マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「アガサ・オール・アロング」は2021年のドラマ「ワンダヴィジョン」の実質的な続編として機能し、これまでのMCUにはなかったタイプの主人公アガサ・ハークネスを中心として、他とは違う世界観でファンを魅了して来ました。
しかし、このシーズン2の実現の可能性が大幅に低下したと言います。
海外メディア THR は「ワンダヴィジョン」の脚本と製作総指揮、「アガサ・オール・アロング」の脚本、監督、製作総指揮を務めてきたジャック・シェーファーさんがマーベルから離れる事が決まったと報じました。
記事によると、シェーファーさんはAmazonプライム・ビデオのテレビシリーズ「フォース・ウィング」の新ショーランナーとして注目されていると言います。
レベッカ・ヤロス氏の超人気ファンタジーロマンス小説シリーズ(通称エンピリアンシリーズ)を基にした「フォース・ウィング」は、氏の2023年の本のストーリーを脚色したものと言われており、謎の力を持つ少女が、王国の恐ろしいドラゴンライダーの1人になることを余儀なくされる物語を伝えています。
当初、 「ブレイキング・バッド」の脚本家兼プロデューサーのモイラ・ウォーリー・ベケットさんが「フォース・ウィング」シリーズを監督する予定でしたが、今回の報道によると、ベケットさんの降板後、シェーファーさんがその役割を引き継ぐとのこと。
ジャック・シェーファーさんはもともと単発ドラマにしか興味がない監督だと、「アガサ・オール・アロング」に出演したパティ・ルポーンさんが以前に語っていました。
また、ワンダ・マキシモフから始まったストーリーとして、「ワンダヴィジョン」、「アガサ・オール・アロング」、そして現在撮影中の「ヴィジョンクエスト」(仮)で三部作ともされており、ディズニーとマーベルは「アガサ・オール・アロング」のシーズン2よりもまずはこのトリロジーを完結させる事を目指しているのかもしれません。
「ヴィジョンクエスト」にはジャック・シェーファーさんは関与しておらず、「12モンキーズ」や「スター・トレック:ピカード」のテリー・マタラスさんが参加。「ワンダヴィジョン」に登場したホワイトヴィジョンを主人公とし、彼の自己探求の旅を描く中で、「アガサ・オール・アロング」でほのめかされた転生後のトミーの行方についても追っていくと予想されています。
「アガサ・オール・アロング」シーズン1ではいくつかの謎を残したままになっていますが、スタジオ側はシーズン2をやりたいとしつつも、「急がないでください。」ともコメントしており、今回のシェーファーさんの離脱とあわせて、実現にはまだまだ時間がかかると予想されます。
ドラマ「アガサ・オール・アロング」シーズン1はディズニープラスで配信中です。
ソース:Moira Walley-Beckett Out as ‘Fourth Wing’ Showrunner