ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」パワーブローカーは誰なのか ─ 昨年秋の脚本家の発言がヒントに?

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」は残す所最終回の配信を待つのみにも関わらず、いまだにその姿を見せない謎の人物「パワーブローカー」。この人物の正体を探る上で、脚本家のデレク・コルスタッドさんの2020年10月の発言「MCUの初期のキャラクターが戻ってくる」が鍵となって来ると考えられます。

パワーブローカー=サミュエル・スターンズ説

サミュエルは2008年公開の映画「インクレディブル・ハルク」に登場しました。

劇中ではオンラインでブルースにアドバイスをする「ミスターブルー」として登場し、物語の後半ではブルースの治療に協力した細胞生物科学者でした。しかしその後、ブルースの血液を培養して研究していたサミュエルは傭兵エミル・ブロンスキーに脅されブロンスキーに血清を投与し、ブロンスキーはアボミネーションへと変化しました。そしてその際、倒れたサミュエルの頭にブルースの血液がこぼれ、変化を開始する様子が描かれましたが、以降MCUには登場していません。

Image from 「インクレディブル・ハルク」©MARVEL,Disney

コミックのサミュエル・スターンズはリーダーという名のヴィランで、頭が肥大化した姿であり、MCUのサミュエルも同様の変化の兆しを見せた所で終わっていました。

パワーブローカー=アーニム・ゾラ説

ゾラは2011年に映画「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」でデビューしました。

ヒドラのレッドスカルの下で働いていた科学者で、熱狂的なヒドラ信者です。ゾラはレッドスカルが行方不明になったあと、S.H.I.E.L.D.に入り込み、その中でじわじわと勢力を広げていたことが「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」にて描かれました。

Image from 「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」©MARVEL,Disney

そういう所で言うと、ゾラはサムとバッキーの両名とは間接的に因縁が深いと言えるキャラクターで、サミュエル・スターンズに比べると視聴者への印象も強く、謎の黒幕としてはかなりうってつけの人物です。


二人は超人血清絡みの人間でありますが、問題点は両名ともに学者だった事です。両名とネイゲル博士の頭脳レベルの差は重要なポイントになってきます。

パワーブローカーのほうがネイゲル博士より頭がいい場合、ネイゲル博士の実験が成功した時点で研究は取り上げられていそうなものです。そしてパワーブローカーが自分で生産できる体制を整え、物事をコントロールしているはずです。

ネイゲル博士のほうが頭がよくて博士に任せっきりだった場合、パワーブローカーが盗まれた血清を必死で追いかけた今作の物語の展開には納得が行きます。

5話までの間にコルスタッドさんが言及したようなMCUの初期のキャラは登場していません。5話までに登場していないキャラクターが(その後半年のポストプロダクションでカットされていなければ)6話で登場する可能性は極めて高いです。

もうひとり、サディアス・ロスの可能性も考えられます。ただし「インクレディブル・ハルク」でデビュー以降もたびたび登場し、エンドゲームでもその姿を見ているため、初期のキャラクターとは言えないかもしれません。

コルスタッドさんの発言の詳細は以下の記事を御覧ください。

[nlink url=”https://mavesoku.com/falcon-and-winter-soldier-reinvent-marvel-characters-early-mcu/”]

ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」最終回に向けてシャロン・カーターの現状まとめ ─ 彼女は闇落ちしてしまったのか?

現在配信中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」で約5年ぶりに登場したシャロン・カーター。そんなシャロンは最後にみた姿とは大きく異る人物として再登場し、視聴者に衝撃を与えました。本記事では今作で謎の多いシャロンの現状を紐解いて行きます。

ドラマ以前のシャロン

まずはこれまでのシャロンの足跡です。

2014年公開の映画「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」でデビューしたシャロンは、S.H.I.E.L.D.のエージェントとして登場し、その素性を隠してスティーブ・ロジャースをサポートしていました。物語のラストでは果敢にヒドラに立ち向かう様子が描かれました。

2016年の映画「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」ではS.H.I.E.L.D.の崩壊以降、CIAのエージェントとして働いている事が分かりました。本作では姓がカーターである事が明かされ、スティーブと恋仲だったペギー・カーターの姪孫だった事が判明します。この作品の中でスティーブの逃亡を手助けした事が今作でのシャロンに大きく影響しています。

なお、サノスによって消えていたことがエンドゲームの1シーンからわかっています。

©2019 MARVEL,Disney

ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」のシャロン

久々に登場したシャロンはマドリプールにいました。ハイタウンに居を構え、多くの部下らしき人間を従えている様は逃亡中の人間には見えません。美術品を盗んで売るという事を生業としている様子が語られます。

しかしどういうわけかロータウンでのシーンが度々見受けられます。本作の初登場の際もロータウンの酒場でした。

シャロンはヴィランなのか?

シャロンがヴィランになってしまった、闇落ちした、パワーブローカーとはシャロンでは?という声はネット上でもよく見かけます。実際に美術品を盗んでいるようですし、追ってきた賞金稼ぎを殺すシーンもあり、ペギー・カーターを尊敬していた昔のようなクリーンな感じはありません。

シャロンの目的

まずはじめに抑えるべきポイントはシャロンはなぜマドリプールにいるのか、という事です。これは劇中でも言及されていて、「マドリプールは他国に犯罪者を引き渡さない」からです。つまり、米国政府に追われるシャロンにとってマドリプールは安全なのです。

次に、生業の美術品泥棒について考えてみます。元S.H.I.E.L.D.のエージェントであるシャロンからすれば、美術館に入り盗んでくる事は造作もない事かもしれません。しかし逮捕を嫌ってマドリプールに来たのに、国外へ盗みに出かけるのはなんともおかしな話です。考えられるのは部下に盗みに行かせるか、あるいは盗品としてマドリプールに入ってきた美術品をあらためて盗むかです。特に後者は元の所有者にシャロンの存在がバレることはないので、シャロンにとってとてもセーフティです。これであればロータウンに出向いている事も辻褄が合うように思えます。

シャロンがマドリプールでどういう目標をもっていたかは語られていません。しかし、サムたちと再会することで「政府から恩赦を得たい」という欲求は強く出てきたようです。そして実際にサムたちに協力するシーンは多く、別れ際にも恩赦について念を押します。

©2021 MARVEL,Disney

シャロンはパワーブローカーなのか?

パワーブローカーは新たな超人血清を使って何らかのビジネスを企んでいました。そして血清を盗んだカーリ達フラッグスマッシャーズを追っていました。2話のラスト、スロバキアの首都ブラチスラバの空港でパワーブローカーの追手とフラッグスマッシャーズが接触して以降、劇中で直接の接触はありません。

血清を取り返せなかったパワーブローカーにとって、血清を作ることができるネイゲル博士は最重要の人物です。そもそも血清が盗まれていなくても、博士は金の卵をうむニワトリです。博士に危険が及ぶ行為は絶対に避けなくてはなりません。

一方でシャロンはシビル・ウォーの関係者でした。シビル・ウォーで描かれた範囲ではシャロンはジモの目的を知る由はありませんでしたが、ジモが危険人物であることは知っています。そんなジモを博士の所へ連れて行くのはリスクが大きすぎると言えます。

また、血清探しの第一歩としてたずねた故買屋のセルビーを考えてみましょう。はじめに酒場の主人に対してジモが「セルビーに会いに来た」というシーンで初めてシャロンが登場します。シャロンはセルビーの名前を聞くとフードを深くかぶり直しどこかへ消えていきます。そして、サムがスマイリングタイガーだと偽って面会しに行った結果セルビーは殺されてしまいます。

ここのシーケンスにおいて、シャロン=パワーブローカーであれば、セルビーに対して面会しないように仕向ける時間は充分にあったように思えます。しかし面会は行われる事になりました。そしてセルビーは面会中に何者かに殺害されてしまいます。口封じのためにシャロンがセルビーを殺したのであれば、シャロン=パワーブローカーと考えるのはおかしくありません。しかし実際には口封じというより、サムを助けるためにセルビーを撃っています。セルビーは口を割りそうで撃たれたのではなく、サムを殺そうとして撃たれました。そして博士の元へ案内したのは結局シャロンであり、博士の事を秘密にしておきたいはずのパワーブローカーと真逆の事をしています。

その場を逃走したサムたちにかかる追手を始末し、ハイタウンの家にかくまったのもシャロンです。シャロン=パワーブローカーだと仮定すると、セルビーを自ら(あるいは部下に指示して)殺害し、サムたちをセルビー殺害の容疑者に仕立てあげ、その後追手をけしかけておいてその追手を自ら始末し、自宅に招くというなかなかの自作自演をやっている事になります。

また、パワーブローカーの怒りの矛先にも注目です。パワーブローカーの手下が2話でカーリたちフラッグスマッシャーズを追いかけて以降、カーリのもとには度々脅迫メールが届きます。これはもちろんカーリが血清を盗んだことが原因となっています。しかしパワーブローカーに大損害を与えた人物がもうひとりいます。血清を処分し、血清を作ることができるネイゲル博士を殺害したジモです。パワーブローカーに対してより大きな損害を与えたのはカーリよりもジモであることは明白です。しかしながらジモに対して刺客が差し向けられた描写はありませんでした。これは、パワーブローカーがジモの存在を把握出来ていないか、あるいはサムとバッキーが近くにいるため手を出せないかのふたつである事が考えられます。

シャロン=パワーブローカーだとして経緯をまとめると、フラッグスマッシャーズに血清を盗まれ、謎の自作自演をしてサム達と再会し、博士の居場所を明かした結果殺害され、フラッグスマッシャーズに殺す殺すのメッセージを送るだけで、4話ラストで居場所がわかったにも関わらず逃げられて、ジモに対しては手出しせずに、5話で再びフラッグスマッシャーズに殺すメッセージを送っているとても滑稽なヴィランになってしまいます。シャロン=パワーブローカーがサムたちを利用してカーリを追いたかったとすれば、パワーブローカーにとっては大誤算、大失敗となりました。

しかし、何らかの理由でパワーブローカーとシャロンが繋がっていた可能性はあります。そしてサムたちと再会して鞍替えをした可能性です。シャロンがラボの後始末をし、パワーブローカーに虚偽の報告をしていればパワーブローカーの怒りがジモに向かずにフラッグスマッシャーズにのみ向いていることも合点が行きます。

そして、シャロンを演じるエミリー・ヴァンキャンプさんはインタビューで「シャロンの最大の目的は恩赦を受ける事」だとコメントしています。

劇中のシャロンの恩赦を望む姿勢、そして俳優さんのインタビューまで嘘だとすれば、制作陣のサプライズはこちらの想像以上だと言わざるを得ません。それでこそMCUとも言えるのですが。

sponsored link
 

シャロンのスマホ

5話ではシャロンがバトロックと電話をしているシーンがあります。そしてその時のシャロンのスマホはアップル製品ではありませんでした。これがなぜシャロン=ヴィラン説になるかというと、2020年のライアン・ジョンソン監督のインタビューに起因しています。

「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」などを手掛けるライアン・ジョンソン監督は Vanity Fair とのインタビューにおいて、「Appleは、作中でiPhoneを使用できるようにしているけど、ミステリー映画を見る場合これは非常に重要な問題だ。カメラに映る悪役はiPhoneを使用できないんだよ」と内情を明かしました。「自身が手掛ける映画の中に、秘密にするべき悪役がいるすべての映画監督は、今僕を殺したいだろうね」とジョークも飛ばしています。

©2021 MARVEL,Disney

しかしこれは「悪役はiPhoneを使えない」のであって、「iPhoneじゃないから悪役」ではないのです。作品によって善人役はMac、悪役はWindowsとしているものもあるようですが、シビル・ウォーのトニー、スティーブの二人はアップル製品でもスターク・インダストリーズ製品でもなく、中国のVivoを使用していました。

from 「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」©2016 MARVEL,Disney

iPhoneではないからシャロンはヴィランとするのは根拠として弱いと言わざるを得ません。

バトロックに何を依頼した?

バトロックに何を依頼したかは5話まででは明かされていません。しかし依頼したからヴィランとは言えないのです。

バトロックがMCUに初登場したのは「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」です。S.H.I.E.L.D.の船レムリアスターを占拠して人質をとり、身代金を要求してきました。しかしこれはフューリー長官がバトロックに金を払ってさせた事でした。インサイト計画に疑念をもったフューリーはS.H.I.E.L.D.の誰も信用出来ないと考え、バトロックにレムリアスターを襲わせる自作自演をし、キャプテンに人質救出作戦をさせている間、最も信頼しているナターシャにインサイト計画のデータを奪ってくるよう指示していました。フューリーがバトロックを使ったからといって、フューリーをヴィランと呼ぶことはできません。

シャロンとバトロックが組んだとしても、結果を見るまでは何とも言えないのです。

ところで電話での会話の内容から1話の冒頭でヴァッサン空軍大尉が誘拐されたのもシャロンの依頼のように思えます。この誘拐の理由は最終話で明かされるのでしょうか?

©2021 MARVEL,Disney

バトロックとカーリのシーンを整理しておきましょう。

シャロン=パワーブローカーの場合、カーリは復讐のターゲットです。すなわちバトロックはカーリを殺すために仕向けられたと考えられます。

シャロンが正義の下で動いている場合、テロを阻止するためにバトロックを利用しているはずです。

この2つの目標は似ていて、カーリの無力化が到達点になります。武器が暴発してカーリが死んだり、実際には使えない武器でテロが失敗するケースが考えられます。とにかくテロが失敗すれば視聴者も一安心です。

この2つとは違って、シャロンが別のヴィランと結託している場合、カーリたちの目論見どおり進み、ひどい結末を迎える可能性があります。


現状を細かくみても、シャロンがヴィランである確たる証拠はありません。美術品を盗む事や賞金稼ぎを殺した事は抜きにしてですが、ヴィランの匂いがする、といった程度です。そして、シャロンがヒーローサイドにいる裏付けは、5話までではほとんど出来ません。

コミックのシャロンに目を向けると、S.H.I.E.L.D.の長官をつとめた時期があります。フューリーを演じるサミュエル・L・ジャクソンさんは現在72歳。フューリーの世代交代は数年以内、はやければ1~2年以内(フェーズ5に入るまで)に訪れるかもしれません。そしてドラマ「ワンダヴィジョン」で登場したS.W.O.R.D.も現在ヘイワード臨時長官が失脚し、長官が不在となっています。S.W.O.R.D.に関しては前長官の母マリアに変わってモニカ・ランボーが継ぐか、あるいは原作どおりアビゲイル・ブランドが登場する可能性もありますが、シャロンに椅子が回ってくる可能性もゼロではないかもしれません。

残された最終話、シャロンは誰のために、何のために、どのように動くのでしょうか。

当ブログでも紹介している日本未公開のアメリカで公開されている今作のトレーラーのうち、5話までに登場していないシャロンのシーンがひとつあります。

©2021 MARVEL,Disney

駐車場らしきシーンですが、奥の赤い光は5話ラストのGRC本部の停電シーンと重なるものがあります。シャロンはマドリプールを出てニューヨークへと現れるのでしょうか?

ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」第6話は 2021年4月23日(金)16時より ディズニープラスで配信です。

ドラマ「ワンダヴィジョン」迫る最終回!残されている謎をピックアップ

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ワンダヴィジョン」の最終回を目前に、残されている謎についてまとめてみました。最終回で解決されるのか、はたまた映画「ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス」など後続の作品へと続くのか、注目のポイントです。

消えた証人

第4話でFBIのジミー・ウー捜査官がウェストビューの調査に来たのは、この町にいた保護証人プログラムの対象者が突然消えた事が原因でした。MCUではかつてのシビル・ウォーのイベントが原因で、アントマン/スコット・ラングやホークアイ/クリント・バートンなども保護証人プログラムの対象でしたが、ウーがここで明かした証人がヒーローやヴィランなのか、一般人なのかは分かっていません。英語版からはこの証人が男性であることが分かっています。

©2021 MARVEL,Disney

吸い込まれたモニカ

第4話でウェストビューの外周にある障壁に近づいたモニカは内側へと吸い込まれてしまいました。エピソードの終盤ではS.W.O.R.D.のエージェント・フランクリンが地下から侵入を試みた際は、ゼリーの壁を通り抜けていくような緩やかな抵抗を感じる演出でした。その後何度かドローンを内側へ入れた展開もありましたが、入れる瞬間は映されていません。ヘックスが強化、拡大されて以降はしっかりと侵入を防ぐ壁として機能しているようでした。

4話のモニカは何者かに招待されて吸い込まれてしまったのでしょうか?

フランクリンはどこへ

3話と4話でエージェント・フランクリンがウェストビューへの侵入を果たしましたが、ワンダの時間を巻き戻したような演出で無かった事にされました。しかしその後、フランクリンがS.W.O.R.D.基地に戻ったような描写はありません。無事が確認出来ない限り、ワンダの罪が増えてしまう可能性があります。

©2021 MARVEL,Disney

sponsored link
 

ヘイワードの嘘

S.W.O.R.D.長官ヘイワードは嘘をついていました。

5話では「ワンダが事件発生の9日前にS.W.O.R.D.施設を襲撃し、安置していたヴィジョンの遺体を持ち出した」事がヘイワードから明かされましたが、8話で分かったのはワンダは大きなガラスを割っただけで、職員に攻撃もしていませんしヴィジョンを持ち帰りもしませんでした。

また、ウーがヴィジョンの遺言として「兵器になりたくなかった」事を明かした時、ワンダの行為を「遺言に反する」と強く非難したのもヘイワードでしたが、実際にホワイトヴィジョンを組み上げ、動力を注ぎ、兵器として起動したのはヘイワードでした。

ヘイワードは単に地球を守るために武器を作り、パワーを持つ脅威を排除しようとしているだけかもしれませんが、それでも本作において彼は嘘つきでした。

ソコヴィア協定

映画「スパイダーマン・ファー・フロム・ホーム」では特に触れられなかったソコヴィア協定でしたが、「ワンダヴィジョン」ではまだ機能している事が判明しました。ワンダはシビル・ウォーの後半時点で協定違反となり投獄されましたがキャプテン・アメリカの手引きにより脱獄、インフィニティ・ウォーでは逃亡生活を送っていました。

ところが8話でワンダがS.W.O.R.D.本部を訪れた際は、ワンダの逮捕要請など特に描写されませんでした。エンドゲームの一件で恩赦のようなものが与えられていたのかは不明です。

アントマンやホークアイも自宅軟禁されていた流れから、今作でパワーに目覚めたモニカや、ビリーやトミーなども協定にサインをしなければ拘束されるはずです。ソコヴィア協定はMCUに大きな影響を与え、エキサイティングな物語を生み出してくれましたが、今後もミズ・マーベルやアイアンハートなどなど新ヒーローも多数登場するため、早ければ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」あたりでこの協定は白紙になるのかもしれません。

アガサの目的

7話、8話ではアグネスことアガサ・ハークネスについて大きく話が展開しました。しかし7話では全てアガサの仕業とされつつも、8話を見るとほとんどワンダの仕業であることが判明します。そして、まだアガサの目的は明かされていません。300年以上生きている事は判明しましたが、歴史的に特に悪さをした描写もありません。

アガサがヒーロー、もしくはニュートラルなポジションであれば、空白の300年はただただ修行や知識の研鑽に勤しんでいた可能性があります。

アガサがヴィランだった場合は、エンシェント・ワンによって封印されていた可能性もあると思います。エンシェント・ワンの死で封印が解け、自由になったアガサがワンダの存在に気づいてやってきたパターンです。ただしこの場合、自分の死すら把握していたエンシェント・ワンですから、封印しなくてはならないほどの脅威についてドクター・ストレンジに情報を託していてもおかしくありません。

ワンダの強大な力と、そこから生まれたヴィジョンと双子を危険視している可能性もあり、それらを欲している可能性もあり、コミック通りのメンターなのか、はたまたヴィランなのか決めかねる状況です。

コミックの双子はリード・リチャーズの息子である最強のミュータント、フランクリンによってバラバラにされたメフィストの魂の欠片が混じって生まれた魔力の塊で、人間ではありませんでした。双子はマスター・パンデモニウムというヴィランに吸収され、そのヴィランをメフィストが吸収する事で取り返されてしまいます。

アガサの魔導書

7話のラストでチラ見せとなった魔導書。

©2021 MARVEL,Disney

マーベルの魔導書のうち、日本で最も有名と思われるのはドラマ「エージェント・オブ・シールド」やドラマ「ランナウェイズ」に登場した「ダークホールド」。外観は一致しませんが、可能性はあると考えられます。

その他、MCUでは映画「ドクター・ストレンジ」にて「カリオストロの書」というものが登場しました。この本がカリオストロの書とは思えませんが、カマー・タージでは多くの魔導書が保管されていたため、その中の一冊である可能性はありそうです。インフィニティ・ウォーからエンドゲームの5年間、エンシェント・ワンやドクター・ストレンジが不在の間にアガサが盗んできたのかもしれませんし、もしくはセーラムで保管されていた本かもしれません。

コミックではもう一つ重要な魔導書があり、それが「iron-bound books of Shuma-Gorath(アイアンバウンド・ブックス・オブ・シュマゴラス)」。シュマゴラスはドクター・ストレンジのヴィランであり、カオスディメンジョンに君臨する邪神ですが、コミック「インフィニティ」でニューヨークに召喚されたシュマゴラスを最終的に追い払ったのはモニカ・ランボーである事から、本ドラマと無関係なアイテムというわけでもありません。

特に意味のない本なのか、今後のMCUにおいて重要な本となるのか、9話での扱いには注目です。

sponsored link
 

シットコムを制作、検閲してるのは誰

ウェストビューのCMBRが異常に高い事を発見したダーシーによって、内部事情をシットコムという形で覗き見る事に成功しました。しかしその映像はところどころ検閲され全てが見えるものではありませんでした。

7話ではシットコムの監督、主演がアガサであると自身で明かしていましたが、ワンダが幼少期からシットコムを好んでいたこともわかり、ひとつの作品を二人が同時に作っていたようにも思えます。しかしシットコムを作った目的や、誰に見せようとしていたかは判明していません。

ワンダが無意識に制作し、アガサが都合のいいように手を加えたというのが無難な線に思えます。アガサにとっては放送させないほうが都合が良さそうですが、ワンダとアガサのパワーバランスを見る限り、アガサには放送をシャットダウンさせるだけの魔力がないのかもしれません。

他にはワンダの別人格がやっている説です。

このドラマでワンダはたびたび二重人格のような描写がありました。凶暴性の高いワンダが時々あらわれ、その後何が起きたか理解していないワンダがちょくちょく描かれていました。8話のヒドラの実験のシーンで、ワンダの中に別の人格スカーレットウィッチが誕生していたと考える余地もあります。その際のヒドラの監視カメラを検閲したのもスカーレットウィッチがやったと考えると納得しやすいです。

しかしこの設定だと、X-MENのジーン・グレイとダークフェニックスの関係とほぼ同じになってしまいます。X-MENの映画シリーズの中でさえ二度もやったダークフェニックス、また同じ様な展開をやってしまうのでしょうか?新しいことへのチャレンジを続けているマーベル・スタジオがやるとは考えにくい展開にも思えます。

ドッティ

ドッティは海外でも話題のキャラクターです。「ワンダヴィジョン」が白黒放送だったころにドッティの血が赤かったのが発端になっています。

2話冒頭でS.W.O.R.D.のドローンが有色だったことで、色は外部の存在を表現してるのでは、という話題がありました。それがドッティも町の住民ではなく外から来た人物であるとされる原因です。

しかしそれ以降はほとんど出番もセリフもなく、最終回を残すのみとなってしまいました。

グッドナー少佐は航空宇宙技術者なのか?

ヘックスに突入するための準備を知り合いの技術者に頼んだモニカでしたが、車両を持ってきたのは軍服姿の女性グッドナー少佐でした。当初の考察・予想ではマーベル・コミックにいる色んな天才が候補に上がっていましたが、モブキャラに近い人物の登場にコアなファンほど肩透かしをくらいました。

少佐は運搬の任務を務めただけで、技術者は別にいるという考えもありますが、一方でリード・リチャーズのような天才キャラクターが突入失敗のシーンのために持ち込まれるのかという見方もあり、ドラマ的にはさほど影響はないものの、なかなか大きな謎として残っています。

先日行われた本作の監督による質疑応答ではこの技術者に関して監督が「言えない」と発現したことで、やはり技術者とグッドナー少佐はイコールではないと考えられています。

エンディングの謎の人物

2話のエンディングに顔の一部が映った人物について、まったく言及がありません。現状ではこれまでのMCUに登場していたヒドラのアーニム・ゾラ博士との類似点が多いように思えますが、ヒドラとは言えワンダとは直接関係がありません。

©2021 MARVEL,Disney

「ワンダヴィジョン」内のキャラクターのみで考えると、ヴィジョンの上司であるアーサー・ハートが近いように思えますが、アーサーは鼻のすぐ下には髭があるはずで一致しているとは言い難いです。また、アーサーは1話のキーパーソンであり、2話には登場していません。

ゾラだとしても2話のエンディングだけに登場する理由が分からず、謎の一つになっています。このカットにはどういう意味があるのでしょうか。

sponsored link
 

ビリーとトミー

ビリーとトミーの行く末は大変気になるところです。コミックの二人はヤングアベンジャーズなわけですが、正しくはワンダとヴィジョンの間に生まれた子ではなく、ワンダが生んでメフィストに吸収されてしまった双子たちの生まれ変わりがビリーとトミーで、それぞれ別の両親のもとで転生しています。

©2021 MARVEL,Disney

MCUで今後ヤングアベンジャーズが映像化される可能性はかなり高いと考えられていますが、8話時点でビリーとトミーは10歳程度でしかありません。ヤングアベンジャーズとしてデビューするにはあと5年から10年分ほど成長する必要があり、コミックどおり転生していてはケイト・ビショップやキャシー・ラングに年齢が追いつけません。ビリーとトミーがどうなるか、ヘックスの外に出られるかという問題とは別に、そういった年齢問題を抱えています。9話で双子はどうなってしまうのでしょうか。


ドラマ「ワンダヴィジョン」毎週金曜日新エピソードが配信中、次回、最終回第9話 は 2021年3月5日 17時よりディズニープラスで配信開始です。

ドラマ「ワンダヴィジョン」、モニカが連絡した謎の航空技術者は誰なのか

現在配信中のドラマ「ワンダヴィジョン」の第5話「問題エピソード」にて、モニカはヘックス内に再び戻るための装置を開発してもらうよう、とある技術者に連絡をしていました。続く第6話にて装置が完成したという連絡を受け、装置を受け取りに行くといった展開になりましたが、その相手が誰であるかは不明となっています。この記事では、その技術者について可能性のある人物をピックアップして行きたいと思います。

まず前提として、英語では aerospace engineer とされており、単なる技術者ではなく「航空宇宙技術者」とされています。MCUにおいて航空宇宙技術者として紹介された人物はおらず、トニー・スタークも天才メカニックとした曖昧な表現でしたし、このワードの重要性は今の所わかりません。

©2021 MARVEL,Disney

また、最近のモニカ役テヨナ・パリスさんのインタビューでは「技術者のMCUデビューが待ちきれない」との事で、既に登場しているキャラクターである可能性は極めて低いと見られています。

さらにヴィジョン役ポール・ベタニーさんに「ずっと一緒に仕事をしたかった」と言わせるサプライズキャスティングがあるようで、この技術者役にはある程度キャリアの長い人物がキャスティングされている可能性が高いです。

補足程度ですが、各国の翻訳によって男性代名詞、女性代名詞が使われているケースがあるようで、英語は guy となっているため男性の可能性が高いですが女性もピックアップしております。

©2021 MARVEL,Disney

以上の事を踏まえて、可能性のある人物を以下にご紹介。

シュリ

©2021 MARVEL,Disney

シュリはワカンダの天才科学者で映画「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」ではヴィジョンの脳構造について一瞬にして把握するなど、ブルース・バナーやトニー・スタークを上回る頭脳を見せてくれました。また、ワカンダで死んだはずのヴィジョンの死体をS.W.O.R.D.が回収していた事実から、ワカンダとS.W.O.R.D.はある程度協力関係があるものと考えられ、モニカの連絡先としては妥当なものでした。しかしパリスさん、ベタニーさんのインタビューを考えると可能性は低いと考えられます。

ハーレー・キーナー

©2021 MARVEL,Disney

ハーレーくんは映画「アイアンマン3」でトニー・スタークをサポートしたメカニックの男の子です。MCUのトニーが認めた天才で、当時は彼がアイアンハートになるのではとも言われていましたが、2020年末に発表されたアイアンハートはコミック同様に少女のリリ・ウィリアムズが主人公であることが判明しました。しかしながらハーレーくんは「アベンジャーズ/エンドゲーム」の葬儀シーンにも呼ばれているため今後のMCUにおいて意味がある人物であることは間違いなさそうです。とは言え、モニカの協力者である可能性は低いでしょう。

sponsored link
 

ノーレックス(スクラル)

©2021 MARVEL,Disney

映画「キャプテン・マーベル」に登場したスクラル人の「科学オタク」。クワドジェットを改良し、宇宙に出られるようにした人物で、モニカとも面識があるため設定としては文句がありません。しかしながらやはり両名のインタビュー内容とは合致しないキャラクターだと考えられます。

アイアンハート/リリ・ウィリアムズ

©2021 MARVEL

二代目アイアンマンことアイアンハートとなるリリ・ウィリアムズは、コミックにおいてトニー・スタークが認めた天才技術者です。15歳でアイアンマンのアーマーを自作し、死んでしまったトニーのあとを継いでヒーロー活動をしていました。アイアンハートはドラマ制作が発表されたため紹介のタイミングとしてはアリですが、リリを演じるドミニク・ソーンさんは1997年生まれの若手俳優です。ベタニーさんのインタビューには少しそぐわないキャラクターと言えます。

アビゲイル・ブランド

©2021 MARVEL

アビゲイルはコミックにおけるS.W.O.R.D.の長官です。MCUのS.W.O.R.D.にアビゲイルが不在なのは、S.H.I.E.L.D.にニック・フューリーがいないのと等しいコレジャナイ感があります。現在の臨時長官タイラー・ヘイワードがどうにも臭うため、アビゲイルと交代する時期が来ても不思議ではありません。ただしアビゲイルは技術者でもなんでもないため、やはり可能性は低そうです。

レオポルド・フィッツ

©2021 MARVEL,Disney

ドラマ「エージェント・オブ・シールド」に登場するS.H.I.E.L.D.のエンジニアで、宇宙船だろうがタイムトラベル装置だろうが作り上げてしまう人物です。フィッツに任せておけば問題はありません。彼が正式にMCUのスクリーンに登場するのであればパリスさんの興奮もわかるものですし、ポール・ベタニーさんとの俳優歴も同じぐらいなため、両名のインタビューにもかなり合致しています。問題は今の所、MCUと「エージェント・オブ・シールド」の関係がはっきりとしていない所です。

sponsored link
 

ブルー・マーベル/アダム・ブラシアー

©2021 MARVEL

コミックに登場したのは2009年と比較的最近のキャラクターですが、朝鮮戦争に兵隊として参加していた年配のキャラクターです。電気工学と理論物理学の博士号を取得しており、ネガティブゾーンと呼ばれる世界の反物質を利用して無限のエネルギーを得る研究をしていましたが、実験失敗した結果スーパーパワーを手に入れました。

知名度はあまり高くありませんがマーベル・ユニバースにおいてはなかなか重要なキャラクターで、マイティ・アベンジャーズの一員であり、ギャラクタスと戦う際にはモニカ・ランボー、キャプテン・マーベル、ブラックパンサー、アメリカ・チャベス(ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネスで登場予定)とチームアップした事もあり、センターに描かれるほどのキャラクターでした。知名度の低さに目を瞑れば、キャラクター設定などに申し分はなく、ある程度年配の俳優さんもキャスティングされると考えられます。

ミスター・ファンタスティック/リード・リチャーズ

©2021 MARVEL

現状でブルー・マーベルと同じくらいの可能性と考えられるのがリード・リチャーズです。ファンタスティック・フォーのリーダーである彼は物理学と航空力学の天才で、本件のような装置を作るのは造作もないと考えられます。

「ファンタスティック・フォー」の映画も正式に発表されたため、リードがここで登場することは不自然ではなく、名実ともにブルー・マーベル以上に可能性が高いと言えるでしょう。

ただし技術者=リードの可能性を下げる要因として、ファンタスティック・フォーの再映画化がかなり前から話題にあったにも関わらず、何一つキャスティング情報がリークされていない事です。これだけ注目作で、しかもリード・リチャーズともなればMCUで多数のクロスオーバー出演の契約がされるはずで、現時点まで誰の名前も上がっていないのはなかなか不思議なポイントです。

名前だけ登場する、というパターンも考えられるのですが、それだとベタニーさんのインタビューとはいまいち一致しません。マーベル・スタジオがかなり上手く秘密裏にキャスティングを進められたのでなければ、可能性はいくぶん下がってしまうでしょう。


以上、謎の技術者候補の紹介でした。

ドラマ「ワンダヴィジョン」毎週金曜日新エピソードが配信中、次回第7話 は 2021年2月19日 17時よりディズニープラスで配信開始です。

【考察】ドラマ「ワンダヴィジョン」、6話までの怪しい人物たちの現状まとめ

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ワンダヴィジョン」に登場した、物語の黒幕と関係がありそうな人物について、判明している情報をまとめた記事です。

ワンダ・マキシモフ

ウェストビューで起きた町ごと失踪した事件を「マキシモフ事変」となづけられ、容疑者となった本作の主人公。

©2021 MARVEL,Disney

ウェストビューをコントロールしていますが、完全ではない様子が描かれています。ヘックスの障壁を人や物が通過しても感知することは出来ず、物質変換は自動的に行われるようです。

マキシモフ事変はエンドゲームにおけるハルクの指パッチンから3週間後が設定されており、ヘイワードいわく、「事件発生の9日前にS.W.O.R.D.施設を襲撃し、安置していた遺体を持ち出した」との事ですが、6話のワンダの説明によると「どうやったのか覚えていない。覚えているのは大きな孤独感だけ。心の中は空っぽで虚しさだけがあった」との事。

ワンダも記憶が曖昧な部分が多く、誰かに操られているか二重人格のようになってしまっている可能性があります。

1話での晩餐会でハートが喉をつまらせた際に急に真顔のワンダが「助けてあげて」と言ったのは、何が起きているか分からないワンダから脚本を知っているワンダへと変わり、本来は脚本上ハートが死ぬ予定だったものを見かねて中止したのかもしれません。

アグネス

1話から登場する「おせっかいな隣人」。気になる行動や言動が多いものの、直接ワンダ一家に害を与える様子はありません。5話までのアグネスはワンダの妊娠や出産、子供の成長を促しているとも受け取る事が出来る流れになっています。

©2021 MARVEL,Disney

6話のアグネスは概ね予告編にあったシーンのみで、エリス通りの手前で他の住人と同じ用に省エネ状態のようになっていました。しかし話しかけてもまばたきすらしなかった住人と比べると、いくぶんワンダの支配に抵抗力があるように見えます。

ヴィジョンがマインド・ストーンのパワーを使うと、アベンジャーズのヴィジョンであることに気づいて助けを求めるような行動をしました。その後助からないことを自覚して諦めたのか大笑いを始めます。ヴィジョンがマインド・ストーンのパワーを中断すると何事もなかったように広場に戻っていきました。

6話のこのシーンからアグネスはコミックのアガサ・ハークネスではない可能性が強くなりました。ワンダの術に対して他人に助けを求めるのは一般人寄りの行動です。ワンダの師匠であるアガサとはかんがえにくいものです。

また、アグネスはこのシーンでヴィジョンをここに誘導した疑いがあります。当然ワンダのシナリオにはありません。アグネスの真意として考えられるのは3つ。

  • ヴィジョンを外に誘導し、現状から救ってもらいたい。(会話の内容は真実)
  • ヴィジョンをS.W.O.R.D.に引き渡したい。
  • ヴィジョンのピンチを作ることでワンダの覚醒を促せたい。

ここの会話が真実で、ヴィジョンを外に出してみることで現状を打破してもらいたい可能性があります。アベンジャーズのメンバーなら助けてくれると思うことに違和感はありません。したがってなんとかヴィジョンを誘導してみましたが、当のヴィジョン本人がアベンジャーズを覚えていないため、もうダメだと諦めてしまって大笑いした説がひとつ。

もうひとつはヴィジョンをS.W.O.R.D.に引き渡すことで何とかしたいと考えているパターン。しかしこの可能性は3つの中で一番低いと考えられます。というのもアグネスがS.W.O.R.D.関係者であれば、ジェラルディン(モニカ)とは協力すべきでした。しかしながら3話で見せた態度はどちらかといえば煙たがっている様子でした。

最後のひとつはかなりヴィラン寄りのもので、なんらかの意図でワンダのパワーを狙っています。アグネスがヴィランそのものかもしれませんし、別の誰かがワンダのシナリオよりも優先度の高いシナリオを用意してアグネスを動かしている可能性もあります。

6話時点でも白黒はっきりしないキャラクターと言えます。

sponsored link
 

タイラー・ヘイワード

4話から登場した「S.W.O.R.D.の臨時長官」。モニカとはよく知った仲で母親のマリアとも苦難をともにしてきた様子。ワンダに対して躊躇なくミサイルを発射したり、モニカ達に対して隠し事があったりと何かと黒いキャラクターです。6話ではキャプテン・マーベルや彼女と仲がいいモニカの事を否定するような発言をしたり、能力者全体を嫌っている様子が見えました。かつてのジモのように、インフィニティ・ウォーやエンドゲームのあたりでヒーローが原因で不幸があったのかもしれません。

©2021 MARVEL,Disney

ヒドラ説

ヒドラ説は「エージェント・オブ・シールド」にヘイワードという名のヒドラエージェントがいた事に起因しています。

MCUでは一度S.H.I.E.L.D.が乗っ取られている事を描いたため、再びS.W.O.R.D.が乗っ取られている事を描いてもインパクトが薄いように思えるので可能性は低く感じます。さらにいえば、S.H.I.E.L.D.はある程度の期間を使って描いたため、ヒドラによる征服はショッキングなものでしたが、まだまだ馴染みの薄いS.W.O.R.D.が乗っ取られていたとしてもあまり感じるものはありません。

ただしウェストビューがあるのはニュージャージー州で、ニュージャージーにはキャプテン・アメリカ生誕の地キャンプ・リーハイがありました。その場所はその後SSRやS.H.I.E.L.D.が利用していたわけですが、その地下ではコンピューターと同化したアーニム・ゾラがインサイト計画を進めていました。バックアップからゾラが再現し、裏で糸を引いている可能性も考えられます。

A.I.M.説

コミックのA.I.M.はもともとヒドラの科学部門でそこから派生したもので、MCUでは映画「アイアンマン3」で登場しましたが、単なる軍事産業を営む企業でした。当時のボスであるアルドリッチ・キリアンは死亡していると思われていますが、現状でA.I.M.がどうなっているかは不明です。

A.I.M.のメンバーは化学防護服をベースとしたコスチュームを着用している姿から養蜂家と呼称され、ロゴマークとして蜂の巣をかたどった六角形が使用されています。

©2021 MARVEL

2020年に発売されたゲーム「Marvel’s Avengers」にも登場しているのでごぞじの方も多いかもしれません。

ヘイワードがA.I.M.とする説は、ヘイワードの部屋に六角形が見られることと、映画「ブラックウィドウ」の予告に登場していることから、今後のMCUに再登場するのではないかと考えられている事に起因しています。

©2021 MARVEL,Disney

ウルトロン説

6話でヘイワードがワンダではなくヴィジョンを追跡していることが分かりました。S.W.O.R.D.の施設ではヴィジョンを分解して研究しているような描写もあり、ヴィジョンの身体を使って何かをしようとしていたのは明らかです。

©2021 MARVEL,Disney

ヴィジョンの身体をもっとも欲していたのはウルトロンであり、アニメ版のアベンジャーズではウルトロンが人間に変装して色々と企んでいたこともあるとのこと。

また、コミックのウルトロンはサノスと並ぶスーパーヴィランの一人で、たった数バイトのバックアップ圧縮データさえあれば蘇ってくる厄介なキャラクターです。コミックファンのほとんどはウルトロンが映画一本で退場したとは考えられません。

ヘイワードがウルトロン自身かあるいは手先となって、本来自分のものだったヴィジョンのボディを修復して使おうと企んでいるのはとても自然なことです。しかし6話ではヘックスの障壁を超えて崩れ行くヴィジョンに対して「そんなに外に出たいのか」と中に閉じ込めておきたいような発言もあったため、ウルトロン説は可能性が低いかもしれません。

ただのポンコツ説

意外とありそうなのが嫌味なポンコツ上司説です。視聴者はワンダと付き合いが長いためワンダのほうに感情を偏らせていますが、平和維持組織のトップとして驚異を排除したい考えはまっとうなものです。エンドゲームの序盤でのキャップやソーの落ち込みぶりを考えると、パワーを持たないヘイワードのほうがより無力感に悩んだ5年を過ごしていたはずです。

とはいえ作中におけるヘイワードの選択は悪手ばかりであるのは間違いありません。

sponsored link
 

ピエトロ・マキシモフ

ワンダの双子の兄弟。6話でヴィジョンの事を兄さんと呼んでいたので多分ワンダの弟。

「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」で死亡したはずのピエトロがウェストビューにやってきました。視聴者だけがわかることですが、彼はMCUではなく、FOX版の映画「X-MEN」シリーズに登場していたピエトロ(ピーター)です。

MCUでもFOXでも高速移動能力の持ち主なのはコミックと同様ですが、家族構成の設定が違います。MCU版はワンダと双子ですが、FOX版はワンダもいませんし、双子だという描写もありませんでした。代わりに異母妹のニーナが存在し、父親はマグニートーでした。さらに言えばFOX版は死んでいません。

「ワンダヴィジョン」で登場したピエトロは謎が多く、情報源がこのピエトロ自身からのものだけなので、何が真実で何が嘘かは不明です。

MCU版ピエトロしか知らないはずの事は「(エイジ・オブ・ウルトロンで)蜂の巣にされたと思ったら、次の瞬間ワンダの呼ぶ声が聞こえた。」という発言です。しかしMCU版ピエトロなら知っているはずのヴィジョンに対して5話で対面した際に「あの赤いの誰?」と発言しました。また、ワンダいわく、言葉の訛りが違うということでMCU版のピエトロと違うことが強調されていました。

FOX版ピエトロしか知らないはずの事について、5話、6話では言及されていません。

しかし両方のピエトロが知り得ないはずのヴィジョンが一度死んでいる事や、視聴者も知らされていなかった「ヘックス内で演技させられている住人は脳に負担がかかっている」という事実を知っているなど、とにかく怪しさ満点のキャラクターになっています。

このピエトロはMCU版、FOX版どちらでもなく、ピエトロの姿をした第三者と考えるほうがスムーズで矛盾がありません。そうなると気になるのが誰がピエトロになっているのかという問題です。

メフィストやナイトメアなどのオカルト系ヴィラン説

「ワンダヴィジョン」を吹き替えで見ている場合気づきにくいのですが、ドラマでは要所要所で悪魔(demon、devil)というワードが登場します。

©2021 MARVEL,Disney

また、コミックでのワンダの双子は悪魔メフィストの魂がまじって誕生した経緯があり、双子は人間ではなく魔力の塊でした。最終的に双子は吸収され消えてしまい、ワンダはそのトラウマが原因で暴走、師匠のアガサ・ハークネスが双子に関する記憶を消すことで処置したエピソードがありました。後にこの双子は転生し、遺伝子的な双子ではなく魂レベルの双子として再会し、ヤングアベンジャーズに加入したのがビリー(ウィッカン)とトミー(スピード)です。

ピエトロは双子を「悪魔の子」と呼んでいたので、コミックのオマージュか、あるいは実際に悪魔が介入している可能性があります。

ナイトメアは夢の中で人を自由に操るヴィランですが、ウェストビューは夢の世界ではないと言うことが分かったため、コミックベースのナイトメアならば成立しない仮説となっています。

メフィストは強力なヴィランで、マインドコントロールや現実改変能力など持ち合わせており、どれもがワンダの上位互換と言えるものです。ワンダ自身が操られているとしたら、メフィストはその原因として最適なヴィランです。

ロキ説

エンドゲームでテッセラクトを持って逃げたロキがここに来ている可能性は否めません。ドラマ「ロキ」はトレーラーが一本公開されたのみで詳細は不明ですが、マルチバースが関係している作品であることは判明しています。

テッセラクトことスペース・ストーンを手に入れたロキが残りのストーンを集めるためにマルチバースを渡り歩く可能性は高く、時空を移動出来るようになったロキであればFOX版ピエトロの姿を見ることも出来ますし、MCUのタイムラインでヴィジョンが死んだことなどを知っていてもおかしくありません。

©2021 MARVEL,Disney

また、無駄口や軽口を叩いて有無を言わさずお仕置きをされる姿は「マイティ・ソー」シリーズでよく見てきたロキそのもので、現状で一番しっくりとくるピエトロの正体です。

もしもロキが介入しているのであれば、S.W.O.R.D.を襲撃したワンダもロキの可能性が出て来ることでしょう。

ドッティ

2話で登場し、異彩を放っていた「町内会の女王」。その後3話でワンシーンのみ出たあと、意外にも姿を表していません。

2話配信当時ではドッティこそがメフィスト説が主流でしたが、エマ・コールフィールドさんは4つのエピソードでキャスティングされているとされており、残り3つのエピソードのうち2つに登場するはずで、7話以降の動きに注目です。

ドラマ「ワンダヴィジョン」5話までの謎や考察を総まとめ

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ワンダヴィジョンが全9話予定のうち5話までを配信中。今作の前半戦における謎や考察、そして今後の展開予想などをこの記事でご紹介していきます。

メインの舞台 ウェストビュー

ウェストビューについて判明していること

ドラマはワンダとヴィジョンの二人が結婚し、新婚生活を送る新しい町として二人がウェストビューに訪れる所から始まります。

ウェストビューはニュージャージー州に位置する町で、5話現在の状況では町全体が六角形の障壁ヘックスに包まれています。ウェストビューにもともといた住人は、何者かによってシットコムの役柄を演じさせられているようで、自由に外へ出ることが出来ない様子。またウェストビューの近隣住民はヘックスの影響なのか、ウェストビューの存在すら忘れてしまっていますが、遠方からきたウー捜査官をはじめ、ダーシーやS.W.O.R.D.のエージェントたちにはこういった兆候は見られていません。

ヘックスの障壁を外から中へと超えた場合、ウェストビューの時代設定に合わせた外見に変化する事が判明しています。ただし機能的にはもとのままのようで、モニカが着用していた防弾チョッキはその機能を維持したまま1980年代の服装へと変化しました。

外から中へと侵入した場合、ドローンやモニカがそうでしたが、外からはその姿が見えなくなることも分かりました。ちなみに4話でエージェント・フランクリンが地下を通っていった際はカメラが真横から追従する演出となっていたので、彼に関しては見えなくなることはありませんでした。この事から、外から見えるウェストビューと中の様子はまったく違う可能性があるという事が分かります。

モニカがはじめてウェストビューに到着したときに大まかな町の様子が見えますが、それは事実ではないということです。

©2021 MARVEL,Disney

町の写真の左側に見える給水塔はエンディングにも登場していますが、給水塔ではなく別の何かかもしれません。

ダーシーによって、町の周囲のCMBR(宇宙マイクロ波背景放射)の数値が異常に高い事も判明しています。

sponsored link
 

これまでのMCUとの関連ポイント

ニュージャージーはキャプテン・アメリカ生誕の地。映画「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」(2011年)で超人血清を打つ以前のスティーブ・ロジャースが訓練を受けていた場所、キャンプ・リーハイもニュージャージにあります。その後SSRの基地となり、さらにそのあとはS.H.I.E.L.D.が利用していました。この事は「アベンジャーズ/エンドゲーム」でも描かれていました。

しかし、映画「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」(2014年)で判明したとおり、リーハイの地下ではヒドラのアーニム・ゾラが長い年月をかけてインサイト計画を実行していました。

そして、2話のエンディングにはメガネをかけた謎の人物が映っています。この人物はゾラなのでしょうか?鼻の感じはゾラにそっくりですが、現状では断言できません。

©2021 MARVEL,Disney

そして、CMBR(宇宙マイクロ波背景放射)はこの作品の架空の単語ではなく、現実のお話です。ざっくり言うと、宇宙誕生のビッグバンと共に出来た放射線で今なお全宇宙に存在しているとされています。このCMBRは波長が長く、白黒テレビやブラウン管テレビといったようなレトロなテレビでこの波を拾ってしまうことはたびたびあったようです。

ここからMCUの話で、このCMBRが高いということは、町の中でビッグバンに似た何かがあった可能性が考えられます。それはインフィニティ・ストーンの再生です。

sponsored link
 

挿入されるCM

シットコムパートで挿入されるCMは5話までに4つありました。これらはワンダのトラウマを表現したものになっていますが、インフィニティ・ストーンを表現しているとも取れます。

©2021 MARVEL,Disney

「トースター」というのはコミックにおけるヴィジョンのニックネームであり、1話のトーストメイトはマインド・ストーンを表しています。以降、時計はタイム・ストーン、石鹸の色と形はテッセラクトのスペース・ストーン、そして5話の紙タオルでは赤い液体状のエーテル、リアリティ・ストーンを表現しているように見えます。

また、各年代のジェンダー観を投影しているのも特徴的な作りになっています。

キャラクターたち

ワンダ・マキシモフ

この作品の主人公で、ウェストビューの異変の元凶とされています。自分が町を支配している自覚はあるようですが、時折無意識な行動をしている様子があったり、コントロールしているはずなのに思惑通りに行かないなど、謎の部分が多い状況です。なぜウェストビューに来たのかもわかっていない様子でした。

ウェストビューの異変発生の9日前にS.W.O.R.D.施設を襲撃し、安置していたヴィジョンの遺体を盗み出したと、ヘイワード長官が発言していました。

©2021 MARVEL、Disney

しかし、映像的にも安置しているとは言えず、バラバラに分解されて研究されているヴィジョンを助け出したとも取れます。

5話までの状況的に見てワンダも操られているか、または精神の分裂、あるいは肉体ごともうひとりのワンダがいるかもしれません。

ヴィジョン

かつてウルトロンが自身の究極の身体としてヘレン・チョ博士の人工皮膚細胞再生技術を用いて作らせたヴィブラニウムのボディに、J.A.R.V.I.S.とマインド・ストーンが加わって誕生したシンセゾイド。しかしワカンダにおけるサノスとの戦いに敗れ、マインド・ストーンは奪われ死にました。その後、ヴィジョンのボディはS.W.O.R.D.に回収されていたことが判明しましたが、それをワンダが持ち出したことも判明。

そこから9日後にはウェストビューでヴィジョンがマインド・ストーンごと復活している状態でドラマの1話の時系列になりました。しかし、4話のラストではスクラップ状態のヴィジョンが垣間見えました。これはワンダが一時的に幻覚を見たのか、あるいは生きているように見える幻覚を常時かけていたのが解けたのか不明です。

また、マインド・ストーンは機能しているようで、ウェストビューの住人ノームの洗脳状態を解いたり、洗脳状態に戻したりすることが可能でした。

なお、自身の能力やワンダについてはある程度わかっているものの、アベンジャーズの事などは一切記憶にない様子です。

モニカ・ランボー

キャプテン・マーベル/キャロル・ダンバースの親友マリア・ランボーの娘。キャロルとも仲が良かったが、5話では間柄に何かあったような素振りも見せました。サノスのガントレットの影響を受けていたようで5年間消えていました。コミックではれっきとしたヒーローですが、MCUでは今の所能力を見せていません。しかしレントゲンが真っ白に映ったり、血液検査を拒否するなど、すでに人間ではない兆候が見られています。

マリア・ランボー

モニカの母でS.W.O.R.D.の創設者。モニカがいない間に癌によって死亡したようです。

ジミー・ウー

FBIの捜査官。保護観察中の証人がいなくなったということでウェストビュー郊外まで来ていました。彼の言う人物が誰なのかは今の所不明で、現在はS.W.O.R.D.との合同捜査チームに所属。

ダーシー・ルイス

天文物理学の博士。ソーシリーズに登場時はカルバー大学の政治科学専攻の大学生でしたが、天文学の博士号を修得したようです。今の所その経緯は不明です。事件解決のためにS.W.O.R.D.に呼ばれて現地に到着。ウェストビューのシットコムにハマり、モニカの大ファンに。

sponsored link
 

タイラー・ヘイワード

S.W.O.R.D.の臨時長官。モニカとは顔見知り。5話になって妙にワンダへの敵対心が伺えるようになりました。ワンダの行動を「ヴィジョンの遺言に反する」と非難しましたが、私達視聴者はヴィジョンの遺言など聞いたことはありません。ヴィジョンはシンセゾイドのため、かつてトニー・スタークが遺言を録音していたようなプロセスを経ることなく、死の直前に内部的に音声データを作りどこかにアップロードすることは可能だと思われますが、今の所ヘイワードが何らかの目的で嘘をついている可能性が高いです。

サノスとも渡り合うワンダに対して、ドローン程度の小型ミサイルによる攻撃を命じるなど浅はかな一面も見せました。

アグネス

ウェストビューの住人。しかしS.W.O.R.D.の調査では元の住人の誰とも一致していないため、事件後に外部から侵入した可能性が高い人物です。1話ではワンダとヴィジョンの特別な日を子作りの日と錯覚させ、双子の出産へと導きました。今の所その目的は不明ですが、直接害を与えてくることもありません。

ドッティ

ウェストビューの住人。夫のフィルはヴィジョンの同僚。婦人会を主催し、会の新人であるワンダに対して高圧的に振る舞いますが、マジックショーで活躍する二人を見て称賛しました。一方で不可解な状況に居合わせても強引に状況を終わらせるという異常さを見せたり、S.W.O.R.D.の調査で名前が出ていない等、不審な点も多い人物です。

ハーブ

ウェストビューの住人。本来の名前はジョン・コリンズ。洗脳状態が他の人物より弱いのか、3話ではアグネスとひそひそ話をしている姿が描かれていました。現状についてある程度把握している人物と考えられます。

ノーム

ウェストビューの住人でヴィジョンが勤務する計算サービス社の同僚。本来の名前はアビラス・タンドン。病気の父親がいるらしく、大変心配している。ヴィジョンのマインド・ストーンによって正気に戻った際に「彼女を止めてくれ!頭の中に入って来た。全て操られている!」と懇願する。ここは英語版でもherとなっており、ワンダ以外の女性を指している可能性もあります。可能性があるのはアグネス、ドッティ、そしてもうひとりのワンダでしょうか。

ビリーとトミー

ビリーとトミーはウェストビューで生まれたワンダとヴィジョンの双子の息子たち。一晩で妊娠、出産し、さらに翌日には10歳ほどに成長してしまいました。双子はワンダのコントロール外のようで、彼らの成長はワンダには止められない様子。ウェストビューの中で生まれた生命がどのように扱われるのか、5話現在では不明です。

©2021 MARVEL,Disney

コミックではヤングアベンジャーズのメンバーですが無事に成長するのでしょうか?

ピエトロ・マキシモフ

ワンダの弟。映画「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」にて戦死しました。今回訪問してきたピエトロと名乗る人物は、映画「X-MEN:フューチャー&パスト」などに登場したFOX版のピエトロ(を演じていたエヴァン・ピーターズさん)です。彼がFOX版ピエトロと同じ場合はマルチバースは既に導入されていて、他のX-MENメンバーなども存在している可能性があります。しかし彼がピエトロの皮をかぶったニセモノの場合、今回の事件をワンダのせいに見せかけ、裏で動いている黒幕かあるいはその手先の可能性が高くなってきます。

基本的にはウェストビューでは何かを演じさせれられているはずなので、彼もまたピエトロを演じさせられている可能性が高く、6話以降のピエトロの動きには注意が必要です。

余談ですが姉弟なのか兄妹なのかはコミックによって違ったり、邦訳本によっても違ったり。映画の日本語公式サイトには明記されていませんでした。以下は「俺のほうが30秒あとに生まれたからって弟って呼ぶな」と暴れるピエトロくんと、ワンダが「あなたのほうが年上よ」とするシーンです。

©2021 MARVEL,Disney

ドラマ「ワンダヴィジョン」毎週金曜日新エピソードが配信中、注目の第6話 は 2021年2月12日 17時よりディズニープラスで配信開始です。

ドラマ「ワンダヴィジョン」のアグネスは何者なのか、そして夫のラルフとは? ─ 1話2話からの考察

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ワンダヴィジョン」に登場する、”おせっかいな隣人”アグネスについて掘り下げていく記事になっています。また、アグネスの基になっていると言われるコミックのアガサ・ハークネスについても触れて行こうと思います。

※この記事にはドラマ「ワンダヴィジョン」やこれまでのシリーズのネタバレが含まれています。ご覧の際はご注意ください。

コミックのアガサ・ハークネス

コミックに登場するアガサはいわゆる魔女で老婆です。紀元前500年ほどに生まれたとされていますが、第二次大戦中キャプテン・アメリカと共に戦っていた頃は若い女性の姿で、その後数十年で老婆姿になっているのは謎のひとつです。

現代においてはファンタスティック・フォーのミスター・ファンタスティック/リード・リチャーズとインビジブル・ウーマン/スーザン・リチャーズの息子フランクリン・リチャーズの乳母役でもあり、そしてドラマへの関連性がもっとも高い要因として、スカーレット・ウィッチ/ワンダ・マキシモフの魔術の師匠でもありました。

アガサはエボニーという黒猫の姿をした魔法生物を使い魔として飼っており、ニコラス・スクラッチという名のヴィランの息子がいます。しかし夫の存在については不明です。

アガサはニュー・セイラムという魔女や魔術師たちが住む村のリーダーでしたが、魔女裁判によって住民たち(住民ももちろん魔女)に殺され、一度目の死を迎えることになりました。その後はアストラル体(映画版ドクター・ストレンジでも出てきた状態、霊魂やゴーストのようなもの)として登場しています。アガサの死後、ワンダは魔力による妊娠でウィリアムとトーマスという名の双子を出産しましたが、アガサはこれを危険だと指摘しました。結果的にマスター・パンデモニウムに双子を奪われ、裏で糸を引いていたメフィストに双子の魂は吸収されてしまいました。アガサは狂気に陥ったワンダの手によって、2度目の死を迎える、というのがコミックでの大まかなアガサです。

ドラマのアグネス

アグネスという女性はドラマ開始から5分も経たないうちに登場するワンダとヴィジョン以外の主要キャラクターで、引っ越しの挨拶に来る所から出会いが始まります。年齢設定は不明ですが、コミックのような老婆姿ではありません。

アグネスはワンダの事を根掘り葉掘り聞いたあと、ワンダの記念日を成功させようと”おせっかいな隣人”として色々とアドバイスをくれます。ワンダをサポートしてくれる点ではコミックのアガサと似ていますが、現状では魔女を感じさせる要素はありません。

2話に入ってもワンダとヴィジョンのマジックショーに向けて、うさぎのセニョール・スクラッチーを貸してくれたり、町内会の会合に向けてアドバイスをくれるなど、おせっかいぶりは健在です。

現在の段階では肩書通りの単なるおせっかいな隣人としての色が強く、ヒーローのようには見えません。しかし、だからといって単なる隣人としては不可解な言動も見られます。それがアグネスの言う夫ラルフの事です。

夫のラルフとは?

以前にトレーラーで横に立つ男性がいましたが、彼はラルフではなくハーブ(ヘヴァリー)という名の町人であることが、2話で判明しています。そして度々名前が出るにも関わらず、不思議な事にラルフと名乗る男性はまだ登場していません。

©2021 MARVEL

そんな夫のラルフに対してアグネスは愚痴ばかりこぼしているのでピックアップしてみました。

「こんにちは、アグネスよ!右のお隣さん、おたくから見たら左ね。ご挨拶が遅くなってごめんなさい。義理の母がすぐ近所に来てるっていうから隠れてたの」

「うちの夫が覚えてるのは飲んだビールの銘柄だけよ」

「夫のラルフに必要なのは”死ぬまで妻を満足させる方法”だけどね」

「うちのラルフは煮豆しか食べないんだけどね。だからあんな体型してるのよ」

愚痴を額面通り受け取るのであれば、ラルフはビールと煮豆に目がない男性なのでしょうか。ビール腹のようでもあり、豆ばかりで痩せているようでもあり、いまいち全体像がつかめません。

また、2話のマジックショーの最中には「それより観客の一人を消してくれない?私の夫のラルフを」とこぼしていました。しかし、アグネスと同じテーブルについている観客は女性でした。

アグネスは画像中央やや左に座っている黒髪の女性です。その左の初老の男性がラルフなのでしょうか?しかし義母の話もあったので、この男性をラルフだと考えるのはやや難しい感じです。このシーンにラルフは映っているのでしょうか?

そこで思うのは「ラルフなんていないのでは?」という事です。

1話、2話でワンダやヴィジョンは「いつ結婚したのか」などを覚えていませんでした。ソコヴィア出身である事や、ワンダがサイコキネシスを使ったり、ヴィジョンが人造人間で物体を透過出来る事は覚えているようでしたが、二人は肝心な事を忘れています。ヴィジョンが映画「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」で死んでいる事実です。二人の記憶に障害が生じているように、アグネスもまた記憶がおかしい可能性があるのではないでしょうか。

また、予告動画でのアグネスは助けを求めてもいました。

©2021 MARVEL

アグネスは何者かに操られており、その何者かは夫のフリをしていて、アグネスは助けて欲しいと思っている。時折その何者かの制御を脱し、本心を明かせている可能性はあるのでしょうか?「夫を消して欲しい」というのは救難信号なのかもしれない、というのは考えすぎでしょうか。

ウェストビューは本当にワンダの世界なのか

このドラマはコミックの「VISION」と「HOUSE OF M」を原案に制作されていると言われています。「VISION」はヴィジョンとその家族(アンドロイドの妻と子どもたち)が郊外で理想的な人間らしい生活を送ろうというあらすじで、「HOUSE OF M」はワンダの能力が覚醒、暴走し、宇宙まるごとワンダの理想に作り変えられてしまうようなあらすじです。両コミックともいわゆる闇落ち展開で、なかなか救われない結末を迎えます。

とはいえ、「HOUSE OF M」でワンダが作った新世界は、ワンダの能力で改ざんした記憶すら回復したウルヴァリンを除いて、まさに思い通りの世界であり何の不安もありませんでした。

ところがドラマの舞台であるウェストビューはワンダにとっても不安要素が多く、本来のワンダであればハート夫妻やドッティをマインドコントロールで従わせることも出来るはずなのにしませんでした。能力のすべてを覚えていないのでしょうか。

コミックのワンダとアガサの間のエピソードにおいて、悪魔の存在はひとつ大きなものです。ドラマにおいても悪魔メフィストやその手下が登場するとすれば、ウェストビューという町の住人を支配しているのはワンダではなく、その悪魔かもしれません。

2話で「子どもたちのために」というワードがたくさん出ましたが、現状で子どもは誰一人登場していません。予告動画では町に子どもがいることもわかりますが、ウェストビューは悪魔が子供の魂の養殖場として利用している、というのはかなり突飛な考えなのかもしれません。

ジミー・ウーの依頼、またはS.W.O.R.D.の任務などで派遣されてきたワンダもヴィランの術中にはまり、ワンダの能力と相まってヴィジョンを再創造して、ワンダの深層心理で描いていた幸福な世界を構築してしまった。ヴィランは来訪者であるワンダの偵察としてアグネスやハート夫妻を送り込んだというのが1話の流れだったのではないでしょうか。そして2話になり、ラストでS.W.O.R.D.のマークを見て任務を思い出しかけたものの、幸福な生活を優先し、現実をなかった事にしてしまったのではと考えてしまいます。

今後はワンダの子どもたちやヴィジョンのマインド・ストーンを求めて、ヴィランが本格的に動き出しそうな予感がしますが、MCUはいい意味で期待を裏切ってくれるシリーズなので、考察や予想なんてまず当たらないでしょう(笑

ところでヴィジョンのもともとの遺体、というかスクラップはどこかに保管されているのでしょうか。ワカンダかアベンジャーズ・コンパウンドか。トニー亡き今、フェーズ3までのキャラクターならシュリぐらいしかリペア出来なさそうですね。

【公開直前】映画「ブラックウィドウ」これまでの情報まとめ #1 ナターシャ編【予想、考察、あれこれ】

※この記事にはMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のフェーズ3までのネタバレを多分に含んでいます。ネタバレが大丈夫な方のみ続きを御覧ください。

 

 

ナターシャ・ロマノフについて

映画のナターシャ

MCUにおけるナターシャの動きを時系列でまとめると、以下のような感じです。

◆幼少期から成人ぐらいまで?
スパイ養成プログラム「レッドルーム」でスパイとしての訓練を受け、KGBに所属し活動を行っていました。映画「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」で少し語られました。

◆成人以降?
アメリカの安全保障上の重要な脅威とみなされ、S.H.I.E.L.D.からクリント・バートンが暗殺に派遣されました。才能を見出したクリントがスカウトし、KGBからS.H.I.E.L.D.へと鞍替えします。 映画「アベンジャーズ」にて判明しています。

◆2010年
S.H.I.E.L.D.のエージェントとしてスターク・インダストリーズに潜入。トニー・スタークの身辺調査をしたのが映画「アイアンマン2」

◆2014年 S.H.I.E.L.D.の崩壊
映画「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」でS.H.I.E.L.D.が崩壊するまではエージェントとしての個人活動が主流だったと思われます。

◆2015年 ウルトロン計画
S.H.I.E.L.D.崩壊以降はアベンジャーズとしてのチーム活動が描かれています。

◆2016年 シビル・ウォー
映画「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」にてソコヴィア協定賛成派の立場を取り、トニーの側についてキャップ達と対決します。しかし土壇場でキャップの逃亡に手を貸して、その事をティ・チャラがロス長官に報告。トニーから「君、捕まるぞ」と警告を受けます。

◆2016~2018年
ここが映画「ブラックウィドウ」で描かれるとされている空白の時代

◆2018年 サノス襲来
その後、映画「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」ではキャップやファルコン達と合流し終えた状態で登場しました。

◆2023年
映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」で「私には何もなかった。でもやっと手に入れた。この仕事と、この家族を」とアベンジャーズ本部でキャップに告げます。

 

ナターシャの目的

トレーラーから汲み取れるナターシャの目的は、「やり残したこと」をやるために「全てが始まった場所」へ向かう事。

場所はやはりレッドルームが順当な流れ。
「やり残したこと」はシンプルに考えると「ブラックウィドウ・オプス」計画を終わらせることでしょうか。これ以上、自分と同じような暗い過去を持つ人間を排出させたくないとか。

でも管理人的には時期が気になっていて、ナターシャはキャップ同様、指名手配中の身。映画「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」以降、ウルトロンを経てシビルウォーの間までに着手していれば、せめてクリントあたりは手伝ってくれたような、と考えてしまいます。

ブラックウィドウはロシア政府がらみの計画なので、アベンジャーズとして阻止しに行くとそれはそれで外交的に揉めるのも目に見えているので、しょうがなくこのタイミングで動く、ということなのでしょうか。

あるいは、「今すぐ行かなければ」ならない切羽詰まった状況に追い込まれること。となれば、「家族」の誰かのピンチと言ったところでしょうか。

 

トレーラーの気になる所

管理人が一番気になっているのは、ファーストトレーラーの30秒ぐらいのところ。

ロス長官「急いでいるのか」
ナターシャ「最近ちょっと忙しいの」
ロス長官「何をする気だ」

という会話が入っています。

ファーストトレーラー

指名手配犯を追う側と追われる側の会話としては、かなりのんびりしすぎています。

そしてそのロス長官ですが、以下に画像を並べてみました。

トレーラーのロスは若く加工されていて、どうにも時系列があいません。
ちなみに「インクレディブル・ハルク」でのロスも立派なお髭をはやしており、それ以前のロスとしか思えない見栄えです。
とすると、これはナターシャを追っている映像ではない可能性が高いですね。

しかしロス長官は、「インフィニティ・ウォー」の中で、アイアンマンとスパイーダマンが地球から消えてしまって戦力的に大変な状態のときですら、ローディーにキャップ達を逮捕するように指示していました。
なので、映画「ブラックウィドウ」の中でも追われている状態なのは変わらないと思いますが、トレーラーはそのシーンとは別ということになりそうです。

会話のやりとりについては、別々のシーンから切り取って繋げたものかもしれませんね。

もう1点気になったのもファーストトレーラーから。それが次の画像です。

何かの施設の司令室のような部屋。左側には女性のようなシルエット、右側にはぽっちゃり系男子が写っています。

拡大すると後ろで髪をくくっているのは分かるのですが、厄介なことにナターシャ、エレーナ、メリーナ3人共髪をくくっているのです。

くくり方的にはエレーナが一番近いなと思いつつも、バトンを背負ってるエレーナはトレーラーでは一度も登場していないように思います。

右側の人はポスターに名前のあるレイ・ウィンストンさんでしょうか。
体型は似ていると思いますが、ウィンストンさんはこのシーン以外に一切トレーラーに写っておらず、役割も公表されていません。
この施設のトップの人間でしょうか。

 

服装について

すぐに目につくのが、おなじみの黒スーツの他に白のスーツがあること。

白ナターシャは雪の積もる施設に着地し、格闘するシーンと家族4人での食事のシーンに登場します。

服装から考えられる流れは、

1、白スーツ(雪原地帯用の迷彩?)を来てアレクセイを助けにいく
2、家にもどってレッドガーディアンの装備を回収して食事
3、黒スーツに着替えて目的地へ

といった流れでしょうか?下のシーン(スーパーボウル予告)ではアレクセイがレッドガーディアンのスーツを着ているため、食事の後なのは間違いないはずです。フェイク予告でなければ。

フェイクがなければ服装的にこういう流れになると思うのですが、このシーンではアレクセイが共に闘おうと握手を求めています。
後ろには何かしらの残骸があり戦闘した形跡のようにも見えますが、そうなると食事後に目的地へ行く途中で一戦やらかして、そのタイミングで共闘を誓う。なんかちょっと不自然な気もしますね。

 

ナターシャ・ロマノフ 最大の謎

管理人が最も気になっているのが、ナターシャの出生。

どんなヒーローやヴィランでも親はいるでしょうから、当然ナターシャにもいるわけです。
MCUでいうとトニー・スタークの父親ハワードは登場が多く、ソーにもオーディンやフリッガといった両親の登場がありました。
しかしながら多くのヒーローは両親など描かれておらず、だからといって特に気にはなりません。

しかし、ナターシャはこれまでに2度もほのめかされてきたので気になってしまうのです。それが以下のシーン。

左は映画「アベンジャーズ」にて、ロキがナターシャを檻の中から責め立てるシーンです。右は映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」にてレッドスカルから告げられるシーン。

名前が違うのは一体何を意味するのでしょうか?

1、どっちかが生みの親でどっちかが育ての親

しっくり来ると言えば、しっくり来る設定です。

2、ロキかレッドスカルのどちらかが間違った

そもそもロキに読心術的なものはあるのでしょうか。 ロキはこのシーンの後、「バートンから聞いた」と話しているので、そのまんまなんでしょう。
ナターシャがクリントに嘘、あるいは真実だと思っているが間違った親の情報を教えていた場合、ロキとレッドスカルの言い分が違うのは当然かもしれません。

3、アイヴァン・ドレイコフという人の娘

無くはないかと言った感じ。

4、ロキと会話したナターシャと、ヴォーミアにいったナターシャは別人

可能性はゼロではないかなと。

5、単純に制作ミス

そういうこともたまにはあるよね、って感じ(笑

ちなみにコミックのナターシャは

ナタリア”ナターシャ”ロマノフは1928年に生まれた。家系にまつわる話では、彼女はロシア最後の皇帝ロマノフ家に連なる者という「噂」があるが、真偽は不明。残っている記録は、戦火に燃えるスターリングラードのビルで孤立していたところを、ソ連軍の兵士、イワン・ペトロビッチ・ベズクノフに救出されたことから始まっている。1930年代の終わりにはソ連諜報部すなわちKGBのスパイとして訓練を受けはじめた。
その後、設定が変更され、彼女を訓練したのはイワンだけではなく、「レッドルーム」というKGBの施設ということになった。ここでナターシャは女潜伏スパイチームを養成するブラックウィドウ・プログラムの一員となる。

このとき、バイオテクノロジーとサイコテクノロジーによって強化され、若さを保つ体となった。ここではウィンターソルジャー(キャプテン・アメリカの元相棒バッキー)のトレーニングを受け、本当の職業を隠すためバレリーナの練習生をしていた。

ナターシャはソ連では有名なテストパイロットのアレク・ショスタコフと結婚した。結婚の数年後、KGBはロケットのテストでアレクの死を偽装し、ナターシャは文字通り「未亡人」となった。実はアレクは生きていて、秘密裏にスーパーソルジャーレッドガーディアンとなった。ナターシャはレッドルームアカデミーでトレーニングを続け、最終的にブラック・ウィドウの名を受けた。

引用:アメコミ@wiki

となっており、イワンとはIvan、つまりアイヴァンと関係があるのかもしれませんね。映画「アイアンマン2」に出てきたヴィラン、イワン・ヴァンコが父親ってことはないと思います。ないよね?


なんだか長くなりそうなので、ここまでをナターシャ編として、他のキャラクターは別に掘り下げてみようと思います。

[nlink url=”https://mavesoku.com/blackwidow-info-2-family/”] [nlink url=”https://mavesoku.com/blackwidow-info-3-enemy/”]


以下はトレーラーのリストアップです。

 

これまでに公開されたトレーラー

ファーストトレーラー

スーパーボウルトレーラー

「新たなる敵」編

ファイナルトレーラー