ドラマ「ホークアイ」、5話のイースターエッグをピックアップ

2021年12月15日配信のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」シーズン1エピソード5「ローニン」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

映画「ブラックウィドウ」のその後

冒頭はクリントでもケイト・ビショップでもなく、エレーナ・ベロワの過去から始まります。過去と言ってもさほど昔ではなく、舞台は2018年。映画「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」と同じであり、映画「ブラックウィドウ」のラストシーンでナターシャと別れたあと、ポストクレジットシーンの前の時系列になります。

カメラがエレーナへたどり着くまでの間、「ブラックウィドウ」での会話やナターシャとエレーナの姉妹関係を表現する口笛などが引用されています。

エレーナはナターシャに託された「ウィドウズの解放」ミッションをこなしているようで、ソーニャを同行してアナの邸宅に侵入していました。なお英語版ではアナ(Ana)となっていますが日本語版ではなぜかアンナにされています。マルチバースを描いたコミック「ユニバースX Vol.1 #11」ではアンナ・ロマノフというナターシャの娘が登場していますが、おそらく関係ありません。なお、アナ役、ソーニャ役の女優さん達は映画「ブラックウィドウ」には未登場です。ソーニャは映画のあと、この冒頭シーンの前の描かれていない期間に洗脳から解放され、エレーナを手伝っていると推測出来そうです。ちなみにジャケットはナターシャにプレゼントしたため、新しく買い直したのでしょうか。「ブラックウィドウ」で着用していたものとは違うものですがなかなか似ています。

2万ドル(約200万円)もする絨毯を汚しながらもアナに解毒薬をかけましたが、そもそもアナは既に洗脳から解放されている状態でした。この理由については言及されません。「ブラックウィドウ」の冒頭でエレーナを生命と引き換えに洗脳から解いてくれたオクサナが既に解放していたか、エレーナと同じ任務を託されていたアレクセイやメリーナが行き違いで解放していたのかもしれません。

この後、トイレに入ったエレーナはサノスの指パッチンの影響でチリとなり、ハルクの指パッチンで戻ってくる様子が一連の流れとして描かれています。これはMCUでも初めてとなる視点であり、被害者目線での描画となっています。

5年後にチリの状態から戻ってきたエレーナはすっかり風変わりしたアナと再会。ソーニャとエレーナの復活にどの程度の時間差があったのかは言及されませんが、ソーニャはすでに状況を理解してここには居ない様子でした。

そしてこの後エレーナはナターシャを探しに出かけ、「ブラックウィドウ」のポストクレジットシーンへとつながっていきます。

なお、今回のタイトルロゴには1話、3話と同様に「a」の的に向かって矢が飛んできません。2本の矢は2話、4話のようなクリントとケイト・ビショップのコンビネーション・エピソードの時に入る演出のようです。6話では矢が飛んできてくれるのでしょうか?

失意のケイトとエレノア

クリントに拒絶されたケイトはトボトボと実家へ帰宅。母エレノアはケイトをなぐさめ、「それでも進み続けるしか無い」ともっともらしい事を言いますが、会話の中にはこれまで通り過保護というか、ケイトをコントロールしたいという思惑が感じられます。

ケイトは勇気を振り絞ってアーマンド殺害の容疑者として母の婚約相手ジャック・デュケインの名を伝え、エレノアはその調査を約束し、アパートにいって荷物をまとめてくるよう指示します。

ケイト・ビショップとエレーナ・ベロワ

アパートではマカロニを作ってエレーナが待ち構えていました。マカロニチーズはエレーナの好物であることが「ブラックウィドウ」でも示唆されていて、映画冒頭のオハイオにおける偽りの家族としての潜入任務中には幼いエレーナが母メリーナにマカロニチーズをせがむ様子が描かれていました。

なお、このシーケンス全体でエレーナは英語音声、英語字幕、日本語吹替で「ケイト・ビショップ」とフルネームで呼称していますが、日本字幕版では「KB」と表示されています。4話でケイトがクリントの事を「CB1」と呼称した事の影響でしょうか、原語にはない勝手なアレンジが加えられています。

仕事のついでに観光を希望しているエレーナは「新しい自由の女神が見たい」と発言しています。ドラマ「ホークアイ」と同じ2024年のクリスマスのニューヨークを描く映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」では、女神像にキャプテン・アメリカの盾を取り付ける工事が行われているような事がトレーラーからも判明しています。

ロシア人のエレーナですが、「ブラックウィドウ」でも幼い頃、オハイオでのクリスマスを楽しんでいた事が言及されており、本作でも「アメリカのクリスマスは大好き」と過去の美しい思い出をそのまま引き継いでいるようです。

ケイトが犬を助けた事をクールだと表現しているのも、「ブラックウィドウ」で描かれたエレーナの犬好き設定に基づいています。エレーナは「ブラックウィドウ」の中で犬を飼いたかったと話しており、ラストの墓参りのシーンではナターシャの偽名「ファニー・ロングボトム」から名前をとった犬「ファニー」を連れていました。

ナターシャの死

視聴者には明確にわかっていることですが、ナターシャの死についてエレーナは大きな誤解をしています。「ブラックウィドウ」のポストクレジットシーンにてコンテッサ・ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ、通称ヴァルによってそう吹き込まれている事も予想がつきます。

しかしヴァルが真実だと思いこんでいる情報なのか、意図的に偽の情報をエレーナに渡しているのか今のところははっきりしていません。

ただしヴァルはドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」の5話で、現存しているキャプテン・アメリカの盾が政府のものではない事を知っていました。サノスとの最終決戦までは政府管轄のものではありましたが、その盾はサノスによって破壊され、サム・ウィルソンが引き継いでいた盾は実際には過去へ戻りペギーと過ごした老スティーブがそちらのマルチバースから持ち込んだものです。

この事から、ヴァルはどういう情報源からかアベンジャーズがタイムトラベルをしていることも知っているようですし、クリントとナターシャがヴォーミアで何をしていたのかも知ってる可能性はあるかもしれません。

クリントとグリルス

突然押しかけたクリントを理由も聞かず迎え入れてくれるグリルス。基本的にはいいやつですが、2話のイースターエッグ記事でも触れたように火事場泥棒という重犯罪人だと思います。アメリカの消防士の活躍を描く人気ドラマ「シカゴ・ファイア」でも火事場泥棒について厳しく咎められる描写がありました。ファンタジーでありながらリアリティを重んじるMCUとしては珍しい描写のように思えます。

ホテルに泊まるぐらいならうちに泊まっていけばいい、と言ってくれるあたりもやはりいいやつなのですが、少しモヤる所です。

なお、クリントとケイトの新コスチュームが出来あがっていると明かされますが、そのお披露目は持ち越されてしまいます。「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」の新たなキャプテン・アメリカのスーツは5話にて手渡され、最終話で華々しくデビューしましたが、コスチュームに興味のないクリントは最終話で着用してくれるのでしょうか?

ジャックの逮捕

翌日、エレノアの通報によってジャックはアーマンド殺害容疑で逮捕されました。ジャックは「誰かにはめられた」と容疑を否認しています。この物語ではそもそもアーマンドについてほとんど描写がないため、アーマンドを殺害して誰がどういう得をするのかが分かっていません。ジャックの場合は遺産のいくらかが分配される可能性はありそうですが、ジャックの言う「誰か」がいたとして、アーマンド殺害によってどういう利益があるのか、6話に期待するしかありません。

部屋に戻ったケイトは改めて決意し、クリントへの接触を再び試みます。

なお、ケイトの部屋にはこれまでの会話に登場していたビショップ・セキュリティのクリスマスパーティーの招待状が貼られており、2024年のクリスマスであることが明示されています。

©2021 MARVEL,Disney

マヤとローニン

ナターシャに詫びをいれつつローニンに戻ったクリントは、けじめを着けにマヤの元へ向かいます。一人で来るように指示したはずですが、マヤは案の定仲間を周囲に忍ばせていました。しかしクリントもそんなことは百も承知、あっという間にトラックスーツ・マフィアたちをのしてしまうと、マヤと対面し、素顔を明かすのでした。

3話のイースターエッグではローニンの刀の鞘に着目してみましたが、特に触れられる事もなく、マヤの父ウィリーを殺害したローニンはクリントで間違いないようです。この依頼主がマヤのおじさんであることもここで明かされました。

クリントはケイトにも話したように、クリントもマヤも武器、兵器であり、使い方、使われ方次第で変わってくると伝え、これ以上追ってこないように警告します。しかしクリントは予期しない反撃を受け、窮地に陥りますが、ケイトの援護射撃でこれを脱し逃げ延びるのでした。

マヤとカジ

クリントから真相を聞かされたマヤ。気絶から回復したカジはマヤの無事を確認し安心しています。

マヤは父親が殺された夜のことを改めて思い出し、父の右腕だったカジが現場に不在だった事を問い詰めますが、カジは連絡がなかったと言いのけます。作中ずっとマヤに寄り添う姿勢を見せつつも、何か隠し事をしているようにも見えたカジですが、ここでもやはり別の思惑で動いているように描かれています。

一方そのころ、中古車店から逃走したクリントとケイト。ケイトが昨日ビルの屋上で出会ったブラックウィドウが「ナターシャの妹」だと言っていたと伝えると、クリントは「エレーナか」とつぶやいています。この事から、クリントはエレーナの名前は知っていたものの顔は知らなかったと考えられるようです。ナターシャから名前だけは聞いていたという感じでしょうか。

キングピンとエレノア

グリルスの家で朝食を摂るクリント、ケイト、ラッキー。そのケイトのもとにメッセージが届き、エレーナを雇ったのが母エレノアである事が判明します。そしてそのエレノアはキングピンとも繋がっている事が明かされて5話は終了します。

エレノアがヴィランと繋がっているという設定はコミック版と通ずるものですが、コミックはブラックウィドウとは関係ありません。娘にヒーロー活動をさせたくないという親心は理解できなくないですが、娘の憧れの人を暗殺してまでとなると、常軌を逸しているのは間違いありません。

MCU初登場のキングピンを演じているのはヴィンセント・ドノフリオさんで、Netflixドラマ「デアデビル」でもキングピン/ウィルソン・フィスクを演じていました。Netflixのマーベルドラマキャラクターが俳優さんをそのままにMCUに登場するのは初めてのケースとなり、今後もこの例にならって登場する事を期待させる展開になっています。

ただしNetflix版とMCU版が全く同じキャラクターであるかは今の所不明で、ドラマ「ロキ」で紹介された変異体のような形になる可能性もありそうです。

コミックのキングピンはスパイダーマンやデアデビルの主なヴィランですが、「ホークアイ」を起点に新たなクロスオーバーが描かれていくのでしょうか?


ドラマ「ホークアイ」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第6話は 2021年12月22日 配信予定です。

ドラマ「ホークアイ」から新たなトレーラー「The Boss」が公開

ディズニープラスで配信中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」より、来週配信のシーズン1最終話に向けてのトレーラー「The Boss」が公開されました。これまでのシーンを振り返りながら、エレーナやキングピンに関する初公開シーンなども含まれています。

以前のトレーラーでも確認されていたスターク製のトリックアローも再び含まれていますが、最終話でどのように登場するのでしょうか。

最終話に関してはMCUドラマ史上最長の59分になるとも報じられています(from The Direct)。

なお、主な残されている謎は以下のようなものがあります。

  • クリントとケイト・ビショップの今後
  • エレーナの決断
  • キングピンの陰謀
  • エレノア・ビショップの真実
  • ジャック・デュケインの真実
  • エコー/マヤ・ロペスの今後
  • カジの思惑
  • アーマンド殺害の真相
  • ロレックスの所有者

「ホークアイ」の公式概要は以下の通りです。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』後のニューヨークが舞台。 アベンジャーズを辞めたい男・ホークアイのただ一つの願いは、家族と平穏なクリスマスを過ごすこと。 けれども、彼の過去に関わる事件が起こり、トラブルに巻き込まれていくことに…。 アベンジャーズになりたい若き弓の使い手、ケイト・ビショップがホークアイの戦いに加わるが、果たして彼はニューヨークを舞台にした壮大な戦いを切り抜け、クリスマスを無事迎えることができるのか ホークアイ(クリント・バートン)役にジェレミー・レナー、ケイト・ビショップ役にヘイリー・スタインフェルドを迎える。 その他の出演にヴェラ・ファーミガ、フラ・フィー、トニー・ダルトン、ザン・マクラーノン、ブライアン・ダーシー・ジェームズ、そしてアラクア・コックスをマヤ・ロペス役として迎える。 リース・トーマスと、監督デュオのバート&バーティが監督を務める『ホークアイ』は11月24日ディズニープラスで独占配信開始

ドラマ「ホークアイ」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第6話は 2021年12月22日 配信予定です。

キングピンを演じるヴィンセント・ドノフリオさんがドラマ「ホークアイ」5話配信開始にリアクション

Netflixのマーベルドラマ「デアデビル」でヴィランのキングピン/ウィルソン・フィスクを演じた俳優のヴィンセント・ドノフリオさんが、昨日配信開始されたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」の第5話「ローニン」の配信開始にあたって、SNS上で反応しました。

ドノフリオさんは「ホークアイ」のエンドクレジット映像の一部のスクリーンショットを共有しています。

画像は一見わかりにくいですが、キングピンのシルエットが描かれており、その中に以前からのエピソードと同じエンドクレジット映像が取り込まれています。

キングピン/ウィルソン・フィスクは1967年のコミック「スパイダーマン・ノー・モア!」で初登場。ニューヨークの暗黒街を牛耳る裏社会の帝王であり、スパイダーマンやデアデビルの宿敵となっています。

日本といくつかの国を除く世界中で明日17日公開予定の映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」ではデアデビルが登場するという噂もあり、「ノー・ウェイ・ホーム」と「ホークアイ」は時系列でも2024年のクリスマスのニューヨークを描いています。ただし「ノー・ウェイ・ホーム」はマルチバースに主体を置いているため、クロスオーバーが発生するかは不明となっています。

「ホークアイ」の初回配信が1話2話同時配信になっていたのも、「ホークアイ」でのキングピン再登場と「ノー・ウェイ・ホーム」でのデアデビル再登場が同じ週になるように調整された可能性も指摘されています。

キングピンがNetflix版と同じキャラクターであるのか、あるいはドラマ「ロキ」でいう変異体のようなものなのかは現時点で不明となっています。最終話やそれ以降の別の作品で語られていくのかもしれません。

ドラマ「ホークアイ」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第6話(最終話)は 2021年12月22日 配信予定です。

ドラマ「ホークアイ」よりエレノアとジャックのキャラクターポスターが公開

ディズニープラスで配信中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」より新たなキャラクターポスターが公開されました。今回公開されたのはホークアイ/クリント・バートンの相棒ケイト・ビショップの母親エレノア・ビショップと、その再婚・婚約相手のジャック・デュケインとなっています。

トニー・ダルトンさん演じるジャック・デュケインはエレノアの再婚相手で、ケイトはジャックが自身のおじであるアーマンドを殺害したと考えています。ジャックはコミックではクリントのサーカス団イン時代の先輩でありソーズマンというヴィランでしたが、MCU版でも刀剣愛好家であり達人として描写されています。

ヴェラ・ファーミガさん演じるエレノアは2012年のアベンジャーズとロキ&チタウリによるニューヨーク決戦の際に夫を亡くし、会社経営をこなしながらケイトを育ててきました。コミックのエレノアはケイトが幼い頃に死亡したと思われていましたが、ケイトの敵対者を操る黒幕的存在でした。MCU版では今のところは娘が心配な口うるさい母親ですが、残るエピソードで何が描かれるのか注目です。

「ホークアイ」の公式概要は以下の通りです。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』後のニューヨークが舞台。 アベンジャーズを辞めたい男・ホークアイのただ一つの願いは、家族と平穏なクリスマスを過ごすこと。 けれども、彼の過去に関わる事件が起こり、トラブルに巻き込まれていくことに…。 アベンジャーズになりたい若き弓の使い手、ケイト・ビショップがホークアイの戦いに加わるが、果たして彼はニューヨークを舞台にした壮大な戦いを切り抜け、クリスマスを無事迎えることができるのか ホークアイ(クリント・バートン)役にジェレミー・レナー、ケイト・ビショップ役にヘイリー・スタインフェルドを迎える。 その他の出演にヴェラ・ファーミガ、フラ・フィー、トニー・ダルトン、ザン・マクラーノン、ブライアン・ダーシー・ジェームズ、そしてアラクア・コックスをマヤ・ロペス役として迎える。 リース・トーマスと、監督デュオのバート&バーティが監督を務める『ホークアイ』は11月24日ディズニープラスで独占配信開始

ドラマ「ホークアイ」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第5話は 2021年12月15日 配信予定です。

ドラマ「ホークアイ」、4話のイースターエッグをピックアップ

2021年12月8日配信のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」シーズン1エピソード4「私たち相棒でしょ?」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

ジャック・デュケイン

3話のラストシーンでクリントの首に刀を突きつけたジャック。しかしケイトとエレノアの介入で事なきを得ます。ジャックはクリントを見て弓使い(アーチャー)と呼びますが、ケイトの言う通りブランディングの問題なのか、ジャックの個人的なうろ覚え癖から来るものなのかは難しいところです。

1話から怪しさ満点のジャックはケイトや視聴者からアーマンド殺害容疑をかけられていますが、意外なことにクリントに対して「世界を救ってくれてありがとう」と礼を述べます。

なお、ジャック・デュケインはコミックのソーズマンである事から本作においても刀剣愛好家として描かれ、刀や剣にまつわるエピソードが盛り込まれていますが、今回はエレノア家の傘立て(画像の左下)に剣がずらりと並べられています。

©2021 MARVEL,Disney

CB1

ジャックとエレノア、クリントとケイトの話し合いが始まり、不正ログインについてケイトが追求された際にはクリントの事を「CB1」と呼称しています。「Clint Barton」の頭文字を取ったスパイものあるあるな呼び方ですが、クリントにはすぐに「そんな呼ばれ方したことない」と否定されてしまいました。

ローラ・バートン

エレノアの家から去る際に、クリントは妻のローラに「スローン有限会社」について調べるよう依頼します。驚いた事に、すぐに返事が返ってきます。

ローラの調べで判明したのはジャックがスローン有限会社のCEOである事。3話ではカジがスローンの従業員である事が判明していましたが、ジャックはトラックスーツ・マフィアを使って何かを企んでいるのでしょうか。

また、ローラとクリントのセリフから、1話で盗まれた時計も重要なようです。「本部から盗まれた時計」について心配するローラですが、クリントは「何年も前に壊れただろ。なんで?」と聞き返しています。この時計は誰のものなのか、壊れていなければ何か重要な機能があるのか、今後の注目ポイントとなりそうです。

これまでローラは一般人であるとの認識が強いキャラクターでしたが、本作を見る限りS.H.I.E.L.D.の元エージェントという可能性はかなり高いようです。「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」でもナターシャやニックと懇意である事が描かれていましたし、本作で判明したリサーチスキルや言語能力なども一般人のものとは考えにくいようです。

コミックのクリントはS.H.I.E.L.D.のエージェント、モッキンバードことバーバラ・”ボビー”・モースと結婚していた時期がありました。ボビーは「エージェント・オブ・シールド」でもエイドリアンヌ・パリッキさんが演じて実写化されており、かつては単独作品も計画されていた人気キャラクターでした。

ローラがMCU版ボビーであるのかは不明ですが、今後のローラの行動には注目が必要です。

隠れ家にて

モイラの空き家に戻ったクリントは、ローラの指示どおり打撲を冷やして手当しています。そこへケイトとピザ・ドッグがピザとクリスマスセットを持参して到着。3話で耳にしたクリントと家族との電話のやり取りから、代わりにクリスマスを一緒に過ごすことにしたようです。

ここでクリントが使っているマグカップには1話でも登場したフレーズ「Thanos was right.」がプリントされていますが、特に気にすることもなく使っています。この家の持ち主、モイラはサノス支持者なのでしょうか?

ケイトがホワイトボード代わりにしているのはモイラ・ブランドンの映画ポスターのようです。「A CHANCE OF LOVE」という映画で主演を務めているようで、2話で紹介されたSF映画?「CREATURE of the DARK GALAXY」とはかなり違う印象です。幅広い役をこなす一流のスターなのでしょうか。なお、ここにケイトが書き込んでいる「TSM」は「トラックスーツ・マフィア」の頭文字です。

©2021 MARVEL,Disney

トリックアロー

ケイトが提案するブーメランアローはコミックにも登場しているものです。興味深いことにコミックではクリントがブーメランアローを愛用し、ケイトが使えないトリックアローだと考えている点です。

©MARVEL

クリントの能力

他に技がないのか知りたいケイトがせがむと、クリントはクリスマスの飾りを投げてテレビをオフにします。クリントはMCUでは弓の名手として描かれていましたが、コミックでは投擲物全般のコントロールが達人クラスとなっています。

クリントのベストショット

ケイトが「ベストショット」について尋ねると、クリントは「放たなかった矢」の話をします。古くは2012年の映画「アベンジャーズ」から始まったハンガリーの首都ブダペストでのクリントとナターシャの出会いの話で、映画「ブラックウィドウ」ではもう少し詳細に描かれました。

S.H.I.E.L.D.からのブラックウィドウ暗殺任務でブダペストに赴いたクリントでしたが、ナターシャがレッドルームを抜けたがっている事からS.H.I.E.L.D.に勧誘したという経緯です。

ただし、映画「ブラックウィドウ」ではナターシャの家でエレーナが「何の弾痕?」と聞くとナターシャが「弾痕じゃない。矢のあとよ」という会話があり、壁にはその穴が空いています。実際には矢を放っていました。

©2021 MARVEL,Disney

ライカのTシャツ

翌朝、ケイトが着ているTシャツはコミック由来のものです。ロシア語のЛа́йкаはライカと発音し、ロシアの猟犬の一種です。日本語、というかアルファベットでNANKAではありません。

©2021 MARVEL,Disney

ラーパーズ再び

トリックアロー回収の任務を託されたケイトはラーパーズの元へ。練習をしている面々ですが「Superpower DOOM!」と叫んでいるのはファンタスティック・フォーのヴィラン、ドクター・ドゥームへの言及なのか、何かの作品の魔法の名前なのかはわかりません。

ウェンディ・コンラッド、別名エルズ=バスと名乗った女性警官は同名のキャラクターが1983年のコミック「ホークアイ#3」にてヴィランとして登場しています。コミックのウェンディは別名ボマー。

トリックアローを持ってきたウェンディでしたが、彼女のバッグには「Bombshell」の刺繍があると説明し、ボマーへの言及をしています。なお、ボムシェルはスラングでセクシーな女性を指し、吹替では「いい女」と訳されています。

さらにラーパーズにはオーヴィルという人物がいる事も判明し、こちらはコミックのオーヴィル・ボックを参照している可能性があります。コミックのオーヴィルは別名オッドボールとして、ボマーの相棒としてホークアイと戦いました。

彼らが単なるイースターエッグで終わるのか、それともヴィラン化していくのかは気になるところです。

時計の奪還

ローラからのメッセージで時計が壊れておらず、場所がわかったとして現地へ向かうクリントとケイト。クリントは、この時計が昔の仕事仲間のもので、身元の漏洩につながると説明します。ローラの事を指しているようにも思えますが、S.H.I.E.L.D.のエージェント時代の他の仲間の可能性もあるかもしれません。

現場に到着したクリントは指示を出すも、ケイトは単独行動に。憧れのヒーローの指示を聞かないとははやくも反抗期なのでしょうか。首尾よくターゲットポイントに侵入したケイトは時計を発見しますが、同時にクリントの家族の情報がメモされている事も発見。危険を伝えたところでクリントは何者かに襲われ、ケイトもマヤに襲撃されるのでした。

屋上での三つ巴

ワイヤーを使ってクリントのいる屋上へと脱出したケイトとそれを追ってきたマヤを加えて、屋上ではクリント&ケイト、マヤ、そして謎の襲撃者の三つ巴の戦いが始まります。

襲撃者はケイトのベルトにワイヤーを取り付けて屋上から放り投げてしまいます。この事からあくまでターゲットはクリント一人に絞っている事がわかります。また、宙吊りになったケイトと見下ろすクリントは「アベンジャーズ/エンドゲーム」でのナターシャとのシーンをオマージュしています。

見覚えのある武器を使いこなす襲撃者の正体はエレーナ・ベロワ、ナターシャの妹でした。「ブラックウィドウ」ではバカにしていた着地ポーズを決めるあたり、何かを決意するようになったのでしょうか。

©2021 MARVEL,Disney

このシーンで興味深いのはクリントがエレーナの顔を認識していた事です。トラックスーツ・マフィアとの戦いにケイトがついてくる事を容認し始めていたクリントですが、新たなブラックウィドウの介入により危険すぎると判断し、ケイトを拒絶するところで4話は幕を下ろします。


エレーナの登場は「ブラックウィドウ」の結末からわかっていたことですが、エレーナを派遣したヴァル(コンテッサ・ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ)はどのような理由でクリントを消そうとしているのでしょうか。エレーナとマヤが戦っていた事から、ヴァルの組織とトラックスーツ・マフィアは別系統である可能性も高いと言えるでしょう。

ドラマ「ホークアイ」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第5話は 2021年12月15日 配信予定です。

ドラマ「ホークアイ」、フラ・フィーさんが「フィナーレではMCU全体に大きな影響がある」と明かす

ディズニープラスで配信中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」にカジ役で出演しているフラ・フィーさんが、海外メディア ScreenRant とのインタビューの中で、シリーズ後半ではMCU全体を前進させる大きな驚きがあると語りました。

フィーさんは、ネタバレを避けるよう慎重に、番組の結末が「ファンを驚かせる」ことを約束するとともに、「MCUの残りの部分を前進させる」ような「大きな影響」があることを示唆しました。

どこから話し始めたらいいのか純粋にわかりません。これは皆さんを驚嘆させることになるでしょう。フィナーレ、つまり第5話と第6話は、すべてこのためにあったのです。この壮大なエンディングは、それ自体がMCUの残りの部分に大きな影響を与えるものです。クリスマス・ディナーが食べられなくなりますよ。興奮しすぎて(笑)

カジが所属しているトラックスーツ・マフィアの上には大物ヴィランが控えていると見られており、多くのファンはNetflixドラマ「デアデビル」でヴィンセント・ドノフリオさんが演じていたキングピン/ウィルソン・フィスクが糸を引いていると考えています。

フラ・フィーさんのいう驚愕の事実はこのキングピンのことなのか、更に別のサプライズが隠されているのか、残りのエピソードも見逃せないようになっているようです。

「ホークアイ」の公式概要は以下の通りです。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』後のニューヨークが舞台。 アベンジャーズを辞めたい男・ホークアイのただ一つの願いは、家族と平穏なクリスマスを過ごすこと。 けれども、彼の過去に関わる事件が起こり、トラブルに巻き込まれていくことに…。 アベンジャーズになりたい若き弓の使い手、ケイト・ビショップがホークアイの戦いに加わるが、果たして彼はニューヨークを舞台にした壮大な戦いを切り抜け、クリスマスを無事迎えることができるのか ホークアイ(クリント・バートン)役にジェレミー・レナー、ケイト・ビショップ役にヘイリー・スタインフェルドを迎える。 その他の出演にヴェラ・ファーミガ、フラ・フィー、トニー・ダルトン、ザン・マクラーノン、ブライアン・ダーシー・ジェームズ、そしてアラクア・コックスをマヤ・ロペス役として迎える。 リース・トーマスと、監督デュオのバート&バーティが監督を務める『ホークアイ』は11月24日ディズニープラスで独占配信開始

ドラマ「ホークアイ」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第5話は 2021年12月15日 配信予定です。

ソース:Hawkeye Finale Will Have Major Impact On The MCU’s Future, Says Fra Fee

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」最初の約40秒間の本編映像が公開、あのドラマとのクロスオーバー要素も

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」の米公開を来週に控え、本作の冒頭約40秒ほどの映像が公開されました。映像の大半はこれまでのトレーラーで見られていたものですが、一部にVFX処理が施され、ディズニープラスで配信中のドラマシリーズとのクロスオーバー要素も見受けられるようになっています。

動画は「ファー・フロム・ホーム」の直後から始まり、スパイダーマンの正体が明かされ、ピーターはMJを保護して飛び去っていきます。スパイダーマンがスイングしていくその背景の建物には「ロジャース・ザ・ミュージカル」の看板が掲げられており、ディズニープラスで配信中のドラマ「ホークアイ」と同じ舞台である事を伺わせています。

物語の時系列について、「ホークアイ」のリース・トーマス監督は以前に「エンドゲームから2年後のクリスマス」(2025年のクリスマス)と発言しましたが、後にこれを訂正し、「ノー・ウェイ・ホーム」と同じく2024年のクリスマスのニューヨークが舞台であるとしていました。

「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」の公式あらすじは以下の通りです。

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』でピーター<スパイダーマン>はミステリオを倒したが、彼が遺した偽映像をデイリー・ビューグルが公開したことで、ミステリオ殺害の嫌疑をかけられる。ピーターがスパイダーマンの正体であることも暴かれてしまい、彼の生活は一変してしまう──

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」は 2022年1月7日 に日本公開予定です。

フローレンス・ピューさん、ドラマ「ホークアイ」の投稿でInstagram運営にブロックされていた事を明かす

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックウィドウ」でブラックウィドウ/ナターシャ・ロマノフの妹エレーナ・ベロワとしてマーベルデビューしたフローレンス・ピューさんが、ドラマ「ホークアイ」に関する投稿で Instagram からブロックされていた事を明かしました。

ピューさんのストーリーへの投稿によると、ピューさんが登場した4話の配信直後に行った投稿が「誰か」(おそらく多くのInstagramユーザー)に通報され、運営側から24時間のブロックの処分を受けたといいます。ストーリーでは「自分が出演している番組について愛を込めて投稿したことが削除されるとは思いませんでした…でも、こうなってしまいました。あの投稿に対して誰かが文句を言ったために、私が出演している番組の投稿がブロックされてしまったのです。バカバカしいにもほどがあります。ホークアイに出演することは名誉なことであり、撮影現場で私を歓迎してくれた皆さん、そして見てくれている皆さんに感謝します」と述べています。

ピューさんはエレーナの登場シーンや戦闘シーンなど複数のショットを投稿していましたが、ネタバレとして通報され投稿は削除、24時間の投稿禁止処分が下されていたようです。「ブラックウィドウ」の物語や「ホークアイ」の予告動画からエレーナが登場することは十分にわかっていたはずの事ですが、配信後の投稿にも関わらずピューさんはネタバレ扱いされ、ブロックされていたとの事。

MCUに関して言えば、撮影中、あるいは撮影前にすら重大なネタバレをしてしまう俳優さんたちもおり、慌てて自主的に削除する事はよくありますが、運営から禁止処分を受ける事は珍しいケースです。

運営側が通報を受けて何がどうネタバレなのかを吟味してられない事情があると考えられますが、今回はピューさんが「ホークアイ」デビューの興奮をファンと分かち合う機会が奪われる結果となってしまいました。

フローレンス・ピューさん演じるエレーナは残るエピソードにも登場する予定となっています。ドラマ「ホークアイ」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第5話は 2021年12月15日 配信予定です。

ソース:Florence Pugh Gets Blocked by Instagram for Sharing Hawkeye Spoilers

ドラマ「ホークアイ」より新たな予告「Enemies」が公開

ディズニープラスで配信中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」より新たな予告「Enemies」が公開されました。30秒の短い動画の中には4話のラストに登場したブラックウィドウ/ナターシャ・ロマノフの妹、エレーナ・ベロワの姿もあり、残る5話、6話のものと見られるシーンがいくつか含まれています。

「ホークアイ」の公式概要は以下の通りです。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』後のニューヨークが舞台。 アベンジャーズを辞めたい男・ホークアイのただ一つの願いは、家族と平穏なクリスマスを過ごすこと。 けれども、彼の過去に関わる事件が起こり、トラブルに巻き込まれていくことに…。 アベンジャーズになりたい若き弓の使い手、ケイト・ビショップがホークアイの戦いに加わるが、果たして彼はニューヨークを舞台にした壮大な戦いを切り抜け、クリスマスを無事迎えることができるのか ホークアイ(クリント・バートン)役にジェレミー・レナー、ケイト・ビショップ役にヘイリー・スタインフェルドを迎える。 その他の出演にヴェラ・ファーミガ、フラ・フィー、トニー・ダルトン、ザン・マクラーノン、ブライアン・ダーシー・ジェームズ、そしてアラクア・コックスをマヤ・ロペス役として迎える。 リース・トーマスと、監督デュオのバート&バーティが監督を務める『ホークアイ』は11月24日ディズニープラスで独占配信開始

ドラマ「ホークアイ」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第5話は 2021年12月15日 配信予定です。

ドラマ「ホークアイ」、マヤの謎の「おじさん」について、監督が「視聴者を置き去りにしない」と明かす

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」のバート&バーティ監督コンビが海外メディア Comicbook.comとのインタビューの中で、作中でほのめかされているエコー/マヤ・ロペスの謎の「おじさん」について、「視聴者を置き去りにしない」と語りました。

本作の第3話「エコー」の回想シーンで巧妙に顔が映らないように登場したマヤの謎のおじさんについて、ファンの間ではこの「おじさん」がデアデビルのヴィランであるキングピン/ウィルソン・フィスクではないかと話題になっています。

インタビューの中でバート監督は「マーベルの映画制作者たちは、番組の中で何かを予告することのエキスパートです。しかし、彼らは決してあなたを置き去りにはしません」と笑顔で語り、「あまりにも長い間」と付け加えました。

先日、ケヴィン・ファイギ社長がMCUにデアデビルが戻ってくる事を予告し、Netflixのドラマ「デアデビル」で主人公を演じたチャーリー・コックスさんが再演する事を認めました。そこでキングピンを演じていたヴィンセント・ドノフリオさんが「ホークアイ」で登場するのではないかと見られています。

コミックではキングピンとエコーは養父、養子の関係であり、マヤの父ウィリアムを殺害したのはデアデビルだと教え込み、暗殺者として育てていました。後に真相を知ったエコーはデアデビルと和解し、キングピンに反旗を翻し、ヒーロー活動に身を投じる事になります。

一方でMCU版ではウィリアム殺害の容疑をかけられているのはローニンとなっています。デアデビルが戻ってくる上でのエコーのオリジンの変更が今後どのような物語になっていくかは、注目のポイントになっています。

ドラマ「ホークアイ」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第5話は 2021年12月15日 配信予定です。

ソース:Hawkeye Director Promises Uncle Tease “Won’t Leave Fans Hanging”