映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」、VFXSVが話題になったトレーラーの編集ミスについて説明

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」は公開前から様々な噂が飛び交っていましたが、2021年11月にブラジルで公開されたトレーラーに編集ミスがある事が指摘され、とあるキャラクターの登場が間違いないと話題になっていました。この事について、本作のVFXスーパーバイザーのクリス・ワーグナーさんが海外メディア befores & afters とのインタビューの中で言及しました。

ワーグナーさんは「VFXを担当している私たちは、しばしばマーケティングチームに(制作中の)作品やさまざまなメディアを提供するよう依頼されます。私たちは、彼らが要求するものをほとんど提供しますが、メインストリームでリリースされるまで、最終的な組み立てを見ることはありません。インターネットが熱狂して、いろいろな噂があったのは知っています。」と述べました。

要するに一連のシーンから当該キャラクターを消しただけであり、どこからどこまでを使用するのかはソニー側の問題である事を明かしました。

実際に公開された映画ではリザードに攻撃をしかけるキャラクターが登場しており、ブラジル版トレーラーは公式によるネタバレとなってしまいました。

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」は 2022年1月7日 より日本公開中です。

ソース:When you have to craft not one Spider-Man, but three!

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」、ドクター・ストレンジはまた失敗した?脚本の一文が話題に

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」の脚本が、先日、海外で公開されました。そこに書かれているとある一文が今後のシリーズに希望の光を当てていると海外ファンの間で話題になっています。

※これより先は「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」のネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。

Redditユーザーのu/Tesgoul氏が指摘した脚本は以下の部分です。

映画のラストシーンの脚本では、MJが「顔にデジャヴがちらつく」という演出が挿入されています。これについてドクター・ストレンジの記憶消去術が100%うまくいっていない可能性があると指摘し、今後のシリーズに光をもたらしてくれそうだと賛同者を集めています。

本作の事件に終止符をうつために、トム・ホランドさん演じるピーター・パーカーはドクター・ストレンジの魔術により世界中の人々から忘れ去られるという決断をしました。MJは別れ際に「必ず自力で思い出す」と誓いましたが、この強い意志がドクター・ストレンジの魔術を越えている事を示しているのでしょうか?

暗い結末で幕を下ろした本作ですが、脚本に書かれたこの一文はどういう未来に繋がるのか、のんびりと「スパイダーマン」4作目の情報を待つことになりそうです。

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」は 2022年1月7日 より日本公開中です。

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」の脚本が公開され、いくつかのイースターエッグが発見される

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」の脚本が、海外メディア Deadline の特集記事で公開されました。脚本はpdfファイルで公開されており誰でも見ることが可能ですが、全文英語であること、そして完全なネタバレであることにご注意ください。

※これより先は「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」のネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。

脚本はワーキングタイトル「セレニティ・ナウ」として描かれています。

海外メディア The Direct は実際の劇中で見落としていたイースターエッグとして下記のものをピックアップしています。

ひとつめは序盤のサンクタムのシーン。脚本の42ページでは「2階の見習い:そのうちの一人が、揺れているレリックに手を伸ばす(ラグナロクでソーが倒したのと同じもの)。遅すぎた。バラバラになる。」と記載されており、ソーが倒してしまったレリックが再び倒されてしまったようです。

from「マイティ・ソー/バトルロイヤル」©MARVEL,Disney

そしてもうひとつは脚本の177ページ、映画のラスト、ピーターのMJのカフェでの再会のシーン。「ピーターが店に入ると、スタン・リー似の年配客と話しているMJを見つける」とかかれており、故スタン・リー氏へのリスペクトを込めたイースターエッグになっていたようです。

本作はパンデミックの始まりとなった2020年、2021年の映画で最大の米国興行収入を記録し、世界興行収入でも歴代トップ10入りを果たしました。先週末の時点で、米国内興行成績の歴代4位で、「ブラックパンサー」の7億ドルの興行収入を抜き、「アバター」、「アベンジャーズ/エンドゲーム」、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」記録に迫る勢いとなっています。

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」は 2022年1月7日 より日本公開中です。

ソース:Spider-Man: No Way Home Reveals the Stan Lee Easter Egg We All Missed

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」、キャラクター達の謎について考える

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」では古くからのマーベル映画ファンにとっては懐かしいキャラクターが数多く登場する一種のお祭り映画にもなっています。この記事では過去の映画「スパイダーマン」シリーズ、「アメイジング・スパイダーマン」シリーズと、本作「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」の関係性について考察していきます。

※これより先は「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」のネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。

本作に登場するヴィランは「スパイダーマン」からグリーンゴブリン/ノーマン・オズボーン、「スパイダーマン2」からドクター・オクトパス/オットー・オクタヴィアス、「スパイダーマン3」からサンドマン/フリント・マルコ、「アメイジング・スパイダーマン」からリザード/カート・コナーズ、「アメイジング・スパイダーマン2」からエレクトロ/マックス・ディロンとなっています。また、戦う事がないためヴィランと呼ぶのはふさわしくありませんが、ヴェノム/エディ・ブロックが「ヴェノム」の世界から登場しています。

これらのキャラクターは全てオリジナル版と同じ俳優さんが演技されていますが、リザードとサンドマンに関しては声のみの出演で、映像は過去作のアーカイブ映像が使用されています。なお、日本語吹き替え声優さんについてもオリジナル版からの続投となっています。

ヴェノム/エディ・ブロック

エディたちは他のキャラクターと違い、最初から「ノー・ウェイ・ホーム」への接続が想定されて制作されているはずです。しかし、SSUからMCUへ来た時と、MCUからSSUへと戻る時で描写が少し異なっています。

「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」のクレジットシーンではエディの周囲、つまり世界が一瞬光につつまれ、それが終わるとMCUの世界に到着していました。しかし、「ノー・ウェイ・ホーム」のクレジットシーンでは本編中の他のキャラクターと同様にエディ自体が光に包まれ、元の世界へと帰っていきました。

この描写の違いに意味があるのか、制作スタジオの違いによる統一の失敗なのかはわかりません。これらの移動はドクター・ストレンジの魔術によるものですが、そもそもが記憶に関する操作の魔術であり、転移自体は副産物のようなもので安定していない、と解釈するべきなのかもしれません。

グリーンゴブリン/ノーマン・オズボーン

「スパイダーマン」の物語終盤での食事会でスパイダーマン=ピーター・パーカーである事に気づいたオズボーン。その後のスパイダーマンとの戦いで、自身のグライダーが突き刺さり死亡したオズボーンですが、MCUの世界に呼ばれる事になりました。「スパイダーマン」の最後の戦闘が始まる前に呼び出されてしまったようです。

息子がいる事など、「スパイダーマン」の設定を継承している他、グリーンゴブリンになっている間の事をノーマンが覚えていないのも同様なようです。

治療されたノーマン・オズボーンが元の世界に戻ることで分岐イベントが発生し、グリーンゴブリン/ハリー・オズボーンの助けなしにヴェノムと戦わなくてはいけない未来が待っているかもしれません。

ドクター・オクトパス/オットー・オクタヴィアス

トレーラーのポイント記事でも触れましたが、「スパイダーマン2」に登場したドクター・オクトパスがスパイダーマン=ピーター・パーカーを知ったのはアームの制御から解放されて正気に戻ってからです。そしてそれは、科学者として責任をとって人工太陽と共に川に沈む直前の出来事です。

しかし「ノー・ウェイ・ホーム」に登場したドクター・オクトパスはアームのAIに支配されている且つスパイダーマンの正体を知っているという「スパイダーマン2」のドクター・オクトパスにはなかった状態になっています。この事から、ドクター・オクトパスは「スパイダーマン2」からの来訪ではなく、「スパイダーマン2」にとてもよく似たマルチバースからの来訪と考えるのが適切なようです。

サンドマン/フリント・マルコ

「スパイダーマン3」のヴィランの一人であるサンドマン/フリント・マルコ。「ノー・ウェイ・ホーム」に登場したヴィランの中で比較的描写の少ないサンドマンですが、「スパイダーマン」でオズボーンが死んだ事、「スパイダーマン2」でオクタヴィアスが死んだことを自身の世界の歴史として認識していました。

また、娘との再会を望んでいることや、力を得た方法についても「スパイダーマン3」の設定を継承しています。そして、「スパイダーマン3」にて赦しを得た事が関係しているのか、他のキャラクター達と比べるとさほど反抗的ではありませんでした。最終的には何故か戦うことになるのですが。

サンドマンは「スパイダーマン3」のその後の世界から来たとしても連続性に特におかしな点はありませんが、彼の望みが病気の娘との再会である事を考えると、治療して元の世界に返そうとするスパイダーマンたちと急に戦うことを決めたのは疑問が残ります。ポストプロダクションでカットされたシーンの中に重要なものがあったのでしょうか?

リザード/カート・コナーズ

「アメイジング・スパイダーマン」でリザードは映画の中盤でスパイダーマン=ピーター・パーカーである事を知りました。そして最後の戦いで解毒され、人間に戻りました。それと共に人間の心も取り戻し、落下しそうになるスパイダーマンを救いました。

しかし、「ノー・ウェイ・ホーム」のリザードは名前通りトカゲの状態であり、解毒前の段階で呼び出されてしまったようです。状況的にリザードは「アメイジング・スパイダーマン」と同一のキャラクターと見ても問題なさそうで、彼が治療されて帰ったことでグウェンのパパの死も回避されるのか気になる所となっています。

エレクトロ/マックス・ディロン

「アメイジング・スパイダーマン2」に登場したエレクトロ/マックス・ディロンは本作と過去作のつながりを考える上での問題児です。

その問題点の一つ目は見た目が大きく異なっている事。この問題を好意的に解釈するのであれば、MCUに来たエレクトロはスクリーンに表示されるまでの間にいくつかの場所で電力をチャージして成長し、姿が変わったというもの。スティーブ・ロジャースが超人血清の力を得て姿が変わったのと同様、と言いたい所ですが、やや強引な解釈です。

そして次に、「アメイジング・スパイダーマン2」でエレクトロがスパイダーマンの正体を知るシーンはなかった事。この点も強引な解釈をするとすれば、「アメイジング・スパイダーマン2」では気絶したマックスの元をスパイダーマンが去る際に、グウェンがピーターと呼びかけています。この事を朦朧とした意識の中で耳にし、正体を認識した可能性は考えられます。そしてあくまで名前を聞いただけであり、顔を見たわけではないので、「ノー・ウェイ・ホーム」での「スパイダーマンは黒人だと思っていた」との言葉も辻褄が合わせられます。

しかし2点ともかなり無理矢理な解釈であり、「アメイジング・スパイダーマン2」と似た世界の変異体エレクトロと考えるほうが、MCU的には自然かもしれません。

親愛なる隣人スパイダーマン

トビー・マグワイアさん演じるスパイダーマン/ピーター・パーカーは「スパイダーマン3」の後のメリー・ジェーンとの関係にふれるなど、過去の物語の続きを思わせる描写があります。

しかし、自身と戦って死んだはずのグリーンゴブリンやドクター・オクトパスと再び戦うことについて、特に混乱する様子もなく大人の対応をしています。MCUではあまり目立っていませんが、コミックのピーター・パーカーは天才であるため、すでに状況は分析済みで驚くようなことでもない、と言った所なのでしょうか。

アメイジング・スパイダーマン

アンドリュー・ガーフィールドさん演じるスパイダーマン/ピーター・パーカーはグウェンを失った哀しみなど「アメイジング・スパイダーマン2」の出来事を思い出させる描写があります。

「アメイジング・スパイダーマン」でリザードの解毒薬を作ったことがある事には言及しましたが、こちらもトビー・パーカー同様にいなくなったはずのヴィランに対しては薄味なリアクションでした。

二人のスパイダーマンの薄い反応こそが、今作の5人のヴィランが過去作でエモーショナルな戦いをしたヴィランとは異なる変異体である事を証明しているのでしょうか?

ドクター・ストレンジの魔術の謎

ドクター・ストレンジの失敗がきっかけで大きなトラブルになった今作。

そもそもドクター・ストレンジのいう「スパイダーマンの正体を知る者が集まってきた」、「彼ら(ヴィランたち)は元の世界でスパイダーマンに倒され、命を落とす運命」という説明は正しいのでしょうか?

スパイダーマンの正体を知るメリー・ジェーンなどは登場しませんでしたし、リザードやサンドマンは過去の映画では命を落としません。

ドクター・ストレンジの説明が正しいとすると、リザードやサンドマンも命を落とす世界からの来訪者である事を裏付けているのかもしれません。

また、最終局面で使用された「世界中の人々からピーター・パーカーの記憶を消す」事に関しても色々と謎が残っています。

まず「世界中」とはどの範囲を指すのでしょうか。

例えばドラマ「ワンダヴィジョン」ではワンダの力によって、ウェストビューを囲っていたヘックス付近の住人である地元の保安官たちは、記憶を操作され、ウェストビューの存在について認識出来ていませんでした。一方で、遠方から来たジミー・ウーやモニカ・ランボーには影響がありませんでした。

ドクター・ストレンジの記憶操作は物語序盤で失敗したものも含めて、最低でも地球全体には効果があるように考えられます。しかし、MCUの世界はすでに宇宙にも多くのキャラクターが進出しています。

「ファー・フロム・ホーム」でトニーの遺品イーディスをピーターに託すよう仕向けたニック・フューリーもピーターを忘れてしまったのでしょうか?映画「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」で映画話で盛り上がったピーター・クイルや、「アベンジャーズ/エンドゲーム」で自己紹介をしあったキャプテン・マーベル/キャロル・ダンヴァースもピーターの事を忘れてしまったのでしょうか?彼らはこの時系列時点で宇宙にいると推測されています。「また会おう」と誓って元の世界に帰っていったトビー版ピーターとアンドリュー版ピーターもこの事を忘れてしまうのでしょうか?

そして、一口に「記憶を消す」という事象がいったいどういう事態が招くのかも説明されていません。

映画のラストで新たなアパートでの新生活を始めたピーター・パーカーはGED(General Educational Development:一般教育修了検定)、つまり高卒認定試験の対策本を携えていました。これはつまりピーターが高校を卒業出来なかった事を現していると考えられますが、MJたちと距離を置くために自主的に退学したのでしょうか?それとも「記憶がきえる」とはピーターに関する記録も消えているのでしょうか?

もし高校の名簿からも消えているとなると、謎はかなり広がります。免許やパスポートなどの公的証明はどうなっているのでしょうか、そもそも出生記録の段階から消えているのでしょうか?アパートを借りる際に身分証明はしているはずですから、すべての記録が消えていると生活にかなり不都合が生じるようにも思えます。これではGEDを取得出来るのかも怪しくなります。

また、記録は公文書だけではありません。MJやネッドが持っているであろう、ピーターの写真データなどはどうでしょうか?メッセージアプリのログは?「アベンジャーズ/エンドゲーム」に登場したトニーとピーターのツーショット写真は?イーディスの認証データは?あらゆるマルチバースの生命を監視していたTVAの記録からも消えているのでしょうか?

多くの謎が残されている「記憶を消す」という解決方法に関して、「ノー・ウェイ・ホーム」の脚本家は「主に感情的な部分に焦点を当てようと決めました。そしてここで回答されなかった疑問がある場合は、別の映画で回答できることを願っています。」Variety とのインタビューにて語っています。


マルチバースの侵食というこれまでとは異なる危機を描いた本作ですが、ピーターの大いなる責任による決断の末、終止符がうたれました。

治療されたヴィランたちが元の世界に戻ってもスパイダーマンに倒されることなく救われるかもしれませんが、分岐イベント及び変異体はTVAの剪定対象となっています。TVAの時空間は地球ないしは銀河系と異なる可能性は高いですが、シルヴィが在り続けるものを倒しTVAが崩壊した後と考えていいのでしょうか?しかしながら「ロキ」シーズン1のラストではTVAもまた別のマルチバースに存在している事が明らかになったため、治療されたヴィランたちがマルチバースのTVAによって剪定されてしまう可能性は少なからず残されているようです。

本作では多くの謎が未解決のまま残されており、新たなスパイダーマン3部作やマルチバースと関係が深い「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」や「アントマン&ワスプ:クアントゥマニア」、「ロキ」シーズン2などで補足されていくかもしれません。

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」は 2022年1月7日 より日本公開中です。

やはりミステリオ再登場プランはあった?映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」よりミステリオvsドクター・ストレンジのアートが公開

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」より、未使用のコンセプトアートとして「ミステリオvs.ドクター・ストレンジ」のシーンが公開されました。本作の物語の引き金となった映画「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」のメインヴィランのミステリオ再登場は以前から噂されていたものですが、プロットの一つとして存在していたことを示しているようです。

アートはフィルムデザイナーのアンドリュー・リーダーさんが自身の ArtStation で公開したもので、自由の女神を挟んで戦うドクター・ストレンジとミステリオの姿を描いています。

©Andrew Reeder,MARVEL,Sony

自由の女神も劇中で見たような工事の形跡がなく、キャプテン・アメリカの盾を持たせる工事を行うというプロットよりも以前に描かれたものだと推測出来ます。

このミステリオが「ファー・フロム・ホーム」でみたミステリオと同一人物なのか、ドクター・オクトパスたちのようにマルチバースからの来訪者なのかは不明ですが、コミックでも死の偽装を得意とするミステリオが再びMCUに登場する可能性はまだまだ残されているのかもしれません。

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」は 2022年1月7日 より日本公開中です。

米ソニー・ピクチャーズから映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」の新ポスターが公開

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」の新たなポスターが米ソニー・ピクチャーズより公開されました。新ポスターではミラー・ディメンションを象徴するようなアートスタイルで、ドクター・ストレンジ、グリーン・ゴブリン、ドクター・オクトパス、エレクトロ、MJ、ネッドなどの主要なキャラクターが描かれています。

「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」の公式あらすじは以下の通りです。

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』でピーター<スパイダーマン>はミステリオを倒したが、彼が遺した偽映像をデイリー・ビューグルが公開したことで、ミステリオ殺害の嫌疑をかけられる。ピーターがスパイダーマンの正体であることも暴かれてしまい、彼の生活は一変してしまう──

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」は 2022年1月7日 より日本公開中です。

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」より、削除されたドクター・ストレンジの寝室などのコンセプトアートが公開

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」では様々な脚本が検討されていましたが、採用されたなかったシナリオを現していると見られる未公開のコンセプトアートが公開されました。アートは本作のコンセプトアーティストを担当したショーン・ハーグリーヴスさんが、自身の ArtStation にて公開しています。

ハーグリーヴスさんのページでは以下のようなアートが掲載されています。

©MARVEL,Sony,Sean Hargreaves

サンクタムの寝室と見られる部屋では横たわるドクター・ストレンジとそれを見下ろすピーター・パーカーの姿が描かれており、ピーターの訪問時に病に倒れていたのか、あるいはミラーディメンジョンで無限ループにはまるのではなく単純に怪我をして療養していたエピソードなどが想定されていたと考えられるようです。

結局それらはうまく機能しないと考えられたのか、公開バージョンには含まれていませんでした。

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」は 2022年1月7日 より日本公開中です。

アンドリュー・ガーフィールドさんが元カノに嘘をついていた事を明かす

2012年公開の映画「アメイジング・スパイダーマン」でスパイダーマン/ピーター・パーカーを演じたアンドリュー・ガーフィールドさんが、映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」への出演について、「アメイジング・スパイダーマン」シリーズで恋人のグウェン・ステイシー役を演じ、その後実際に交際もしたエマ・ストーンさんに嘘をついていたと、ポッドキャスト The Happy Sad Confused の中で明かしました。

ガーフィールドさんは番組の中で「エマ(・ストーン)が何度もメールを送ってきて、「このスパイダーマンの新作に出演しているの?って言うから、「正直言って知らないよ」と言ったんだ。すると彼女は「いいから。話して」って言うんです。彼女とはずっとそんなやり取りをしていました、面白かったな。でも、映画を見た彼女は「最低ね」って……僕は誰にも言わずに、超真剣に取り組んでいました。」とずっと秘密にして映画制作に参加していた事を明かしました。

ガーフィールドさんは「ノー・ウェイ・ホーム」に出演の噂について以前からずっと否定の姿勢を見せていました。時折コメントがブレることもありましたが、元カノであるエマ・ストーンさんに対しても秘密を貫いていたようです。

サプライズを守るために嘘をつくことに対して、トム・ホランドさんは「ずっと心苦しかった」とする一方で、アンドリュー・ガーフィールドさんは海外メディア The Wrap とのインタビューの中で「苦しくもあり、妙に楽しくもありました。人狼ゲームのようでした」とコメントしています。

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」は現在劇場公開中です。

アンドリュー・ガーフィールドさん、トム・ハーディさん演じるヴェノムと戦う事に興味を示す

2012年公開の映画「アメイジング・スパイダーマン」でスパイダーマン/ピーター・パーカーを演じたアンドリュー・ガーフィールドさんが、幻に終わった「アメイジング・スパイダーマン3」でトム・ハーディさん演じるヴェノムと戦ってみたいと、ポッドキャスト The Happy Sad Confused の中で現在の心境を明かしました。

ガーフィールドさんはソニーのプロデューサーであるエイミー・パスカルさんとマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ代表に感謝の言葉を交えつつ、「僕は本当に謙虚な気持ちになっています。エイミー・パスカルとケヴィンが僕を再び仲間に入れてくれたこと、もう一度チャンスを与えてくれたこと、そして観客の寛容さに負うところが大きいんです。」と語りました。

また、「僕がしたいのは、人々の生活に変化をもたらすようなストーリーの一部になることです。だから、それが反映され、人々がそれが起こっていると言ってくれることは、私が望むすべての満足感です。」とスパイダーマンを演じた事への満足感を顕にしました。

さらに今後について、「このキャラクターを前進させるという点では、はい、間違いなくオープンです。繰り返しになりますが、それはとてもユニークで特別なものでなければなりませんし、視聴者のため、キャラクターのためになるものでなければなりません。何か遊び心があってユニークで奇妙で予想外のことができると思うんです。それが何なのかはわからないけど、もしそれがわかれば、すごく楽しいですよ。」と述べました。

そしてポッドキャストのホストであるジョシュ・ホロウィッツ氏は、ファンが「アメイジング・スパイダーマン3」でガーフィールドさん演じるスパイダーマンとトム・ハーディさん演じるヴェノムのクロスオーバーを提案したことに触れ、それに対して「とてもクールなアイデアだね」として興味を示しました。

「アメイジング・スパイダーマン2」のラストのライノとの対決シーンのその後を本格的に描く事になるのかは不明ですが、納得の行くストーリーであればすぐにでも参加する意欲を示しました。

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」は現在劇場公開中です。

映画「スパイダーマン:NWH」の魔法の箱に削除されたバックストーリーがある事が明らかに

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」の物語の中心にあった魔法の箱マキナ・デ・カダヴスについて、VFX担当のエイドリアン・セイント・ギロンズさんが、海外メディア Befores & Afters とのインタビューの中で、制作当初はバックストーリーも用意されていた事をあかしました。

ギロンズさんは、彼女とチームがどのようにこの箱をデザインしたかを説明し、映画にふさわしい外観にするために、「多くの時間」を要したと述べました。このため、プロセスを通じて「多くの変更」が行われ、「全体のバックストーリー」もありましたが、結局は制作中に「簡略化」されたといいます。

私たちがデザインしたんです。それは、とても奇妙なことですが、私たちが多くの時間を費やしたことの一つです。思いもよらないことですが、とても時間のかかる作業だったんです。箱の外観や機構を正確に把握するために、何度も何度も繰り返したのです。いろいろな変化がありました。以前はもっとメカニカルなパズルでした。ネットでクリス・ラムゼイのビデオを見て、彼が大きなパズルを解いているのを見たことがあるかもしれませんね。最終的にバックストーリーが単純化された背景があったんです。

次に、箱は「緑の立方体」として撮影され、ポストプロダクションの過程で外観や仕組みの詳細が進化していった事を説明しました。

この映画で最初から素晴らしかったことのひとつは、私たちがクリエイティブなプロセスに参加できたことです。箱は最初、緑の立方体でしたが、箱の背後にあるアイデアが進化していきました。箱がどのように機能するかは、プロジェクトの期間中、実際に変化しました。全般的なアイデアは常に、ストレンジが解決するものであり、ヴィランたちを自分たちの世界に帰すためのものでした。しかし、今回の場合は、最終的に、間違ってしまった呪文を封じ込めるためのものでした。だから、ちょっとハイブリッドな役割になって、そういう意味で制作中に変化しました。

企画は、箱が 「古く」「複雑」に見え、かつ 「面白い仕組み」になるようにすることから始まりました。チームは、本当にパワフルで強い魔法使いでなければ扱えない装置のように見せたいと考えたと説明します。

最初のブリーフィングは、「古めかしく、複雑で、面白い仕掛けであること」でした。強い魔法使いでなければ解けないようなものでなければならない。最初のデザインはすべて分解され、ストレンジはすべてのピースを元に戻す作業です。蝶番のような機構があり、外観は、金属と木と石を適度に使って、古代の芸術品のような感じを出す必要がありました。

ギロンズさんが説明したように長い時間をかけて開発されたこの箱ですが、誰が何のために作ったのかというようなストーリーは語られる事なく映画は終わりました。ドクター・ストレンジのアーティファクトとしておなじみになっているアガモットの目や浮遊マントに比べると、物語上重要であったにも関わらず、その背景はほとんどわかっていません。

残念な事に今回のインタビューでは、当初用意されていたというバックストーリーの詳細は明かされませんでした。今後別のインタビューや、あるいは今後のMCU作品で再登場し、語られる機会を待つしかありません。

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」は 2022年1月7日 より日本公開中です。

ソース:Here’s how math art inspired the mirror verse moments in ‘Spider-Man: No Way Home’