ドラマ「アガサ:オール・アロング」、7話のチェックしておくべきポイントをピックアップ

2024年10月24日配信のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「アガサ:オール・アロング」エピソード7「Death’s Hand in Mine(邦題:死と手をつなぎ)」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想、考察などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

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落ちていくリリア

あらすじ映像はリリアがメインになっていることで、今回のエピソードがリリアに焦点が当てられている事が判るように。

あらすじが終わってエピソードタイトル「Death’s Hand in Mine」が表示された後、リリアは何も無い暗い空間をゆっくりと落ちていきます。5話の最後で沼へと沈んでいった続きであるようでないような、抽象的なイメージのシーン。

このシーンの完成形は以前から予告にも何度も登場しており、熱心に予告を見ていたファンにはセーラムセブンと関係があるシーンである事はこの時点で察しがつくようになっています。

リオはどこへ行ったのか

ウィッチズロードを進むアガサとビリー。

「聞きたいことがあるならはっきり聞けば?」というアガサにビリーは「リオはどこ?」と尋ねます。この事は5話の終わりから気になっている事であり、アリス・ウーが死亡した火の試練のロッジの中からリオが出てくる所は描かれていません。

視聴者の気持ちをビリーが代弁する形となりましたが、アガサはこの質問を回避してしまいます。アガサがリオと過去に何らかの関係があったことは分かっていますが、具体的に何があったのかは現状で描かれていません。

ワンダの生死は

「もっと他に聞きたい事ないの?ママの元親友に」、というアガサにビリーは「僕のママは別にいる」と拒否反応を示しています。ビリー・マキシモフはワンダとヴィジョンの間に生まれた子どもでしたが、ウィリアム・カプランにはジェフとレベッカという両親が存在しています。6話では「記憶がない、自分が何者か分からない」としていたビリーでしたが、3年間にわたってウィリアム・カプランとして過ごしてきた事で、カプラン家の両親に対する愛情も芽生えているようです。

それでもビリーは「ワンダ・マキシモフは本当に死んだの?」と質問。英語ではフルネームになっている事で、日本語よりも距離感が強く表現されています。

アガサは一言目には死んだとしつつもその後は答えを曖昧に。死体を見たと言いながらも、自信なさげなのは、そもそもアガサが見たワンダの死体は1話の刑事ドラマ中での話であり、自分自身でも確証が得られていないからでしょうか。

訝しげな顔を見せるビリーに対してアガサは「ストレートな答えがほしければ、ストレートな女に聞いて」と言っています。この表現は英語と日本語吹替に見られるもので、日本語字幕ではストレートではなく「誠実」という言葉に。

英語のストレートは「誠実」という意味の他に、「非同性愛者」や「麻薬をしない人」と言った意味合いもスラングとして利用されています。アガサはリオとの間にレズビアンとしての関係が見られる他、子どもがいた事を考慮してバイセクシャルである可能性が高く、自分はストレートな女ではないというダブルミーニングになっています。

新しい試練の塔

ほどなく試練の塔に到着、中に入るとアガサは「オズの魔法使い」に登場する緑の肌の西の魔女エルファバに、ビリーは「眠れる森の美女」のマレフィセントの姿に変貌しました。

これまでの試練では様々な世界観にあわせた衣装にチェンジしてきましたが、今回は「魔女」そのものの衣装となっています。

タロットの試練

今回の試練はタロット。「水と火の試練を終えて残す所は・・・」と考えていた時期がありましたが、ウィッチズロードの歌詞はここに来て一旦忘れておくのがいいのかもしれません。

ビリーが2枚目のカードを引くと「剣の7」の逆位置が出現。「欺き、裏切り」の象徴である事に加えてその逆である事から、先程のアガサの自虐を否定する意味合いが込められている事がわかり、ビリーも「あんたはストレートレディってこと?」と発言しつつも、それはあり得ないと否定しました。

タロットは直感が大切だとするビリーと、適当にやろうとするアガサ。どちらがやっても試練がうまく進む気配がなく、「リリアがいればな」とタロットのプロがいたことを思い返します。

リリアの能力

沼へ沈んでいったはずのリリアとジェンは謎の地下道を歩いていました。壁面にはドラマ「ロキ」の時の枝分かれのような奇妙な模様も。

ジェンは「あなたが闇を進んで棚を探せという予言をした」とし、ティーンがスカーレットウィッチの息子だということも教えたといいますが、リリアにはその記憶がありません。

ジェンが「イカれてる。不気味」と言うと、場面は4話に。リリアの意識はアリスに「私はイカれてる? それとも不気味?」と聞いた場面に飛んでしまいました。そしてさらに3話に飛んだ後、リリアが少女時代に過ごしたイタリアのシチリアに。

レッスン中のリリア少女でしたが、マエストラ(先生)は「時を越えていたね」と言い、リリアの能力の真相が判明。リリアの能力が単なる占いではなく、時を越えて事象を観測する能力である事が明らかとなりました。

しかしリリアはこれをコントロールしきれていないようで、5話でアリスに起こってしまう悲劇を4話の時点で伝えようとしていたものの、「Alice, Don’t…」(アリス、やめて)の後は3話に飛んでしまい、「Try to save Agatha.」(アガサを助けるの)と区切られた別々の言葉になり意味が不明瞭になっていた、というのが直前のフラッシュバックの意味合いに。

ふたたび地下道に意識が戻ったリリアは時間の流れは幻想だとして、幼少期に「人生の時間がバラバラ」だったと明かし、それが再発して悪化しているとした上で、終わりが近いのかもしれないと説明しました。

試練の体験

再びリリアの意識が飛び、アガサに飛びつかれて混乱するリリア。落下する剣から助けてくれていたのでした。試練に参加したジェンは「白雪姫」の魔女に、リリアは「オズの魔法使い」の北の魔女グリンダの格好に変化していました。

一瞬視聴者も混乱する事になりますが、ここではリリアの混乱をさらに実感する事に。リリアは地下道でのジェンとの会話の後、気づいたら試練に参加し、ビリーの占いを既に始めていた状態でした。

複雑な能力の事情を理解しはじめているジェンは混乱するリリアを優しく誘導しようとしますが、アガサは「忘れるのは得意でしょ、ドリー」と「ファインディング・ニモ」シリーズの健忘症のキャラクター、ドリーに例えてジョークを一発。

ビリーに詰め寄っていたリリアは彼の力が解放された事を知り、シジルをかけたのが自分で、ビリーが無事にこの未来にたどり着くように時間稼ぎをしてくれていた事を明かしました。

能力との付き合い方

剣が迫りくる中で、リリアの意識は再びシチリアの少女時代に。マエストラから能力の制御法を教わろうとするも、「仲間が必要」だとし、「見通すことが務め」と言われてしまうのでした。

またもや意識が飛ぶと、今度は地下道。リリアはジェンに対して「死ばかりが見えた事で、この能力を無視するようになった」と告白。しかしそれでは結局何も解決してこなかったことで、マエストラの助言をもとに能力との付き合い方を見つめ直す事に。

幾分か落ち着いたリリアはここでビリーが落としたという魔導書を発見。さらにはジェンに予言していた棚を見つけて、試練のシーンに繋がるのでした。

能力を制御できずに悩むのはマーベル世界ではよくある事で、特にワンダ・マキシモフやブルース・バナーの苦悩はMCUでもよく取り上げられていましたし、最近では「ロキ」シーズン2のロキも時間移動の能力制御には苦労していました。

試練の再開

アガサとビリーに合流したジェンとリリア。卓上のタロットを目にしたリリアは「相談者(querent)は誰?」と聞き、ビリーが「僕がクィアレント(queer-ent)」と返答。クィアは性的マイノリティを意味する言葉で、タロットの相談者を意味する「クエレント(querent)」とかけたジョークになっています。

剣の天井が下がってくる中、リリアが「聞きたいこと」を尋ねると、ビリーは「僕はウィリアムかビリーか」と質問。リリアは次の手順に従って占っていくと説明します。

  1. 旅人自身
  2. 求めるもの、旅の理由
  3. 過去、傷や教訓
  4. 未来、成長や発見の余地
  5. 困難
  6. 褒美
  7. 目的地

タロットの占い方法には7枚のカードを使用して占う「ヘキサグラム(六芒星)」が存在しますが、これは6つの頂点と中心部分の7つのスロットを用いる方法。この試練ではスロットが5つと中心に1つが用意されており、コミックのビリーの魔法の象徴であるペンタグラム(五芒星)の形にアレンジされています。なお、6枚のカードを使う「ペンタグラム」法は別に存在し、意味合いが少し異なってきます。

ビリーは旅人自身の象徴として「魔術師」のカードを選択。コミックでドクター・ストレンジから次期ソーサラースプリームの評価を貰った事があるキャラとして、このカード以上に最適なものはないと言えるでしょう。

次に求めるもの、旅の理由として「再会」を意味する「太陽」のカードを選択。トミーとの再会を目的としている事は前回のエピソードでも分かっているほか、彼自身はまだ受け入れかねているようですが、いずれはワンダやヴィジョンとの再会も描かれることになるのでしょうか。

そして3枚目を選択しようとした所で、リリアの意識はまたもや飛んでしまうのでした。

運命

シチリアでのマエストラとの会話に戻ったリリアはビリーにしたのと同様に旅に出た理由、そして自分自身を見つめ直す事に。

リリアはマエストラの死や仲間の死を見ながらも運命を変えられなかった苦悩を吐露するも、マエストラは「死は誰にでも訪れる」と助言し、リリアは自身もいつか死ぬ運命である事を再認識する事に。そして残された時間でやるべき事として、今回の魔女団のサポートを決意するのでした。

地下道に意識が戻ったリリアは「すぐ忘れてしまうから」とジェンにいきさつを話し、分かっている今後のことを予言。

ウィッチズロードの出口として「METRO」と書かれた地下鉄の駅のようなものを発見するも、ジェンはリリアの予言にしたがって道を進むことを決意するのでした。

旅の目的地

試練に意識が戻ったリリアは、占うべき相談者はビリーではなく自分自身だっとして、仕切り直します。その結果は「アガサ・オール・アロング」のこれまでのエピソードで登場した全てのカード。

  1. 旅人:カップの女王 EP7
  2. 理由:ペンタクルの3 EP2
  3. 過去:ワンドのナイト EP5
  4. 未来:ハイプリーステス EP3
  5. 困難:ソードの3 EP4
  6. 褒美:タワー(リバース) EP6

1がリリア自身で共感と直感に優れた信頼できる内なる声、2が協調を意味する仲間、つまり今回の魔女団、3がアリスで、4がジェン、5がアガサで、6がビリーを暗示するものでもありました。

レディ・デスの登場

7枚目、旅の目的地を暗示するカードは「デス」。これまでのエピソードでほのめかされていた他、グッズのリークをチェックしていた人にはほぼ確信があったレディ・デスがMCUに正式デビューする形に。

コミックにおけるレディ・デスはその名の通り女性の姿をしていますが、神話や伝承に登場する死神以上に強力な存在です。デスはオブリビオン、インフィニティ、ギャラクタス、そして映画「ソー:ラブ&サンダー」で永久(とこしえ)と和訳されてしまったエターニティらと共に宇宙誕生から間もなく生まれた兄弟姉妹であり、究極の存在のひとつです。

とはいえレディ・デスはその中でも人間味があるほうで、彼女はデッドプールを愛しています。これに嫉妬したのがサノスで、ただでさえヒーリングファクターで死ねないウェイド・ウィルソンに不死の呪いをかけ、デスと会うことが出来ないようにしました。(でも最新コミックでウェイドは死にましたが)

[nlink url=”https://mavesoku.com/how-does-deadpool-die/”]

サノスが「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」で戻るという噂もある中で、コミックの三角関係がMCUでも見られるのか、少なくとも「アガサ・オール・アロング」のシリアスな展開の中ではそのような可能性はあまりないようにも感じます。

ちなみにリオ・ヴィダルを演じるオーブリー・プラザさんは今後のいくつかの作品に登場するとも報じられています。

旅の終着点

リオ・ヴィダルの正体を仲間に伝え、セーラムセブンが迫りくると、リリアはアイアン・メイデンを通り抜けて次の試練に向かうように促します。

アガサには「彼女が”臆病者”と言ったら伏せるように」、ビリーには魔導書を渡し、ジェンには「あなたが”未来”なの」と言って別れを告げました。アガサの今後についてリリアが能力で視る事は不可能なため、これは純粋な占い結果の報告なのでしょうか。また、魔導書やジェンの封印された力も残り2話での重要な鍵となりそうです。

仲間を進ませて残ったリリアはセーラムセブンと対峙。試練を乗り越えた時に長居する客は「災害・破壊・突然の激変」に直面すると説明し、これを意味する「塔」のカードの力が発動して空間が逆さまに。7人の魔女たちと共に、オープニングと同じ形で落下するリリアの旅が終着点を迎えることに。

そして映像はリリアの16世紀の少女時代に戻り、そこには笑顔でマエストラのレッスンを受ける姿で締められています。

意識が過去と未来を行き来するという特殊な人生のリリアには、もしかするとこのまま意識が少女時代に戻って永遠に輪廻しているのかもしれません。

死体も描かれていない以上、マーベルではいつだって復活の余地がありますが、ひとまずリリアとはここでお別れとなりそうです。

コミックのリリアはドクター・ストレンジを助けて死んでおり、魔術師を助けて命を落とすという意味では原作に沿ったキャラだったと言えるでしょう。

エンディングはあの曲

エンディング曲はジム・クロウチさんの「Time in a Bottle」。

その歌詞では「ボトルの中に時を封じ込めることができたら まずやりたい事は 永遠に日々の時間を残すことさ そうさ、君と過ごす永遠をね」と歌われており、このエピソードのラストシーンと重なるような内容となっています。

一方でこの曲はMCU以前からのマーベル映画ファンにとっては懐かしい楽曲。2014年の映画「X-MEN:フューチャー&パスト」で、クイックシルバーの印象的なシーンで使用されていました。

同映画でピーター・マキシモフを演じたエヴァン・ピーターズさんが前回のエピソードに出演している事を考えると、「なんだかおしい!」と言わざるを得ないような選曲となっています。


今回はリリアの視点となり、時間を行ったり来たりする複雑な回でしたが、これまでのエピソードをしっかりとまとめていく重要な回でもありました。

また、リオ・ヴィダルがデスである事が認められたのも重要なポイント。今回のエピソードの冒頭でアガサはワンダの死を曖昧な状態にしていましたが、リオは1話でワンダが死んだことを認めていました。ワンダは本当に死んでいるのか、それとも死神の眼すら欺いて何らかの形で生き延びているのか、こちらも今後の注目ポイントとなっています。

そして、セーラムセブンのあっけない終わり。映像では5人しか剣に刺さる所が確認できず、フクロウとカラスはこれを回避出来る能力がありそうですが、ショーランナーのジャック・シェーファーさんは Variety とのインタビューで「彼女たちは物語から外れました。リリアがみんなを救ったんです。」と7人全員が死亡している事をほのめかしています。

ビリーは今回のエピソードで(リリアが合流する前に)「剣の7の逆位置」を引いており、塔が逆さになった事で「剣の7の正位置」に、「策略」や「要領の良さ」を象徴するカードのとおりにセーラムセブンの「7」人全員を「剣」で一掃出来ています。あのカードは巧妙な伏線だったのか、それとも単なる偶然なのでしょうか。

ドラマ「アガサ:オール・アロング」はディズニープラスで配信中、次回、第8話と第9話は 2024年10月31日10時 より配信予定です。

「ヴェノム:ザ・ラストダンス」、UHDとBlu-rayの米予約開始

ソニー・ピクチャーズがSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)の映画「ヴェノム:ザ・ラストダンス」の 4k UHD 及び Blu-ray の予約を開始しました。限定スチールブック版とスタンダート版が用意されているこの商品ですが、発売日は未定のまま各種通販サイトで受付が始まっています。

これは「ヴェノム:ザ・ラストダンス」にソニーが期待していないからではなく、ヒットしなかった「マダム・ウェブ」も映画の公開中に予約が開始、ヒットした「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」に至っては映画公開日に既に予約を開始していました。

最近のソニーのディスク販売戦略としてはよくある事であり、「ザ・ラストダンス」の現時点での評価はあまり関係ないと見られます。

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これらの商品は米Amazonやウォルマートで予約受付中で日本からでも購入は可能ですが、別途手数料が発生する場合があります。詳しくは各サイトの説明を御覧ください。

「ヴェノム:ザ・ラストダンス」は同シリーズの脚本家ケリー・マーセルさんが、長編映画監督デビューとなる作品。脚本も引き続き担当しています。

キャストは引き続きトム・ハーディさんを主演とし、キウェテル・イジョフォーさん、リス・エヴァンスさん、ジュノー・テンプルさん、ペギー・ルーさん、アラナ・ユーバックさん、スティーブン・グラハムさんらが新たに出演。

映画「ヴェノム:ザ・ラストダンス」は 2024年10月25日 に米国劇場にて、11月1日より日本公開予定です。

【噂話】「サンダーボルツ*」、アスタリスクの意味が明らかに?【ネタバレ注意】

マーベル・スタジオが制作中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「サンダーボルツ*」のタイトルに付与されているアスタリスクについて、新たな報道がありました。バッキーたちはこの映画の後、「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」で重要な役割を担うと言います。

※これより先は「サンダーボルツ*」のネタバレを含んでいる可能性があります。ご覧の際はご注意ください。

CBM によると、彼らは映画の終わりにはニュー・アベンジャーズとして活動する事になると言います。ワイルドカードを意味するアスタリスクは、チームがサンダーボルツからニュー・アベンジャーズに変化する事をほのめかしていると考えられます。この事は以前にもスクーパーが指摘していましたが、現時点でこの流れに変更はないようです。

気になるのは「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」の予告でロス大統領がサム・ウィルソンにアベンジャーズの再結成を持ちかけている事で、サムのアベンジャーズとバッキーのニュー・アベンジャーズの二段構成になるのか、それとも全部まとめてニュー・アベンジャーズとなるのかは不明です。

コミックのニュー・アベンジャーズは政府に所属しないフリーのチームであり、特権が無い代わりに政府からの命令を受ける義務もありませんでした。

アベンジャーズがアメリカや国連からの要請で動き、ニュー・アベンジャーズが独自に行動するという構成はMCUでも起こり得るかもしれません。

これに関連する形で、ダニエル・リヒトマン氏は「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」が 2026年3月 から英国で撮影が開始されると報告。

「ドゥームズデイ」から1年後の撮影であり、各俳優がマーベル以外の作品に出演するスペースを確保していると言います。

サンダーボルツ、あるいはニュー・アベンジャーズはどのような活躍を見せてくれるのか注目です。

「サンダーボルツ*」はMCUのアンチ・ヒーローや元ヴィランを寄せ集めたチームを描く作品で、過去作よりセバスチャン・スタンさん演じるウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズ、ワイアット・ラッセルさん演じるU.S.エージェント/ジョン・ウォーカー、フローレンス・ピューさん演じるブラックウィドウ/エレーナ・ベロワ、デヴィッド・ハーバーさん演じるレッドガーディアン/アレクセイ・ショスタコフ、オルガ・キュリレンコさん演じるタスクマスター/アントニア・ドレイコフ、ハナ・ジョン=カーメンさん演じるゴースト/エイヴァ・スターが再登場、ジュリア・ルイス=ドレイファスさんが演じるコンテッサ・ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌがこのチームを率いることになります。

ジェラルディン・ヴィスワナサンさんがアヨ・エデビリさんに代わって(ソングバードと噂される)未知の役割を交代し、ルイス・プルマンさんがスティーヴン・ユアンさんに代わってセントリー/ボブ役を引き継ぎました。

制作はジェイク・シュライアー監督、脚本を「ザ・ベア」のジョアンナ・カロさん、「BEEF」のイ・サンジンさん、「ブラックウィドウ」のエリック・ピアソンさんらが担当しています。

映画「サンダーボルツ*」は 米国にて 2025年5月 劇場公開予定、日本は 2025年のゴールデンウィークに公開予定です。

ドラマ「スパイダー・ノワール」、コミックに忠実なスーツ姿が撮影現場で目撃される

ソニー・ピクチャーズとAmazon MGMスタジオが開発中のSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)のドラマ「スパイダー・ノワール」の撮影現場で、ニコラス・ケイジさんが演じる主人公スパイダーマン・ノワールのスーツ姿が目撃されました。

コミックとは違って正体がピーター・パーカーではなくベン・ライリーになるとされた事でコミックとはかなり違う作品になるのではないかとも懸念されていましたが、外見に関しては忠実に再現される形となるようです。

なお、このスーツの中にいるのはニコラス・ケイジさんではなくスーツアクターであり、TMZのXの投稿画像をクリックしてウェブサイトにアクセスすれば、このシーンの撮影風景を動画で確認する事が可能。ノワールが車上に立ち、悪役(おそらく下っ端)たちとのカーアクションを撮影しているようです。

「スパイダー・ノワール」はソニー・ピクチャーズ TVとAmazon MGMスタジオの元、エグゼクティブプロデューサー兼共同ショーランナーのオーレン・ウジエルさんとスティーブ・ライトフットさんが参加。1930 年代のニューヨークを舞台に、運に見放された老いた私立探偵をニコラス・ケイジさんが演じ、街で唯一のスーパーヒーローだった過去の人生と格闘することを余儀なくされる物語です。

ほかラモーン・モリスさん、ブレンダン・グリーソンさん、エイブラハム・ポプーラさん、リー・ジュン・リーさん、ジャック・ヒューストンさんらがキャスティングされています。

配信日は現時点で不明です。

映画「スパイダーマン4」2026年7月26日公開へ、監督も決定

ソニー・ピクチャーズとマーベル・スタジオが開発中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「スパイダーマン4」が 2026年7月26日 に米劇場公開される事が公式に認められたと、複数の海外メディアが報じました。また、あわせて監督が決定した事も伝えています。

本作は今週発表された「ブレイド」の延期のあと、その日付を再利用するのではないかとも考えられていましたが、ソニーが 2026年7月26日 に公開する事を発表したとの事。2026年は「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」が 2026年5月1日 に米公開予定で、あまり間をあけずに公開される事になります。

この事は以前にも噂レベルとして報じられていましたが、事実となったようです。

また、噂通り「シャン・チー/テン・リングスの伝説」のデスティン・ダニエル・クレットン監督が本作のメガホンを取る事も確認されました。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-spider-man-4-meeting-shang-chi-director/”]

内容についての公式発表はありませんが、噂のヴェノムとチームアップして邪神ヌルと戦うという事が起こりえるのでしょうか?

「スパイダーマン4」が「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」と「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」に挟まれる形でリリースされる事は、この映画でスパイダーマンが別の大物ヴィランと戦う可能性を小さくしているようにも感じます。

今月には本作のヴィランに関する報道やバルチャーが戻って来る事も報じられており、「スパイダーマン4」がどのような内容になるのか、続報にも注目です。

映画「スパイダーマン4」は 2026年7月26日 に米劇場公開予定です。

「ブレイド」延期について主演の降板はないと報じられる、先に「ミッドナイト・サンズ」に登場か

マーベル・スタジオが開発中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブレイド」がディズニーのリリースカレンダーから削除された事について、主演のマハーシャラ・アリさんが降板するのではないかというファンの不安に対し、インサイダーがその現状を報告しています。

THE HOT MIC の MCを務めるジョン・ロチャ氏がこれについて言及。

マハーシャラ・アリさんは最近マーベル・スタジオと会談し、電話で「ブレイド」の現在の方向性に非常に満足しており、延期も問題ないと伝えたと説明しています。

スクーパーのダニエル・リヒトマン氏(CBM経由)はスーパーナチュラル系のヒーローチームを描く映画「ミッドナイト・サンズ」の制作が急ピッチで進められており、「ブレイド」より前に公開される可能性もあると報告。

ブラックパンサーやスパイダーマンがソロ映画より先に「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」でデビューしたように、「ブレイド」単独映画よりも先に「ミッドナイト・サンズ」でチームを組む事になるかもしれないようです。

チームメンバーは原作コミックとMCUの現状を考慮してドクター・ストレンジやムーンナイト、スカーレットスカラベ、アガサ・ハークネス、ジェニファー・ケイル、マンシング、ウェアウルフ・バイ・ナイト、ゴーストライダー、ブラックナイト、権利問題的に可能であればソニーからモービウスなどの登場が予想されています。

結局の所このチームはマルチバースにはほとんど関連していない事で、マーベル・スタジオはディズニーの「MCU映画は年間2、3本」という新方針に対応して、「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」に向けて「ブレイド」の優先度が下げられたという事のあらわれかもしれません。

ディズニーは「ブレイド」の削除と同時に、2028年にMCU映画3本の日付を予約しており、「ブレイド」がこのいずれかで公開される事を多くの海外ファンは期待しています。

「ヴェノム:ザ・ラストダンス」監督がアンの不在や「ヴェノム4」について語る

ソニー・ピクチャーズが制作するSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)の映画「ヴェノム:ザ・ラストダンス」のケリー・マーセル監督が、海外メディア The Hollywood Reporter とのインタビューでミシェル・ウィリアムズさんが演じてきた主人公の元カノ、アン・ウェイングの不在や次回作について語りました。

前2作でシーヴェノムとしても活躍したアンの不在について質問された監督は「私たちは本当にエディとヴェノムを孤立させたかったのです。彼らを快適な場所から引き離したかったのです。彼らが知っているすべてのもの、彼らが愛するすべての人々から彼らを引き離し、彼らが今頼れるのはお互いだけになるようにしたかったのです。」と回答。

「私たちは、彼らが互いに共生し、リーサル・プロテクターになることを決意し、一緒にこの旅に出ることを望んでいました…ペギー・ルー演じるチェン夫人以外の前作のキャラクターは、このロードトリップの物語にはふさわしくありませんでした。」と述べました。

エディとアンの恋が再燃しなかった理由を問われると、マーセルさんは次のように言いました。

「私たちはファンの声に耳を傾けています。各作品が終わるたびに、ファンが何を気に入って、何を気に入らなかったかを見ています。そして、人々がヴェノムとエディの関係にとてもこだわっていたことは非常に明白でした。

「彼らはそれを愛していましたが、ヴェノムのドクター・ダンも愛していました。だから私たちは『みんなが彼を愛しているから、リードを戻さなければならない』と思いました。これらの映画の軸はヴェノムとエディの関係であり、常に彼らのことだったのです。」

そして、本作の予告にもあった「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」のシーンの反復について、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)との関係について質問された監督は「彼らは関与していません。なぜならあのシーンはすでに撮影済みのものだったから。ええ、すでに存在していたんです。」と「ノー・ウェイ・ホーム」のミッドクレジットシーンについて語りました。

つまり、ソニーは、おそらくマーベル・スタジオの承認を得ることなく、「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」でのスパイダーマンのカメオ出演を追加したということで、「モービウス」にバルチャーを登場させた時と同様なようです。MCUの神聖時間軸に残されたシンビオートの一部をどうするつもりなのかについては、監督は「現時点では誰にも分からないと思う。」とコメントしました。

そして、話題はヴェノムの次回作について。

「はい、契約はこれで終わりです。私たちは3本作るよう依頼され、3本を制作しました。将来どうなるかは誰にもわかりません。彼らが望むなら、この3本目の映画で、他のキャラクターやシンビオート、悪者を登場させて、彼らのための下地を作れたことを願っています。」

「しかし、これはヴェノムとエディにとって最後の作品です。私たちは間違いなく事前に考えました。彼らが望むなら、どんなストーリーになるかは想像出来ますが、これはスタジオへの贈り物です。」とし、続編やスピンオフの可能性についてはソニー次第だとしました。

ヴェノムは「スパイダーマン4」に登場するとも噂されていますが、現時点では制作費に対する興行収入も見込まれており、完結作とされていますが続編やスピンオフの可能性も十分に残されていると考えられるようです。

「ヴェノム:ザ・ラストダンス」は同シリーズの脚本家ケリー・マーセルさんが、長編映画監督デビューとなる作品。脚本も引き続き担当しています。

キャストは引き続きトム・ハーディさんを主演とし、キウェテル・イジョフォーさん、リス・エヴァンスさん、ジュノー・テンプルさん、ペギー・ルーさん、アラナ・ユーバックさん、スティーブン・グラハムさんらが新たに出演。

映画「ヴェノム:ザ・ラストダンス」は 2024年10月25日 に米国劇場にて、11月1日より日本公開予定です。

ソース:‘Venom: The Last Dance’ Director Kelly Marcel on Michelle Williams’ Absence and Those James Bond Rumors

「ホークアイ」シーズン1と「ロキ」シーズン2のBlu-rayが12月に米発売

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」シーズン1と「ロキ」シーズン2の Blu-ray 及び 4k UHD のリリースが決定したと、海外メディア CBR が報じました。ディズニープラスオリジナル作品として制作されたこれらのドラマでしたが、「ワンダヴィジョン」から始まったディスク化の最新作となるようです。

投稿によると、「ホークアイ」と「ロキ」に加えて「マンダロリアン」のシーズン3と「アソーカ」のシーズン1も 12月3日 に同時リリースになるとの事。ディズニープラスオリジナル作品のディスク化がさらに進められているようです。

先月は「ホークアイ」シーズン2の現状について報じられていましたが、「マーベルズ」のエンディングを受けてヤングアベンジャーズの結成が進められていくのか注目されています。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-hawkeye-s2-status-update-2024-09/”]

「アーマーウォーズ」がドラマから映画になった事に伴う変化について脚本家が語る

マーベル・スタジオが開発中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「アーマーウォーズ」の脚本を担当するヤシル・レスターさんとイザイア・レスターさんが、海外メディア Comicbook.com とのインタビューで本作の変化について語りました。

ヤシル・レスターさんは「マーベルは常に『何が最も面白いのか?』と探っている状態にあると思います。そして私は…正直に言って、彼らの映画のいくつかはドラマ化されるべきだったし、彼らのドラマのいくつかは映画化されるべきだったと思います。そして今や彼らはもう少しよく考えていると思います。」と、作品の方向転換とマーベル・スタジオ全体の変化について語りました。

「アーマーウォーズ」がドラマから映画になったことについては「まだ撮影が始まっていないのだから、誰が気にするかって感じです。私が語った物語はとても楽しいドラマだと思います。」と述べ、「『シークレット・インベージョン』のように、ローディの物語をより大きな世界に当てはめる必要がある他のすべてのことを考えると、キャラクターが誰であるかを熟考するのではなく、彼を少し早く物語に戻すような、より短いバージョンが必要になる事もあります。」と本作がドラマより短時間で終わる映画のほうが向いていると説明しました。

最後に両氏は「アーマーウォーズ」の監督をする可能性について質問されると、ヤシル・レスターさんは「『マーベル映画を監督しますか?』という質問に対して、多くの人が『はい』か『わかりません』と答えます。それで私たちは、『(アベンジャーズ/エンドゲームの)ルッソ兄弟はいくらもらったんだろう?』って思うんです。」と興味がある事を示しつつ、イザイアさんは「マーヴェイ、私を洞窟に入れて5000万ドル払ってくれ。あなたの言うことは何でも聞くよ。」と報酬次第であるとほのめかしました。

10日ほど前、本作の主演を務めるドン・チードルさんは本作の現状がどうなっているのか分かっていないとも回答していました。

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ソース:Armor Wars Writer Weighs in on Marvel’s Decision to Turn Don Cheadle Series Into a Movie

「スパイダーマン4」はこれまでとは少し違う作品に、トム・ホランドさんが夏の撮影開始を認める

ソニー・ピクチャーズとマーベル・スタジオが開発中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「スパイダーマン4」でスパイダーマン/ピーター・パーカーを再演するトム・ホランドさんが、Good Morning America に出演し、最新映画の状況について語りました。

番組内でホランドさんは「この映画のアイデアはクレイジーです。これまで私たちがやってきたこととは少し違いますが、ファンはきっと反応してくれると思います。」と述べました。

その数時間後にトム・ホランドさんは The Tonight Show にも出演。

そこでは「私に言えるのは、それはもう始まっているという事だけです。」とコメントし、映画が来年夏に撮影が始まる事を明かしました。

また、「ノー・ウェイ・ホーム」の撮影を振り返り、「手袋を外せるようにして欲しいとか、スーツを着たままトイレに行けるようにして欲しいとリクエストした」ものの、「出来ないと言われた」といったやり取りがあったと説明。

「でもトビーとアンドリューのスーツにはその機能があったんだ!」と裏話を披露し、会場の笑いを誘いました。

「スパイダーマン4」ではヴェノムと合流し、邪神ヌルと戦うといった噂がありますが、現時点で真相は不明です。少なくとも「ヴェノム:ザ・ラストダンス」を見てもこの核心は得られないようで、しばらくは展開を見守る必要があるようです。

「スパイダーマン4」の何が「これまでと少し違う」のか、続報があり次第またお伝えする事になります。