ディズニープラスの2025年MCU配信作品スケジュール更新、スパイダーマン、ブラックパンサースピンオフに加えて、完全新作も

ディズニーが 2025年 に配信予定のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ、アニメ作品の配信スケジュールをアップデートしました。2024年内の配信が期待されていたアニメ「ユア・フレンドリー・ネイバーフッド・スパイダーマン」が延期となり、2025年の先陣を切る事になるようです。

NPN はディズニーが4作品のロゴと配信予定をアップデートしたと報告。

これと以前の発表などをあわせて、2025年は以下のような予定となっています。

  • 2025年1月29日:アニメ「ユア・フレンドリー・ネイバーフッド・スパイダーマン」
  • 2025年3月4日:ドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」
  • 2025年8月6日:アニメ「アイズ・オブ・ワカンダ」
  • 2025年9月3日:ドラマ「アイアンハート」 ※リーク情報正式発表としては2025年内
  • 2025年10月:アニメ「マーベル・ゾンビーズ」
  • 2025年12月:ドラマ「ワンダーマン」

スタジオが2024年1月にシーズン3のティザーを公開した「ホワット・イフ」は現状2025年に含まれていないようです。

ユア・フレンドリー・ネイバーフッド・スパイダーマン

発表当初は「スパイダーマン:フレッシュマン・イヤー」とされていた作品。SDCC2022では続編となる「スパイダーマン:ソフォモア・イヤー」も開発中である事が発表されていましたが、現時点でどのような状況にあるかは不明です。

神聖時間軸とは別のマルチバースを舞台とする作品で、ピーター・パーカーの師匠はトニー・スタークではなくノーマン・オズボーンとなる事が発表されていました。また、SDCC2024では様々な新キャラクターも発表されました。

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デアデビル:ボーン・アゲイン

「デアデビル:ボーン・アゲイン」は当初、Netflix版のドラマのソフトリブート版として開発されていましたが、その後は Netflix版をMCUの正史とし、完全な続編として機能するように再開発されて制作されました。R指定相当の暴力シーンが含まれていると報告されています。

アイズ・オブ・ワカンダ

ウォー・ドッグズを通じて語られるワカンダの歴史を描くアニメ作品。全4話予定。

噂では神聖時間軸を舞台とし、過去へのタイムトラベルが含まれると言います。スクーパーはここに女性のアイアンフィストが登場する事と、「アキレスのようなギリシャの神々が登場するようだ」とも報告しています。

アイアンハート

映画「ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー」でデビューしたアイアンハート/リリ・ウィリアムズを主人公とするドラマ作品。映画ではアーマーはシュリに引き渡して故郷に帰りましたが、リリは新たなアーマーを自作する事に。 夏の D23Expo 2024 では映像が公開されましたが、実際の配信まではまだ少し時間があるようです。

ヴィランは悪魔由来の魔術を操るザ・フッドになるとされているほか、アルデン・エーレンライク(オールデン・エアエンライク)さんが「アイアンマン」のオバディア・ステインの息子エゼキエル・”ジーク”・ステインを演じるとも報じられています。

マーベル・ゾンビーズ

ゾンビウイルスが蔓延する世界を舞台とするアニメ作品で、「ホワット・イフ…?」シーズン1で描かれたマルチバースのその後を描くとされています。

ミズ・マーベルやシャン・チーなど、「ホワット・イフ…?」シーズン1時にはいなかったフェーズ4以外の新キャラクターも加わる他、ブレイドが実写に先駆けて登場するとも噂されています。

ワンダーマン

同名コミックを実写化した新作ドラマで、普段は俳優として過ごすスーパーヒーロー、ワンダーマン/サイモン・ウィリアムズを主人公とした作品。アベンジャーズの古参メンバーであるサイモンがMCUの本筋にクロスオーバーしていくかは不明です。

本作はハリウッドの風刺などを盛り込んだ物語になるとされており、メガホンを取ったのは「シャン・チー」、「スパイダーマン4」のデスティン・ダニエル・クレットン監督。主演はヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世さんで、映画「アイアンマン3」や映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」でトレヴァー・スラッタリーを演じたベン・キングズレーさんが再登場。

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2024年の始めにディズニーはMCUのディズニープラス作品の縮小を発表していましたが、今回の記事で取り上げた作品はその方針転換以前から開発されていたもの。そのため、方針転換の影響は出ておらず、2025年は盛りだくさんな1年となるようです。

なお、同年は映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」、「サンダーボルツ*」、「ファンタスティック・フォー」の3本が劇場公開予定となっています。

ポール・ベタニーさんが噂のドラマ「ヴィジョンクエスト」を来年から撮影する事を認める

マーベル・スタジオが開発中と噂されているMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ヴィジョンクエスト」(仮)の主演を務めるポール・ベタニーさんが、海外メディア The Hollywood Reporter とのインタビューで、来年から撮影が始まることを認めました。

噂のプロジェクトについて直撃されたポール・ベタニーさんは、金曜日に行われた新作映画のLAプレミアイベントで噂のドラマの撮影は来年から始まるとし、「僕たちは本当にワクワクするものを準備しています。」と語り、「密告者は溝に落ちてしまうから」と詳細を明かせないとジョークを飛ばしました。

また、現在ディズニープラスで配信中の「アガサ・オール・アロング」について次のようにコメントしています。

「大好きだよ。大好きだし、(ショーランナーの)ジェイック・シェーファーを誇りに思うし、貢献するために学ぶべきことがたくさんあるから、もう一度見るつもりです。」

「ヴィジョンクエスト」(仮)は同名コミックを原作として「ワンダヴィジョン」で飛び去っていったホワイトヴィジョンをヴィジョンとして再起動する物語になると考えられていますが、そこでは「アガサ・オール・アロング」に登場していないもう一人のティーンが登場するとも報じられています。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-vision-thee-role-cast-rumor/”]

ディズニーはこの噂のドラマについて何も発表していませんが、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長はヴィジョン新作ドラマのショーランナーの起用理由についても話しており、その存在を認めていました。

[nlink url=”https://mavesoku.com/kevin-feige-confirms-vision-series-disney-plus/”]

このドラマではコミックの「ヴィジョンクエスト」を参考に、シンセゾイドとしての息子ヴィンや娘ヴィヴことヴィヴィアンが紹介されるとも報じられています。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-vision-quest-visions-children-rumors/”]

「アガサ・オール・アロング」のビリーはトミーを探してウィッチズロードを進んでいますが、その先でこのドラマのヒントが明かされるのか、今週水曜日の配信は注目となっています。

ドラマ「アガサ:オール・アロング」はディズニープラスで配信中、次回、第8話と第9話は 2024年10月31日10時 より配信予定です。

ソース:Paul Bettany Weighs in on ‘Agatha All Along’ and Reveals Vision Series Begins Shooting Next Year

ドラマ「アガサ:オール・アロング」、7話のチェックしておくべきポイントをピックアップ

2024年10月24日配信のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「アガサ:オール・アロング」エピソード7「Death’s Hand in Mine(邦題:死と手をつなぎ)」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想、考察などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

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落ちていくリリア

あらすじ映像はリリアがメインになっていることで、今回のエピソードがリリアに焦点が当てられている事が判るように。

あらすじが終わってエピソードタイトル「Death’s Hand in Mine」が表示された後、リリアは何も無い暗い空間をゆっくりと落ちていきます。5話の最後で沼へと沈んでいった続きであるようでないような、抽象的なイメージのシーン。

このシーンの完成形は以前から予告にも何度も登場しており、熱心に予告を見ていたファンにはセーラムセブンと関係があるシーンである事はこの時点で察しがつくようになっています。

リオはどこへ行ったのか

ウィッチズロードを進むアガサとビリー。

「聞きたいことがあるならはっきり聞けば?」というアガサにビリーは「リオはどこ?」と尋ねます。この事は5話の終わりから気になっている事であり、アリス・ウーが死亡した火の試練のロッジの中からリオが出てくる所は描かれていません。

視聴者の気持ちをビリーが代弁する形となりましたが、アガサはこの質問を回避してしまいます。アガサがリオと過去に何らかの関係があったことは分かっていますが、具体的に何があったのかは現状で描かれていません。

ワンダの生死は

「もっと他に聞きたい事ないの?ママの元親友に」、というアガサにビリーは「僕のママは別にいる」と拒否反応を示しています。ビリー・マキシモフはワンダとヴィジョンの間に生まれた子どもでしたが、ウィリアム・カプランにはジェフとレベッカという両親が存在しています。6話では「記憶がない、自分が何者か分からない」としていたビリーでしたが、3年間にわたってウィリアム・カプランとして過ごしてきた事で、カプラン家の両親に対する愛情も芽生えているようです。

それでもビリーは「ワンダ・マキシモフは本当に死んだの?」と質問。英語ではフルネームになっている事で、日本語よりも距離感が強く表現されています。

アガサは一言目には死んだとしつつもその後は答えを曖昧に。死体を見たと言いながらも、自信なさげなのは、そもそもアガサが見たワンダの死体は1話の刑事ドラマ中での話であり、自分自身でも確証が得られていないからでしょうか。

訝しげな顔を見せるビリーに対してアガサは「ストレートな答えがほしければ、ストレートな女に聞いて」と言っています。この表現は英語と日本語吹替に見られるもので、日本語字幕ではストレートではなく「誠実」という言葉に。

英語のストレートは「誠実」という意味の他に、「非同性愛者」や「麻薬をしない人」と言った意味合いもスラングとして利用されています。アガサはリオとの間にレズビアンとしての関係が見られる他、子どもがいた事を考慮してバイセクシャルである可能性が高く、自分はストレートな女ではないというダブルミーニングになっています。

新しい試練の塔

ほどなく試練の塔に到着、中に入るとアガサは「オズの魔法使い」に登場する緑の肌の西の魔女エルファバに、ビリーは「眠れる森の美女」のマレフィセントの姿に変貌しました。

これまでの試練では様々な世界観にあわせた衣装にチェンジしてきましたが、今回は「魔女」そのものの衣装となっています。

タロットの試練

今回の試練はタロット。「水と火の試練を終えて残す所は・・・」と考えていた時期がありましたが、ウィッチズロードの歌詞はここに来て一旦忘れておくのがいいのかもしれません。

ビリーが2枚目のカードを引くと「剣の7」の逆位置が出現。「欺き、裏切り」の象徴である事に加えてその逆である事から、先程のアガサの自虐を否定する意味合いが込められている事がわかり、ビリーも「あんたはストレートレディってこと?」と発言しつつも、それはあり得ないと否定しました。

タロットは直感が大切だとするビリーと、適当にやろうとするアガサ。どちらがやっても試練がうまく進む気配がなく、「リリアがいればな」とタロットのプロがいたことを思い返します。

リリアの能力

沼へ沈んでいったはずのリリアとジェンは謎の地下道を歩いていました。壁面にはドラマ「ロキ」の時の枝分かれのような奇妙な模様も。

ジェンは「あなたが闇を進んで棚を探せという予言をした」とし、ティーンがスカーレットウィッチの息子だということも教えたといいますが、リリアにはその記憶がありません。

ジェンが「イカれてる。不気味」と言うと、場面は4話に。リリアの意識はアリスに「私はイカれてる? それとも不気味?」と聞いた場面に飛んでしまいました。そしてさらに3話に飛んだ後、リリアが少女時代に過ごしたイタリアのシチリアに。

レッスン中のリリア少女でしたが、マエストラ(先生)は「時を越えていたね」と言い、リリアの能力の真相が判明。リリアの能力が単なる占いではなく、時を越えて事象を観測する能力である事が明らかとなりました。

しかしリリアはこれをコントロールしきれていないようで、5話でアリスに起こってしまう悲劇を4話の時点で伝えようとしていたものの、「Alice, Don’t…」(アリス、やめて)の後は3話に飛んでしまい、「Try to save Agatha.」(アガサを助けるの)と区切られた別々の言葉になり意味が不明瞭になっていた、というのが直前のフラッシュバックの意味合いに。

ふたたび地下道に意識が戻ったリリアは時間の流れは幻想だとして、幼少期に「人生の時間がバラバラ」だったと明かし、それが再発して悪化しているとした上で、終わりが近いのかもしれないと説明しました。

試練の体験

再びリリアの意識が飛び、アガサに飛びつかれて混乱するリリア。落下する剣から助けてくれていたのでした。試練に参加したジェンは「白雪姫」の魔女に、リリアは「オズの魔法使い」の北の魔女グリンダの格好に変化していました。

一瞬視聴者も混乱する事になりますが、ここではリリアの混乱をさらに実感する事に。リリアは地下道でのジェンとの会話の後、気づいたら試練に参加し、ビリーの占いを既に始めていた状態でした。

複雑な能力の事情を理解しはじめているジェンは混乱するリリアを優しく誘導しようとしますが、アガサは「忘れるのは得意でしょ、ドリー」と「ファインディング・ニモ」シリーズの健忘症のキャラクター、ドリーに例えてジョークを一発。

ビリーに詰め寄っていたリリアは彼の力が解放された事を知り、シジルをかけたのが自分で、ビリーが無事にこの未来にたどり着くように時間稼ぎをしてくれていた事を明かしました。

能力との付き合い方

剣が迫りくる中で、リリアの意識は再びシチリアの少女時代に。マエストラから能力の制御法を教わろうとするも、「仲間が必要」だとし、「見通すことが務め」と言われてしまうのでした。

またもや意識が飛ぶと、今度は地下道。リリアはジェンに対して「死ばかりが見えた事で、この能力を無視するようになった」と告白。しかしそれでは結局何も解決してこなかったことで、マエストラの助言をもとに能力との付き合い方を見つめ直す事に。

幾分か落ち着いたリリアはここでビリーが落としたという魔導書を発見。さらにはジェンに予言していた棚を見つけて、試練のシーンに繋がるのでした。

能力を制御できずに悩むのはマーベル世界ではよくある事で、特にワンダ・マキシモフやブルース・バナーの苦悩はMCUでもよく取り上げられていましたし、最近では「ロキ」シーズン2のロキも時間移動の能力制御には苦労していました。

試練の再開

アガサとビリーに合流したジェンとリリア。卓上のタロットを目にしたリリアは「相談者(querent)は誰?」と聞き、ビリーが「僕がクィアレント(queer-ent)」と返答。クィアは性的マイノリティを意味する言葉で、タロットの相談者を意味する「クエレント(querent)」とかけたジョークになっています。

剣の天井が下がってくる中、リリアが「聞きたいこと」を尋ねると、ビリーは「僕はウィリアムかビリーか」と質問。リリアは次の手順に従って占っていくと説明します。

  1. 旅人自身
  2. 求めるもの、旅の理由
  3. 過去、傷や教訓
  4. 未来、成長や発見の余地
  5. 困難
  6. 褒美
  7. 目的地

タロットの占い方法には7枚のカードを使用して占う「ヘキサグラム(六芒星)」が存在しますが、これは6つの頂点と中心部分の7つのスロットを用いる方法。この試練ではスロットが5つと中心に1つが用意されており、コミックのビリーの魔法の象徴であるペンタグラム(五芒星)の形にアレンジされています。なお、6枚のカードを使う「ペンタグラム」法は別に存在し、意味合いが少し異なってきます。

ビリーは旅人自身の象徴として「魔術師」のカードを選択。コミックでドクター・ストレンジから次期ソーサラースプリームの評価を貰った事があるキャラとして、このカード以上に最適なものはないと言えるでしょう。

次に求めるもの、旅の理由として「再会」を意味する「太陽」のカードを選択。トミーとの再会を目的としている事は前回のエピソードでも分かっているほか、彼自身はまだ受け入れかねているようですが、いずれはワンダやヴィジョンとの再会も描かれることになるのでしょうか。

そして3枚目を選択しようとした所で、リリアの意識はまたもや飛んでしまうのでした。

運命

シチリアでのマエストラとの会話に戻ったリリアはビリーにしたのと同様に旅に出た理由、そして自分自身を見つめ直す事に。

リリアはマエストラの死や仲間の死を見ながらも運命を変えられなかった苦悩を吐露するも、マエストラは「死は誰にでも訪れる」と助言し、リリアは自身もいつか死ぬ運命である事を再認識する事に。そして残された時間でやるべき事として、今回の魔女団のサポートを決意するのでした。

地下道に意識が戻ったリリアは「すぐ忘れてしまうから」とジェンにいきさつを話し、分かっている今後のことを予言。

ウィッチズロードの出口として「METRO」と書かれた地下鉄の駅のようなものを発見するも、ジェンはリリアの予言にしたがって道を進むことを決意するのでした。

旅の目的地

試練に意識が戻ったリリアは、占うべき相談者はビリーではなく自分自身だっとして、仕切り直します。その結果は「アガサ・オール・アロング」のこれまでのエピソードで登場した全てのカード。

  1. 旅人:カップの女王 EP7
  2. 理由:ペンタクルの3 EP2
  3. 過去:ワンドのナイト EP5
  4. 未来:ハイプリーステス EP3
  5. 困難:ソードの3 EP4
  6. 褒美:タワー(リバース) EP6

1がリリア自身で共感と直感に優れた信頼できる内なる声、2が協調を意味する仲間、つまり今回の魔女団、3がアリスで、4がジェン、5がアガサで、6がビリーを暗示するものでもありました。

レディ・デスの登場

7枚目、旅の目的地を暗示するカードは「デス」。これまでのエピソードでほのめかされていた他、グッズのリークをチェックしていた人にはほぼ確信があったレディ・デスがMCUに正式デビューする形に。

コミックにおけるレディ・デスはその名の通り女性の姿をしていますが、神話や伝承に登場する死神以上に強力な存在です。デスはオブリビオン、インフィニティ、ギャラクタス、そして映画「ソー:ラブ&サンダー」で永久(とこしえ)と和訳されてしまったエターニティらと共に宇宙誕生から間もなく生まれた兄弟姉妹であり、究極の存在のひとつです。

とはいえレディ・デスはその中でも人間味があるほうで、彼女はデッドプールを愛しています。これに嫉妬したのがサノスで、ただでさえヒーリングファクターで死ねないウェイド・ウィルソンに不死の呪いをかけ、デスと会うことが出来ないようにしました。(でも最新コミックでウェイドは死にましたが)

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サノスが「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」で戻るという噂もある中で、コミックの三角関係がMCUでも見られるのか、少なくとも「アガサ・オール・アロング」のシリアスな展開の中ではそのような可能性はあまりないようにも感じます。

ちなみにリオ・ヴィダルを演じるオーブリー・プラザさんは今後のいくつかの作品に登場するとも報じられています。

旅の終着点

リオ・ヴィダルの正体を仲間に伝え、セーラムセブンが迫りくると、リリアはアイアン・メイデンを通り抜けて次の試練に向かうように促します。

アガサには「彼女が”臆病者”と言ったら伏せるように」、ビリーには魔導書を渡し、ジェンには「あなたが”未来”なの」と言って別れを告げました。アガサの今後についてリリアが能力で視る事は不可能なため、これは純粋な占い結果の報告なのでしょうか。また、魔導書やジェンの封印された力も残り2話での重要な鍵となりそうです。

仲間を進ませて残ったリリアはセーラムセブンと対峙。試練を乗り越えた時に長居する客は「災害・破壊・突然の激変」に直面すると説明し、これを意味する「塔」のカードの力が発動して空間が逆さまに。7人の魔女たちと共に、オープニングと同じ形で落下するリリアの旅が終着点を迎えることに。

そして映像はリリアの16世紀の少女時代に戻り、そこには笑顔でマエストラのレッスンを受ける姿で締められています。

意識が過去と未来を行き来するという特殊な人生のリリアには、もしかするとこのまま意識が少女時代に戻って永遠に輪廻しているのかもしれません。

死体も描かれていない以上、マーベルではいつだって復活の余地がありますが、ひとまずリリアとはここでお別れとなりそうです。

コミックのリリアはドクター・ストレンジを助けて死んでおり、魔術師を助けて命を落とすという意味では原作に沿ったキャラだったと言えるでしょう。

エンディングはあの曲

エンディング曲はジム・クロウチさんの「Time in a Bottle」。

その歌詞では「ボトルの中に時を封じ込めることができたら まずやりたい事は 永遠に日々の時間を残すことさ そうさ、君と過ごす永遠をね」と歌われており、このエピソードのラストシーンと重なるような内容となっています。

一方でこの曲はMCU以前からのマーベル映画ファンにとっては懐かしい楽曲。2014年の映画「X-MEN:フューチャー&パスト」で、クイックシルバーの印象的なシーンで使用されていました。

同映画でピーター・マキシモフを演じたエヴァン・ピーターズさんが前回のエピソードに出演している事を考えると、「なんだかおしい!」と言わざるを得ないような選曲となっています。


今回はリリアの視点となり、時間を行ったり来たりする複雑な回でしたが、これまでのエピソードをしっかりとまとめていく重要な回でもありました。

また、リオ・ヴィダルがデスである事が認められたのも重要なポイント。今回のエピソードの冒頭でアガサはワンダの死を曖昧な状態にしていましたが、リオは1話でワンダが死んだことを認めていました。ワンダは本当に死んでいるのか、それとも死神の眼すら欺いて何らかの形で生き延びているのか、こちらも今後の注目ポイントとなっています。

そして、セーラムセブンのあっけない終わり。映像では5人しか剣に刺さる所が確認できず、フクロウとカラスはこれを回避出来る能力がありそうですが、ショーランナーのジャック・シェーファーさんは Variety とのインタビューで「彼女たちは物語から外れました。リリアがみんなを救ったんです。」と7人全員が死亡している事をほのめかしています。

ビリーは今回のエピソードで(リリアが合流する前に)「剣の7の逆位置」を引いており、塔が逆さになった事で「剣の7の正位置」に、「策略」や「要領の良さ」を象徴するカードのとおりにセーラムセブンの「7」人全員を「剣」で一掃出来ています。あのカードは巧妙な伏線だったのか、それとも単なる偶然なのでしょうか。

ドラマ「アガサ:オール・アロング」はディズニープラスで配信中、次回、第8話と第9話は 2024年10月31日10時 より配信予定です。

「ホークアイ」シーズン1と「ロキ」シーズン2のBlu-rayが12月に米発売

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」シーズン1と「ロキ」シーズン2の Blu-ray 及び 4k UHD のリリースが決定したと、海外メディア CBR が報じました。ディズニープラスオリジナル作品として制作されたこれらのドラマでしたが、「ワンダヴィジョン」から始まったディスク化の最新作となるようです。

投稿によると、「ホークアイ」と「ロキ」に加えて「マンダロリアン」のシーズン3と「アソーカ」のシーズン1も 12月3日 に同時リリースになるとの事。ディズニープラスオリジナル作品のディスク化がさらに進められているようです。

先月は「ホークアイ」シーズン2の現状について報じられていましたが、「マーベルズ」のエンディングを受けてヤングアベンジャーズの結成が進められていくのか注目されています。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-hawkeye-s2-status-update-2024-09/”]

MCUアニメ「Your Friendly Neighborhood Spider-Man」は現時点で11月の配信予定には無いと言う

マーベル・スタジオが制作するMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のディズニープラス向けアニメ「ユア・フレンドリー・ネイバーフッド・スパイダーマン」が11月配信の噂がある中で、来月の配信予定には入っていないと報じられました。

先日開催されたニューヨーク・コミコンでは新たな画像が公開されるに留まり、配信日に関する発表はありませんでした。

8月の D23 Expo では予告映像も公開されており配信が近いと信じられていましたが、ここに来てどういうわけか動きが見られません。12月にはこのアニメの前日譚コミックがリリース予定であり、今回の報告が事実であれば次に有力視されるのは12月配信という事になりそうです。

ただし、何らかの致命的なトラブルが発生している可能性もあり、公式の続報を待つ必要があります。現状ではオンラインでの予告動画も公開されていないため、まずはその公開が手がかりとなりそうです。

「アガサ・オール・アロング」、ショーランナーが6話の削除シーン、そしてアガサの涙について明かす

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「アガサ・オール・アロング」の脚本兼ショーランナーを務めるジャック・シェーファーさんが、海外メディア The Wrap とのインタビューについて、エピソード6におけるシジルと、それに関連する削除シーンについて語りました。

シェーファーさんはシジルの設定を再確認するように、「ええ、呪文を唱えた魔女にも効きます。ですから、リリアが呪文を唱えたら、彼女は彼のことを思い出せません。対して、ビリーがリリアのことを覚えていないのは、彼がその時ウィリアム・カプランだったからです。そして、彼がアリスのことを覚えていないのは、彼が意識を失っていたからです」と6話を説明。

また、ウィリアム・カプランを死に至らしめた自動車事故とアリス・ウーに関する削除されたシーンの詳細について次のように明かしました。

「ペース調整のためにカットしたシーンがあります。アリスがカプランに声をかけている最中、カプランはうわ言のようにビリーという名前を繰り返し口にしていますが、アリスには聞こえません。アリスはそれを書き留めようとしますが、聞こえないのです。素晴らしいシーンででした。彼らは素晴らしい演技をしていたのですが、ペース調整の問題で、たくさんのシーンのうちの 1 つとしてカットせざるを得ませんでした。」

「アリスはまた、ビリーの顔もほとんど見ていません。なぜなら彼は血まみれで後部座席にいたからです。そしてその後、ビリーはジェンの仕事、評判、そして彼女の製品を知っていたので、ジェンについては(2話の段階で)知っていたのです。」

海外SNS上では、アガサ・ハークネスがビリー・マキシモフと対峙する場面でアガサが目に涙を浮かべているのは、ウェストビューでの以前のやり取りの後でビリーを気にかけているためなの、それとも彼がニコラス・スクラッチでなかった事に失望しているのかについて、議論されています。

これについてシェーファーさんは「ワンダがアガサの正体を知った後、アガサとワンダがしたことは喧嘩ばかりでした。物語の現時点では、アガサとビリーの間には対立がありますが、二人はそこに立って話をしています。アガサはビリーという人物に魅了されているだけだと思います。」

「ビリーがまだ幼い頃、一緒に過ごした時間に対する懐かしい感情や思い出があるからです。彼女は、ある意味、それに関してもおせっかいな隣人だったと思います。ベビーシッターでもありました。アガサが演じる役はどれも、ある程度は彼女の本性に沿ったものです。それは彼女自身であり、彼女の本質であり、彼女の魂です。でも、(6話で)彼女の目に浮かぶ涙は、誇りだと思います。」と述べました。

「アガサ・オール・アロング」は残す所あと3話となっていますが、今週に7話が配信され、来週は8話と9話の同時配信予定で最終回も間近という状態。

バラッド・オブ・ザ・ウィッチズロードの歌詞によれば、まだ土と風の試練が残っていると考えられそうですが、リリアとジェンは沼から戻ってきて合流出来るのでしょうか。

ドラマ「アガサ:オール・アロング」はディズニープラスで配信中、次回、第7話は 2024年10月24日10時 より配信予定です。

ソース:‘Agatha All Along’ Showrunner Talks Episode 6: Billy’s Backstory, Agatha’s Secret and That Cameo

「デアデビル:ボーン・アゲイン」は「エコー」、「デッドプール」に続くR指定に

マーベル・スタジオが制作中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」がR指定相当となる事が報じられました。ディズニープラス向けのドラマとして「エコー」が同じレーティングを取得していましたが、それに続くことになるようです。

海外メディア The Direct はプロジェクト・プロファイルの中で、このシリーズがTV-MAレーティング(R指定映画相当)となることを確認したと報告。

「エコー」や開発中のアニメ「マーベル・ゾンビーズ」、映画では「デッドプール&ウルヴァリン」や開発中の「ブレイド」と並ぶ表現の作品となるようです。

マーベル・スタジオのストリーミング、テレビ、アニメーション部門の責任者であるブラッド・ウィンダーバウムさんは以前に「ボーン・アゲイン」を「これまでで最も残忍」と評しており、実際にその言葉どおりのレーティングとなったようです。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-daredevil-born-again-most-brutal-action/”]

アメリカにおけるR指定は「17歳未満は保護者の同伴が必要」と定められていますが、「エコー」や「デッドプール&ウルヴァリン」の場合、日本では「R15+」(15歳以上で視聴可)に留まっており、「デアデビル:ボーン・アゲイン」の日本でのレーティングは続報を待つしかありません。

「デアデビル:ボーン・アゲイン」ではNetflixのマーベルドラマからデボラ・アン・ウォールさん演じるカレン・ペイジとエルデン・ヘンソンさん演じるフォギー・ネルソン、ジョン・バーンサルさん演じるパニッシャー/フランク・キャッスルが、「ホークアイ」で一足先に戻ってきたヴィンセント・ドノフリオさんのキングピン/ウィルソン・フィスクに続いて戻って来る事になります。

また、本作はこの後に予定されている「スパイダーマン4」などにも影響を与える物語になるのではとも考えられています。

ドノフリオさんは「シーズン2(パート2、後編の事)では大どんでん返しがある」とも語っていましたが、どのような展開が待ち構えているのでしょうか。

ドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」は 2025年3月4日 より米ディズニープラスで配信予定です。

ソース:Marvel Studios Announces Its Next R-Rated Project

ドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」、2025年3月4日に配信決定、予告も流出

マーベル・スタジオが制作するMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」が、2025年3月4日 からディズニープラスで配信開始に決定したと、各種海外メディアが報じています。

本作は Netflix のドラマ「デアデビル」から続く物語となり、全18話を予定していますが、最初の9話のみがまず配信される前後編に別れたスプリットシーズンとなる予定です。後編はまもなく撮影が再開されるとも報じられています。

現在開催中のニューヨーク・コミコンでは本作のトレーラーが公開、ネット上に流出しています。ただしこの予告は D23 Expo で公開されたものと同じ内容になっているようです。

「デアデビル:ボーン・アゲイン」ではNetflixのマーベルドラマからデボラ・アン・ウォールさん演じるカレン・ペイジとエルデン・ヘンソンさん演じるフォギー・ネルソン、ジョン・バーンサルさん演じるパニッシャー/フランク・キャッスルが、「ホークアイ」で一足先に戻ってきたヴィンセント・ドノフリオさんのキングピン/ウィルソン・フィスクに続いて戻って来る事になります。

また、本作はこの後に予定されている「スパイダーマン4」などにも影響を与える物語になるのではとも考えられています。

ドノフリオさんは「シーズン2(パート2、後編の事)では大どんでん返しがある」とも語っていましたが、どのような展開が待ち構えているのでしょうか。

ドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」は 2025年3月4日 より米ディズニープラスで配信予定です。

ソース:Daredevil: Born Again Release Date Revealed, Marvel Favorite Returns Sooner Than You Think

ドラマ「アガサ:オール・アロング」、6話のチェックしておくべきポイントをピックアップ

2024年10月17日配信のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「アガサ:オール・アロング」エピソード6「Familiar by Thy Side(邦題:使い魔たずさえ)」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想、考察などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

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ティーンの正体

予告では一足早く正体が判明していましたが、番組のみを鑑賞の視聴者にとっては今回のエピソードがひとつの答え合わせ回。

オープニングの後、少し時間が遡り、これまで作中でティーンと呼ばれていた少年、ウィリアム・カプランの過去を振り返る形でスタート。

ウィリアムはユダヤ人の民族衣装であるキッパ(あるいはヤマカとも)という帽子を被り、バル・ミツバーに参加するところが描かれています。

バル・ミツバーとはユダヤ教における成人儀式の事で、13歳の少年が受ける儀式。少女や複数、さらに混合である場合は名称が異なりますが、気になる方はwikiを御覧ください。

2話の水の試練の最中に「13歳は大変だった」と語っていた事もあり、今回のエピソードの重要性を示唆しています。

リリアとの出会い

儀式を終えたウィリアムらはどこかの会場でダンスパーティー。両親からも愛される様子が描かれた後、会場に出店していたリリアと出会い、手相の占いをしてもらいました。

手相からは転機となる長い旅が予言され、「生命線がまっぷたつ」、「新しい自分」とこの後の展開をほのめかし、さらには「塔」の逆位置の予言も。

タロットにおける「塔」は通常、正位置でアクシデントや中断を意味し、逆位置では小さな失敗や何かを失う事を意味します。カードには重要な要素として落ちる王冠、稲妻、崩れ行く塔が描かれ、王冠は力の喪失、大きすぎる野心、驕りを表し、稲妻はアクシデント、突然の災害、サプライズを象徴、そして塔は固定概念、生活、プライドを指し、これらの崩壊を意味しています。また、塔から落ちていく二人の人物が描かれています。

番組のプロモーションアートでは王冠がブルーのクラウンにアレンジされており、片方の人物がビリーである事がほのめかされています。とすると、もうひとりはトミーなのでしょうか。

Agatha’s promotional tarot cards forshadow A LOT
byu/PinkPashaTS inmarvelstudios

なお、水晶玉には過去のエピソードで見慣れてきたセーターにパーカー姿のティーンの姿が映し出されています。

©MARVEL,Disney

占いが終わってウィリアムが去ったあと、リリアは忘れ物のジャケットにシジルを書いた木片をしのばせました。ティーンにシジルをかけたのはワンダでもアガサでもなく、リリアだったのです。

ただしリリアが自分の意思で書いたのか、それとも5話までで見てきた預言のように別の存在の介入によるものかは現時点で不明です。

マキシモフ事変の終わりと新たな始まり

ウェストビューで事件が発生したとのニュースが入り、パーティはお開きに。父親ジェフの運転で帰路につく中、ラジオからはワンダとヴィジョンの音声が。一応これでカメオ出演と言えそうですが、今後のエピソードでの新たな映像にも期待したい所。

ワンダのヘックスがちらりと見える中、車は事故を起こして木に衝突。以前にも指摘したように、1話でのイーストビューの自動車事故はやはりビリーに関する事でした。

ジェフとレベッカはかろうじて無事だったものの、後部座席にいたウィリアムは血だらけで意識を喪失。そんな中、「ワンダヴィジョン」のラストでビリーとトミーが消える間際に「おやすみ」と言った声がすると、ウィリアムは「トミー!」と叫びながら意識を取り戻しました。

そこに駆け付けた警官のアリス。2話で元警察官(ちなみに原作でも警察官)だとしていましたが、この段階でティーンとアリスは出会っていた事に。

一命をとりとめたように見えるウィリアムでしたが、それは外見上の事だけであり、その中身はやはりワンダの息子であるビリー。彼の能力のひとつであった読心術が目覚めていました。

なお、ビリーとトミーは「ワンダヴィジョン」5話で自らの意思で5歳から10歳へと瞬時に成長させており、13歳のウィリアムの身体に入ってもさほどギャップは感じないのかもしれません。

ウィリアム・カプランの部屋には「アリス・イン・ワンダーランド」、「オズの魔法使い」といった作品のポスターが飾られており、もともとこういった趣味、そして魔法への興味があった様子。ビリーの魂と結びつきやすかった原因のひとつとなっているのでしょうか。

ボーイフレンドのエディ

リリアの予言どおり、新しい自分になったウィリアム・カプランの新しい人生が始まります。3年後のテロップが表示され、16歳になったウィリアム。「アガサ・オール・アロング」の1話よりも少し前のタイミングで、彼氏のエディとイチャイチャする様子が描かれています。

ビリーが同性愛者なのは原作コミックどおりで、演者であるジョー・ロックさんも同性愛者である事を公表しています。MCUのウィリアム・カプランがそうであったかどうかは不明ですが、両親の彼氏に対する反応を見る限りは最近の出来事というわけでもなさそうです。

ウィリアム・カプラン/ビリーの人物背景はゲイである事やユダヤ人家庭に転生して育った事など、ほどんどの要素が原作準拠となっており、MCUでは珍しいタイプのキャラと言えそうです。

ビリーとエディが過去を探る中で、ワンダが引き起こしたマキシモフ事変はアベンジャーズの訓練の失敗という認識になっている事が語られています。この事は約1年前にリークされていた通りで、「ワンダヴィジョン」が「エンドゲーム」直後から始まった事を考えると、世間はまだアベンジャーズが存在していると考えていたのかもしれません。この偽の情報を世間に周知させたのはニック・フューリーなのでしょうか?

パソコンにはジェンが映り、例のオーガニックコスメを宣伝。リリア、アリスにつづいてジェンもウィリアムにとって無関係な人物ではなかったようです。

なお、コミックにはテディ・アルトマン別名ハルクリングという別のボーイフレンドが存在しています。テディはスクラル人とクリー人のハーフで緑の肌の宇宙人。ヤングアベンジャーズのメンバーとしてカップルで活動しています。

エディとテディ、名前は似ていますが、このエディはハルクリングではないと以前に報じられていました。

ラルフ・ボーナーの再登場

ヘックスにルーン文字が映っていた事を手がかりに調査を進めていたウィリアムは、redditを通じてu/bohnerrific69(ボーナリフィック69)に接触。指定された場所に行くと、「ワンダヴィジョン」のラルフ・ボーナーがやって来ました。かつて「エンドゲーム」でソーは noobmaster69 のハンドルネームでネトゲ対戦を興じていましたが、69はつけがちな数字なのでしょうか。

「ワンダヴィジョン」では20世紀FOXの「X-MEN」シリーズでクイックシルバー/ピーター・マキシモフを演じていたエヴァン・ピーターズさんが「ワンダヴィジョン」で死んだはずの弟ピエトロとして登場、ビリーとトミーのおじとしても動いていました。しかし、その実はアガサがヘックスに送り込んだ操り人形で、ラルフ・ボーナーという無関係の人物でした。

ラルフはランダルと呼ぶように要求、ハンドルネームもそうですがいまいち本名から離れられない様子ですが、それはひとまず視聴者にしかわからない事。ラルフはワンダと、そしてアガサに怯えながら、マキシモフ事変で体験した事をウィリアムに伝えます。

ラルフ・ボーナーは「ワンダヴィジョン」の1話でFBIのウー捜査官が探していた人物だった事がBlu-rayの削除シーンより判明していますが、今回のシーンではそのあたりの言及はありませんでした。

ただし、情報料の支払いについて「ticket to my one man show in Paramus」と述べており、ラルフは現在ニュージャージの町パラマスでワンマンショーをして生計を立てている事がわかります。保護観察期間であれば、「アントマン&ワスプ」のスコット・ラングのように指定区域から出る事は許されませんので、期間が明けたか、そもそもこの設定はなかった事になっているかもしれません。

アガサの過去

自宅に戻ったウィリアムはさらに調査を続け、アガサの過去に関する様々な噂を目にします。

彼女がヒンデンブルク号の唯一の生存者であり、タイタニック号にも乗船していたという事実など、過去の彼女の経歴に関するいくつかの重要な事実に遭遇。また、アガサはカントリーの女王であるドリー・パートンさんの夫と浮気した「本物のジョリーン」だったという主張の報告も見つけました。発見の多くは「brujapedia」に集約されていました。brujaはスペイン語で魔女を意味する単語で、ようするにウィキペディアならぬマジョペディア。そこで、アガサ・ハークネスがウィッチズロードの唯一の生存者であることも発見するのでした。

なお、マジョペディアのアガサ・ハークネスよりも前に紹介されている人物たち、Abigail Adams、Addy Denson、Aerial Franksはコミックのキャラでもなければ実在の人物でもないようです。似た名前でアビゲイル・ウィリアムズは、セーラムで隣人を魔術師として偽りの告発をした最初の子供の1人として有名です。

テキストメッセージ

アガサの自宅に入る直前、ウィリアムは彼氏のエディとアプリでメッセージのやりとりをしています。

ここでエディは黒いハートの絵文字を送信してきているのは何か意味があるのでしょうか?

©MARVEL,Disney

2話で魔女団のメンバーを予言したリリアは一人を黒いハートで表現していました。アガサの態度からこれはリオ・ヴィダルだと予想されていましたが、シジルによって正体が不明だったウィリアムの事を予言していたのでしょうか?

それともエディが実際はリオ・ヴィダルで、彼女がウィリアムをウィッチズロードに向かうように仕向けていたのでしょうか?

アガサの自宅にて

アガサの自宅、もといラルフの家についたウィリアム。そこでは1話で刑事ドラマの中でアグネスを演じていたアガサ・ハークネスの姿が見えます。カーテンが死角を作っているせいで、リオ・ヴィダルが実際にそこにいたかどうかはわかりません。

アガサは1話で見た時とは別の服装で、服には「ボーナー家の再会」と書かれています。

©MARVEL,Disney

ここの展開は1話とは細部が異なっていますが、大筋は変わりありません。最後にウィリアムが放り込まれたクローゼットの奥には、ラルフが泣く泣く置いてきたというBlu-rayのセットや「ワンダヴィジョン」で弾いていたギターなども確認出来ます。

使い魔から魔女へ

回想シーンが終わってウィッチズロードのアガサとビリーのシーンに戻り、アガサはビリーがウィリアムの身体を乗っ取って生命を繋いできた事で立派な魔女になった事を認めます。

ビリーは当初、ウィッチズロードの果てで力を求めているとしていましたが、アガサは「ママを見つけたいのでもないし、ロボットのパパでもない」とし、ビリーが双子の片割れであるトミーを探している事が明らかになります。

ビリーはトミーの存在がどこかにあるのを感じているようで、これはワンダがピエトロの死んだ瞬間を感じ取っていた事と同じ能力がある事を示しているようです。


シジルをかけたのはリリアでしたが、裏で手引をしていた人物は存在するのでしょうか?いたとしても、それがワンダではない可能性は高いと考えられそうです。

リリアがシジルを施したのはウィリアムの身体にビリーの魂が入る前の事であり、そもそもこれがワンダがやった事だとすれば、自分で魂を逃がしておいてシジルの効果でそれを忘れ、その間に闇堕ちして「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」のような事件を引き起こしてしまったのは恐ろしくマヌケすぎる展開となってしまいます。

ワンダが自分でビリーの魂をウィリアムの身体に入れたのであれば、シジルなどかけずに「ワンダヴィジョン」のラストでウェストビューを去ったすぐあとに合流すれば良かっただけで、ポストクレジットシーンのようにダークホールドで捜索する必要もありませんでした。ただし、このシジルや転生をワンダが「無意識」でやってしまったとなると話が変わってきます。

コミックのウィッカンことウィリアム・”ビリー”・カプランは母ワンダと同じ現実改変能力、テレポート、幻覚、サイコキネシス、アストラル投影など多彩で強力なパワーを持っています。

ロキはウィッカンをデミウルゴスと呼ばれる神に近しい力を持つものだと信じており、実際にウィッカンは過去、現在、未来を見通し、宇宙を変える力を持っていました。また、ドクター・ストレンジはウィッカンが地上で最も強力な魔術師と呼び、彼がソーサラー・スプリームの後継者だと信じていました。

このドラマのビリーは「ワンダヴィジョン」のビリー・マキシモフの記憶を完全に継承しているわけではないようで、今の彼はウィリアム・カプランでもビリー・マキシモフでもない新しい人物として本当の意味での自分探しの最中とも言える状態に。

今のところはワンダを母親だとする認識もないようですが、トミーだけは特別なつながりを感じている様子。道の果てでトミーの関するヒントを手に入れることが出来るのか、残り3話に注目です。

ドラマ「アガサ:オール・アロング」はディズニープラスで配信中、次回、第7話は 2024年10月24日10時 より配信予定です。

「アガサ・オール・アロング」、ジョー・ロックさんとショーランナーが6話のネタバレについて語る

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「アガサ・オール・アロング」のティーン役ジョー・ロックさんと、脚本兼ショーランナーのジャック・シェーファーさんが、海外メディア Variety とのインタビューで、今週配信された6話のネタバレについて語りました。

エピソード6「Familiar by Thy Side(邦題:使い魔たずさえ)」はティーンの過去に触れるエピソードが展開。

無事にこのエピソードの配信が出来た事についてシェーファーさんは「彼はこの秘密の部分をとても上手に、とても優雅に乗り越えてきました。彼がこのキャラクターと番組のストーリー展開に注いだ努力についてようやく語れるようになってほっとしています。」と言います。

ティーンの正体について

ジョー・ロックさんは劇中でシジルによって秘密が守られていましたが、実生活では自力で秘密を守る必要がありました。

「『ビリー・マキシモフ役なの?』って聞かれるのも10回目ぐらいになると、私は『え? いや!』って感じで、だんだん楽になってきました。でも今週は『史上最悪の秘密。みんな知ってたよ!』みたいなコメントをたくさん見ました。そうだけど、何も言えないですよね? やっぱり秘密は守らなきゃいけなかったんです!」

コミックのビリーの複雑な誕生経緯について知らされた時、シェーファーさんは「どういう事?もう1回説明して」と感じたと言います。

「正直に言うと、まだ完全には理解できていないんです。直感的な筋書きを求めている私には、あまりにも多くのステップと登場人物がいて、まったく我慢できませんでした。ストーリーは正確で親しみやすいものにしたいが、同時に衝撃と驚きも与えたいのです。」 

これまでのMCUでもそうだったように、コミックを忠実に再現する事は最優先事項ではないため、ビリーの転生についてはコミック版にある程度寄り添いながらもかなりコンパクトな形で導入する事になりました。

ビリーにはまだ隠された謎があるのかと質問されたシェーファーさんは肩をすくめながら「うーん、明らかにすべきことがまだある、というのが私の意見です。物語は半分以上終わっていて、プレイヤーはボードに載っていますが、まだ骨に肉が残っている状態です。」と語りました。

ロックさんはウィリアム・カプランを演じるにあたってバル・ミツバーのシーンがとても大変だったと言います。

ロックさん、ウィリアムのハフトーラの歌い方とトーラーの一部の朗読法について、アレクサンドリア・シュヴァル=ワイナー氏と4か月間練習したと言います。「ヘブライ語で話したり歌ったりするときに、イギリス訛りからアメリカ訛りに変えるのは大変です。彼女は、私たちがそれらのシーンを最大限の敬意を持って撮影できるように本当に助けてくれました。」

ジョー・ロックさんはユダヤ人ではありませんが、今回のエピソードの執筆にはユダヤ人の脚本家ジェイソン・ロストフスキーさんらが参加、ロックさんは「脚本家たちが、女性たちと儀式や神聖なものへの信仰に対する理解の重なりについて語ってくれたこと、そして伝統を強く意識したこの美しいシーンを創り出す機会に、とても感動しました。」とコメントしました。

 そして、撮影当時19歳だったジョー・ロックさんを13歳のウィリアム・カプランに見せるために、ヘアスタイル、アイライナーといったメイクによる工夫に加えて、175cmある身長を低く見せるためにカメラアングルにこだわったとも明かしました。そして、このシーンを成功させた最大のポイントは「ジョーの演技力だった」とシェーファーさんは称賛しました。

ラルフの再登場について

エヴァン・ピーターズさんが演じるラルフ・ボーナーを再登場させる事について大変だったかと聞かれたシェーファーさんは「実際のスケジュールは覚えていないのですが、彼が興味を持ってくれたので、とても簡単に決めることができました。」と言います。

「彼は何に対しても最高の態度で臨みます。」とし、エヴァン・ピーターズさん自身がラルフのセリフやジョークの具体的なアイデアを持ち込んだと言います。劇中で登場した魔女対策グッズも「彼はその日に手元にあった小道具を使ってそれを作ったんです。」と説明。

「あの帽子にはいろんな彫刻が彫ってありましたが、あれは彼のアイデアでした。魔女のスプレーも彼のアイデアでした。彼はとにかく全力で取り組みます。」とも付け加えました。

トミーは登場する?

ビリーの願いが明らかになった今、「アガサ・オール・アロング」の残り3つのエピソードでトミーを見られるかと質問され、ロックさんは「それは答えられません。」とパニック気味に目を大きくしながら答えています。「ええ、答えはわかっていますが、教えることはできません。まだいくつかの秘密が残っています。」

シェーファーさんも「彼の願いは兄弟との再会だということを、ようやく観客に正直に伝えられて、とても興奮しています。」とだけコメントしました。 

ヤングアベンジャーズについて

コミックのヤングアベンジャーズのメンバーであるビリーの今後のMCUにおける役割について質問されたジョー・ロックさんは「私のスケジュールは空いているので、とても楽だと思います。私の事を最初に欲しがる人が、最初に私を手に入れるのです。ここ数週間はとても退屈でした。ここ数年、とても忙しくしてきましたが、今年は『ハートストッパー』を手に入れて以来、最も静かな時期でした。それが嫌です。興奮しすぎて部屋に閉じ込められた子供のようです。」と、今のところ次の予定が決まっていない事を明かしました。


ドラマ「アガサ:オール・アロング」はディズニープラスで配信中、次回、第7話は 2024年10月24日10時 より配信予定です。

ソース:Billy Maximoff Returns: Joe Locke and ‘Agatha All Along’ Creator on Hiding His Identity, ‘Wacky’ Fan Theories and Bringing Back [SPOILER] From ‘WandaVision’