マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ソー:ラブ&サンダー」でマイティ・ソー/ジェーン・フォスターを演じるナタリー・ポートマンさんが、海外メディア ロサンゼルス・タイムズとのインタビューの中で、ジェーンの今後について語りました。
ポートマンさんは「コミック映画はこうあるべきというルールを作らないタイカの能力が大好きです。特に女性であるジェーンにとっては幸運なことでした。ジェーンは常にタフな女性である必要はなく、滑稽で弱々しい存在であってもいいのです。」と監督を高く評価しました。
そして、今後の再演について「私はいつでもオープンです。この役はとてもクールですし、何でも可能だと感じています。」と前向きである事を明かしました。
そして、「多くのファンが「これはソーからジェーンへのトーチの受け渡しだ」と思うかもしれません。マーベルが将来に向けて計画していることは知りませんが、私はそうは思っていません」とも明かしました。
※これより先は「ソー:ラブ&サンダー」のネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。
本作でジェーン・フォスターがムジョルニアの力でマイティ・ソーとなり、やがて病気に負ける事はコミックのストーリーラインそのままとなっています。
映画では「マイティ・ソーになるたびに病気と闘うための体力が消耗していく」と表現されていましたが、コミックでは「変身するたびに抗がん剤も無力化されてしまう」というもので、ほぼ変わりはありませんでした。そして「次にソーになれば死ぬぞ」とドクター・ストレンジに警告されるも、マンゴグからアスガルドを救うためにジェーンはムジョルニアを手にし、立ち上がったのでした。そしてストレンジの警告どおり、ジェーンはがんに負け死亡しました。
ここまでが「ラブ&サンダー」のジェーンですが、コミックではその後ジェーンの死を受け入れられないソーとその姿を見かねたオーディンによって彼女は復活し、ソーと共にマレキスやフロスト・ジャイアントのラウフェイと闘う中、ムジョルニアは砕け散り、マイティ・ソーとしての力を失いました。しかし砕け散ったムジョルニアの破片がジェーンのヴァンブレイスに結合し、ブリュンヒルデ(MCUのキング・ヴァルキリー)によってジェーンはヴァルキリーとして新たな力を獲得しています。
MCUはコミックとは異なり、キャラクターの復活については慎重です。コミックでは単なる死者蘇生だけでなく、マルチバースや過去、未来から同じキャラクターを連れてきて変わりにしたり、宇宙まるごとやり直すなど、コミックならではの大胆な手法による復活も多々ありますが、実写ではなかなかそうは行きません。
そういう意味では、MCUのジェーンがマイティ・ソーとして復活する可能性はかなり低いかもしれません。しかしゼロだとも言い切れないのも事実なようです。
ヴァルハラで何か問題が起きたとき、ムジョルニアなら次元を飛び越えて駆けつけ、ジェーンが再びマイティ・ソーとしてその問題の対処にあたる可能性は残されているようです。また、ヘラとの戦いで散っていった多くのヴァルキリーたちやオーディン、フリッガもヴァルハラにいるであろう事を考えると、ジェーンがコミックのようにヴァルキリーの力を宿す事も可能に思えますし、ドラゴンボールの魔人ブウ編の孫悟空のように時間限定で地球に戻ることもなくはないと言えるでしょう。
ナタリー・ポートマンさんの言うように、ジェーンの今後は何でも起こりうる可能性があり、コミックのようにジェーンがアベンジャーズに参加する事もあるのかもしれません。
映画「ソー:ラブ&サンダー」は 2022年7月8日 より劇場公開中です。
ソース:What’s Jane Foster’s Fate? Natalie Portman Comments on Her MCU Future After Thor 4