映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3」、スターロードの象徴的なマスクがなかったことについて監督が解説

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」のスターロード/ピーター・クイルが、過去2作で着用していた象徴的なマスクや装備を使用していない事について、ジェームズ・ガン監督がSNS上で解説しました。

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「3作目でヘルメットがなかった理由はなんですか?」というファンからの質問に対してガン監督は「それはノーウェアの彼の机の引き出しにしまってあります。ご存知のように、スターロードはすぐに出発しなければなりませんでした! (そして、みんなが気になる次の質問、スターロードのブーツに装着するジェットは、ロケットが作ったジェット・パックよりもはるかに劣っているので、もうまったく使っていません)。」と回答しました。

その後、別のファンはマスクは「Vol.2」で壊れたんじゃないの?と指摘。「Vol.2」でのエゴとの戦い(1時間46分ごろ)でスターロードのマスクは破壊され、それが原因でヨンドゥは自らのスーツをピーターに託して散っていきました。

監督は壊れたままだと認めつつも、「その後、彼はどういうわけか『IW』に新しいものを持っていました。」と「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」に自らが関与していない矛盾がある事を認めました。

ロケットを救うためにピーター・クイルが急いでいたのは事実ですが、地球人であるピーターにとって宇宙は危険に満ちた場所。酸素マスクを兼ねているマスクや移動のためのジェットを置いていくのはかなり無謀と言わざるを得ないようです。

ピーター自身の命綱でもある装備を準備する数分さえ急いでいた事に対して、オルゴコープやカウンターアースでピーターが浪費してしまった時間等を考えると、納得がいかないファンもいるようです。

とは言え「Vol.3」は全体的に好評であり、オープニング週末に全世界興行収入で2億8200万ドル(約380億円)のスタート。「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」のオープニング週末3日間で稼いだ1億3700万ドルには届きませんでしたが、北米のにおいては2023年で2番目の売り上げの映画となりました。

映画のラストに表示された「レジェンダリー・スターロードは帰ってくる」の文字は単なる称号ではなく、マーベルコミックには「レジェンダリー・スターロード」というコミックが存在しています。

©MARVEL

そのコミックにも例のマスクは描かれていますし、今後のMCUでも2作目で壊れたまま保管されていると監督が説明したマスクが再登場する可能性があるかもしれません。

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」は2023年5月3日 より劇場公開中です。

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3」、ブラープの意外な事実が判明

マーベル・スタジオが制作したMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」に登場した謎の宇宙生物。トレーラーにも登場していた彼(?)はその愛くるしいデザインのとおり劇中では無害な生物でしたが、ジェームズ・ガン監督はこの生物の意外な設定を明かしました。

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海外メディア Empire Online とのインタビューの中でこの生物にはブラープ(Blurp)という名が与えられていることを明かし、さらにこの近縁種が1作目から登場していると語っています。

ガン監督は「ブラープは毛の生えたフサキ(F’saki)です。最初の映画でオルローニのテーブルがあって、獣が他の動物を食べていたシーンを覚えていますか?大きい方が小さい方を食べていた場面です。毛がないあいつはフサキで、ブラープは毛があるフサキです。ブラープはペットなんです。」と説明しました。

劇中の画像だけでは少しわかりづらい事もあり、アンソニー・フランシスコさんによる1作めのコンセプトアートも引用してみましたが、どうでしょうか。

©MARVEL,Disney

毛のあるなしの違いと言われてもいまいち納得しづらい所はありますが、犬や猫でもその種の中ではかなり色んな見た目がある事を考えると、ブラープとフサキも同じ種として考えられる範疇であると言えるかもしれません。

日本語的感覚からするとフサフサのほうがフサキじゃない事に少し抵抗がありますが、そういう事のようです。

ちなみに説明の中で登場するオルローニとは、1作目の冒頭でスターロードがマイク代わりにしたり、2作目の冒頭でベビー・グルートが戦ったりした少しグロテスクなネズミのような生物。オルローニはコミック由来の生物ですが、フサキとブラープに関してはジェームズ・ガン監督のオリジナルの生物となっています。

「Vol.3」でブラープの声を担当したのはディー・ブラッドリー・ベイカーさん。ベイカーさんは「シャン・チー/テン・リングスの伝説」に登場したフサフサ謎生物のモーリスの声も担当しており、MCUにおけるフサフサ界のプロフェッショナルとしての道を拓き始めています。

本作でのブラープはラヴェジャーズの一員が飼っていたものですが、アダム・ウォーロックが飼い主の死後(そもそも殺したのがアダム)に気に入って連れ回していました。しかしながら本作におけるブラープは終始おびえ、にげまどい、おもらしするなど、凶暴そうなフサキと親戚とは思えない生物でした。そんな無害で無力なブラープでしたが今回の物語を生き抜き、最後には新生ガーディアンズとしてアダムの横に引き続き存在していた事から、将来的な再登場の可能性もあるかもしれません。

コミックではクリスタルの飼い犬ロックジョーやファルコンの相棒レッドウィングを代表とするペット・アベンジャーズが存在しますが、MCU版のペット・アベンジャーズとしてブラープやモーリス、コスモやグースがチームアップする事はあるのでしょうか。

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」は2023年5月3日 より劇場公開中です。

ソース:James Gunn Introduces Guardians 3’s Fuzzy Alien Friend Blurp: ‘Probably The Most Important MCU Character Going Forward’

ジェームズ・ガン監督は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.4」を楽しみにしている

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズ3部作のメガホンを取ったジェームズ・ガン監督が、海外メディア Esquire Middle East とのインタビューの中で、シリーズ4作目について言及しました。

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インタビューの中で監督は4作目について「Vol.4にこれまでのメンバーが戻ってくる事はないと思います。戻らない理由がたくさんあります。続編はもっとあると思いますが、このメンバーによるチームではないと思います。」と過去の発言と変わらず、「Vol.4」が制作されるだろうとの予想を示しました。

そして「新しい監督がこれまでのスタイルを真似るのではなく、自分自身をそこに持ってくる限り、それは本当に素晴らしいものになると思います。そうしてほしい監督はたくさんいます。ぜひ実現してほしいですね。」と「Vol.4」を楽しみにしている事を明かしました。

監督がシリーズ継続を望む一方で、「Vol.3」が最後になる事を予告した俳優さんたちがいます。

ガモーラ役のゾーイ・サルダナさんやドラックス役のデイヴ・バウティスタさんは「Vol.3」で役目を終えたと認識しており、次作からは別の俳優が演じるだろうと過去のインタビューでコメントしています。

スターロード/ピーター・クイルを演じたクリス・プラットさんはガン監督がいないガーディアンズ・オブ・ギャラクシーに不安を感じつつも、再演にはオープンである姿勢を見せています

「Vol.3」のポストクレジットシーンでは新たなチームが示唆されましたが、そのメンバーがそっくりそのまま4作目に登場するのか、あるいはまた色々と変更されるのか、今後のマーベル・スタジオの動向には注目です。

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」は2023年5月3日 より劇場公開中です。

ソース:Save the raccoon: James Gunn says goodbye to the Guardians of the Galaxy

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の頃からライラは紹介されていた

マーベル・スタジオが制作したMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」ではロケットの物語に焦点が合わせられ、ロケットの愛すべき仲間としていくつかのキャラクターが紹介されました。その中の一人、ライラは1作目の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の時点でも紹介されていました。

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ザンダー星で騒ぎを起こした結成前のガーディアンズ・オブ・ギャラクシーはノヴァ軍に逮捕され、その後投獄される事になります。

その投獄前のシーンでは彼らの情報がスクリーンに表示されており、ロケットの情報として「仲間:グルート、ライラ」と表示されているのが確認出来ます。

©MARVEL,Disney

「Vol.3」のマンティスのセリフによると、ロケットは故郷の事や過去の話を言いたがらないとの事で、ノヴァ軍がロケットの出生にかかわる実験体番号「89P13」やライラについて知っている事は矛盾を抱えています。また、ライラに触れつつもフロアやティーフスに触れていないあたりもそれを後押ししています。

単純に1作目の時点でジェームズ・ガン監督は初のMCU作品であり、コミックの情報をイースターエッグとして落とし込んだだけで、この時点で3作目の事など考えていなかったとするのが自然なようです。

好意的に考えるならノヴァ軍が自白剤等を使った可能性もありますが、ロケットに仕掛けられたキルスイッチの存在を考えると、そういったものが使われた時点で秘密保持のためにロケットは死んでいるはずです。ノヴァ軍にハイエボリューショナリーを超える技術等があれば別かもしれませんが、ザンダーは既にサノスに破壊されているため、その真相も不明です。

長らく噂されている「ノヴァ」が実写化された場合にこの矛盾を解決するようなスマートな設定が取り入れられる可能性はありますが、基本的には伏線ではなく単なるイースターエッグだったと考えるのが適切なように思えます。

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」は2023年5月3日 より劇場公開中、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」はディズニープラスで配信中です。

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3」、監督が舞台裏映像を多数公開─冒頭のスターロードは人形だった

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」のジェームズ・ガン監督が、撮影の舞台裏映像を自身のSNSに投稿し、ファンと共有しました。

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予告動画でも印象的だった「ネビュラがピーター・クイルを抱き上げて歩くシーン」はクリス・プラットさんに似せた精巧な人形だった事を明かし、「私たちの編集担当、フレッド・ラスキンはこのシーンの編集を始めて2週間ほどして『ワイヤーはどこなの?』と尋ねてきました。彼は、これがクリス・プラットではない事に気づいていませんでした。私たちの特殊効果チームとメイクアップ チームは、他のみんなと同じようにこの映画に心を込めています。」と裏話を投稿。

しかもこの人形は呼吸しているかのように見せるために、胸の上下運動までするような作りに。この完成度にはクリス・プラットさん本人も、ネビュラ役カレン・ギランさんも驚きの表情を見せています。

また、ラヴェジャーズが乗り込んでくるシーンのリハーサル映像も公開。

撮影の合間にDJで盛り上げるハイエボリューショナリーことチャック・イウジさん。

本作は「一本の映画に使用されたメイク装具の数」の世界記録を更新し、なるべくCGの使用を控えるようにしたそうですが、それでもまったく使わないというわけには行きませんでした。そんな本作のCGスクリーンテストの映像も公開。

ガン監督は本作を「この映画は、喜びと思いやり、自分の世界の縁を越えて見ることを学び、すべての生き物に共感することについての映画です。」と表現しました。

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」は2023年5月3日 より劇場公開中です。

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3」、ヴィラン役の普段の顔が正反対すぎると話題に

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」に登場したヴィランのハイエボリューショナリー。ハイエボリューショナリーはロケットを始めとした様々な生物の改造実験を行う非道なマッドサイエンティストとして登場しましたが、これを演じるチャック・イウジさんの日常が映画とは正反対すぎるとして海外で話題を呼んでいます。

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海外メディア Collider は「安心してください。チャック・イウジは動物を愛する飼い主です」との記事を公開し、残虐な実験を繰り返して観客のヘイトを急上昇させたハイエボリューショナリーとは大きく異るイウジさんの本来の姿を報告しています。

Cicero と名付けたシュヌードル(シュナウザーとプードルのミックス)を飼っている事をInstagramで公開しているイウジさんは、インタビューの中で「(改造実験を)終えたロケットを見ると……キケロと同じ目をしてるんです。本当につらかったですね。まったく同じ目をしているから、映画を観るたびに打ちひしがれてしまいます。」と自身とロケットのシーンの印象について明かしました。

また、ハイエボリューショナリーがシェイクスピア的であるとも説明。

イギリスのロイヤル・シェイクスピア・カンパニーにて20代から劇を演じ続けているイウジさんは、「彼には破滅的な欠陥があります。完璧な社会を作りたいのに視野が狭く、徹底的に無慈悲です。それでも本人は大いなる善のためだと信じているんです。」と悪役のキャラクター像について述べました。

コミックのハイエボリューショナリーとは少し異なるものになりましたが、イウジさんの迫真の演技によってハイエボリューショナリーは観客の神経を逆撫でし、MCUでも屈指の胸クソヴィランとしてスクリーンデビューする事に成功しました。

コミックではそもそもイギリス人であるハイエボリューショナリーは、ミスター・シニスター/ナサニエル・エセックスの教えを受け、ワンダ、ピエトロ、マグニートーとの関係など、どちらかといえばX-MENよりのキャラクターでした。

ハイエボリューショナリーが再びMCUに登場する事はあるのでしょうか。

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」は2023年5月3日 より劇場公開中です。

ソース:‘Guardians of the Galaxy Vol. 3’: Don’t Worry! Chukwudi Iwuji Is a Loving Pet Owner

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3」、グルートの最後の言葉についてガン監督が説明

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3」に登場するグルートは様々な姿で観客を楽しませましたが、そんなグルートの最後の言葉について、ガン監督がメディアやファンの考察を認めました。

※これより先は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」のネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。

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ガーディアンズの面々が別れを告げていく最後のシーンで、グルートは「I love you guys.」とはじめて「I am ( We are ) groot.」意外の言葉を発し、観客を驚かせました。

このシーンについて、「グルートが言葉を喋られるようになったのでなく、観客がグルート語を理解できるようになった」説がありましたが、ジェームズ・ガン監督はこれを「ええ、それがまさに意図していたことです。」とTwitter上で認めました。

グルートはガーディアンズ1作目から登場していたキャラクターで、登場当初は既にコンビを組んでいたロケットだけがその言葉を理解していました。

その後、2作目や「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」では家族であるガーディアンズのメンバーだけが(グルート語を習ったことがあるというソーを除いて)グルートの言葉を理解していました。

「Vol.3」に入ってすぐ、2014年から来たガモーラだけがグルートの言葉を理解出来ずにいましたが、共に修羅場をくぐり抜け、グルートの言葉に対して「私もあんたと組めて良かった」と会話が成立するに至っていました。

監督はグルートの最後のセリフを普通の言葉にする事によって、ガーディアンズと観客もファミリーとして一体化し、グルートの言葉を理解できるようになった事を示す意図があったと説明。作品の世界観を越えた、観客のための高次元な演出ですが、これによってより感情的なシーンとする事に成功したようです。

次のグルートの登場作品は不明で、ずっと一緒に旅を続けている新生ガーディアンズのメンバーたちとは違い、数年間交流が途絶えてしまう我々視聴者は、グルート再登場の際には再び「アイ・アム・グルート」にしか聞こえない状態に戻ってしまうのかもしれません。

なお、予告編で見ることが出来た「We are groot!」と叫ぶシーンは映像自体はあったものの別の音声に変わっていました。(予告の1分30秒あたりから)

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」は2023年5月3日 より劇場公開中です。

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3」、クリス・プラットさんがクイルの最後の決断について語る

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」のグローバルプレスカンファレンスの中で、主演のクリス・プラットさんがピーター・クイルの最後の選択について語りました。

※これより先は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」のネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。

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「Vol.3」の終わりに地球に戻り、祖父母と再会する決意をしたピーター・クイルは、ヨンドゥにさらわれた時(祖父母と別れた時)と同じカラーリングのコーディネートでミズーリに帰ってきました。

クリス・プラットさんはピーター・クイルのこの決断について「バウティスタ(ドラックス)がマンティスから聞いた、『クイルは泳ぎ方を学ばなければならない男だ』という素晴らしいセリフがありました。ピーターは、スイレンからスイレンへ、女性から女性へ、関係を飛び回っている男でした。それは、とても人間らしい状態だと思います。私たちはしばしば、人間関係や、チームや家族などの所属の中で、自分自身を見つけることがあると思います。そして、彼は迷子になってしまったのです。」と語りました。

「そう、最初は母親の死から逃げていたんです。そして、80年代後半の子供時代のポップカルチャーのアイコンをもとにしたキャラクターになりきることができました。それで、彼は踊り狂っていたのですが、そのすべてが、本当はそこに自分自身を見出したものだったのです。」と続けます。

そして、「その後、彼はガーディアンズ・オブ・ギャラクシーと自分自身を見つけました。そしてさらに、自分の父親と出会い、自分が誰であったかに自分を見出すことができると考えました。つまり、彼は常に自分が何者なのかを探し続けている男なんです。そして、ガモーラとの関係で再びそれを見つけたんです。」と「Vol.2」でのピーター・クイルについて言及。

「しかし、ガモーラと見つけた自分自身が(ガモーラの喪失と共に)彼から剥奪されたとき、彼は、どれも本当の自分ではなかったことに気づいてしまいました。それで、彼は迷子になってしまった。そしてそれはおそらく、彼の悲しみを意味するんです。」と「インフィニティ・ウォー」以降の喪失について語りました。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは1作目でいびつな寄せ集めチームとして動き出し、2作目の時点で既に家族という言葉が使用され、視聴者の大半はこの銀河の家族に熱狂していました。

しかしながら、ピーター・クイルは地球に戻る手段がありながらも実家に顔を出す選択をしない事に疑問を持つファンも多く、ジェームズ・ガン監督のもとには質問が殺到していました。

ガーディアンズを家族として描く一方で、本当の家族から逃げていたピーター・クイルはどこか滑稽でしたが、「Vol.3」で自分の愛したガモーラがもういない事を再確認した事で、本当の自分を探す旅を再開し、そのはじめとして原点である祖父母の家に戻る決断に至ったと考えられるようです。

ピーター・クイルは「ソー:ラブ&サンダー」でも「愛する者を見つけた。結局また失って最低の気分。でも何も感じないよりずっとマシだ」、「途方に暮れたら愛する人たちの目を見つめるんだ。自分が何者か分かる」とソーに対してアドバイスを送っていましたが、これは似たもの同士である自分自身への言葉でもありました。

「泳ぎを学ぶ」ために地球に戻ってきたピーター・クイルですが最後の「The Legendary Star-Lord Will Return」のメッセージが示すように、再びスターロードとして戻ってくるようです。

それが「アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ」や「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」になるのか、それよりももっと先になるのかは不明ですが、戻ってきた時には内面が大きく成長したピーター・クイルを目撃する事になるのかもしれません。

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」は2023年5月3日 より劇場公開中です。

ソース:Chris Pratt Explains Star-Lord’s Surprising Ending In Guardians 3

【ネタバレ注意】映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3」、ポストクレジットシーンで紹介された二人の新メンバーは?

マーベル・スタジオが制作したMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」はジェームズ・ガン監督が手掛ける最後のガーディアンズシリーズとして、日本ではアメリカより早く劇場公開となりました。この記事では「GotG3」のポストクレジットシーンの一つに焦点をあて、今後重要になるであろう二人のキャラクターについて紹介していきます。

※これより先は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」のネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。

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ポストクレジットシーンでは新生ガーディアンズとして、キャプテン・ロケット・ラクーン、グルート、クラグリン、コスモ、アダム・ウォーロック、ファイラでどこかの惑星にいる事が描かれました。

アダム・ウォーロック

本編冒頭から登場しているアダム・ウォーロックはソヴリンの女王アイーシャの子として「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.2」のポストクレジットシーンで紹介された繭から生まれたキャラクター。

コミックではハイ・エボリューショナリーではなく、悪の科学者集団エンクレイブにより、「人類の進化の頂点となる完璧な人間」として作り出されています。悪事に利用される事に気づいた「彼」はこの時点で名前がなく、施設から逃亡する最中にハイ・エボリューショナリーと出会い「ウォーロック」と名付けられました。その後、ウォーロックはカウンター・アースを監督する事になり、カウンター・アースの住民から「アダム」と呼ばれるようになりました。

原作コミックでの外見は映画と同じで、黄金色の肌が特徴的に描かれます。完璧な人間としてデザインされたアダム・ウォーロックは超人的な身体能力、飛行能力、テレパシーや予知などのサイキック能力、そして天才的な頭脳を持っていますが、今回の映画ではテレパシーや頭脳に関しては詳細に描かれていません。

コミックで基本的にヒーローサイドである彼はサノスとの戦いでは中心人物として活躍し、ソウル・ジェムの守護者でもありました。そういった事から、アダム・ウォーロックがガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの新メンバーとなるであろう事は広く予想されており、映画では最終的にグルートの一言(ドラックスの翻訳経由)でガーディアンズをターゲットにする事をやめ、チームへの加入に至ったようです。

しかし本作のアダム・ウォーロックはそのほとんどが戦闘シーンになっており、彼の感情等が詳細に描かれなかったのは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」の残念な部分となっています。

特にハイ・エボリューショナリーに慕っていた母アイーシャを殺されたにも関わらず、怒りや悲しみを吐き出す事も、復讐の機会を与えられる事もありませんでした。

ジェームズ・ガン監督が2作目で自分で広げた風呂敷を3作目で急いで畳むことにしたのか、あるいは本来もっと多くのアダムに関するシーンを撮影したものの、ランタイムの事情によってカットされてしまったのかは不明です。

今後、別の監督、脚本家によってアダム・ウォーロックの詳細が描かれていく事に期待です。

本作をもって最後のガーディアンズとしたジェームズ・ガン監督も、「アダム・ウォーロックは今後重要になる」とも語っており、既にケヴィン・ファイギ社長と何らかのアイデアを話し合っているのかもしれません。

ファイラ

ハイ・エボリューショナリーの施設から救助した子供のひとり、ファイラが加わっています。日本語字幕でファイラと表示された彼女はコミックのフィラ・ヴェル(Phyla-Vell)またはファイラ・ヴェルのMCU版のようです。

カイ・ゼンさん演じるファイラもといフィラ・ヴェルはコミックでは初代キャプテン・マーベルことマー・ヴェルの遺伝子とエターナルズの遺伝子を組み合わせて作られた人造のクリー人女性。生物学的にも一応キャプテン・マーベルの娘という事になります。

マー・ヴェルは映画「キャプテン・マーベル」にも登場し、ウェンディ・ローソン博士としてキャロル・ダンヴァースらと接点を持っていましたが、MCUのマー・ヴェルが初代キャプテン・マーベルだったという描写はありませんでしたし、彼女とファイラが母娘であるかはかなり怪しい部分がありそうです。

また、コミックでのフィラ・ヴェルはドラックスの娘ムーンドラゴンと女性同士の恋愛関係にありますが、MCU版でのドラックスの名前がない娘はロナンに殺されたことになっています。MCUのドラックスが救助された子どもたちの中から義理の娘としてのムーンドラゴンを養っていてもおかしくはありませんが、しばらく登場のタイミングはなさそうです。

原作のフィラ・ヴェルはクエーサーを名乗ったり、キャプテン・マーベルの名前を継ぐキャラクターの一人でもあり、今後の活躍が期待される重要なキャラクターです。

フィラ・ヴェルを演じたカイ・ゼンさんは「VOL.3に参加できて、信じられないほど感謝し、光栄に思っています!!この夢のような特別な体験をさせてくれたジェームズ・ガンとマーベルに感謝したいです。」と綴っています。

劇中ではハイ・エボリューショナリーが「完璧な人間」を作る過程でのフィラ・ヴェルに対して、一定の基準を満たしている事を評価するシーンがあったため、相応の能力を保持していると考えられますが詳細は今後の作品次第といった所でしょうか。


ロケット、クラグリン、コスモに関しては本編と大差ないようですが、グルートはまた一段と進化を遂げています。この進化は少なからず驚異的であり、この春から展開中のコミックのガーディアンズのメインヴィランがグルートである事を考えると、MCUのグルートも今後宇宙にとって害となる存在になる可能性があるかもしれません。

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」は 2023年5月3日 より劇場公開中です。

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3」、クリス・プラットさんが今後について言及

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」でスターロード/ピーター・クイルを演じるクリス・プラットさんが、海外メディア Comicbook.com とのインタビューで今後クイル役を再演するかどうかについて話しました。

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ガモーラ役のゾーイ・サルダナさんやドラックス役のデイヴ・バウティスタさんショーン・ガンさんたちが本作での終了を告げる中、クリス・プラットさんは「それはとても大変な事になりそうです」と前置きをしつつ、「今は3つの映画でとてもエレガントで完璧なので、前進することを考えると、それは本当に難しいし、ジェームズがいなければ、それがどのように機能するか分かりません。私は引き続きクイルを演じる事に対してオープンですが、どう展開するのかわかりません。」と意欲を示しつつも、先が分からないと語りました。

3部作を牽引してきたジェームズ・ガン監督はガーディアンズを続けて欲しいと語っており、3作目を生き抜いたメンバーに新メンバーを加えた新たなガーディアンズを見たいともコメント。

しかしガン監督がいったんマーベルを離れる事が俳優陣にも大きく影響しているようで、クリス・プラットさんがこの先どうなるか分からないとコメントしたのと同様に、マンティス役のポム・クレメンティエフさんもガン監督以外でのマンティスがどうなるのか考えられないと発言していました。

再演について前向きな姿勢を見せたものの、想像がつかないとも語るプラットさんは別のインタビューにて「例え、劇中で僕が死んだとしても、僕を復活させる方法があるということです。」と結末をうまくぼかしており、再演する意志を示しているにもかかわらず、クイルが3作目を生き残るかどうかは実際に映画を見て確認する必要があるようです。

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」は 2023年5月5日 米国公開予定、日本公開は5月3日予定です。

ソース:Guardians of the Galaxy’s Chris Pratt Reveals If He’d Return as Star-Lord in Future Marvel Movies (Exclusive)