ソニー・ピクチャーズとサム・ライミ監督、トビー・マグワイアさん主演で制作予定だった映画「スパイダーマン4」より、この作品で戦う予定だったバルチャーのスーツ写真が公開されました。この幻に終わった映画では、バルチャー/エイドリアン・トゥームスをジョン・マルコヴィッチさんが演じる予定でした。
作家でイラストレーターのケン・ペンターズ氏が「スパイダーマン4」のバルチャーのスーツ写真をSNSにて投稿し、シェアしています。
Before Tobey & Sam were bid adieu by Sony, work actually had begun on SPIDER-MAN 4, and I visited friends who were working on the Vulture’s costume intended for actor John Malkovich. Once production shut down, all materials were turned in. I’ve sat on this for almost 15 years. pic.twitter.com/iY3VmzUrHI
— Ken Penders (@KenPenders) November 28, 2022
ペンターズ氏は「トビーとサムがソニーに別れを告げられる前に、実は『スパイダーマン4』の制作が始まっていて、俳優のジョン・マルコヴィッチのためにバルチャーのコスチュームを制作していた友人を訪ねました。制作が終了すると、すべての資料を提出。15年近くも放置されていました。」とコメントを添えています。
My bad. It seems I DID have a pic where the John Malkovich body mold can clearly be seen as well as a pic showing the controls to manipulate the wings.The things one finds lying around on hard drives I haven’t looked at for awhile & did so while searching for something else. pic.twitter.com/woInZs2KRN
— Ken Penders (@KenPenders) November 28, 2022
米国で販売されている書籍「Great Power: How Spider-Man Conquered Hollywood During The Golden Age of Blockbusters」によると、サム・ライミ監督は近代的なバトルスーツにすることを目指していたそうで、「翼の羽が鋭いカミソリの刃のように飛び出すように設計されている」というようなことが計画されていたようです。また、ジョン・マルコヴィッチさん演じるエイドリアンの娘役にアンジェリーナ・ジョリーさんがキャスティングされていたとも記述されています。
MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「スパイダーマン:ホームカミング」に登場したバルチャーのメカニカルスーツとはまたかなり違うデザインで、ほとんど完成しているようにも見えますが残念ながら使われることなく終わってしまったようです。
ソニーもSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)としてマルチバースを推し進めているような節があり、実際に「モービウス」にてバルチャーも導入されましたが、それは「ホームカミング」版のバルチャーでした。ソニーは今後もスパイダーマンのユニバースを拡張していく計画のようであり、その展開には注目となっています。