映画「エターナルズ」、VFX制作の裏側が判明 ─ セナ、エロスは首から下、マッカリは全身CGのシーンがあった

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「エターナルズ」のVFXを担当したマット・エイトケンさんが海外メディア Comicbook.com とのインタビューの中で、本作のVFX制作の裏側について語りました。その中で、ポストプロダクション中の急変更への対応や、新たな表現への挑戦について明かされました。

「エターナルズ」のVFXを担当したWeta Digital社のVFXスーパーバイザー、マット・エイトケンさんはインタビューの中で、二人のキャラクターのスーツデザインがポストプロダクション中に変更されたため、スーツ着用シーンの彼らの首から下をCGで作り直した事を明かしました。

セナは、スーパーヒーローのスーツを着ているときは、常に完全なCGです。スーツのデザインがポストプロダクションで変更されたため、彼女は首から下がCGになっています。アンジェリーナ・ジョリーを起用したのには理由があります。その理由の一つは、彼女がまるでダンサーのような動き方をするからです。
他に完全に変更されたのは、ポストクレジットやミッドクレジットでのスターフォックスのシーンで、エロスのコスチュームも再設計されました。

アンジェリーナ・ジョリーさん演じるセナと、ハリー・スタイルズさん演じるエロスは撮影後にスーツのデザインが変更となったため、CGで新たな衣装を制作し、置き換える作業を行ったとエイトケンさんは語りました。セナに関して、普段着を着用しているシーンは本物のアンジェリーナ・ジョリーさんの身体である事も付け加えて説明しました。

そして、全員分のデジタルダブル(俳優のボディキャプチャデータ)を用意していた事を明かしました。そしてエイトケンさんは「マッカリはデジタルダブルを用いてアニメーション化し、時速数千マイルで移動しているかのような表現を出来るようになりました。」とも説明しました。

映画「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」に登場したスピードスターのクイックシルバーなど、従来はそのキャラクター以外をスローにすることで相対的に速く動いている表現をすることが主流でしたが、デジタルダブル技術の進歩により新たな表現が可能になったと語りました。

「エターナルズ」は想像以上にVFX技術が使用され、それでいて本物と見分けがつかないような表現になっていました。ヒーロー映画を制作するうえで欠かせないこの技術が今も昔も今後もMCUを支え、「エターナルズ2」ではさらに新しい表現を見せてくれるのかもしれません。

映画「エターナルズ」は 2021年11月5日 より劇場公開中です。

ソース:Eternals VFX Team on Making Makkari Different Than Other Marvel SpeedstersTwo Eternals Characters Had to Have Their Costumes Computer-Generated

スプライト役リア・マクヒューさんが映画「エターナルズ」の舞台裏写真を共有

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「エターナルズ」に登場するスプライトを演じたリア・マクヒューさんが、映画の舞台裏写真を自身のInstagramにて公開しました。そこではハリー・スタイルズさんの姿もあり、実際の映画では使われなかったシーンを撮影していた様子も伺えます。

共有された写真は全部で7枚。エロス役のハリー・スタイルズさんが着用されている衣装は、映画冒頭でエターナルズたちが宇宙船ドーモで地球に向かう際に着用していたものと同じようですが、このシーンにはエロスは存在しませんでした。

©2021 MARVEL,Disney

エロスがいたバージョンも撮影されたのであれば本編にも大きく影響しそうですが、様々なパターンが撮影されていたのかもしれません。

映画「エターナルズ」は 2021年11月5日 より劇場公開中です。

映画「エターナルズ」よりエロスのキャラクターポスターが公開

現在公開中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「エターナルズ」より、タイタン星の王子にしてサノスの弟、ハートのジャックでブラック・ロジャーを倒したというスターフォックス/エロスのキャラクターポスターが公開されました。

劇中、ほんの僅かながらに登場したエロスはイギリスの人気ボーイズバンドのメンバー、ハリー・スタイルズさんが演じており、今後のMCUでの再登場を予感させています。また、コミック通りサノスの弟という設定になっており、この兄弟関係についても以降の作品で言及されていく可能性があります。

映画「エターナルズ」は 2021年11月5日 より劇場公開中です。

ハリー・スタイルズさんが映画「エターナルズ」でMCUデビューした事についてコメント、脚本家は彼のキャラの出生に迫る

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「エターナルズ」に出演したハリー・スタイルズさんが、海外メディア Dazed Digital とのインタビューの中で、MCUデビューについての感想について質問されコメントしました。そして、スタイルズさん演じるキャラクターの気になる兄弟関係について、脚本家がヒントを明かしました。

※これより先は「エターナルズ」のネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。

スターフォックス/エロスを演じたスタイルズさんはインタビューの中で「僕は最後の最後にしか出ていません。でもスーパーヒーローになりたいと思わず育った人はいないでしょ?素晴らしい経験でした、クロエ(・ジャオ監督)と一緒に仕事ができたことにとても感謝しています。」とコメントしました。

世界的な人気バンドであるワン・ダイレクションのメンバーで、歌手兼俳優としても活躍するハリー・スタイルズさんですが、「エターナルズ」の公開前から出演の噂は広がり、ワールドプレミアの後は大手海外メディアなどによっても報道されていました。

ハリー・スタイルズさんの次なる作品がどうなるかは不明ですが、「エターナルズ」の中でも言及されたように、コミック同様スターフォックス/エロスはサノスの弟であるとの事で、今後は回想シーンなどで具体的な兄弟づきあいなども描かれるかもしれません。

しかし、ここで気になるのはサノスとエロスが兄弟とはどういう事なのか、ということ。

本作ではエターナルズの出生の秘密として、セレスティアルズによって作られた、言わばアンドロイドである事が明かされました。セルシやエイジャックたち地球のエターナルズたちは用意されたボディに記憶を詰め込まれ任務にあたっていたのです。そして子供が産めないともかたられました。このような出生でサノスとエロスが兄弟というのはどういう仕組になるのでしょうか。

「エターナルズ」の脚本を務めたライアン・フィルポさんとカズ・フィルポさんはこの事について、海外メディア The Direct とのインタビューの中で、「いくつかの答えがありますが、どちらも肯定も否定もできません。サノスは無機物なのか有機物なのか?どうやってわかるのでしょうか?サノスがエターナルズではないとなぜわかるのでしょうか?」と述べました。

さらにライアンさんは「他の惑星に送られたエターナルズが合成された存在であるバージョンもあると思いますが、もしかしたら、かつて有機的なエターナルズが住んでいた惑星があったかもしれません。もしかしたら、エロスもその一つなのかもしれません。もしかしたらミッションに送られた者たちは、基本的に同じ経験を何度も繰り返すようなループに陥っていて、それらはどこか他の有機的な存在のコピーである合成生物なのかもしれません。」とコピー体の元になったオリジナルのエターナルズがいる可能性を示唆しました。

また、カズさんは「サノスが遡って、実は最初から合成物だったということがわかったら…というアイデアが好きですね。これらは、「ホワット・イフ…?」のための素晴らしいエピソードのように思えます。」とコメントしました。

コミックのエターナルズは少ない個体数で交配、繁殖しているため、複雑な親戚関係であり、セナとサノスはいとこ関係で、イカリスとドルイグもいとこ関係でした。しかしMCUで言及されたのはサノスとエロスの兄弟関係のみであり、どのような設定になっているのかは不明です。

MCUのエロスはミッドクレジットシーンに出てきたのみであるため、その詳細はほとんど判明しておらず、本編で描かれた地球の10人のエターナルズと同じように作られたのかも分かりません。アリシェム以外のセレスティアルズによって作られたエターナルズである可能性も考えられるため、MCUのエターナルズはひとくちにエターナルズと言っても複数のパターンがあるのかもしれません。

もちろんこういった疑問は今後のMCUで明かされていくと考えられ、ファンはその答えを「エターナルズ2」などの公開まで待つことになりそうです。

映画「エターナルズ」は 2021年11月5日 より劇場公開中です。

ソース:Harry Styles Breaks Silence on Joining the Marvel Cinematic Universe

映画「エターナルズ」、「FF7」や「千と千尋の神隠し」からインスピレーションを受けている事が明らかに

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「エターナルズ」の脚本家、ライアン・フィルポさんとカズ・フィルポさんの従兄弟コンビが海外メディア Polygon とのインタビューに応じ、本作のクロエ・ジャオ監督とはストーリーの制作にあたって日常的にゲーム「ファイナルファンタジーVII」やアニメ「千と千尋の神隠し」が参考にされていた事を明かしました。また、一部で議論を呼んでいる広島のシーンについても言及しました。

フィルポコンビは「ファイナルファンタジーVII」や宮崎駿監督の映画は、感情的・倫理的な複雑さを伴いながら、壮大な瞬間が繰り広げられる「グレーゾーン」に存在していると述べ、「エターナルズ」では、同じように大きな疑問を投げかけ、スーパーヒーローの物語の中で、アメリカによる広島への原爆投下の再現など、挑戦的な場面を演出したと明かしました。

カズさんは、「この映画は、”Humanity with a capital H “をテーマにした映画です。私たちは、この惑星と生命という贈り物を受け取るに値するか?そして、永遠に不滅の宇宙の神々がそれに取り組むというのは、今までの映画にはなかったことだと思います。」と述べました。

初期のドラフトでは、本作は常にセルシとイカリスに焦点を当てていました。「これは、愛と義務をテーマにした映画なので、それらを象徴する2人のキャラクターを用意したかったのです」とライアンさんは言います。「私たちにとって、イカリスは義務であり、セルシは愛なのですが、さらに複雑なことに、彼らはお互いに愛し合っています。セルシを起用したのは、そのパワーのためでもありますが、より具体的には、彼女は最も人間に近い存在だからです。彼女は、最も面倒くさがりで、最も共感しやすい人物です。私たちはいつも、彼女のことを「死すべき魂を持った不死身の人間」と表現しています。彼女は無常という考えにとても敏感で、永遠でありながら一瞬一瞬がはかないため、一瞬一瞬が貴重であるという考えを持っていたのです」

また、劇中でファストスの心を動かした広島のシーンについて、カズさんは次のように語りました。

広島は、基本的にすべての脚本のドラフトに入っていました。あのシーンは本当に誇りに思っていますよ。私は日本人とのハーフで、曾祖父母が日本から来ています。これは世界的に見ても大きな出来事です。アメリカの学校でも勉強することです。私たちはベイエリアで育ちましたが、カリフォルニア州の公立学校では、具体的にどのような取り組みがなされているかというと、実際に教えられています。そして、原爆投下がなぜ悪いのかを言わなければなりません。そして、戦争のグレーゾーンにおけるモラルの複雑さについて大きな議論をするのです。

カズさんは、10代の頃の記憶にある、あの対立する瞬間を「エターナルズ」に持ち込もうと考えました。

中学1年生のカリキュラムから思い出しました。あの爆弾を落とすべきだったか、という問いには、正しい答えはありません。100万人の命を救うことができただろうか?そうだったのか?それは誰にもわからない。そしてクロエは、彼女の名誉のためにも、映画の中でそれを維持するために戦ってくれました。どのドラフトでも、人々は広島のシーンを削除しようとしていました。”差別的だ”とか”怖い”とか”大量虐殺について語っている”と。彼女には、それを維持するためのビジョンがありました。

フィルポコンビは「エターナルズ」が賛否両論であることに驚きはないと言います。そして、「なぜなら、この映画は国際的な慣習に関する多くのことに挑戦しているからです。しかし、これは彼らが誇りに思っている映画でもあります。そして、今後の作品では、より多くのグレーゾーンを探求していきたいと考えています。」と続けました。

カズさんは最後に「ファイナルファンタジーVIIは、私が幼い頃にプレイした物語で、私の人生を変えてくれました。物語の中で何ができるのか、私の視野を広げてくれました。」と語り、実写化のチャンスがあれば挑戦したいと明かしました。

映画「エターナルズ」は 2021年11月5日 より劇場公開中です。

ソース:Eternals’ Hiroshima scene was personal for the writers, and Chloe Zhao fought to keep it

映画「エターナルズ」、脚本家がドルイグのコミック版との違いについて語る

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「エターナルズ」の脚本を担当したライアン・フィルポさんとカズ・フィルポさんが、海外メディア The Direct の独占インタビューに応じ、バリー・コーガンさんが演じたドルイグについて、コミックのキャラクターをどのようにスクリーンに反映させたかについて語りました。

まず重要なのがコミック版のドルイグとはどんなキャラクターかと言うこと。

ざっくり言うと、ドルイグはヴィランでした。20世紀、KGBのエージェントとして人間界に溶け込んでいるドルイグは、人を拷問する事を楽しむようになっていました。セレスティアルズが地球の審判に訪れた時、ドルイグは古代兵器を使って彼らを殺すために、イカリスを拷問にかけ兵器のありかを聞き出します。最終的に兵器を使う直前に、イカリスのアイビームによって兵器ごとドロドロに溶かされたドルイグでしたが、セレスティアルズによって回収。その後、スプライトによって記憶を失ったドルイグはヴォロゼイカ(旧ソ連の共和国のひとつという設定の架空の国)の首相を務めていましたが、記憶が覚醒。ドリーミング・セレスティアルズを倒すためにエターナルズと協力するように見えたドルイグでしたが、仲間を裏切り、覚醒前のエターナルズたちをマインド・コントロールし、自らの支配下に置くのでした。

さらに2021年のコミックシリーズではエターナルズの背後でサノスと手を組んでいます。

コミックファンからは当初から「こいつまた裏切るでしょ」と思われていたドルイグがしっかりとしたヒーローとして描かれた事について、ライアンさんは次のように述べました。

エターナルズたちは、監視を続けてきたこの数千年の間に、人間への信頼に取り組んでいます。究極の議論になると、グループはその議論の2つの側面のどちらかに分類されます。特にドルイグについては、彼のパワーについて考えると、彼は人間の心の中で長い時間を過ごしています。そのため、彼は他の多くのエターナルたちよりも深いレベルで人間を理解することができるのです。

また、「ドルイグは非常に悲劇的な人物である」とし、「彼は人類の力を高く評価しているが、同時にその危険性も認識している」と続けています。

人類を愛し、その可能性を高く評価している一方で、人間の本質の危険性や没落を目の当たりにしているため、他の人にはないレベルで人間性を実感しているのです。だから、彼の人間をコントロールしたいという欲求は、(誇大妄想的な)場所から来ているのではなく、権力感のためにやっているのではなく、愛が原動力になっています。だからこそ、彼のやっていることはあまり良いものではありませんが、彼は人々を支配して奴隷にするためにやっているのではなく、彼らを守るためにやっているというバランスが取れているのだと思うのです。

人間の心を見る事が出来るドルイグは他のエターナルズたちより深く人間の本質を理解した結果、マインド・コントロールによって人類を守ろうとしているとの事です。

コミックのダークサイドな部分も少し残しつつ、MCUでは愛と哀しみゆえの行動として描かれたドルイグ。やった事はロキがやろうとしていた事にも似ていますが、その原動力は確かに異なるようです。

映画「エターナルズ」は 2021年11月5日 より劇場公開中です。

ソース:Marvel’s Eternals Writer Reveals Why Druig Has a Villainous Side (Exclusive)

映画「エターナルズ」、脚本家がディズニープラスで前日譚をやりたいと明かす

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「エターナルズ」の脚本を担当したライアン・フィルポさんとカズ・フィルポさんが、海外メディア The Hollywood Reporter とのインタビューの中で、「エターナルズ」の前日譚となる物語をディズニープラスシリーズとして制作したいと明かしました。

二人は「よく冗談でディズニープラスで前日譚を作りたいねと話しているんです」と言いながら、「1980年代のムンバイで、映画スターとしての生活を送るキンゴを描きたいですね。」と語りました。当時のインドの激しい政治情勢を織り交ぜた作品にしたいとしています。

また、「セナのギリシャでのエピソードもやりたいですね。エターナルズにはたくさんのチャンスがあると思います。観客が許してくれれば、デイン・ウィットマンの物語もあるでしょう。宇宙でアリシェムらセレスティアルズに立ち向かうエターナルズの物語もあります。この世界にはたくさんのストーリーがあると思います。」と述べました。

「エターナルズ」は2時間半に及ぶ作品でしたが、7000年のバックボーンを抱える10人のキャラクターを描くには尺が足りず、明かされていない数多くの物語が眠っているようです。

11月12日のディズニープラスデイではマーベル・スタジオの新たなプロジェクトの発表もあるとのことですが、その中にエターナルズのスピンオフは含まれているのでしょうか?

映画「エターナルズ」は 2021年11月5日 より劇場公開中です。

ソース:‘Eternals’ Writers Wish for a Disney+ Prequel

映画「エターナルズ」、ポストクレジットシーンにはキャプテン・アメリカが登場するプランがあった事が明かされる

現在劇場公開中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「エターナルズ」のポストクレジットシーンに、当初はキャプテン・アメリカ/サム・ウィルソンが登場する計画があったことが明かされました。これは「エターナルズ」の脚本を担当しているライアン・フィルポさんとカズ・フィルポさんが海外メディア The Wrap とのインタビューの中で語っています。

※これより先は「エターナルズ」のネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。

ポストクレジットシーンではセルシの恋人デインが(エボニーブレードと思しき)謎の剣と向かい合う様子が描かれ、その最後には画面外から声をかける謎の男が登場しました。この声の主については「エターナルズ」のクロエ・ジャオ監督がマハーシャラ・アリさん演じる吸血鬼ハンター、ブレイドである事を明かしています

カズさんはインタビューの中で、これにはまた別のプランがあったことを明かしています。

エンドクレジットのシーケンスは、6つのバージョンを検討しました。このプロセスでは、ドアを開けたままにしておくことが重要だと思っています。それが、この作品の本質なのです。何世代も触られていないマスターホワイトボードがケヴィン・ファイギのオフィスにあって、今後40年間に起こることがすべて書かれていると誰もが信じたがっていますが、実際には、人々が何を見たいのか?その瞬間に何が楽しいか?後で満足できるようなドアを開けておくことはできないだろうか?と言った事が検討されています。

カズさんがマーベル・スタジオの幹部とともに検討したアイデアの中には、エターナルズがアベンジャーズの新メンバーとして加わるというものや、征服者カーンが登場してちょっとした会話をすると言ったものがあったと言います。そして「新しいキャップが登場していたかもしれません」と、ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」で誕生したアンソニー・マッキーさん演じるキャプテン・アメリカ/サム・ウィルソンが登場していた可能性についても言及しました。

しかし最終的には、これらのアイデアは却下され、代わりにデイン・ウィットマンと彼の魔法の剣に焦点が当てられ、ブレイドのボイスオンリーの初登場となったと述べました。

今回は白紙になってしまったアベンジャーズとエターナルズの合流も、MCUの未来のどこかで描かれるのかもしれません。

映画「エターナルズ」は 2021年11月5日 より公開中です。

ソース:‘Eternals’ Post-Credits Scene Nearly Involved Anthony Mackie’s Captain America

映画「エターナルズ」監督、チームがサノスの指パッチンの影響を受けなかった理由を説明

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「エターナルズ」のクロエ・ジャオ監督が、海外メディア CinemaBlend とのインタビューの中で、エターナルズたちがサノスの指パッチンの影響を受けたかどうか質問され、解説しました。

エターナルズがインフィニティ・ストーンの力で消えたのか質問された監督は「大きな声では言えませんが、考えてみてください。セレスティアルズが彼らに言ったことを考えてみてください。セレスティアルズの説明によると、技術的にはエターナルズは指パッチンの影響を受ける事はありません。」と述べました。

大きな声では言えない、というのは劇中で描かれているエターナルズの出生の秘密に関する事ですが、つまりエターナルズは純粋な生命とは見なされていないという事が影響を受けなかった原因のようです。

エターナルズは地球の運命に関して静観のスタンスを取るように命令されていましたが、それはインフィニティ・ウォーの出来事に関しても同様でした。しかしセルシやファストスに関しては地球人との親交が深く、恋人のデインや家族がいたわけで、彼らはもちろん影響を受けていた可能性があります。彼らが消えてなお静観出来たのか、たまたま消えなかったのかは言及されませんでしたが、気になる所となっています。

サノスの望みは「生命を半減させる事」であり、その枠組に入らないエターナルズたちは影響を免れました。そういう意味ではヴィジョンのような人工生命体も影響を受けなかったのかもしれませんが、彼はストーンではなくサノスそのものに殺されてしまったためよくわかりません。逆にサノス自身はトニーのストーンの力によって霧散しているため、願いようによってはストーンを用いてエターナルズを消してしまえるという事のようです。

映画「エターナルズ」は 2021年11月5日より劇場公開中です。

ソース:Did Any Eternals Get Blipped By Thanos? Chloé Zhao Has A Fascinating Answer

映画「エターナルズ」キンゴ役クメイル・ナンジアニさん、もともと「ガーディアンズ3」にキャスティングされていた事が判明

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「エターナルズ」でメンバーのキンゴを演じるクメイル・ナンジアニさんが、かつては映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3」への出演が決まっていたために起用できなかったと、「エターナルズ」の脚本を担当したカズ・フィルポさんが明かしました。

カズ・フィルポさんは、ポッドキャスト「My Mom’s Basement」のインタビューの中で、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3」への出演が決まっていたクメイル・ナンジアニさんを起用することができなかったことを次のように明かしました。

私たちは基本的に、最初からプロデューサーたちに「キンゴはクメイルでなければならない」と提案しました。すると彼らは、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3に出演しているからダメだ」と言ってきました。「ジェームズ・ガンはすでに彼を脚本に書き込んでいるので、クメイルはエターナルズには参加できない」と言っていました。

しかしその後、ガーディアンズのジェームズ・ガン監督はディズニーに解雇され、Vol.3の制作は一時中断されてしまいました。

ご存知のように、ガーディアンズはちょっとした騒動があって、映画は1年半ほど遅れてしまい、その後パンデミックが起きました。その役がどうなるかはわかりませんが、彼にとってはこれ以上ないほど良い結果になったと思います。彼のスケジュールが空いたことで、マーベルは「そうだな、彼に声をかけてみようかな」となり、その後は歴史の流れとなりました。

フィルポさんのコメントを受けてガン監督はTwitterで反応し、「私は、 GotG Vol.3に友人のクメイル・ナンジアニをカメオ出演させることを考えていました。ケヴィン・ファイギから電話があって、エターナルズでクメイルが主役を演じることになったと聞いたとき、私はもちろん、私の映画の役よりも彼が主役を演じるのを見たいと思いました。スケジュールの変更とは何の関係もなかったと記憶しています」と一部否定しつつも、友人のエターナルズデビューを祝福していた事を明かしました。

「エターナルズ」ではエターナルズとその創造主であるセレスティアルズとの関係が描かれましたが、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」にもセレスティアルズが登場しています。また、「エターナルズ」にはガーディアンズに関係の深いキャラクターも初登場した事で、ふたつのシリーズがクロスオーバーする可能性が出てきています。

もともとはナンジアニさんのカメオを考えていたというガン監督ですが、「ガーディアンズ」にキンゴとしてカメオ出演する事も今後あるのでしょうか。

映画「エターナルズ」は 2021年11月5日より劇場公開中です。