことになりました。なお、ここではタロスが「撃つな」と言っていますがこれはオリジナルの英語では少し異なり、「This is my fight」という台詞になっています。日本語ではスクラル人が同族をかばっているように受け取ってしまいますが、タロスは自分で決着をつけるつもりでいたようです。

一足先に爆弾を受け取っていたガイアですがマリア・ヒルと接触。戦闘になるも、ブランクがあるであろうとはいえS.H.I.E.L.D.の元副長官であるマリアの体術を圧倒するガイアでした。

タロスが追いつき爆弾を返すよう求めますが、ガイアは意にも介しません。母ソレンが亡くなったことや原因は知らなかったようで衝撃を受けますが、最終的には突っぱねて逃亡しました。

今回のエピソードでは地球人であるフューリーが淡々と物事を進めていくのに対して、スクラルのタロスはソーニャとの争いに異を唱えたり、ガイアを撃てなかったりと、対象的に描かれています。

13.テロ当日

ロシアの統一記念日(11月4日 )。ガイアはタロスと密会し、テロの決行日を知らせました。

当日、現場のヴォッソイェジネェーニエ広場に向かった三人。タロスとマリア・ヒルは爆弾の入ったリュックを持ったガイアを尾行、その後リュックを受け取った人物をそれぞれ追いましたがこれはフェイクでした。

一方でフューリーの前にグラヴィクが姿を現し、擬態を繰り返して翻弄します。グラヴィクが擬態した女性はこのエピソードの前半にも同じような女性が登場していました。

©MARVEL,Disney

顔立ちがやや異なる印象もありますが、光の影響でしょうか。帽子、髪型、ピアス、服装などは一致しています。夜の女性はフューリーがソーニャの手下に拉致される前のシーンですが、これはグラヴィクにフューリーの帰還を伝えたスクラル人だったのかもしれません。

最終的にフューリーの眼の前でテロが実行された挙げ句、マリア・ヒルもフューリーに擬態したグラヴィクによって腹部を撃ち抜かれてしまいました。マリアの命運や如何にと言ったところで1話が幕を下ろします。

気になる生死ですが高確率で危ないものの、グラヴィクがとどめを刺そうとしていた事を鑑みると生きている可能性も残されているのでしょうか?ガイアが見つけてくれれば応急手当ぐらいはしてくれるかもしれませんが、現場にいたガイアも本人かどうかは怪しい所で、2話へと続くことになりました。


ドラマ「シークレット・インベージョン」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第2話は 2023年6月28日16時 より配信予定です。