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「ウェアウルフ・バイ・ナイト・イン・カラー」は単なる生映像ではないと監督が語る

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2022年のハロウィンスペシャルとしてディズニープラスで配信された「ウェアウルフ・バイ・ナイト」のカラーバージョンとなる「ウェアウルフ・バイ・ナイト・イン・カラー」について、マイケル・ジアッキーノ監督はマーベルとのインタビューの中で、今作のこだわりについて語りました。

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もともとクラシックホラーとしての味を出すために、「ウェアウルフ・バイ・ナイト」はMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品としては珍しく大部分がモノクロの映像で構成されており、このための色調調整が最優先事項であったと監督は語ります。

しかし、監督は子供の頃大好きだったホラー映画「吸血鬼ドラキュラ」や「フランケンシュタインの逆襲」のようなハマー・フィルム・プロダクション作品を思い出し、カラー化する事で新たに別の「ウェアウルフ・バイ・ナイト」を体験してもらう事は非常に良いことだと考え、いくつかのテストを開始。その結果、「これは素晴らしい。みなさんにこれを共有したい」と思うようになったと言います。

今作は、「『ウェアウルフ・バイ・ナイト』のモノクロ編集を入れる前の生の映像にするだけだと思っていました」というインタビュアーに対して監督は次のように説明します。

シーンごとにここで何を強調するかという事を常に考えていました。すべての色を強調する事も出来ますが、それは本当の答えではありません。フィルターをかけて『オッケー、完了』というような作業ではないのです。私たちはディズニーの暗室で多くの時間を費やし、すべてのショットを1つ1つ見て、こう言ったんです。『これは素晴らしいけど、もう少しコントラストを強くして、赤を少し押し出した方がいいかもしれない』。このようなアーティスティックな作業を行い、選択し、また戻って全体を見て、それが引き継がれるようにする。それは大変な作業だし、集中力のいることです。思っていたよりずっと集中力が必要でした。でも、過去を振り返り、それをどう未来につなげるかという点では、とてもいい勉強になりました。」

また、オリジナル版の昔ながらのフィルム撮影したものをスキャンしてデータ化し、フィルムの見た目の良さを失わずにカラー版にする事が重要であり、それが新たなツールで可能になったとも述べました。

そんな「ウェアウルフ・バイ・ナイト・イン・カラー」ですが監督はひとつ懸念があったとも言います。その懸念とは、カラー版の発表当時、当ブログでも指摘していた問題でした。

ジアッキーノ監督は「ひとつ懸念がありました。モノクロ作品でしたが、最後にカラーになるという演出があるんです。それによってエルサがまったく新しい世界を想像するという意図がありました。」と言います。これは昨年の配信当時のインタビューでも語られていた意図でした。

「長年の彼女の陰鬱な人生に色がもたらされるという事が反映されていました。それが全体をカラーにする事で、ストーリー展開にどう影響するのか心配でした。しかし、見終わった後、オリジナル版と同じ感情になりました。確かに白黒とは違う体験なのですが、ただ方法が違うだけです。」と説明しました。

そして「お気に入りのバージョンはどちらか」と質問された監督は「決めるのは難しいけど、オリジナル版はいつまでもオリジナル版で在り続けると思います。でも同じぐらいカラー版も好きで、どちらもおすすめですよ」と回答。

「来年は3D版ですか?」と質問されると「3D!そうだね!それなら1950年代映画の3Dにしよう。面白そうだね」と乗り気なコメントを返しました。

「ウェアウルフ・バイ・ナイト・イン・カラー」は 2023年10月20日 より、米ディズニープラスで配信です。また、現地時間の明日から 10月30日 までの間、オリジナル版である「ウェアウルフ・バイ・ナイト」が米Huluで配信される事もあわせて発表されています。

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ソース:Director Michael Giacchino Talks Colorizing ‘Werewolf by Night’

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管理人ミルク

アメコミと出会ってはや20年以上、初めて買ったマーベル・コミックはオンスロート。X-MEN vs STREET FIGHTERではシリーズを通してマグニートーを愛用。