ドラマ「シークレット・インベージョン」、ケヴィン・ファイギ社長がローディに関する重大な秘密を明かす

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シークレット・インベージョンに登場しているジェームズ・ローズに関して、スタジオのケヴィン・ファイギ社長と役を演じるドン・チードルさんが重大な秘密を明かしました。

※これより先はネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。

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マーベルの公式インタビューで、MCUでウォーマシン/ジェームズ・”ローディ”・ローズを演じるドン・チードルさんは「ローディのシーンの裏で起こっている事を知るのは楽しい事です。」と前置きし、「フューリーの何を知っているのか、フューリーの情報を公開するのか、2人の間で猫とネズミのゲームのようなものになるでしょう。フューリーは、地球を守り、救おうとしながらも、正しい方法で対処しなければなりません。」と本作のローディとフューリーの関係について語りました。

そして、ケヴィン・ファイギ社長は「最初から、チードルはこの新しい道を行くことに乗り気でした。ドンのような素晴らしい俳優が何年も私たちと一緒にいるとき、私たちは彼らをクリエイティブなコラボレーションのパートナーとしてとても大切に扱っています。」と本作の舞台裏について明かしました。

続けて、「私たちがこのコンセプトをドンに提案したのはごく初期のことでしたが、彼はとても乗り気で、彼は私たちがこれまで見たことのないローディのさまざまな面を演じることに夢中でした。」と語った上で、「私たちはファンがローディの登場作品を見返し、あれは彼ではなかったと気づくアイデアが好きです。」と、スクラル・ローディは「シークレット・インベージョン」以前から登場している事を示唆しました。

ローディが登場した作品の一覧は以下の通りです。

  • アイアンマン ※テレンス・ハワードさんによる
  • アイアンマン2
  • アイアンマン3
  • アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
  • シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
  • アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
  • キャプテン・マーベル
  • アベンジャーズ/エンドゲーム
  • ファルコン&ウィンター・ソルジャー
  • シークレット・インベージョン

直近の作品である「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」の段階では既にローディ本人ではなかった可能性が高いようですが、今回のインタビューではこの答えは明かされておらず、ファンは残りのエピソードや今後の作品での答え合わせまでしばらく待つ必要があります。

トニー・スタークの葬式に出席していたのはローディ本人ではなかった、などという衝撃的な展開はあったりするのでしょうか?

ドラマ「シークレット・インベージョン」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第5話は 2023年7月19日16時 より配信予定です。

ソース:‘Secret Invasion’: Don Cheadle and Kevin Feige on Rhodey’s Big Reveal

ドラマ「ロキ」シーズン2ではメビウスの過去が明らかになるという

マーベル・スタジオが制作中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ロキ」シーズン2でメビウス・M・メビウス役を続投するオーウェン・ウィルソンさんが、海外メディア Comicbook.com とのインタビューで、シーズン2ではメビウスについてより深く知る機会があると予告しました。

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オーウェン・ウィルソンさんはインタビューで「楽しい時間を過ごせるとは思っていたけど、本当に楽しかったよ。たくさんの映画に出演して、いつも楽しい時間を過ごしてきたけど、この作品では本当に素晴らしい時間を過ごしました。ロンドンで撮影していて、パインウッドにいたからなおさらかもしれないけど、そうだね、メビウスの物語はもっと深いものになるよ。」と制作を振り返ってコメントしました。

シーズン1のケイト・ヘロン監督は当初、シーズン1でメビウスの家族などを描く予定もあったという事を明かしていましたが、結局それは将来必要な時にその時のクリエイターでやるべきだと判断して描かないことにしたとも説明していました。

シーズン2でその時破棄された脚本が再利用されているのか、新たに作り直されたのかは不明ですが、シーズン2ではメビウスのそういった過去にも触れていく事になるようです。前シーズンではジェットスキーへの興味を示していたメビウスですが、それらも関係しているのか、注目となりそうです。

米マーベル・スタジオが発表した公式あらすじは以下の通りです。

「ロキ」シーズン2は、衝撃的なシーズン・フィナーレの余韻に浸りながら、ロキがTVAの魂を巡る戦いに身を投じます。メビウス、ハンターB-15、そして新キャラクターや再登場するキャラクターたちとともに、ロキはシルヴィー、レンスレイヤー、ミス・ミニッツ、そして自由意志と栄光の目的を持つことの意味を探るため、拡大し続ける危険な多元宇宙をナビゲートします。

ドラマ「ロキ」シーズン2は 2023年10月6日 より米ディズニープラスで配信予定です。

ソース:Loki Star Owen Wilson Teases We’ll Finally Learn More About Mobius in Season 2 (Exclusive)

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3」、監督がディズニープラス配信日について再度言及

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」のジェームズ・ガン監督が、Instagramに寄せられたファンからの「ディズニープラス配信日はいつになりますか?」というコメントに回答しました。

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先月にも同様のQ&AがTwitter上で展開されており、前回と同様に「まだ当分無理だね」と監督は回答しました。

ただし前回はまだ劇場公開中の段階であり、現在は劇場公開も終わってデジタル販売がスタート、Blu-ray等の予約が始まっている事もあり、ディズニープラスでの配信日が前回より近づいている事は間違い有りません。

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」の一つ前のMCU映画「アントマン&ワスプ:クアントマニア」のリリーススケジュールに則って、「Vol.3」のディズニープラスでの配信はBlu-rayの(アメリカでの)発売の翌日となる 8月2日 が海外メディアの間で有力視されています。

そして、「ブラックウィドウ」以降の劇場公開日とディズニープラス配信日の間隔は以下の通り。

  • ブラックウィドウ:0日 (プレミアアクセス)
  • シャン・チー/テン・リングスの伝説:70日
  • エターナルズ:68 日
  • ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス:47日
  • ソー:ラブ&サンダー:62日
  • ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー:82日
  • アントマン&ワスプ:クアントマニア:89日

これらの事例の推移からもは5月5日に劇場公開された「Vol.3」は、その3か月後にあたる8月の上旬にディズニープラスに来る可能性は高そうです。ただし、新型コロナウイルスのパンデミックが落ち着いてきた影響もあって、マーベル映画だけでなくディズニー全体的に映画とディズニープラス配信日の関係が流動的になっています。

彼らのビジネスにとって一番いい間隔を模索中であり、7月内に配信が始まる可能性も9月以降になる可能性もゼロではない事は注意しておく必要があります。

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」は 2023年7月7日 よりデジタル配信中、Blu-ray、4k UHD、DVDが 2023年8月1日 に米国発売、日本語版は 2023年8月18日。ディズニープラス配信日は未定です。

米ディズニープラスがドラマ「ミズ・マーベル」の6つの削除シーンを公開

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ミズ・マーベル」の本編には含まれなかった削除シーン6つの動画が、米国のディズニープラスに追加されました。日本では記事執筆時点で視聴する事が出来ません。

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海外メディア The Direct は米ディズニープラスの「ミズ・マーベル」配信ページの「特典映像」タブに6つの削除シーンが追加されている事を報告。公式ツイッターなどによる報告もなく、いつから追加されていたのかは不明です。

記事ではその内容を詳細に伝えていますが、近々日本での配信がある事を願ってシーンのタイトルと概要の紹介に留めておきます。詳細(英語テキスト)を知りたい方はソースのリンク先をご確認ください。

・I Can Explain

アベンジャーコンから戻ったカマラが兄と母に言い訳するシーン

・Totally Jealous

ゾーイがアベンジャーコンの事故で謎のヒーロー(カマラ)に救われた事を学校で自慢するシーン

・Just Friends

カマラの行動でブルーノが怪我したことで口論になるシーン

・Beach Day

カマラがビーチで休暇を過ごすシーン

・Destiny

カマラとアイーシャが出会うシーンの別バージョン

・Toffee Bend

カマラと母がカラチからジャージーシティに帰る飛行機内のシーン

ディズニープラスでは特典映像がいつのまにかサイレント追加されているケースがあります。

「ミズ・マーベル」の前後で言えば、「ホークアイ」に未公開映像が数本、「シーハルク」ではギャグリール(NG集)が公開されています。未視聴の方はチェックしてみるといいかもしれません。

ドラマ「ミズ・マーベル」シーズン1はディズニープラスで配信中です。

ソース:Ms. Marvel: 6 Deleted Scenes Released by Disney+

ドラマ「シークレット・インベージョン」、3話のチェックしておくべきポイントをピックアップ

2023年7月5日配信のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シークレット・インベージョン」シーズン1エピソード3「Betrayed(邦題:裏切り)」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想、考察などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

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スーパースクラル

ペイゴンがレジスタンスの新人青年ビト達を率いてイギリスへの潜入任務を開始する所から始まる今回のエピソード。

その傍らでグラヴィクは評議会メンバーを研究室に招待し、侵略計画とスーパースクラルに関するプレゼンを行っていました。

マーベルにおける最初のスーパースクラルは1963年のコミック「Fantastic Four #18」に登場したクラートと呼ばれるスクラル人がファンタスティック・フォーのメンバー4人の能力を備えたところからはじまり、その後、コミック「シークレット・インベージョン」ではウルヴァリンやドクター・ストレンジ等様々な能力を持つスーパースクラルが投入されました。

©MARVEL

2話の記事でも紹介したように、レジスタンスはグルート、カル・オブシディアン、フロストビーストとエクストリミス強化人間のDNAを採取済みであり、これらはファンタスティック・フォーの能力をオマージュしたラインナップになっていると考えられます。

フューリーとプリシラ/ヴァーラの馴れ初め

AIオープニングの後は、1998年のニューヨークでフューリーとヴァーラの過去について掘り下げています。これは2話の冒頭でヴァーラがグラヴィク少年を紹介して1年後の事になります。

ヴァーラは「ドレイコフの手下を追い詰められる」とフューリーに何か情報を託していますが、ドレイコフは2021年の映画「ブラックウィドウ」で描かれたスパイ養成機関レッドルームのボスの事。

「ブラックウィドウ」視点で見ると、1995年にアレクセイ、メリーナ、ナターシャ、エレーナの偽装家族がオハイオ州での潜入任務を終えてキューバに逃亡、しかし到着した空港で家族が引き離され、1998年ではナターシャとエレーナが訓練中であると考えられます。

この話題は今回のエピソードでこれ以上される事はなく、ドレイコフがこの時点で何を計画し、ヴァーラたちが何を食い止めたかは不明です。

また、二人の夫婦関係のスタートがヴァーラからのアプローチで有ることもここで明かされました。

2話の続き

舞台は現代(2025年)のフューリーとプリシラに戻り、テレビでは第3次大戦の始まりだと警鐘を鳴らすキャスターが映っていますが、これはスクラルの評議会メンバーでもあるスクラルがキャスターのクリス・スターンズに擬態しているもの。

プリシラ/ヴァーラはフューリーが「アベンジャーズ/エンドゲーム」での復活後、またすぐに姿を消していた事に不満を述べますが、「謝って欲しいのか」と返されると明確な答えは返さず、残された方は「変わる」と答えました。「グラヴィクと連絡を取っていたか」質問された際もプリシラ/ヴァーラは不満を並べ立て、答えを濁していました。

そして正体不明の人物からの電話でこのシーンは中断されてしまいます。

裏切り者

シーンはニュー・スクラロスへと変わり、グラヴィクは2話のブローガンはセーフハウスの場所を知らないとして裏切り者は他にいるとガイアに伝えます。

グラヴィクは車にいた自分かガイアかペイゴンかビトしかセーフハウスの場所を知らないとしつつ、ガイアに疑いの目を向けますが、ガイアは「拷問されれば推察で何か言う」としてブローガンのせいであると主張、この場を回避します。

物語的にはビトが来てからグラヴィクの計画に問題が発生しているわけですが、疑いの目はピンポイントでガイアに向けられています。ビトは冒頭でも重要な潜入任務に指名されていますし、そもそも限られたスクラル人しか知らないセーフハウスも加入後まもなく教えてもらえるという全幅の信頼っぷりが奇妙であり、これが単なるプロットホールであるのか、何らかの伏線であるかはもうしばらく注視する必要がありそうです。

タロスとグラヴィク

グラヴィクとガイアがタロスとの交渉へ車で向かう最中、車内で電話に出たグラヴィクは、「22時に国連の航空機がネプチューンの座標に入る」と話し、ガイアが裏切り者かどうかを試す罠を仕掛けます。

ロンドンのナショナル・ポートレート・ギャラリーに到着したグラヴィクが下車し、それを見送りつつガイアは古い携帯電話に先程の情報をメモしました。

タロスとグラヴィクの交渉の中で、タロスは「地球人は善悪を見分けられると信じている」事が明かされます。これには映画「キャプテン・マーベル」での体験が大きく影響していると考えられ、地球人は地球人同士で争いをする人種にも関わらず、共通の敵に対して強い結束力を見せると認識しているようです。

ガイアの事で挑発を繰り返すグラヴィクの手にナイフを突き立て、交渉は不成立。グラヴィクは映画「アイアンマン3」のエクストリミスと同じオレンジ色の光を発しつつ、傷ついた手を修復しました。

一方、ギャラリーを出たタロスは老人とぶつかった際に「落とした携帯電話」を渡され、ガイアからスクラルの任務内容を受け取ります。

朝食

タロスが英国式朝食を摂っているとフューリーが姿を現し、「犬の餌」と揶揄してタロスの反感を買っています。2話で喧嘩別れをした後の再会の第一声でまた喧嘩になるのはある意味いいコンビである事の象徴なのでしょうか。

フューリーは映画「キャプテン・マーベル」でキャロル・ダンヴァースに対して自分がスクラル人でない事の証明として「三角トーストが食べられない」と話しており、タロスの食べていた三角トーストに拒否反応が出たのかもしれません。

©MARVEL,Disney

嫌いな理由については作品の中で言及されていませんが、「キャプテン・マーベル」公開後、「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」のフューリーは三角トーストを食べている事が発見され、このフューリーはタロスではないかと言う説も出ていますが、今のところ真相については明かされていません。

なお、3話冒頭の朝食シーンではポーチドエッグを作っていたことは分かっていますが、トーストに関してはかなり見づらく、四角トーストであるように見えますが何とも言えません。

フューリーがタロスに助けを求めるこのシーンで「アメリカ政府のかなり上にスクラル反乱軍が入り込んでいてロンドンに来ている」と説明、ローディがスクラルに変わられている事を示唆します。

ガイアからリークされた作戦を止めるため、ソーニャ・ファルズワースに連絡するも、2話での拷問がバレたことで身動きが取れないといいます。先に拷問をしていた男たちはグラヴィク達に始末されていますし視聴者的には漏れようがないと思うところですが、イギリスのパメラ首相もグラヴィクに付いたことですし事前に手回しされていると考えられます。

動けないソーニャに代わり、ロバート・フェアバンクス准将の情報を得た二人はボブの自宅へと向かいます。

犬とスクラル

犬の散歩を見て二人がひと悶着するシーンがありますが、本作はかなりの割合で犬という言葉が登場しています。犬とスクラル人を同様に見立てているのか、基本的に人類の友である犬ですが、時には人を襲うことも有り得る事とかけているようでもあります。

グラヴィクは犬が好きだと発言していましたが、人類の友人として協力的な立ち位置に戻る可能性はあるのでしょうか?

犬のう◯この話から派生してフューリーのS.H.I.E.L.D.での出世の話題となり、スクラル人の貢献のおかげである事を主張するタロス。「歴史を書き換えるな」という忠告はもっともな事で、差別とは肌の色や性的嗜好の違いが原因ではなく、そもそも少数派に対して行われている問題である事を表現し、批判しているようにも見えます。

ミサイル攻撃の阻止

攻撃阻止のためのロバート・フェアバンクス准将自宅への侵入計画は見事なまでにあっさりとバレてしまい、それぞれ強行突破するタロスとフューリー。

タロスの後を追うフューリーは次々と護衛を撃ち、撃たれた護衛は倒れ込みスクラルの姿へと戻っていきます。

2話では切断された部位がスクラルの組織へと戻ることが判明したため、脳からの信号が遮断された場合に体組織がもとに戻ると考えられます。ここで撃たれた3人のスクラルが気絶したのか死亡したのかは不明。フューリーの読みは衰えたと散々言われてスタートしたこのドラマですが、銃の腕前に関してはまったくもって問題がないようです。

名前の問題

邸内に侵入したフューリーはタロスから准将を捉えたという通信を受けますが、この際「ニック」と呼ばれた事で警戒を強め、准将の息子のザッカリーを人質に取った上で部屋へと踏み込みました。

これは映画「キャプテン・マーベル」で次のようなやり取りがあったことが関係しています。

キャロル:ニコラス・ジョセフ・フューリー。3つも名前があるのね。
フューリー:みんなはフューリーと呼ぶ。ニコラスでも、ジョセフでも、ニックでもない。ただのフューリーだ。
キャロル:母親はなんて呼ぶの?
フューリー:フューリーだ。
キャロル:母親のことはなんて呼ぶの?
フューリー:フューリー。
キャロル:子どもたちからは?
フューリー:もし子どもができたら、フューリーと呼ばせる。

この設定を再利用しての展開と思われますが、実際問題として過去の作品では多くの人物が「ニック」と呼んでいます。

例えば「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」ではフューリーと親交の深かったアレクサンダー・ピアースもニックと呼んでいましたし、スティーブ・ロジャースやナターシャ・ロマノフもニックと呼んでいます。「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」のポストクレジットシーンではマリア・ヒルもニックと呼んでいます。全てを再確認する時間が取れていないため未確認ですが、トニーもどこかでニックと呼んでいたように思います。

※画像は「ウィンター・ソルジャー」のスティーブ、「インフィニティ・ウォー」のマリア、そして「キャプテン・マーベル」での当該発言部分のスクショです。

©MARVEL,Disney

これらは単なるプロットホールであるのか、それとも過去作で見てきたトニーやナターシャがスクラルだったとして本物を呼び戻す計画をフェーズ2の頃から仕込んでいるのか、今のところはわかりません。

とは言えトニーやナターシャは銃で撃たれたスクラル人のように緑に戻ることはなかったため、死んだのはやはり本人である可能性が極めて高く、彼らが「ニック」と呼んだのは単なる脚本の矛盾か、フューリーが思うほど親しい仲ではなかったとするのか、とにかく謎が多い設定になっています。

また、母親の事をフューリーと呼び、子供にもフューリーと呼ばせると言うのであれば、今回のエピソードの冒頭でプリシラ・フューリーの事をプリシラと呼ぶフューリーは何者なのかという点も気になる所です。

「キャプテン・マーベル」で導入されたこの設定が、それ以前の作品ではうまく機能していないだけとも考えられるかもしれません。

暗号コード

准将に擬態したスクラルから裏切り者呼ばわりされたタロス。「娘のガイアもそうなのか?」と疑念を投げかけられたと同時に射殺してしまいます。この疑いの芽を持ったまま返すわけには行かないという事でしょうが、温厚派のタロスも娘の事となるとその判断は鋭くなるようです。

ミサイル発射中止のパスワードを聞き出す事に失敗したタロスは悩んだ挙げ句、ガイアに連絡。ニュー・スクラロスに捕らえられている准将本人の記憶からパスワードを取り出すことにします。

ガイアが装置を覗き込むと、そこに映る映像は息子のザッカリーがほとんどで、准将が息子を溺愛していた事がわかります。ザッカリーもスクラルに取って代わられているのか、本物の地球人なのかは不明ですが、フューリーに対して息子を撃たないよう懇願していたのは、この愛情までも完璧にコピーしてしまっていたという事なのでしょう。

なんとかパスワードを入手したタロスとフューリーはミサイル発射の阻止に成功しますが、その一方でニュー・スクラロスは外部からの通信を検知し、ガイアが危機に立たされる事になりました。

裏切り者の結末

バイクでニュー・スクラロスをあとにするガイアの前に現れたグラヴィク。ミサイル発射計画は裏切り者をあぶり出すための物だったとして、ガイアに銃弾を撃ち込みました。

スクラル人の体内についてはよくわかりませんが、人間で言う心臓の位置に弾が命中している事がしっかりと映されてガイアのシーンが終了します。

しかし、この記事にさきがけて別の記事にもしたように、「シークレット・インベージョン」の予告ではガイアのもっと多くのシーンが紹介されています。予告にあった未公開のガイアのシーンが全てカットされた可能性はゼロではありませんが、ガイアがエクストリミスやグルートのような再生力を身に着けている可能性が高いようにも思えます。

エミリア・クラークさんは過去のインタビューで自身が演じるキャラクターを「お気に入り」だと称し、別のインタビューでは今後何年にもわたってMCUの一部になりたいと話しています。また、「ザ・マーベルズ」にも登場するとも報じられています。

どちらに転んでいくのかは4話からの注目ポイントです。

最後の電話は

3話のラストは予告にもあった、プリシラ/ヴァーラが貸金庫に向かうシーン。そこに預けられていたのは銃で、電話の相手は1時間後に聖ジェームズ教会へ来るよう告げます。プリシラはグラヴィクと話したいと返しますが、電話の相手は「話は私にしろ」と電話を切り、今回のエピソードは幕を閉じます。

英語音声、日本語音声ともに声から察するに電話の主はローディであり、1話、2話の記事でも気になるとしていたように、やはりスクラルに取って代わられているようです。

2話でのローディは「ニック」呼びしている事もあり、この名前に関する設定は先述のような問題を含んではいますが、それを示唆していたと言えます。

また、海外メディアが報じた「スクラル人の見分け方」にも適合しているようです。

©MARVEL,Disney

スクラル人は緑を衣装に取り入れているか、あるいはシーンの一部に緑が含まれているとの仮説で、テーブルの上には緑の葉っぱが置かれています。

プリシラは冒頭でもあったようにフューリーに対する愛情と不満を同時に抱える一方で、「グラヴィクと話したい」というようにその立場を決めかねている様子。

スパイもの作品ではこういう曖昧な立場のキャラクターが望まぬ結末を迎えることが多いようにも感じますが、プリシラ/ヴァーラの物語はどのような展開になっていくのでしょうか。


ドラマ「シークレット・インベージョン」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第4話は 2023年7月12日16時 より配信予定です。

ドラマ「シークレット・インベージョン」3話での新キャラの展開にファン騒然も、公式予告は否定

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シークレット・インベージョン」の3話「Betrayal(邦題:裏切り)」が昨日水曜日に配信され、今週もまたTwitterトレンド入りするなどして話題となっています。3話でもいくつか焦点となるシーンが含まれていますが、本記事ではエミリア・クラークさん演じるガイアについて触れていきます。

※これより先は「シークレット・インベージョン」のネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。

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3話ではガイアの裏切りが発覚し、彼女はグラヴィクに胸を撃ち抜かれて倒れることになりました。

早すぎる人気女優の退場に騒然とするファンもネット上では見られますが、予告をしっかりと見ている人の大半は「ガイアにはまだ先がある」と考えていると思います。

全ての予告動画を貼ると無駄に多くなるため割愛しますが、気になる方はマーベル・エンターテイメントの公式チャンネルにてご確認ください。

複数の予告動画にわたってまだ配信されていないガイアのシーンが散りばめられており、ガイアの死を悲しむファンに対して予告の切り抜き動画を投稿するファンも出てきています。

3話のグラヴィクはタロスにナイフを突き立てながらもすぐに回復する「エクストリミス」の能力の一旦を見せています。エクストリミスは「アイアンマン3」にて登場した技術で、2話ではそれがスクラルの手に渡っている事も示唆されていました。

「アイアンマン3」でもエクストリミスで強化された人間が銃で死なない事が描かれており、予告動画からスーパースクラルになっていると思われるガイアは、エクストリミスやグルートの再生力でもって死を回避している可能性がかなり高いと見られています。

ある種の公式ねたばらしが含まれていた今回の展開ですが、それでも衝撃度は高く、後半残り3話にも期待がかかっています。

ドラマ「シークレット・インベージョン」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第4話は 2023年7月12日16時 より配信予定です。

【噂話】ドラマ「アガサ:カヴン・オブ・カオス」にエヴァン・ピーターズさんのラルフ・ボーナーが帰ってくると言う

マーベル・スタジオが制作中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「アガサ:カヴン・オブ・カオス」に、ドラマ「ワンダヴィジョン」に登場していたエヴァン・ピーターズさん演じるラルフ・ボーナーが帰ってくるという噂がSNS上で話題になっています。

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海外スクーパーのダニエル・リヒトマン氏は自身の Patreon にてラルフが帰ってくるというニュースを報告。「ワンダヴィジョン」で「X-MEN」の実写映画シリーズのファンを驚かせたあのキャラクターが再び登場する事になるようです。

エヴァン・ピーターズさんのサプライズ出演は当時話題となりましたが、キャラクターの役回りとしてはファンが見たいものとは少し違っていました。

「アガサ:カヴン・オブ・カオス」は「ワンダヴィジョン」から引き続きウェストビューの街が舞台に設定されている事がこれまでの報道により判明しており、そこの住人であるラルフが再登場することは特別不思議な事ではありません。

「ワンダヴィジョン」のラルフはアガサ・ハークネスが扮するアグネスの夫の役割を演じさせられていましたが、本作で彼は再び災難に巻き込まれる事になるのでしょうか?

ドラマ「アガサ:カヴン・オブ・カオス」はディズニープラスで配信予定です。

ドラマ「シークレット・インベージョン」、スクラル人の見分け方が報じられる

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シークレット・インベージョン」では擬態(シェイプシフト)能力を持つスクラル人による秘密の侵略の脅威が描かれていますが、そんな中、登場人物がスクラル人かどうかを見分ける方法について、海外メディア Collider が報じています。

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まず実際に判明している見分け方は二通り。

ひとつは会話によるもので、スクラル人は基本的に外見に関しては完璧にコピー出来ていますが、その内面、つまり記憶や性格といったものまでコピーするわけではありません。

映画「キャプテン・マーベル」の作中ではキャロル・ダンヴァースとフューリーの間でスクラルではないと証明するための会話が行われ、ヨン・ログがキャプテン・マーベルに化けたスクラルを見破った時も会話によって行われました。

ただし「シークレット・インベージョン」1話には「キャプテン・マーベル」に登場していた記憶探求装置の小型改良版が登場しており、詳細は不明なもののいくつかの条件下で記憶や思想といったものがコピーできるように進化している事もわかっています。

2つ目は「シークレット・インベージョン」2話の拷問シーンで発覚したもので、擬態中の身体の一部を切断した場合、切断された側がスクラルの組織に戻るというもの。

これはある種完璧に見破る方法ではありますが、身体へのダメージは計りしれず、今後積極的に採用される判別方法でないのは明らかです。

そして3つ目、Collider が提示した判別方法はスクラル人は緑を好むというもの。

記事によると、「シークレット・インベージョン」1話と2話を振り返れば、登場したスクラル人のほとんどが衣装やアクセサリといった外見の一部に緑を取り入れていると指摘しています。

ニュースクラロスに訪れた最初の難民は緑のコートを着用、ガイアも緑を基調とした服装であり、ポプリシュチンは緑のネクタイを着用し、夜のモスクワでフューリーを見張っていた女性は緑の帽子を着用していました。

そして、これに該当しないスクラル人が数人いるとして記事は指摘。まず、ほぼ100%敵味方がはっきりしているタロスとグラヴィクには緑の要素は見つからないと言います。また評議会のシーンではFXNのクリス・スターンズとレジスタンスに異を唱えたシャーリー・セーガーの二人は該当しないとしつつも、部屋全体が緑であり、SPを含めたシーン全体がスクラル人であった為である可能性があるとしています。

また、興味深い話として、MI6のソーニャ・ファルズワースも緑のシャツを着用しているとも指摘しています。

この理論がスクラル人を見分ける方法として有力なものになるのかどうか、残る4話では注意深く観察し、スクラルの侵略に備えましょう。

ドラマ「シークレット・インベージョン」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第3話は 2023年7月5日16時 より配信予定です。

ソース:This Theory Could Explain How to Spot ‘Secret Invasion’s Skrulls in Plain Sight

Netflix「デアデビル」のクルーはMCU「ボーン・アゲイン」が大きな間違いを犯していると語る

Netflixのマーベルドラマ「デアデビル」でチャーリー・コックスさんのスタントダブルを務めたクリス・ブリュースターさんが先日、ポッドキャスト「Ikuzo Unscripted」に出演し、ディズニープラスで配信予定のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)版「デアデビル:ボーン・アゲイン」は大きな間違いを犯していると指摘しました。

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ブリュースターさんは、「彼ら(マーベル・スタジオ)は本当に、Netflixの『デアデビル』のような作品にはしたくないんだと思います。だから、オリジナル・シリーズに携わったキャストは、今回呼び戻されるキャスト以外、誰も戻って来ません。Netflix版では活躍した本当に本当に素晴らしい人たちがいて、彼らがあの番組の魅力をさらに高めてくれたと思うんだ。マーベルは大きな間違いを犯していると思います。」と番組の中でコメント。

決断を覆すことは出来ないの?と質問されたブリュースターさんは「マーベル・スタジオは、『ボーン・アゲイン』を別の作品にする意向をオリジナル・シリーズに携わっていた人たちに通達したと言われています。『ボーン・アゲイン』をNetflixの『デアデビル』シリーズのようにしたくないと、あの番組で働いていた人全員に伝えているんですよ。信じてください、僕はあの番組で働いていただけでなく、あの番組の大ファンのひとりだったんです。」と「ボーン・アゲイン」の制作スタンスは変わらないだろうと語りました。

そして「Netflixの『デアデビル』は傑作だったと思います。キャスティングは完璧だったと思うし、ショーランナー、番組に携わったすべての人が天才だったと思います。チャーリーとヴィンセントは、彼らのキャラクターを見事に演じきっていたと思うし、他の全てのスタッフも完璧でした。」とNetflix版を大絶賛しました。

「ボーン・アゲイン」はNetflix版から継続しない一部のキャストも発表されており、そのタイトルの通り「生まれ変わり」の作品であり、新しいものです。「デッドプール3」がFOX版の過去作を引き継いでいるのとは違って、「ボーン・アゲイン」は「デアデビル」シーズン4というわけではありません。

ブリュースターさんが両作品がまったく異なるとした今回の発言は、特にNetflix版のファンには落胆を与えたかもしれません。ただしブリュースターさんは「ボーン・アゲイン」の制作には呼ばれていないため、今回の暴露には含まれていない部分も相当数あると考えられます。なお、「ボーン・アゲイン」ではブリュースターさんの代わりにジャスティン・イートンさんがチャーリー・コックスさんのスタントダブルとして起用されています。

ブリュースターさんのスタントアクションが称賛に値することはNetflix版を見れば確かな事ですが、マーベル・スタジオが目指す方向性とは違うようで、「ボーン・アゲイン」がどのような作品となるかはトレーラーの公開までまだしばらく謎のままかもしれません。

「ボーン・アゲイン」はWGAストライキの為に撮影を中断し、その後再開されましたが、現在また一時中断という状況に陥っています。

ドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」は2024年春にディズニープラスで配信予定です。

ドラマ「シークレット・インベージョン」、2話のチェックしておくべきポイントをピックアップ

2023年6月28日配信のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シークレット・インベージョン」シーズン1エピソード2「Promises(邦題:約束)」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想、考察などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

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約束

映画「キャプテン・マーベル」の映像から始まる今回のオープニング。1997年はその映画から2年後となります。

「キャプテン・マーベル」と同じく若返りCG処理が施されたフューリーの前にヴァーラというスクラル人が子供の背丈をした当時のグラヴィクを連れてきます。クリースクラル戦争で両親を失ったというグラヴィクですが、この時からすでに優秀な兵士としての才能を開花させていたようです。

フューリーはアベンジャーズ計画に先立って、地球の平和維持のためにこの頃からスクラル人を利用していたようですが、この時見返りとして約束していた「新しい故郷」が未だに果たされていない事が今回の侵略戦争に繋がっています。

ヴァーラ

ヴァーラ(Vaara)と名付けられたスクラル人はコミックにも登場していますが、その設定は異なっている可能性があります。コミックのヴァーラはクリーとスクラルのハーフであり、MCUでのスクラルの窮状を考えると敵の血を引くヴァーラが置かれている立場は相当危険であるはずです。

そしてヴァーラの声がシャーレイン・ウッダードさんのようだと海外ファンは指摘し、ヴァーラは今回のエピソードのラストで登場するフューリーの妻プリシラである可能性があるようです。エンドクレジットではパゴンやクリーガなど劇中で名前が呼ばれず、セリフも少ないスクラルの俳優名が明記されているにも関わらず、冒頭である程度の尺のセリフが用意されていたヴァーラがクレジットされていない事もこの仮説を裏付けているようにも考えられます。

もしヴァーラ=プリシラだった場合、さらにヴァーラがコミック通りのハーフだとすれば、クリーからもスクラルからも受け入れられない彼女が地球人のフューリーとくっつく事はある意味いい選択と言えるかもしれません。

©MARVEL,Disney

1話の続き

1話のラスト、ロシアでのグラヴィクのテロのシーンの続きから物語が再開し、フューリーは拘束、そして「俺はアメリカ人だ!」と叫ぶスクラル人(1話にてアメリカの反ロシア組織AARの人物をコピー)も彼らの計画通り逮捕され、両国間の緊張が高まっていきます。

知らない事ゲーム

幼少期の母親との思い出を振り返る中で、有色人種専用車両の話を語るフューリー。1950年生まれの設定に基づいた上で、現実にあった歴史的背景を取り込んでいます。施設やサービスでの人種差別・隔離を禁止する公民権法が可決されたのは1964年の事です。

思い出話は母と列車の中で遊んだという「知らない事」を教えるゲームへと転じ、そこから物語の本筋、すなわちスクラルについて知らない事へと波及していきます。

ここで明かされるのは「100万人のスクラル人」と「ドロージ皇帝」。

スクラロス星がクリーに滅ぼされた時に逃げ延びた100万のスクラルが既に地球にいる事が明かされます。しかしスクラロスが滅びて約30年、今なお100万で人口増加していないのは不幸中の幸いと言えるのか、あるいは繁殖しているけれどタロスが今現在の数を把握していない可能性もあるかもしれません。

そしてMCUのスクラルにコミック同様皇帝の存在がある事も明らかに。ただしドロージ(Drogge)という皇帝はコミックには存在せず、かわりにドロージ(Dro’ge Fenu Edu)という科学者がコミックに登場しています。

コミックのドロージ博士は宮廷科学司祭長であり、捕虜だったイルミナティのメンバーのDNAを採取し、スーパースクラルの人工製造研究にあたっていました。この研究は女王ヴェランケのもとで地球侵略のために使用され、様々なヒーローの能力を持つスーパースクラルが戦力として投入されました。

フューリーとタロスの口論はヒートアップし、先程の人種差別問題と絡めて「地球人同士でも共存出来ていない」「他種族を受け入れる余裕はない」と決定的な言葉を発し、二人は別行動となってしまいました。

「シークレット・インベージョン」以前ではタロスらスクラルがフューリー、そして地球のために動く様子がこれまでに描かれていたわけで、約束どおりスパイや兵士として協力していたにも関わらず、フューリーからの約束が果たされていない状況が続いています。

新たな故郷が見つからない事や、S.A.B.E.R.へと姿を消していた事に関する納得の行く説明は現状ではされることなく、フューリーにもまだ何か秘密が隠されている事が伺えます。

エリザベス・ヒル

マリアの遺体がアメリカへと受け渡され、母親のエリザベスが登場しています。フューリーとは旧知の仲のようであり、軍からは何も教えてもらえないことに怒りと苛立ちを見せました。娘の死を無駄にしないようフューリーに忠告し、エリザベスは去っていきます。

コミックのマリア・ヒルの母親は故人であり名前も与えられていない事を考えると、エリザベスの役割にまだ先がある可能性は低いかもしれません。

しかし先日はマリア・ヒルが「ザ・マーベルズ」に登場するとも報じられ、謎を呼んでいます。その記事でも復活の方法についていくつか指摘はしましたが、我々視聴者は今回棺を見ただけでその中身の確認は出来ていません。マリア・ヒルが本当に死んだのかどうか、まだしばらくの間、視聴者は悩まされる事になるようです。

スクラル評議会

モスクワでの事件についてのニュース報道のシーンが挿入され、グラヴィクとガイアはスクラル評議会の場へ到着。そこではさきほどのニュース映像で見た顔が席を占めていました。

イギリスの首相パメラ・ロウトンとNATOの事務総長セルジオ・カスパーニ、キャスターのクリス・スターンズとジャック・ヒュンビン、そしてシャーリー・セーガー。

テロに対するお咎めを受けるグラヴィクは「これは戦争だ」と反論し、どのみち人類は自滅すると予告、前の戦争(クリーとの戦争)と違って今回は負けないとも主張しました。また、アベンジャーズが介入してきた際の考えもあると言います。

この演説の後、イギリス首相パメラになっているスクラルはグラヴィクを将軍に任命、評議会のメンバーはシャーリーを残してみなレジスタンス側につくことになりました。

シャーリーはスクラルが家をなくしたことについて、戦いから逃げたからではなく、戦いを求めすぎたせいだとして戦争反対を表明しますが、グラヴィクからは「あなたが100人いれば宇宙全体を乗っ取れた」と評され、元々は強力な戦士であった可能性がほのめかされています。

ちなみに、以前に映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」でフランスがヴィブラニウムを奪うためにワカンダに傭兵を送ったというシーンに対してフランス政府が声をあげました。

もちろん作品上の話でありフランスがそういう国だと視聴者が受け取ったとは思えませんが、フランスの権力の奥深くにもスクラルが入っていたという表現だったのでしょうか。そして今回イギリスからも何か言われたりするのでしょうか。

ニュー・スクラロス

グラヴィクが将軍となったことがすでに知れ渡っているのか、ニュー・スクラロスに戻った際には拍手で迎えられる一行。

グラヴィクの前に「感謝します」と出てきた女性は1話にも登場していた人物。「君がいたから成功した」という言葉の裏には何が秘められているのでしょうか。

イルメナ・チチコワさんが演じるこのキャラクターは、クリーガ(Kreega)という名前であることがクレジットからわかります。

コミックのクリーガはスーパースクラルであり、それとグラヴィクの言葉を合わせると、ドラマのクリーガはこの後登場する怪しげな研究の被験者であり、初の成功例である事が考えられそうです。

緊急会合

イギリスとEUはモスクワ事件を重大とみなしアメリカに説明を求めますが、リットソン大統領のかわりにサミットに現れたのはジェームズ・ローズ大佐。挑発的な態度でアメリカの関与を否定しつつ、フューリーとマリア・ヒルについて「私人」だと説明するのは、1話での大統領への報告とやや異なる側面を見せています。

ここで「私人」だと強調されたのはこの面倒くさい説明を回避するためのローディの方弁である事が伺えますが、逆に言えばフューリーがアメリカ政府所属の組織の人間であり、そしてその詳細を他国が把握していないという証明でもあります。

ここは興味深いポイントで、すなわちS.A.B.E.R.はアメリカの組織である可能性がかなり高くなっています。

MCUにおいて一時期はソコヴィア協定によりアベンジャーズが国連管理下におかれる事になりましたが、その協定も「シーハルク」で廃止されていた事が判明。

もしアベンジャーズを再びアメリカ政府が管轄しているのだとすれば、かつて「シビル・ウォー」でスティーブ・ロジャースが懸念していたように「政府の意見は変わる」時が訪れ、再びシビル・ウォーが発生してしまう可能性もありそうです。

フューリーとローディ

「警護のものについてどのぐらい知っている?」とスパイである可能性をフューリーがちらつかせると、ローディはH.Y.D.R.A.について言及しますが、やがてそれがスクラルの話である事を察します。

会話の中で登場したアレクサンダー・ピアースはフューリーとは旧友でS.H.I.E.L.D.の理事でしたがその正体はH.Y.D.R.A.でした。H.Y.D.R.A.がS.H.I.E.L.D.になりすまして世界を牛耳ろうとしていた映画「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」は「前回のシークレット・インベージョン」とも言える内容で、根本的に似通ったテーマになっています。

この脅威に対して「友人たち(アベンジャーズ)を呼ぶか?」と提案するローディにフューリーは「姿をコピーされてテロリストにされてしまう」と反対。ローディは機密文書を読んでペンタゴンがスクラルを警戒していたとまで理解していたにも関わらず、この一連のシーンでの発言はなかなか呑気なのが気になる所。

1話で「老いた、先が読めなくなった」と散々言われていたフューリーですが、アベンジャーズを出動させる事が危険であるとグラヴィクの読みを察しているようで、これは俺の戦争だと言い放ちます。

スクラル人の強化

ソーニャ・ファルズワースのシーンに切り替わり、逮捕されたマーティン・ウォレスことスクラル名ブローガンに対する拷問へと移行しました。「人に唾かけちゃいけないってママに言われなかった?」と交代を告げたファルズワースは唾をかけるほうがマシなような拷問でもって、マーティンになりかわったスクラルからグラヴィクがスクラルの強化を進めている事を吐かせました。

この一連のシーンはなかなかショッキングな映像になっており、これが理由かどうかは不明ですが、アメリカ、カナダなどでは本作品は14歳以上のレーティング、ヨーロッパ方面では16歳以上のレーティングとなっています。なお、日本では12歳以上とされています。

ダルトン夫妻

ケイティ・フィネランさん演じるローザ・ダルトンとマーク・ベイズリーさん演じるビクター・ダルトンは地球上で異星人や強化人間のDNAサンプルを集めて研究している事が判明。

この夫婦はコミック版には登場しないキャラクターで、前述したドロージ(Dro’ge Fenu Edu)博士の設定をこの二人が受け継いでいると見られます。

ガイアが見たリストではグルート、カル・オブシディアン、フロストビースト、エクストリミスのサンプルが採集済みな様子。

©MARVEL,Disney

グルートは「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」のワカンダか「アベンジャーズ/エンドゲーム」のアベンジャーズ・コンパウンド(ニューヨーク州北部)でのサノスとの決戦に参加しており、そのどちらかで折れた体組織などが採集されたようです。特に「インフィニティ・ウォー」のラストでサノスがヴィジョンのストーンを狙った際には蔦を巻き付け、サノスに引きちぎられていたので、それがスクラルに回収された可能性は高いでしょう。そしてそれが回収されている事実はワカンダにスクラルが潜入している証拠でもあり、エヴェレット・ロスがコピーされている事や、ワカンダのヴィブラニウムが何故か流出し続けている問題にも関係しているかもしれません。

カル・オブシディアンもグルートと同じ場所に登場するサノスの部下ブラックオーダーの一人ですが、パソコンには腕が映っていることから、「インフィニティ・ウォー」の冒頭でアイアンマン、ドクター・ストレンジ、ウォン、スパイダーマンらと戦った時にウォンのポータルによって切り落とされた腕が回収されたと推測されます。

フロストビーストは「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」のポストクレジットシーンにて、ヨトゥンヘイムの魔獣がロンドンの通りで無邪気に鳥を追いかけ回す映像がありました。その後がどうなったのかは描かれていませんでしたが、最終的には博士たちのもとに届いていたようです。S.H.I.E.L.D.が回収したものを潜んでいたスクラルが博士のもとへ送ったのでしょうか?

エクストリミスは「アイアンマン3」に登場した技術ですが、シャン・チーの地下闘技場にもこの被験者が登場しており、該当者から何らかの方法で採取してきたと見られます。

「シークレット・インベージョン」の予告でグラヴィクがグルートのように腕を伸ばしていたのは、このDNAが適応された強化スクラルになっている事を示唆しています。

©MARVEL,Disney

また、ガイアが当初噂されていたようにコミックのアビゲイル・ブランドの役割を担うのだとすれば、彼女の発火能力に通ずるところがあるエクストリミスを獲得するかもしれません。

カル・オブシディアンとフロストビーストはMCUの中でその特性が詳細に描かれたわけではないため、どのような能力を獲得できるのかは不明です。考えられるのはカルの岩のような外見を基にした高い防御力と、フロストビーストの氷を操るかもしれない能力からアイスシールドで身を守ったり、身体を氷状態にして透明化出来るかもしれません。

この4つの能力はすなわちファンタスティック・フォーの代替品であり、コミックで最も有名なスーパースクラルがファンタスティック・フォー全員分の能力を一人で持っていることへのオマージュである可能性が高そうです。

©MARVEL

プリシラ・フューリー

2話のラストではシャーレイン・ウッダードさん演じるプリシラ・フューリーが登場。過去の報道でフューリーの妻であることは分かっていましたが、同時にS.W.O.R.D.のエージェントであるとも言われていました。

今回は紹介のみにとどまり、プリシラに関することはほぼ何も分かっていません。コミックに存在しないキャラクターですが、フューリーの妻という立場上大きなカギを握っている可能性が高そうです。

プリシラが冒頭のヴァーラだとすれば結婚時期はさておきながら、タロスと同時期からの付き合いであるはずで、本作における数少ない信用できるキャラクターと思いたい所です。

なお、フューリーはプリシラがスクラル人である事を知っているかどうかという問題について、監督は「元の脚本では知っている予定でした。しかし、撮影中に『知らない方が面白いかもしれない』と思い、視聴者が『どっちなんだ?』と感じるように編集しました」と明かしています(Deadlineより)。

ガイアの怪しい行動

1話の最後のガイアは別のスクラルがなりすましている可能性も考えていましたが、2話冒頭からはそれが本物のガイアであった事が示唆され、事件に関して特に後悔などの様子を見せることもなく、レジスタンスとして活動しているような描写になっています。

しかしニュー・スクラロスに戻った時はグラヴィクを終始目で追い、ダルトン博士のラボを覗き見、そしてパソコンで情報収集するなど、まるでスパイのような行動も見せています。

また、グラヴィクに「腰抜けじゃ娘を送り込めない」とスパイを疑われた後はセーフハウスの位置をロシア当局にリークし、ブローガンに疑いをなすりつけてしまうなど、やはりフューリーやタロスの味方である事も匂わせています。果たしてどちらの顔が真実なのでしょうか?


ドラマ「シークレット・インベージョン」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第3話は 2023年7月5日16時 より配信予定です。